JP3666677B2 - 作業車両の旋回フレーム構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はエンジンや変速機等の各装置を装着した下部走行体に、作業機を装着した上部旋回体を搭載した作業車両の旋回フレームの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
旋回フレームをそなえた作業車両としては、油圧ショベルや、クレーン車等がある。たとえば、図4に示すように、前輪2aおよび後輪2bを備えた下部走行体100には、旋回サークル3を介して上部旋回体130が旋回自在に搭載されている。
上部旋回体130は、旋回サークル3に支持される旋回フレーム5と、図4の車両前方であるバケット15の方向に対して、左側には運転室6が搭載されている。
また、旋回フレーム5の上面の運転室6の右側には、作業機用ブラケット7が固着されている。
そして、作業機用ブラケット7には作業機19のブーム10の一端が支持軸11により装着され、ブームシリンダ12の一端がピン13により揺動自在に装着されている。ブーム10の他端には、アーム14の一端を支持連結されている。また、ブームシリンダ12の他端もブーム10に連結されている。アーム14の他端には、バケット15が取着してある。
【0003】
上部旋回体130をB−B断面にしたのを、図5にて説明する。下部走行体100には、ラジエータ120やエンジン121等が脱着自在とされ、エンジン121の後端には変速機122が装着される。変速機122には油圧ポンプ123や油圧モータ124がそれぞれ着脱自在に装着されている。
また、油圧ポンプ123の右側(図中の矢印は車両前方を示す)には燃料タンク125が、油圧モータ124の左側には油圧タンク126が、その後ろにバッテリ127が配置装着されている。
【0004】
上部旋回体130は、旋回サークル3に支持され、旋回中心Aにて、下部走行体100に対して、自在に旋回する。
そして、図6に示す旋回フレーム5と、カウンタウエイト132等からなっている。
したがって、旋回フレーム5のフレーム前端136は旋回サークル3の前端よりSだけ前方に位置しており、下部走行体100に取着された前記機器類を殆ど全部を覆っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4に示す上記従来の装輪式油圧ショベルは、下部走行体100の上面と、上部旋回体130の下面との隙間Pは狭い。さらに、上部旋回体130は、図5に示した斜線区域内に、変速機122の一部、および油圧ポンプ123、及び油圧モータ124等の機器を殆ど全部を覆っている。このため、これらの機器の油量点検、給油脂や機器に装着されているフィルターエレメントの交換、ストレーナの清掃、電解液の点検補充等のメインテナンスを行う場合、邪魔になり、作業をやりにくくしている。
【0006】
また、修理等のために、変速機122を取り外す場合には、ラジエータ120を取り外し、エンジン121と、変速機122と、油圧ポンプ123、及び油圧モータ124等を一体で車両から取り外し、その後に変速機122をエンジン121より取り外さなければならない。
また、油圧ポンプ123、油圧モータ124を下部走行体100から取り外すためには、車体の下方から油圧配管を取り外さなければならず、この作業が苦渋作業となる。
そして、装着時には上記の逆の作業が必要となり、変速機122を、エンジン121に装着してから車両に搭載せねばならない。この為に。着脱に不必要なエンジン121も、着脱しなければならず、作業時間が多くかかる。
【0007】
本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、作業車両の各機器を容易に、短時間で修理、整備等を行うことのできる作業車両の旋回フレーム構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る作業車両の旋回フレーム構造は、エンジン、変速機、タンクおよびそのフィルタ等のメインテナンスを必要とする附属部品の機器を装着した下部走行体に、作業機や運転室等を装着した上部旋回体を旋回サークルを介して搭載してなる作業車両において、前記上部旋回体の旋回フレームのフレーム前端の一部に前記旋回サークル近傍に至る凹型の切り欠き部を設け、かつ、旋回フレームの外端部形状をほぼU字型に形成し、メインテナンスを必要とする機器類を、上部旋回体の前記凹型の切り欠き部の旋回範囲内の下部走行体に配設した構成としている。
【0010】
【作用】
上記のような構成としたため、上部旋回体に設けた凹型の切り欠き部がワークスペースとなり、これが旋回サークル近傍まであるため、上部旋回体を旋回させることにより、上部旋回体で覆っている下部走行体に装着した各機器、例えばエンジン、変速機、油圧ポンプ、油圧モータ、燃料タンク、油圧タンク、バッテリ、及び推進軸継手等のメンテナンスを必要とする附属部品の機器に容易に手がとどき、これら機器類の油量点検、給油脂や、機器類に装着されているフィルターエレメントの交換、ストレーナの清掃、電解液の点検補充等のメインテナンス、および修理の際の各機器の着脱作業が容易に行える。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本発明の上部旋回体を搭載した装輪式油圧ショベルの機器の配置を示す平面図である。図2は、本発明の上部旋回体の旋回フレームの平面図である。図3は、本発明の上部旋回体の旋回フレームの側面図である。
【0012】
図1において、装輪式油圧ショベルは、下部走行体1と、下部走行体1に支持された旋回サークル3と、旋回サークル3により旋回自在に支持された上部旋回体4とからなる。
また、上部旋回体4には、旋回フレーム5と、図示していないが、前記図4の上部旋回体130と同様に運転室6と、作業機19が装着されている。
【0013】
下部走行体1は、前部には冷却水量の点検、補給が必要なラジエータ20、潤滑油量の点検、補給ならびに、交換が必要なエンジン21が着脱自在に装着されている。エンジン21の後端には、潤滑油量の点検、補給ならびに、交換が必要な変速機22が装着されている。変速機22の後端には油圧ポンプ23、油圧モータ24がそれぞれ着脱自在に装着されている。
【0014】
また、下部走行体1には、上部旋回体4の凹型の切り欠き部9の旋回範囲内であって、旋回サークル3の右側には、エンジン21が燃料を消費する毎に、補給が必要な燃料タンク25が装着されている。燃料タンク25の上面には、ストレーナ25a付の燃料油補給口25bがある。
また、旋回サークル3の左側には、作動油量の点検、補給ならびに、交換が必要な油圧タンク26,および、定期的に電解液の点検補充が必要なバッテリ27が装着されている。さらに、油圧タンク26上部には、給油口26aがあり、内部には定期交換を必要とするフィルターエレメントが装着されている。
そして、旋回サークル3の後側には、変速機22から車輪2bに駆動力を伝達し、定期的に点検と、給脂が必要な推進軸継手28が装着されている。
本発明は、装輪式油圧ショベルにて説明しているが、装軌式油圧ショベルであっても良い。
【0015】
旋回フレーム5は、詳細を図2、図3にて説明する。旋回フレーム5の上面には、一対の主プレート7a,7bが固着され、作業機用ブラケット7を構成している。また、旋回フレーム5の下面には旋回サークル3が装着されている。
主プレート7a,7bの上端には、図4に示した作業機19のブーム10用を支持する支持軸11が旋回サークル3の旋回中心Aの上方位置付近に装着されている。
主プレート7a,7bの前端には、前記図4に示したブームシリンダ12用の一対のピン13,13が装着できるように、主プレート7a,7bの内側に一対のブラケット8a,8bが固着されている。これらは旋回サークル3の前端より旋回中心A寄りに位置している。
【0016】
そして、旋回フレーム5のフレーム前端部36の、主プレート7aと7bに挟まれた部分には、旋回サークル3の近傍まで凹型の切り欠き部9が設けられている。この結果、旋回フレーム5の外端部形状は、ほぼU字型に形成している。この切り欠き部9の上部に開放された空間は、旋回フレーム5を旋回することにより、その下方に配設された前記機器の整備や修理を行う際の、下部走行体1上のワークスペースを構成している。
【0017】
図1で明らかなように、旋回フレーム5のフレーム前端部36に設けた切り欠き部9は、旋回サークル3の近傍まで達しているために、変速機22の上方は完全にワークスペース範囲にあり、油圧ポンプ23、油圧モータ24も、半分はワークスペースに入っている。
そのため、これらのメインテナンスは容易に行うことができ、変速機22を脱着する必要がある場合にも、ラジエータ20やエンジン21を脱着する必要はなく、変速機22を単独で脱着することが可能である。
したがって、油圧配管を下方から脱着する苦渋作業を廃止することができる。
【0018】
さらに、上部旋回体4を旋回させ、切り欠き部9を2点鎖線で示すK位置にすることにより燃料タンク25の上方向がワークスペース範囲となり、定期的に、燃料油の量の点検と、補給ができる。
また、L位置では油圧タンク26の上方向がワークスペース範囲となり、定期的に、作動油の量の点検と、補給ができる。
また、M位置ではバッテリ27の上方向がワークスペース範囲となり、定期的に、電解液の量の点検と、補給ができる。
そして、N位置では推進軸継手28の、それぞれ上方向はワークスペース範囲となり定期的に点検と、給脂ができる。
【0019】
したがって、上述の他に、上部旋回体4で覆われた下部走行体1内で、定期的にメインテナンスが必要な箇所(機器)を凹型の切り欠き部9の旋回範囲内に配置すれば、上部旋回体4を旋回させることで各機器に容易に手がとどき、それらのメインテナンスや修理等が容易に行える。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記のような構成としたため、上部旋回体で覆われた下部走行体に配設された機器類に対して上方向のワークスペースが大きくなり、各機器に容易に手がとどき、それらのメインテナンスを容易に行い得られる。
【0021】
また、変速機を単独で着脱することが可能となることにより付帯作業が減少し、車両下方からの油圧配管の着脱作業も廃止でき、短時間で修理、整備作業を行うことのできる上部旋回体のフレーム構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上部旋回体を搭載した装輪式油圧ショベルの機器の配置を示す平面図である。
【図2】本発明の上部旋回体の旋回フレームの平面図である。
【図3】本発明の上部旋回体の旋回フレームの側面図である。
【図4】従来の装輪式油圧ショベルの側面図である。
【図5】図4のB−B断面図
【図6】従来の上部旋回体の旋回フレームの平面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体、 3 旋回サークル、 4 上部旋回体、
5 旋回フレーム、 6 運転室、 9 切り欠き部、
10 ブーム用軸、 13 ブームシリンダ用ピン、
19 作業機、 21 エンジン、 22 変速機。
Claims (1)
- エンジン、変速機、タンクおよびそのフィルタ等のメインテナンスを必要とする附属部品の機器を装着した下部走行体に、作業機や運転室等を装着した上部旋回体を旋回サークルを介して搭載してなる作業車両において、前記上部旋回体の旋回フレームのフレーム前端の一部に前記旋回サークル近傍に至る凹型の切り欠き部を設け、かつ、旋回フレームの外端部形状をほぼU字型に形成し、メインテナンスを必要とする機器類を、上部旋回体の前記凹型の切り欠き部の旋回範囲内の下部走行体に配設したことを特徴とする作業車両の旋回フレーム構造。
Priority Applications (1)
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JP02735795A JP3666677B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 作業車両の旋回フレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02735795A JP3666677B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 作業車両の旋回フレーム構造 |
Publications (2)
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JPH08199626A JPH08199626A (ja) | 1996-08-06 |
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ID=12218804
Family Applications (1)
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1995
- 1995-01-23 JP JP02735795A patent/JP3666677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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