JP3665103B2 - グラスランチャンネルの製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車用ドアのウインドサッシュ等に組付けられるグラスランチャンネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に示す自動車用ドアaのウインドサッシュbに組付けられるグラスランチャンネルcは、図12に示すように、2本のストレート部d,dがコーナー部eを介して一体に連なったものになっている。このようなグラスランチャンネルcは、図13に示すように底壁f、相対する側壁g,g、該両側壁g,gの先端より内側に突出しウインドグラスの表裏に当接するグラスリップh,h、及び該両側壁g,gの先端より外側に突出し上記ウインドサッシュbのチャンネル部の相対する側壁の先端部を覆うカバーリップi,iを備えてなる。
【0003】
このようなグラスランチャンネルcの成形には、まず、ストレート部d,dをダイスによって押出し成形し、これらをコーナー部成形用の型に組込んで、該型にゴム材を充填することによって該両ストレート部d,dと一体になったコーナー部eを形成する、という方法が採用される。図13において、jはコーナー部eの成形型であり、kは下型、mは上型、nは中型、pは中芯である。
【0004】
ところで、上記グラスランチャンネルcは、グラスリップh,h同士が接触しないように両側壁g,gがウインドサッシュに組付けた状態よりも外側へ広く開いた形状となるように形成されている。その理由は、上記ストレート部dやコーナー部eをダイスや型で成形する場合、上記グラスリップh,hの先端間隔が狭くなると、このダイスや型に薄肉部を設ける必要を生じ、強度を保つことが難しくなることにある。上記成形型jで言えば、中芯pの幅wが狭くなって強度の確保が難しくなるものである。
【0005】
従って、上記グラスランチャンネルcをウインドサッシュbに組付ける際には、広く開いている両側壁g,gを強制的に狭めることになる。しかし、それによってコーナー部eにそのコーナー角度を拡げるような力が働き、該コーナー部eがウインドサッシュbから浮き上がる、という問題がある。
【0006】
これに対して、実開平2−30725号公報では、上記コーナー部eに切欠きを設けることが提案されている。これは、コーナー部eの相対する側壁g,gの内方への変形を切欠きによって吸収・許容し、コーナー部eがウインドサッシュbから浮き上がることを防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、グラスランチャンネルに切欠きを設けることはシール性の確保という面で不利になる。一方、このような切欠きを設けない場合には、上述の如くウインドサッシュへの組付け時にコーナー部にその角度が拡がるような力が働く。
【0008】
これに対して、ウインドサッシュのコーナー角度を90度とする場合に、図12に示すようにグラスランチャンネルcのコーナー角度αを90度よりも5〜10度狭くすることが考えられる。しかし、実際にウインドサッシュに組付けたときに上記コーナー角度がどの程度広くなるかは経験的に判断するしかなく、その判断は非常に難しい。
【0009】
上記コーナー角度αが予定通りに広くならない場合には、グラスランチャンネルとウインドサッシュとの間のシール性は得られず、また、予定よりも広くなり過ぎるような場合には、グラスランチャンネルをウインドサッシュに無理に押し込むことになって側壁に波打ち現象を生じシール性が得られなくなる。また、仮にグラスランチャンネル全体としてみれば、上記コーナー角度αが予定通りに拡がったとしても、その拡がりによって部分的に歪みを生ずることがあり、所期のシール性を得ることができない場合がある。
【0010】
特にグラスランチャンネルにおいては、上記カバーリップi,iがウインドサッシュbの相対する側壁の先端部に正しく被さることが要求されるが、該カバーリップiがウインドサッシュbから浮き上がったり、逆にウインドサッシュbのチャンネル内に落ち込んだりし易い。このため、型の試作、該型を用いたグラスランチャンネルの製作、そのウインドサッシュへの組付け、グラスランチャンネルとウインドサッシュとの密着が悪い部分の確認、型の修正という一連の作業を繰り返さないと、所期のシール性及び見栄えが得られない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記グラスランチャンネルのコーナー部を予めウインドサッシュに組付けた状態と略同じ形状に形成することによって上記問題を解決したものである。
【0012】
すなわち、請求項1に係る発明は、底壁、相対する側壁及び該両側壁より内側に突出しウインドグラスの表裏に当接するリップを備えてなり、2本のサッシュ部が所定の角度で交わったウインドサッシュに組付けられるゴム製のグラスランチャンネルを製造する方法であって、上記2本のサッシュ部の各々に組付けられる2本のストレート部を押出し成形し、上記2本のサッシュ部がつくる角部に組付けられるコーナー部を成形するためのキャビティを有する成形型に、上記両ストレート部を各々の端面が上記キャビティに臨むように配置し、該成形型にゴム材を充填することによって該両ストレート部と一体になったコーナー部を形成するようにしたグラスランチャンネルの製造方法において、
上記成形型には、上記コーナー部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように成形するキャビティを形成しておき、
