JP3667980B2 - からくり時計 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定時刻になったときに文字盤面から装飾体を表出させるからくり時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、時計の報時動作に視覚的な美観や趣味性、面白味を付加するために、人形体等の装飾体を時計本体内部から外部へ、あるいは文字盤表面部へ表出させるからくり時計が一般によく知られている。
この種のからくり時計としては、所定時刻になったときに装飾体に所定の動作を行わせるとともに、それらの装飾体の動作に合わせて音楽が演奏されるもの、あるいは装飾体を時計本体内部から迫り出させてからくり動作を行わせるものなど様々なものがある。
【0003】
また、上述したからくり時計とは別に、登録実用新案公報第3042112号に記載されているように、文字盤の所定の位置に窓部を設け、その窓部から秒針歯車によって駆動される円板に描かれた図柄を、時刻の経過(この場合「秒」の経過)とともに表出させるように構成したからくり時計も存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のからくり時計では、単に装飾体が時計本体外部、あるいは文字盤表面上に表出されるだけであることから、からくり動作が平凡かつ単調となる傾向にある。したがって、例えばユーザ等によってからくり動作が簡単に予想されることも多く、意外性という点では多少見劣りする場合がある。
【0005】
また、上述した登録実用新案公報第3042112号に記載されているからくり時計の場合、指針の位置によっては、文字盤の窓部から表出されている図柄を指針自体が遮るときがあり、これによりからくり時計としての装飾性が阻害されてしまう場合がありからくり時計としては多少問題である。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単かつコンパクトな構造でありながら、優れた装飾的効果を有するからくり時計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のからくり時計は、筐体と、前記筐体内に配置されたムーブメントの指針回転軸に軸着され、時または分のいずれかを指示可能で、少なくとも一の窓部が形成されている指示円板と、前記指示円板に形成された窓部の移動領域の背面側に配置されている少なくとも一の装飾体と、前記指示円板に形成された窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、前記窓部を開放して前記装飾体を表出させる開閉手段と、を有し、前記開閉手段は、前記指針回転軸を中心に回転可能に配置され、当該回転動作時に前記窓部と連通して当該窓部を開閉させる少なくとも一の透光部が形成されている扉板と、前記窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、前記扉板を前記指針回転軸の周りに回転させて前記窓部と透光部とを連通させる駆動手段とを有する。
【0008】
本発明のからくり時計は、好適には、前記指示円板は時針回転軸に軸着されており、前記窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、分針回転軸に軸着された分針を前記装飾体の表出領域外へ退避させる分針退避手段を有する。
【0009】
本発明のからくり時計によれば、例えば「時」を指示する指示円板が時計方向に回転してその指示円板に形成された窓部が装飾体の正面側に到達すると、開閉手段によってその窓部が開放され、装飾体が例えば筐体正面部から視認可能な位置に表出される。
【0010】
また、本発明のからくり時計によれば、指示円板に形成された窓部が装飾体の正面側に到達すると正時信号が出力される。正時信号が出力されると、その正時に表出される装飾体の表出領域に分針が存在している場合には、分針は、その装飾体の外部からの視認を妨げないように分針退避手段によって装飾体の表出領域外に退避される。このとき、扉板は退避完了若しくは退避動作と並行して駆動手段によって指針回転軸周りを回転駆動され、扉板に形成された透光部が窓部と連通した状態で回転停止となる。これにより、窓部の扉が開放されることになり装飾体が例えば筐体正面部から視認可能な位置に表出されることになる。装飾体の例えば所定のからくり動作が完了すると、扉板は再び駆動手段によって前回とは逆方向に回転駆動され、停止する。これにより、窓部が閉鎖されることになる。扉板の回転動作完了後若しくはその動作と並行して、退避状態にあった分針が分針退避手段によって例えば現在時刻の表示位置に復帰される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るからくり時計の一実施の形態を示す正面図、図2は、図1に示すからくり時計のA−A線に沿う断面図、図3は、図1に示すからくり時計から時円板および扉円板を取り外した状態を説明するための図、図4は、図1に示すからくり時計に使用されている時円板の正面図、図5は、図1に示すからくり時計に使用されている扉円板の正面図、図6は、図1に示すからくり時計の窓部および透光部とが一部一致した状態を示す正面図である。
