JP3665602B2 - 油中水型乳化口紅用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は油中水型乳化口紅用組成物に関し、さらに詳しくは、本発明は口唇の血行を促進させることで、皮膚の血行を高め、くすみがなく明るい生き生きとした口唇色とすることができる油中水型口紅用乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘスペリジンはみかんなどの柑橘類の皮に含まれており、毛細血管の強化、血管透過性の亢進、血圧低下などのビタミンP作用(血行促進)が知られているが、ヘスペリジンは水に難溶であり、室温ではわずか0.002質量%程度しか溶けない。ヘスペリジンの水への溶解度を上げるため、ヘスペリジンとα−グルコシル糖化合物とを含有する溶液中で糖転移酵素を作用させることにより、水溶性に優れたαグルコシルヘスペリジンが合成され、その用途が特開平3−7593に公開されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれを通常の口紅基剤に配合した場合、混合中に結晶が析出したり、変臭が起きる(匂い安定性が悪い)という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題に鑑み、αグルコシルヘスペリジンを口紅中に安定に配合する方法を鋭意検討した結果、αグルコシルヘスペリジンを乳化組成物として安定に添加する方法を見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明にかかる乳化口紅用組成物は、(a)αグルコシルヘスペリジンを0.001質量%以上、10.0質量%未満と、(b)水を30質量%未満、かつ(a)に対し質量比で0.5倍以上と、(c)コレステロールエステル、フィトステロールエステル、および水膨潤性粘土鉱物からなる群から選ばれる一種または二種以上とを配合することを特徴とする。
【0006】
さらには、本発明にかかる油中水型乳化口紅用組成物においては、非イオン系乳化剤を配合することが好適である。
なお、本発明において「油中水型乳化口紅用組成物」とは、メーキャップ化粧料である口紅に用いられる組成物のことであり、スティック状、ペンシル状、軟膏状等、口紅の具体的形態を問わず用いられる。また、本発明は、唇へのくすみ改善効果を同様に必要とされるリップクリームにも応用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の油中水型乳化口紅用組成物におけるαグルコシルヘスペリジンの配合量は、組成物全体の0.001質量%以上、10質量%未満である。0.001質量%より配合量が少ないと血行促進効果が不十分となり、10質量%以上配合すると、安定に配合することが困難となる傾向がある。
本発明の油中水型乳化口紅用組成物における水の配合量は、αグルコシルヘスペリジンに対して質量比で0.5倍以上であることが必要であり、その上限については組成物中の配合量が30質量%未満である。その理由は、αグルコシルヘスペリジンに対して質量比が0.5倍未満ではαグルコシルヘスペリジンが十分に溶解しない場合があり、逆に組成物中の配合量が30質量%以上になると、処方中での色材の分散安定性を保持することが難しくなる傾向があるからである。
【0008】
本発明で用いられるコレステロールエステルとしては、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、ラノリン等が用いられ、フィトステロールエステルとしては、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)等が使用される。また本発明の油中水型乳化口紅用組成物におけるコレステロールエステル及び/またはフィトステロールエステルの配合量は、αグルコシルヘスペリジンと水の合計量に対し、0.5倍以上であることが好適である。上限は特に限定されないが、組成物中の配合量が30質量%以下であることが好適である。αグルコシルヘスペリジンと水の合計量に対し0.5倍未満ではその添加効果は少なく、配合量が組成物中の30質量%を超えるとコレステロールエステルまたはフィトステロールエステルの酸化劣化による変臭が問題となる場合がある。
【0009】
また前記コレステロールエステルの代わりに水膨潤性粘土鉱物を配合しても、グリコシルヘスペリジンを乳化口紅に安定に配合することができる。水膨潤性粘土鉱物としては、モンモリロナイト、ザコウナイト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バーミキュライト、合成ヘクトライト等の天然及び合成水膨潤性粘土鉱物が使用される。また本発明の油中水型乳化口紅用組成物における水膨潤性粘土鉱物の配合量は、αグルコシルヘスペリジンと水の合計量に対し、0.1倍以上であることが好適であり、上限は特に限定されないが、組成物中の配合量が20質量%以下であることが好ましい。αグルコシルヘスペリジンと水の合計量に対し0.1倍未満ではその添加効果は少なく、組成物中に20質量%を超えて配合すると、乳化性、安定性には問題はないが、使用感が重くなる傾向がある。
【0010】
