JP3664119B2 - 地図表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画面に建物、道路などを3次元表示するとともに経路案内線及び/又は道路情報案内線を表示可能な地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばカーナビゲーション装置においては、特開平9−171348号公報、特開平9−62179号公報、特開平9−212083号公報などに開示されているように、使用者が地図を直観的に理解できるように、画面に建物や道路などを3次元的に表示することが行われている。
【0003】
この場合、カーナビゲーション装置は、使用者が目的地を設定すると、現在地から目的地までの最適な経路を計算し、3次元的に表示された地図の道路上にその経路案内線を表示するようになっている。また、路車間通信などにより得られた道路交通情報に基づいて、渋滞、混雑、空きの情報などを道路上または道路外に当該道路に沿った線(道路情報案内線)として表示することも可能となっている。
【0004】
図17には、3次元的に描画された地図に加え経路案内線が描画された表示画面が示されている。この図17(a)、(b)において、建物1が立体的な意匠として描画されており、道路2には経路案内線3(図中、格子状斜線帯部分)が描画されている。実際の表示画面においては、この経路案内線3全体が建物1や道路2とは異なる色(例えば赤色)で一様に塗られている。このうち、図17(b)に示す画面では、道路2および経路案内線3は、遠近感が得られるように近くから遠くに向かうに従って線幅が徐々に細くなるように描画されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図17に示す画面に対し、視点高度をさらに車両の高さ程度にまで下げて運転者の目線で見た状態の画面表示にすると、経路案内線3の奥行き感が得られなくなり、特に曲がった先(図17においては左折した先)の経路案内線3が見づらくなってしまう。
【0006】
また、経路案内線3は画面に建物や道路などを3次元的に表示した後に描画されるので、経路案内線3の引かれる道路2が他の建物や道路に隠れる位置関係にあって道路2についてその重複部分が描画されていない場合(図17には示されていない)には、その重複部分について建物や道路の上から経路案内線3が上書きされてしまう。その結果、経路案内線3と当該他の建物や道路との遠近関係が把握しずらい、あるいは当該他の建物や道路についての立体的な形状などが認識できなくなるなどの不都合が生じていた。こうした事情は道路情報案内線(例えば道路の右左折、直進を示すレーン案内線や渋滞情報案内線など)を表示する場合についても同様となる。
【0007】
また、このような地図には、例えば、一方通行や速度規制,工事中や駐停車禁止,落石注意などの交通規制情報が表示されるものがあり、従来、これらの交通規制情報の表示は、ビットマップデータによって描画されている。しかしながら、ビットマップデータで描画される表示意匠は、3次元表示において視点位置から遠方に表示される場合は、例えば、特定列のデータ表示が禁止されてデータが間引かれ、逆に、視点位置の近傍に表示される場合は、例えば、各ドットのデータを夫々3倍するなどしてデータが水増されるようになっている。
【0008】
そのため、表示品位が低下することが避けられず、交通規制情報の表示意匠が認識しづらくなり、地図表示装置を見ながらの車両の走行が行い難いという問題があった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、交通規制情報を3次元表示した場合の表示品位を高めて視認性を良好とし得る地図表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために請求項1に記載した手段を採用できる。
【0011】
請求項1に記載した手段によれば、表示制御手段は、画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的に表示するので、従来のようにビットマップデータによって描画される意匠よりも表示品位を高めることができ、使用者は、交通規制情報を一層認識し易くなる。
また、表示制御手段は、画面表示の視点位置から地図上の特定地点を見下ろす俯角が所定角度を超えると、交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替える。即ち、交通規制情報を立体的意匠により表示している場合、視点位置からの俯角が大きくなるにつれてその立体的意匠の視認形態は3次元的に歪んで行くため、前記俯角がある程度大きくなると、その交通規制情報が道路のどの地点から有効であるのかが分かりづらくなってしまう。
そこで、俯角が所定角度を超えると、交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替えることで、交通規制情報が道路のどの地点から有効であるのかを明確に示すことができる。
請求項2に記載した手段によれば、表示制御手段は、画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的に表示するので、従来のようにビットマップデータによって描画される意匠よりも表示品位を高めることができ、使用者は、交通規制情報を一層認識し易くなる。
