JP2002188928A - 地図表示装置 - Google Patents
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Abstract
位を高めて視認性を良好とし得ること。 【解決手段】 画面に建物、道路などを3次元地図表示
を行う際に、画面内における地図上の地面から所定の高
さに、交通規制情報37を示す意匠をポリゴンを用いて
立体的に表示する。これにより、従来のビットマップデ
ータによって描画される意匠に比して、交通規制情報3
7を3次元表示した場合の表示品位を高めて視認性を良
好とすることができ、使用者は、交通規制情報を一層認
識し易くなる。
Description
などを3次元表示するとともに経路案内線及び/又は道
路情報案内線を表示可能な地図表示装置に関する。
は、特開平9−171348号公報、特開平9−621
79号公報、特開平9−212083号公報などに開示
されているように、使用者が地図を直観的に理解できる
ように、画面に建物や道路などを3次元的に表示するこ
とが行われている。
用者が目的地を設定すると、現在地から目的地までの最
適な経路を計算し、3次元的に表示された地図の道路上
にその経路案内線を表示するようになっている。また、
路車間通信などにより得られた道路交通情報に基づい
て、渋滞、混雑、空きの情報などを道路上または道路外
に当該道路に沿った線(道路情報案内線)として表示す
ることも可能となっている。
加え経路案内線が描画された表示画面が示されている。
この図17(a)、(b)において、建物1が立体的な
意匠として描画されており、道路2には経路案内線3
(図中、格子状斜線帯部分)が描画されている。実際の
表示画面においては、この経路案内線3全体が建物1や
道路2とは異なる色(例えば赤色)で一様に塗られてい
る。このうち、図17(b)に示す画面では、道路2お
よび経路案内線3は、遠近感が得られるように近くから
遠くに向かうに従って線幅が徐々に細くなるように描画
されている。
に示す画面に対し、視点高度をさらに車両の高さ程度に
まで下げて運転者の目線で見た状態の画面表示にする
と、経路案内線3の奥行き感が得られなくなり、特に曲
がった先(図17においては左折した先)の経路案内線
3が見づらくなってしまう。
どを3次元的に表示した後に描画されるので、経路案内
線3の引かれる道路2が他の建物や道路に隠れる位置関
係にあって道路2についてその重複部分が描画されてい
ない場合(図17には示されていない)には、その重複
部分について建物や道路の上から経路案内線3が上書き
されてしまう。その結果、経路案内線3と当該他の建物
や道路との遠近関係が把握しずらい、あるいは当該他の
建物や道路についての立体的な形状などが認識できなく
なるなどの不都合が生じていた。こうした事情は道路情
報案内線(例えば道路の右左折、直進を示すレーン案内
線や渋滞情報案内線など)を表示する場合についても同
様となる。
通行や速度規制,工事中や駐停車禁止,落石注意などの
交通規制情報が表示されるものがあり、従来、これらの
交通規制情報の表示は、ビットマップデータによって描
画されている。しかしながら、ビットマップデータで描
画される表示意匠は、3次元表示において視点位置から
遠方に表示される場合は、例えば、特定列のデータ表示
が禁止されてデータが間引かれ、逆に、視点位置の近傍
に表示される場合は、例えば、各ドットのデータを夫々
3倍するなどしてデータが水増されるようになってい
る。
られず、交通規制情報の表示意匠が認識しづらくなり、
地図表示装置を見ながらの車両の走行が行い難いという
問題があった。
で、本発明の目的は、交通規制情報を3次元表示した場
合の表示品位を高めて視認性を良好とし得る地図表示装
置を提供することにある。
ために請求項1に記載した手段を採用できる。
御手段は、画面内における地図上の地面から所定の高さ
に、交通規制情報を示す意匠をポリゴンを用いて立体的
に表示するので、従来のようにビットマップデータによ
って描画される意匠よりも表示品位を高めることがで
き、使用者は、交通規制情報を一層認識し易くなる。
御手段は、交通規制情報を示す意匠を画面表示の視点位
置に応じた視認形態で表示するので、交通規制情報を違
和感のない立体表示とすることができ、使用者は、視点
の設定位置にかかわらず交通規制情報をより認識し易く
なる。
御手段は、画面表示の視点位置から地図上の特定地点を
見下ろす俯角が所定角度を超えると、交通規制情報を示
す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替える。即ち、
交通規制情報を立体的意匠により表示している場合、視
点位置からの俯角が大きくなるにつれてその立体的意匠
の視認形態は3次元的に歪んで行くため、前記俯角があ
る程度大きくなると、その交通規制情報が道路のどの地
点から有効であるのかが分かりづらくなってしまう。
規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に切替
えることで、交通規制情報が道路のどの地点から有効で
あるのかを明確に示すことができる。
御手段は、画面表示の視点位置を基準とする交通規制情
報の表示に対する視線方向角度が所定角度を超えると、
交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意匠に
切替える。即ち、交通規制情報を立体的意匠で表示して
いる場合、その表示に対する視線方向角度が大きくなる
につれて、請求項3と同様に意匠の視認形態は3次元的
に歪んで行くため、前記俯角がある程度大きくなると、
やはりその交通規制情報がどの地点から有効であるのか
が分かりづらくなったり、交通規制情報自体が認識しに
くくなっててしまう。
と、交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から平面的意
匠に切替えることで、交通規制情報が道路のどの地点か
ら有効であるのか、または交通規制情報自体を明確に示
すことができる。
御手段は、同一の交通規制情報を意味する平面的意匠を
も同時に表示するので、視点位置の俯角或いは視線方向
角度が大きくなることで立体的に表示されている交通規
制情報が視認され難くなった場合でも、使用者は、同時
に表示されている平面的意匠によって交通規制情報を認
識することができる。そして、この場合には、表示を立
体的意匠で行うか平面的意匠で行うかを判断する必要が
なくなるので、表示制御手段の処理負担を軽減すること
ができる。
御手段は、経路案内線及び/又は道路情報案内線の一部
または全部を立体的に表示するので、画面の視点高度を
車両の高さ程度に低く設定した場合であっても、使用者
は、経路案内線及び/又は道路情報案内線を認識し易く
なるとともに建物や道路に対する遠近感を得やすくな
る。
御手段は、経路案内線及び/又は道路情報案内線の立体
的表示部を1または複数の立体の組み合わせにより表示
するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報案
内線について一層立体感を得られる。また、複数のポリ
ゴンに基づく立体を組み合わせる場合には、これらポリ
ゴンを単位とした経路案内線及び/又は道路情報案内線
の色などの変更が容易となる。
御手段は、立体的な経路案内線及び/又は道路情報案内
線を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示するの
で、経路案内線及び/又は道路情報案内線を違和感のな
い立体表示とすることができ、使用者は、視点の設定位
置にかかわらず経路案内線及び/又は道路情報案内線を
より認識し易くなる。
御手段は、地図画面を3次元表示した際に、経路案内線
及び/又は道路情報案内線のうち建物、道路などに隠れ
る位置関係となる部分をその他の部分と異なった色で表
示するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情報
案内線と建物や道路などとの相対的な位置関係を認識し
易くなる。また、建物や道路などの形状などが経路案内
線に塗りつぶされて不明瞭となることがなくなる。
制御手段は、表示制御手段は、経路案内線及び/又は道
路情報案内線のうち建物や道路などに隠れる位置関係と
なる部分を半透過状態、例えば経路案内線及び/又は道
路情報案内線の表示色と前記建物や道路などの表示色と
を細かいドット単位で互い違いに配置した状態で表示す
るので、使用者は、画面上経路案内線及び/又は道路情
報案内線が建物や道路などを透過して薄く見えているよ
うに視認できる。また、半透過状態に表示することによ
り、建物や道路などの形状のみならず、建物の窓枠など
も視認可能となる。なお、この場合には請求項11に記
載したように、使用者が表示色制御を実行するか否かを
選択可能とすることが好ましい。
制御手段は、表示色制御とともに経路案内線及び/又は
道路情報案内線を立体的に表示するので、経路案内線及
び/又は道路情報案内線の視認性、建物や道路などに対
する遠近感が一層高まる。
制御手段は、道路情報受信手段によって受信した交通情
報に基づく渋滞、混雑、空きの情報などを立体的に表示
したり、表示色制御を行ったりするので、使用者は交通
情報を正しく認識し易くなり渋滞や混雑の回避経路を誤
ることが少なくなる。
制御手段は、施設を立体的に表示しその表面に施設識別
マークを表示するので、使用者は、経路案内線及び/又
は道路情報案内線に従って案内される際に目印となる施
設を認識し易くなり、曲がる位置や進行方向を誤ること
が一層少なくなる。
制御手段は、立体的に表示する施設に対し、実際の施設
で出入口が設けられている方角に対応した面に出入口を
表示するので、使用者は、経路案内線及び/又は道路情
報案内線に従って案内される際に、施設識別マークに加
え、出入口の向きを手掛かりに施設の識別が可能とな
る。また、使用者は、施設に立ち寄る場合などにおいて
予め車両の駐車位置を認識することができるので利便性
が高まる。
制御手段は、立体的に表示する施設を画面表示の視点位
置に応じた視認形態で表示するので、施設を違和感のな
い立体表示とすることができ、使用者は施設の認識が一
層容易になる。
の地図表示装置をカーナビゲーション装置に適用した第
1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説
明する。図1には、カーナビゲーション装置11の全体
構成についての概略的な機能ブロック図が示されてい
る。この図1において、位置検出部12は、GPS(G
lobal Positioning System)
受信機、ジャイロセンサ、車速センサなどから構成さ
れ、現在の車両位置を算出する部分である。この位置検
出部12は、上記各センサが性質の異なる誤差を有して
いるため、各々補間しながら使用可能なように構成され
ている。この場合、現在地が算出できれば、これらのセ
ンサを全部備える必要はなく、どれか一つ以上のセンサ
を備えていれば良い。
向上のための所謂マップマッチング用データ、地図デー
タ、および目的データを含む各種データを入力するため
の装置であり、DVDプレーヤ、ハードディスク装置、
CDプレーヤなどから構成されている。スイッチ情報入
力部14(本発明における入力手段に相当)は、後述す
るディスプレイ装置の左右や上下に取り付けられたスイ
ッチ類である。
ら構成されており、ROMにはカーナビゲーション装置
11を動作させるための実行プログラムが格納され、R
AMにはプログラム実行時の一時データや地図データ格
納部から取得した地図データなどが一時的に格納される
ようになっている。
を表示するもので、例えば液晶のディスプレイ装置から
構成されている。その画面には、位置検出部12から入
力された車両の現在位置マークと、地図データ格納部1
3から入力された地図データと、さらに地図上に重ねた
状態で経路案内線や目標設定地点の目印などの付加デー
タとが表示されるようになっている。音声出力部17
は、案内のための音声や画面操作の説明を出力する。
テム例えばVICS(Vehicle Informa
tion and Communication Sy
stem)における受信装置であって、道路に設置され
た電波ビーコンや光ビーコンから送られてくる道路交通
情報や、電話、FM放送からの道路交通情報を受信する
ようになっている。
段に相当)は、マイクロコンピュータを主体に構成され
ており、スイッチ情報入力部14に対する操作に応じ
て、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に選
択して経路案内線を表示する経路案内機能を実行した
り、マップマッチング処理,案内音声の合成、地図の描
画などを行うようになっている。このように自動的に最
適な案内経路を設定する手法としては、ダイクストラ法
が知られている。
0、マップマッチング部21、経路計算部22、経路案
内部23、描画部24、画面制御管理部25、図示しな
いビデオRAM(以下、VRAMと称す)などから構成
されている。
2で検出した車両の位置情報と地図データ格納部13か
ら取得した地図データの道路形状データなどを使って、
車両の現在位置がどの道路上に存在するかを特定する。
この際、地図データ取得部20が必要な地図データを地
図データ格納部13より取得する。また、使用者は、ス
イッチ情報入力部14を操作して所望の地図を表示させ
