JP3670459B2 - 密着型イメージセンサおよび画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、原稿などの画像を読み取るための密着型イメージセンサ、および画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の密着型イメージセンサは、一般に、光量の調整の容易さや、制御に対する応答性の迅速さなどの観点から、光源として発光ダイオードが用いられていた。
【0003】
しかしながら、このような従来の密着型イメージセンサでは、光源として発光ダイオードを用いているため、十分大きな発光量を得ることができず、読取速度の高速化に限界があった。
【0004】
しかも、最近の密着型イメージセンサは、1ラインの画素数を多くすることにより読取精度の向上を図っているので、多数のイメージセンサチップを設ける必要があり、これらイメージセンサチップからの読取画像信号がシリアルに出力されることから、1ラインの読み取りに多くの時間を要していた。
【0005】
特に近年、イメージセンサのカラー化が急速に進んでいるが、カラーの場合には一般に高い読取精度を要求され、しかもモノクロのイメージセンサチップでカラー画像を読み取るには、赤、緑、青の各色の光でそれぞれ読み取りを行う必要があり、モノクロ画像の3倍の読取時間を要するので、従来の密着型イメージセンサでは、読取速度の遅さが一層大きな問題となる。
【0006】
さらに、最近では使用者がイメージセンサを手で持って原稿の上を走査させる、いわゆるハンディータイプのイメージセンサも普及しつつあるが、このようなハンディータイプのイメージセンサの場合、読取速度が遅すぎると正確な走査が困難になり、使い勝手が悪くなる。
【0007】
そこで、発光ダイオードと比較して極めて大きな発光量が得られる冷陰極管を光源として用いることが提案されている。
【0008】
ところが、この冷陰極管は、熱陰極管に比べて発熱が少ないものの、図13に示すように、点灯時の放電電流による熱損失により、摂氏10〜20度程度の温度上昇があるため、完全な熱平衡状態に至るまでに点灯開始時から3〜5分間程度の時間が必要である。そのため、管内の水銀の蒸気圧も温度上昇に伴って変化することから、発光量が安定するまでに点灯開始時から3〜5分間程度の時間を要する結果となる。さらには、周囲温度によって熱平衡状態における管温度が異なることから、周囲温度によって発光量が変化してしまう。
【0009】
このような発光量の変化に対処するため、従来、冷陰極管を駆動するインバータを制御する試みがなされているが、発光量を良好に制御するには至っておらず、光源として冷陰極管を用いた、高速かつ高精度な読み取りが可能な密着型イメージセンサは、従来存在しなかった。
【0010】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、周囲温度や点灯時間などによって発光量が変化する光源を用いた場合であっても、読取精度を低下させることなく、読取速度を良好に向上させることができる密着型イメージセンサ、および画像読取装置を提供することを、その課題とする。
【0011】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0012】
本願発明の第1の側面によれば、光源と、この光源から放射される光により照射された被読取体からの反射光を受光し、その受光量に応じたアナログの読取画像信号を画素毎に出力する、任意数のイメージセンサチップと、前記光源から放射された光を受光して、その受光量に応じた検出信号を出力する光量検出手段と、前記イメージセンサチップから出力された読取画像信号を増幅する、増幅度可変の増幅手段と、前記光量検出手段から出力された検出信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を可変させる増幅度制御手段と、を備えた密着型イメージセンサであって、前記増幅度制御手段は、任意の条件下で前記光源を点灯させて、前記イメージセンサチップから出力される読取画像信号と前記光量検出手段から出力される検出信号とを含む補正情報を記憶手段に記憶させておくことにより、読取時に、前記光量検出手段からの検出信号と前記記憶手段に記憶されている補正情報とに基づいて、前記増幅手段から所定レベルの読取画像信号が出力されるように、前記増幅手段の増幅度を演算し、その演算結果に応じて前記増幅手段の増幅度を制御することを特徴とする、密着型イメージセンサが提供される。
【0013】
このようにすれば、光量検出手段から出力された検出信号に基づいて、イメージセンサチップから出力された読取画像信号の増幅度を可変させることが可能となり、光源の発光量の変化に係わらず所定レベルの読取画像信号を得られることから、周囲温度や点灯時間などによって発光光量が変化する光源を用いた場合であっても、読取精度を低下させることなく、読取速度を良好に向上させることができる。
【0014】
イメージセンサチップとしては、MOS型のイメージセンサチップを用いることができるが、これに限るものではない。
【0015】
光量検出手段としては、ホトダイオードやホトトランジスタやCdSセルなどを用いることができるが、これに限るものではない。
【0016】
イメージセンサチップから出力された読取画像信号を増幅する増幅手段や、その増幅手段の増幅度を可変させる増幅度制御手段は、密着型イメージセンサの内部に設けてもよいし、外部に設けてもよい。
【0017】
好ましい実施の形態によれば、光量検出手段は、イメージセンサチップの受光素子と略同等の温度特性を有するホトトランジスタからなる。
【0018】
このようにすれば、周囲温度の変化による光量検出手段とイメージセンサチップの受光素子との特性変化が相殺されるので、高精度の読み取りが行える。
【0020】
本願発明ではまた、増幅手段や増幅度制御手段を密着型イメージセンサの内部に設けたので、イメージセンサチップからの読取画像信号や光量検出手段からの検出信号に外来ノイズが重畳するのを極力低減でき、一層良好な読み取りを行える。
【0021】
光源としては、冷陰極管を用いることができるが、これに限らず、周囲温度や点灯継続時間や累積点灯時間などによって発光量が変化する光源でさえあれば、本願発明を有効に利用できる。さらには、白色光源に限らず、赤、緑、青の各色の光源であってもよい。
【0022】
増幅手段としては、負帰還増幅器や演算増幅器を用いることができるが、これに限るものではない。
【0023】
他の好ましい実施の形態によれば、光源は、冷陰極管である。
【0024】
このようにすれば、発光量が大きくて発熱が少ないという冷陰極管の利点を有効利用しつつ、周囲温度や点灯時間などの要因によって発光量が変化するという冷陰極管の性質に起因する読取画像信号の出力レベル変動を良好に抑制できる。しかも、冷陰極管を白色光源として用いたカラー読み取りを極めて短時間で高精度に行える。
