JPH08220186A - 試料加熱装置 - Google Patents

試料加熱装置

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JPH08220186A
JPH08220186A JP4897195A JP4897195A JPH08220186A JP H08220186 A JPH08220186 A JP H08220186A JP 4897195 A JP4897195 A JP 4897195A JP 4897195 A JP4897195 A JP 4897195A JP H08220186 A JPH08220186 A JP H08220186A
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JP4897195A
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Yoshikazu Kobayashi
吉一 小林
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KUSUHARA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、試料を直接に加熱すると共に、
試料を取付ける基板と電気特性を調整する基板からなっ
て高温下において配線抵抗および外部からのノイズの影
響を防止できるよう各基板間を最短距離で接続して電気
的特性を計測する試料加熱装置に関する。 【構成】 装置本体4の試験室3内に設けられた加熱ブ
ロック5上に試料7を載置して直接に高温に加熱すると
共に、該試料7のピン7aを試料取付基板8の接続ピン
9のピン孔に嵌込む。この接続ピン8は、マッチング回
路12を有する電気特性調整基板10の接続孔10aに
接続され、接続ピン8を介して電気的特性を計測する素
子を有するマッチング回路12が試料7のピン7aと接
続して電気的特性を計測することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、試料を加熱しながら
電気的特性を評価するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の配線設計を確認する評価
方法として、試料に加熱しながら電気的特性評価を行う
方法が知られている。その加熱の方法として、従来は試
料に熱風を当てて加熱していた。しかし、熱風を試験室
内で循環させるために試料の近傍での温度調節が難し
く、試料に正確な温度を伝達することが難しかった。更
に、加熱しながら試料の電気的特性を評価する必要があ
るので、従来は、試料から配線を出して試験室の外部に
設けた計測装置と接続する必要があった。しかし、試料
の周囲は高温に晒されているために、外部との接続が難
しく、また試料によっては配線の抵抗や外部からのノイ
ズの影響を受けてしまい電気的特性を正確に計測しえな
い虞れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、試
料を直接に加熱すると共に、試料を取付ける基板と電気
特性を調整する基板からなって高温下において配線抵抗
および外部からのノイズの影響を防止できるよう各基板
間を最短距離で接続して電気的特性を計測する試料加熱
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するため、請求項1の発明では、(a)試験室を備え
た装置本体を設ける、(b)該試験室内に設けられて加
熱された熱源からなる加熱体を設ける、(c)該加熱体
上に載置される試料を設ける、(d)試料のピンを接続
可能なピン孔を有して外方へ延出する接続ピンを備えた
試料取付基板を設ける、(e)上記接続ピンにより試料
取付基板に隙間を隔てて対向して取付けられると共に電
気特性を計測する素子と該素子と上記嵌合した接続ピン
とを接続する配線とを備えた回路を有する電気特性調整
基板を設ける、(f)試料を加熱してその電気的特性を
計測する、という技術的手段を講じている。また、請求
項2の発明では、装置本体に、電気特性調整基板へ低温
気体を流して温度を下げる冷却手段を設ける、という技
術的手段を講じている。更に、請求項3の発明では、加
熱体が上部に試料を載置可能なブロック体からなってお
り、該加熱体の温度を調整する温度調整部が設けられ
る、という技術的手段を講じている。また請求項4の発
明では、試料取付基板が、固定ネジによって加熱体に固
着されると共に、試料取付基板と加熱体との間に試料を
挟圧する、という技術的手段を講じている。
【0005】
【作用】この発明の試料加熱装置によれば、加熱した加
熱体へ直接に試料を接触させて高温を伝えるので、正確
な高温を伝達することができる。また、加熱体を直接に
温度調節することもできるので、試料への温度供給が正
確に行われる。また、試料の電気的特性を計測するに際
して、試料取付基板と電気特性調整基板の間を接続ピン
により最短距離で連結するので高温下において配線抵抗
や外部からのノイズの影響を防止することができる。更
に、試料取付基板を固定ネジで加熱体に高さ調整可能に
固着し、試料取付基板と加熱体との間に試料を挟圧する
ので、試料に加熱体の高温を効率よく且つ確実に伝導す
ることができる。
【0006】
【実施例】以下に、この発明の試料加熱装置の好適実施
例を図面を参照しつつ説明する。この発明の試料加熱装
置1は、図1から図5に示すように制御部2に試験室3
を連接した装置本体4からなっている。該試験室3は、
ラッチを有する扉3Aを備えた断熱壁で囲まれた箱型か
らなっており、底面の凹部に熱源からなる加熱体の一例
として加熱ブロック5が固設されている。
【0007】この加熱ブロック5は、ヒーターHをヒー
ターパネルで囲ってブロック状としたもので、制御部2
に設けられた温度調整部6によって直接に所望の高温度
に制御される。この加熱ブロック5の上面は半導体素子
等の試料7の接触側の面7’が隙間無く接触して熱が直
接に伝導されるように試料7の接触側の面7’に合わせ
て水平面に設定されている。一方、上記加熱ブロック5
上にはネジ孔が設けられており、試料取付基板8が高さ
