JP3665018B2 - 旋回式サイドトリマ設備及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回式サイドトリマ設備及びその制御方法に関し、例えば、連続して送られてくるストリップ(帯鋼板)の端部の切断加工による所定の板幅の成形に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
サイドトリマ設備は、鋼片から圧延され、連続して送られてくるストリップ等の帯板材を、最終製品の用途に応じて、所定の板幅揃えるために、その端部を切断加工するものである。
【0003】
図9は、従来のサイドトリマ設備を上面から見た概略図である。
図9に示すように、従来のサイドトリマ設備21は、ストリップ2の板幅方向の両側に対称的に配置されたトリマ3,4を有しており、駆動側トリマ(以下、DSトリマと呼ぶ。)3と、操作側トリマ(以下、WSトリマと呼ぶ。)4に分かれている。各々のトリマ3、4は、ストリップ2を切断加工する丸ナイフ5と、前記丸ナイフ5を支持するハウジング6を有し、又、両トリマ3、4は、1つの支持台7上に設置されている。
【0004】
図示していないが、支持台7上には、ストリップ2の進行方向に直角にトリマ横行軸が設置されており、このトリマ横行軸は、2つの送りねじを一直線状に、互いに逆ねじの方向に配置して、連動して回転するように構成されている。DSトリマ3及びWSトリマ4は、各々の送りねじに係合するように取付けられており、トリマ横行軸に接続された図示していないトリマ横行回転電動機により、送りねじが回転して、DSトリマ3及びWSトリマ4がトリマ横行軸に沿って互いに逆向きに移動して、丸ナイフ5の位置、つまり、トリミングの板幅を設定することとなる。
【0005】
図9では、トリマ3、4の詳細な構成は図示していないが、トリマ3、4はストリップ2を上下から挟み込むように、2つの丸ナイフ5を有しており、上下の丸ナイフ5が回転しながら、ストリップ2を挟み込むことで、ストリップ2の切断加工を行っている。上下の丸ナイフ5を回転させるため、トリマ3、4には刃用回転電動機が設置されていることもあり、ストリップ2の進行速度に同調しながら回転してトリミングを行う。
【0006】
連続して送られてくるストリップ2は、同一の板幅、板厚の場合もあるが、板幅等が異なる場合、先行材2aに、後行材2bが板継ぎ溶接部2cで溶接されて送られるため、板幅の変更を識別するために、溶接点識別孔(Welding Point)2dが設けられている。又、ストリップ2の板幅を変更した場合、板継ぎ溶接部2cに角部ができるが、その角部によるストリップ2の搬送時のトラブルを回避するために、その角部を排除するようにノッチャー8により円弧状のノッチャー部(切り込み)2eを形成する。又、このノッチャー部2eは、トリマ3,4の横行移動をする場所としても使用されている。
【0007】
ストリップ2のプロセスラインのサイドトリマ設備21の前後には、前方の方にはストリップ2にノッチ(切り込み)を成形するノッチャー8を配し、後方にはトリマ3、4にて切断されたストリップ2の端部の切り口を整える図示していないマッシャーロールが配されており、更に、後方にストリップを所定の長さに揃断する出側シャー9が配されている。
【0008】
サイドトリマ設備21での板幅変更にともなう一連の動作を説明する。
連続して送られてくる圧延されたストリップ2のトリミングの板幅を変更する場合、通常は先行材2aに、板幅の異なる後行材2bを溶接して連続して送り出している。プロセスライン上流側に設けたストリップ2の進行速度を調整するループ内に先行材2aを一時的に溜め、その先行材2aに後行材2bを、ラインを停止すること無く、溶接を行う。その時、同時に溶接点の識別を行う溶接点識別孔2dの穴を設ける。
【0009】
サイドトリマ設備21には溶接点識別孔2dを検出する図示していない溶接点識別孔検出器(Welding Point Detector)が設けてあり、ストリップ2の溶接点識別孔2dがサイドトリマ設備21に到達すると、溶接点識別孔検出器により、溶接点識別孔2dが検出されて、板幅変更のためのトラッキング動作を開始する。この時、ストリップ2の進行速度は、減速を開始し、最終的には一時停止する。
【0010】
一時停止するタイミングは、前述したノッチャー部2eが上下の丸ナイフ5の位置に来て、上下の丸ナイフ5とストリップ2が接触しなくなった時に行う。上下の丸ナイフ5がストリップ2を切断している間は、当然、上下の丸ナイフ5がストリップ2と接しているため、その状態で一時停止を行っても、丸ナイフ5、つまりトリマ3、4を板幅(横行)方向に移動することはできない。
【0011】