上記2本のストレート部については、各々の相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態よりも外側へ広く開き、且つ該両側壁のリップが互いに離れた形状に押出し成形し、
上記押出し成形された2本のストレート部の端部を各々の相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して上記成形型に配置し、
上記成形型にゴム材を充填することによって、上記両ストレート部と一体になり且つ相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となったコーナー部を形成することを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載されているグラスランチャンネルの製造方法において、
上記成形型には、上記コーナー部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開き且つ両リップの先端同士が互いに合体した形状となるように成形するキャビティを形成しておき、
上記成形型にゴム材を充填し、得られたコーナー部の合体しているリップの先端同士を切り離すことを特徴とする。
【0014】
【作用】
請求項1に係る発明において、グラスランチャンネルのストレート部については、相対する側壁が外側へ広く開き、該両側壁のリップが互いに離れた形状に押出し成形するから、そのためのダイスにはリップ成形部の間隔を狭くするための薄肉部を設ける必要はなくなり、該ダイスの強度を確保する上で有利になる。
【0015】
この押出し成形されたストレート部の端部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して上記成形型に配置するようにしているのは、コーナー部についてはその相対する側壁がウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状になるように成形するから、該コーナー部に対してストレート部を形状的に連続させるためである。
【0016】
そうして、当該製造方法によって得られたグラスランチャンネルは、コーナー部の相対する側壁が予めウインドサッシュに組付けられた状態と同じ程度に開いた形状に形成されているから、該ウインドサッシュに組付ける際に相対する側壁の間隔を狭める必要がなく、従って、コーナー角度が広くなるような力を生じない。
【0017】
また、上記ストレート部についてはウインドサッシュに組付ける際に相対する側壁の間隔を狭める必要があるが、この間隔を狭めてもストレート部の長さの変化はほとんどなく、上記コーナー部に対して余分な力を及ぼすことは少ない。逆に相対する側壁が外側へ拡がろうとするため、ウインドサッシュとの密着性を確保する上で有利になる。
【0018】
請求項2に係る発明においては、上記コーナー部をその相対する側壁のリップの先端同士が互いに合体した状態になるように形成するから、コーナー部成形用の型においても、リップ成形部の間隔を狭くするための薄肉部を設けることは不要になり、型強度を確保する上で有利になる。また、上記コーナー部の合体したリップの先端同士はその後に切り離すから、ウインドグラスの表裏への当接には支障がない。かえって、相対するリップの先端同士の間隔が実質的に零の状態になるから、該リップ間に嵌まるウインドガラスとの密着性が高まり、シール性の確保に有利になる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、グラスランチャンネルの2本のストレート部については相対する側壁が外側に広く開きリップが互いに離れた形状に押出し成形し、この両ストレート部の端部を各々の相対する側壁がサッシュ組付け状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して成形型に配置し、該成形型によってコーナー部をその相対する側壁がウインドサッシュ組付け状態と略同じ程度に開いた形状になるように成形するから、グラスランチャンネルをウインドサッシュに組付ける際にコーナー部の相対する側壁の間隔を狭める必要がなくなり、グラスランチャンネルをウインドサッシュに確実に密着させることができるようになる。
【0020】
しかも、ストレート部成形用のダイスに薄肉部を設ける必要がなくなり、また、コーナー部の側壁を狭めることや、それを狭めた際の変形状態を考慮する必要がないから、該コーナー部の成形型についても、その製作が容易になってコストの低減が図れる。
【0021】
請求項2に係る発明によれば、上記コーナー部については相対する側壁のリップの先端同士が互いに合体した状態になるように形成し、しかる後にこの合体したリップの先端同士を切り離すようにしたから、コーナー部成形用の型についても薄肉部を設けることは不要になって型強度を確保する上で有利になり、また、相対するリップの先端同士の間隔が実質的に零の状態になるから、該リップとウインドガラスとの間のシール性を確保する上で有利になる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1において、1はグラスランチャンネル、2は該グラスランチャンネル1が組付けられた自動車ドアのウインドサッシュである。このウインドサッシュ2は2本のサッシュ部2a,2aが略直角に交わった角部2bを有する。グラスランチャンネル1は、上記ウインドサッシュ2の上記サッシュ部2a,2aに組付けられるストレート部3,3と、上記ウインドサッシュ2の角部2bに組付けられるコーナー部4とが一体に連続したものである。ストレート部3はダイスを用いた押出し成形によって形成され、コーナー部4は成形型によるモールド成形によって形成されている。
【0024】
図2に示すように、上記ウインドサッシュ2は、1枚の薄板をプレス成形して外周側にドアウェザストリップ取付部5が形成され、内周側にチャンネル状のグラスラン取付部6が形成されたものである。このグラスラン取付部6は、インナ側(車内側)の側壁7の方がアウタ側の側壁8よりも突出高さが高くなっている。
【0025】
<グラスランチャンネル1の形状>
上記グラスランチャンネル1は、底壁11と、相対する側壁12,13と、該側壁12,13の各々の先端より内側に突出したグラスリップ14,15と、該側壁12,13の各々の先端より外側に突出したカバーリップ16,17とを備えてなる。グラスリップ14,15は自動車ドアの昇降するウインドグラスの表裏に当接するものであり、カバーリップ16,17はグラスラン取付部の側壁7,8の先端部を覆うものである。底壁11及び側壁12,13の各外面にはグラスラン取付部6の内面に当接する複数のシール突起が設けられている。上記グラスリップ14,15、カバーリップ16,17及びシール突起はいずれもグラスランチャンネル長手方向に連続して延びている。
【0026】
上記グラスランチャンネル1の上記ウインドサッシュ2に組付ける前の状態(後述する製造方法によって成形されたままの状態)は、図3及び図4に示されている。すなわち、図3に示すように上記ストレート部3は、相対する側壁12,13がウインドサッシュ組付け状態(図2に示す状態)よりも外側へ広く開き、グラスリップ14,15は互いの先端が大きく離れている。図4に示すように上記コーナー部4はウインドサッシュ組付け状態と略同じ形状になっている。そして、各ストレート部3は側壁12,13の開度が漸次小さくなって上記コーナー部4に続いている。
【0027】
<グラスランチャンネル1の製造方法>
−ストレート部3の成形について−
上記ストレート部3については押出し成形によって成形する。この押出し成形に用いるダイスは、図3に示す該ストレート部3の断面形状に略対応するダイス穴を有するものである。
【0028】
−コーナー部4の成形型について−
上記コーナー部4については図5乃至図8に示すモールド成形型18を用いて成形する。以下、これを具体的に説明する。
【0029】
図5に示す成形型18において、21は下型、22は中芯である。図6に示すように、中芯22は山形(L字形状)に形成されていて、両端の脚部が下型21に位置決め穴22a,22aによって位置決めされて支持されている。また、図6において、23は上型であり、図7(図6のA−A線断面図)において、24,25は中芯22の両側に配置された中型である。
【0030】
この成形型18では、上記下型21、中芯22、上型23及び中型24,25によって、コーナー部4を成形する成形部26と、上記ストレート部3,3を配置するための嵌合部27,27とが形成されている。
【0031】
すなわち、図7に示すように、上記下型21と中芯22の中央部下面との間にグラスリップ14,15を成形するためのリップ用キャビティ28が形成されている。また、中芯22の中央部上面と上型23との間に底壁11を成形するための底壁用キャビティ29が形成されている。さらに、中芯22の中央部側面と中型24,25との間に側壁12,13を成形するための側壁用キャビティ30,31が形成されている。
【0032】
図7にはコーナー部4を成形する成形部26の断面形状が表われている。この断面形状は図2に示すウインドサッシュ2に組付けられた状態のグラスランチャンネル1の断面形状と略同じであり、当該成形部26ではウインドサッシュ組付け状態と略同じ形状のコーナー部4が成形される。また、リップ用キャビティ28は相対するグラスリップ14,15を互いの先端同士が合体した状態に成形するように連続している。
【0033】
上記ストレート部3,3を配置する嵌合部27,27は上記コーナー部4の成形部26の両側に形成されている。この嵌合部27は、入口部27aと、該入口部27aから成形部26に至る前半及び後半の各矯正部27b,27cとよりなる。入口部27aは、押出し成形されたストレート部3(両側壁12,13の先端間隔が広くなっている)を挿入し易いように、下型21及び上型23にテーパ面が21a,23aが形成されて外側に行くに従って上下に広くなっている。
【0034】
上記前半の矯正部27bは、上記ストレート部3の端部を矯正する部位であり、図8(図6のB−B線断面図)に示すように、その入口では押出し成形されたストレート部3をそのまま挿入することができるように、その側壁12,13が挿入される相対する側壁挿入部が下側に「ハ」の字状に拡がっている。そして、この側壁挿入部は入口から奥の成形部26に向かうに従って漸次垂直に近い状態になるように変化している。
【0035】
また、上記前半の矯正部27bの前半部はストレート部3に対して部分的に接触して該ストレート部3を矯正するようになっている。これは全面接触にすると、当該挿入時の摩擦抵抗が大きくなって円滑な挿入を望めなくなるためである。
【0036】
上記後半の矯正部27cは、上記前半の矯正部27bで矯正されたストレート部3の端部をさらに組付け状態と略同じ形状、従って上記成形部26の断面形状になるまで矯正する部位であり、上記成形部26に続いている。この後半の矯正部27cでは、上記成形部26に充填するゴム材が洩れないように、ストレート部3の全周面に密着するように該ストレート部3と略同じ断面形状に形成されている。
【0037】
従って、ストレート部3を上記嵌合部27に挿入すると、その端部の相対する側壁12,13は外側に大きく開いた状態から該開度が漸次小さくなるように矯正され、端面は上記ウインドサッシュ2に組付けられた状態と略同じ形状になって上記成形部26に臨むことになる。
【0038】
−グラスランチャンネル1の製造工程について−
まず、ストレート部3,3をダイスによって押出し成形する。得られたストレート部3,3を上記成形型18の嵌合部27,27に挿入する。これにより、ストレート部3,3の端部はウインドサッシュ2に組付けられた状態と略同じ形状に矯正される。
【0039】
上記成形型18の成形部26にゴム材を充填しコーナー部4を成形する。これによって、上記ストレート部3,3とコーナー部4とが一体になったものが得られるが、コーナー部4のグラスリップ14,15の先端同士が合体したものになる。
【0040】
そこで、図9に示すように得られた成形物を中芯22と共に成形型18から取出し、カッター32によって上記コーナー部4のグラスリップ14,15の合体した先端同士を切り離す。これにより、図4に示すようなグラスランチャンネル1が得られる。上記カッター32による切断にあたっては、中芯22の位置決め穴22aを利用して中芯22とカッター32との位置決めを行なう。これにより、カッター32が上記グラスリップ14,15の合体した先端部に位置付けられる。
【0041】
従って、得られたグラスランチャンネル1はコーナー部4が予めウインドサッシュ組付け状態と同じ形状に形成されているから、ウインドサッシュ2に組付ける際に相対する側壁12,13の間隔を狭める必要がなく、コーナー角度が広くなるような力を生じない。ストレート部3,3についてはウインドサッシュ2に組付ける際に相対する側壁12,13の間隔を狭める必要があるが、この間隔を狭めてもストレート部3,3の長さの変化はほとんどなく、上記コーナー部4に対して余分な力を及ぼすことは少ない。このため、底壁11及び側壁12,13のシール突起がウインドサッシュ2に密着し、シール性が高くなり、また、カバーリップ16,17はウインドサッシュ2の側壁7,8の先端部に正しく被さることになる。
【0042】
また、上記ストレート部3は相対する側壁12,13の間隔が狭められることによって、そのグラスリップ14,15の先端同士が当接するようになり、また、コーナー部4のグラスリップ14,15の先端同士もカッター32によって切り離されただけであるから、互いに接触した状態になる。このため、かかるグラスリップ14,15がウインドグラスに密着し、高いシール性が得られる。
【0043】
なお、上記グラスリップ14,15の合体した先端部同士の切り離しは、成形物を中芯22から取り外し、鋏等を利用して手作業で行なうこともできる。
【0044】
図10は、コーナー部4を成形する成形部の別の実施例を示すものである。すなわち、この例では、中芯33にグラスリップ成形部を分断する脚部33aを設けることによって、グラスリップ14,15の先端同士が離れた状態に当該コーナー部4を成形するようにしている。他は先の実施例と同じである。
【0045】
本例の場合、コーナー部4のグラスリップ14,15とウインドグラスとの密着性は低下するが、カッターによってグラスリップの先端同士を切断する手間が不要になり、製造工程が簡略なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラスランチャンネルをウインドサッシュと共に示す側面図
【図2】グラスランチャンネルをウインドサッシュに組付けた状態を示す断面図
【図3】グラスランチャンネルのストレート部の断面図
【図4】グラスランチャンネルの斜視図
【図5】成形型の下型と中芯とを示す平面図
【図6】グラスランチャンネルのストレート部の一部と共に示す成形型の縱断面図
【図7】図6のA−A線断面図
【図8】図6のB−B線断面図
【図9】中芯に支持されたグラスランチャンネルとカッターとの関係を示す正面図
【図10】グラスランチャンネルのコーナー部を成形する別の実施例の成形部を示す断面図
【図11】自動車ドアの斜視図
【図12】従来のグラスランチャンネルの側面図
【図13】従来のグラスランチャンネルのコーナー部を成形する成形部を示す断面図
【符号の説明】
1 グラスランチャンネル
2 ウインドサッシュ
3 ストレート部
4 コーナー部
11 底壁
12,13 側壁
14,15 グラスリップ
16,17 カバーリップ
18 成形型
21 下型
22 中芯
23 上型
24,25 中型
26 コーナー部の成形部
27 ストレート部の嵌合部
28 リップ用キャビティ
29 底壁用キャビティ
30,31 側壁用キャビティ
32 カッター
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車用ドアのウインドサッシュ等に組付けられるグラスランチャンネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に示す自動車用ドアaのウインドサッシュbに組付けられるグラスランチャンネルcは、図12に示すように、2本のストレート部d,dがコーナー部eを介して一体に連なったものになっている。このようなグラスランチャンネルcは、図13に示すように底壁f、相対する側壁g,g、該両側壁g,gの先端より内側に突出しウインドグラスの表裏に当接するグラスリップh,h、及び該両側壁g,gの先端より外側に突出し上記ウインドサッシュbのチャンネル部の相対する側壁の先端部を覆うカバーリップi,iを備えてなる。
【0003】
このようなグラスランチャンネルcの成形には、まず、ストレート部d,dをダイスによって押出し成形し、これらをコーナー部成形用の型に組込んで、該型にゴム材を充填することによって該両ストレート部d,dと一体になったコーナー部eを形成する、という方法が採用される。図13において、jはコーナー部eの成形型であり、kは下型、mは上型、nは中型、pは中芯である。
【0004】
ところで、上記グラスランチャンネルcは、グラスリップh,h同士が接触しないように両側壁g,gがウインドサッシュに組付けた状態よりも外側へ広く開いた形状となるように形成されている。その理由は、上記ストレート部dやコーナー部eをダイスや型で成形する場合、上記グラスリップh,hの先端間隔が狭くなると、このダイスや型に薄肉部を設ける必要を生じ、強度を保つことが難しくなることにある。上記成形型jで言えば、中芯pの幅wが狭くなって強度の確保が難しくなるものである。
【0005】
従って、上記グラスランチャンネルcをウインドサッシュbに組付ける際には、広く開いている両側壁g,gを強制的に狭めることになる。しかし、それによってコーナー部eにそのコーナー角度を拡げるような力が働き、該コーナー部eがウインドサッシュbから浮き上がる、という問題がある。
【0006】
これに対して、実開平2−30725号公報では、上記コーナー部eに切欠きを設けることが提案されている。これは、コーナー部eの相対する側壁g,gの内方への変形を切欠きによって吸収・許容し、コーナー部eがウインドサッシュbから浮き上がることを防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、グラスランチャンネルに切欠きを設けることはシール性の確保という面で不利になる。一方、このような切欠きを設けない場合には、上述の如くウインドサッシュへの組付け時にコーナー部にその角度が拡がるような力が働く。
【0008】
これに対して、ウインドサッシュのコーナー角度を90度とする場合に、図12に示すようにグラスランチャンネルcのコーナー角度αを90度よりも5〜10度狭くすることが考えられる。しかし、実際にウインドサッシュに組付けたときに上記コーナー角度がどの程度広くなるかは経験的に判断するしかなく、その判断は非常に難しい。
【0009】
上記コーナー角度αが予定通りに広くならない場合には、グラスランチャンネルとウインドサッシュとの間のシール性は得られず、また、予定よりも広くなり過ぎるような場合には、グラスランチャンネルをウインドサッシュに無理に押し込むことになって側壁に波打ち現象を生じシール性が得られなくなる。また、仮にグラスランチャンネル全体としてみれば、上記コーナー角度αが予定通りに拡がったとしても、その拡がりによって部分的に歪みを生ずることがあり、所期のシール性を得ることができない場合がある。
【0010】
特にグラスランチャンネルにおいては、上記カバーリップi,iがウインドサッシュbの相対する側壁の先端部に正しく被さることが要求されるが、該カバーリップiがウインドサッシュbから浮き上がったり、逆にウインドサッシュbのチャンネル内に落ち込んだりし易い。このため、型の試作、該型を用いたグラスランチャンネルの製作、そのウインドサッシュへの組付け、グラスランチャンネルとウインドサッシュとの密着が悪い部分の確認、型の修正という一連の作業を繰り返さないと、所期のシール性及び見栄えが得られない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記グラスランチャンネルのコーナー部を予めウインドサッシュに組付けた状態と略同じ形状に形成することによって上記問題を解決したものである。
【0012】
すなわち、請求項1に係る発明は、底壁、相対する側壁及び該両側壁より内側に突出しウインドグラスの表裏に当接するリップを備えてなり、2本のサッシュ部が所定の角度で交わったウインドサッシュに組付けられるゴム製のグラスランチャンネルを製造する方法であって、上記2本のサッシュ部の各々に組付けられる2本のストレート部を押出し成形し、上記2本のサッシュ部がつくる角部に組付けられるコーナー部を成形するためのキャビティを有する成形型に、上記両ストレート部を各々の端面が上記キャビティに臨むように配置し、該成形型にゴム材を充填することによって該両ストレート部と一体になったコーナー部を形成するようにしたグラスランチャンネルの製造方法において、
上記成形型には、上記コーナー部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように成形するキャビティを形成しておき、
上記2本のストレート部については、各々の相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態よりも外側へ広く開き、且つ該両側壁のリップが互いに離れた形状に押出し成形し、
上記押出し成形された2本のストレート部の端部を各々の相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して上記成形型に配置し、
上記成形型にゴム材を充填することによって、上記両ストレート部と一体になり且つ相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となったコーナー部を形成することを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載されているグラスランチャンネルの製造方法において、
上記成形型には、上記コーナー部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開き且つ両リップの先端同士が互いに合体した形状となるように成形するキャビティを形成しておき、
上記成形型にゴム材を充填し、得られたコーナー部の合体しているリップの先端同士を切り離すことを特徴とする。
【0014】
【作用】
請求項1に係る発明において、グラスランチャンネルのストレート部については、相対する側壁が外側へ広く開き、該両側壁のリップが互いに離れた形状に押出し成形するから、そのためのダイスにはリップ成形部の間隔を狭くするための薄肉部を設ける必要はなくなり、該ダイスの強度を確保する上で有利になる。
【0015】
この押出し成形されたストレート部の端部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して上記成形型に配置するようにしているのは、コーナー部についてはその相対する側壁がウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状になるように成形するから、該コーナー部に対してストレート部を形状的に連続させるためである。
【0016】
そうして、当該製造方法によって得られたグラスランチャンネルは、コーナー部の相対する側壁が予めウインドサッシュに組付けられた状態と同じ程度に開いた形状に形成されているから、該ウインドサッシュに組付ける際に相対する側壁の間隔を狭める必要がなく、従って、コーナー角度が広くなるような力を生じない。
【0017】
また、上記ストレート部についてはウインドサッシュに組付ける際に相対する側壁の間隔を狭める必要があるが、この間隔を狭めてもストレート部の長さの変化はほとんどなく、上記コーナー部に対して余分な力を及ぼすことは少ない。逆に相対する側壁が外側へ拡がろうとするため、ウインドサッシュとの密着性を確保する上で有利になる。
【0018】
請求項2に係る発明においては、上記コーナー部をその相対する側壁のリップの先端同士が互いに合体した状態になるように形成するから、コーナー部成形用の型においても、リップ成形部の間隔を狭くするための薄肉部を設けることは不要になり、型強度を確保する上で有利になる。また、上記コーナー部の合体したリップの先端同士はその後に切り離すから、ウインドグラスの表裏への当接には支障がない。かえって、相対するリップの先端同士の間隔が実質的に零の状態になるから、該リップ間に嵌まるウインドガラスとの密着性が高まり、シール性の確保に有利になる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、グラスランチャンネルの2本のストレート部については相対する側壁が外側に広く開きリップが互いに離れた形状に押出し成形し、この両ストレート部の端部を各々の相対する側壁がサッシュ組付け状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して成形型に配置し、該成形型によってコーナー部をその相対する側壁がウインドサッシュ組付け状態と略同じ程度に開いた形状になるように成形するから、グラスランチャンネルをウインドサッシュに組付ける際にコーナー部の相対する側壁の間隔を狭める必要がなくなり、グラスランチャンネルをウインドサッシュに確実に密着させることができるようになる。
【0020】
しかも、ストレート部成形用のダイスに薄肉部を設ける必要がなくなり、また、コーナー部の側壁を狭めることや、それを狭めた際の変形状態を考慮する必要がないから、該コーナー部の成形型についても、その製作が容易になってコストの低減が図れる。
【0021】
請求項2に係る発明によれば、上記コーナー部については相対する側壁のリップの先端同士が互いに合体した状態になるように形成し、しかる後にこの合体したリップの先端同士を切り離すようにしたから、コーナー部成形用の型についても薄肉部を設けることは不要になって型強度を確保する上で有利になり、また、相対するリップの先端同士の間隔が実質的に零の状態になるから、該リップとウインドガラスとの間のシール性を確保する上で有利になる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1において、1はグラスランチャンネル、2は該グラスランチャンネル1が組付けられた自動車ドアのウインドサッシュである。このウインドサッシュ2は2本のサッシュ部2a,2aが略直角に交わった角部2bを有する。グラスランチャンネル1は、上記ウインドサッシュ2の上記サッシュ部2a,2aに組付けられるストレート部3,3と、上記ウインドサッシュ2の角部2bに組付けられるコーナー部4とが一体に連続したものである。ストレート部3はダイスを用いた押出し成形によって形成され、コーナー部4は成形型によるモールド成形によって形成されている。
【0024】
図2に示すように、上記ウインドサッシュ2は、1枚の薄板をプレス成形して外周側にドアウェザストリップ取付部5が形成され、内周側にチャンネル状のグラスラン取付部6が形成されたものである。このグラスラン取付部6は、インナ側(車内側)の側壁7の方がアウタ側の側壁8よりも突出高さが高くなっている。
【0025】
<グラスランチャンネル1の形状>
上記グラスランチャンネル1は、底壁11と、相対する側壁12,13と、該側壁12,13の各々の先端より内側に突出したグラスリップ14,15と、該側壁12,13の各々の先端より外側に突出したカバーリップ16,17とを備えてなる。グラスリップ14,15は自動車ドアの昇降するウインドグラスの表裏に当接するものであり、カバーリップ16,17はグラスラン取付部の側壁7,8の先端部を覆うものである。底壁11及び側壁12,13の各外面にはグラスラン取付部6の内面に当接する複数のシール突起が設けられている。上記グラスリップ14,15、カバーリップ16,17及びシール突起はいずれもグラスランチャンネル長手方向に連続して延びている。
【0026】
上記グラスランチャンネル1の上記ウインドサッシュ2に組付ける前の状態(後述する製造方法によって成形されたままの状態)は、図3及び図4に示されている。すなわち、図3に示すように上記ストレート部3は、相対する側壁12,13がウインドサッシュ組付け状態(図2に示す状態)よりも外側へ広く開き、グラスリップ14,15は互いの先端が大きく離れている。図4に示すように上記コーナー部4はウインドサッシュ組付け状態と略同じ形状になっている。そして、各ストレート部3は側壁12,13の開度が漸次小さくなって上記コーナー部4に続いている。
【0027】
<グラスランチャンネル1の製造方法>
−ストレート部3の成形について−
上記ストレート部3については押出し成形によって成形する。この押出し成形に用いるダイスは、図3に示す該ストレート部3の断面形状に略対応するダイス穴を有するものである。
【0028】
−コーナー部4の成形型について−
上記コーナー部4については図5乃至図8に示すモールド成形型18を用いて成形する。以下、これを具体的に説明する。
【0029】
図5に示す成形型18において、21は下型、22は中芯である。図6に示すように、中芯22は山形(L字形状)に形成されていて、両端の脚部が下型21に位置決め穴22a,22aによって位置決めされて支持されている。また、図6において、23は上型であり、図7(図6のA−A線断面図)において、24,25は中芯22の両側に配置された中型である。
【0030】
この成形型18では、上記下型21、中芯22、上型23及び中型24,25によって、コーナー部4を成形する成形部26と、上記ストレート部3,3を配置するための嵌合部27,27とが形成されている。
【0031】
すなわち、図7に示すように、上記下型21と中芯22の中央部下面との間にグラスリップ14,15を成形するためのリップ用キャビティ28が形成されている。また、中芯22の中央部上面と上型23との間に底壁11を成形するための底壁用キャビティ29が形成されている。さらに、中芯22の中央部側面と中型24,25との間に側壁12,13を成形するための側壁用キャビティ30,31が形成されている。
【0032】
図7にはコーナー部4を成形する成形部26の断面形状が表われている。この断面形状は図2に示すウインドサッシュ2に組付けられた状態のグラスランチャンネル1の断面形状と略同じであり、当該成形部26ではウインドサッシュ組付け状態と略同じ形状のコーナー部4が成形される。また、リップ用キャビティ28は相対するグラスリップ14,15を互いの先端同士が合体した状態に成形するように連続している。
【0033】
上記ストレート部3,3を配置する嵌合部27,27は上記コーナー部4の成形部26の両側に形成されている。この嵌合部27は、入口部27aと、該入口部27aから成形部26に至る前半及び後半の各矯正部27b,27cとよりなる。入口部27aは、押出し成形されたストレート部3(両側壁12,13の先端間隔が広くなっている)を挿入し易いように、下型21及び上型23にテーパ面が21a,23aが形成されて外側に行くに従って上下に広くなっている。
【0034】
上記前半の矯正部27bは、上記ストレート部3の端部を矯正する部位であり、図8(図6のB−B線断面図)に示すように、その入口では押出し成形されたストレート部3をそのまま挿入することができるように、その側壁12,13が挿入される相対する側壁挿入部が下側に「ハ」の字状に拡がっている。そして、この側壁挿入部は入口から奥の成形部26に向かうに従って漸次垂直に近い状態になるように変化している。
【0035】
また、上記前半の矯正部27bの前半部はストレート部3に対して部分的に接触して該ストレート部3を矯正するようになっている。これは全面接触にすると、当該挿入時の摩擦抵抗が大きくなって円滑な挿入を望めなくなるためである。
【0036】
上記後半の矯正部27cは、上記前半の矯正部27bで矯正されたストレート部3の端部をさらに組付け状態と略同じ形状、従って上記成形部26の断面形状になるまで矯正する部位であり、上記成形部26に続いている。この後半の矯正部27cでは、上記成形部26に充填するゴム材が洩れないように、ストレート部3の全周面に密着するように該ストレート部3と略同じ断面形状に形成されている。
【0037】
従って、ストレート部3を上記嵌合部27に挿入すると、その端部の相対する側壁12,13は外側に大きく開いた状態から該開度が漸次小さくなるように矯正され、端面は上記ウインドサッシュ2に組付けられた状態と略同じ形状になって上記成形部26に臨むことになる。
【0038】
−グラスランチャンネル1の製造工程について−
まず、ストレート部3,3をダイスによって押出し成形する。得られたストレート部3,3を上記成形型18の嵌合部27,27に挿入する。これにより、ストレート部3,3の端部はウインドサッシュ2に組付けられた状態と略同じ形状に矯正される。
【0039】
上記成形型18の成形部26にゴム材を充填しコーナー部4を成形する。これによって、上記ストレート部3,3とコーナー部4とが一体になったものが得られるが、コーナー部4のグラスリップ14,15の先端同士が合体したものになる。
【0040】
そこで、図9に示すように得られた成形物を中芯22と共に成形型18から取出し、カッター32によって上記コーナー部4のグラスリップ14,15の合体した先端同士を切り離す。これにより、図4に示すようなグラスランチャンネル1が得られる。上記カッター32による切断にあたっては、中芯22の位置決め穴22aを利用して中芯22とカッター32との位置決めを行なう。これにより、カッター32が上記グラスリップ14,15の合体した先端部に位置付けられる。
【0041】
従って、得られたグラスランチャンネル1はコーナー部4が予めウインドサッシュ組付け状態と同じ形状に形成されているから、ウインドサッシュ2に組付ける際に相対する側壁12,13の間隔を狭める必要がなく、コーナー角度が広くなるような力を生じない。ストレート部3,3についてはウインドサッシュ2に組付ける際に相対する側壁12,13の間隔を狭める必要があるが、この間隔を狭めてもストレート部3,3の長さの変化はほとんどなく、上記コーナー部4に対して余分な力を及ぼすことは少ない。このため、底壁11及び側壁12,13のシール突起がウインドサッシュ2に密着し、シール性が高くなり、また、カバーリップ16,17はウインドサッシュ2の側壁7,8の先端部に正しく被さることになる。
【0042】
また、上記ストレート部3は相対する側壁12,13の間隔が狭められることによって、そのグラスリップ14,15の先端同士が当接するようになり、また、コーナー部4のグラスリップ14,15の先端同士もカッター32によって切り離されただけであるから、互いに接触した状態になる。このため、かかるグラスリップ14,15がウインドグラスに密着し、高いシール性が得られる。
【0043】
なお、上記グラスリップ14,15の合体した先端部同士の切り離しは、成形物を中芯22から取り外し、鋏等を利用して手作業で行なうこともできる。
【0044】
図10は、コーナー部4を成形する成形部の別の実施例を示すものである。すなわち、この例では、中芯33にグラスリップ成形部を分断する脚部33aを設けることによって、グラスリップ14,15の先端同士が離れた状態に当該コーナー部4を成形するようにしている。他は先の実施例と同じである。
【0045】
本例の場合、コーナー部4のグラスリップ14,15とウインドグラスとの密着性は低下するが、カッターによってグラスリップの先端同士を切断する手間が不要になり、製造工程が簡略なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラスランチャンネルをウインドサッシュと共に示す側面図
【図2】グラスランチャンネルをウインドサッシュに組付けた状態を示す断面図
【図3】グラスランチャンネルのストレート部の断面図
【図4】グラスランチャンネルの斜視図
【図5】成形型の下型と中芯とを示す平面図
【図6】グラスランチャンネルのストレート部の一部と共に示す成形型の縱断面図
【図7】図6のA−A線断面図
【図8】図6のB−B線断面図
【図9】中芯に支持されたグラスランチャンネルとカッターとの関係を示す正面図
【図10】グラスランチャンネルのコーナー部を成形する別の実施例の成形部を示す断面図
【図11】自動車ドアの斜視図
【図12】従来のグラスランチャンネルの側面図
【図13】従来のグラスランチャンネルのコーナー部を成形する成形部を示す断面図
【符号の説明】
1 グラスランチャンネル
2 ウインドサッシュ
3 ストレート部
4 コーナー部
11 底壁
12,13 側壁
14,15 グラスリップ
16,17 カバーリップ
18 成形型
21 下型
22 中芯
23 上型
24,25 中型
26 コーナー部の成形部
27 ストレート部の嵌合部
28 リップ用キャビティ
29 底壁用キャビティ
30,31 側壁用キャビティ
32 カッター
Claims (2)
- 底壁、相対する側壁及び該両側壁より内側に突出しウインドグラスの表裏に当接するリップを備えてなり、2本のサッシュ部が所定の角度で交わったウインドサッシュに組付けられるゴム製のグラスランチャンネルを製造する方法であって、上記2本のサッシュ部の各々に組付けられる2本のストレート部を押出し成形し、上記2本のサッシュ部がつくる角部に組付けられるコーナー部を成形するためのキャビティを有する成形型に、上記両ストレート部を各々の端面が上記キャビティに臨むように配置し、該成形型にゴム材を充填することによって該両ストレート部と一体になったコーナー部を形成するようにしたグラスランチャンネルの製造方法において、
上記成形型には、上記コーナー部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように成形するキャビティを形成しておき、
上記2本のストレート部については、各々の相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態よりも外側へ広く開き、且つ該両側壁のリップが互いに離れた形状に押出し成形し、
上記押出し成形された2本のストレート部の端部を各々の相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となるように矯正して上記成形型に配置し、
上記成形型にゴム材を充填することによって、上記両ストレート部と一体になり且つ相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開いた形状となったコーナー部を形成することを特徴とするグラスランチャンネルの製造方法。 - 請求項1に記載されているグラスランチャンネルの製造方法において、
上記成形型には、上記コーナー部をその相対する側壁が上記ウインドサッシュに組付けられた状態と略同じ程度に開き且つ両リップの先端同士が互いに合体した形状となるように成形するキャビティを形成しておき、
上記成形型にゴム材を充填し、得られたコーナー部の合体しているリップの先端同士を切り離すことを特徴とするグラスランチャンネルの製造方法。
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