【0012】
からくり時計1は、図1および図2に示すように、筐体10の内部に配置され、時刻を表示する時計部20と、後述する時円板24および扉円板41の背面側に配置された装飾体としての人形体30と、扉円板41を回転させて人形体30を筐体10の正面側に表出させる駆動モータ42を有する扉開閉部40とで構成されている。
【0013】
筐体10は、筐体正面部11と、正面側に筐体正面部11が装着され、背面側に筐体裏面部13が嵌合されて筐体10を形成する筐体側面部12とで構成されている。
筐体正面部11は、後述する時円板24および分針23にて指示された表示時刻、および、人形体30を筐体10の外部から視認できるように透明アクリル板で形成されている。
筐体側面部12の筐体10の正面側には、図1に示すように、後述する時円板24の突起部24aによって指示される時刻目盛12aが付されている。
筐体側面部12の内部には、図2に示すように、筐体10の内部を正面側および背面側の2つの部室に区分けするように中間板14が設けられている。
筐体裏面部13は、筐体側面部12の周縁部と図示しないビスにより隙間無く密着固定されている。
【0014】
中間板14には、図3に示すように、12時、3時、6時および9時の位置の内側に該当する位置に、それぞれ人形体30が配置され、固定されている。
また、中間板14の正面側の図3に斜線で示す領域には、時刻の経過に伴い、後述する時円板24に形成された窓部24bと扉円板41に形成された透光部41aとが人形体30の配置位置以外の位置で一致したときに、筐体10内部の露出を防止し、からくり時計1に適度な装飾性を与える背景画等の図柄が描かれている。なお、本からくり時計1では中間板14の正面側に図柄を描いたが、図柄でなく人形等の装飾体を連続的に配置するように構成してもよい。
【0015】
中間板14の略中央部には、中間板14の背面側に固着される後述するムーブメント21の指針回転軸22が貫通可能な孔部が形成されている。
また中間板14の下端部周縁には、図2に示すように、駆動モータ42のピニオン43が装着された駆動軸42aが筐体裏面部13側から挿入可能な駆動モータ用孔部14bが形成されている。
【0016】
時計部20は、先に述べたように中間板14の背面側に固着されたムーブメント21と、ムーブメント21の内部に設けられ、所定の基準パルス信号に基づいて分針23を駆動する図示しない分針駆動用ステッピングモータおよび所定の基準パルス信号に基づいて時円板24を駆動する図示しない時円板駆動用ステッピングモータと、ムーブメント21に突出して設けられ、分針23および時円板24がそれぞれ軸着されている指針回転軸22とで構成されている。
【0017】
また時計部20は、分針23が人形体30の表出状態を妨げないように、正時信号が入力されると分針23を所定の位置に移動させる図示しない分針位置退避装置を有しており、分針位置退避装置は、特開平5−93784号公報に開示されているように、現在時刻記憶部、表示位置記憶部、目標位置記憶部および比較部とで構成されている。なお、人形体30のからくり動作が完了すると、退避状態にあった分針23は正規の時刻の位置まで復帰する。
【0018】
時円板24には、図4に示すように、筐体10の正面側に付された時刻目盛12aを指示する突起部24aと、突起部24aの近傍に配置され、中間板14に取り付けられた人形体30の配置位置の開口領域と略同じ領域だけ開口された窓部24bと、指針回転軸22に軸着される貫通孔24cとが形成されている。
窓部24bは、突起部24aが例えば12時の位置を指示しているときに、12時に該当する位置に配置された人形体30を筐体10の外側に表出させるように形成されている。
【0019】
人形体30は、時円板24に形成されている窓部24bの移動領域の背面側の既に述べた12時、3時、6時および9時に該当する位置に配置され、図示しないからくり機構によってからくり動作できるように構成されている。
したがって、人形体30は、12時、3時、6時および9時のいずれかの時間になると正時信号が出力され、時円板24に形成された窓部24bおよび後述する扉円板41に形成された透光部41aを介して筐体10の正面側へ表出され、所定のからくり動作をおこなうことになる。
【0020】
扉開閉部40は、時円板24の背面側に、指針回転軸22を中心に回転可能に配置された扉円板41と、図示しない制御回路から正時信号が入力されると扉円板41を指針回転軸22の周りを回転させる駆動モータ42とで構成されている
。
【0021】
扉円板41には、図5に示すように、時円板24に形成されている窓部24bに一致可能な開口領域としての透光部41aが、指針回転軸22を中心とする直交方向に4箇所設けられている。なお、透光部41aは、装飾体30の表出時に窓部24bが移動しても、窓部24bの開口状態をさまたげないように、窓部24bより若干大きな開口領域を有する。
扉円板41の外周側面部には、駆動モータ42の駆動軸42aに装着されたピニオンギア43と係合可能なラック41bが形成されている。なお、ラック41bは扉円板41の背面中央部に設けてもよい。また、ピニオンギア43とラック41bの間に中間車を設けてもよい。