【0025】
本願発明ではまた、増幅度制御手段は、任意の条件下で光源を点灯させて、イメージセンサチップから出力される読取画像信号と光量検出手段から出力される検出信号とを含む補正情報を記憶手段に記憶させておくことにより、読取時に、光量検出手段からの検出信号と記憶手段に記憶されている補正情報とに基づいて、増幅手段から所定レベルの読取画像信号が出力されるように、増幅手段の増幅度を演算し、その演算結果に応じて増幅手段の増幅度を制御するので、予め記憶手段に記憶させた補正情報に基づいて、光源の発光量に応じた適切な増幅度を容易かつ迅速に演算できる。
【0027】
記憶手段としては、EEPROMやフラッシュメモリを用いることができるが、これに限るものではない。
【0028】
他の好ましい実施の形態によれば、イメージセンサチップは、赤、緑、青の各色の読取画像信号を出力し、増幅手段は、赤、緑、青の各色毎に設けられており、増幅度制御手段は、赤、緑、青の各色毎に増幅手段の増幅度を制御する。
【0029】
このようにすれば、赤、緑、青の各色毎に増幅度を制御でき、高精度かつ高速にカラーの読取画像信号を得ることができる。
【0030】
他の好ましい実施の形態によれば、増幅手段の増幅度を強制的に所定値にすることが可能な増幅度固定手段を備えた。
【0031】
このようにすれば、イメージセンサチップの検査時など、各受光素子固有の特性を知りたいときに便利である。
【0032】
他の好ましい実施の形態によれば、増幅手段と光量検出手段と増幅度制御手段とは、同一の制御チップ内に形成されており、この制御チップをイメージセンサチップと同一の配線基板に搭載し、この配線基板と光源とを保持するケースに、光源から放射された光を制御チップに導く孔を形成する。
【0033】
このようにすれば、イメージセンサのサイズを一切大きくすることなく、光源の発光量の変動に対処できる。
【0050】
本願発明の第2の側面によれば、光源から放射される光により照射された被読取体からの反射光を受光し、その受光量に応じたアナログの読取画像信号を画素毎に出力する、任意数のイメージセンサチップ、および、前記光源から放射された光を受光して、その受光量に応じた検出信号を出力する光量検出手段、を備える密着型イメージセンサと、被読取体を照射する光源と、前記密着型イメージセンサのイメージセンサチップから出力された読取画像信号を増幅する、増幅度可変の増幅手段と、前記密着型イメージセンサの光量検出手段から出力された検出信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を可変させる増幅度制御手段と、を備えた画像読取装置であって、前記増幅度制御手段は、任意の条件下で前記光源を点灯させて、前記イメージセンサチップから出力される読取画像信号と前記光量検出手段から出力される検出信号とを含む補正情報を記憶手段に記憶させておくことにより、読取時に、前記光量検出手段からの検出信号と前記記憶手段に記憶されている補正情報とに基づいて、前記増幅手段から所定レベルの読取画像信号が出力されるように、前記増幅手段の増幅度を演算し、その演算結果に応じて前記増幅手段の増幅度を制御することを特徴とする、画像読取装置が提供される。
【0051】
このようにすれば、増幅度制御手段が、密着型イメージセンサの光量検出手段から出力された検出信号に基づいて増幅手段の増幅度を可変させるので、光源の発光量の変化に係わらず所定レベルの読取画像信号を得られることから、周囲温度や点灯時間などによって発光光量が変化する光源を用いた場合であっても、読取精度を低下させることなく、読取速度を良好に向上させることができる。
【0052】
また、予め記憶手段に記憶させた補正情報に基づいて、光源の発光量に応じた適切な増幅度を容易かつ迅速に演算できる。
【0053】
好ましい実施の形態によれば、光源は、冷陰極管である。
【0054】
このようにすれば、発光量が大きくて発熱が少ないという冷陰極管の利点を有効利用しつつ、周囲温度や点灯時間などの要因によって発光量が変化するという冷陰極管の性質に起因する読取画像信号の出力レベル変動を良好に抑制できる。
【0056】
他の好ましい実施の形態によれば、イメージセンサチップは、赤、緑、青の各色の読取画像信号を出力し、増幅手段は、赤、緑、青の各色毎に設けられており、増幅度制御手段は、赤、緑、青の各色毎に増幅手段の増幅度を制御する。
【0057】
このようにすれば、赤、緑、青の各色毎に増幅度を制御でき、高精度かつ高速にカラーの読取画像信号を得ることができる。
【0058】
他の好ましい実施の形態によれば、増幅手段の増幅度を強制的に所定値にすることが可能な増幅度固定手段を備えた。
【0059】
このようにすれば、イメージセンサチップの検査時など、各受光素子固有の特性を知りたいときに便利である。
【0074】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0076】
図1は、本願発明に係る密着型イメージセンサの長手方向と直交する方向の断面図であって、この密着型イメージセンサ1は、略矩形状の断面形状と、所定の長手寸法とを有するケース2を有しており、このケース2は、樹脂成形によって作製することができる。このケース2は、上下に貫通する内部空間をもち、上部開口を封鎖するようにしてガラスカバー3が取付けられているとともに、下部開口を封鎖するようにして、ヘッド基板4が取付けられている。このヘッド基板4の上面における幅方向一側寄りには、複数個のイメージセンサチップ5が取付けられており、幅方向他側寄りには、イメージセンサチップ5からの読取画像信号を処理する制御チップ6が取付けられている。そして、このケース2の内部空間には、白色光源としての冷陰極管7と、この冷陰極管7から放射された光を効率的にガラスカバー3上の被読取体としての原稿に照射するための反射部材8と、原稿面からの反射光を正立等倍にイメージセンサチップ5に集束させるためのロッドレンズアレイ9とが設けられている。ケース2の適所には、冷陰極管7を駆動するインバータ回路が搭載されたインバータ基板10が嵌め込まれている。ケース2には、断面円形の1対の取付孔11a,11bが長手方向に沿って形成されており、ケース2および反射部材8には、冷陰極管7から放射された光を制御チップ6に導く断面円形の孔12が形成されている。
【0077】
図2は、ヘッド基板4の平面図であって、イメージセンサチップ5は、全ての受光素子がほぼ等間隔でかつ3列に並ぶように、ヘッド基板4上にたとえば20個搭載されている。制御チップ6は、ヘッド基板4の長手方向中央部に1個搭載されている。またヘッド基板4には、長手方向一端部にコネクタ15が取り付けられている。