ラインの一時停止中に、トリマ3、4を板幅方向外側に待避させて、手動で、後行材2bに合わせた丸ナイフ5と交換し、クリアランスとラップを調整する。その後、トリマ3、4を新たなトリミングの位置に設定して、ストリップ2を低速度で、再び進行させ、トリミングを再開する。ストリップ2上のトリミングの軌跡としては、図9中の点線で示す切断軌跡2hのようになる。
【0012】
トリミングの再開後、ライン運転に切り替えて、進行速度を通常の速度まで加速して連続トリミングを開始する。トリミングされたストリップ2は、その端部をマッシャーロールにより切り口を整えられて、出側シャー9によって所定の長さに切断されて搬出される。トリミングにより切り離された端部は、スクラップボール等により、巻き取られる。
【0013】
上記サイドトリマ設備21では、サイドトリマ設備21を一時的に停止して、トリミングの板幅設定、上下の丸ナイフ5の交換及びそのクリアランス、ラップの調整等は手動又は自動操作で行っている。通常は様々な板幅のストリップ2を組み合わせて溶接し、そのストリップ2を所定の板幅になるようにトリミングしている。
【0014】
しかしながら、サイドトリマ設備21を停止してナイフ位置の変更を行う場合、準備操作に多大な時間が必要で作業効率が悪いこと、サイドトリマ設備21が停止してもプロセスラインのその他の設備は停止できないため、ストリップ2を一時的に貯蔵するループ等を大型化する必要があること等により、サイドトリマ設備21の板幅変更作業は、プロセスラインの自動化及び生産性向上の点で大きな障害となっていた。
【0015】
又、ストリップ2の進行の一時停止を行うために、進行速度を徐々に減速しながら完全に停止させる必要があるため、ストリップ2がライン停止することにより、ロールマークがつき、スクラップが発生し、製品の歩留まりを悪くしていた。又、トリミング再開時に丸ナイフ5がストリップ2に切り込む衝撃により、ストリップ端部で亀裂が発生し、ストリップ破断によるライン停止、多量のスクラップの発生などにより歩留まりを悪化させていた。
【0016】
又、先行材2aのトリミングされた端部と、後行材2bのトリミングされた端部の間には、ノッチャー部2eがあるため、切断軌跡2hから分かるように、互いに切り離されており、トリミング再開時には、後行材2bのトリミングされた端部を再度スクラップボール等に巻き直ししなければならない問題があった。さらに、再開後の最初のトリミングされたストリップ2には、端部に角状の飛び出しがあり、作業の安全性の問題もあった。
【0017】
上記サイドトリマ設備21に対して、トリミングを連続的に行いながらストリップのトリミングの板幅を任意に変更できる設備として、トリマの旋回機能を有した旋回式サイドトリマ設備がある。
【0018】
一連のプロセスラインに組み込まれている旋回式サイドトリマ設備は、ストリップの板幅を変更するために一時停止をすることはなく、ストリップのトリミングを連続的に行いながら、ナイフの位置の移動を行っている。そのため、ナイフの位置の移動中は、ストリップが所定の板幅とならないため、ナイフの移動中の長さのストリップがスクラップとなってしまう。
【0019】
上記旋回式サイドトリマ設備では、スクラップとなるストリップをできるだけ少なくすることが重要である。特に、サイドトリミングを行いながらのナイフの位置の移動であるため、ナイフ及びストリップに過剰な負荷を与えて破損しないように、ナイフの位置の移動を行わなければならず、ナイフの旋回移動及び横行移動に制限ができてしまう。従って、ナイフ及びストリップに過剰な負荷をかけずに、かつ、最短で板幅を変更する必要がある。
【0020】
上記旋回式サイドトリマ設備では、ナイフ及びストリップに過剰な負荷をかけずに、変更終了位置までにナイフの位置変更を行うために、事前に変更開始位置から変更終了位置を多数のポイントで分割し、そのポイントごとのナイフの位置を算出し、ナイフがその位置へ移動するための横行移動及び旋回移動の制御値を算出して、ナイフ位置の制御を行っている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記方法では、ナイフ及びストリップに過剰な負荷をかけること無く位置の変更をするためには、ナイフの位置の移動がスムーズな軌跡であれば理想的であり、そのためには軌道修正のためのポイントが多いほどよい。そのために事前に軌道修正のポイントの数に分割し、ナイフの位置の軌跡の計算を行う。しかしながら、分割数が多い場合、膨大な制御計算と計算結果のための制御機器のメモリ量が多く必要であり、又、計算時間も必要となる。したがって、あらかじめ板幅を変更することが分かっていた場合、変更開始位置に対して、かなり早い時点から計算を始めなければならない。又、開始位置直前に、板幅を変更することになった場合、計算が間に合わず、無駄なスクラップを出すこととなる。
【0022】
逆に分割ポイント数が少ない(軌道修正の間隔が広い)場合は、ナイフ位置の軌跡が階段状になり、特にナイフに負荷がかかりトラブルの原因となり、又、移動機構自体にも負荷がかかることとなる。