また扉円板41の中心部には、扉円板41が駆動モータ42によって回転駆動されたときに指針回転軸22の周りを自在に回転可能にする指針軸貫通孔41cが形成されている。
図5に示す斜線領域は、窓部24bを開閉させる扉部41dであり、中間板14の正面側に描かれた図柄14aと同じ図柄が設けられている。これにより、時円板24が回転して窓部24bと透光部41aが連通した状態になっても、正時以外の通常時には透光部41aの背後に図柄14aがみえるので、扉円板41自体が目立たなくなる。
【0022】
次に、本実施の形態のからくり時計1が設定時刻になった場合、つまり図示しない制御回路から正時信号が出力された場合の時計部20および扉開閉部40のそれぞれの動作について説明する。
時円板24の突起部24aが筐体10の正面側に付された時刻目盛12aの「12」の位置を指示し、分針23も同様に図1に破線で示す「12」の位置を指示するとパルス状の正時信号が発生し、図示しない制御回路に出力される。
【0023】
この場合、12時の位置近傍に配置された人形体30が時円板24の窓部24bを通して筐体正面部11に表出されることになるが、図1に破線で示す分針23は人形体30の表出領域内に存在しており、人形体30の外部からの視認を妨げているため、正時信号が入力された制御回路からの指令によって図示しない分針退避装置が作動することになる。
【0024】
分針退避装置では、まず、目標位置記憶部に上述した人形体30の視認を妨げない領域を指示する退避位置データが入力される。
ムーブメント21に内蔵された図示しない分針駆動用ステッピングモータは、先に述べた退避位置データと目標位置記憶部に記憶された表示位置データとが一致状態になるまで分針23を指針回転軸22周りを回転させ、分針23が図1に実線で示す位置まで回転されると、分針23は退避状態となる。
【0025】
分針23の退避動作と平行して図示しない制御回路によって扉円板41を回転駆動する駆動モータ42に対して所定の電流が所定時間だけ供給される。
電流が駆動モータ42に所定時間だけ供給されると、扉円板41は、駆動モータ42の駆動軸42aに装着されたピニオンギア43および扉円板41の側面部に形成されたラック41bを介して、図1に示す矢印B方向、つまり反時計回り方向に所定角度だけ回転駆動される。
扉円板41の所定角度の回転に伴って扉円板41に形成された透光部41aが回転し、窓部24bと完全に連通した位置で停止する。これにより、時円板24の窓部24bの背面側に設けられた人形体30が筐体10の正面側に表出され、外部から視認可能な状態となる。このような透光部41aの移動は、あたかも窓部24bの扉が瞬時に開放された印象を外部に与え、からくり時計1に意外性を持たせることになる。
【0026】
人形体30が外部に表出され、図示しないからくり機構によるからくり動作、およびからくり動作に応じて演奏される図示しない発音体からの演奏が完了すると、からくり動作完了信号を受けた図示しない制御回路によって、扉円板41を今度は図1に示す矢印B方向とは反対の方向、つまり時計回り方向に所定角度だけ回転駆動する電流が供給される。この電流を受けた駆動モータ42はピニオンギア43およびラック41bを介して扉円板41を時計回りに回転させ、初期状態の位置に復帰させる。このとき、透光部41aおよび窓部24bを介して表出されていた人形体30の前面側が扉円板41の透光部41a以外の領域となる扉部41dによって遮蔽されることになり、筐体正面部11から姿を消すことになる。
【0027】
扉円板41が回転して筐体正面部11から人形体30が遮蔽されると、図示しない分針退避装置が再び作動することになる。
つまり現在時刻データを目標位置として現在時刻データと表示位置記憶部に記憶された表示位置データとが比較部によって比較され、現在時刻データと表示位置データとが一致するまで図示しない分針駆動用ステッピングモータが回転駆動される。分針駆動用ステッピングモータが回転駆動されると、分針23が指針回転軸22周りを回転する。分針23の位置が現在時刻データの位置に到達すると分針駆動用ステッピングモータの回転が停止され、これにより、分針23は現在時刻を表示することになる。
以上述べた動作が完了すると、本からくり時計1は次の正時信号の入力待機状態となる。
【0028】
図6に示すように、扉円板41の透光部41aが人形体30の正面側に存在しない状態、つまり扉円板41が退避状態にあるとき、時円板24が図6に示す矢印C方向に回転すると、窓部24bおよび透光部41aが連通した状態となり筐体10の内部が露出される場合が必然的に生じる。
このような場合には中間板14に描かれた図柄14aと扉部41dに描かれた図柄とが同じ図柄であることから、扉円板41の存在が目立たなくなり、装飾性が向上する。なお、これらは図柄でなくて例えば黒色等で着色してもよい。
【0029】