【0078】
図3は、イメージセンサチップ5の受光部の配置説明図であって、イメージセンサチップ5の表面には、赤色用の受光部16R、緑色用の受光部16G、および青色用の受光部16Bが、それぞれイメージセンサチップ5の長手方向に沿ってたとえば128個ずつ等間隔に並んでいる。これら受光部16G,16B,16Bは、それぞれ赤色、緑色、青色に着色したレジスト膜により構成されている。
【0079】
図4は、イメージセンサチップ5の回路ブロック図であって、このイメージセンサチップ5には、128ビットのシフトレジスタ21、チップセレクト回路22、128個の赤色用のホトトランジスタPTR1 〜PTR128 、128個の緑色用のホトトランジスタPTG1 〜PTG128 、128個の青色用のホトトランジスタPTB1 〜PTB128 、128個の赤色用の第1の電界効果トランジスタFETR1 〜FETR128 、128個の緑色用の第1の電界効果トランジスタFETG1 〜FETG128 、128個の青色用の第1の電界効果トランジスタFETB1 〜FETB128 、赤色用の第2の電界効果トランジスタFETR201 、緑色用の第2の電界効果トランジスタFETG201 、青色用の第2の電界効果トランジスタFETB201 、赤色用の第3の電界効果トランジスタFETR211 、緑色用の第3の電界効果トランジスタFETG211 、青色用の第3の電界効果トランジスタFETB211 、赤色用の演算増幅器OPR1 、緑色用の演算増幅器OPG1 、青色用の演算増幅器OPB1 、赤色用の3個の抵抗器RR1 〜RR3 、緑色用の3個の抵抗器RG1 〜RG3 、青色用の3個の抵抗器RB1 〜RB3 、および11個のパッドSI,CLK,GND,AOR1,AOR2,SO,AOG1,AOG2,AOB1,AOB2,VDDが形成されている。第1の電界効果トランジスタFETR1 〜FETR128 ,FETG1 〜FETG128 ,FETB1 〜FETB128 、第2の電界効果トランジスタFETR201 ,FETG201 ,FETB201 、および第3の電界効果トランジスタFETR211 ,FETG211 ,FETB211 はそれぞれMOS型の電界効果トランジスタである。
【0080】
パッドSIには、シリアルイン信号が入力される。パッドCLKには、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介してたとえば8MHzのクロック信号が入力される。パッドGNDは、グランドラインに接続されている。パッドAOR1からは、増幅していない赤色のアナログの読取画像信号がシリアルに出力される。パッドAOR2からは、増幅された赤色のアナログの読取画像信号がシリアルに出力される。パッドAOG1からは、増幅していない緑色のアナログの読取画像信号がシリアルに出力される。パッドAOG2からは、増幅された緑色のアナログの読取画像信号がシリアルに出力される。パッドAOB1からは、増幅していない青色のアナログの読取画像信号がシリアルに出力される。パッドAOB2からは、増幅された青色のアナログの読取画像信号がシリアルに出力される。パッドSOからは、シリアルアウト信号が出力される。パッドVDDには、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介してたとえば5ボルトの電源電圧が供給される。赤色用のホトトランジスタPTR1 〜PTR128 には、赤色用の受光部16Rを通過した光が入射する。緑色用のホトトランジスタPTG1 〜PTG128 には、緑色用の受光部16Gを通過した光が入射する。青色用のホトトランジスタPTB1 〜PTB128 には、青色用の受光部16Bを通過した光が入射する。
【0081】
図5は、制御チップ6の回路ブロック図であって、この制御チップ6には、セレクタ31、A/D変換器32、制御回路33、補正回路34、EEPROM35、RAM36、赤色用の増幅器37R、緑色用の増幅器37G、青色用の増幅器37B、赤色用のD/A変換器38R、緑色用のD/A変換器38G、青色用のD/A変換器38B、固定ゲイン回路39、ホトトランジスタPT1 、および10個のパッドAIR,AIG,AIB,SET,SI,CLK,AOR,AOG,AOB,FGが形成されている。
【0082】
パッドAIRには、イメージセンサチップ5のパッドAOR2から出力された赤色のアナログの読取画像信号が入力される。パッドAIGには、イメージセンサチップ5のパッドAOG2から出力された緑色のアナログの読取画像信号が入力される。パッドAIBには、イメージセンサチップ5のパッドAOB2から出力された青色のアナログの読取画像信号が入力される。パッドSETには、増幅器37R,37G,37Bの増幅度を決定するための基準となる補正情報を制御回路33に生成させるセット信号が、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介して入力される。パッドSIには、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介してシリアルイン信号が入力される。パッドCLKには、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介してクロック信号が入力される。パッドFGには、増幅器37R,37G,37Bの増幅度をたとえば1に固定するための増幅度固定信号が、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介して入力される。パッドAORからは、増幅器37Rにより増幅された赤色のアナログの読取画像信号が出力され、この読取画像信号は、コネクタ15などを介して密着型イメージセンサ1の外部に供給される。パッドAOGからは、増幅器37Gにより増幅された緑色のアナログの読取画像信号が出力され、この読取画像信号は、コネクタ15などを介して密着型イメージセンサ1の外部に供給される。パッドAOBからは、増幅器37Bにより増幅された青色のアナログの読取画像信号が出力され、この読取画像信号は、コネクタ15などを介して密着型イメージセンサ1の外部に供給される。
【0083】