【0023】
又、上記方法でも、ストリップの板厚、移動速度、制御機器の誤差等からの影響があるためにナイフが計算軌跡上をμmオーダーの精度で通過することは難しく、変更終了位置直前になって、ナイフ位置の補正が必要となり、変更終了位置迄にナイフ位置の変更を終了させるため、無理にナイフの横行移動及び旋回移動を行う場合が多い。そのような場合、ナイフの刃の消耗を早めるばかりか、ナイフの破損事故やストリップの折れが起こることにもなりかねない。又、補正量が大きい場合はその補正量に追従できずに、変更終了位置を過ぎてもナイフ位置の変更が終了できずに余分なスクラップを作ることとなり、ストリップの歩留まりを下げることとなる。通常は、上記補正量を考慮して最初からスクラップ量を大きくとっている場合が多い。
【0024】
本発明は、上記問題に鑑み、ナイフ位置制御の軌跡計算を効率的に行い、ナイフ位置を正確に計算軌跡上に制御することにより、ナイフに負荷をかけずに連続的に板幅の変更を行い、無駄なスクラップを少なくするナイフ位置制御を行う旋回式サイドトリマ設備及びその方法を提供する。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明に係る旋回式サイドトリマ設備は、帯板材の走行ラインの両側に配され、前記帯板材を切断するナイフを有する切断手段と、前記切断手段を前記帯板材の板幅方向に移動する横行移動手段と、前記切断手段を水平面内に旋回する旋回移動手段と、前記両移動手段により移動したナイフの位置を所定時間間隔毎に測定するスキャニング計測器とを有する旋回式サイドトリマ設備において、板幅の変更に要する前記帯板材の長さを少数の中間点により分割する第1手順と、板幅の変更情報に基づいて、前記中間点における、前記ナイフの板幅方向への移動予定位置を算出する第2手順と、前記中間点と対応する前記ナイフの移動予定位置に基づき、前記中間点により分割された1つの区間を更に細かく分割して、前記1つの区間の前記ナイフの板幅方向への第2移動予定位置を軌跡として算出する第3手順と、前記軌跡上の前記ナイフの第2移動予定位置と前記スキャニング計測器による実際のナイフの位置を比較して、そのずれ量を算出する第4手順と、前記ずれ量に基づき、前記ずれ量が小さくなるように前記旋回移動手段の目標角度及び前記横行移動手段の目標位置を設定すると共に、前記旋回移動手段を前記目標角度に、前記横行移動手段を前記目標位置に制御して、前記ナイフの移動位置を前記軌跡上に制御する第5手順とを有し、各中間点間で、順次前記第1手順〜前記第5手順を繰り返し制御して、最終的な目標位置にナイフを移動する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0026】
上記課題を解決する本発明に係る旋回式サイドトリマ設備の制御方法は、帯板材の走行ラインの両側に配され、前記帯板材を切断するナイフを有する切断手段と、前記切断手段を前記帯板材の板幅方向に移動する横行移動手段と、前記切断手段を水平面内に旋回する旋回移動手段と、前記両移動手段により移動したナイフの位置を所定時間間隔毎に測定するスキャニング計測器とを有する旋回式サイドトリマ設備の制御方法において、板幅の変更に要する前記帯板材の長さを少数の中間点により分割する第1手順と、板幅の変更情報に基づいて、前記中間点における、前記ナイフの板幅方向への移動予定位置を算出する第2手順と、前記中間点と対応する前記ナイフの移動予定位置に基づき、前記中間点により分割された1つの区間を更に細かく分割して、前記1つの区間の前記ナイフの板幅方向への第2移動予定位置を軌跡として算出する第3手順と、前記軌跡上の前記ナイフの第2移動予定位置と前記スキャニング計測器による実際のナイフの位置を比較して、そのずれ量を算出する第4手順と、前記ずれ量に基づき、前記ずれ量が小さくなるように前記旋回移動手段の目標角度及び前記横行移動手段の目標位置を設定すると共に、前記旋回移動手段を前記目標角度に、前記横行移動手段を前記目標位置に制御して、前記ナイフの移動位置を前記軌跡上に制御する第5手順とを有し、順次各中間点間で前記第1手順〜前記第5手順を繰り返し制御して、最終的な目標位置に前記ナイフを移動することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る実施形態の一例を示す旋回式サイドトリマ設備を上面から見た概略図である。図9において説明した従来のサイドトリマ設備21と同じ構成要素については、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0028】