以上説明したように、本実施の形態によれば、突起部24aによって「時」を指示する時円板24に窓部24bを形成し、時円板24の背面側に指針回転軸22を中心に回転可能な扉円板41を設け、また扉円板41に窓部24bより若干大きな領域面積を有しかつ連通可能な透光部41aを設けたので、正時になると各正時信号の入力位置に設けられた人形体30が筐体正面部11側に透光部41aの移動によって表出されることになる。これにより、意外性や装飾性に富んだ面白味のあるからくり時計1を実現することができる。
【0030】
本実施の形態によれば、扉円板41の中心位置から等角度を成す位置に4つの透光部41aを設けたので、正時によって表出される人形体30に最も近接する透光部41aが窓部24bを開放することになり、人形体30を迅速に筐体30の正面側に表出させることが可能となる。
【0031】
また、本実施の形態によれば、中間板14の人形体30の配置以外の領域に装飾性のある図柄14aを設け、扉部41dにもそれと同じ図柄を設けたので、正時以外の場合に時円板24の窓部24bと扉円板41の扉部41aとが連通状態となっても、筐体10内部が露出されず、また扉円板41の存在も目立たなくなる。これにより、高い装飾性を有するからくり時計1を実現できる。
【0032】
さらに、本実施の形態によれば、正時になったときに、分針23をいずれの人形体30の表出領域にも干渉しない位置に退避させる分針位置退避装置を設けたので、分針23が人形体30の外部からの視認を妨げることがない。これにより、高い装飾性を備えたからくり時計1を実現可能となる。
なお、分針23が十分に短いなど人形体30の表出領域を全く妨げることがない場合には、当然のことながら分針位置退避装置を設ける必要はない。
【0033】
本実施の形態では、時円板24と分針23とで時刻を表示する構成としたが、これに換えて、分円板と時針によって時刻を表示する構成としてもよい。このとき、本実施の形態と同様な構成にすると、正時信号の入力によって筐体10の外部に表出される人形体30は、12時の位置のみの1箇所でよいことになる。
【0034】
本実施の形態では、時円板24に形成された窓部24bと扉円板41に形成された透光部41aとは、それぞれ開口孔であるが、この位置に透明板を嵌め込んでもよい。また、透明な時円板24および扉円板41を使用する場合、窓部24bおよび透光部41a以外の領域を着色する構成としてもよい。
なお、本実施の形態では、窓部24bは時円板24に1箇所しか設けられていないが、例えば12時の位置の人形体30と6時の位置の人形体30とを同時に表出させたい場合などからくり時計1の仕様に応じて、その個数を増減させることが望ましい。このとき、透光部41aの個数も同様に増減させる必要がある。
【0035】
本実施の形態では、扉円板41に4つの透光部41aが形成され、正時になったときに迅速に人形体30を筐体10の正面側に表出可能に構成されているが、駆動モータ42を高速に回転させることができれば、透光部41aは扉円板41に1箇所形成させるだけでもよい。なお、既に述べたように人形体30を複数箇所で同時に表出させたい場合には、それに応じて透光部41aの数を増加させる必要がある。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、興趣に富み、意外性や面白味があり、さらには優れた装飾的効果を有するからくり時計を簡単な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るからくり時計の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示すからくり時計のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示すからくり時計から時円板および扉円板を取り外した状態を説明するための図である。
【図4】図1に示すからくり時計に使用されている時円板の正面図である。
【図5】図1に示すからくり時計に使用されている扉円板の正面図である。
【図6】図1に示すからくり時計の窓部および透光部とが一部連通した状態を示すからくり時計の正面図である。
【符号の説明】
1…からくり時計
10…筐体
11…筐体正面部
12…筐体側面部
12a…時刻目盛
13…筐体裏面部
14…中間板
14a…図柄
20…時計部
21…ムーブメント
22…指針回転軸
23…分針
24…時円板
24a…突起部
24b…窓部
24c…貫通孔
30…人形体
40…扉開閉部
41…扉円板
41a…透光部
41b…ラック部
41c…指針回転軸貫通孔
41d…扉部
42…駆動モータ
43…ピニオンギア
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定時刻になったときに文字盤面から装飾体を表出させるからくり時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、時計の報時動作に視覚的な美観や趣味性、面白味を付加するために、人形体等の装飾体を時計本体内部から外部へ、あるいは文字盤表面部へ表出させるからくり時計が一般によく知られている。
この種のからくり時計としては、所定時刻になったときに装飾体に所定の動作を行わせるとともに、それらの装飾体の動作に合わせて音楽が演奏されるもの、あるいは装飾体を時計本体内部から迫り出させてからくり動作を行わせるものなど様々なものがある。
【0003】
また、上述したからくり時計とは別に、登録実用新案公報第3042112号に記載されているように、文字盤の所定の位置に窓部を設け、その窓部から秒針歯車によって駆動される円板に描かれた図柄を、時刻の経過(この場合「秒」の経過)とともに表出させるように構成したからくり時計も存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のからくり時計では、単に装飾体が時計本体外部、あるいは文字盤表面上に表出されるだけであることから、からくり動作が平凡かつ単調となる傾向にある。したがって、例えばユーザ等によってからくり動作が簡単に予想されることも多く、意外性という点では多少見劣りする場合がある。
【0005】
また、上述した登録実用新案公報第3042112号に記載されているからくり時計の場合、指針の位置によっては、文字盤の窓部から表出されている図柄を指針自体が遮るときがあり、これによりからくり時計としての装飾性が阻害されてしまう場合がありからくり時計としては多少問題である。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単かつコンパクトな構造でありながら、優れた装飾的効果を有するからくり時計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のからくり時計は、筐体と、前記筐体内に配置されたムーブメントの指針回転軸に軸着され、時または分のいずれかを指示可能で、少なくとも一の窓部が形成されている指示円板と、前記指示円板に形成された窓部の移動領域の背面側に配置されている少なくとも一の装飾体と、前記指示円板に形成された窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、前記窓部を開放して前記装飾体を表出させる開閉手段と、を有し、前記開閉手段は、前記指針回転軸を中心に回転可能に配置され、当該回転動作時に前記窓部と連通して当該窓部を開閉させる少なくとも一の透光部が形成されている扉板と、前記窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、前記扉板を前記指針回転軸の周りに回転させて前記窓部と透光部とを連通させる駆動手段とを有する。
【0008】
本発明のからくり時計は、好適には、前記指示円板は時針回転軸に軸着されており、前記窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、分針回転軸に軸着された分針を前記装飾体の表出領域外へ退避させる分針退避手段を有する。
【0009】
本発明のからくり時計によれば、例えば「時」を指示する指示円板が時計方向に回転してその指示円板に形成された窓部が装飾体の正面側に到達すると、開閉手段によってその窓部が開放され、装飾体が例えば筐体正面部から視認可能な位置に表出される。
【0010】
また、本発明のからくり時計によれば、指示円板に形成された窓部が装飾体の正面側に到達すると正時信号が出力される。正時信号が出力されると、その正時に表出される装飾体の表出領域に分針が存在している場合には、分針は、その装飾体の外部からの視認を妨げないように分針退避手段によって装飾体の表出領域外に退避される。このとき、扉板は退避完了若しくは退避動作と並行して駆動手段によって指針回転軸周りを回転駆動され、扉板に形成された透光部が窓部と連通した状態で回転停止となる。これにより、窓部の扉が開放されることになり装飾体が例えば筐体正面部から視認可能な位置に表出されることになる。装飾体の例えば所定のからくり動作が完了すると、扉板は再び駆動手段によって前回とは逆方向に回転駆動され、停止する。これにより、窓部が閉鎖されることになる。扉板の回転動作完了後若しくはその動作と並行して、退避状態にあった分針が分針退避手段によって例えば現在時刻の表示位置に復帰される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るからくり時計の一実施の形態を示す正面図、図2は、図1に示すからくり時計のA−A線に沿う断面図、図3は、図1に示すからくり時計から時円板および扉円板を取り外した状態を説明するための図、図4は、図1に示すからくり時計に使用されている時円板の正面図、図5は、図1に示すからくり時計に使用されている扉円板の正面図、図6は、図1に示すからくり時計の窓部および透光部とが一部一致した状態を示す正面図である。
【0012】
からくり時計1は、図1および図2に示すように、筐体10の内部に配置され、時刻を表示する時計部20と、後述する時円板24および扉円板41の背面側に配置された装飾体としての人形体30と、扉円板41を回転させて人形体30を筐体10の正面側に表出させる駆動モータ42を有する扉開閉部40とで構成されている。
【0013】
筐体10は、筐体正面部11と、正面側に筐体正面部11が装着され、背面側に筐体裏面部13が嵌合されて筐体10を形成する筐体側面部12とで構成されている。
筐体正面部11は、後述する時円板24および分針23にて指示された表示時刻、および、人形体30を筐体10の外部から視認できるように透明アクリル板で形成されている。