セレクタ31は、制御回路33により制御されて、パッドAIR,AIG,AIBに入力されるアナログの読取画像信号を順次切り替えてA/D変換器32に供給する。またセレクタ31は、ホトトランジスタPT1 からのアナログの検出信号をA/D変換器32に供給する。A/D変換器32は、セレクタ31からの読取画像信号あるいは検出信号をディジタル信号に変換して制御回路33に供給する。制御回路33は、パッドSETを介してセット信号が入力されることにより、A/D変換器32からのディジタル信号に基づいて、増幅器37R,37G,37Bの増幅度を決定するための基準となる補正情報を生成してEEPROM35に記憶させる。また制御回路33は、原稿などの読取時に、A/D変換器32によりディジタル信号に変換されたホトトランジスタPT1 からの検出信号と、EEPROM35から読み出した補正情報とを補正回路34に供給する。補正回路34は、原稿などの読取時に、制御回路33からの検出信号と補正情報とに基づいて、増幅器37R,37G,37Bの増幅度をそれぞれ決定し、それに応じたディジタルの増幅度制御信号をD/A変換器38R,38G,38Bに出力する。EEPROM35は、制御回路33により演算された補正情報を記憶する。RAM36は、制御回路33により演算処理のためのワークメモリとして利用される。増幅器37R,37G,37Bは、D/A変換器38R,38G,38Bからのアナログの増幅度制御信号あるいは増幅度固定信号に応じた増幅度で、パッドAIR,AIG,AIBに入力されるアナログの読取画像信号を増幅する。D/A変換器38R,38G,38Bは、補正回路34からのディジタルの増幅度制御信号をアナログ信号に変換して増幅器37R,37G,37Bに供給する。さらにD/A変換器38R,38G,38Bは、固定ゲイン回路39からディジタルの増幅度固定信号が入力されているときには、補正回路34からの増幅度制御信号に係わらず、固定ゲイン回路39からの増幅度固定信号をアナログ信号に変換して増幅器37R,37G,37Bに供給する。ホトトランジスタPT1 は、イメージセンサチップ5のホトトランジスタPTR1 〜PTR128 ,PTG1 〜PTG128 ,PTB1 〜PTB128 と同一の温度特性を有しており、冷陰極管7から放射された光が入射されて、その光量に応じたアナログの検出信号を出力する。
【0084】
すなわち、冷陰極管7は、被読取体を照射する光源を構成している。イメージセンサチップ5は、被読取体からの反射光を受光し、その受光量に応じたアナログの読取画像信号を画素毎に出力するイメージセンサチップを構成している。増幅器37R,37G,37Bは、イメージセンサチップから出力された読取画像信号を増幅する、増幅度可変の増幅手段を構成している。ホトトランジスタPT1 は、光源から出射された光を受光して、その受光量に応じた検出信号を出力する光量検出手段を構成している。制御回路33、補正回路34、およびD/A変換器38R,38G,38Bは、光量検出手段から出力された検出信号に基づいて増幅手段の増幅度を可変させる増幅度制御手段を構成している。EEPROM35は、補正情報を記憶する記憶手段を構成している。固定ゲイン回路39は、増幅手段の増幅度を強制的に所定値にすることが可能な増幅度固定手段を構成している。制御チップ6は、増幅手段と光量検出手段と増幅度制御手段とが形成された制御チップを構成している。ヘッド基板4は、制御チップとイメージセンサチップとが搭載された配線基板を構成している。ケース2は、配線基板と光源とを保持するケースを構成している。孔12は、ケースに形成されて、光源から放射された光を制御チップに導く孔を構成している。
【0085】
次に動作を説明する。密着型イメージセンサ1の製造に際して、ヘッド基板4をケース2に組み込む前に、ヘッド基板4に搭載されたイメージセンサチップ5の検査を行う。この検査に際しては、制御チップ6のパッドFGに入力される増幅度固定信号をアサートする。これにより固定ゲイン回路39が、増幅器37R,37G,37Bの増幅度をたとえば1にするためのディジタルの増幅度固定信号をD/A変換器38R,38G,38Bに出力し、D/A変換器38R,38G,38Bが増幅度固定信号をアナログ信号に変換して増幅器37R,37G,37Bに供給する結果、増幅器37R,37G,37Bの増幅度が1に固定される。この状態でイメージセンサチップ5を所定光量で照射し、パッドAOR,AOG,AOBから出力される読取画像信号のレベルを検出することにより、イメージセンサチップ5の異常の有無を調べる。
【0086】
上記の検査で全てのイメージセンサチップ5に異常がなければ、ヘッド基板4をケース2に組み込み、密着型イメージセンサ1が完成した段階で、補正情報をEEPROM35に記憶させる。すなわち、冷陰極管7を点灯させ、密着型イメージセンサ1のガラスカバー3上に所定明度の白色紙などを載置した状態で、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介して、クロック信号をイメージセンサチップ5および制御チップ6のパッドCLKに供給し、シリアルイン信号を20個のイメージセンサチップ5のうちの初段のイメージセンサチップ5および制御チップ6のパッドSIに供給し、さらにセット信号を制御チップ6のパッドSETに供給する。これにより、イメージセンサチップ5のパッドAOR2,AOG2,AOB2から赤色、緑色、青色のアナログの読取画像信号がクロック信号に同期して3色同時にシリアルに出力され、制御チップ6のパッドAIR,AIG,AIBを介してセレクタ31の入力端子に入力される。一方、ホトトランジスタPT1 からは、冷陰極管7の光量に応じたアナログの検出信号が出力され、この検出信号はセレクタ31の入力端子に入力される。
【0087】
そして、セレクタ31が赤色、緑色、青色の各読取画像信号を順次選択してA/D変換器32の入力端子に供給する。このとき、セレクタ31には、切替えタイミング信号として制御回路33からクロック信号が供給される。セレクタ31により選択された検出信号あるいは赤色、緑色、青色の読取画像信号は、A/D変換器32によりディジタル信号に変換されて、制御回路33に供給される。そして、1ラインの読取が終了した時点で、セレクタ31がホトトランジスタPT1 からの検出信号をA/D変換器32に供給し、A/D変換器32が検出信号をディジタル信号に変換して制御回路33に供給する。これにより制御回路33が、たとば1ライン分の読取画像信号のうちの最大レベルの信号を各色毎に判別して、それらの値と検出信号の値とをRAM36に記憶させる。具体的には、最初の画素の読取画像信号を各色毎にRAM36に記憶させ、次の画素の読取画像信号と各色毎に比較して、次の画素の読取画像信号の方が大きければ、RAM36に記憶させた読取画像信号の値を更新するという動作を、各色かつ画素毎に順次繰り返すことにより、最大レベルの読取画像信号を各色毎に判別する。そして、その判別の結果得られた最大レベルの読取画像信号の値と検出信号の値とから、増幅器37R,37G,37Bから出力される最大レベルの読取画像信号の値を所望の値にするような増幅器37R,37G,37Bの増幅度を各色毎に演算し、それらの値と検出信号の値との積をそれぞれEEPROM35に記憶させる。
【0088】