図1に示すように、旋回式サイドトリマ設備1は、ストリップ2の板幅方向の両側に対称的に配置され、切断手段となる駆動側トリマ(以下DSトリマと呼ぶ。)3と操作側トリマ(以下DSトリマと呼ぶ。)4を有しており、各々のトリマ3、4は、ストリップ2を切断する丸ナイフ5と、丸ナイフ5を支持するハウジング6を有し、両トリマ3、4は一つの支持台7上に設置されている。
【0029】
図1中で図示していない構成要素として、支持台7上にはトリマ3,4をストリップ2の板幅方向に移動可能とする横行移動手段のトリマ横行軸及びトリマ横行回転電動機が設置されており、更に、トリマ3,4を水平面内で旋回可能とする旋回移動手段のトリマ旋回軸及びトリマ旋回回転電動機を有している。上記トリマ横行軸による板幅方向の横行移動と上記トリマ旋回軸による旋回移動により、ストリップ2のトリミングの板幅を変更するべく、丸ナイフ5の位置を移動できるようになっている。上記のように、横行移動及び旋回移動を行い、ナイフの位置(トリミングの板幅)を制御する機能をAWC(Automatic Width Changing)と呼ぶ。
【0030】
又、上記以外に図示していない構成要素として、旋回式サイドトリマ設備1は、ストリップ2の両端の丸ナイフ5の位置(トリミングの板幅)を測定するナイフ位置計測手段のスキャニング計測器と、AWCの制御開始のトラッキングとなる溶接点識別孔2dを検出するための溶接点識別孔検出器を有している。
【0031】
又、旋回式サイドトリマ設備1では、ストリップ2の板厚等の条件によって、上下の丸ナイフ5のクリアランス、ラップを自動的に調整するため、上下の丸ナイフ5の水平位置を設定するクリアランス調整機構と、鉛直方向の位置を設定するラップ調整機構を有しており、各々回転電動機を有している。通常は板幅変更のたびにクリアランス及びラップを自動的に調整している。その他の付加機構は、図9に示すサイドトリマ設備21と同じであり、本発明とは直接関係しないため説明は省略する。
【0032】
上記旋回式サイドトリマ設備1は、ストリップ2のトリミングの板幅が一定の場合は、トリマ3、4は、その位置を動くこと無くストリップ2のトリミングを行う。そして、ストリップ2のトリミングの板幅が変更になる場合、トリマ3、4が旋回移動及び横行移動を行い、丸ナイフ5がストリップ2の所定の板幅の位置に来るように、トリマ3、4ごと丸ナイフ5の位置を移動させる。この場合、ストリップ2は、停止することなく丸ナイフ5の位置(トリミングの板幅)を変更するため、旋回式サイドトリマ設備1は、連続的にトリミングしながら丸ナイフ5の位置を移動することとなり、例えば、図1に示す切断軌跡2fのようなトリミングの軌跡パターンを通過することとなる。
【0033】
図2、図3は、本発明に係る実施形態の一例を示す旋回式サイドトリマ設備のAWCの制御のブロック図である。全ブロックを1つの図に図示できないため、2つの図に分けて図示した。又、制御動作を分かり易くするために、各ブロックにおいて制御されている機器を図中右側に簡単に記載した。
【0034】
図2に示すように、AWC制御装置10は、その上位にストリップのプロセスラインを管理するライン制御装置11がオンラインで接続されており、ライン制御装置11から送られ、板幅の変更情報となる指示値(コイルデータ)に基づいて、板幅、丸ナイフの回転速度等を制御している。指示値(コイルデータ)としては、例えば、先行材のコイル幅、板厚、後行材のコイル幅、板厚、トリミングの板幅、トリミングパターン、丸ナイフのクリアランスの基準値、ラップの基準値等が工程毎にAWC制御装置10に指示される。又、AWC制御装置10には、コンピュータ12が接続されており、コンピュータ12もオンラインでAWC制御装置10の動作状態、制御値のモニタ等を行っている。
【0035】
AWC制御装置10内には、プログラムを有する演算回路10aが内蔵されており、ライン制御装置11の指示値(コイルデータ)に基づき、本発明に係るナイフの位置制御のための軌跡パターンの計算を行っている。
【0036】
AWC制御装置10の下位には、後述する被制御機器を駆動する複数の制御ブロックがあり、各々の制御ブロックは、回転電動機13と、回転電動機13の回転速度を制御する速度制御回路14と、回転電動機13を駆動する信号を発生させる駆動回路15と、回転電動機13の回転により一定回転角でパルスを発生させるパルスタコジェネレータ16とを有している。
【0037】
演算回路10aにより計算された制御値に基づいて、AWC制御装置10は、各制御ブロックへ制御値を指示し、その制御値に基づいて速度制御回路14が、回転電動機13の回転速度に該当する制御信号を出力し、その制御信号に基づいて、駆動回路15は駆動信号を回転電動機13へ出力して、回転電動機13を回転させる。
【0038】