筐体側面部12の筐体10の正面側には、図1に示すように、後述する時円板24の突起部24aによって指示される時刻目盛12aが付されている。
筐体側面部12の内部には、図2に示すように、筐体10の内部を正面側および背面側の2つの部室に区分けするように中間板14が設けられている。
筐体裏面部13は、筐体側面部12の周縁部と図示しないビスにより隙間無く密着固定されている。
【0014】
中間板14には、図3に示すように、12時、3時、6時および9時の位置の内側に該当する位置に、それぞれ人形体30が配置され、固定されている。
また、中間板14の正面側の図3に斜線で示す領域には、時刻の経過に伴い、後述する時円板24に形成された窓部24bと扉円板41に形成された透光部41aとが人形体30の配置位置以外の位置で一致したときに、筐体10内部の露出を防止し、からくり時計1に適度な装飾性を与える背景画等の図柄が描かれている。なお、本からくり時計1では中間板14の正面側に図柄を描いたが、図柄でなく人形等の装飾体を連続的に配置するように構成してもよい。
【0015】
中間板14の略中央部には、中間板14の背面側に固着される後述するムーブメント21の指針回転軸22が貫通可能な孔部が形成されている。
また中間板14の下端部周縁には、図2に示すように、駆動モータ42のピニオン43が装着された駆動軸42aが筐体裏面部13側から挿入可能な駆動モータ用孔部14bが形成されている。
【0016】
時計部20は、先に述べたように中間板14の背面側に固着されたムーブメント21と、ムーブメント21の内部に設けられ、所定の基準パルス信号に基づいて分針23を駆動する図示しない分針駆動用ステッピングモータおよび所定の基準パルス信号に基づいて時円板24を駆動する図示しない時円板駆動用ステッピングモータと、ムーブメント21に突出して設けられ、分針23および時円板24がそれぞれ軸着されている指針回転軸22とで構成されている。
【0017】
また時計部20は、分針23が人形体30の表出状態を妨げないように、正時信号が入力されると分針23を所定の位置に移動させる図示しない分針位置退避装置を有しており、分針位置退避装置は、特開平5−93784号公報に開示されているように、現在時刻記憶部、表示位置記憶部、目標位置記憶部および比較部とで構成されている。なお、人形体30のからくり動作が完了すると、退避状態にあった分針23は正規の時刻の位置まで復帰する。
【0018】
時円板24には、図4に示すように、筐体10の正面側に付された時刻目盛12aを指示する突起部24aと、突起部24aの近傍に配置され、中間板14に取り付けられた人形体30の配置位置の開口領域と略同じ領域だけ開口された窓部24bと、指針回転軸22に軸着される貫通孔24cとが形成されている。
窓部24bは、突起部24aが例えば12時の位置を指示しているときに、12時に該当する位置に配置された人形体30を筐体10の外側に表出させるように形成されている。
【0019】
人形体30は、時円板24に形成されている窓部24bの移動領域の背面側の既に述べた12時、3時、6時および9時に該当する位置に配置され、図示しないからくり機構によってからくり動作できるように構成されている。
したがって、人形体30は、12時、3時、6時および9時のいずれかの時間になると正時信号が出力され、時円板24に形成された窓部24bおよび後述する扉円板41に形成された透光部41aを介して筐体10の正面側へ表出され、所定のからくり動作をおこなうことになる。
【0020】
扉開閉部40は、時円板24の背面側に、指針回転軸22を中心に回転可能に配置された扉円板41と、図示しない制御回路から正時信号が入力されると扉円板41を指針回転軸22の周りを回転させる駆動モータ42とで構成されている
。
【0021】
扉円板41には、図5に示すように、時円板24に形成されている窓部24bに一致可能な開口領域としての透光部41aが、指針回転軸22を中心とする直交方向に4箇所設けられている。なお、透光部41aは、装飾体30の表出時に窓部24bが移動しても、窓部24bの開口状態をさまたげないように、窓部24bより若干大きな開口領域を有する。
扉円板41の外周側面部には、駆動モータ42の駆動軸42aに装着されたピニオンギア43と係合可能なラック41bが形成されている。なお、ラック41bは扉円板41の背面中央部に設けてもよい。また、ピニオンギア43とラック41bの間に中間車を設けてもよい。
また扉円板41の中心部には、扉円板41が駆動モータ42によって回転駆動されたときに指針回転軸22の周りを自在に回転可能にする指針軸貫通孔41cが形成されている。
図5に示す斜線領域は、窓部24bを開閉させる扉部41dであり、中間板14の正面側に描かれた図柄14aと同じ図柄が設けられている。これにより、時円板24が回転して窓部24bと透光部41aが連通した状態になっても、正時以外の通常時には透光部41aの背後に図柄14aがみえるので、扉円板41自体が目立たなくなる。
【0022】
次に、本実施の形態のからくり時計1が設定時刻になった場合、つまり図示しない制御回路から正時信号が出力された場合の時計部20および扉開閉部40のそれぞれの動作について説明する。
