JP3670703B2 - 試料加熱装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、試料を加熱しながら電気的特性を評価するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子等の配線設計を確認する評価方法として、試料に加熱しながら電気的特性評価を行う方法が知られている。
その加熱の方法として、従来は試料に熱風を当てて加熱していた。
しかし、熱風を試験室内で循環させるために試料の近傍での温度調節が難しく、
試料に正確な温度を伝達することが難しかった。
更に、加熱しながら試料の電気的特性を評価する必要があるので、従来は、試料から配線を出して試験室の外部に設けた計測装置と接続する必要があった。
しかし、試料の周囲は高温に晒されているために、外部との接続が難しく、また試料によっては配線の抵抗や外部からのノイズの影響を受けてしまい電気的特性を正確に計測しえない虞れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、試料を直接に加熱すると共に、試料を取付ける基板と電気特性を調整する基板からなって高温下において配線抵抗および外部からのノイズの影響を防止できるよう各基板間を最短距離で接続して電気的特性を計測する試料加熱装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するため、請求項1の発明では、
試験室を備えた装置本体と、該試験室内に設けられて加熱された熱源からなる加熱体と、該加熱体上に載置される試料としての複数の半導体素子と、該複数の半導体素子のピンをそれぞれ接続可能なピン孔を有して外方へ延出する接続ピンを備えた試料取付基板と、上記接続ピンにより試料取付基板に隙間を隔てて対向して取付けられると共に電気特性を計測する素子と該素子と上記嵌合した接続ピンとを接続する配線とを備えた回路を有する電気特性調整基板とからなって、
上記試料取付基板に、該試料取付基板に取付られた隣接する半導体素子の間に設けて試料取付基板と直交する方向に延びる固定ネジを設け、該固定ネジを加熱ブロックに形成されたネジ孔に螺合して上記試料取付基板を加熱体に対して高さ調節可能に取り付けると共に、前記複数の半導体素子の基板を上記試料取付基板と加熱体との間で隙間無く挟んで上記試料取付基板を加熱体に固定し、前記半導体素子の基板を加熱してその電気的特性を計測してなる、という技術的手段を講じている。
また、請求項2の発明では、装置本体に、電気特性調整基板へ低温気体を流して温度を下げる冷却手段を設ける、という技術的手段を講じている。
更に、請求項3の発明では、加熱体が上部に試料を載置可能なブロック体からなっており、該加熱体の温度を調整する温度調整部が設けられる、という技術的手段を講じている。
また請求項4の発明では、試料取付基板が、固定ネジによって加熱体に固着されると共に、試料取付基板と加熱体との間に試料を挟圧する、という技術的手段を講じている。
【0005】
【作用】
この発明の試料加熱装置によれば、加熱した加熱体へ直接に試料を接触させて高温を伝えるので、正確な高温を伝達することができる。
また、加熱体を直接に温度調節することもできるので、試料への温度供給が正確に行われる。
また、試料の電気的特性を計測するに際して、試料取付基板と電気特性調整基板の間を接続ピンにより最短距離で連結するので高温下において配線抵抗や外部からのノイズの影響を防止することができる。
更に、試料取付基板を固定ネジで加熱体に高さ調整可能に固着し、試料取付基板と加熱体との間に試料を挟圧するので、試料に加熱体の高温を効率よく且つ確実に伝導することができる。
【0006】
【実施例】
以下に、この発明の試料加熱装置の好適実施例を図面を参照しつつ説明する。
この発明の試料加熱装置1は、図1から図5に示すように制御部2に試験室3を連接した装置本体4からなっている。
該試験室3は、ラッチを有する扉3Aを備えた断熱壁で囲まれた箱型からなっており、底面の凹部に熱源からなる加熱体の一例として加熱ブロック5が固設されている。
【0007】
この加熱ブロック5は、ヒーターHをヒーターパネルで囲ってブロック状としたもので、制御部2に設けられた温度調整部6によって直接に所望の高温度に制御される。
この加熱ブロック5の上面は半導体素子等の試料7の接触側の面7’が隙間無く接触して熱が直接に伝導されるように試料7の接触側の面7’に合わせて水平面に設定されている。
一方、上記加熱ブロック5上にはネジ孔が設けられており、試料取付基板8が高さ方向の所望位置で固定ネジ15によって取り付け可能となっている(図5参照)。
【0008】
図6から図9に示すように、試料取付基板8は、基板に、試料7のピン7aを嵌合するピン孔9aを有する接続ピン9をピン孔9aが下向きとなるように多数立設している。
ここで図8に示す試料取付基板8は、試料7を4つ取り付ける場合を例示したが、取り付ける試料数は1個からn個まで増減可能である。
この試料取付基板8のピン孔9aに、加熱ブロック5上に載置された試料7のピン7aを嵌込み接続し、その状態で試料7が加熱ブロック5に隙間無く衝合するように固定ネジ15を締付けて、試料取付基板8を加熱ブロック5上に固定する。
これによって、試料7は試料取付基板8に取付けられ且つ挟圧されて加熱ブロック5に密着するよう保持されるので、加熱ブロック5から試料7に高温が効率よく且つ均一に伝導される。
【0009】
この試料取付基板8に電気特性調整基板10が着脱可能に連結される。
該電気特性調整基板10は、上記接続ピン9を嵌め込むと共に嵌合した接続ピン9と導通可能な接続孔11を上記接続ピン9に対応して配置している。
ここで図9の電気特性調整基板10は、前記試料取付基板8に取り付けられた2つの試料7に対応するもので本実施例では1枚の試料取付基板8に2枚取り付けられる。
この電気特性調整基板10は単品の試料に対応するものであっても、2つ以上の複数の試料に対応するものであってもよい。
そして、電気特性調整基板10には、試料の所定の電気特性を計測する素子と該素子と上記接続孔11とを接続する配線とを備えたマッチング回路12が一体に取付けられている。
【0010】
なお、図中13は制御部2に設けられたパワースイッチ、14はヒーターHの加熱スイッチである。
また、装置本体4には、冷却装置16を設けてもよい。
この冷却装置16は、電気特性調整基板10へ低温気体(窒素)を流して温度を下げる構成からなっている。
【0011】
上記構成からなっているので、加熱ブロック5が設定された高温になると、直接に試料7が加熱されるので、温度を正確に伝達することができる。
また、試料7のピン7aは試料取付基板8の接続ピン9のピン孔9aに嵌込まれ、該接続ピン9は電気特性調整基板10の接続孔11を介してマッチング回路12に接続されるので、試料7の電気的特性を計測することができる。
【0012】
なお、上記実施例では、試料取付基板を固定ネジを用いて加熱体に固定する構造を例示したが、この発明で試料取付基板を一定位置に固定する構造は特に限定されず、着脱可能な固定手段で加熱体に固定される構造であると、試験室の側壁や別に設けた支持体に着脱可能な固定手段で固定されるものであるとを問わず、要するに試料取付基板は、試料を取り付け該試料を加熱体に押し付けた位置で拘束する構造が好ましい。
また、この発明では、試料取付基板を上記のように固定乃至拘束せず、これと連結される電気特性調整基板と共に自重だけで試料を加熱体上に衝合させる構造であってもよい。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、この試料加熱装置では、加熱した加熱体へ直接に試料を接触させて高温を伝えるので、正確な高温を伝達することができる。
また、試料の電気的特性を計測するに際して、試料取付基板と電気特性調整基板の間を接続ピンにより最短距離で連結するので高温下において配線抵抗や外部からのノイズの影響を防止することができ、正確な電気的特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の試料加熱装置の実施例を示す外観図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 同側面図である。
【図4】 同正面図である。
【図5】 (a)は試験室内の要部を示す正面から見た図、(b)は同側面から見た図である。
【図6】 試料と試料取付基板と電気特性調整基板との接続状態を示す拡大図である。
【図7】 同取付状態を示す分解斜視図である。
【図8】 試料取付基板の一例を示す平面図である。
【図9】 電気特性調整基板の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・試料加熱装置
2・・・制御部
3・・・試験室
4・・・装置本体
5・・・加熱ブロック
6・・・温度制御部
7・・・試料
8・・・試料取付基板
9・・・接続ピン
10・・・電気特性調整基板
11・・・接続孔
12・・・マッチング回路
15・・・固定ネジ
Claims (4)
- 試験室を備えた装置本体と、
該試験室内に設けられて加熱された熱源からなる加熱体と、
該加熱体上に載置される試料としての複数の半導体素子と、
該複数の半導体素子のピンをそれぞれ接続可能なピン孔を有して外方へ延出する接続ピンを備えた試料取付基板と、
上記接続ピンにより試料取付基板に隙間を隔てて対向して取付けられると共に電気特性を計測する素子と該素子と上記嵌合した接続ピンとを接続する配線とを備えた回路を有する電気特性調整基板とからなって、
上記試料取付基板には該試料取付基板に取付られた隣接する半導体素子の間に固定ネジを設け、該固定ネジは試料取付基板と直交する方向に延びており、該固定ネジを加熱ブロックに形成されたネジ孔に螺合して上記試料取付基板を加熱体に対して高さ調節可能に取り付けると共に、前記複数の半導体素子の基板を上記試料取付基板と加熱体との間で隙間無く挟んで上記試料取付基板を加熱体に固定し、
前記半導体素子の基板を加熱してその電気的特性を計測することを特徴とした試料加熱装置。 - 電気特性調整基板に低温気体を流して温度を下げる冷却手段を設けてなることを特徴とする直接加熱装置。
- 加熱体が上部に試料を載置可能なブロック体からなっており、該加熱体の温度を調整する温度調整部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の試料加熱装置。
- 試料取付基板が、固定ネジによって加熱体に固着されると共に、試料取付基板と加熱体との間に試料が挟圧されて位置決めされてなることを特徴とする請求項1、2または3に記載の試料加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04897195A JP3670703B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 試料加熱装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04897195A JP3670703B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 試料加熱装置 |
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JPH08220186A JPH08220186A (ja) | 1996-08-30 |
JP3670703B2 true JP3670703B2 (ja) | 2005-07-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04897195A Expired - Fee Related JP3670703B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 試料加熱装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3670703B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP04897195A patent/JP3670703B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08220186A (ja) | 1996-08-30 |
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