JP3669606B2 - 桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体及びその製造方法 - Google Patents

桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な耐汚染性紫外線吸収剤とその製造法に関する。詳しくは、耐汚染性、耐水性、耐油性と紫外線吸収能の特徴を併せ持つ新規な共重合体に関し、より詳しくは、新規な桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体に関し、さらに、下記一般式〔III 〕で示されるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)とを共重合させて得られる、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)に、桂皮酸又はその誘導体(E)を反応させることからなる新規な桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂製品や金属製品の被覆基材の表面に耐汚染性、耐水性、耐油性を与えるために製品表面にポリシロキサンからなる塗膜を形成させる方法が知られている。しかし、屋外で使用する場合、塗膜の紫外線遮断性が不足しているために、塗膜自身又は製品が変色したりひび割れ等を起こしたりして、塗膜としての能力が十分に発揮されないことがあった。また、紫外線吸収剤を塗膜に混合しても良いが、その紫外線吸収剤は徐々に表面にブレードアウトし、流出してしまうと紫外線遮断効果がなくなるということが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、樹脂製品や金属製品の表面に塗布により耐汚染性、耐水性、耐油性とともに紫外線吸収性を同時に付与することが出来る共重合体とその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式〔I〕
【化1】
Figure 0003669606
で示される繰り返し単位と、下記一般式〔II〕
【化2】
Figure 0003669606
で示される繰り返し単位とを含み、一般式〔I〕の繰り返し単位部分と一般式〔II〕の繰り返し単位部分の重量比が5:95から95:5の範囲であり、数平均分子量が2,OOO〜2,000,000の範囲にある桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)に関する。
【0005】
〔式中、R1 とR4 は水素原子又はメチル基を示し、同じ基でも異なっていても良い。
2 とR3 は炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基で、同じ基でも異なっていても良い。
nは6〜100の整数を示す。
Xはフェニレン基又は、−COOCm 2m−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレン基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2p−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレン基を示す。
Yは−COOCm 2mO−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシ基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2pO−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレンオキシ基、又は、−COOCm 2mNR5 −(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンアミノ基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2pNR5 −(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレンアミノ基、を示す。ここで、R5 は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。Arはフェニル基又はフェニレン基を示す。〕
【0006】
また本発明は、下記一般式〔III 〕で示されるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と、水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)との共重合させることによって得られる、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)に、桂皮酸又はその誘導体(E)を反応させることを特徴とする前記の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)を製造する方法に関する。
【0007】
【化3】
CH2 =R1 C−X−(Si(R2 2 O)n −Si(R3 3 〔III 〕
〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示す。
2 とR3 は炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基で、同じ基でも異なっていても良い。
nは6〜100の整数を示す。
Xはフェニレン基又は、−COOCm 2m−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレン基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2p−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレン基を示す。〕
【0008】
また本発明は、前記一般式〔III 〕で示されるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と、水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)との共重合反応がラジカル共重合反応であることを特徴とする前記の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法に関する。
【0009】
また本発明は、前記水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)が、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及び4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた化合物であることを特徴とする前記各本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法に関する。
【0010】
また本発明は、前記桂皮酸又はその誘導体(E)が桂皮酸、桂皮酸クロライド及び無水桂皮酸からなる群から選ばれた化合物であることを特徴とする前記各本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法に関する。