なお、1ラインの読取に要する時間は極めて短時間であるので、その間に冷陰極管7の光量が許容範囲を越えて変化することはないと考えられることから、ホトトランジスタPT1 からの検出信号は1ラインの読取が終了した時点で1回だけ制御回路33に取り込むようにしている。もちろん、1ラインの読取開始の直前に1回だけ制御回路33に検出信号を取り込むようにしてもよいし、赤色、緑色、青色の1画素分の読取画像信号を取り込む毎に制御回路33に検出信号を取り込むようにしてもよい。
【0089】
実際の原稿の読取に際しては、冷陰極管7が点灯されるとともに、密着型イメージセンサ1の外部からコネクタ15などを介して、各イメージセンサチップ5および制御チップ6のパッドCLKにたとえば8MHzのクロック信号が供給され、さらに、20個のイメージセンサチップ5のうちの初段のイメージセンサチップ5および制御チップ6のパッドSIにシリアルイン信号が供給される。
【0090】
初段のイメージセンサチップ5のパッドSIに入力されたシリアルイン信号は、チップセレクト回路22のセット端子に入力され、これによりチップセレクト回路22は、クロック信号CLKに同期して、セレクト信号出力端子から出力しているセレクト信号をハイレベルにする。このセレクト信号は、クロック信号CLKを反転させた信号であって、赤、緑、青各色用の第2の電界効果トランジスタFETR201 ,FETG201 ,FETB201 のゲートに供給されているので、クロック信号がローレベルの期間に各第2の電界効果トランジスタFETR201 ,FETG201 ,FETB201 がオンすることになる。
【0091】
また、シリアルイン信号SIは、シフトレジスタ21の入力端子にも供給され、クロック信号の立下がりのタイミングでシフトレジスタ21の初段のビットに取り込まれる。これによりシフトレジスタ21の初段のビットがオンし、赤、緑、青各色用の第1の電界効果トランジスタFETR1 ,FETG1 ,FETB1 のゲートにハイレベルの信号が入力されて、各第1の電界効果トランジスタFETR1 ,FETG1 ,FETB1 がオンする。このとき、クロック信号はローレベルであるので、赤、緑、青各色用の第3の電界効果トランジスタFETR211 ,FETG211 ,FETB211 はオフしており、赤、緑、青各色用のホトトランジスタPTR1 ,PTG1 ,PTB1 に蓄積された電荷による電流が各第1の電界効果トランジスタFETR1 ,FETG1 ,FETB1 を介して赤、緑、青各色用の抵抗器RR3 ,RG3 ,RB3 に流れる。これら抵抗器RR3 ,RG3 ,RB3 の両端電圧は、赤、緑、青各色用の演算増幅器OPR1 ,OPG1 ,OPB1 の非反転入力端に入力され、抵抗器RR1 ,RG1 ,RB1 と抵抗器RR2 ,RG2 ,RB2 との抵抗値の比で決定される増幅度で増幅されて、赤、緑、青各色用のパッドAOR2,AOG2,AOB2からアナログの読取画像信号として出力される。このとき、クロック信号はローレベルであり、セレクト信号がハイレベルであるので、各第2の電界効果トランジスタFETR201 ,FETG201 ,FETB201 はオンしている。なお、赤、緑、青各色用のパッドAOR1,AOG1,AOB1からは、各演算増幅器OPR1 ,OPG1 ,OPB1 により増幅されていないアナログの読取画像信号が出力される。
【0092】
クロック信号がローレベルからハイレベルに立ち上がると、セレクト信号がローレベルになって各第2の電界効果トランジスタFETR201 ,FETG201 ,FETB201 がオフし、各パッドAOR2,AOG2,AOB2から読取画像信号が出力されなくなるとともに、各第3の電界効果トランジスタFETR211 ,FETG211 ,FETB211 がオンし、各ホトトランジスタPTR1 ,PTG1 ,PTB1 の残留電荷が各第3の電界効果トランジスタFETR211 ,FETG211 ,FETB211 を介して放電される。
【0093】
クロック信号がハイレベルからローレベルに立ち下がると、シフトレジスタ21の初段のビットのシリアルイン信号SIが第2段のビットにシフトされ、初段のビットの場合と同様の動作により、赤、緑、青各色用のホトトランジスタPTR2 ,PTG2 ,PTB2 に蓄積された電荷に応じたアナログの読取画像信号が赤、緑、青各色用のパッドAOR2,AOG2,AOB2から出力される。
【0094】
以下、同様の動作によりクロック信号に同期して赤、緑、青各色用のホトトランジスタPTR3 〜PTR128 ,PTG3 〜PTG128 ,PTB3 〜PTB128 に蓄積された電荷に応じたアナログの読取画像信号が赤、緑、青各色用のパッドAOR2,AOG2,AOB2から順次出力されると、次のクロック信号CLKの立ち下がりでシフトレジスタ2の最終段のビットからシリアルイン信号が出力され、チップセレクト回路3のクリア信号入力端子にクリア信号として入力されるとともに、パッドSOからシリアルアウト信号として出力される。これによりチップセレクト回路3は、セレクト信号をローレベルに保つ。また、パッドSOから出力されたシリアルアウト信号は、次段のイメージセンサチップ5のパッドSIにシリアルイン信号として入力される。
【0095】
これにより、次段のイメージセンサチップ5が上記初段のイメージセンサチップ5と同様に動作し、クロック信号に同期して赤、緑、青各色用のホトトランジスタPTR1 〜PTR128 ,PTG1 〜PTG128 ,PTB1 〜PTB128 に蓄積された電荷に応じたアナログの読取画像信号が赤、緑、青各色用のパッドAOR2,AOG2,AOB2から順次出力される。このような動作が最終段すなわち20個目のイメージセンサチップ5まで繰り返されることにより、制御チップ6のパッドAIR,AIG,AIBには、20個のイメージセンサチップ5からの各色毎に2560画素分のアナログの読取画像信号がそれぞれシリアルに入力される。すなわち、制御チップ6のパッドAIR,AIG,AIBに入力される読取画像信号は、各イメージセンサチップ5のパッドAOR2,AOG2,AOB2から出力された読取画像信号である。
【0096】
