JP3667088B2 - 排ガス浄化装置 - Google Patents
排ガス浄化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3667088B2 JP3667088B2 JP15361498A JP15361498A JP3667088B2 JP 3667088 B2 JP3667088 B2 JP 3667088B2 JP 15361498 A JP15361498 A JP 15361498A JP 15361498 A JP15361498 A JP 15361498A JP 3667088 B2 JP3667088 B2 JP 3667088B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- pipe
- gas purification
- heating means
- purification apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼却炉から排出される燃焼排ガスを浄化する排ガス浄化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
通常、各種の廃棄物を焼却処理する焼却炉は、耐火物及び金属により構成されている。
従来、上記焼却炉においては、焼却時に発生するダイオキシン（有機塩素化合物）等を分解して燃焼排ガスを清浄なものとするため、炉内を８００℃以上の高温に保持する必要があるとされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の焼却炉の材質では、耐熱性、高温においてダイオキシン類及びダイオキシンを生成する塩素系ガスによる腐食性に劣り、耐用寿命が短いという不具合がある。
そこで、本発明は、既存の焼却炉に付設することにより、その耐用寿命を長くし得、かつ、燃焼排ガスに含まれるダイオキシン等の有害成分を清浄にし得る排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の排ガス浄化装置は、焼却炉から排出される燃焼排ガスを浄化する装置であって、燃焼排ガスを導入する排ガス導入口及び浄化された清浄ガスを排出する排ガス排出口を有する炉体と、炉体内に複数回折曲して収容され、排ガス導入口と排ガス排出口とを接続した炭化珪素製パイプと、炉体内を８００〜１４００℃の温度に加熱する加熱手段とを備えることを特徴とする。
前記加熱手段は、ガスバーナーであることが好ましい。
前記加熱手段は、電気ヒーターであってもよい。
前記加熱手段は、誘導器であってもよい。
又、前記加熱手段は、ガスバーナー、電気ヒーター及び誘導器の２以上の組み合わせであってもよい。
一方、前記パイプは、自焼結炭化珪素からなることが好ましい。
又、前記パイプは、互いに平行な複数の直管及び隣接する直管同士を連結するためそれらの端部に着脱可能に取り付けた複数の連結管からなることが好ましい。
【０００５】
加熱手段の加熱温度が、８００℃未満であると、ダイオキシン等の分解が不十分となり、又、１４００℃を超えると、分解効率の向上が認められず、エネルギーの無駄となる。
自焼結炭化珪素は、ボロン及び炭素を焼結助剤として焼結した炭化珪素からなる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図１は本発明に係る排ガス浄化装置を付設した焼却炉の断面図である。
図中１は焼却炉で、この焼却炉１の燃焼排ガス排出口２には、耐熱性及び耐食性に優れたセラミックス（例えば、自焼結炭化珪素）からなる排ガス導出管３が取り付けられている。
４は排ガス導出管３から供給される燃焼排ガスを加熱分解して浄化する排ガス浄化装置で、この排ガス浄化装置４は、外殻鉄皮や断熱材等からなり、燃焼排ガスを導入する排ガス導入口５、浄化された清浄ガスを排出する排ガス排出口６及び後述するガスバーナーの排ガスを排出する排気口（図示せず）を有する炉体７と、炉体７内に複数回折曲して収容され、排ガス導入口５と排ガス排出口６とを接続した炭化珪素製パイプ８と、炉体７内を８００〜１４００℃の温度に加熱する加熱手段である複数のガスバーナー９とから構成されている。
炭化珪素製パイプ８は、ボロン及び炭素を焼結助剤として焼結した自焼結炭化珪素によって形成された互いに平行な複数の直管８ａ及び隣接する直管８ａ同士を連結するため隣接する直管８ａの端部に着脱可能に取り付けた複数の連結管８ｂとからなり、排ガス導入口５から突出した一端が前記排ガス導出管３と連結され、又、排ガス排出口６から突出した他端が清浄ガス導出管１０と連結されている。
【０００７】
上述した排ガス浄化装置４において、排ガス導出管３から供給された燃焼排ガスは、炭化珪素製パイプ８内を通るうちに、各ガスバーナー９によって加熱された炉体７内の高温の雰囲気によって加熱され、ダイオキシン等の有害成分が熱分解されて清浄な排ガスとなり、清浄ガスが清浄ガス排出管１０から排出されるものである。
そして、炭化珪素製パイプ８内に堆積した粉塵は、直管８ａから連結管８ｂを取り外して除去されるものである。
【０００８】
ここで、炭化珪素製パイプを備えた排ガス浄化装置と、アルミナ製パイプを備えた排ガス浄化装置とを用意し、炉体内温度を表１に示す温度とし、廃プラスチックを７５０℃の温度で焼却処理した際の燃焼ガスを浄化したところ、排ガス導入口及び排ガス排出口でのダイオキシン濃度、各パイプの腐食による減肉は、表１に示すようになった。
【０００９】
【表１】
表１から、炉体内温度を８００〜１４００℃とすることにより、ダイオキシン濃度を規制値以下とし得、かつ、１４００℃を超える温度としても分解効率の向上がないことがわかる。
又、パイプの材質としては、アルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）よりも炭化珪素（ＳｉＣ）が耐食性の点で優れていることがわかる。
【００１１】
なお、上述した実施の形態においては、加熱手段として複数のガスバーナーを用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、抵抗加熱する複数の電気ヒーター若しくは誘電体である炭化珪素製パイプを誘導加熱する誘導器又はガスバーナー、電気ヒーター及び誘導器の２以上の組み合わせであってもよいのは勿論である。
【００１２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排ガス浄化装置によれば、既存の焼却炉に付設することにより、その焼却温度を８００℃以上とすることなく、燃焼排ガスに含まれるダイオキシン等の有害成分が耐熱性及び耐食性に優れた炭化珪素製パイプ中で熱分解されるので、既存の焼却炉及び排ガス浄化装置の耐用寿命を長くできると共に、燃焼排ガスを清浄にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る排ガス浄化装置を付設した焼却炉の断面図である。
【符号の説明】
５ 排ガス導入口
６ 排ガス排出口
７ 炉体
８ 炭化珪素製パイプ
８ａ 直管
８ｂ 連結管
９ ガスバーナー（加熱手段）
Claims (7)
- 焼却炉から排出される燃焼排ガスを浄化する装置であって、燃焼排ガスを導入する排ガス導入口及び浄化された清浄ガスを排出する排ガス排出口を有する炉体と、炉体内に複数回折曲して収容され、排ガス導入口と排ガス排出口とを接続した炭化珪素製パイプと、炉体内を８００〜１４００℃の温度に加熱する加熱手段とを備えることを特徴とする排ガス浄化装置。