また本発明は、前記一般式〔III 〕で示されるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と、水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)に、さらに、スチレン、アルキル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等から選ばれた別の共重合可能な単量体化合物を加えて共重合させることを特徴とする前記各本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法に関する。
【0011】
さらに本発明は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂100重量部に対して、前記各本発明の方法によって製造される桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)を0.1〜200重量部の割合で配合していることを特徴とする樹脂組成物に関する。
【0012】
上記各本発明においては、紫外線吸収能を発揮する基として桂皮基を用いることにより、より広い波長領域の紫外線を吸収させることが出来るようになるし、桂皮基の芳香環に種々の置換基を導入することにより、吸収させる波長領域を調整することもできる利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造に使用できるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)としては、一般式〔III 〕:
【化3】
CH2 =R1 C−X−(Si(R2 2 O)n −Si(R3 3 〔III 〕
〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示す。
2 ,R3 は炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基で、同じ基でも異なっていても良い。
nは6〜100の整数を示す。
Xはフェニレン基又は、−COOCm 2m−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレン基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2p−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレン基を示す。〕の化合物が挙げられる。
【0014】
この中で、好ましいポリシロキサン含有ビニル系単量体としては、
【化4】
CH2 =R1 CCOO−Cm 2m−(Si(CH3 2 O)n −Si(CH3 3
で示される化合物を挙げることが出来、
特に好ましいポリシロキサン含有ビニル系単量体としては、
【化5】
CH2 =C(CH3 )COO−C3 6 −(Si(CH3 2 O)n −Si(CH3 3
で示される化合物が挙げられる。
これらのポリシロキサン含有ビニル系単量体の合成法は、例えば、Adv. Polym. Sci. 第86巻1〜86ページ(1988年)などに記載されている。
【0015】
本発明において、桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造に使用される前記の水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及び4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートの中から選ばれる一種以上の化合物である。
〔ここで「(メタ)アクリレート」という用語は、「アクリレート」及び「メタクリレート」のいずれをも意味するものとする。〕
【0016】
本発明において、桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造に使用される前記の桂皮酸又はその誘導体(E)は、桂皮酸、桂皮酸クロライド及び無水桂皮酸の中から選ばれる一種以上の化合物である。このとき、桂皮酸又はその誘導体はその芳香環上に、ラジカルや水酸基、アミノ基と反応しない置換基が存在しても良い。
【0017】
本発明における桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法において、ポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)を共重合させて得られた、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)に、桂皮酸又はその誘導体(E)を反応させるという方法を採っているのは次の理由による。
即ち、桂皮酸又はその誘導体によって桂皮基の部分にラジカル重合性基を予め導入した化合物、例えば、2−シンナモイルオキシエチルメタアクリレートとポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)とを共重合させようとすると、2−シンナモイルオキシエチルメタクリレートのメタクリル基部分の反応という目的の反応の他に、シンナモイル(桂皮)基の反応という好ましくない反応が起こる。これは、桂皮基が本質的に反応性の2重結合を有している以上避けられない反応であり、この好ましくない反応によって、桂皮基が有する紫外線吸収能という特徴が失われてしまうからである。
【0018】
水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)を得る方法としては、重合反応の制御の容易さの点でラジカル重合が好ましい。ラジカル重合においては、公知の種々のラジカル重合開始剤を用いることが出来る。
【0019】
また、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)と桂皮酸又はその誘導体(E)の反応を容易に行うため、もしくは、最終目的生成物である桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の塗布時に使用する溶媒への溶解性、他に塗料を併用する場合のその塗料への溶解性、親和性を向上させるために、さらに別の共重合可能な単量体化合物、例えば、スチレン、アルキル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等を加えて共重合させても良い。
【0020】
別の共重合可能な単量体化合物の使用量は、得られる桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の特性、即ち、樹脂製品や金属製品の表面に塗布することによって耐汚染性、耐水性、耐油性とともに紫外線吸収性を同時に付与できるという特性を損なわない限り、特に制限はない。通常は、ポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)と桂皮酸又はその誘導体(E)の合計量100重量部に対して300重量部以下、好ましくは、50重量部以下である。
【0021】
ポリシロキサン含有ビニル系単量体と一般的なビニル単量体とのラジカル共重合方法は、例えば、Adv. Polym. Sci. 第86巻1〜86ページ(1988年)などに記載されている。
例えば、ポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)を、メチルイソブチルケトン、1,4−ジオキサン等の溶媒に溶解させた後、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重合開始剤の存在下で、60〜110℃の温度下で4〜8時間反応させることにより、目的の水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)を得ることができる。
【0022】
本発明における桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法において、桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)は、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)と桂皮酸又はその誘導体(E)とを、該化合物(D)及び(E)と実質的に反応しない溶媒中で、通常の条件で反応させることによって得られる。
桂皮酸又はその誘導体(E)としては、桂皮酸、桂皮酸クロライド、無水桂皮酸の中から選ばれる一種類以上の化合物が用いられるが、温和な条件で反応が進むことから、桂皮酸クロライドが特に好ましい。
【0023】
本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)において、一般式〔I〕で示される繰り返し単位と一般式〔II〕で示される繰り返し単位の比率は、ポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)を共重合させる時の(B)と(C)の比率によって調節することが出来るほか、桂皮酸又はその誘導体(E)を反応させる量によっても制御することが出来る。
【0024】
〔I〕で示される繰り返し単位対〔II〕で示される繰り返し単位の比率が重量比で5対95よりも〔I〕で示される繰り返し単位の比率が少ない場合、最終的に得られる塗膜の耐汚染性が下がるので好ましくなく、〔I〕で示される繰り返し単位対〔II〕で示される繰り返し単位の比率が重量比で95対5よりも〔II〕で示される繰り返し単位の比率が少ない場合、最終的に得られる塗膜の紫外線吸収能があまりに小さくなって効果が薄くなるので好ましくない。
【0025】
本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の分子量は、以下の条件下で、テトラヒドロフランを溶離液として測定したGPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)測定によるポリスチレン換算の数平均分子量が、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)、桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)のそれぞれについて、共重合体(D)については1,500〜1,500,000、好ましくは4,000〜700,000、共重合体(A)については2,000〜2,000,000、好ましくは、5,000〜800,000のものである。
【0026】
機器: TOSOH(東ソー)社製
カラム: TOSOH(東ソー)社製
TSK gel G 4000H + G 1000H
測定条件:
温度:40℃
流速:1ml/分
注入量:25μl
注入濃度:1重量
検出器:RI(屈折器計)
【0027】
水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)の分子量が1,500未満、もしくは桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の分子量が2,000未満の場合は高分子量化した利点が失われ、最終的塗膜からブリードアウトしやすくなり、耐汚染性、耐水性、耐油性、紫外線遮断性を長期的に付与することが出来ない。他方、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)の分子量が1,500,000を越え、もしくは桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の分子量が2,000,000を越えた場合は、塗布時に使用する溶媒への溶解性、他に塗料を併用する場合のその塗料への溶解性、親和性に劣るので好ましくない。
【0028】
本発明で得られる桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)は各種基材の表面に塗布することにより、基材に耐汚染性、耐水性、耐油性、紫外線遮断性を長期的に付与することができる皮膜を形成する。
また、本発明の共重合体を基材に塗布する場合、そのまま溶液として使用することもできるが、塗膜の風合い、強度等の改良のため、熱可塑性ないしは熱硬化性樹脂をバインダーとして併用することもできる。このとき、ポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)の共重合時に別の共重合可能な化合物、例えば、スチレン、アルキル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等を加えて共重合させることにより、バインダーへの相溶性を高めることができる。この場合、本発明の共重合体は一層ブリードアウトしにくくなり、さらに性能を長期間にわたって維持することが出来る。
【0029】
バインダーとしては、以下に述べるような熱可塑性ないしは熱硬化性樹脂100重量部に本発明の共重合体を0.1〜200重量部混合した組成物を溶液として塗布すればよく、基材表面に均一かつ透明な皮膜を形成させることが出来る。ここでバインダーとして使用しうる熱可塑性樹脂としては、溶媒に可溶であれば特に制限はなく、塗布する基材の種類に応じて適宜選択できる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリウレタン等が挙げられる。
【0030】
また、塗膜により高い強度、耐薬品性等が要求される場合には、バインダーとして熱硬化性樹脂を使用しうる。即ち、ウレタン工業で使用されるポリオール類に本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)を混合し、さらにイソシアネート化合物を含む硬化剤と混合させた後、基材に塗布し、硬化、乾燥すれば、より耐摩耗性に優れた耐久性の高い塗膜を形成させることが出来る。この際、ウレタン工業で使用される溶媒、例えばトルエン、メチルエチルケトン、ミネラルスピリット等及び硬化触媒等の添加剤を使用しても良い。
【0031】
本発明の共重合体を塗布する基材としては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる各種樹脂製品、例えば、フィルムやシートが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、プロピレン−エチレン共重合体樹脂、ポリ4−メチルペンテン−1樹脂等のオレフィン系樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ(メタ)アクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。ポリアミド樹脂として、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12等が挙げられる。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
【0032】
また、エチレン−プロピレン共重合体エラストマー(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマー(EPDM)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(SEPS)等の各種熱可塑性エラストマーやゴムが挙げられる。
金属基材としては特に制限されるものではないが、例えば、鉄、アルミニウム、亜鉛、銅等及びその合金が挙げられる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例に従って本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
ポリシロキサン含有メタクリレート(チッソ(株)製「サイラープレーンFM−0711」)6.86g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.24gをメチルイソブチルケトン25.0g中に溶解させ、80mgのアゾビスイソブチロニトリルをラジカル重合開始剤として加え、かき混ぜながら、70℃に昇温して、同温度で、8時間重合させて、ポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D1)を得た。
溶媒を一旦留去した後、トルエン21.0gを加えて(D1)を溶解させて得た溶液に、p−メトキシ桂皮酸クロライドを2.7g、触媒としてトリエチルアミンを1.1g加えて、室温下12時間かき混ぜた。
沈殿物を取り除いた後、再び溶媒を留去し、アセトンを加えて得た溶液を水200g−エタノール100gからなる混合溶媒に再沈殿させて、目的のポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A1)を得た。
チッソ(株)製「サイラープレーンFM−0711」は、構造式、
【化3】
CH2 =CR1 −X−(Si(R2 2 O)n −Si(R3 3
(式中、R1 =R2 =R3 =メチル基、X=−COOC3 6 −、nの平均値=9.8)であらわされるものである。
【0034】
このようにして得られたポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D1)、ポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A1)のテトラヒドロフランを溶離液とするGPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)測定によるポリスチレン換算の数平均分子量は、(D1)が14,000であり、(A1)が22,300であった。
この共重合体のトルエン溶液を#40バーコーターでポリカーボネートのフィルム上に塗り、乾燥させて厚さ10μmの塗膜を形成し、水との接触角を測定したところ、107度で、耐汚染性が期待できる接触角であった。また、340,350nmにおける光線透過率は、それぞれ、0.0%及び0.1%で、紫外線吸収効果があることがわかった。
【0035】
実施例2
下記構造式を有するポリシロキサン含有メタクリレート(信越化学(株)製「X−22−174DX」)7.19g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.30g、ブチルメタクリレート0.71gを1,4−ジオキサン30.0g中に溶解させ、58mgのアゾビスイソブチロニトリルをラジカル重合開始剤として加え、かき混ぜながら、70℃に昇温して、同温度で、8時間重合させて、ポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D2)を得た。この溶液に、桂皮酸クロライドを2.4g、触媒としてトリエチルアミンを1.0g加えて、室温下12時間かき混ぜた。
信越化学(株)製「X−22−174DX」の構造式:
【化3】
CH2 =CR1 −X−(Si(R2 2 O)n −Si(R3 3
(式中、R1 =R2 =R3 =メチル基、X=−COOC3 6 −、nの平均値=60.1である。)。
【0036】
沈殿物を取り除いた後、再び溶媒を留去し、アセトンを加えて得た溶液を水200g−エタノール100gからなる混合溶媒に再沈殿させて、目的のポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A2)を得た。
このようにして得られたポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D2)、ポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A2)のテトラヒドロフランを溶離液とするGPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)測定によるポリスチレン換算の数平均分子量は、(D2)が18,000であり、(A2)が28,600であった。
【0037】
この共重合体3gとポリメチルメタクリレート樹脂粉末(三菱レイヨン(株)製BR−80)7gをメチルエチルケトンに濃度10重量%となるように溶解し、#20バーコーターでポリカーボネートのフィルム上に塗り、乾燥させて塗膜を形成した。この塗膜の水との接触角を測定したところ、107度で、耐汚染性が期待できる接触角であった。また、340,350nmにおける光線透過率は、それぞれ、0.0%及び0.1%で、紫外線吸収効果があることがわかった。
【0038】
比較例1
ポリシロキサン含有メタクリレート(信越化学(株)製「X−22−174DX」)7.19g、2−シンナモイルオキシエチルメタクリレート2.64gをメチルイソブチルケトン25.0g中に溶解させ、80mgのアゾビスイソブチロニトリルをラジカル重合開始剤として加え、かき混ぜながら、70℃に昇温して、同温度で、8時間重合させた。反応液は徐々に白濁した。生成した沈殿物は、トルエン、テトラヒドロフラン、クロロホルムに溶解せず、樹脂製品上への塗膜形成が出来なかった。
【0039】
比較例2
ポリシロキサン含有メタクリレート(信越化学(株)製「X−22−174DX」)7.19g、2−ヒドロキシエチルエチルメタクリレート0.20g、ブチルメタクリレート0.71gをメチルイソブチルケトン25.0g中に溶解させ、21mgのアゾビスイソブチロニトリルをラジカル重合開始剤として加え、かき混ぜながら、70℃に昇温して、同温度で、8時間重合させて、ポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D3)を得た。この溶液に、桂皮酸クロライドを0.37g、触媒としてトリエチルアミンを0.15g加えて、室温下12時間かき混ぜた。
沈殿物を取り除いた後、再び溶媒を留去し、アセトンを加えて得た溶液を水200g−エタノール100gからなる混合溶媒に再沈殿させて、ポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A3)を得た。
【0040】
このようにして得られたポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D3)、ポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A3)のテトラヒドロフランを溶離液とするGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定によるポリスチレン換算の数平均分子量は、(D3)が17,000であり、(A3)が22,000であった。この共重合体のトルエン溶液を♯40バーコーターでポリカーボネートのフィルム上に塗り、乾燥させて厚さ10μmの塗膜を形成した。しかし、340,350nmにおける光線透過率は、それぞれ、1.0及び5.0で、紫外線吸収効果は十分でなかった。
【0041】
比較例3
ポリシロキサン含有メタクリレート(信越化学(株)製「X−22−174DX」)0.40g、2−ヒドロキシエチルエチルメタクリレート13.0g、ブチルメタクリレート0.71gをメチルイソブチルケトン25.0g中に溶解させ、690mgのアゾビスイソブチロニトリルをラジカル重合開始剤として加え、かき混ぜながら、70℃に昇温して、同温度で、8時間重合させて、ポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D4)を得た。この溶液に、桂皮酸クロライドを24g、触媒としてトリエチルアミンを10g加えて、室温下12時間かき混ぜた。
沈殿物を取り除いた後、再び溶媒を留去し、アセトンを加えて得た溶液を水200g−エタノール100gからなる混合溶媒に再沈殿させて、ポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A4)を得た。
【0042】
このようにして得られたポリシロキサン及び水酸基含有共重合体(D4)、ポリシロキサン及び桂皮基含有共重合体(A4)のテトラヒドロフランを溶離液とするGPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)測定によるポリスチレン換算の数平均分子量は、(D4)が32,000であり、(A4)で42,000であった。この共重合体のトルエン溶液を#40バーコーターでポリカーボネートのフィルム上に塗り、乾燥させて厚さ10μmの塗膜を形成し、水との接触角を測定したところ、71度で、耐汚染性が期待できるような接触角ではなかった。
【0043】
【発明の効果】
本発明の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)は、分子内にポリシロキサンと桂皮基の双方を有するため、製品基材の表面に、耐汚染性、耐水性、耐油性、耐光性を長期的に付与する皮膜を形成することができる。また、各種樹脂との相溶性の制御も可能なため、樹脂に混合して耐久性を上げたり、風合い、強度を上げたりすることもできる。

Claims (6)

  1. 下記一般式〔I〕
    Figure 0003669606
    で示される繰り返し単位と、下記一般式〔II〕
    Figure 0003669606
    で示される繰り返し単位とを含み、〔I〕部分と〔II〕部分との重量比が5:95から95:5であり、数平均分子量が2,000〜2,000,000の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)。
    〔式中、R1 とR4 は水素原子又はメチル基を示し、同じ基でも異なっていても良い。
    2 とR3 は炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基で、同じ基でも異なっていても良い。
    nは6〜100の整数を示す。
    Xはフェニレン基又は、−COOCm 2m−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレン基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2p−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレン基を示す。
    Yは−COOCm 2mO−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシ基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2pO−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレンオキシ基、又は、−COOCm 2mNR5 −(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンアミノ基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2pNR5 −(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレンアミノ基、を示す。ここで、R5 は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。Arはフェニル基又はフェニレン基を示す。〕
  2. 下記一般式〔III 〕で示されるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と、水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)とを共重合させることによって得られる、水酸基又はアミノ基含有ポリシロキサン系共重合体(D)に、桂皮酸又はその誘導体(E)を反応させることを特徴とする請求項1記載の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)を製造する方法。
    【化3】
    CH2 =R1 C−X−(Si(R2 2 O)n −Si(R3 3 〔III 〕
    〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示す。
    2 とR3 は炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基で、同じ基でも異なっていても良い。
    nは6〜100の整数を示す。
    Xはフェニレン基又は、−COOCm 2m−(m=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレン基又は、−COOCm 2m−O−Cp 2p−(m=1〜5の整数、p=1〜5の整数)で示されるカルボニルオキシアルキレンオキシアルキレン基を示す。〕
  3. 前記一般式〔III 〕で示されるポリシロキサン含有ビニル系単量体(B)と、水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)との共重合反応がラジカル重合反応であることを特徴とする請求項2記載の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法。
  4. 前記水酸基又はアミノ基含有(メタ)アクリレート(C)が、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及び4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた化合物であることを特徴とする請求項2又は3記載の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法。
  5. 前記桂皮酸又はその誘導体(E)が桂皮酸、桂皮酸クロライド及び無水桂皮酸からなる群から選ばれた化合物であることを特徴とする請求項2〜4記載の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)の製造方法。
  6. 熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂100重量部に対して、請求項1に記載の桂皮基含有ポリシロキサン系共重合体(A)を0.1〜200重量部の割合で配合していることを特徴とする樹脂組成物。
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