るなどを行い、目的地をセットする。経路計算部22で
は、マップマッチング部21で算出された現在位置の情
報や、使用者が指定した出発地と上記目的地までの最適
な経路を計算する。
と地図データ内に格納されている道路の形状データや、
交差点の位置情報や踏み切りの位置情報などから経路案
内に必要なポイントを算出したり、どのような経路案内
(右に曲がるのか左に曲がるのかなど)が必要なのかを
算出する。
路の略図や交差点付近では交差点付近の拡大図などを画
面制御管理部25の指示に従い描画し、表示部16に表
示する。
必要となる地図データを地図データ格納部13より取得
し、各処理部に提供する。また、上述した各処理は、メ
モリ部15のROMやRAMを使って実行される。
図(以下、3次元地図と称す)であり、地図データ内に
格納される建物の形状データと高さ情報から建物は3次
元的に描画される。また、立体交差なども道路の形状デ
ータなどに基づいて3次元的に描画される。経路案内部
23で算出された情報に基づき、車両が進行し経路案内
すべき位置に来ると描画部24に所望の画像を描画した
り、音声出力部17に所定の音声を発声させて、使用者
を目的地へ案内する。
4も参照して説明する。
表示部16に目的地への案内経路を表示させたい場合、
スイッチ情報入力部14を操作して表示部16に目的地
選択画面を表示させ目的地などを入力する。入力が完了
すると、経路計算部22で経路が算出され、制御部19
は、図2に示すフローチャートに従って経路案内線の表
示処理を行い、表示部16には図4(a)または(b)
に示すように、3次元地図とともに経路案内線が立体的
に表示される(A点〜I点を示すドットは表示されな
い)。
おいて、道路26に沿って建物27が立体的に表示され
ており、この道路26には経路案内線28(図中、格子
状斜線帯部分)が立体的に表示されている。ここで、粗
い格子状斜線帯部分は例えば明るい色調の赤色で一様に
塗られており、細かい格子状斜線帯部分は例えば暗い色
調の赤色で一様に塗られている。この経路案内線28
は、C点、D点、E点、F点を順に結んで構成される台
形状のポリゴン29aと、G点、H点、I点、C点を順
に結んで構成される台形状のポリゴン29bとを組み合
わせて構成されている。
の手前側(画面では下側)に経路案内線28の端面を表
示させているので、例えば経路案内線28が曲がること
なく道路26の手前側から遠方側(画面では上側)にま
っすぐ延びるような場合であっても、経路案内線28を
立体的に見せることができる。
2において、制御部19内の経路案内部23は、経路計
算部22が車両の現在位置や入力された目的地などに基
づいて算出した案内経路に対し、案内が必要となる道路
(例えば案内する道路に付された固有番号)を算出す
る。そして、地図データ取得部20により取得された地
図データ内の道路データ情報と比較し、同一情報となる
道路を抽出する(ステップS1)。
地図の描画中心点からどれだけの距離離れているかを算
出し、3次元地図表示を行った場合に道路を描画する幅
を算出する。ここで、描画中心点とは、VRAMの中心
座標点であり、表示部16にはこのVRAMの一部分を
切り出したフレームが表示される。そして、3次元地図
表示を行った場合に経路案内線28を描画する幅は、前
記道路を描画する幅と、経路案内線28が地図の描画中
心点からどれだけの距離離れているかとに基づいて決め
られる(ステップS2)。
際に経路案内線28の両端座標点での描画幅を計算す
る。図3には、例えば図4に示したC点、D点、E点、
F点により定まるポリゴン29aが示されている。この
図3において、制御部19は、道路の中央線N(道路線
N)上に存在するポリゴン29aのA点、B点と前記描
画中心点との距離から決まる係数を、描画中心点での経
路案内線28の幅に掛けて、線分CFの長さと線分DE
の長さとを算出する。そして、経路案内線28が道路線
Nに対し対称に描画されるように、A点、B点がそれぞ
れ線分CF、線分DEの中点となる位置関係となるよう
に、C点、D点、E点、F点の座標位置を決定する。
エッジリスト法や台形フィル法で赤色で塗りつぶした状
態に描画し(ステップS4)、その後ポリゴン29aを
画面下方に一定量だけずらして描画する(ステップS
5)。以上の処理を、ステップS6での判断により、経
路案内線28を構成する全てのポリゴン(図4ではポリ
ゴン29aと29b)について繰り返して行うことによ
り、経路案内線28を立体的に表示できる。
ポリゴン29aと29bに対応した2つの立体から構成
され、ポリゴン29a、29bに基づく立体を単位とし
て経路案内線28の色などを容易に変更可能となる。ま
た、使用者は、スイッチ情報入力部14を操作して3次
元地図表示の視点高度を変えることが可能となってい
る。この場合、経路案内線28はその視点高度に応じた
視認形態で表示されるようになっている。
3次元地図表示を行った場合に経路案内線の一部または
全部を立体的に表示するようにしたので、使用者は、経
路案内線28と建物27や道路26との相対的な位置関
係を認識し易くなる。特に、従来の表示では見づらかっ
た車両の高さ程度の視点高度からの表示や、右折または
左折した先の表示部分(例えば図4に示すポリゴン29
bの部分)についても、経路案内線28を視認し易くな
る。また、視点高度を変えると、経路案内線28はその
視点高度に応じた視認形態として表示されるので、違和
感のない立体的表示が可能となる。
たカーナビゲーション装置11について適用した第2の
実施形態について図5を参照して説明する。この図5に
示されるように、3次元地図表示を行う際、立体的に表
示される建物30が、経路案内線28が描画される道路
26の手前側に描画され、道路26の一部がその建物3
0によって遮られる場合がある。地図が3次元表示され
た後に経路案内線28が描画される場合は、図5(b)
に示すように経路案内線28と建物30との重複部分が
経路案内線28によって塗りつぶされる。
ョン装置11の制御部19は、ポリゴンを指定色(赤
色)で描画する際に、地図データ内に格納される建物3
0の形状データや高さ情報および道路26の位置情報な
どに基づいて、当該ポリゴンが建物と重なるかを判断す
る。そして、制御部19は、重なると判断した場合に
は、その重なる部分について重ならない部分とは異なる
色で描画する(本発明における表示色制御に相当)。
画される。すなわち、この重なる部分については、例え
ばVRAM上で経路案内線の表示色と建物の表示色とを
画素単位に互い違いに設定することで、使用者は、図5
(a)に示すように、画面上経路案内線28が建物30
を透過して薄く見えているように視認できる。この図5
(a)に示される経路案内線28のうち、散点状に示し
た部分(建物30と重なる部分)が半透過の状態で描画
された部分である。
物30との相対的な位置関係が明確になるとともに、経
路案内線28と建物30との重複部分について少なくと
も建物30の外形が認識可能となる。また、この重複部
分を半透過状態で描画したので、経路案内線28が建物
30を透過して見えるような違和感のない表示が得ら
れ、建物30の窓枠なども認識可能となって一層遠近感
が明確になる。
を立体的に表示した上で表示色制御を行っているので、
経路案内線28の視認性がより高くなっている。なお、
使用者は、スイッチ情報入力部14を操作して上記表示
色制御の実行するか否かを選択することができる。
実施形態について図6を参照して説明する。なお、カー
ナビゲーション装置11の構成については図1に示す通
りである。使用者がスイッチ情報入力部14を操作して
VICS表示を選択すると、制御部19は、交通情報受
信部18により受信した電波ビーコン信号や光ビーコン
信号に含まれる道路交通情報に基づく指示、例えば渋
滞、混雑、空きの情報などを道路上または道路外に当該
道路に沿った線(以下、道路情報案内線と称す)として
3次元表示された地図上に描画する。従来のVICS表
示画面は、図6(b)に示すように2次元の道路情報案
内線31で描画されていた。
上述した第1および第2の実施形態と同様にして、VI
CS表示における道路情報案内線35を立体的に且つ建
物と重なる部分を半透過の状態で描画するようになって
いる。従って、本実施形態によっても上述した各実施形
態と同様の効果が得られ、使用者はVICS表示による
渋滞、混雑、空きの情報などを認識し易くなっている。
実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態
は、制御部19がコンビニエンスストア、ガソリンスタ
ンドなどの施設を立体的に表示するとともにその表面に
施設識別マークを表示する表示制御を行う点に特徴を有
している。従来は、こうした施設については図7(c)
に示すように2次元の施設マーク32で示されていたの
で、視点高度を低く設定したような場合に、使用者は画
面上これらの施設を視認しにくかった。
示すように、これらの施設33を立方体として描画し、
その施設33の各表面に施設識別マークを表示する表示
制御を行うようになっている。そして、その立方体に描
かれた施設33は、使用者が設定した視点高度に応じた
視認形態で描画されるので、車両の高さ程度からの視点
で表示した場合であっても視認性が高くなるとともに、
視点位置に関わらず施設識別マークを認識することがで
きる。
ように、立体的に表示した施設34に対し、実際の施設
で出入口が設けられている方角に対応した面に出入口を
表示する。その結果、使用者は施設識別マークに加えそ
の出入口の向きからも施設34の識別が可能となり、一
層視認性が向上する。また、使用者は、施設34に立ち
寄る場合などにおいて、予め車両の駐車位置を確認する
ことができるので、利便性が向上する。
実施形態について図8ないし図16を参照して説明す
る。第5の実施形態では、制御部19は、地図上に一方
通行や速度規制,工事中や駐停車禁止,落石注意など、
或いは、VICSより得られる「渋滞中」などの交通規
制情報が表示されるようになっている。これらの交通規
制情報は、例えば、一方通行或いは進入禁止や速度規制
などは交通標識と同一の意匠で表示するが、地図が3次
元表示される場合には、それらの表示意匠はポリゴンを
用いて描画される。
場合には円形となる進入禁止などの標識の意匠を、ポリ
ゴン36によって描画する。このように表示意匠を構成
すると、例えば、3次元表示において視点位置を基準と
してその近傍に標識を表示する場合と遠方に表示する場
合とで、ビットマップデータを用いて構成した場合に比
較して表示品位の劣化が殆ど生じない。
にビットマップデータで表示意匠を描画した例も示して
いる。この場合、視点位置の近傍において表示を基準の
大きさ(1倍)から例えば2倍の大きさとする場合に
は、1ドットを2×2の4ドットで表示することにな
る。従って、図示のように、円の外形が粗くなり見づら
い表示となってしまう。逆に、遠方において小さく表示
する場合はデータを間引くことになるため、同様の問題
が生じる。
した表示を拡大,縮小する場合には、ポリゴンの各頂点
を示す座標の間隔を変更すれば良く、データの間引きや
水増しを行う必要がない。従って、図13に示すよう
に、表示を2倍の大きさとした場合でも、円の外形を1
ドット単位で滑らかに表現することができる。
線方向を正面から90度まで変化させた場合も、その角
度変化に応じて標識が自然に楕円状に見えるように表示
意匠を構成できる。このような場合にビットマップデー
タを用いると、細い楕円を描くためには、表示列のデー
タを多く間引いて描画する必要があり、曲線の表示品位
が大きく低下することになる。これに対して、ポリゴン
36を用いれば、楕円の曲線を微細なドットで描画でき
るため、ビットマップデータの場合と比較して表示品位
を高めることができる。
部16の画面内に地図と共に表示させる場合の制御内容
を示すフローチャートである。制御部19は、先ず、使
用者による3次元表示(3D表示)の設定があるかない
かを判断し(ステップA1)、その設定がなければ「N
O」と判断して、地図データ取得部20が地図データ格
納部13より取得した地図データを平面表示(2D表
示)する(ステップA2)。
の設定がある場合は「YES」と判断して、地図データ
取得部20が取得した地図データを3次元表示のデータ
に変換する(ステップA3)。その場合、現在設定され
ている視点位置の高度(即ち、地図の表示縮尺)や道路
の視線方向などに応じた3次元表示となるように変換を
行う。
れている各交通規制情報を看板表示するためのポリゴン
を地図データ取得部20を介して得ると(ステップA
4)、それらを看板表示で描画するか否かの判定処理を
行う(ステップA5)。尚、看板表示とは、例えば図1
4に示すように地図上の地面から所定高さにおいて、交
通規制情報の意匠を3次元表示(即ち、視点位置に応じ
て変化する意匠で表示)することを言う。
おける判定結果に基づいて、描画部24を介して表示部
16の画面に地図データを3次元表示する(ステップA
6)。そして、使用者による2次元表示への変更がある
かないかを判断し、変更がある場合はステップA2へ、
変更がない場合はステップA3へ移行する。
理の制御内容を示すフローチャートである。この図9に
おいて、制御部19は、これから描画しようとする地図
データ内に交通規制情報が含まれているか否かを判断し
(ステップB1)、含まれている場合は、現在3次元表
示の視点位置として設定されている俯角(図10参照)
が、所定角度(例えば、50度など)内であるか否か、
また、視点位置を基準とする視線方向に対して、交通規
制情報が傾いて表示される角度(図11参照)が所定角
度内(例えば、±80度以内)であるか否かを判断する
(ステップB2,B3)。尚、図10では、図示の都合
上、表示の正面を基準として視線方向がなす角度を示し
ているが、相対的な表現であり実質は同一である。
部19が「NO」と判断すると、その交通規制情報は2
次元表示され(ステップB5)、ステップB2,B3の
両方で制御部19が「YES」と判断すると、その交通
規制情報は3次元表示(看板表示)される(ステップB
4)。
向前方に右折道路があり、その道路について進入禁止の
標識(交通規制情報)37が表示されているものとする
(尚、図14などとは異なり支柱の表示は省略してい
る)。この場合、視点位置が比較的低ければ(図12
(a)参照)、使用者は看板表示であっても標識37を
視認することができる。しかし、図12(b)に示すよ
うに視点位置が比較的高くなると、看板表示の標識37
は図中に破線で示すように極めて細い楕円となってしま
い、使用者にとって認識が極めて困難となってしまう。
従って、図12(b)のような場合には、2次元の表示
意匠を張り付けた方が、使用者は標識37を容易に認識
することができるようになる。
示部16の画面内における地図上の地面から所定の高さ
に、交通標識37を示す意匠をポリゴンを用いて3次元
表示するので、従来のようにビットマップデータによっ
て描画される意匠よりも表示品位を高めることができ
る。従って、使用者は、交通標識を一層認識し易くなる
のでより安全な走行を行うことが可能となる。また、そ
の意匠を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表示す
るので、交通標識37を違和感のない立体表示とするこ
とが可能となり、使用者は、視点の設定位置にかかわら
ず交通標識をより認識し易くなる。
からの俯角が所定角度を超えると、または、交通標識3
7に対する視線方向角度が所定角度を超えると、交通標
識37を示す意匠を3次元表示から2次元表示に切替え
るので、俯角または視線方向角度が比較的大きくなった
場合でも、その交通標識37が道路のどの地点から有効
であるのか、または交通標識37自体を明確に示すこと
ができる。
実施形態について図15及び図16をも参照して説明す
る。第6の実施形態は、制御部19が、図15に示すよ
うに、表示部16の画面い表示される地図上において、
進入禁止の交通標識37を看板表示すると同時に、その
進入禁止を意味する意匠(“×”及び矢印)38を2次
元表示するようにしたものである。また、図16は、同
様に、40kmの速度制限を示す交通標識39につい
て、看板表示と共に、同趣旨の意匠(“40”及び矢
印)40を2次元表示した例である。
1つの交通規制情報を意味する意匠を、2次元と3次元
との両方の形態で表示させておけば、視線位置の俯角や
視線方向が変化して3次元表示の標識が見にくくなった
場合でも、2次元表示の意匠によって情報を補うことが
できる。そして、第5の実施形態とは異なり、3次元表
示/2次元表示の何れを選択するかの判断を行う必要が
なく、制御部19の処理負担を軽減することができる。
施形態に限定されるものではなく、次のように変形また
は拡張が可能である。経路案内線28を直方体や立方体
として描画しても良い。また、立体的な経路案内線28
の先端部に立体的な矢印を付加しても良い。
内線について、上記経路案内線28同様3次元表示(立
体的に表示)するようにしても良い。
と建物30とが重なる部分については、経路案内線28
を描画しないように制御しても良い。また、経路案内線
28が立体交差の下側の道路を通過する場合やトンネル
内を通過する場合などについても、同様にして描画可能
となる。第4の実施形態において、施設を直方体や円柱
で描画しても良いし、実形状に近い立体として描画して
も良い。また、信号機を立体的に表示しても良い。
的に表示する交通規制情報は交通標識に限らず、VIC
Sなどから得られる「事故による通行止め」,「渋滞1
0km」,「雨のため60km規制」などの情報でも良
い。看板表示から平面表示に切替えを行う視点位置の俯
角大きさ、或いは視線方向角度の大きさは、適宜変更す
れば良い。第6の実施形態において、例えば、「進入禁
止」の標識を看板表示すると共に、平面的意匠では、図
15とは逆向きの矢印によって「一方通行」であること
を表示しても良い。
示すブロック図
(a)および比較図(b)
(a)および比較図(b)
(a)(b)および比較図(c)
を3次元表示する処理を示すフローチャート
図
例、(b)は俯角が比較的大きい場合の画面表示例を示
す
を変化させた場合の一例を示す図
交通標識の意匠が変化する状態を示す図
(その1)
Claims (16)
- 【請求項1】 画面に建物、道路などを3次元表示可能
な地図表示装置において、前記画面内における地図上の
地面から所定の高さに、交通規制情報を示す意匠をポリ
ゴンを用いて立体的に表示する表示制御手段を備えたこ
とを特徴とする地図表示装置。 - 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記交通規制情報
を示す意匠を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表
示することを特徴とする請求項1記載の地図表示装置。 - 【請求項3】 前記表示制御手段は、画面表示の視点位
置から地図上の特定地点を見下ろす俯角が所定角度を超
えると、前記交通規制情報を示す意匠を立体的意匠から
平面的意匠に切替えることを特徴とする請求項1または
2記載の地図表示装置。 - 【請求項4】 前記表示制御手段は、画面表示の視点位
置を基準とする前記交通規制情報の表示に対する視線方
向角度が所定角度を超えると、交通規制情報を示す意匠
を立体的意匠から平面的意匠に切替えることを特徴とす
る請求項1ないし3の何れかに記載の地図表示装置。 - 【請求項5】 前記表示制御手段は、同一の交通規制情
報を意味する平面的意匠をも同時に表示することを特徴
とする請求項1または2記載の地図表示装置。 - 【請求項6】 前記表示制御手段は、経路案内線及び/
又は道路情報案内線の一部または全部を立体的に表示す
ることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の
地図表示装置。 - 【請求項7】 前記表示制御手段は、前記経路案内線及
び/又は道路情報案内線の立体的表示部を1または複数
の立体の組み合わせにより表示することを特徴とする請
求項6記載の地図表示装置。 - 【請求項8】 前記表示制御手段は、前記立体的な経路
案内線及び/又は道路情報案内線を画面表示の視点位置
に応じた視認形態で表示することを特徴とする請求項6
または7記載の地図表示装置。 - 【請求項9】 前記表示制御手段は、前記経路案内線及
び/又は道路情報案内線のうち前記建物、道路などに隠
れる位置関係となる部分を当該経路案内線及び/又は道
路情報案内線のその他の部分と異なった色で表示する表
示色制御を実行する表示制御手段を備えたことを特徴と
する請求項6ないし8の何れかに記載の地図表示装置。 - 【請求項10】 前記表示制御手段は、前記経路案内線
及び/又は道路情報案内線のうち前記建物、道路などに
隠れる位置関係となる部分を半透過状態で表示すること
を特徴とする請求項9記載の地図表示装置。 - 【請求項11】 前記表示色制御の実行を選択するため
の入力手段を備え、前記表示制御手段は、この入力手段
からの選択信号に基づいて前記表示色制御を実行するこ
とを特徴とする請求項9または10記載の地図表示装
置。 - 【請求項12】 前記表示制御手段は、前記経路案内線
及び/又は道路情報案内線の一部または全部を立体的に
表示することを特徴とする請求項9ないし11の何れか
に記載の地図表示装置。 - 【請求項13】 道路交通情報を受信する道路情報受信
手段と、この道路情報受信手段により受信した交通情報
に基づいて渋滞、混雑、空きの情報などを道路上または
道路に沿って立体的に表示する表示制御手段とを備えた
ことを特徴とする請求項6ないし12の何れかに記載の
地図表示装置。 - 【請求項14】 前記表示制御手段は、前記建物などの
施設を立体的に表示するとともにその表面に施設識別マ
ークを表示することを特徴とする請求項6ないし13の
何れかに記載の地図表示装置。 - 【請求項15】 前記表示制御手段は、前記立体的に表
示する施設に対し、実際の施設で出入口が設けられてい
る方角に対応した面に出入口を表示可能とすることを特
徴とする請求項14記載の地図表示装置。 - 【請求項16】 前記表示制御手段は、前記立体的に表
示する施設を画面表示の視点位置に応じた視認形態で表
示することを特徴とする請求項14または15記載の地
図表示装置。
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