本発明においては、非イオン系の乳化剤を配合することが好適である。非イオン系の乳化剤としては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体等のジメチコンコポリオール、ジグリセリルモノオレート、デカグリセリンジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等が挙げられ、中でもジメチコンコポリオールまたはHLBが10以下の乳化剤が好ましい。
その配合量としては、αグルコシルヘスペリジンと水の合計量に対し、0.01倍以上であることが好適である。上限は特に限定されないが、組成物中の配合量が10質量%以下であることが好ましい。αグルコシルヘスペリジンと水の合計量に対し0.01倍未満ではその配合効果は少なく、組成物中に10質量%を超えて配合すると使用感が重くなる傾向がある。
【0011】
口紅基剤には通常酸化鉄のような無機色材が使用されるが、この影響でαグルコシルヘスペリジンが劣化し、匂いが悪くなることがある。本発明では、前記の構成にさらに酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤を単独、あるいは組み合わせて配合することにより、グルコシルヘスペリジンの劣化を抑制し、さらに安定性を高められることを見出した。
酸化防止剤としては、トコフェロール、レシチン、ブチルヒドロキシトルエンなどが使用できるが、特にトコフェロールが好ましい。配合量としては、0.01〜1.0質量%が好ましい。
キレート剤としては、エデト酸三ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムなどが挙げられ、中でもエデト酸三ナトリウムが好ましい。配合量としては、0.01〜0.5質量%が好ましい。
紫外線吸収剤としては、メトキシケイヒ酸オクチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンまたはその硫酸塩などが挙げられ、中でもメトキシケイヒ酸オクチルが好ましい。配合量としては、0.1〜2質量%が好ましい。
【0012】
本発明に使用されるワックスは、通常化粧料に配合されるものであれば、特に限定されず、例えば、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ビースワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィン、モクロウ等が挙げられる。
【0013】
乳化口紅用組成物には通常、ワックスの他に油分等を含有しているが、本発明の油中水型乳化口紅用組成物においても本発明の効果を損なわない限りこれら成分を含有していてよい。油分としては、例えばスクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドキシステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコール等の高級アルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリオレイン酸グリセリル等のエステル類、オリーブ油、アボカド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油等の油脂、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、高重合度のガム状アミノ変性シリコーン等のシリコーン系油分、パーフロロポリエーテル、パーフロロカーボン等のフッ素油分等が挙げられる。なお、本発明において、油分の配合量は組成物全量中50質量%以上、特に70質量%以上であることが好ましい。
また本発明においては、安定性を損なわない範囲で、通常化粧料に配合される保湿剤、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキサメチレングリコール、イソプレングリコールポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン等を配合することができる。
また本発明においては、安定性を損なわない範囲で、美白剤を配合することができる。たとえば、アスコルビン酸マグネシウム、アスコルビン酸パルミテート、α−グルコシル−L−アスコルビン酸、コウジ酸、4−メトキシサリチル酸、アルブチン、4−シクロヘキシルレゾルシノールなどのレゾルシノール誘導体、美白効果を有する植物抽出物等があげられる。これらの薬剤をグリコシルヘスペリジンと併用して含有する組成物を連用することにより口唇のくすみをなくし、さらに血色の改善により明るい生き生きとした口唇色を演出できるようになることが期待できる。
【0014】
また、本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料に配合されるその他の成分を配合してもよい。例えば、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、皮膜形成剤、高分子化合物、香料、顔料、粉末、その他の薬剤が挙げられる。本発明の乳化口紅用組成物は、成分を加熱融解してスティックや中皿内に流し込んで冷却固化して得られるスティックや中皿型の乳化口紅用組成物であり、具体例としては口紅の他に、リップクリームにも応用することができる。
【0015】
以下に具体例を挙げて、本発明の好適な実施の形態について説明するが、それに先立ち、本発明(表1から表5)で用いた試験方法について説明する。