一方、制御チップ6のセレクタ31が、パッドSIにシリアルイン信号が入力されることにより、制御回路33からクロック信号を供給されて、ホトトランジスタPT1 からのアナログの検出信号をA/D変換器32に供給し、A/D変換器32が、クロック信号に同期して検出信号をたとえば8ビットのディジタル信号に変換し、制御回路33に供給する。これにより制御回路33が、A/D変換器32からの検出信号とEEPROM35に記憶されている補正情報とを補正回路34に供給する。そして補正回路34が、制御回路33からの検出信号と補正情報とから、赤、緑、青各色の増幅器37R,37G,37Bの適切な増幅度をそれぞれ演算し、演算結果をディジタルの増幅度制御信号として赤、緑、青各色用のD/A変換器38R,38G,38Bに供給する。このとき、A/D変換器32によりディジタル化された読取画像信号が8ビットであるので、増幅度制御信号は、最低でも10ビット、好ましくは12〜16ビット程度のデータとする。これは、各増幅器37R,37G,37Bから出力される読取画像信号の精度を確保するためである。すなわち、白に近いレベルにおいては、8ビットではムラになる恐れがあり、また、4倍の増幅を行った場合、有効ビットが8ビットになるためである。各D/A変換器38R,38G,38Bに入力された増幅度制御信号は、アナログの増幅度制御信号に変換され、各増幅器37R,37G,37Bの増幅度制御信号入力端子に供給される。これにより各増幅器37R,37G,37Bが、増幅度制御信号に応じた増幅度で各パッドAIR,AIG,AIBに入力された読取画像信号を増幅し、赤、緑、青各色のパッドAIR,AIG,AIBに出力する。これらの読取画像信号は、コネクタ15などを介して密着型イメージセンサ1の外部に出力される。
【0097】
上記のような各増幅器37R,37G,37Bの増幅度の決定処理は、各ライン毎に、最初の12クロック以内で行われる。すなわち、クロック信号の12周期以内の時間で各ラインにおける増幅度を決定し、それ以降はラインの最終画素まで、各増幅器37R,37G,37Bの増幅度を固定するのである。これは、1ラインの読取に要する時間は極めて短時間であるので、その間に冷陰極管7の光量が許容範囲を越えて変化することはないと考えられるからである。
【0098】
上記の動作で各増幅器37R,37G,37Bの増幅度を適切に制御できる理由について、さらに詳細に述べる。いま、増幅器37R,37G,37Bの出力をAo、増幅器37R,37G,37Bの増幅度をG、冷陰極管7の照度をL、イメージセンサチップ5の感度をSとすると、下記数式1が成立する。この数式1を変形すると、下記数式2のようになる。ここで、増幅器37R,37G,37Bの出力Aoとイメージセンサチップ5の感度Sとを一定とすると、下記数式3が成立する。すなわち、増幅器37R,37G,37Bの増幅度Gと冷陰極管7の照度Lとの間には反比例の関係が成立する。ここで、冷陰極管7の照度LはホトトランジスタPT1 の出力すなわち検出信号に比例するので、図6に示すように、増幅器37R,37G,37Bの増幅度とホトトランジスタPT1 の出力との間には反比例の関係が成立する。したがって、予め上記数式3におけるKの値を求めておくことにより、冷陰極管7の照度Lが変化しても、それに応じて増幅器37R,37G,37Bの増幅度Gを決定して、増幅器37R,37G,37Bの出力Aoを一定に維持することができるのである。
【0099】
【数1】
【0100】
【数2】
【0101】
【数3】
【0102】
さらに具体的に説明する。上記補正情報の決定時において、ホトトランジスタPT1 からの検出信号の値がLi、イメージセンサチップ5から得られた赤、緑、青各色の読取画像信号の最大値がSr,Sg,Sbであったとすると、赤、緑、青各色の増幅器37R,37G,37Bから得られる読取画像信号の最大値を所望の値Aoにするためには、各増幅器37R,37G,37Bの増幅度Gir,Gig,Gibを下記数式4のように決めればよい。そして、実際の読取時において、ホトトランジスタPT1 からの検出信号の値がLであったとすると、各増幅器37R,37G,37Bの増幅度Gr,Gg,Gbを下記数式5のように決めれば、各増幅器37R,37G,37Bから得られる読取画像信号の最大値を所望の値Aoにできる。
【0103】
【数4】
【0104】
【数5】
【0105】
したがって、上記密着型イメージセンサ1においては、補正情報の決定時に、制御回路33が、LiおよびSr,Sg,Sbの値を検出して、上記数式4に基づいて上記Gir,Gig,Gibの値を演算し、これらGir,Gig,Gibの値とLiの値との積を補正情報としてEEPROM35に記憶させる。そして、実際の読取時に、制御回路33が、EEPROM35からGir×Li,Gig×Li,Gib×Liの値を読み出して、実際の読取時におけるホトトランジスタPT1 からの検出信号の値Lとともに補正回路34に供給する。これにより補正回路34が、制御回路33からのGir×Li,Gig×Li,Gib×Liの値とLの値とを用いて、上記数式5から各増幅器37R,37G,37Bの増幅度Gr,Gg,Gbを演算し、演算結果をたとえば10ビットの増幅度制御信号としてD/A変換器38R,38G,38Bに出力するのである。
【0106】
このように、各ライン毎に冷陰極管7の光量に応じて増幅器37R,37G,37Bの増幅度を制御できるので、冷陰極管7の点灯開始から発光光量が安定するまでの数分間の時間を待つことなく、しかも周囲温度が低くて冷陰極管7の発光光量が少ない場合であっても、精度よくかつ高速に原稿の読み取りを実行できる。
【0107】
なお、上記実施形態においては、ヘッド基板4上に制御チップ6を搭載したが、制御チップ6を、ヘッド基板4とは別の基板上に搭載してもよく、その基板は、密着型イメージセンサ1の内部に設置してもよいし、外部に設置してもよい。
【0108】
また、上記実施形態においては、光量検出手段、増幅手段、および増幅度制御手段を制御チップ6により実現したが、光量検出手段および増幅度制御手段をCdSセルにより一体に実現してもよい。
【0109】
すなわち、図7および図8に示すように、ヘッド基板4上に、制御チップ6の代わりに3個のCdSセル41R,41G,41Bを搭載し、これらCdSセル41R,41G,41Bを、図9に示すように、演算増幅器42R,42G,42Bの出力端と反転入力端との間に接続する。演算増幅器42R,42G,42Bの反転入力端とCdSセル41R,41G,41Bとの接続点には抵抗器RR11,RG11,RB11が接続されており、演算増幅器42R,42G,42Bの非反転入力端は接地されている。演算増幅器42R,42G,42Bおよび抵抗器RR11,RG11,RB11は、密着型イメージセンサ1の外部に設置された基板上に搭載されており、CdSセル41R,41G,41Bは、ヘッド基板4上に形成された配線パターンやコネクタ15などを介して演算増幅器42R,42G,42Bに接続されている。演算増幅器42Rの反転入力端には、イメージセンサチップ5のパッドAOR2から出力された赤色の読取画像信号がコネクタ15や抵抗器RR11を介して入力され、演算増幅器42Gの反転入力端には、イメージセンサチップ5のパッドAOG2から出力された緑色の読取画像信号がコネクタ15や抵抗器RG11を介して入力され、演算増幅器42Bの反転入力端には、イメージセンサチップ5のパッドAOB2から出力された青色の読取画像信号がコネクタ15や抵抗器RB11を介して入力される。そして、演算増幅器42R,42G,42Bによって増幅された赤、緑、青各色の読取画像信号は、図外の処理回路によって適宜処理される。
【0110】
ここで、演算増幅器42Rの入力電圧をv1 、出力電圧をv2 とし、抵抗器RR11の抵抗値をR11、冷陰極管7の照度がEのときのCdSセル41Rの抵抗値をRとすると、下記数式6が成立する。また、冷陰極管7の照度Eの飽和値をES 、冷陰極管7の照度が飽和したときのCdSセル41Rの抵抗値をRS とすると、下記数式7が成立する。下記数式6および下記数式7から下記数式8が導かれ、この数式8から明らかなように、CdSセル41Rとしてγ値が1のCdSセルを用いれば、冷陰極管7の照度Eに反比例してイメージセンサチップ5からの赤色の読取画像信号の電圧値v1 が変化する場合、冷陰極管7の照度Eの変化に係わらず演算増幅器42Rの出力電圧v2 が一定になることが判る。この関係は演算増幅器42G,42Bについても同様であり、冷陰極管7の照度の変化によるCdSセル41R,41G,41Bの抵抗値の変化を利用することにより、冷陰極管7の照度の変化に係わらず、演算増幅器42R,42G,42Bから出力される赤、緑、青各色の読取画像信号のレベルをほぼ一定に維持でき、この結果、常に所望のレベル以上の読取画像信号を得ることができる。
【0111】
【数6】
【0112】
【数7】
【0113】
【数8】
【0114】
なお、演算増幅器42R,42G,42Bおよび抵抗器RR11,RG11,RB11は、密着型イメージセンサ1の内部に設けてもよく、この場合、ヘッド基板4上に搭載してもよいし、ヘッド基板4とは別の基板上に搭載してもよい。
【0115】
また、光量検出手段をホトトランジスタ、ホトダイオード、あるいはCdSセルなどにより実現し、増幅手段を電圧制御型の増幅器により実現し、増幅度制御手段を演算増幅器などを用いた負帰還増幅器により実現してもよい。
【0116】
すなわち、図10に示すように、ホトトランジスタ51と、演算増幅器52と、3個の増幅器53R,53G,53Bと、抵抗器R1 〜R4 とを、ヘッド基板4上に設け、ホトトランジスタ51により冷陰極管7からの光を受光し、演算増幅器52の出力電圧により増幅器53R,53G,53Bの増幅度を制御するように構成してもよい。
【0117】
図10に示す回路において、演算増幅器52の出力端は抵抗器R1 の一端と増幅器53R,53G,53Bの制御電圧入力端とに接続されており、抵抗器R1 の他端はホトトランジスタ51のコレクタに接続されている。ホトトランジスタ51のエミッタは演算増幅器52の反転入力端と抵抗器R2 の一端とに接続されており、演算増幅器52の非反転入力端は抵抗器R3 の一端と抵抗器R4 の一端とに接続されている。抵抗器R3 の他端は電源Vccに接続されており、抵抗器R4 の他端は接地されている。抵抗器R2 の他端には、図外の基準電圧供給回路から基準電圧Vref が供給されており、増幅器53R,53G,53Bの入力端には、イメージセンサチップ5のパッドAOR2,AOG2,AOB2から出力された赤、緑、青各色の読取画像信号が入力される。増幅器53R,53G,53Bの出力端から出力された赤、緑、青各色の読取画像信号は、コネクタ15などを介して密着型イメージセンサ1の外部に供給される。
【0118】
演算増幅器52は1個のICによって実現されており、増幅器53R,53G,53Bは、3個の増幅器が1個のICによって実現されている。ホトトランジスタ51および抵抗器R1 〜R4 はディスクリート部品である。
【0119】
ホトトランジスタ51は、冷陰極管7からの光の受光量に応じてコレクタ・エミッタ間の抵抗値が変化する。演算増幅器52は、反転増幅器として動作し、抵抗器R1 とホトトランジスタ51との直列回路からなる帰還回路が接続されることにより、負帰還増幅器を構成しており、増幅器53R,53G,53Bの各制御電圧入力端に制御電圧を供給する。増幅器53Rは、演算増幅器52の出力端から供給される制御電圧に応じた増幅度で、イメージセンサチップ5のパッドAOR2から出力された赤色の読取画像信号を増幅する。増幅器53Gは、演算増幅器52の出力端から供給される制御電圧に応じた増幅度で、イメージセンサチップ5のパッドAOG2から出力された緑色の読取画像信号を増幅する。増幅器53Bは、演算増幅器52の出力端から供給される制御電圧に応じた増幅度で、イメージセンサチップ5のパッドAOB2から出力された青色の読取画像信号を増幅する。
【0120】
ホトトランジスタ51と抵抗器R1 との直列回路からなる帰還回路の抵抗値をRf 、抵抗器R2 ,R3 ,R4 の抵抗値をそれぞれR2 ,R3 ,R4 とし、演算増幅器52が理想的な演算増幅器であるものとすると、演算増幅器52の出力端から出力される制御電圧Vo は、下記数式9で表される。下記数式9の右辺において、変数はRf だけであるので、下記数式9をRf について整理すると、下記数式10が得られる。ここで、基準電圧Vref は下記数式11を満足するように設定されているので、下記数式10から明らかなように、制御電圧Vo はRf の変化に係わらず、常に(R4 ×Vcc)/(R3 +R4 )よりも大きい。また、ホトトランジスタ51のコレクタ・エミッタ間の抵抗値は、冷陰極管7からの光の受光量の増大に伴って小さくなる。そして現実には、制御電圧Vo は、冷陰極管7の発光量の増大に伴って図11に示すように小さくなる。なお、帰還回路の抵抗器R1 は、図11に示す直線の傾きを調整する機能を有している。
【0121】
【数9】
【0122】
【数10】
【0123】
【数11】
【0124】
一方、増幅器53R,53G,53Bの各増幅度は、演算増幅器52の出力端からの制御電圧Vo の増大に伴って図12に示すように大きくなる。
【0125】
いま、冷陰極管7の光量変動によりホトトランジスタ51の受光量が大きくなったとすると、ホトトランジスタ51のコレクタ・エミッタ間の抵抗が小さくなり、その分だけ帰還回路の抵抗が小さくなるので、帰還回路による帰還率が大きくなり、演算増幅器52の増幅度が小さくなって、図11からも明らかなように演算増幅器52の出力端から出力される制御電圧Vo が小さくなる。これにより、増幅器53R,53G,53Bの各増幅度が図12からも明らかなように小さくなって、冷陰極管7の光量変動が相殺される。したがって、増幅器53R,53G,53Bの出力レベルが冷陰極管7の光量変動に影響されることがない。
【0126】
もちろん、光量検出手段として、ホトトランジスタ51の代わりにホトダイオードやCdSセルなどを用いてもよい。
【0127】
また、ホトトランジスタ51や演算増幅器52や増幅器53R,53G,53Bや抵抗器R1 〜R4 を、ヘッド基板4とは別に密着型イメージセンサ1の内部に設置された配線基板上に搭載してもよい。
【0128】