方向の所望位置で固定ネジ15によって取り付け可能と
なっている(図5参照)。
【0008】図6から図9に示すように、試料取付基板
8は、基板に、試料7のピン7aを嵌合するピン孔9a
を有する接続ピン9をピン孔9aが下向きとなるように
多数立設している。ここで図8に示す試料取付基板8
は、試料7を4つ取り付ける場合を例示したが、取り付
ける試料数は1個からn個まで増減可能である。この試
料取付基板8のピン孔9aに、加熱ブロック5上に載置
された試料7のピン7aを嵌込み接続し、その状態で試
料7が加熱ブロック5に隙間無く衝合するように固定ネ
ジ15を締付けて、試料取付基板8を加熱ブロック5上
に固定する。これによって、試料7は試料取付基板8に
取付けられ且つ挟圧されて加熱ブロック5に密着するよ
う保持されるので、加熱ブロック5から試料7に高温が
効率よく且つ均一に伝導される。
【0009】この試料取付基板8に電気特性調整基板1
0が着脱可能に連結される。該電気特性調整基板10
は、上記接続ピン9を嵌め込むと共に嵌合した接続ピン
9と導通可能な接続孔11を上記接続ピン9に対応して
配置している。ここで図9の電気特性調整基板10は、
前記試料取付基板8に取り付けられた2つの試料7に対
応するもので本実施例では1枚の試料取付基板8に2枚
取り付けられる。この電気特性調整基板10は単品の試
料に対応するものであっても、2つ以上の複数の試料に
対応するものであってもよい。そして、電気特性調整基
板10には、試料の所定の電気特性を計測する素子と該
素子と上記接続孔11とを接続する配線とを備えたマッ
チング回路12が一体に取付けられている。
【0010】なお、図中13は制御部2に設けられたパ
ワースイッチ、14はヒーターHの加熱スイッチであ
る。また、装置本体4には、冷却装置16を設けてもよ
い。この冷却装置16は、電気特性調整基板10へ低温
気体(窒素)を流して温度を下げる構成からなってい
る。
【0011】上記構成からなっているので、加熱ブロッ
ク5が設定された高温になると、直接に試料7が加熱さ
れるので、温度を正確に伝達することができる。また、
試料7のピン7aは試料取付基板8の接続ピン9のピン
孔9aに嵌込まれ、該接続ピン9は電気特性調整基板1
0の接続孔11を介してマッチング回路12に接続され
るので、試料7の電気的特性を計測することができる。
【0012】なお、上記実施例では、試料取付基板を固
定ネジを用いて加熱体に固定する構造を例示したが、こ
の発明で試料取付基板を一定位置に固定する構造は特に
限定されず、着脱可能な固定手段で加熱体に固定される
構造であると、試験室の側壁や別に設けた支持体に着脱
可能な固定手段で固定されるものであるとを問わず、要
するに試料取付基板は、試料を取り付け該試料を加熱体
に押し付けた位置で拘束する構造が好ましい。また、こ
の発明では、試料取付基板を上記のように固定乃至拘束
せず、これと連結される電気特性調整基板と共に自重だ
けで試料を加熱体上に衝合させる構造であってもよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この試料加熱装置では、
加熱した加熱体へ直接に試料を接触させて高温を伝える
ので、正確な高温を伝達することができる。また、試料
の電気的特性を計測するに際して、試料取付基板と電気
特性調整基板の間を接続ピンにより最短距離で連結する
ので高温下において配線抵抗や外部からのノイズの影響
を防止することができ、正確な電気的特性を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の試料加熱装置の実施例を示す外観図
である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】(a)は試験室内の要部を示す正面から見た
図、(b)は同側面から見た図である。
【図6】試料と試料取付基板と電気特性調整基板との接
続状態を示す拡大図である。
【図7】同取付状態を示す分解斜視図である。
【図8】試料取付基板の一例を示す平面図である。
【図9】電気特性調整基板の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・試料加熱装置 2・・・制御部 3・・・試験室 4・・・装置本体 5・・・加熱ブロック 6・・・温度制御部 7・・・試料 8・・・試料取付基板 9・・・接続ピン 10・・・電気特性調整基板 11・・・接続孔 12・・・マッチング回路 15・・・固定ネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験室を備えた装置本体と、 該試験室内に設けられて加熱された熱源からなる加熱体
    と、 該加熱体上に載置される試料と、 試料のピンを接続可能なピン孔を有して外方へ延出する
    接続ピンを備えた試料取付基板と、 上記接続ピンにより試料取付基板に隙間を隔てて対向し
    て取付けられると共に電気特性を計測する素子と該素子
    と上記嵌合した接続ピンとを接続する配線とを備えた回
    路を有する電気特性調整基板とからなって、 試料を加熱してその電気的特性を計測することを特徴と
    した試料加熱装置。
  2. 【請求項2】 電気特性調整基板に低温気体を流して温
    度を下げる冷却手段を設けてなることを特徴とする直接
    加熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱体が上部に試料を載置可能なブロッ
    ク体からなっており、該加熱体の温度を調整する温度調
    整部が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の試料加熱装置。
  4. 【請求項4】 試料取付基板が、固定ネジによって加熱
    体に固着されると共に、試料取付基板と加熱体との間に
    試料が挟圧されて位置決めされてなることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載の試料加熱装置。
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