<安定性(製品としての基剤安定性)>
評価基準は以下の通り。
○:サンプルを50℃一ヶ月保存で状態に変化なし。
△:サンプルを50℃一ヶ月保存でやや状態変化した。
×:サンプルを50℃一ヶ月保存で状態が変化した。
ここでいう「状態」とは、口紅表面に油染み、発汗が生じているか、製品として基剤中に結晶やブツが発生しているかどうかの状態を指し、目視にて評価した。
<乳化状態>
乳化ベース製造直後から3時間放置したのちまでの状態を観察した。
評価基準は以下の通り。
○:製造から3時間放置後も各成分が均一になっているもの。
△:製造直後は問題ないが、3時間放置後に不均一になるもの。
×:製造直後から不均一なもの。
【0016】
まず、αグルコシルヘスペリジンの安定配合検討を行った。結果を次の表に示す。
【表1】
*1:ラポナイトXLG(ラポルテ社製)
*2:ポリエーテル変性シリコーン(分子量:6000、ポリエーテル変性率:約20%)(以下の実施例も同じものを用いた)
【0017】
(製法)
まず(3)〜(6)を加熱混合(油相部)し、(1)を(2)に溶解(水相部)した後、これを前記油相部に添加分散して乳化ベースを得た。次に、(7)〜(13)を加熱溶解した油相に、(14)を分散した後、前記乳化ベースを添加して十分撹拌混合し、金型に流し込んで放冷し、スティック状乳化口紅を製造した。
【0018】
表1の結果より、αグルコシルヘスペリジンを直接基剤に入れただけ(比較例1)では、αグルコシルヘスペリジンが凝集を起こし、口紅を製造することはできない。また水に一旦溶解させたものを口紅中に入れた場合(実施例1)は、強力な乳化機等を使用して乳化させ、すぐに油相に添加して冷却し固化させれば製造できるが、特殊な設備や製造過程における制約があり、また安定性にも油分の染み出しが若干認められる。したがって好ましくはコレステロールエステルをさらに添加する(実施例2)と通常の乳化機で製造できるようになり、安定性もよくなる。しかしながらこれでも乳化ベースをしばらく放置すると分離してくるため、すぐに冷却して固化させる必要があり、さらに好ましくはジメチコンポリオールを添加すると(実施例3)乳化性、安定性とも良好なものが得られた。
しかしながらαグルコシルヘスペリジンが10%以上配合される(比較例2)と、αグルコシルヘスペリジンが経時で結晶化するという結果であった。
したがって、本発明の乳化口紅用組成物におけるαグルコシルヘスペリジンの安定配合には水を配合し、さらにはヒドロキシステアリン酸コレステリルのようなコレステロールエステル、さらにはジメチコンコポリオールのような非イオン系の乳化剤を添加することが有効であることが分かる。
また実施例4に示すようにコレステロールエステルの代わりに合成ヘクトライトのような水膨潤粘土鉱物を使用しても同様に安定な口紅を得ることができた。
【0019】
次に水の配合量の検討を行った。次の表に結果を示す。
【表2】
(製法)は【表1】実施例に準ずる。
【0020】
表2の結果より、水の配合量はαグルコシルヘスペリジンに対して、0.5倍以上であり、組成物中の配合量は30質量%未満が好適であることがわかる。
【0021】
次にコレステロールエステル配合量の検討を行った。次の表に結果を示す。
【表3】
(製法)は【表1】実施例に準ずる。
【0022】
表3の結果より、コレステロールエステルの配合量はαグルコシルヘスペリジンおよび水の合計量に対して、0.5倍以上が好適であることがわかる。
【0023】
次に水膨潤粘土鉱物配合量の検討を行った。次の表に結果を示す。
【表4】
*1:ラポナイトXLG(ラポルテ社製)
(製法)は【表1】実施例に準ずる。
【0024】
表4の結果より、水膨潤粘土鉱物配合量はαグルコシルヘスペリジンおよび水の合計量に対して、0.1倍以上が好適であることがわかる。
【0025】
次に非イオン系乳化剤配合量の検討を行った。次の表に結果を示す。
【表5】
(製法)は【表1】実施例に準ずる。
【0026】
表5の結果より、非イオン系乳化剤の配合量はαグルコシルヘスペリジンおよび水の合計量に対して、0.01倍以上が好適であることがわかる。
【0027】
以下に酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤の配合効果について説明するが、それに先立って本発明で用いた試験方法について説明する。
<匂い安定性>
匂い評価専門パネル5名により、各サンプルの日光暴露2週間後の匂い判定を行い、以下の基準で評価した。
○:匂いに変化なし。
△:匂いがわずかに変化した。
×:匂いが劣化した。
以下に結果を示す。
【表6】
(製法)は【表1】実施例に準ずる。
【0028】
表6の結果より、トコフェロール、またはエデト酸三ナトリウム、またはメトキシケイヒ酸オクチルを配合すると、αグルコシルヘスヘスペリジンの匂い劣化を抑制することができた。
【0029】
【実施例】
以下に本発明の実施例をさらに挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量は全て重量%である。
【0030】
実施例14 乳化口紅
乳化ベース;
精製水 1.5質量%
(1)エデト酸三ナトリウム 0.01
(2)グリセリン 0.2
(3)αグルコシルヘスペリジン 0.3
(4)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 3.0
