JP3663296B2 - ポテンショメータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポテンショメータに係り、特に、往復移動する可動体の移動量及び方向を検出するのに最適なポテンショメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5〜10にしたがって、従来例のポテンショメータについて説明する。
図5には、電動パワーステアリング装置を示す。
ギヤケース1には、回転自在に支持した出力軸2を組み込んでいる。そして、この出力軸2の先端のピニオン3を、両端に図示しない車輪を連係させたラックシャフト4にかみ合せている。なお、このラックシャフト4には、図示しない位置で、アシスト力を付与するための電動モータを連係させている。
【0003】
さらに、ギヤケース1には、上記出力軸2と同軸上に、図示しないステアリングホイールに連係する入力軸5を組み込んでいる。そして、この入力軸5の中空部分6にトーションバー7を設け、このトーションバー7の一端を上記出力軸2に、また、他端を入力軸5にそれぞれ固定している。
【0004】
このようにした電動パワーステアリング装置では、図示しないステアリングホイールを回すと、その入力トルクに応じてトーションバー7が捩れ、入出力軸2、5が相対回転する。
そして、その相対回転量及び方向を、後述する可動筒体8及びポテンショメータ9によって検出し、図示しないコントローラーが、その検出量に基づいて上記電動モータを制御している。したがって、電動モータは入力トルクに応じたモータ駆動力を発生し、その駆動力を、アシスト力としてラックシャフト4に伝達することになる。
【0005】
次に、両軸2、5の相対回転量及び方向を検出するための構成を説明する。
入力軸5及び出力軸2の外周面には、軸方向にスライド自在とした可動筒体8を設けている。そして、この可動筒体8を、入出力軸2、5にそれぞれスプライン結合させている。
つまり、具体的には図示しないが、入力軸5の外周面に螺旋溝10を形成し、出力軸2の外周面に軸方向溝11をそれぞれ形成している。また、可動筒体8の内周面にも、その入力軸5側及び出力軸2側に、上記溝10、11に対応する螺旋溝12及び軸方向突起13をそれぞれ設けている。そして、可動筒体8の内周面の溝12、突起13を、それぞれ入出力軸2、5の溝10、11にかみ合せている。
【0006】
いま、図示しないステアリングホイールを回して、入力軸5が、トーションバー7を捩りながら出力軸2に対して回転すると、その回転が、螺旋溝10、12のかみ合いを介して可動筒体8に伝えられる。したがって、可動筒体8には、回転方向への分力と軸方向ヘの分力とが作用することになる。ただし、軸方向溝11及び軸方向突起13のかみ合いによって可動筒体8の回転が規制されるので、この可動筒体8は、これら軸方向溝11及び軸方向突起13に沿って軸方向にスライドすることになる。
このように、トーションバー7の捩れによって生じた両軸2、5の相対回転を、可動筒体8の軸方向へのスライドに変換している。
なお、可動筒体8の中央部分には、外周面に沿って環状溝14を形成している。そして、この環状溝14には、これらから説明するポテンショメータ9の起立壁15を挿入している。
【0007】
ポテンショメータ9は、図6に示すように、挿入筒部16bを設けた樹脂製ケース16を有する。
この樹脂製ケース16内の開口16a側には、図7に示すように、回転プレート17を組み込み、この回転プレート17を、挿入筒部16bの軸心Oを中心として回転自在にしている。そして、回転プレート17が回転すると、具体的には図示しないが、樹脂製ケース16内に収納された抵抗素子上をワイパが摺動し、コントローラーに信号を出力するようにしている。
【0008】
上記回転プレート17には、ストッパ片18を設けている。そして、このストッパ片18を、樹脂製ケース16の内周面に設けたストッパ19、20間に位置させている。したがって、回転プレート17は、これらストッパ19、20間でのみ、その回転が許容されることになる。
また、上記回転プレート17にはバネ受け片21を設け、このバネ受け片21に、樹脂製ケース16内に組み込んだコイルスプリング22を連係させている。したがって、このコイルスプリング22の弾性力が矢印k方向に作用し、回転プレート17に他の力が作用しないとき、ストッパ片18をストッパ19に当接させた状態に保つ。
【0009】
さらに、回転プレート17には、両面ともに幅wを有する突出プレート部23を形成している。そして、この突出プレート部23の端部を回転プレート17に対して垂直に折り曲げて、図6にも示すように、樹脂製ケース16の開口16aから突出させている。