時円板24の突起部24aが筐体10の正面側に付された時刻目盛12aの「12」の位置を指示し、分針23も同様に図1に破線で示す「12」の位置を指示するとパルス状の正時信号が発生し、図示しない制御回路に出力される。
【0023】
この場合、12時の位置近傍に配置された人形体30が時円板24の窓部24bを通して筐体正面部11に表出されることになるが、図1に破線で示す分針23は人形体30の表出領域内に存在しており、人形体30の外部からの視認を妨げているため、正時信号が入力された制御回路からの指令によって図示しない分針退避装置が作動することになる。
【0024】
分針退避装置では、まず、目標位置記憶部に上述した人形体30の視認を妨げない領域を指示する退避位置データが入力される。
ムーブメント21に内蔵された図示しない分針駆動用ステッピングモータは、先に述べた退避位置データと目標位置記憶部に記憶された表示位置データとが一致状態になるまで分針23を指針回転軸22周りを回転させ、分針23が図1に実線で示す位置まで回転されると、分針23は退避状態となる。
【0025】
分針23の退避動作と平行して図示しない制御回路によって扉円板41を回転駆動する駆動モータ42に対して所定の電流が所定時間だけ供給される。
電流が駆動モータ42に所定時間だけ供給されると、扉円板41は、駆動モータ42の駆動軸42aに装着されたピニオンギア43および扉円板41の側面部に形成されたラック41bを介して、図1に示す矢印B方向、つまり反時計回り方向に所定角度だけ回転駆動される。
扉円板41の所定角度の回転に伴って扉円板41に形成された透光部41aが回転し、窓部24bと完全に連通した位置で停止する。これにより、時円板24の窓部24bの背面側に設けられた人形体30が筐体10の正面側に表出され、外部から視認可能な状態となる。このような透光部41aの移動は、あたかも窓部24bの扉が瞬時に開放された印象を外部に与え、からくり時計1に意外性を持たせることになる。
【0026】
人形体30が外部に表出され、図示しないからくり機構によるからくり動作、およびからくり動作に応じて演奏される図示しない発音体からの演奏が完了すると、からくり動作完了信号を受けた図示しない制御回路によって、扉円板41を今度は図1に示す矢印B方向とは反対の方向、つまり時計回り方向に所定角度だけ回転駆動する電流が供給される。この電流を受けた駆動モータ42はピニオンギア43およびラック41bを介して扉円板41を時計回りに回転させ、初期状態の位置に復帰させる。このとき、透光部41aおよび窓部24bを介して表出されていた人形体30の前面側が扉円板41の透光部41a以外の領域となる扉部41dによって遮蔽されることになり、筐体正面部11から姿を消すことになる。
【0027】
扉円板41が回転して筐体正面部11から人形体30が遮蔽されると、図示しない分針退避装置が再び作動することになる。
つまり現在時刻データを目標位置として現在時刻データと表示位置記憶部に記憶された表示位置データとが比較部によって比較され、現在時刻データと表示位置データとが一致するまで図示しない分針駆動用ステッピングモータが回転駆動される。分針駆動用ステッピングモータが回転駆動されると、分針23が指針回転軸22周りを回転する。分針23の位置が現在時刻データの位置に到達すると分針駆動用ステッピングモータの回転が停止され、これにより、分針23は現在時刻を表示することになる。
以上述べた動作が完了すると、本からくり時計1は次の正時信号の入力待機状態となる。
【0028】
図6に示すように、扉円板41の透光部41aが人形体30の正面側に存在しない状態、つまり扉円板41が退避状態にあるとき、時円板24が図6に示す矢印C方向に回転すると、窓部24bおよび透光部41aが連通した状態となり筐体10の内部が露出される場合が必然的に生じる。
このような場合には中間板14に描かれた図柄14aと扉部41dに描かれた図柄とが同じ図柄であることから、扉円板41の存在が目立たなくなり、装飾性が向上する。なお、これらは図柄でなくて例えば黒色等で着色してもよい。
【0029】
以上説明したように、本実施の形態によれば、突起部24aによって「時」を指示する時円板24に窓部24bを形成し、時円板24の背面側に指針回転軸22を中心に回転可能な扉円板41を設け、また扉円板41に窓部24bより若干大きな領域面積を有しかつ連通可能な透光部41aを設けたので、正時になると各正時信号の入力位置に設けられた人形体30が筐体正面部11側に透光部41aの移動によって表出されることになる。これにより、意外性や装飾性に富んだ面白味のあるからくり時計1を実現することができる。
【0030】
本実施の形態によれば、扉円板41の中心位置から等角度を成す位置に4つの透光部41aを設けたので、正時によって表出される人形体30に最も近接する透光部41aが窓部24bを開放することになり、人形体30を迅速に筐体30の正面側に表出させることが可能となる。
【0031】