- 前記加熱手段がガスバーナーであることを特徴とする請求項１記載の排ガス浄化装置。
- 前記加熱手段が電気ヒーターであることを特徴とする請求項１記載の排ガス浄化装置。
- 前記加熱手段が誘導器であることを特徴とする請求項１記載の排ガス浄化装置。
- 前記加熱手段がガスバーナー、電気ヒーター及び誘導器の２以上の組み合わせであることを特徴とする請求項１記載の排ガス浄化装置。
- 前記パイプが自焼結炭化珪素からなることを特徴とする請求項１、２、３、４又は５記載の排ガス浄化装置。
- 前記パイプが互いに平行な複数の直管及び隣接する直管同士を連結するためそれらの端部に着脱可能に取り付けた複数の連結管からなることを特徴とする請求項１、２、３、４、５又は６記載の排ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15361498A JP3667088B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 排ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15361498A JP3667088B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 排ガス浄化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11325456A JPH11325456A (ja) | 1999-11-26 |
| JP3667088B2 true JP3667088B2 (ja) | 2005-07-06 |
Family
ID=15566348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15361498A Expired - Fee Related JP3667088B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 排ガス浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3667088B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110701626A (zh) * | 2019-10-31 | 2020-01-17 | 沈阳四维高聚物塑胶有限公司 | 烟气环保净化设备 |
| CN111828992A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-10-27 | 未名合一生物环保有限公司通道分公司 | 一种处理垃圾燃烧烟气的折转式多级旋流氧化室 |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP15361498A patent/JP3667088B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11325456A (ja) | 1999-11-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6354973B2 (ja) | ||
| JP3667088B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
| JP4323638B2 (ja) | 高温空気加熱器 | |
| EP1002995A3 (en) | Waste incinerator and secondary combustion device | |
| JP3739940B2 (ja) | 廃棄物溶融炉 | |
| WO2001090645A1 (fr) | Procede et dispositif de traitement de dechets | |
| JPH1184088A (ja) | 放射性廃ガスの二次燃焼炉 | |
| JPH0712321A (ja) | 焼却排ガス有害物質熱分解炉 | |
| JP4419159B2 (ja) | 被加熱処理物からのガスの処理方法とそのための加熱炉 | |
| JPH10311526A (ja) | 横型高温空気加熱器および廃棄物処理装置 | |
| WO2003012155A1 (en) | Material being resistant to chloride-containing molten salt corrosion, steel pipe for heat exchanger coated with the same, and method for production thereof | |
| JP3548446B2 (ja) | 熱交換器用伝熱管 | |
| JP3970213B2 (ja) | 空気加熱器 | |
| KR100515893B1 (ko) | 연속식 고온 소각 장치 | |
| JP2001132929A (ja) | 溶融炉の排ガス処理方法および排ガス処理装置 | |
| JPH10227437A (ja) | 排ガス処理装置 | |
| JP2000337618A (ja) | 乾留装置 | |
| KR850001170B1 (ko) | 고온용 세라믹 필터 | |
| WO2003087670A1 (en) | Waste high-temperature incinerator | |
| JP3821432B2 (ja) | 下水汚泥の焼却処理装置 | |
| JP4016311B2 (ja) | 高温ガスからの熱回収方法 | |
| JP2004043180A (ja) | 撹拌搬送用スクリュ、およびこれを用いた炭化処理装置 | |
| JP2021081113A (ja) | 製鋼システム | |
| JPH11294737A (ja) | 熱交換器 | |
| JP2000199614A (ja) | 誘引式焼却炉 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041026 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050404 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050405 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415 Year of fee payment: 3 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415 Year of fee payment: 3 |
|
| R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415 Year of fee payment: 3 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415 Year of fee payment: 5 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |