JP3663828B2 - ヒートポンプ式風呂給湯システム - Google Patents

ヒートポンプ式風呂給湯システム Download PDF

Info

Publication number
JP3663828B2
JP3663828B2 JP13076197A JP13076197A JP3663828B2 JP 3663828 B2 JP3663828 B2 JP 3663828B2 JP 13076197 A JP13076197 A JP 13076197A JP 13076197 A JP13076197 A JP 13076197A JP 3663828 B2 JP3663828 B2 JP 3663828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
bath
heat
heat exchanger
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13076197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10318604A (ja
Inventor
竹司 渡辺
寛明 米久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP13076197A priority Critical patent/JP3663828B2/ja
Publication of JPH10318604A publication Critical patent/JPH10318604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3663828B2 publication Critical patent/JP3663828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヒートポンプによる風呂給湯システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のヒートポンプは特公昭63−10340号公報に示す如きものがある。以下、従来の技術について図面に基づき説明する。図12は従来のヒートポンプシステムの構成図である。図12において、ヒートポンプ50で貯湯タンク6の水を加熱し、貯湯する。そして、浴槽11への湯張り時に貯湯タンク6から出湯して利用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のヒートポンプシステムでは、浴槽の残り湯を排水するため、熱エネルギー損失が大きい。例えば、42℃の湯を風呂の湯張りに利用した場合、約38℃の残り湯が排水されるため、入浴で有効に利用される湯温は約4deg(=42℃−38℃)である。すなわち、冬季は30deg(給水温8℃の場合)の熱が廃熱されることになり、浴槽の残り湯の熱が活用されない。
【0004】
本発明は上記課題を解決するものであり、浴槽の残り湯を利用して、給湯システムの省エネルギー化、沸き上げ時間の短縮化および機器の小型化をはかることを主目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、圧縮機、冷媒給湯熱交換器、大気熱あるいは太陽熱を吸熱する蒸発器を有する冷媒回路と、貯湯タンク、給湯ポンプ、風呂熱交換器、前記冷媒給湯熱交換器と熱交換関係を有する水給湯熱交換器を有する給湯回路と、風呂ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換関係を有する風呂熱回収熱交換器を有する風呂回路とを有し、前記風呂熱交換器及び前記水給湯熱交換器は直列に接続され、前記風呂熱交換器及び前記水給湯熱交換器と、前記貯湯タンクに対して並列接続された給湯バイパス管と、前記給湯バイパス管に設けた流路切換え手段を有するヒートポンプ式風呂給湯システムとした。
【0006】
以上の構成により、本発明は風呂廃熱回収運転において、浴槽の残り湯を風呂熱回収熱交換器へ送り、ここで貯湯タンクの水を風呂熱交換器を介して加熱する。そして、加熱した水を水給湯熱交換器へ流入し、冷媒給湯熱交換器を介して圧縮機の凝縮熱で高温湯に加熱して貯湯タンクに貯湯する。従って、風呂の残り湯をヒートポンプ加熱のプレヒートに利用するため、省エネルギーとなる。また、浴槽残り湯の熱とヒートポンプ加熱を同時運転するため、貯湯タンクの沸き上げ時間を短縮できる。また、ヒートポンプの加熱能力を小さくできるため、圧縮機、冷媒給湯熱交換器、蒸発器などの小型化が達成できる。
また、風呂の追い焚き運転において、水給湯熱交換器から流出する高温湯を給湯バイパス管を流通させて風呂熱交換器へ流し、風呂熱交換器を介して風呂廃熱回収熱交換器に流入する浴槽湯を加熱する。従って、ヒートポンプを利用して高効率で風呂追い焚き運転できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、圧縮機、冷媒給湯熱交換器、大気熱あるいは太陽熱を吸熱する蒸発器を有する冷媒回路と、貯湯タンク、給湯ポンプ、風呂熱交換器、前記冷媒給湯熱交換器と熱交換関係を有する水給湯熱交換器を有する給湯回路と、風呂ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換関係を有する風呂熱回収熱交換器を有する風呂回路とを有し、前記風呂熱交換器及び前記水給湯熱交換器は直列に接続され、前記風呂熱交換器及び前記水給湯熱交換器と、前記貯湯タンクに対して並列接続された給湯バイパス管と、前記給湯バイパス管に設けた流路切換え手段を有するヒートポンプ式風呂給湯システムであり、風呂廃熱回収運転において、浴槽の残り湯を風呂熱回収熱交換器へ送り、ここで貯湯タンクの水を風呂熱交換器を介して加熱する。そして、加熱した水を水給湯熱交換器へ流入し、冷媒給湯熱交換器を介して圧縮機の凝縮熱で高温湯に加熱して貯湯タンクに貯湯する。従って、風呂の残り湯をヒートポンプ加熱のプレヒートに利用するため、省エネルギーとなる。また、浴槽残り湯の熱とヒートポンプ加熱を同時運転するため、貯湯タンクの沸き上げ時間を短縮できる。また、ヒートポンプの加熱能力を小さくできるため、圧縮機、冷媒給湯熱交換器、蒸発器などの小型化が達成できる。また、風呂の追い焚き運転において、水給湯熱交換器から流出する高温湯を給湯バイパス管を流通させて風呂熱交換器へ流し、風呂熱交換器を介して風呂廃熱回収熱交換器に流入する浴槽湯を加熱する。従って、ヒートポンプを利用して高効率で風呂追い焚き運転できる。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、給湯バイパス管と熱交換関係を有する蓄熱器を設けた請求項1記載のヒートポンプ式風呂給湯システムであり、圧縮機吐出冷媒の凝縮熱で加熱された高温湯を利用して蓄熱器で蓄熱する。そして、風呂追い焚き運転時に、蓄熱器へ流入する水を加熱し、加熱された水で風呂熱回収熱交換器へ流入する浴槽水を加熱する。従って、風呂追い焚き運転時の立ち上げスピードは向上する。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、蓄熱器と熱交換関係を有する如く冷媒給湯熱交換器の冷媒出口に設けた冷媒過冷却熱交換器を有する請求項2記載のヒートポンプ式風呂給湯システムであり、貯湯タンクを沸き上げる貯湯運転時において、冷媒給湯熱交換器出口の冷媒熱を蓄熱器で蓄熱して、風呂追い焚き運転時に、蓄熱器へ流入する水を介して風呂熱回収熱交換器へ流入する浴槽水を加熱するため、風呂追い焚き運転時に省エネルギーとなる。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、時間を計時するクロックと、前記クロックの信号を受けて圧縮機および流路切換え手段を制御する運転制御手段を有する請求項2または3記載のヒートポンプ式風呂給湯システムであり、深夜時間帯であることをクロックで検出して、運転制御手段が流路切換え手段で給湯バイパス管側に流路を切換えるとともに圧縮機を運転する。そして、圧縮機吐出冷媒の凝縮熱で加熱した水給湯熱交換器から流出する高温湯を蓄熱器へ流入させて、蓄熱する。そして、風呂追い焚き運転時に、蓄熱器へ流入する給湯回路の水を加熱し、加熱された水で風呂熱回収熱交換器へ流入する浴槽水を加熱する。従って、深夜の低料金時間帯に蓄熱した熱を風呂追い焚きの加熱に利用するため、低運転維持費であるとともに電力負荷の平準化になる。
【0011】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、従来例および各実施例において、同じ構成、同じ動作をするものについては同一符号を付し、一部説明を省略する。
【0012】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図1において、実線矢印は冷媒回路の冷媒の流れ方向を示し、破線は給湯回路の水の流れ方向を示し、一点鎖線は風呂回路の浴槽水の流れ方向を示す。1は圧縮機、2は冷媒給湯熱交換器、3は減圧手段、4は蒸発器であり、大気熱あるいは太陽熱などを吸熱する。5は冷媒回路であり、圧縮機1、冷媒給湯熱交換器2、減圧手段3、蒸発器4を備える。6は貯湯タンク、7は給湯ポンプ、8は風呂熱交換器、9は水給湯熱交換器であり、冷媒給湯熱交換器2と熱交換関係を有する。10は給湯回路であり、貯湯タンク6、給湯ポンプ7、風呂熱交換器8、水給湯熱交換器9を備える。11は浴槽、12は風呂ポンプ、13は風呂熱回収熱交換器であり、風呂熱交換器8と熱交換関係を有する。14は風呂回路であり、浴槽11、風呂ポンプ12、風呂熱回収熱交換器13を有する。
【0013】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、貯湯タンク6の水は給湯ポンプ7によって風呂熱交換器8へ流入する。一方、浴槽11の湯は風呂ポンプ12を通り、風呂熱回収熱交換器13へ流入し、ここで、風呂熱交換器8を流れる水を加熱する。そして、放熱した浴槽湯は浴槽11へ戻る。一方、風呂熱交換器8で加熱された給湯回路10の水は水給湯熱交換器9へ流入する。そして、ここで、圧縮機1から吐出した高温高圧のガス冷媒の凝縮熱で冷媒給湯熱交換器2を介して加熱され、貯湯タンク6の上部に貯湯される。一方、冷媒給湯熱交換器2で凝縮液化した冷媒は減圧手段3で減圧されて蒸発器4へ流入し、ここで大気熱あるいは太陽熱を吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機1へ戻る。このサイクルを繰り返しながら、浴槽残り湯の熱を回収して貯湯タンクに貯湯する。従って、浴槽の残り湯をヒートポンプ加熱のプレヒートに利用するため、省エネルギーとなる。また、浴槽残り湯の熱とヒートポンプ加熱を同時運転するため、貯湯タンクの沸き上げ時間を短縮できる。また、ヒートポンプの加熱能力を小さくできるため、圧縮機、冷媒給湯熱交換器、蒸発器などの小型化が達成できる。
【0014】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図2において、第2の風呂熱回収熱交換器を利用した風呂廃熱運転時の冷媒流れ方向を実線矢印、浴槽水の流れ方向を一点鎖線で表す。15は冷媒風呂熱交換器であり、蒸発器4と並列に冷媒回路5と接続されている。16は第2の風呂熱回収熱交換器であり、冷媒風呂熱交換器15と熱交換関係を有し、風呂熱回収熱交換器13と並列に接続される。17は風呂熱回収回路であり、第2の風呂熱回収熱交換器16を有し、風呂回路14と接続されている。18は冷媒切換え手段であり、蒸発器4と冷媒風呂熱交換器15の冷媒流れの切り換えをおこなう。19は風呂切換え手段であり、風呂熱回収熱交換器13と第2の風呂熱回収熱交換器16の浴槽水の流れの切り換えをおこなう。20は風呂温度検出手段であり、風呂回路の流体温度を検出する。21は給水温度検出手段であり、給湯回路の流体温度を検出する。22は制御手段であり、風呂温度検出手段20の信号と給水温度検出手段21の信号を比較して冷媒切換え手段18および風呂切換え手段19へ信号を送る。
【0015】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、運転経過とともに浴槽11の残り湯温は低下し、風呂熱交換器8で給湯回路10の水を加熱する能力が小さくなつた場合、例えば、風呂熱回収熱交換器13の流体入口温度を風呂温度検出手段20で検出し、風呂熱交換器8の流体出口温度を給水温度検出手段21で検出して、風呂温度検出手段20と給水温度検出手段21の信号が所定温度差を示す場合に、制御手段22は冷媒切換え手段18および風呂切換え手段19へ信号を送り、冷媒を冷媒風呂熱交換器15へ、また、浴槽湯を第2の風呂熱回収熱交換器16へ流すように切り換える。そして、冷媒風呂熱交換器15を流れる冷媒温度は第2の風呂熱回収熱交換器16を流れる浴槽湯温よりも低温となるように減圧手段3で減圧されているため、浴槽湯を吸熱し、蒸発ガス化して、圧縮機1に流入する。そして、ヒートポンプした凝縮熱で冷媒給湯熱交換器2を介して水給湯熱交換器9を流れる水を加熱する。従って、浴槽の残り湯を低温まで廃熱回収することができるようになり、さらに省エネルギーとなる。また、1つの風呂ポンプ12で風呂熱回収熱交換器13と第2の風呂熱回収熱交換器16を利用することができる。尚、風呂温度検出手段20が所定温度の信号を示した時に制御手段22が動作しても、同様に浴槽の残り湯を低温まで廃熱回収することができる。
【0016】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図3において、23は流量制御手段であり、給湯ポンプ7の流量制御をおこなう。24は温度検出手段であり、水給湯熱交換器9の流体出口温度を検出する。25は給湯ポンプ制御手段であり、温度検出手段24の信号を受けて流量制御手段23へ信号を送る。
【0017】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、運転経過とともに浴槽11の残り湯温は低下するため、加熱量が低下し、風呂熱交換器8の出口温度は下がる。そのため、水給湯熱交換器9出口の湯温も下がる。それを検出して温度検出手段24は給湯ポンプ制御手段25へ信号を送り、流量制御手段23を介して給湯ポンプ7の流量を下げる制御をおこなう。そのため、水給湯熱交換器9出口の湯温は所定湯温に回復する。よつて、貯湯タンクに同じ湯温で貯湯することができる。
【0018】
(実施例4)
図4は本発明の実施例4のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図4において、26は給水温度検出手段であり、貯湯タンク下部あるいは風呂熱交換器8の流体入口温度を検出する。27は風呂温度検出手段であり、風呂熱回収熱交換器13の流体出口温度を検出する。28は風呂流量制御手段であり、風呂ポンプ12の流量制御をおこなう。29は風呂ポンプ制御手段であり、給水温度検出手段26と風呂温度検出手段27の信号を受けて風呂流量制御手段28を制御する。
【0019】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、運転経過とともに浴槽の残り湯温は低下するため、風呂温度検出手段27の信号と給水温度検出手段26の信号を受けて、両信号に基づいた温度差が小さくなると風呂ポンプ流量制御手段29は風呂流量制御手段28を制御し、風呂熱回収熱交換器13を流れる流量を増加するように風呂ポンプ12の流量制御をおこない、風呂熱回収熱交換器13の流体出口温度を高める。よって、風呂熱回収熱交換器13の流体出口温度と風呂熱交換器8の流体入口温度の温度差は大きくなるため、風呂熱回収熱交換器13の流体入口温度をさらに下げて運転できる。従って、浴槽の残り湯が低温になるまで廃熱回収運転できる。
【0020】
(実施例5)
図5は本発明の実施例5のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図5において、30は温度検出手段であり、水給湯熱交換器9の流体出口温度を検出する。31は周波数制御手段であり、圧縮機1の運転周波数を可変する。32は能力制御手段であり、温度検出手段30の信号を受けて周波数制御手段31へ信号を送る。
【0021】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、運転経過とともに浴槽11の残り湯温は低下するため、加熱量が低下して風呂熱交換器8出口温度は下がる。そのため、水給湯熱交換器9出口の湯温も下がり、温度検出手段30の信号から能力制御手段32は周波数制御手段31へ信号を送り、圧縮機1の運転周波数を大きくする。従って、ヒートポンプの加熱能力が増加するため、給湯負荷に対応した貯湯湯量および安定した沸き上げ湯温が得られる。また、入浴完了直後など、浴槽11の残り湯温が高温の場合には、風呂熱交換器8での熱交換量は大きいため、風呂熱交換器8出口温度は上がる。そのため、水給湯熱交換器9出口の湯温も上昇し、温度検出手段30の信号から能力制御手段32は周波数制御手段31へ信号を送り、圧縮機1の運転周波数を小さくする。従って、圧縮機1の冷媒循環量は下がり、加熱能力が下がるとともに蒸発器4の冷媒温度は高くなり、高効率で廃熱回収運転できる。なお、水給湯熱交換器9の流体出口温度の代わりに風呂回路14の流体温度を検出して能力制御手段32へ信号を送っても同様の効果が得られる。
【0022】
(実施例6)
図6は本発明の実施例6のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図6において、実線矢印は風呂熱交換器8で風呂廃熱回収しない場合の給湯回路の水の流れ方向を示す。33はバイパス管であり、風呂熱交換器8と並列に設ける。34は開閉弁であり、バイパス管33に設ける。
【0023】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、浴槽11の残り湯温が低下した場合など、風呂熱交換器8で廃熱回収しない場合に、開閉弁34を開放して給湯ポンプ7から送られてきた水をバイパス管33を経て水給湯熱交換器9へ流入させる。そして、ここで、ヒートポンプの凝縮熱で加熱して貯湯タンク6へ貯湯する。従って、給湯回路の損失抵抗は小さくなり、給湯ポンプ7は高流量まで運転することができる。そのため、水給湯熱交換器9の流体入口温度が高温になるまで加熱することができ、貯湯タンク6の貯湯熱量は増加する。
【0024】
(実施例7)
図7は本発明の実施例7のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図7において、着霜を検知した後の浴槽水の流れ方向を実線矢印で示し、冷媒の流れ方向を破線で示す。35は冷媒温度検出手段であり、蒸発器4の冷媒入口温度を検出する。36は冷媒切換え手段であり、蒸発器4と冷媒風呂熱交換器15への冷媒流れを切り換える。37は風呂切換え手段であり、風呂熱回収熱交換器13と第2の風呂熱回収熱交換器16への浴槽湯の流れを切り換える。38は運転切替え制御手段であり、冷媒温度検出手段35の信号を受けて冷媒切換え手段36および風呂切換え手段37を制御する。
【0025】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂廃熱回収運転において、蒸発器4を利用した風呂廃熱回収運転において、冬季の外気温度が低い場合に蒸発器4の表面が着霜する。それを冷媒温度検出手段35が検出して冷媒切換え手段36および風呂切換え手段37へ信号を送り、冷媒は冷媒風呂熱交換器15へ流れ、一方、浴槽湯は風呂熱回収回路17の第2の風呂熱回収熱交換器16へ流れる。そして、大気より高温の浴槽湯を吸熱源として圧縮機1は運転し、凝縮熱で給湯回路10の水を加熱する貯湯運転を継続する。従って、冬季に着霜が生じる外気条件において、高効率で貯湯運転できる。
【0026】
(実施例8)
図8は本発明の実施例8のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図8において、実線矢印は風呂の追い焚き運転時の給湯回路の水の流れ方向を示す。39は給湯バイパス管であり、水給湯熱交換器9の流体出口と給湯ポンプ7の流体入口を接続する。40は流路切換え手段であり、給湯バイパス管39に具備する。
【0027】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。風呂の追い焚き運転において、水給湯熱交換器9から流出する高温湯を流路切換え手段40を介して給湯バイパス管39を流通させて風呂熱交換器8へ流し、風呂熱交換器8を介して風呂熱回収熱交換器13に流入する浴槽湯を加熱する。従って、ヒートポンプを利用して、高効率で風呂追い焚き運転できるため、利便性が向上する。
【0028】
(実施例9)
図9は本発明の実施例9のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図9において、41は蓄熱器であり、給湯バイパス管39と熱交換関係を有する。
【0029】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。圧縮機1から吐出した冷媒は冷媒給湯熱交換器2を介して水給湯熱交換器9に流入する水を加熱する。そして、加熱された高温の湯は蓄熱器41へ流入し、ここで蓄熱材へ放熱する。そして、放熱した水は風呂熱交換器8を通り、あるいは風呂熱交換器8をバイパスして再度水給湯熱交換器9へ流入する。このサイクルで蓄熱器41に蓄熱される。そして、風呂追い焚き運転時に、蓄熱器41へ流入する水は蓄熱材から吸熱して温度上昇して風呂熱交換器8へ流入する。そして、風呂熱交換器8を介して風呂熱回収熱交換器13の浴槽水を加熱する。一方、放熱して温度低下した水は水給湯熱交換器9を通り、再度蓄熱器41へ流入し、蓄熱材から吸熱して流出する。従って、蓄熱を利用して風呂追い焚き運転するため、立ち上げスピードは向上する。
【0030】
(実施例10)
図10は本発明の実施例10のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図10において、実線矢印は給湯回路の水の流れ方向を示し、破線矢印は冷媒流れ方向を示す。42は冷媒過冷却熱交換器であり、蓄熱器41と熱交換関係を有し、冷媒給湯熱交換器2の冷媒出口に設ける。
【0031】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。貯湯タンク6を沸き上げる貯湯運転時において、圧縮機1から吐出した冷媒は冷媒給湯熱交換器2を介して水給湯熱交換器9に流入する水を加熱する。そして、冷媒給湯熱交換器2で凝縮液化した冷媒は冷媒過冷却熱交換器42へ流入し、ここで過冷却冷媒の液エンタルピーが蓄熱器41の蓄熱に利用される。そして、過冷却が大きくなった冷媒は減圧手段3で減圧されて再度蒸発器4あるいは冷媒風呂熱交換器15へ流入する。このサイクルの繰り返しで蓄熱器41に蓄熱される。そして、風呂追い焚き運転時において、蓄熱器41へ流入する水は蓄熱器41から吸熱して温度上昇して風呂熱交換器8へ流入する。そして、風呂熱交換器8を介して風呂熱回収熱交換器13へ流入する浴槽水を加熱する。一方、放熱して温度低下した水は水給湯熱交換器9を通り、再度蓄熱器41へ流入し、吸熱して再び温度上昇して流出する。すなわち、貯湯運転時の過冷却冷媒のエンタルピーを蓄熱して、風呂追い焚き運転時に、浴槽水の加熱に利用するため、省エネルギーとなる。
【0032】
(実施例11)
図11は本発明の実施例11のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図である。図11において、43はクロックであり、時間を計時する。44は運転制御手段であり、クロック43の信号を受けて圧縮機1および流路切換え手段40を制御する。
【0033】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。深夜時間帯であることをクロック43で検出して、運転制御手段44は流路切換え手段40で給湯バイパス管39側に流路切り換えをするとともに圧縮機1を運転する。そして、圧縮機1の吐出冷媒は冷媒給湯熱交換器2へ流入し、ここで水給湯熱交換器9へ流入する水を加熱する。そして、加熱された高温湯は蓄熱器41へ流入し、蓄熱材を蓄熱する。そして、風呂追い焚き運転時に、蓄熱器41へ流入する水を加熱し、加熱された水は風呂熱交換器8を介して風呂熱回収熱交換器13へ流入する浴槽湯を加熱する。従って、深夜の低料金時間帯に蓄熱した熱を風呂追い焚きの加熱に利用するため、低運転維持費であるとともに電力負荷の平準化になる。
【0034】
【発明の効果】
風呂廃熱回収運転において、浴槽の残り湯を風呂熱回収熱交換器へ送り、ここで貯湯タンクの水を風呂熱交換器を介して加熱する。そして、加熱した水を水給湯熱交換器へ流入し、冷媒給湯熱交換器を介して圧縮機の凝縮熱で高温湯に加熱して貯湯タンクに貯湯する。従って、風呂の残り湯をヒートポンプ加熱のプレヒートに利用するため、省エネルギーとなる。また、浴槽残り湯の熱とヒートポンプ加熱を同時運転するため、貯湯タンクの沸き上げ時間を短縮できる。また、ヒートポンプの加熱能力を小さくできるため、圧縮機、冷媒給湯熱交換器、蒸発器などの小型化が達成できる。また、ヒートポンプを利用して高効率で風呂追い焚き運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図2】 本発明の実施例2のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図3】 本発明の実施例3のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図4】 本発明の実施例4のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図5】 本発明の実施例5のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図6】 本発明の実施例6のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図7】 本発明の実施例7のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図8】 本発明の実施例8のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図9】 本発明の実施例9のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図10】 本発明の実施例10のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図11】 本発明の実施例11のヒートポンプ式風呂給湯システムの構成図
【図12】 従来のヒートポンプシステムの構成図
【符号の説明】
1 圧縮機
2 冷媒給湯熱交換器
3 減圧手段
4 蒸発器
5 冷媒回路
6 貯湯タンク
7 給湯ポンプ
8 風呂熱交換器
9 水給湯熱交換器
10 給湯回路
11 浴槽
12 風呂ポンプ
13 風呂熱回収熱交換器
14 風呂回路
15 冷媒風呂熱交換器
16 第2の風呂熱回収熱交換器
17 風呂熱回収回路
18 冷媒切換え手段
19 風呂切換え手段
20 風呂温度検出手段
21 給水温度検出手段
22 制御手段
23 流量制御手段
24 温度検出手段
25 給湯ポンプ制御手段
26 水温度検出手段
27 風呂温度検出手段
28 風呂流量制御手段
29 風呂ポンプ制御手段
30 温度検出手段
31 周波数制御手段
32 能力制御手段
33 バイパス管
34 開閉弁
35 冷媒温度検出手段
36 冷媒切換え手段
37 風呂切換え手段
38 運転切換え制御
39 給湯バイパス管
40 流路切換え手段
41 蓄熱器
42 冷媒過冷却熱交換器
43 クロック
44 運転制御手段

Claims (4)

  1. 圧縮機、冷媒給湯熱交換器、大気熱あるいは太陽熱を吸熱する蒸発器を有する冷媒回路と、貯湯タンク、給湯ポンプ、風呂熱交換器、前記冷媒給湯熱交換器と熱交換関係を有する水給湯熱交換器を有する給湯回路と、風呂ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換関係を有する風呂熱回収熱交換器を有する風呂回路とを有し、前記風呂熱交換器及び前記水給湯熱交換器は直列に接続され、前記風呂熱交換器及び前記水給湯熱交換器と、前記貯湯タンクに対して並列接続された給湯バイパス管と、前記給湯バイパス管に設けた流路切換え手段を有するヒートポンプ式風呂給湯システム。
  2. 給湯バイパス管と熱交換関係を有する蓄熱器を設けた請求項1記載のヒートポンプ式風呂給湯システム。
  3. 蓄熱器と熱交換関係を有する如く冷媒給湯熱交換器の冷媒出口に設けた冷媒過冷却熱交換器を有する請求項2記載のヒートポンプ式風呂給湯システム。
  4. 時間を計時するクロックと、前記クロックの信号を受けて圧縮機および流路切換え手段を制御する運転制御手段を有する請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式風呂給湯システム。
JP13076197A 1997-05-21 1997-05-21 ヒートポンプ式風呂給湯システム Expired - Fee Related JP3663828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13076197A JP3663828B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 ヒートポンプ式風呂給湯システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13076197A JP3663828B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 ヒートポンプ式風呂給湯システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004276871A Division JP3856024B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 ヒートポンプ式風呂給湯システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10318604A JPH10318604A (ja) 1998-12-04
JP3663828B2 true JP3663828B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=15042033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13076197A Expired - Fee Related JP3663828B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 ヒートポンプ式風呂給湯システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3663828B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4610688B2 (ja) * 2000-03-17 2011-01-12 パナソニックエコシステムズ株式会社 冷暖房給湯装置とその制御方法
WO2003069236A1 (fr) * 2002-02-12 2003-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Chauffe-eau à pompe à chaleur
JP2006214658A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ給湯装置
JP4284292B2 (ja) * 2005-03-24 2009-06-24 日立アプライアンス株式会社 ヒートポンプ給湯装置
JP4839886B2 (ja) * 2006-02-27 2011-12-21 株式会社ノーリツ ヒートポンプを備えた浴室システム
JP2007315620A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Sanden Corp 給湯装置
JP2008309410A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Akira Tanaka ヒートポンプ式給湯装置
JP5215692B2 (ja) * 2008-03-07 2013-06-19 東芝キヤリア株式会社 ヒートポンプ給湯装置
JP5829492B2 (ja) * 2011-11-10 2015-12-09 大阪瓦斯株式会社 貯湯式給湯システム及びその運転制御方法
ITTO20111133A1 (it) * 2011-12-12 2013-06-13 Innovation Factory Scarl Unita' a pompa di calore ad alte prestazioni
JP5934907B2 (ja) * 2012-02-01 2016-06-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 給湯装置
JP5948602B2 (ja) * 2012-03-01 2016-07-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 給湯装置
JP6247947B2 (ja) * 2014-02-06 2017-12-13 リンナイ株式会社 熱供給装置
CN105276789A (zh) * 2015-11-19 2016-01-27 江苏心日源建筑节能科技股份有限公司 一种利用废热发电、加热水的一体化系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10318604A (ja) 1998-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3856024B2 (ja) ヒートポンプ式風呂給湯システム
JP3663828B2 (ja) ヒートポンプ式風呂給湯システム
US8037931B2 (en) Hybrid water heating system
EP2924375B1 (en) Refrigeration cycle device and hot water generation device provided therewith
WO2010016988A1 (en) Hybrid water heating system
JP2010151329A (ja) 貯湯式給湯装置
JP2004156847A (ja) 給湯装置
JP3855695B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP3758334B2 (ja) ヒートポンプ式ソーラ給湯システム
JP3632306B2 (ja) ヒートポンプ式風呂給湯システム
JP3843683B2 (ja) ヒートポンプ給湯システム
JP3800721B2 (ja) ヒートポンプ式湯沸かし装置
JP3840914B2 (ja) ヒートポンプ式風呂給湯システム
JPH08152193A (ja) 給湯装置
JP3703995B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
WO2021090806A1 (ja) 給湯装置
JPS5986846A (ja) ヒ−トポンプ給湯機
JP3632401B2 (ja) ヒートポンプ式風呂給湯システム
JP3289373B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JPH03125856A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP3633500B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2005083659A (ja) 給湯機
JPH07174414A (ja) ヒートポンプ式太陽熱集熱システム
JP2002162112A (ja) 熱回収風呂
JP3856023B2 (ja) ヒートポンプ式風呂給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050321

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080408

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110408

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120408

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130408

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees