JP3663765B2 - 車両用サイドバイザー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアガラスの開閉機構を有する車両に取り付けられる車両用サイドバイザーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワーウィンドウ装置を装備した車両において、窓開閉時の異物の挟み込みを防止するために異物検知用センサが配設された窓枠用ウェザストリップが、特開平6−255361号公報等に開示されている。
【0003】
この異物検知用センサは、同軸型感応感圧センサであり、異物が感圧センサの露出部分に直接接触してセンサを作動させ、窓ガラスの上昇を停止する構成である。
【0004】
そして、前記車両の車外側パネルにおけるドアガラス上死点位置近傍には、図8・9に示すようなサイドバイザー1が取り付けられている場合がある。
【0005】
このサイドバイザー1は、車外側パネルに対して略平行に配される取付立壁部3と、取付立壁部3の上端から車外側斜め下方に伸びるサイドバイザー本体部2とを備え、アクリル樹脂等の透明な硬質合成樹脂で一体に形成されたものであり、車外側パネルSに直接両面テープ4等により貼着されているものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サイドバイザー1は硬質合成樹脂で形成され、かつ、車外側パネルSに直接両面テープ4等により貼着されているため、サイドバイザー1と窓ガラスMとの間に異物が挟み込まれた場合、異物の形状によっては、図9に示すように、サイドバイザー1に妨げられて、異物6がウェザストリップWの先端に配設されているセンサ7に直接接触することができず、センサ7が作動しないことがある。この場合、パワーウィンドウのモーターは窓ガラスの上昇を続けようとして回転を止めないため、モーターに抵抗がかかって過負荷となりモーターの焼きつきが発生するおそれがある。
【0007】
本発明は、上記にかんがみて、異物を挟み込んだ場合等にウェザストリップに配設された異物検知用センサが確実に作動することが可能な車両用サイドバイザーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を下記構成により解決するものである。
【0009】
ドアガラス開閉機構を有する車両の車外側パネルにおけるドアガラス上死点位置近傍に取り付けられる車両用サイドバイザーであって、
サイドバイザーは、車外側パネルに対して略平行に配される取付立壁部と、取付立壁部から車外側斜め下方に伸びるサイドバイザー本体部とからなり、
サイドバイザー本体部が所定値以上の力で押し上げられたとき、サイドバイザー本体部がドアガラス上死点位置より少なくとも上側まで移動可能とされていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
(1) 図1・2に本発明の第一実施形態である車両用サイドバイザー11(以下、単に「サイドバイザー」と略すことがある。)を示す。
【0012】
本実施形態のサイドバイザー11は、車外側パネルに対して略平行に配される取付立壁部13と、取付立壁部13の上端から車外側斜め下方に伸びるサイドバイザー本体部12とを備えて、透明な硬質合成樹脂(以下、単に「硬質樹脂」と略すことがある。)で一体化されてなり、サイドバイザー11には、硬質樹脂で形成された略U字形断面のクリップ15が付加されている構成である。
【0013】
サイドバイザー本体部12は、ドアガラス上端の形状に沿うように略中間位置で屈曲した略く字形状であって、断面形状が下方に湾曲した板状体であり、その上端には、下方へ伸びる取付立壁部13が一体に形成されている。
【0014】
取付立壁部13の下端には、クリップ15に係止される係止凸部13aが複数箇所配設されている。
【0015】
クリップ15には、車外側パネルSに対向する面に両面テープ4が貼着され、略U字形断面の内側下方に、取付立壁部13に形成された係止凸部13aを係止するフランジ部15aが全辺にわたって配されている。
【0016】
サイドバイザー(本体部12、取付立壁部13)11を形成する透明な硬質樹脂としては、一般に有機ガラスと呼ばれるアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等を挙げることができる。耐候性等の見地からアクリル樹脂が好ましく、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等を挙げることができる。具体的には、「アクリペットVH」(三菱レイヨン製)を挙げることができる。
【0017】
また、サイドバイザー11の形成材料としては、透明な硬質合成樹脂に限られるものではなく、不透明な硬質合成樹脂でもよく、さらには、ステンレス等の金属も使用可能である。
【0018】
また、クリップ15を形成する硬質樹脂としては、透明材料である必要はなく、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)、ナイロン等を挙げることができる。クリップ15の形成材料は剛体材料であれば、硬質樹脂に限られるものではなく、金属も使用可能である。ここで挙げられる金属としては、ステンレスが好適に使用可能である。
【0019】
剛性材料で形成されたクリップ15を使用したサイドバイザー11は、異物を挟み込んだとき、異物がサイドバイザー本体部12を押し上げると、図2に示すごとく、クリップ15の取付立壁部13に対する係止が解除されサイドバイザー本体12が脱落可能な構成とされているため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0020】
なお、クリップを軟質合成樹脂(以下、単に「軟質樹脂」と略すことがある。)で形成することも可能である。
【0021】
この場合、クリップ25の形成材料は、前述と同様、透明材料である必要はなく、ポリ塩化ビニル、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等を挙げることができる。
【0022】
軟質樹脂で形成されたクリップ25を使用したサイドバイザー21は、異物を挟み込んだとき、異物がサイドバイザー本体部12を押し上げると、クリップ25が外方に開き、図3に示すごとく、サイドバイザー本体部12が上方に回動可能な構成となっているため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0023】
(2) 図4・5に、本発明の第三実施形態であるサイドバイザーを示す。
【0024】
本実施形態のサイドバイザー31は、車外側パネルに対して略平行に配される取付立壁部23と、取付立壁部23の上端から車外側斜め下方に伸びるサイドバイザー本体部22とを備えた構成である。
【0025】
サイドバイザー本体部22と取付立壁部23とは、取付立壁部23からサイドバイザー本体部22の上端及び略く字形状の中間の屈曲部位にかけてが、透明な軟質樹脂で形成され、他の部位が透明な硬質樹脂で形成されている。そして、取付立壁部23の車外側パネルに対向する面には、両面テープ4が貼着されている。
【0026】
さらに、図6には、サイドバイザー本体部22の下部が軟質樹脂で形成され、他の部位が硬質樹脂で形成された本発明の第四実施形態であるサイドバイザー41が、図7には、サイドバイザー本体部22の略中間部位が軟質樹脂で形成され、他の部位が硬質樹脂で形成された本発明の第五実施形態であるサイドバイザー51が、それぞれ示されている。
【0027】
サイドバイザー31、41、51を形成する硬質樹脂としては、前述の実施形態と同様の材料を使用することが可能である。
【0028】
透明な軟質樹脂としては、軟質アクリル樹脂、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、透明ポリ塩化ビニル等を挙げることができる。耐候性等の見地から、軟質アクリル樹脂が好ましく、具体的には、「アクリペットRF−040」(三菱レイヨン製)を挙げることができる。
【0029】
取付立壁部及び/又はサイドバイザー本体部の一部を軟質樹脂で形成した場合は、異物を挟み込んだとき、異物がサイドバイザー本体部を押し上げると、取付立壁部及びサイドバイザー本体部の上端が湾曲し、サイドバイザー本体部が上方に回動可能な構成となっているため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0030】
サイドバイザー本体部の下部を軟質樹脂で形成した場合は、異物を挟み込んだとき、サイドバイザー本体部が湾曲するため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0031】
本発明では、サイドバイザーの車外側パネルへの固定手段として、両面テープを使用したものが挙げられているが、これに限られるものではなく、例えばクリップ的、リベット的なもの等も使用可能である。
【0032】
なお、本発明のサイドバイザーは、ガラスランに使用可能なことが従来例である図9に示されているが、これに限られるものではなく、例えば、ハードトップ車両にも適用可能である。
【0033】
【発明の作用・効果】
本発明の車両用サイドバイザーは、上記のような構成であるため、以下のような作用・効果を奏する。
【0034】
クリップを介在させてサイドバイザーを車体に固定した構成であるため、サイドバイザーと窓との間に異物が挟み込まれた場合にも、サイドバイザーに妨げられることなく異物がセンサに直接接触して、センサが作動する。
【0035】
剛性材料でクリップを形成した場合は、異物を挟み込んだとき、異物がサイドバイザー本体部を押し上げると、クリップの取付立壁部に対する係止が解除されサイドバイザー本体が脱落可能な構成とされているため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0036】
軟質樹脂でクリップを形成した場合は、異物を挟み込んだとき、異物がサイドバイザー本体部を押し上げると、クリップが外方に開き、サイドバイザー本体部が上方に回動可能な構成となっているため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0037】
また、クリップを介在させず、サイドバイザー本体部及び/又は取付立壁部のうち少なくとも一部が、透明な軟質樹脂で形成された構成としても、サイドバイザーと窓との間に異物が挟み込まれた場合、サイドバイザーに妨げられることなく異物がセンサに直接接触して、センサが作動する。
【0038】
取付立壁部及び/又はサイドバイザー本体部の一部を軟質樹脂で形成した場合は、異物を挟み込んだとき、異物がサイドバイザー本体部を押し上げると、取付立壁部及びサイドバイザー本体部の上端が湾曲し、サイドバイザー本体部が上方に回動可能な構成となっているため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0039】
サイドバイザー本体部を軟質樹脂で形成した場合は、異物を挟み込んだとき、サイドバイザー本体部が湾曲するため、異物がセンサに直接接触することができ、センサが作動する。
【0040】
さらに、一部を軟質樹脂で形成したサイドバイザーまたは、クリップを軟質樹脂で形成したサイドバイザーは、接触時に衝撃をやわらげるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である車両用サイドバイザーの断面図
【図2】図1の車両用サイドバイザーを背面から見た分解部分斜視図
【図3】本発明の第二実施形態である車両用サイドバイザーの断面図
【図4】本発明の第三実施形態である車両用サイドバイザーの平面図
【図5】図4の車両用サイドバイザーのV−V線部位における断面図
【図6】本発明の第四実施形態である車両用サイドバイザーの断面図
【図7】本発明の第五実施形態である車両用サイドバイザーの断面図
【図8】従来の車両用サイドバイザーの平面図
【図9】従来の車両用サイドバイザーの実車装着時における概略断面図
【図10】本発明の車両用サイドバイザーを装着可能な自動車の斜視図
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51 車両用サイドバイザー
2、12、22 サイドバイザー本体部
3、13、23 取付立壁部
4 両面テープ
15、25 クリップ
Claims (5)
- ドアガラス開閉機構を有する車両の車外側パネルにおけるドアガラス上死点位置近傍に取り付けられる車両用サイドバイザーであって、
該サイドバイザーは、前記車外側パネルに対して略平行に配される取付立壁部と、該取付立壁部から車外側斜め下方に伸びるサイドバイザー本体部とからなり、
前記サイドバイザー本体部が所定値以上の力で押し上げられたとき、前記サイドバイザー本体部が前記ドアガラス上死点位置より少なくとも上側まで移動可能とされていることを特徴とする車両用サイドバイザー。 - 請求項1に記載の車両用サイドバイザーであって、前記取付立壁部には、該取付立壁部を上方から挿入係止可能で、かつ、前記車外側パネルに対向する面に直接取付手段を備えた、略U字形状断面のクリップが付加されており、
前記サイドバイザー本体部が前記ドアガラス上死点位置より少なくとも上側まで移動可能とするように、
前記サイドバイザー本体部が所定値以上の力で押し上げられたとき、前記取付立壁部と前記クリップとの係止が解除されるように構成されていることを特徴とする車両用サイドバイザー。 - 請求項1に記載の車両用サイドバイザーであって、前記取付立壁部には、該取付立壁部を挿入係止可能で、かつ、前記車外側パネルに対向する面に直接取付手段を備えた、略U字形状断面のクリップが付加されており、
前記サイドバイザー本体部が前記ドアガラス上死点位置より少なくとも上側まで移動可能とするように、
前記クリップが、軟質合成樹脂から形成されるとともに、前記サイドバイザー本体部が所定値以上の力で押し上げられたときに湾曲して、前記サイドバイザー本体部を前記ドアガラス上死点位置より少なくとも上側で車両外側へ回動可能に、構成されていることを特徴とする車両用サイドバイザー。 - 請求項1に記載の車両用サイドバイザーであって、
前記サイドバイザー本体部における下側の部位が、軟質合成樹脂から形成され、
前記サイドバイザー本体部における他の部位が、硬質合成樹脂から形成されて、
前記サイドバイザー本体部が前記ドアガラス上死点位置より少なくとも上側まで移動可能とするように、
前記サイドバイザー本体部における下側の軟質合成樹脂から形成された部位が、前記サイドバイザー本体部が所定値以上の力で押し上げられたとき、湾曲するように構成されていることを特徴とする車両用サイドバイザー。 - 請求項1に記載の車両用サイドバイザーであって、
前記サイドバイザー本体部における前記取付立壁部を含めた上端付近、若しくは、中間部位の一部が、軟質合成樹脂から形成され、
前記サイドバイザー本体部における他の部位が、硬質合成樹脂から形成されて、
前記サイドバイザー本体部が前記ドアガラス上死点位置より少なくとも上側まで移動可能とするように、
前記サイドバイザー本体部が、所定値以上の力で押し上げられたとき、前記軟質合成樹脂から形成された部位を湾曲させて、車両外方へ回動するように構成されていることを特徴とする車両用サイドバイザー。
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1996
- 1996-08-28 JP JP22720396A patent/JP3663765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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