JP3668109B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等として好適に用いられる建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械としては、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレーム上にエンジン、油圧ポンプおよび方向制御弁を覆う建屋カバーが設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に取付けられ油圧アクチュエータによって作動する作業装置と、該作業装置の油圧アクチュエータに圧油を給排するために前記方向制御弁と接続されたホースと、該ホースをクランプするために斜めのホース挿通孔が設けられたホースクランプとを備える構成とした油圧ショベルが知られている。
【0003】
この種の従来技術による油圧ショベルは、例えばブーム、アームおよびバケットからなる作業装置をそれぞれ油圧アクチュエータとしての油圧シリンダによって作動させる。そして、これらの油圧シリンダは、油圧ポンプから吐出される圧油が方向制御弁、ホース等を介してそれぞれ給排されることにより、ブーム、アーム、バケット等を俯仰動(回動)させ、土砂の掘削作業等を行うものである。
【0004】
この場合、ホースは、建屋カバー内の方向制御弁から外部の各油圧シリンダに向けてそれぞれ引出され、作業装置の俯仰動に追従して撓み変形する。このため、ホースの途中部位には、例えばゴム等の弾性材料によって形成され、各ホースを整列した状態で弾性的にクランプするホースクランプが設けられている。
【0005】
そして、ホースクランプには、例えばホースの撓み形状等に対応して斜めに傾斜したホース挿通孔が形成されており、各ホースは、これら斜めのホース挿通孔に挿通されることによって自然な撓み形状でクランプされている。
【0006】
一方、油圧ショベルを作業現場で使用するときには、例えば作業装置のバケットをブレーカ、チャック、加振機等からなる各種の作業具に交換することがあり、これらの作業具には、前述した各油圧シリンダと独立して作動する他の油圧アクチュエータが設けられている。
【0007】
そして、これらの作業具を装着するときには、作業具の油圧アクチュエータに圧油を給排するためのホースを増設する必要があるので、ホースクランプには、この増設したホースを挿通するための予備のホース挿通孔が設けられている。また、この予備のホース挿通孔は、ホースを増設する必要がないときには、例えば樹脂材料によって形成された円形のキャップ等を用いて閉塞されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、ホースクランプに予備のホース挿通孔を設けているため、ホースを増設する必要がないときには予備のホース挿通孔が不使用となり、このような不使用のホース挿通孔は、例えば円形のキャップ等を用いて閉塞する構成としている。
【0009】
しかし、ホースクランプの各ホース挿通孔は、各ホースを自然な撓み形状でクランプする必要から、ホースクランプの表面等に対して楕円等の斜めな形状で開口しているため、単に円形のキャップ等を取付けるだけでは、その取付状態が不安定となり易く、油圧ショベルの稼動中にキャップがホース挿通孔から外れて不使用のホース挿通孔が外部に露出してしまうことがある。
【0010】
このため、従来技術では、例えばホースクランプの復元力によって生じるクランプ力が、この不使用のホース挿通孔によって弱くなることがあり、ホースクランプとしての性能が低下するという問題がある。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ホースクランプに設けられた予備のホース挿通孔を使用しないときに、この挿通孔を確実に閉塞でき、ホースクランプによるクランプ力を安定的に保持できると共に、クランプとしての性能を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、例えば建屋カバーからホースを引出す位置にホースクランプを配置している場合に、ホースクランプの不使用となったホース挿通孔をプラグを用いて封止することにより、不使用のホース挿通孔を通して外部から建屋カバー内に雨水、ダスト等が侵入するのを防止でき、建屋カバー内の機器等を長期に亘って保護できるようにした建設機械を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレーム上にエンジン、油圧ポンプおよび方向制御弁を覆う建屋カバーが設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に取付けられ油圧アクチュエータによって作動する作業装置と、該作業装置の油圧アクチュエータに圧油を給排するために前記方向制御弁と接続されたホースと、該ホースをクランプするために斜めのホース挿通孔が設けられたホースクランプとを備えてなる建設機械に適用される。
【0014】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ホースクランプの各ホース挿通孔のうち不使用のホース挿通孔をプラグによって閉塞するため、該プラグはホース挿通孔に対応して斜め形状に形成し、ホース挿通孔内に弾性的に液密状態で嵌合される構成としたことにある。
【0015】
このように構成することにより、ホースクランプに設けられた斜めの各ホース挿通孔のうち不使用のホース挿通孔をプラグによって閉塞でき、このプラグをホース挿通孔に対応した斜め形状に形成することにより、プラグをホース挿通孔内に安定的に取付けることができる。また、不使用のホース挿通孔をプラグによって液密状態に封止するから、ホース挿通孔から雨水、ダスト等の異物が侵入するのを防止することができる。
【0016】
また、請求項2の発明によると、ホースクランプは、前記ホース建屋カバーから外部に引出すための取出口を閉塞した状態で該建屋カバーに取付ける構成としている。
【0017】
これにより、例えばホースを外部に引出すため建屋カバーに設けた取出口を、ホースクランプを用いて閉塞できると共に、不使用のホース挿通孔についてもプラグによって液密状態に閉塞でき、ホース挿通孔から建屋カバー内に雨水、ダスト等の異物が侵入するのを防止することができる。
【0018】
また、請求項3の発明によると、プラグはホース挿通孔に嵌合される柱状体からなり、その上,下面は前記ホースクランプの上,下面とほぼ同一の面をなすように斜めに傾斜した傾斜面として形成する構成としている。
【0019】
これにより、プラグを斜めのホース挿通孔に嵌合した状態では、その上,下面をホースクランプの上,下面と同一面をなすように配置でき、ホースクランプの美観を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械としてオフセットブーム式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2の前部側には、例えば土砂の掘削作業等を行う後述の作業装置16が俯仰動可能に取付けられている。
【0022】
3は上部旋回体2のベースを構成する旋回フレームで、該旋回フレーム3は、図2、図8に示す如く、底板3Aと、該底板3A上に立設され前,後方向に延びた左,右一対の縦板3B,3Bとを有し、該各縦板3Bの前部側は作業装置16が俯仰動可能に連結されるブラケット部となっている。また、底板3A上には、各縦板3Bの右側に位置して板状のカバー取付部3Cが立設され、該カバー取付部3Cには、後述する延設カバー13の側板部13Bが取付けられるものである。
【0023】
また、旋回フレーム3には、その前部左側に位置して運転席(図示せず)が配置されたキャブ4と、旋回フレーム3の後端側に位置して作業装置16との重量バランスをとるカウンタウェイト5と、キャブ4とカウンタウェイト5との間に配置されたエンジン6と、このエンジン6等を覆う後述の建屋カバー11等とが設けられている。
【0024】
7はエンジン6に取付けられて旋回フレーム3上に配設された油圧ポンプで、該油圧ポンプ7は、エンジン6によって駆動され、作動油タンク8内の作動油を後述の制御弁群10に向けて吐出するものである。
【0025】
8はエンジン6の右前側に位置して旋回フレーム3上に設けられた作動油タンクで、該作動油タンク8内には、油圧ポンプ7によって後述の油圧シリンダ22,23,24,25等に供給される作動油が貯留されている。また、作動油タンク8の右側には、エンジン6に燃料を供給する燃料タンク9が配設されている。
【0026】
10は複数の方向制御弁等によって構成された制御弁群で、該制御弁群10は、図3に示す如く、旋回フレーム3の前部右側に設けられ、その底板3A上に台座10A等を用いて固定されている。そして、制御弁群10は、作業装置16の油圧シリンダ22,23,24,25等に給排される圧油の方向を各制御弁によってそれぞれ切換えるものである。
【0027】
11は上部旋回体2の上側に設けられた建屋カバーで、該建屋カバー11は、図1ないし図3に示す如く、キャブ4の後側に位置してエンジン6、油圧ポンプ7等を覆うエンジンカバー12と、後述の延設カバー13とを含んで構成されている。
【0028】
13はキャブ4の右側に位置してエンジンカバー12から旋回フレーム3の前部側まで延設された延設カバー13で、該延設カバー13は、図2に示す如く、制御弁群10等を覆っている。また、延設カバー13には、その上面側に設けられた開口部(図示せず)を開,閉させる開閉カバー13Aが設けられている。
【0029】
また、延設カバー13は、旋回フレーム3の縦板3Bと制御弁群10等との間に位置する部位が左側の側板部13Bとなっている。そして、側板部13Bは、図8に示す如く、下部側が旋回フレーム3のカバー取付部3Cに取付けられ、上部側が略L字状に屈曲して開閉カバー13Aと共に延設カバー13の上面側を構成している。
【0030】
ここで、開閉カバー13Aと側板部13Bの上部側とは、図3に示す如く、後述するバケット21との干渉等を避けるために後部側から前部側に向けて斜め下向きに傾斜した形状となっている。また、延設カバー13の下部側には、旋回フレーム3の底板3Aとの間に位置して帯状に延びたスカートカバー14が設けられている。
【0031】
15は後述のホース27,29,31等を延設カバー13の外部に引出すため側板部13Bの上部側に設けられた取出口で、該取出口15は、図3、図8に示す如く四角形状に開口し、側板部13Bと共に斜め下向きに傾斜している。そして、取出口15は、後述のホースクランプ体33によって閉塞されている。
【0032】
一方、16は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置16は、図1に示す如く、基端側が旋回フレーム3の各縦板3Bに俯仰動可能に取付けられたロアブーム17と、該ロアブーム17の先端側に左,右方向に回動可能に連結されたアッパブーム18と、該アッパブーム18の先端側に左,右方向に回動可能に連結されたアームステー19と、該アームステー19に上,下方向に回動可能に連結されたアーム20と、該アーム20の先端側に上,下方向に回動可能に連結されたバケット21とを備えている。
【0033】
また、作業装置16には、ロアブーム17を俯仰動させるブームシリンダ22と、アッパブーム18を左,右方向に回動(オフセット)させるオフセットシリンダ23と、アーム20を回動させるアームシリンダ24と、バケット21を回動させるバケットシリンダ25とが設けられている。そして、これらのシリンダ22,23,24,25は、油圧ポンプ7から制御弁群10、ホース26,27,29,31等を介して圧油がそれぞれ給排される油圧アクチュエータを構成している。
【0034】
26,26はブームシリンダ22に圧油を給排する一対のブームシリンダ用ホース(一方のみ図示)で、該各ホース26は、図1に示す如く、例えばゴムホース等の可撓性ホースによって形成され、基端側が制御弁群10に接続されると共に、その先端側は例えば延設カバー13の下側等から外部に引出されてブームシリンダ22に接続されている。
【0035】
27,27はオフセットシリンダ23に圧油を給排する一対のオフセットシリンダ用ホースで、該各ホース27は、図1ないし図3に示す如く、ホース29,31と共に可撓性ホース等によって形成され、基端側が制御弁群10に接続されている。また、ホース27は、例えば所定の耐圧性能等を保持するために途中部位が略円弧状をなして緩やかに湾曲した状態で延設カバー13内に配置され、その取出口15から後述するホースクランプ34のホース挿通孔34Cを介して外部に引出されている。
【0036】
この場合、ホース27は、図3に示す如く、ホースクランプ34によって取出口15近傍での延設カバー13(左側板部13B)の厚さ方向に対し斜めに傾斜した状態で外部に引出され、旋回フレーム3に対してほぼ上,下方向に延びている。そして、ホース27の先端側は、図1に示す如く、ロアブーム17に取付けられた金属配管28,28等を介してオフセットシリンダ23に接続されている。
【0037】
29,29はアームシリンダ24に圧油を給排する一対のアームシリンダ用ホースで、該各ホース29は、オフセットシリンダ用ホース27とほぼ同様に、緩やかに湾曲した状態で制御弁群10から延設カバー13の取出口15に向けて延設され、各ホースクランプ34のうち一方のホースクランプ34のホース挿通孔34A,34Bを介して斜めに傾斜した状態で外部に引出されている。そして、各ホース27の先端側は、図1、図2に示す如く、ロアブーム17に取付けられた金属配管30,30と他のホース等とを介してアームシリンダ24に接続されている。
【0038】
31,31はバケットシリンダ25に圧油を給排する一対のバケットシリンダ用ホースで、該各ホース31もほぼ同様に、制御弁群10から他方のホースクランプ34のホース挿通孔34A,34Bを介して延設カバー13の外部に引出され、図1中の金属配管32,32等を介してバケットシリンダ25に接続されている。
【0039】
33は延設カバー13の取出口15を閉塞する位置で側板部13Bの上部側に取付けられたホースクランプ体で、該ホースクランプ体33は、図4ないし図7に示す如く、後述のホースクランプ34,34、クランプ挟持板35,35等によって構成されている。
【0040】
34,34はホース27,29,31をクランプする例えば2個のホースクランプで、該各ホースクランプ34は、図4ないし図8に示す如く、例えばゴム、樹脂材料等により四角形の板状をなす弾性体として形成され、例えば4個のホース挿通孔34A,34B,34C,34Dが略円形状をなして穿設されている。
【0041】
そして、これら4個のホース挿通孔34A〜34Dは、ホースクランプ34のうち延設カバー13の外部に面した上面34Eと延設カバー13内に面した下面34Fとの間を貫通して形成され、ホースクランプ34の板厚方向に対して例えば図4中の角度α分だけ斜めに傾斜した状態で延びている。
【0042】
また、ホースクランプ34には、図5ないし図7に示す如く、その側面に位置してホース挿通孔34A〜34Dに達する複数の切込み34G,34G,…が設けられ、ホース挿通孔34A,34B,34Cには、ホース27,29,31が切込み34Gを介して径方向からそれぞれ嵌合されている。そして、ホース27,29,31は、ホース挿通孔34A,34B,34C内に弾性的に密着した状態で挿通され、これらの間は液密状態でシールされている。
【0043】
一方、ホース挿通孔34Dは、例えばブレーカ、チャック等の作業具をバケット21に代えて作業装置16に取付ける場合に、これらの作業具に搭載された油圧アクチュエータ用のホース(図示せず)等が挿通される予備のホース挿通孔として形成されている。このため、作業装置16にバケット21を取付けている状態では、ホース挿通孔34Dに後述のプラグ39が設けられている。
【0044】
35,35は例えば細長い金属板等によって形成された一対のクランプ挟持板で、該各クランプ挟持板35は、図6、図7に示す如く、各ホースクランプ34内に筒体36,36を介して挿通された固定ねじ37,37によってホースクランプ34と一体的に固定され、これによって各ホースクランプ34を両側から挟持している。また、一方のクランプ挟持板35には、図7に示す如く、延設カバー13の取出口15の一部を閉塞する閉塞板35Aが突設されている。
【0045】
そして、各クランプ挟持板35は、図4に示す如く、ホースクランプ34と一体化された状態で取付ねじ38,38,…によって延設カバー13の取出口15の近傍で側板部13Bに取付けられ、これによりホースクランプ体33は、延設カバー13の取出口15を閉塞する位置に固定されている。
【0046】
39はホースクランプ34のホース挿通孔34Dに着脱可能に設けられたプラグで、該プラグ39は、図4、図7に示す如く、例えばゴム、樹脂材料等によって中実の略円柱状に形成され、外周側がホース挿通孔34D内に弾性的に密着した状態で嵌合されると共に、ホース挿通孔34Dを液密状態で封止している。
【0047】
また、プラグ39は、ホース挿通孔34Dに対応して斜めに傾斜した形状をなし、その上面,下面は、プラグ39の軸方向に対してホース挿通孔34Dの傾斜角度α分だけ傾斜した楕円状の傾斜面39A,39Bとなっている。これにより、プラグ39をホース挿通孔34D内に取付けた状態では、これらの傾斜面39A,39Bがホースクランプ34の上面34E,下面34Fと連なってほぼ同一の面をなすようにそれぞれ配置されるものである。
【0048】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0049】
まず、油圧ショベルによりバケット21等を用いて土木作業等を行うときには、ホースクランプ34の予備のホース挿通孔34Dが不使用となっているので、このホース挿通孔34Dはプラグ39によって閉塞されている。
【0050】
そして、油圧ショベルの運転時には、エンジン6を作動させると、エンジン6によって油圧ポンプ7が駆動され、作動油タンク8の作動油が油圧ポンプ7から制御弁群10に向けて吐出される。また、この作動油(圧油)は、制御弁群10の各方向制御弁とホース26,27,29,31等とを介して作業装置16のシリンダ22,23,24,25に給排され、このとき各圧油が給排される方向は、オペレータの運転操作等に応じて制御弁群10の各方向制御弁により切換えられる。
【0051】
これにより、オペレータは、例えばオフセットシリンダ23を伸縮してアッパブーム18を左,右方向にオフセットさせ、車両の左側または右側でロアブーム17、アーム20、バケット21等を回動させることにより、側溝堀り等を行うことができる。この場合、作業装置16にはバケット21が取付けられているので、ホースクランプ34の予備のホース挿通孔34Dは、プラグ39によって閉塞されている。
【0052】
また、例えばブレーカ、チャック、加振機等の作業具を用いた土木作業を行う場合には、これらの作業具をバケット21に代えて作業装置16に装着すると共に、この作業具に設けられた油圧アクチュエータと制御弁群10との間を接続するホースを油圧ショベルに増設する。この場合、プラグ39は、ホースクランプ34のホース挿通孔34Dから取外され、ホース挿通孔34Dには増設したホースが挿通される。
【0053】
かくして、本実施の形態によれば、ホースクランプ34に設けられた斜めのホース挿通孔34Dが不使用となるときには、例えばゴム、樹脂材料等の弾性材料からなる斜め形状のプラグ39によって該ホース挿通孔34Dを閉塞する構成としたので、プラグ39をホース挿通孔34D内に安定的に取付けることができ、不使用のホース挿通孔34Dをプラグ39により長期間に亘って確実に閉塞することができる。
【0054】
これにより、ホース挿通孔34D内の空間を中実のプラグ39によって埋めることができるから、この空間が存在することによってホースクランプ34によるホース27,29,31へのクランプ力が弱くなるのを防止でき、これらのホース27,29,31を整列した状態で安定的に支持できると共に、クランプとしての性能を向上させることができる。
【0055】
また、本実施の形態では、建屋カバー11(延設カバー13)の取出口15にホースクランプ体33を取付ける構成としているので、このホースクランプ体33によって取出口15を閉塞できると共に、そのホース挿通孔34Dについてもプラグ39によって封止でき、ホース挿通孔34Dから延設カバー13内に雨水、ダスト等の異物が侵入するのを防止できると共に、制御弁群10等を異物から保護することができる。
【0056】
この場合、プラグ39の上面,下面をホース挿通孔34Dの傾斜状態に対応した傾斜面39A,39Bとして形成したので、プラグ39をホース挿通孔34D内に取付けた状態では、傾斜面39A,39Bをホースクランプ34の上面34E,下面34Fとほぼ同一面をなすように配置でき、ホースクランプ34の美観を高めることができる。
【0057】
なお、前記実施の形態では、ホースクランプ34をオフセットブーム式の作業装置16に用いる場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばブーム、アームおよびバケットによって構成されたモノブーム式と呼ばれる作業装置に適用してもよい。
【0058】
この場合、モノブーム式の作業装置は、オフセットシリンダを搭載していないので、ホースクランプ34には、例えば図9に示す変形例のように、ホース挿通孔34Cを閉塞する他のプラグ39′を設ける構成とすればよい。
【0059】
また、前記実施の形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等、各種の建設機械に適用できるのは勿論である。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、ホースクランプに設けられた斜めのホース挿通孔が不使用となるときには、該ホース挿通孔を斜め形状のプラグによって液密状態で閉塞する構成としたので、プラグをホース挿通孔内に安定的に取付けることができ、不使用のホース挿通孔をプラグにより長期間に亘って確実に閉塞することができる。これにより、ホース挿通孔内の空間を中実のプラグによって埋めることができるから、この空間が存在することによってホースクランプによるホースへのクランプ力が弱くなるのを防止でき、ホースを整列した状態で安定的に支持できると共に、クランプとしての性能を向上させることができる。
【0061】
また、請求項2の発明によれば、ホースクランプは、ホース建屋カバーから外部に引出すための取出口を閉塞した状態で該建屋カバーに取付ける構成としたので、建屋カバーに設けた取出口をホースクランプを用いて閉塞できると共に、不使用のホース挿通孔についてもプラグによって液密状態で閉塞することができる。これにより、ホース挿通孔から建屋カバー内に雨水、ダスト等の異物が侵入するのを防止でき、カバー内の機器等を異物から保護することができる。
【0062】
また、請求項3の発明によれば、プラグの上,下面は、ホースクランプの上,下面とほぼ同一の面をなす傾斜面として形成する構成としたので、プラグをホース挿通孔内に取付けた状態では、その上面,下面をホースクランプの上面,下面とほぼ同一面をなすように配置でき、ホースクランプの美観を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す拡大平面図である。
【図3】図2中の矢示III−III方向からみた延設カバー等の拡大断面図である。
【図4】図3中のホースクランプ体を示す要部拡大断面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみたホースクランプ体の平面図である。
【図6】図4中の矢示VI−VI方向からみたホースクランプ体の横断面図である。
【図7】ホースクランプ体を組立てる前の状態を示す分解斜視図である。
【図8】ホースクランプ体を延設カバーの側板部に取付ける前の状態を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例を示すホースクランプ体の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 旋回フレーム
4 キャブ
5 カウンタウェイト
6 エンジン
7 油圧ポンプ
8 作動油タンク
9 燃料タンク
10 制御弁群
11 建屋カバー
12 エンジンカバー
13 延設カバー
13A 開閉カバー
13B 側板部
15 取出口
16 作業装置
17 ロアブーム
18 アッパブーム
19 アームステー
20 アーム
21 バケット
22,23,24,25 シリンダ(油圧アクチュエータ)
26、27,29,31 ホース
28,30,32 金属配管
33 ホースクランプ体
34 ホースクランプ
34A,34B,34C,34D ホース挿通孔
34E 上面
34F 下面
34G 切込み
35 クランプ挟持板
35A 閉塞板
36 筒体
37 固定ねじ
38 取付ねじ
39 プラグ
39A,39B 傾斜面

Claims (3)

  1. 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレーム上にエンジン、油圧ポンプおよび方向制御弁を覆う建屋カバーが設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に取付けられ油圧アクチュエータによって作動する作業装置と、該作業装置の油圧アクチュエータに圧油を給排するために前記方向制御弁と接続されたホースと、該ホースをクランプするために斜めのホース挿通孔が設けられたホースクランプとを備えてなる建設機械において、
    前記ホースクランプの各ホース挿通孔のうち不使用のホース挿通孔をプラグによって閉塞するため、該プラグはホース挿通孔に対応して斜め形状に形成し、ホース挿通孔内に弾性的に液密状態で嵌合される構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記ホースクランプは、前記ホース建屋カバーから外部に引出すための取出口を閉塞した状態で該建屋カバーに取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記プラグはホース挿通孔に嵌合される柱状体からなり、その上,下面は前記ホースクランプの上,下面とほぼ同一の面をなすように斜めに傾斜した傾斜面として形成してなる請求項1または2に記載の建設機械。
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