また、表示制御手段は、画面表示の視点位置を基準とする交通規制情報の表示に対する視線方向角度が所定角度を超えると、交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替える。即ち、交通規制情報を立体的意匠で表示している場合、その表示に対する視線方向角度が大きくなるにつれて、請求項1と同様に意匠の視認形態は3次元的に歪んで行くため、前記俯角がある程度大きくなると、やはりその交通規制情報がどの地点から有効であるのかが分かりづらくなったり、交通規制情報自体が認識しにくくなっててしまう。
そこで、視線方向角度が所定角度を超えると、交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替えることで、交通規制情報が道路のどの地点から有効であるのか、または交通規制情報自体を明確に示すことができる。
請求項3に記載した手段によれば、表示制御手段は、画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的に表示するので、従来のようにビットマップデータによって描画される意匠よりも表示品位を高めることができ、使用者は、交通規制情報を一層認識し易くなる。
また、表示制御手段は、同一の交通規制情報を意味する平面的意匠をも同時に表示するので、視点位置の俯角或いは視線方向角度が大きくなることで立体的に表示されている交通規制情報が視認され難くなった場合でも、使用者は、同時に表示されている平面的意匠によって交通規制情報を認識することができる。そして、この場合には、表示を立体的意匠で行うか平面的意匠で行うかを判断する必要がなくなるので、表示制御手段の処理負担を軽減することができる。
【0012】
請求項4に記載した手段によれば、表示制御手段は、交通規制情報を示す意匠を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示するので、交通規制情報を違和感のない立体表示とすることができ、使用者は、視点の設定位置にかかわらず交通規制情報をより認識し易くなる。
【0018】
請求項5に記載した手段によれば、表示制御手段は、経路案内線及び/又は道路情報案内線の一部または全部を立体的に表示するので、画面の視点高度を車両の高さ程度に低く設定した場合であっても、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報案内線を認識し易くなるとともに建物や道路に対する遠近感を得やすくなる。
【0019】
請求項6に記載した手段によれば、表示制御手段は、経路案内線及び/又は道路情報案内線の立体的表示部を1または複数の立体の組み合わせにより表示するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報案内線について一層立体感を得られる。また、複数のポリゴンに基づく立体を組み合わせる場合には、これらポリゴンを単位とした経路案内線及び/又は道路情報案内線の色などの変更が容易となる。
【0020】
請求項7に記載した手段によれば、表示制御手段は、立体的な経路案内線及び/又は道路情報案内線を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示するので、経路案内線及び/又は道路情報案内線を違和感のない立体表示とすることができ、使用者は、視点の設定位置にかかわらず経路案内線及び/又は道路情報案内線をより認識し易くなる。
【0021】
請求項8に記載した手段によれば、表示制御手段は、地図画面を3次元表示した際に、経路案内線及び/又は道路情報案内線のうち建物、道路などに隠れる位置関係となる部分をその他の部分と異なった色で表示するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報案内線と建物や道路などとの相対的な位置関係を認識し易くなる。また、建物や道路などの形状などが経路案内線に塗りつぶされて不明瞭となることがなくなる。
【0022】
請求項9に記載した手段によれば、表示制御手段は、表示制御手段は、経路案内線及び/又は道路情報案内線のうち建物や道路などに隠れる位置関係となる部分を半透過状態、例えば経路案内線及び/又は道路情報案内線の表示色と前記建物や道路などの表示色とを細かいドット単位で互い違いに配置した状態で表示するので、使用者は、画面上経路案内線及び/又は道路情報案内線が建物や道路などを透過して薄く見えているように視認できる。また、半透過状態に表示することにより、建物や道路などの形状のみならず、建物の窓枠なども視認可能となる。なお、この場合には請求項10に記載したように、使用者が表示色制御を実行するか否かを選択可能とすることが好ましい。
【0023】
請求項11に記載した手段によれば、表示制御手段は、表示色制御とともに経路案内線及び/又は道路情報案内線を立体的に表示するので、経路案内線及び/又は道路情報案内線の視認性、建物や道路などに対する遠近感が一層高まる。
【0024】
請求項12に記載した手段によれば、表示制御手段は、道路情報受信手段によって受信した交通情報に基づく渋滞、混雑、空きの情報などを立体的に表示したり、表示色制御を行ったりするので、使用者は交通情報を正しく認識し易くなり渋滞や混雑の回避経路を誤ることが少なくなる。
【0025】
請求項13に記載した手段によれば、表示制御手段は、施設を立体的に表示しその表面に施設識別マークを表示するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報案内線に従って案内される際に目印となる施設を認識し易くなり、曲がる位置や進行方向を誤ることが一層少なくなる。
【0026】
請求項14に記載した手段によれば、表示制御手段は、立体的に表示する施設に対し、実際の施設で出入口が設けられている方角に対応した面に出入口を表示するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報案内線に従って案内される際に、施設識別マークに加え、出入口の向きを手掛かりに施設の識別が可能となる。また、使用者は、施設に立ち寄る場合などにおいて予め車両の駐車位置を認識することができるので利便性が高まる。
【0027】
請求項15に記載した手段によれば、表示制御手段は、立体的に表示する施設を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示するので、施設を違和感のない立体表示とすることができ、使用者は施設の認識が一層容易になる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の地図表示装置をカーナビゲーション装置に適用した第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。図1には、カーナビゲーション装置11の全体構成についての概略的な機能ブロック図が示されている。この図1において、位置検出部12は、GPS(Global Positioning System)受信機、ジャイロセンサ、車速センサなどから構成され、現在の車両位置を算出する部分である。この位置検出部12は、上記各センサが性質の異なる誤差を有しているため、各々補間しながら使用可能なように構成されている。この場合、現在地が算出できれば、これらのセンサを全部備える必要はなく、どれか一つ以上のセンサを備えていれば良い。
【0029】
地図データ格納部13は、位置検出の精度向上のための所謂マップマッチング用データ、地図データ、および目的データを含む各種データを入力するための装置であり、DVDプレーヤ、ハードディスク装置、CDプレーヤなどから構成されている。スイッチ情報入力部14(本発明における入力手段に相当)は、後述するディスプレイ装置の左右や上下に取り付けられたスイッチ類である。
【0030】
メモリ部15は、例えばROMやRAMから構成されており、ROMにはカーナビゲーション装置11を動作させるための実行プログラムが格納され、RAMにはプログラム実行時の一時データや地図データ格納部から取得した地図データなどが一時的に格納されるようになっている。
【0031】
表示部16は、地図や目的地選択画面などを表示するもので、例えば液晶のディスプレイ装置から構成されている。その画面には、位置検出部12から入力された車両の現在位置マークと、地図データ格納部13から入力された地図データと、さらに地図上に重ねた状態で経路案内線や目標設定地点の目印などの付加データとが表示されるようになっている。音声出力部17は、案内のための音声や画面操作の説明を出力する。
【0032】
交通情報受信部18は、道路交通情報システム例えばVICS(Vehicle Information and Communication System)における受信装置であって、道路に設置された電波ビーコンや光ビーコンから送られてくる道路交通情報や、電話、FM放送からの道路交通情報を受信するようになっている。
【0033】
制御部19(本発明におけるは表示制御手段に相当)は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、スイッチ情報入力部14に対する操作に応じて、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に選択して経路案内線を表示する経路案内機能を実行したり、マップマッチング処理,案内音声の合成、地図の描画などを行うようになっている。このように自動的に最適な案内経路を設定する手法としては、ダイクストラ法が知られている。
【0034】
この制御部19は、地図データ取得部20、マップマッチング部21、経路計算部22、経路案内部23、描画部24、画面制御管理部25、図示しないビデオRAM(以下、VRAMと称す)などから構成されている。
【0035】
マップマッチング部21は、位置検出部12で検出した車両の位置情報と地図データ格納部13から取得した地図データの道路形状データなどを使って、車両の現在位置がどの道路上に存在するかを特定する。この際、地図データ取得部20が必要な地図データを地図データ格納部13より取得する。また、使用者は、スイッチ情報入力部14を操作して所望の地図を表示させるなどを行い、目的地をセットする。経路計算部22では、マップマッチング部21で算出された現在位置の情報や、使用者が指定した出発地と上記目的地までの最適な経路を計算する。
【0036】
経路案内部23では、上記経路計算の結果と地図データ内に格納されている道路の形状データや、交差点の位置情報や踏み切りの位置情報などから経路案内に必要なポイントを算出したり、どのような経路案内(右に曲がるのか左に曲がるのかなど)が必要なのかを算出する。
【0037】
描画部24では、現在位置の地図や高速道路の略図や交差点付近では交差点付近の拡大図などを画面制御管理部25の指示に従い描画し、表示部16に表示する。
【0038】
地図データ取得部20は、上記各処理部で必要となる地図データを地図データ格納部13より取得し、各処理部に提供する。また、上述した各処理は、メモリ部15のROMやRAMを使って実行される。
【0039】
描画部24で描画する地図は3次元的な地図(以下、3次元地図と称す)であり、地図データ内に格納される建物の形状データと高さ情報から建物は3次元的に描画される。また、立体交差なども道路の形状データなどに基づいて3次元的に描画される。経路案内部23で算出された情報に基づき、車両が進行し経路案内すべき位置に来ると描画部24に所望の画像を描画したり、音声出力部17に所定の音声を発声させて、使用者を目的地へ案内する。
【0040】
次に上記構成の作用について図2ないし図4も参照して説明する。
【0041】
使用者が、カーナビゲーション装置11の表示部16に目的地への案内経路を表示させたい場合、スイッチ情報入力部14を操作して表示部16に目的地選択画面を表示させ目的地などを入力する。入力が完了すると、経路計算部22で経路が算出され、制御部19は、図2に示すフローチャートに従って経路案内線の表示処理を行い、表示部16には図4(a)または(b)に示すように、3次元地図とともに経路案内線が立体的に表示される(A点〜I点を示すドットは表示されない)。
【0042】
すなわち、この図4(a)および(b)において、道路26に沿って建物27が立体的に表示されており、この道路26には経路案内線28(図中、格子状斜線帯部分)が立体的に表示されている。ここで、粗い格子状斜線帯部分は例えば明るい色調の赤色で一様に塗られており、細かい格子状斜線帯部分は例えば暗い色調の赤色で一様に塗られている。この経路案内線28は、C点、D点、E点、F点を順に結んで構成される台形状のポリゴン29aと、G点、H点、I点、C点を順に結んで構成される台形状のポリゴン29bとを組み合わせて構成されている。
【0043】
図4(b)に示す描画方法では、道路26の手前側(画面では下側)に経路案内線28の端面を表示させているので、例えば経路案内線28が曲がることなく道路26の手前側から遠方側(画面では上側)にまっすぐ延びるような場合であっても、経路案内線28を立体的に見せることができる。
【0044】
さて、経路案内線28の表示処理を示す図2において、制御部19内の経路案内部23は、経路計算部22が車両の現在位置や入力された目的地などに基づいて算出した案内経路に対し、案内が必要となる道路(例えば案内する道路に付された固有番号)を算出する。そして、地図データ取得部20により取得された地図データ内の道路データ情報と比較し、同一情報となる道路を抽出する(ステップS1)。
【0045】
続いて、制御部19は、抽出された道路が地図の描画中心点からどれだけの距離離れているかを算出し、3次元地図表示を行った場合に道路を描画する幅を算出する。ここで、描画中心点とは、VRAMの中心座標点であり、表示部16にはこのVRAMの一部分を切り出したフレームが表示される。そして、3次元地図表示を行った場合に経路案内線28を描画する幅は、前記道路を描画する幅と、経路案内線28が地図の描画中心点からどれだけの距離離れているかとに基づいて決められる(ステップS2)。
【0046】
ステップS3において、制御部19は、実際に経路案内線28の両端座標点での描画幅を計算する。図3には、例えば図4に示したC点、D点、E点、F点により定まるポリゴン29aが示されている。この図3において、制御部19は、道路の中央線N(道路線N)上に存在するポリゴン29aのA点、B点と前記描画中心点との距離から決まる係数を、描画中心点での経路案内線28の幅に掛けて、線分CFの長さと線分DEの長さとを算出する。そして、経路案内線28が道路線Nに対し対称に描画されるように、A点、B点がそれぞれ線分CF、線分DEの中点となる位置関係となるように、C点、D点、E点、F点の座標位置を決定する。
【0047】
そして、描画部24は、ポリゴン29aをエッジリスト法や台形フィル法で赤色で塗りつぶした状態に描画し(ステップS4)、その後ポリゴン29aを画面下方に一定量だけずらして描画する(ステップS5)。以上の処理を、ステップS6での判断により、経路案内線28を構成する全てのポリゴン(図4ではポリゴン29aと29b)について繰り返して行うことにより、経路案内線28を立体的に表示できる。
【0048】
その結果、図4に示す経路案内線28は、ポリゴン29aと29bに対応した2つの立体から構成され、ポリゴン29a、29bに基づく立体を単位として経路案内線28の色などを容易に変更可能となる。また、使用者は、スイッチ情報入力部14を操作して3次元地図表示の視点高度を変えることが可能となっている。この場合、経路案内線28はその視点高度に応じた視認形態で表示されるようになっている。
【0049】
以上説明したように本実施形態によれば、3次元地図表示を行った場合に経路案内線の一部または全部を立体的に表示するようにしたので、使用者は、経路案内線28と建物27や道路26との相対的な位置関係を認識し易くなる。特に、従来の表示では見づらかった車両の高さ程度の視点高度からの表示や、右折または左折した先の表示部分(例えば図4に示すポリゴン29bの部分)についても、経路案内線28を視認し易くなる。また、視点高度を変えると、経路案内線28はその視点高度に応じた視認形態として表示されるので、違和感のない立体的表示が可能となる。
【0050】
(第2の実施形態)
次に、本発明を上述したカーナビゲーション装置11について適用した第2の実施形態について図5を参照して説明する。この図5に示されるように、3次元地図表示を行う際、立体的に表示される建物30が、経路案内線28が描画される道路26の手前側に描画され、道路26の一部がその建物30によって遮られる場合がある。地図が3次元表示された後に経路案内線28が描画される場合は、図5(b)に示すように経路案内線28と建物30との重複部分が経路案内線28によって塗りつぶされる。
【0051】
これに対し、本実施形態のカーナビゲーション装置11の制御部19は、ポリゴンを指定色(赤色)で描画する際に、地図データ内に格納される建物30の形状データや高さ情報および道路26の位置情報などに基づいて、当該ポリゴンが建物と重なるかを判断する。そして、制御部19は、重なると判断した場合には、その重なる部分について重ならない部分とは異なる色で描画する(本発明における表示色制御に相当)。
【0052】
この場合、重なる部分は半透過の状態で描画される。すなわち、この重なる部分については、例えばVRAM上で経路案内線の表示色と建物の表示色とを画素単位に互い違いに設定することで、使用者は、図5(a)に示すように、画面上経路案内線28が建物30を透過して薄く見えているように視認できる。この図5(a)に示される経路案内線28のうち、散点状に示した部分(建物30と重なる部分)が半透過の状態で描画された部分である。
【0053】
本実施形態によれば、経路案内線28と建物30との相対的な位置関係が明確になるとともに、経路案内線28と建物30との重複部分について少なくとも建物30の外形が認識可能となる。また、この重複部分を半透過状態で描画したので、経路案内線28が建物30を透過して見えるような違和感のない表示が得られ、建物30の窓枠なども認識可能となって一層遠近感が明確になる。
【0054】
さらに、本実施形態では、経路案内線28を立体的に表示した上で表示色制御を行っているので、経路案内線28の視認性がより高くなっている。なお、使用者は、スイッチ情報入力部14を操作して上記表示色制御の実行するか否かを選択することができる。
【0055】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図6を参照して説明する。なお、カーナビゲーション装置11の構成については図1に示す通りである。使用者がスイッチ情報入力部14を操作してVICS表示を選択すると、制御部19は、交通情報受信部18により受信した電波ビーコン信号や光ビーコン信号に含まれる道路交通情報に基づく指示、例えば渋滞、混雑、空きの情報などを道路上または道路外に当該道路に沿った線(以下、道路情報案内線と称す)として3次元表示された地図上に描画する。従来のVICS表示画面は、図6(b)に示すように2次元の道路情報案内線31で描画されていた。
【0056】
制御部19は、図6(a)に示すように、上述した第1および第2の実施形態と同様にして、VICS表示における道路情報案内線35を立体的に且つ建物と重なる部分を半透過の状態で描画するようになっている。従って、本実施形態によっても上述した各実施形態と同様の効果が得られ、使用者はVICS表示による渋滞、混雑、空きの情報などを認識し易くなっている。
【0057】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態は、制御部19がコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどの施設を立体的に表示するとともにその表面に施設識別マークを表示する表示制御を行う点に特徴を有している。従来は、こうした施設については図7(c)に示すように2次元の施設マーク32で示されていたので、視点高度を低く設定したような場合に、使用者は画面上これらの施設を視認しにくかった。
【0058】
これに対し、制御部19は、図7(a)に示すように、これらの施設33を立方体として描画し、その施設33の各表面に施設識別マークを表示する表示制御を行うようになっている。そして、その立方体に描かれた施設33は、使用者が設定した視点高度に応じた視認形態で描画されるので、車両の高さ程度からの視点で表示した場合であっても視認性が高くなるとともに、視点位置に関わらず施設識別マークを認識することができる。
【0059】
さらに、制御部19は、図7(b)に示すように、立体的に表示した施設34に対し、実際の施設で出入口が設けられている方角に対応した面に出入口を表示する。その結果、使用者は施設識別マークに加えその出入口の向きからも施設34の識別が可能となり、一層視認性が向上する。また、使用者は、施設34に立ち寄る場合などにおいて、予め車両の駐車位置を確認することができるので、利便性が向上する。
【0060】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図8ないし図16を参照して説明する。第5の実施形態では、制御部19は、地図上に一方通行や速度規制,工事中や駐停車禁止,落石注意など、或いは、VICSより得られる「渋滞中」などの交通規制情報が表示されるようになっている。これらの交通規制情報は、例えば、一方通行或いは進入禁止や速度規制などは交通標識と同一の意匠で表示するが、地図が3次元表示される場合には、それらの表示意匠はポリゴンを用いて描画される。
【0061】
即ち、図13に示すように、正面から見た場合には円形となる進入禁止などの標識の意匠を、ポリゴン36によって描画する。このように表示意匠を構成すると、例えば、3次元表示において視点位置を基準としてその近傍に標識を表示する場合と遠方に表示する場合とで、ビットマップデータを用いて構成した場合に比較して表示品位の劣化が殆ど生じない。
【0062】
また、図13には、比較のため従来のようにビットマップデータで表示意匠を描画した例も示している。この場合、視点位置の近傍において表示を基準の大きさ(1倍)から例えば2倍の大きさとする場合には、1ドットを2×2の4ドットで表示することになる。従って、図示のように、円の外形が粗くなり見づらい表示となってしまう。逆に、遠方において小さく表示する場合はデータを間引くことになるため、同様の問題が生じる。
【0063】
これに対して、ポリゴン36を用いて描画した表示を拡大,縮小する場合には、ポリゴンの各頂点を示す座標の間隔を変更すれば良く、データの間引きや水増しを行う必要がない。従って、図13に示すように、表示を2倍の大きさとした場合でも、円の外形を1ドット単位で滑らかに表現することができる。
【0064】
また、図14に示すように、標識を見る視線方向を正面から90度まで変化させた場合も、その角度変化に応じて標識が自然に楕円状に見えるように表示意匠を構成できる。このような場合にビットマップデータを用いると、細い楕円を描くためには、表示列のデータを多く間引いて描画する必要があり、曲線の表示品位が大きく低下することになる。これに対して、ポリゴン36を用いれば、楕円の曲線を微細なドットで描画できるため、ビットマップデータの場合と比較して表示品位を高めることができる。
【0065】
図8は、制御部19が交通規制情報を表示部16の画面内に地図と共に表示させる場合の制御内容を示すフローチャートである。制御部19は、先ず、使用者による3次元表示(3D表示)の設定があるかないかを判断し(ステップA1)、その設定がなければ「NO」と判断して、地図データ取得部20が地図データ格納部13より取得した地図データを平面表示(2D表示)する(ステップA2)。
【0066】
また、ステップA1において、3次元表示の設定がある場合は「YES」と判断して、地図データ取得部20が取得した地図データを3次元表示のデータに変換する(ステップA3)。その場合、現在設定されている視点位置の高度(即ち、地図の表示縮尺)や道路の視線方向などに応じた3次元表示となるように変換を行う。
【0067】
続いて、制御部19は、地図データに含まれている各交通規制情報を看板表示するためのポリゴンを地図データ取得部20を介して得ると(ステップA4)、それらを看板表示で描画するか否かの判定処理を行う(ステップA5)。尚、看板表示とは、例えば図14に示すように地図上の地面から所定高さにおいて、交通規制情報の意匠を3次元表示(即ち、視点位置に応じて変化する意匠で表示)することを言う。
【0068】
それから、制御部19は、ステップA5における判定結果に基づいて、描画部24を介して表示部16の画面に地図データを3次元表示する(ステップA6)。そして、使用者による2次元表示への変更があるかないかを判断し、変更がある場合はステップA2へ、変更がない場合はステップA3へ移行する。
【0069】
図9は、ステップA5における描画判定処理の制御内容を示すフローチャートである。この図9において、制御部19は、これから描画しようとする地図データ内に交通規制情報が含まれているか否かを判断し(ステップB1)、含まれている場合は、現在3次元表示の視点位置として設定されている俯角(図10参照)が、所定角度(例えば、50度など)内であるか否か、また、視点位置を基準とする視線方向に対して、交通規制情報が傾いて表示される角度(図11参照)が所定角度内(例えば、±80度以内)であるか否かを判断する(ステップB2,B3)。尚、図10では、図示の都合上、表示の正面を基準として視線方向がなす角度を示しているが、相対的な表現であり実質は同一である。
【0070】
ステップB2,B3の何れかにおいて制御部19が「NO」と判断すると、その交通規制情報は2次元表示され(ステップB5)、ステップB2,B3の両方で制御部19が「YES」と判断すると、その交通規制情報は3次元表示(看板表示)される(ステップB4)。
【0071】
即ち、例えば図12に示すように、進行方向前方に右折道路があり、その道路について進入禁止の標識(交通規制情報)37が表示されているものとする(尚、図14などとは異なり支柱の表示は省略している)。この場合、視点位置が比較的低ければ(図12(a)参照)、使用者は看板表示であっても標識37を視認することができる。しかし、図12(b)に示すように視点位置が比較的高くなると、看板表示の標識37は図中に破線で示すように極めて細い楕円となってしまい、使用者にとって認識が極めて困難となってしまう。従って、図12(b)のような場合には、2次元の表示意匠を張り付けた方が、使用者は標識37を容易に認識することができるようになる。
【0072】
以上のように第5の実施形態によれば、表示部16の画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通標識37を示す意匠をポリゴンを用いて3次元表示するので、従来のようにビットマップデータによって描画される意匠よりも表示品位を高めることができる。従って、使用者は、交通標識を一層認識し易くなるのでより安全な走行を行うことが可能となる。また、その意匠を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示するので、交通標識37を違和感のない立体表示とすることが可能となり、使用者は、視点の設定位置にかかわらず交通標識をより認識し易くなる。
【0073】
更に、第5の実施形態によれば、視点位置からの俯角が所定角度を超えると、または、交通標識37に対する視線方向角度が所定角度を超えると、交通標識37を示す意匠を3次元表示から2次元表示に切替えるので、俯角または視線方向角度が比較的大きくなった場合でも、その交通標識37が道路のどの地点から有効であるのか、または交通標識37自体を明確に示すことができる。
【0074】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について図15及び図16をも参照して説明する。第6の実施形態は、制御部19が、図15に示すように、表示部16の画面い表示される地図上において、進入禁止の交通標識37を看板表示すると同時に、その進入禁止を意味する意匠(“×”及び矢印)38を2次元表示するようにしたものである。また、図16は、同様に、40kmの速度制限を示す交通標識39について、看板表示と共に、同趣旨の意匠(“40”及び矢印)40を2次元表示した例である。
【0075】
即ち、以上のように、表示部16の画面に1つの交通規制情報を意味する意匠を、2次元と3次元との両方の形態で表示させておけば、視線位置の俯角や視線方向が変化して3次元表示の標識が見にくくなった場合でも、2次元表示の意匠によって情報を補うことができる。そして、第5の実施形態とは異なり、3次元表示/2次元表示の何れを選択するかの判断を行う必要がなく、制御部19の処理負担を軽減することができる。
【0076】
(その他の実施形態)
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張が可能である。経路案内線28を直方体や立方体として描画しても良い。また、立体的な経路案内線28の先端部に立体的な矢印を付加しても良い。
【0077】
また、道路の右左折や直進を示すレーン案内線について、上記経路案内線28同様3次元表示(立体的に表示)するようにしても良い。
【0078】
第2の実施形態において、経路案内線28と建物30とが重なる部分については、経路案内線28を描画しないように制御しても良い。また、経路案内線28が立体交差の下側の道路を通過する場合やトンネル内を通過する場合などについても、同様にして描画可能となる。第4の実施形態において、施設を直方体や円柱で描画しても良いし、実形状に近い立体として描画しても良い。また、信号機を立体的に表示しても良い。
【0079】
第5または第6の実施形態において、立体的に表示する交通規制情報は交通標識に限らず、VICSなどから得られる「事故による通行止め」,「渋滞10km」,「雨のため60km規制」などの情報でも良い。看板表示から平面表示に切替えを行う視点位置の俯角大きさ、或いは視線方向角度の大きさは、適宜変更すれば良い。第6の実施形態において、例えば、「進入禁止」の標識を看板表示すると共に、平面的意匠では、図15とは逆向きの矢印によって「一方通行」であることを表示しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図
【図2】表示制御処理を示すフローチャート
【図3】ポリゴンの説明図
【図4】3次元表示された画面を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図4相当図(a)および比較図(b)
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図4相当図(a)および比較図(b)
【図7】本発明の第4の実施形態を示す図4相当図(a)(b)および比較図(c)
【図8】本発明の第5の実施形態であり、交通規制情報を3次元表示する処理を示すフローチャート
【図9】描画判定処理のフローチャート
【図10】視点位置からの俯角を示す図
【図11】交通標識の正面を基準とする視線方向を示す図
【図12】(a)は俯角が比較的小さい場合の画面表示例、(b)は俯角が比較的大きい場合の画面表示例を示す
【図13】ポリゴンを用いて描画した交通標識の大きさを変化させた場合の一例を示す図
【図14】視線方向が変化した場合に、看板表示による交通標識の意匠が変化する状態を示す図
【図15】本発明の第6の実施形態を示す図12相当図(その1)
【図16】同図12相当図(その2)
【図17】従来の描画手法による図4相当図
【符号の説明】
11はカーナビゲーション装置(地図表示装置)、
14はスイッチ情報入力部(入力手段)、
19は制御部(表示制御手段)、
18は交通情報受信部(道路情報受信手段)、
26は道路、
27、30は建物、
28は経路案内線、
33、34は施設、
35は道路情報案内線、
36はポリゴン、
37は交通標識(交通規制情報)、
38は2次元表示意匠(交通規制情報)、
38は交通標識(交通規制情報)、
39は2次元表示意匠(交通規制情報)である。
Claims (15)
- 画面に建物、道路などを3次元表示可能な地図表示装置において、
前記画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的に表示する表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、画面表示の視点位置から地図上の特定地点を見下ろす俯角が所定角度を超えると、前記交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替えること
を特徴とする地図表示装置。 - 画面に建物、道路などを3次元表示可能な地図表示装置において、
前記画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的に表示する表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、画面表示の視点位置を基準とする前記交通規制情報の表示に対する視線方向角度が所定角度を超えると、交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替えること
を特徴とする地図表示装置。 - 画面に建物、道路などを3次元表示可能な地図表示装置において、
前記画面内における地図上の地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的に表示する表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、同一の交通規制情報を意味する平面的意匠をも同時に表示すること
を特徴とする地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記交通規制情報を示す意匠を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示すること
を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、経路案内線及び/又は道路情報案内線の一部または全部を立体的に表示すること
を特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記経路案内線及び/又は道路情報案内線の立体的表示部を1または複数の立体の組み合わせにより表示すること
を特徴とする請求項5記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記立体的な経路案内線及び/又は道路情報案内線を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示すること
を特徴とする請求項5または6記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記経路案内線及び/又は道路情報案内線のうち前記建物、道路などに隠れる位置関係となる部分を当該経路案内線及び/又は道路情報案内線のその他の部分と異なった色で表示する表示色制御を実行する表示制御手段を備えたこと
を特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記経路案内線及び/又は道路情報案内線のうち前記建物、道路などに隠れる位置関係となる部分を半透過状態で表示すること
を特徴とする請求項8記載の地図表示装置。 - 前記表示色制御の実行を選択するための入力手段を備え、前記表示制御手段は、この入力手段からの選択信号に基づいて前記表示色制御を実行すること
を特徴とする請求項8または9記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記経路案内線及び/又は道路情報案内線の一部または全部を立体的に表示すること
を特徴とする請求項8ないし10の何れかに記載の地図表示装置。 - 道路交通情報を受信する道路情報受信手段と、
この道路情報受信手段により受信した交通情報に基づいて渋滞、混雑、空きの情報などを道路上または道路に沿って立体的に表示する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項5ないし11の何れかに記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記建物などの施設を立体的に表示するとともにその表面に施設識別マークを表示すること
を特徴とする請求項5ないし12の何れかに記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記立体的に表示する施設に対し、実際の施設で出入口が設けられている方角に対応した面に出入口を表示可能とすること
を特徴とする請求項13記載の地図表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記立体的に表示する施設を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示すること
を特徴とする請求項13または14記載の地図表示装置。
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