(5)ジメチコーンポリオール 0.5
(6)メチルフェニルポリシロキサン 10.0
油相;
(7)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(8)セレシン 14.0
(9)トリイソオクタン酸グリセリル 35.0
(10)水添ポリブテン 10.0
(11)メトキシケイヒ酸オクチル 5.0
(12)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(13)酢酸トコフェロール 0.1
(14)トリオクタン酸トリメチロールプロパン 残 余
顔料;
(15)ベンガラ 2.0
(16)二酸化チタン 4.0
(製法)
表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0031】
実施例15 乳化口紅
乳化ベース;
(1)精製水 1.5質量%
(2)L−アルギニン塩酸塩 0.1
(3)αグルコシルヘスペリジン 0.1
(4)モンモリロナイト (Vanderbuilt社製ビーガムHV) 1.0
(5)ジイソステアリン酸ジグリセリル 0.5
(6)スクワラン 10.0
油相;
(7)ポリエチレン 1.0
(8)セレシン 12.0
(9)カルナバロウ 2.0
(10)ヒマシ油 10.0
(11)トリイソステアリン酸グリセリル 10.0
(12)ビタミンAパルミテート 0.1
(13)トコフェロール 0.2
(14)香料 適 量
(15)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 残 余
顔料;
(16)赤色201号 1.0
(17)赤色202号 2.0
(製法)
表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0032】
実施例16 乳化口紅
乳化ベース;
(1)ミネラルウォーター 3.0質量%
(2)グリセリン 0.2
(3)αグルコシルヘスペリジン 1.5
(4)モンモリロナイト(Vanderbuilt社製ビーガムHV) 3.0
(5)モノオレイン酸グリセリル 0.5
(6)合成イソパラフィン 10.0
油相;
(7)カルナバロウ 1.0
(8)キャンデリラロウ 3.0
(9)合成ワックス 10.0
(10)トリイソオクタン酸グリセリル 30.0
(11)リンゴ酸ジイソステアリル 20.0
(12)オリーブ油 5.0
(13)レシチン 0.1
(14)トコフェロール 0.1
(15)香料 適 量
(16)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部
顔料;
(17)黄酸化鉄 1.0
(18)二酸化チタン 2.0
(19)雲母チタン 1.0
(製法)
表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0033】
実施例17 乳化口紅
乳化ベース;
(1)精製水 1.5質量%
(2)グリセリン 1.0
(3)αグルコシルヘスペリジン 0.1
(4)合成ヘクトライト(表1と同じ) 2.0
(5)ソルビタンセスキオレート 0.5
(6)流動パラフィン 10.0
油相;
(7)ポリエチレンワックス 11.0
(8)セレシン 2.0
(9)マカデミアナッツ油 35.0
(10)スクワラン 10.0
(11)トコフェロール 0.1
(12)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部
顔料;
(13)ベンガラ 2.0
(14)黒酸化鉄 0.1
(15)二酸化チタン 4.0
(16)青色1号 1.0
(製法)
表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0034】
実施例18 リップクリーム
乳化ベース;
(1)精製水 1.0質量%
(2)クエン酸ナトリウム 0.01
(3)グリセリン 0.3
(4)αグルコシルヘスペリジン 0.5
(5)ヒドロキシステアリン酸コレステリル 3.0
(6)ジメチコーンポリオール 0.5
(7)メチルフェニルポリシロキサン 10.0
油相;
(8)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(9)セレシン 10.0
(10)キャンデリラロウ 2.0
(11)トリイソステアリン酸グリセリル 30.0
(12)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0
(13)トコフェロール 0.1
(14)酢酸トコフェロール 0.2
(15)L−メントール 0.05
(16)トリイソオクタン酸グリセリル 残 余
(製法)
(5)〜(7)を加熱溶解(油相部)し、(1)〜(4)を混合溶解(水相部)した後、これを前記油相部に添加分散して乳化ベースを得た。これを(8)〜(15)を加熱溶解したものに添加して十分撹拌混合した。これを金型に流し込んで放冷し、リップクリームを得た。
【0035】
実施例19 軟膏状リップクリーム
乳化ベース;
(1)精製水 1.0質量%
(2)1,3-ブチレングリコール 1.0
(3)パントテニルエチルエーテル 0.5
(4)αグルコシルヘスペリジン 0.8
(5)ラノリン 10.0
(6)ポリオキシエチレンラノリンアルコール 1.0
(7)オリーブ油 10.0
油相;
(8)ワセリン 20.0
(9)パルミチン酸デキストリン 8.0
(10)マカデミアナッツ油 3.0
(11)トコフェロール 0.1
(12)流動パラフィン 残 余
(製法)
(5)〜(7)を加熱溶解(油相部)し、(1)〜(4)を混合溶解(水相部)した後、これを前記油相部に添加分散して乳化ベースを得た。これを(8)〜(9)を加熱溶解したものに添加して十分撹拌混合した。これを室温まで冷却して軟膏状リップクリームを得た。
【0036】
実施例20:乳化口紅
乳化ベース;
(1)ミネラルウォーター 3.0質量%
(2)グリセリン 0.2
(3)αグルコシルヘスペリジン 1.5
(4)アスコルビン酸パルミテート 0.5
(5)モンモリロナイト(Vanderbuilt社製ビーガムHV) 3.0
(6)モノオレイン酸グリセリル 0.5
(7)合成イソパラフィン 10.0
油相;
(8)カルナバロウ 1.0
(9)キャンデリラロウ 3.0
(10)合成ワックス 10.0
(11)トリイソオクタン酸グリセリル 30.0
(12)リンゴ酸ジイソステアリル 20.0
(13)オリーブ油 5.0
(14)レシチン 0.1
(15)トコフェロール 0.1
(16)香料 適 量
(17)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部
顔料;
(18)黄酸化鉄 1.0
(19)二酸化チタン 2.0
(20)雲母チタン 1.0
(製法)
表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0037】
実施例21:リップクリーム
乳化ベース;
(1)精製水 1.0質量%
(2)クエン酸ナトリウム 0.01
(3)グリセリン 0.3
(4)αグルコシルヘスペリジン 0.5
(5)αグリコシル−L−アスコルビン酸 0.3
(6)ヒドロキシステアリン酸コレステリル 3.0
(7)ジメチコーンポリオール 0.5
(8)メチルフェニルポリシロキサン 10.0
油相;
(9)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(10)セレシン 10.0
(11)キャンデリラロウ 2.0
(12)トリイソステアリン酸グリセリル 30.0
(13)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0
(14)トコフェロール 0.1
(15)酢酸トコフェロール 0.2
(16)L−メントール 0.05
(17)トリイソオクタン酸グリセリル 残 余
(製法)
(6)〜(8)を加熱溶解(油相部)し、(1)〜(5)を混合溶解(水相部)した後、これを前記油相部に添加分散して乳化ベースを得た。これを(9)〜(17)を加熱溶解したものに添加して十分撹拌混合した。これを金型に流し込んで放冷し、リップクリームを得た。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、(a)αグルコシルヘスペリジンを0.001質量%以上10.0重量%未満と、(b)水を(a)に対し、質量比で0.5倍以上配合し、さらにコレステロールエステル及び/またはフィトステロール、あるいは水膨潤性粘土鉱物を配合することにより、安定性(製品安定性、乳化安定性、匂い安定性)に優れた、くすみ改善効果の高い乳化口紅用組成物を得ることができる。
Claims (9)
- (a)αグルコシルヘスペリジンを0.001質量%以上、10.0質量%未満と、(b)水を30質量%未満、かつ(a)に対し質量比で0.5倍以上と、(c)コレステロールエステル、フィトステロールエステル、および水膨潤性粘土鉱物からなる群から選ばれる一種または二種以上とを配合することを特徴とする、油中水型乳化口紅用組成物。
- 前記成分の配合質量比(コレステロールエステルおよび/またはフィトステロールエステル)/((a) + (b))が0.5以上であることを特徴とする、請求項1記載の油中水型乳化口紅用組成物。
- 前記成分の配合質量比(水膨潤性粘土鉱物)/((a)+(b))が0.1以上であることを特徴とする、請求項1記載の油中水型乳化口紅用組成物。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物において、さらに(d)非イオン系乳化剤を配合することを特徴とする、油中水型乳化口紅用組成物。
- 前記成分の配合質量比(d)/((a)+(b))が0.01以上であることを特徴とする、請求項4記載の油中水型口紅用乳化組成物。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物において、さらに(e)酸化防止剤を配合することを特徴とする、油中水型乳化口紅用組成物。
- 前記酸化防止剤がトコフェロールであることを特徴とする、請求項6記載の油中水型乳化口紅用組成物。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物において、さらに(f)キレート剤を配合することを特徴とする、油中水型乳化口紅用組成物。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物において、さらに(h)紫外線吸収剤を配合することを特徴とする、油中水型乳化口紅用組成物。
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