回転電動機13には、被制御機器が接続されており、例えば、制御ブロックAにおいては、被制御機器としてトリマ横行軸17が接続されており、回転電動機13が回転することにより、トリマ横行軸17が回転して、DSトリマ3、WSトリマ4が板幅方向に移動する。この時、パルスタコジェネレータ16により、回転電動機13の回転角をカウントして、そのカウント数をフィードバック値として速度制御回路14及びAWC制御装置10に送り、カウント数に比例する移動距離及び移動速度を算出して、回転電動機13の駆動信号を制御する。
【0039】
制御ブロックAは、前述したようにトリマ横行軸17を制御しており、これによりトリマのナイフの位置、つまり、ストリップの板幅を制御している。制御ブロックB,Cは、トリマ旋回軸を制御しており、これによりトリマのナイフの旋回位置、つまり、ストリップ進行方向に対するナイフの角度を制御している。制御ブロックDは、マッシャーロールの回転軸を制御している。制御ブロックE、Fは、丸ナイフ5a、5bの回転軸を制御しており、これによりストリップの進行速度に同期してトリミングを行っている。制御ブロックG,Hは、トリマの丸ナイフ5a、5bのクリアランスを制御しており、これによりトリマの上下の丸ナイフ5a、5bの水平方向の隙間を制御している。制御ブロックI、Jは、トリマの丸ナイフ5a、5bのラップを制御しており、これによりトリマの上下の丸ナイフ5a、5bの鉛直方向の位置を制御している。
【0040】
図4は、トリミングの板幅変更時のライン速度の変化の一例を時間軸に沿って示した図である。
【0041】
旋回式サイドトリマ設備1は、通常はストリップ2を、ライン速度で移動させてトリミングを行っている。トリミングの板幅変更の場合は、ライン速度より低速である自動幅替え速度まで減速して、板幅変更の一連の動作を行い、板幅変更が終了すると、加速して再びライン速度でトリミングを行う。
【0042】
下記に、具体的なトリミングの板幅変更時の動作を説明する。
事前にライン制御装置11より送られてきた指示値に基づいて、AWC制御装置10の演算回路10aにて、ナイフの移動予定位置の軌跡パターンを算出する。この時、中間点により適切に分割された、1つの分割区間についてナイフの移動予定位置の軌跡パターンを算出する。ストリップ2の溶接点識別孔2dが旋回式サイドトリマ設備1の所定の位置に到達すると、溶接点識別孔検出器によりトラッキングされ、ナイフ位置の変更開始点を目標としてライン速度を減速する。そして板幅変更の開始点に達すると軌跡パターン信号を出力して、自動幅替え速度に切り換わり、板幅変更の一連の動作が開始される。
【0043】
一連の動作が始まると、AWC制御装置10において計算されたナイフの移動予定位置の軌跡パターンを制御する信号が、トリマ横行軸17及びトリマ旋回軸の速度制御回路14に入力され、その出力を駆動回路15に入力して駆動信号を発生させ、トリマ横行軸17及びトリマ旋回軸の回転電動機13が駆動される。
【0044】
算出されたナイフの移動予定位置の軌跡パターンにしたがうように、DSトリマ3、WSトリマ4の旋回軸を旋回移動させ、その旋回軸の旋回角度に同期するように、DSトリマ3、WSトリマ4がトリマ横行軸17上を左右に横行移動する。この移動によって、各々のトリマの丸ナイフ5の位置、つまりストリップの板幅が制御される。
【0045】
この時、DSトリマ3、WSトリマ4の丸ナイフ5は、丸ナイフ回転軸の回転電動機により、自動幅替え速度に同期しながら、軌跡パターンに沿ってストリップ2の両端をトリミングする。
【0046】
又、丸ナイフ5のクリアランス調整機構及びラップ調整機構は、ストリップ2の板厚の変化量により、起動タイミングを決定され、溶接点識別孔2dがトラッキングされることにより、クリアランス信号及びラップ信号が出力され、起動タイミングを図って動作が開始される。上記信号値に対する現在のクリアランス及びラップをパルスタコジェネレータにより検出し、その検出信号をフィードバックすることで、クリアランス及びラップを自動的に所定の量に制御している。
【0047】
図5は、自動幅替え時のナイフの移動予定位置の軌跡パターンの一例を示す図である。自動幅替えモードにおけるナイフの移動予定位置の軌跡パターンはストリップの板継ぎ溶接部2cの形状によって、図5(a)に示すVカットモードと、図5(b)に示すNカットモードの大きく2つに主に分けられる。
【0048】
板幅の変更は、トリミングしながら行う自動幅替え(トリム)モードの他に、設備を一時停止して行う停止幅替え(停止)モードがあり、通常は自動幅替え(トリム)モードで設備を運用し、自動幅替えモードに適さないような条件の場合に、停止幅替え(停止)モードを選択する。
【0049】
図5(a)に示すVカットモードは、板継ぎ溶接部2cにノッチャー部2eがある場合に対応し、指示値(コイルデータ)に入力されたノッチャー部2eの大きさ、深さ、位置等の情報を基に、ナイフの移動予定位置の軌跡パターンを算出する。その軌跡パターンの一例が図5(a)に示す切断軌跡2fとなる。又、図5(b)に示すNカットモードは、板継ぎ溶接部2cにノッチャー部2eがない場合に対応し、ノッチャー部の形状等を考慮すること無く、ナイフの移動予定位置の軌跡パターンを算出する。その軌跡パターンの一例が図5(b)に示す切断軌跡2gとなる。
【0050】
又、本設備では、ストリップ2の状況に応じて、指示値(コイルデータ)にデータを入力することで、上記以外の軌跡パターンに対応させることも可能である。
【0051】
図6、図7は本設備における、トリミングの板幅変更時のフローチャートである。一連の動作を簡単に説明する。
【0052】
通常、本設備は、ライン運転を行っており、圧延され、連続して送られてくるストリップを、所定の進行速度において、所定の板幅にトリミングを行っている(ステップS1)。この時、各トリマの旋回軸は、ストリップの進行方向に対して所定のトーイン角度を保持している。
【0053】
オーダーチェンジ、つまり、ストリップのトリミングの板幅の変更をする場合、本設備の上位制御機器であるライン制御装置にコイルデータ、トリマ上下刃データ等を入力し、これらのデータが、本設備へ送られてきて、幅替えモードとなる(ステップS2〜S4)。
【0054】
トリムモード(自動幅替えモード)に適さない条件の場合は、停止モードとなり、本設備を一時停止して、板幅変更等を手動で行い、その後、再びライン速度を加速する(ステップS5→S11→S20)。
【0055】
トリムモード(自動幅替えモード)の場合は、任意のトリミングパターンが選択され、コイルデータに基づき、ナイフの移動予定位置の軌跡パターンの計算を行い、軌跡パターンの位置データを算出する。そして、ライン速度を自動幅替え速度まで減速する(ステップS5→S6〜S8)。
【0056】
溶接点識別孔2dをトラッキングすると、自動幅替え速度にする。この時、適正な速度でない場合は、ラインコントロール異常としてエラーとなる(ステップS9、S10→S12)。
【0057】
適正な速度である場合は、算出したAWCの制御開始点から、AWCの制御、つまり、トリミングの板幅変更のための、トリムの旋回移動及び横行移動を始める(ステップS10→S13、S14)。
【0058】
AWCの制御は、算出したナイフの移動予定位置の軌跡パターンに基づき、自動幅替え速度で、所定のストリップの長さに納まるように行う。従って、算出した軌跡パターンをナイフが辿れるように、トーイン角から所定の旋回角度へ旋回する。そのため、トリマ、即ちナイフがより大きな旋回角を有することになり、ナイフには旋回方向とは逆の横向きの力が、ストリップにより働く。従って、この力につりあう力をナイフに与えるように、トリマ横行軸を制御して、ストリップの板折れをさせること無く、ナイフの位置を横行移動させる。最終的には指示値により算出された旋回角に達すると旋回を停止する(ステップS15)。
【0059】
各々のトリマの上下の丸ナイフのクリアランス及びラップの調整は、ストリップの板厚の変化量により起動タイミングを決定されており、溶接点識別孔2dのトラッキング時に、その起動タイミング及び調整値を出力して、適切なタイミングで自動的に調整を行う(ステップS16)。
【0060】
ナイフの位置が目標位置近くまで移動してきた場合、即ち、所定のトリミングの板幅に近づいてきた場合、旋回角を元のトーイン角度へ戻し始め、トリム横行軸の移動速度も旋回角にしたがって減速する(ステップS17)。
【0061】
最終的には、通常のトーイン角度に復帰した時点で旋回動作を停止し、その時のナイフの位置がトリミングの板幅となり、AWC動作の終了となる(ステップS18、S19)。
【0062】
そしてライン速度を加速して、再び所定のライン速度にてトリミングを行う(ステップS20,S21)。
【0063】
図8は、本発明に係る実施形態の一例を示すナイフ位置制御のフローチャートである。これは、図6、図7のフローチャートにおいて、ナイフの移動位置の軌道計算とナイフ移動位置制御に注目して具体的に説明するものである。
【0064】
本実施例では、AWCの制御開始位置からAWCの制御終了位置までを、少数の中間点で大きく分割し、その分割した中間点間の区間について、更に、細かく分割してナイフの移動予定位置の軌跡計算を行い、各中間点間の区間について順次軌跡計算を行いながら、ナイフの移動位置を計算軌跡上に制御することが特徴である。この実施例では、演算回路内のメモリを大量に使わず、有効に使うことができ、又、必要最低限の事前計算を行うことで、短時間での演算処理を可能とした。具体的には、図8のフローチャートにしたがって説明する。
【0065】
本実施例では、AWCの制御開始前に、AWCの制御開始位置からAWCの制御終了位置までを、少数の中間点で大きく複数に、例えば、2段階に分割して、その中間点の中間目標位置(ストリップの長さ方向の位置)を設定し、その中間目標位置に対するナイフの移動予定位置(ストリップの板幅方向の位置)の制御計算を行う(ステップSa−1〜Sa−3)。
【0066】
次に、AWCの制御開始位置から最初の中間目標位置(又は、各中間目標位置間)を、更に細かく複数に、例えば200分割にして、その細かい分割点でのナイフの移動予定位置の軌跡計算を行う。上記軌跡計算は、AWCの制御開始位置から最初の中間目標位置までの間(又は、各中間目標位置間)を直線で結ぶ線形の近似軌跡計算としてもよいし、曲線形の近似軌跡計算としてもよい(ステップSa−4)。
【0067】
上記軌跡計算に基づき、旋回目標角度が設定され、各旋回軸が旋回目標角度になるように作動する。又、旋回目標角度に対応して、横行目標位置も設定され、上記旋回軸と同時に横行軸も作動する(ステップSa−5〜Sa−8)。
【0068】
上記旋回軸、横行軸の作動による、各トリマのナイフ位置の移動は、ナイフ位置計測手段であるスキャニング計測器により一定時間間隔、例えば100msec.等でスキャニングされており、各トリマのナイフ位置が計測される(ステップSa−9)。
【0069】
各中間目標位置間の上記軌跡計算による計算上のナイフ位置と、上記計測結果による実際のナイフ位置を比較して、その位置にずれが無く、且つ、最終的な移動目標位置でなければ、次の目標位置に対して、旋回目標角度及び横行目標位置が設定され、旋回軸及び横行軸が作動する(ステップSa−10→Sa−13→Sa−5〜Sa−8)。
【0070】
各中間目標位置間の上記軌跡計算による計算上のナイフ位置と、上記計測結果による実際のナイフ位置を比較して、その位置にずれがある場合は、ずれ量を計算し、そのずれ量に基づく補正移動量を計算して、再度、中間目標位置までの移動軌跡の計算を行い、その計算に基づく次の目標位置に対して、旋回目標角度及び横行目標位置が設定され、旋回軸及び横行軸が作動する(ステップSa−10→Sa−11、12→Sa4〜Sa−8)。
【0071】
上記軌跡計算及び制御を各中間目標位置間で順次繰り返して行い、各中間目標位置間において、計算上の軌跡の位置にナイフの移動位置を制御している。最終的には、ナイフの位置精度を保つため、旋回軸が微少角を持って、最終目標位置へ接近していき、AWCの制御終了位置において、ナイフが最終目標位置であることを計測して、即ち、所定のトリミングの板幅であることを確認して、AWCの制御が完了となる(ステップSa−10→Sa−13、14)。この時、ナイフが最終目標位置の近くまで来ると、旋回軸の角度を通常のトーイン角度へ戻す方向に緩やかに旋回し、この旋回動作に合わせて、横行軸も動作し、そして、最終目標位置において、旋回軸がトーイン角度を保持している状態となる。
【0072】
上記軌跡計算及び制御により、ナイフ位置の制御を効率的に行うことができ、しかも、ナイフ位置がスムーズな軌跡となるため、ナイフやストリップに余分な負荷をかけることが無くなる。又、事前の計算軌跡上にナイフ位置を制御するため無駄なスクラップを出すことも無くなる。
【0073】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項2に係る発明によれば、帯板材の走行ラインの両側に配され、前記帯板材を切断するナイフを有する切断手段と、前記切断手段を前記帯板材の板幅方向に移動する横行移動手段と、前記切断手段を水平面内に旋回する旋回移動手段と、前記両移動手段により移動したナイフの位置を所定時間間隔毎に測定するスキャニング計測器とを有する旋回式サイドトリマ設備において、板幅の変更に要する前記帯板材の長さを少数の中間点により分割する第1手順と、板幅の変更情報に基づいて、前記中間点における、前記ナイフの板幅方向への移動予定位置を算出する第2手順と、前記中間点と対応する前記ナイフの移動予定位置に基づき、前記中間点により分割された1つの区間を更に細かく分割して、前記1つの区間の前記ナイフの板幅方向への第2移動予定位置を軌跡として算出する第3手順と、前記軌跡上の前記ナイフの第2移動予定位置と前記スキャニング計測器による実際のナイフの位置を比較して、そのずれ量を算出する第4手順と、前記ずれ量に基づき、前記ずれ量が小さくなるように前記旋回移動手段の目標角度及び前記横行移動手段の目標位置を設定すると共に、前記旋回移動手段を前記目標角度に、前記横行移動手段を前記目標位置に制御して、前記ナイフの移動位置を前記軌跡上に制御する第5手順とを有し、各中間点間で、順次前記第1手順〜前記第5手順を繰り返し制御して、最終的な目標位置にナイフを移動する制御手段を備えたことで、演算回路内のメモリを大量に用いず、有効に使うことができ、又、必要最低限の事前計算を行うことで、短時間での演算処理が可能である。そのため、直前でのトリミング条件の変更等のために、再計算が必要な場合でも柔軟に対応できる。例えば、ライン速度が変更になった場合でも、分割数を変更せず、再計算できるため、迅速に演算処理が終了し、その結果を反映した制御動作が可能である。
【0074】
又、中間点間ではスキャニング毎にナイフの位置確認を行い、位置制御を行うため、ナイフの位置を計算軌跡上に精度良く制御することができ、その軌跡もスムーズなものとなるため、ナイフや帯板材への負荷が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の一例を示す旋回式サイドトリマ設備の概略図である。
【図2】本発明に係る実施形態の一例を示す旋回式サイドトリマ設備のAWC制御のブロック図である。
【図3】本発明に係る実施形態の一例を示す旋回式サイドトリマ設備のAWC制御のブロック図である。
【図4】自動での板幅変更時のストリップのライン速度の一例を示す図である。
【図5】自動での板幅変更時のストリップのトリミングの軌跡の一例を示す図である。(a)は、Vカットモードでの軌跡パターンを示す図であり、(b)は、Nカットモードでの軌跡パターンを示す図である。
【図6】板幅変更時のサイドトリマ設備のフローチャートである。
【図7】板幅変更時のサイドトリマ設備のフローチャートである。
【図8】本発明に係る実施形態の一例を示すナイフ位置制御のフローチャートである。
【図9】従来のサイドトリマ設備の概略図である。
【符号の説明】
1 旋回式サイドトリマ設備
2 ストリップ
2a 先行材
2b 後行材
2c 板継ぎ溶接部
2d 溶接点識別孔
2e ノッチャー部
2f 切断軌跡
2g 切断軌跡
2h 切断軌跡
3 駆動側トリマ
4 操作側トリマ
5 丸ナイフ
5a 上部丸ナイフ
5b 下部丸ナイフ
6 ハウジング
7 支持台
8 ノッチャー
9 出側シャー
10 AWC制御装置
10a 演算回路
11 ライン制御装置
12 コンピュータ
13 回転電動機
14 速度制御回路
15 駆動回路
16 パルスタコジェネレータ
17 トリマ横行軸
18 マッシャーロール
Claims (2)
- 帯板材の走行ラインの両側に配され、前記帯板材を切断するナイフを有する切断手段と、前記切断手段を前記帯板材の板幅方向に移動する横行移動手段と、前記切断手段を水平面内に旋回する旋回移動手段と、前記両移動手段により移動したナイフの位置を所定時間間隔毎に測定するスキャニング計測器とを有する旋回式サイドトリマ設備において、
板幅の変更に要する前記帯板材の長さを少数の中間点により分割する第1手順と、
板幅の変更情報に基づいて、前記中間点における、前記ナイフの板幅方向への移動予定位置を算出する第2手順と、
前記中間点と対応する前記ナイフの移動予定位置に基づき、前記中間点により分割された1つの区間を更に細かく分割して、前記1つの区間の前記ナイフの板幅方向への第2移動予定位置を軌跡として算出する第3手順と、
前記軌跡上の前記ナイフの第2移動予定位置と前記スキャニング計測器による実際のナイフの位置を比較して、そのずれ量を算出する第4手順と、
前記ずれ量に基づき、前記ずれ量が小さくなるように前記旋回移動手段の目標角度及び前記横行移動手段の目標位置を設定すると共に、前記旋回移動手段を前記目標角度に、前記横行移動手段を前記目標位置に制御して、前記ナイフの移動位置を前記軌跡上に制御する第5手順とを有し、
各中間点間で、順次前記第1手順〜前記第5手順を繰り返し制御して、最終的な目標位置にナイフを移動する制御手段を備えたことを特徴とする旋回式サイドトリマ設備。 - 帯板材の走行ラインの両側に配され、前記帯板材を切断するナイフを有する切断手段と、前記切断手段を前記帯板材の板幅方向に移動する横行移動手段と、前記切断手段を水平面内に旋回する旋回移動手段と、前記両移動手段により移動したナイフの位置を所定時間間隔毎に測定するスキャニング計測器とを有する旋回式サイドトリマ設備の制御方法において、
板幅の変更に要する前記帯板材の長さを少数の中間点により分割する第1手順と、
板幅の変更情報に基づいて、前記中間点における、前記ナイフの板幅方向への移動予定位置を算出する第2手順と、
前記中間点と対応する前記ナイフの移動予定位置に基づき、前記中間点により分割された1つの区間を更に細かく分割して、前記1つの区間の前記ナイフの板幅方向への第2移動予定位置を軌跡として算出する第3手順と、
前記軌跡上の前記ナイフの第2移動予定位置と前記スキャニング計測器による実際のナイフの位置を比較して、そのずれ量を算出する第4手順と、
前記ずれ量に基づき、前記ずれ量が小さくなるように前記旋回移動手段の目標角度及び前記横行移動手段の目標位置を設定すると共に、前記旋回移動手段を前記目標角度に、前記横行移動手段を前記目標位置に制御して、前記ナイフの移動位置を前記軌跡上に制御する第5手順とを有し、
順次各中間点間で前記第1手順〜前記第5手順を繰り返し制御して、最終的な目標位置に前記ナイフを移動することを特徴とする旋回式サイドトリマ設備の制御方法。
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