また、演算増幅器52や増幅器53R,53G,53Bや抵抗器R1 〜R4 を、密着型イメージセンサ1の外部に設置された配線基板上に搭載し、ホトトランジスタ51からの検出信号をコネクタ15などを介して演算増幅器52の反転入力端と抵抗器R1 の他端との間に供給するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態における密着型イメージセンサの長手方向と直交する方向の断面図である。
【図2】図1に示す密着型イメージセンサに備えられたヘッド基板の平面図である。
【図3】図2に示すヘッド基板上に搭載されたイメージセンサチップの部分平面図である。
【図4】図3に示すイメージセンサチップの回路ブロック図である。
【図5】図2に示すヘッド基板上に搭載された制御チップの回路ブロック図である。
【図6】図1に示す密着型イメージセンサにおける光量の検出出力と増幅器の増幅度との関係を説明する説明図である。
【図7】別の実施形態における密着型イメージセンサに備えられたヘッド基板の平面図である。
【図8】別の実施形態における密着型イメージセンサの長手方向と直交する方向の断面図である。
【図9】別の実施形態における密着型イメージセンサを備えた画像読取装置の読取画像信号増幅部の回路図である。
【図10】さらに別の実施形態における密着型イメージセンサにおける読取画像信号増幅部の回路図である。
【図11】図10に示すホトトランジスタの受光量と演算増幅器の出力電圧との関係の説明図である。
【図12】図10に示す演算増幅器の出力電圧と増幅器の増幅度との関係の説明図である。
【図13】冷陰極管の出力特性の説明図である。
【符号の説明】
1 密着型イメージセンサ
2 ケース
4 ヘッド基板
5 イメージセンサチップ
6 制御チップ
7 冷陰極管
12 孔
33 制御回路
34 補正回路
35 EEPROM
37R,37G,37B 増幅器
38R,38G,38B D/A変換器
41R,41G,41B CdSセル
42R,42G,42B 演算増幅器
51 ホトトランジスタ
52 演算増幅器
53R,53G,53B 増幅器
PT1 ホトトランジスタ
PTR1 〜PTR128 ,PTG1 〜PTG128 ,PTB1 〜PTB128 ホトトランジスタ
R1 〜R4 抵抗器
Claims (10)
- 光源と、
この光源から放射される光により照射された被読取体からの反射光を受光し、その受光量に応じたアナログの読取画像信号を画素毎に出力する、任意数のイメージセンサチップと、
前記光源から放射された光を受光して、その受光量に応じた検出信号を出力する光量検出手段と、
前記イメージセンサチップから出力された読取画像信号を増幅する、増幅度可変の増幅手段と、
前記光量検出手段から出力された検出信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を可変させる増幅度制御手段と、を備えた密着型イメージセンサであって、
前記増幅度制御手段は、任意の条件下で前記光源を点灯させて、前記イメージセンサチップから出力される読取画像信号と前記光量検出手段から出力される検出信号とを含む補正情報を記憶手段に記憶させておくことにより、読取時に、前記光量検出手段からの検出信号と前記記憶手段に記憶されている補正情報とに基づいて、前記増幅手段から所定レベルの読取画像信号が出力されるように、前記増幅手段の増幅度を演算し、その演算結果に応じて前記増幅手段の増幅度を制御することを特徴とする、密着型イメージセンサ。 - 前記光量検出手段は、前記イメージセンサチップの受光素子と略同等の温度特性を有するホトトランジスタからなる、請求項1に記載の密着型イメージセンサ。
- 前記光源は、冷陰極管である、請求項1または2に記載の密着型イメージセンサ。
- 前記イメージセンサチップは、赤、緑、青の各色の読取画像信号を出力し、前記増幅手段は、赤、緑、青の各色毎に設けられており、前記増幅度制御手段は、赤、緑、青の各色毎に前記増幅手段の増幅度を制御する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の密着型イメージセンサ。
- 前記増幅手段の増幅度を強制的に所定値にすることが可能な増幅度
固定手段を備えた、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の密着型イメージセンサ。 - 前記増幅手段と前記光量検出手段と前記増幅度制御手段とは、同一
の制御チップ内に形成されており、この制御チップを前記イメージセンサチップと同一の配線基板に搭載し、この配線基板と前記光源とを保持するケースに、前記光源から放射された光を前記制御チップに導く孔を形成した、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の密着型イメージセンサ。 - 光源から放射される光により照射された被読取体からの反射光を受光し、その受光量に応じたアナログの読取画像信号を画素毎に出力する、任意数のイメージセンサチップ、および、
前記光源から放射された光を受光して、その受光量に応じた検出信号を出力する光量検出手段、を備える密着型イメージセンサと、
被読取体を照射する光源と、
前記密着型イメージセンサのイメージセンサチップから出力された読取画像信号を増幅する、増幅度可変の増幅手段と、
前記密着型イメージセンサの光量検出手段から出力された検出信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を可変させる増幅度制御手段と、を備えた画像読取装置であって、
前記増幅度制御手段は、任意の条件下で前記光源を点灯させて、前記イメージセンサチップから出力される読取画像信号と前記光量検出手段から出力される検出信号とを含む補正情報を記憶手段に記憶させておくことにより、読取時に、前記光量検出手段からの検出信号と前記記憶手段に記憶されている補正情報とに基づいて、前記増幅手段から所定レベルの読取画像信号が出力されるように、前記増幅手段の増幅度を演算し、その演算結果に応じて前記増幅手段の増幅度を制御することを特徴とする、画像読取装置。 - 前記光源は、冷陰極管である、請求項7に記載の画像読取装置。
- 前記イメージセンサチップは、赤、緑、青の各色の読取画像信号を出力し、前記増幅手段は、赤、緑、青の各色毎に設けられており、前記増幅度制御手段は、赤、緑、青の各色毎に前記増幅手段の増幅度を制御する、請求項7または請求項8に記載の画像読取装置。
- 前記増幅手段の増幅度を強制的に所定値にすることが可能な増幅度固定手段を備えた、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の画像読取装置。
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