また、本実施の形態によれば、中間板14の人形体30の配置以外の領域に装飾性のある図柄14aを設け、扉部41dにもそれと同じ図柄を設けたので、正時以外の場合に時円板24の窓部24bと扉円板41の扉部41aとが連通状態となっても、筐体10内部が露出されず、また扉円板41の存在も目立たなくなる。これにより、高い装飾性を有するからくり時計1を実現できる。
【0032】
さらに、本実施の形態によれば、正時になったときに、分針23をいずれの人形体30の表出領域にも干渉しない位置に退避させる分針位置退避装置を設けたので、分針23が人形体30の外部からの視認を妨げることがない。これにより、高い装飾性を備えたからくり時計1を実現可能となる。
なお、分針23が十分に短いなど人形体30の表出領域を全く妨げることがない場合には、当然のことながら分針位置退避装置を設ける必要はない。
【0033】
本実施の形態では、時円板24と分針23とで時刻を表示する構成としたが、これに換えて、分円板と時針によって時刻を表示する構成としてもよい。このとき、本実施の形態と同様な構成にすると、正時信号の入力によって筐体10の外部に表出される人形体30は、12時の位置のみの1箇所でよいことになる。
【0034】
本実施の形態では、時円板24に形成された窓部24bと扉円板41に形成された透光部41aとは、それぞれ開口孔であるが、この位置に透明板を嵌め込んでもよい。また、透明な時円板24および扉円板41を使用する場合、窓部24bおよび透光部41a以外の領域を着色する構成としてもよい。
なお、本実施の形態では、窓部24bは時円板24に1箇所しか設けられていないが、例えば12時の位置の人形体30と6時の位置の人形体30とを同時に表出させたい場合などからくり時計1の仕様に応じて、その個数を増減させることが望ましい。このとき、透光部41aの個数も同様に増減させる必要がある。
【0035】
本実施の形態では、扉円板41に4つの透光部41aが形成され、正時になったときに迅速に人形体30を筐体10の正面側に表出可能に構成されているが、駆動モータ42を高速に回転させることができれば、透光部41aは扉円板41に1箇所形成させるだけでもよい。なお、既に述べたように人形体30を複数箇所で同時に表出させたい場合には、それに応じて透光部41aの数を増加させる必要がある。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、興趣に富み、意外性や面白味があり、さらには優れた装飾的効果を有するからくり時計を簡単な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るからくり時計の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示すからくり時計のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示すからくり時計から時円板および扉円板を取り外した状態を説明するための図である。
【図4】図1に示すからくり時計に使用されている時円板の正面図である。
【図5】図1に示すからくり時計に使用されている扉円板の正面図である。
【図6】図1に示すからくり時計の窓部および透光部とが一部連通した状態を示すからくり時計の正面図である。
【符号の説明】
1…からくり時計
10…筐体
11…筐体正面部
12…筐体側面部
12a…時刻目盛
13…筐体裏面部
14…中間板
14a…図柄
20…時計部
21…ムーブメント
22…指針回転軸
23…分針
24…時円板
24a…突起部
24b…窓部
24c…貫通孔
30…人形体
40…扉開閉部
41…扉円板
41a…透光部
41b…ラック部
41c…指針回転軸貫通孔
41d…扉部
42…駆動モータ
43…ピニオンギア
Claims (3)
- 筐体と、
前記筐体内に配置されたムーブメントの指針回転軸に軸着され、時または分のいずれかを指示可能で、少なくとも一の窓部が形成されている指示円板と、
前記指示円板に形成された窓部の移動領域の背面側に配置されている少なくとも一の装飾体と、
前記指示円板に形成された窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、前記窓部を開放して前記装飾体を表出させる開閉手段と、を有し、
前記開閉手段は、前記指針回転軸を中心に回転可能に配置され、当該回転動作時に前記窓部と連通して当該窓部を開閉させる少なくとも一の透光部が形成されている扉板と、前記窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、前記扉板を前記指針回転軸の周りに回転させて前記窓部と透光部とを連通させる駆動手段とを有する
からくり時計。 - 前記駆動手段は、駆動モータであり、
前記扉板は円板状に形成され、当該円板状に形成された扉板には、前記駆動モータの回転軸に装着されたピニオンギアと係合可能なラックが形成されている
請求項1記載のからくり時計。 - 前記指示円板は時針回転軸に軸着されており、
前記窓部が前記装飾体の配置位置の正面側に到達したときに、分針回転軸に軸着された分針を前記装飾体の表出領域外へ退避させる分針退避手段を有する
請求項1または2記載のからくり時計。
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