JP3667945B2 - パウダースラッシュ成形装置のシール構造 - Google Patents

パウダースラッシュ成形装置のシール構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パウダースラッシュ成形装置用の材料である粉体材を収納し、かつ粉体材投入口の開口縁部にシール部を装着したリザーバと、該リザーバから前記粉体材を回転投入し溶融して表皮成形するため高温に保持されている金型とを一体に組合わせるパウダースラッシュ成形装置のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものとしては、例えば図5に示すようなものがある。
【0003】
図5は、粉体材を収納し金型(図示せず)に向けて投入するリザーバの開口縁部に装着し、金型と当接しシールさせるシール部の部分斜視図である。
【0004】
図5において、25Aはシール部で、このシール部25Aは粉体材投入口の開口縁部24に装着具24aを介して装着される。
【0005】
このシール部25Aは、横断面図に示すように、シール管26と装着部27とからなり、シール管26にはほぼ中央に孔26aを設け、この孔26aに間隙を有する状態にシール内材29を挿着させている。
【0006】
また、このシール管26と装着部27とが一体に形成された間には、両側から適宜の深さに装着溝26bを設け、この装着溝26bに装着具24aをくい込ませて開口縁部24に装着させる構成としている。
【0007】
そして、パウダースラッシュ成形される際には、このシール部25が高温に保持されている金型(図示せず)に当接して粉体材の洩れを防止させるが、シール部25Aは、金型から繰り返し高熱を受けるので熱劣化し弾性を喪失して行く。したがって、シール管26とシール内材29との間に間隙を設け、熱の不良導体である空気層を備えて熱劣化を防止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、シール管26を肉薄にしてシール管26内に設けた孔26aに柔らかく弾性のあるシール内材29を備えているため、シール管26の変形量fが大きく、開口縁部24が凹凸形状の場合にはシール部25を装着しただけで潰れ変形して金型との当接力が小さくなりシール性が劣るという課題を有していた。
【0009】
また、シール部25の装着時、装着具24aが装着溝26bから厚さ分外側にはみ出すので、溶融された粉体材が引っかかり紐状等のゴミが繋がり易く、このゴミが製品面に落下し付着したり混入したりして、パウダースラッシュ成形表皮を不良にするという課題も有していた。
【0010】
そこで、この発明は、開口縁部が凹凸状であってもシール管のシール性が損なわれることなく、また装着具にゴミ不良を起こさせないパウダースラッシュ成形装置のシール構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、パウダースラッシュ成形装置用の材料である粉体材を収納し、
かつ粉体材投入口の開口縁部にシール部を装着したリザーバと、該リザーバから前記粉体材を回転投入し溶融して表皮成形するため高温に保持されている金型とを一体に組合わせるパウダースラッシュ成形装置において、
前記シール部は、管状のシール管と、このシール管の下方に設けた装着溝を挟んでほぼ十字状に一体に形成され前記開口縁部に沿って装着される装着部とを備え、前記シール管は、その内部に前記シール内材を挿着させることなく前記金型に当接させてシール機能が保持されるように適宜な厚肉管形状に形成させたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項1に記載された発明によれば、前記シール管は、前記装着溝を形成する上端部が、装着溝に装着具をはめ込んだとき、装着具の表面がシール管の表面よりもはみ出さない分だけ長く庇状に延在されていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、車両用インストルメントパネルの表皮を形成する場合について図1乃至図4に基づいて説明する。
【0016】
なお、従来例と同一または同等部分には同一符号を付して示す。
【0017】
図1(a)は、金型にリザーバを組み付けた状態を示す要部断面図であり、図1(b)は、リザーバの開口周縁部に装着したシール部(図1(a)のA部)の部分斜視図である。
【0018】
図2は、シール部に荷重を懸けたときの変形量を示す実験図である。
【0019】
図3は、シール部を内側に曲げたときの曲り部の高さを示す実験図である。
【0020】
図4は、シール部を外側に曲げたときの曲り部の高さを示す実験図である。
【0021】
図1において、21はパウダースラッシュ成形装置、22はリザーバで、このリザーバ22には粉体材が収納されており、またこのリザーバ22の上部には粉体材投入口の開口縁部24が設けられており、この粉体材投入口の開口縁部24には、シール部25が装着されている。
【0022】
そして、図1(a)中では、リザーバ22と金型30とが組み付けられた状態を示しており、シール部25は、金型30に押圧されて粉体材23が洩れないようにシーリングの役目をしている。
【0023】
図1(b)において、シール部25はシール管26と装着部27とが装着溝26bを挟んでほぼ十字状に一体に形成されている。
【0024】
また、シール管26には、横断面形状のほぼ中央に孔26aを設けて、弾力性や可撓性を有するシール管26を形成させている。
【0025】
さらに、シール管26の装着溝26bの端部26cが装着部27よりも図1(b)において長さsで示す分だけ長く庇状に延在された形状としている。
【0026】
したがって、装着溝26bに装着具24aをはめ込んだとき、装着具24aの表面がシール管26の表面よりもはみ出して位置することはない。
【0027】
この様に、シール部25の装着溝26bにはめ込んだ装着具24aを介して、粉体材投入口の開口縁部24のV字状装着溝24bにシール部25を装着させる構成としている。
【0028】
図2において、Aは本発明のシール部25で、Bは従来例のシール部25Aを示している。
【0029】
このシール部A,Bを金型に当接させて粉体材の洩れ具合いを実験した結果、4〜5mmの変形量fの時安定しており良好で、リザーバと金型とを組み合せた時の荷重(5.6 kgf/5cm2)で、Aは適正域にあることが確定できた。一方Bは潰れ過ぎ初期は良好であるが繰り返して熱履歴を受けると潰れ易いことが判明した。
【0030】
図3において、図2と同様に、Aは本発明のシール部25で、Bは従来例のシール部25Aを示している。
【0031】
h1 は曲り部高さであり、シール管部を内側(+側)にθ°曲げたときのh1 を測定した結果、
インストルメントパネルのメータ部の形状である30°曲げでは、Aでは元の高さ(17mm)から潰れ変形することなく、Bでは3mm潰れ変形をしている。
【0032】
A,Bともに金型の当接面に隙間ができることはなく良好である。
【0033】
インストルメントパネルのロアーセンタ部の形状である60°曲げでは、Aでは元の位置から4.5mm潰れ変形するが組み合せ時のシール部の変形量を越えず良好なのに対して、Bでは10mm潰れ変形し組み合せ時のシール部の変形量を越えて当接面に隙間を生ずることが確認できた。
【0034】
図4において、図3と同様の実験で、シール管部を外側(−側)にθ°曲げたときの曲り部高さh2 を測定した結果、
インストルメントパネルのメータ部〜ロアーセンタ部である30〜60°曲げで、A,Bいずれも潰れ変形は組み合せ時のシール部の変形量を越えることなく良好であることが確定できた。
ここで、曲がり部高さとは、凹凸面のある開口縁部にシール部を装着した場合、凹凸面によって曲げられた部分が潰れ、曲げ角度によって変化する高さ寸法を指している。
【0035】
この様に、シール管26の肉厚を従来の1mmから3.5mmに試行し改良することにより、シール内材29を省略できる構成が見出せた。また、このシール管26はほぼ中央に孔26aが設けられており、この孔26aにはエアが介在して断熱効果を発揮し、金型との当接面もシール管26の内部のエアーにより冷やされ、加熱され高温に保持されている金型からの熱履歴を受けても熱劣化は少なく初期物性を保持しシール性が長期間保たれるように作用する。
【0036】
ここで、シール材22とは、ゴム質の弾性体のなかで最も耐熱性の高いシリコーンゴムを使用している。
【0037】
【実施例】
さらに、以下のような条件で実験した結果、シール性の良好なシール部が得られた。
【0038】
Figure 0003667945
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、シール管は、このシール管にシール内材を挿着させることなく金型に当接させてシール機能が保持されるように適宜な厚肉管形状に形成させている。
【0040】
したがって、この様に厚肉に形成し孔を設けて管状にしているので、シール内材を使用しなくても弾力性のあり、しかも単純な形状に形成することができる。よって、部品点数が少なくなり安価となる。
【0043】
また、請求項の発明によれば、シール管は、装着溝を形成する上端部が、装着溝に装着具をはめ込んだとき、装着具の表面がシール管の表面よりもはみ出さない分だけ長く庇状に延在されている。
【0044】
したがって、シール管を装着する装着具は庇状の端部によって覆われ、ゴミの引っかかり等を押さえることができ、したがって、不良の発生を押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態を示す金型とリザーバとの組付け時の要部断面図である。
(b)は、図1(a)A部の拡大斜視図である。
【図2】同実施の形態に係るシール部に荷重を懸けたときの変形量を示す実験図である。
【図3】同実施の形態に係るシール部を内側に曲げたときの曲り部高さを示す実験図である。
【図4】同実施の形態に係るシール部を外側に曲げたときの曲り部高さを示す実験図である。
【図5】従来例を示すシール部の部分斜視図である。
【符号の説明】
21…パウダースラッシュ成形装置のシール構造
24…開口縁部
26…シール管
27…装着部
29…シール内材
30…金型

Claims (1)

  1. パウダースラッシュ成形装置用の材料である粉体材を収納し、
    かつ粉体材投入口の開口縁部にシール部を装着したリザーバと、該リザーバから前記粉体材を回転投入し溶融して表皮成形するため高温に保持されている金型とを一体に組合わせるパウダースラッシュ成形装置において、
    前記シール部は、管状のシール管と、このシール管の下方に設けた装着溝を挟んでほぼ十字状に一体に形成され前記開口縁部に沿って装着される装着部とを備え、前記シール管は、その内部に前記シール内材を挿着させることなく前記金型に当接させてシール機能が保持されるように適宜な厚肉管形状に形成させ
    前記シール管は、前記装着溝を形成する上端部が、装着溝に装着具をはめ込んだとき、装着具の表面がシール管の表面よりもはみ出さない分だけ長く庇状に延在されていることを特徴とするパウダースラッシュ成形装置のシール構造。
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