さらに、起立させた突出プレート部23の両面側からプレス加工を施して、この突出プレート部23を曲げてやる。したがって、この突出プレート部23には、図8に示すように、円弧面24と、この円弧面24とほぼ同じ曲率を有する円弧状の背面26とが形成され、この円弧面24と背面26とを有する突出プレート部23によって、起立壁15を構成している。
この起立壁15は、上記可動筒体8の環状溝14に挿入して、可動筒体8のスライド移動を、回転プレート17の回転に変換するためのものである。
【0010】
上記ポテンショメータ9は、次のようにして、ギヤケース1に取り付けられている。
図9に示すように、ギヤケース1の外周面に設けた取り付け面27に、ギヤケース1の内周まで貫通させた挿入孔28を形成している。この挿入孔28は、上記樹脂製ケース16の挿入筒部16bとほぼ同じ径を有するものである。そして、ギヤケース1の内周側では、この挿入孔28の開口付近に、上記可動筒体8の環状溝14がちょうど位置するようにしている。
また、この取り付け面27には、挿入孔28を挟んで一対のボルト孔29を形成している。
【0011】
ポテンショメータ9をギヤケース1に取り付けるときは、樹脂製ケース16の挿入筒部16bを、挿入孔28に挿入する。このとき、挿入筒部16bの開口16aから突出させた起立壁15を、可動筒体8の環状溝14に挿入してやる。
なお、図6、7に示すように、樹脂製ケース16の周囲には、取り付けプレート部30を設けている。そして、挿入筒部16bを挿入孔28に挿入したときに、この取り付けプレート部30が、ちょうど取り付け面27上に載るようにしている。
さらに、この取り付けプレート部30には、挿入筒部16bを挟んで一対の長孔31を形成している。これら長孔31は、挿入筒部16bの軸心Oを中心とする円弧状に形成され、取り付けプレート部30を取り付け面27上に載せたとき、上記ボルト孔29の位置と一致するようにしている。
【0012】
そして、図示しないボルトを、長孔31に挿入してボルト孔29に組み付け、この樹脂製ケース16を、ギヤケース1の取り付け面27に固定するのであるが、最初はボルトをゆるめた仮止め状態にしておき、樹脂製ケース16の回転位置を調整できるようにしている。
つまり、仮止め状態では、長孔31の端部がボルトに当接するまでの範囲で、挿入筒部16bを挿入孔28に沿わせて、樹脂製ケース16を回転させることができる。
そこで、可動筒体8が中立位置にある状態で、樹脂製ケース16を回転させて、起立壁15の円弧面24を、環状溝14の一方の側面14aに当接させる。
【0013】
したがって、可動筒体8には、環状溝14の一側面14aを介してコイルスプリング22の弾性力が作用する。
ただし、この可動筒体8は、バネ係数の非常に大きなトーションバー7に連係することから、コイルスプリング22の弾性力程度では動かない。したがって、相対的に回転プレート17が固定された状態となり、樹脂製ケース16をそのまま回転させれば、コイルスプリング22が縮められていく。
このようにして樹脂製ケース16を回転させて、回転プレート17のストッパ片18を、ストッパ19、20のほぼ中間に位置させている。
【0014】
樹脂製ケース16の回転位置を決めたら、ボルトをしっかりと締め付けて、樹脂製ケース16を固定する。したがって、回転プレート17にはコイルスプリング22のイニシャル荷重が作用し、起立壁15の円弧面24を、環状溝14の一方の側面14aに当接させた状態に維持する。
【0015】
図10には、可動筒体8がスライドするときの起立壁15の動きを示す。
可動筒体8が中立位置にある状態で、起立壁15の円弧面24のうち、中央のa点を含む紙面に垂直な部分が、環状溝14の側面14aに線接触しているとする。
【0016】
この中立位置から可動筒体8が矢印X方向にスライドすると、環状溝14の側面14aが起立壁15を押し進め、回転プレート17をコイルスプリング22の弾性力に抗して、矢印kと反対方向に回転させる。このとき、起立壁15の円弧面24が側面14aに沿って移動するので、円弧面24の点aを含む部分が側面14aから離れるとともに、側面14aに接触する部分は、円弧面24の端部24b側に移動していく。
そして、可動筒体8が最大限スライドしたとき、起立壁15の円弧面24のうち、b点を含む紙面に垂直な部分が、側面14aに線接触することになる。
【0017】
逆に、上記中立位置から可動筒体8が矢印Xと反対方向にスライドすると、環状溝14の側面14aが起立壁15から離れようとするが、コイルスプリング22の弾性力によって、起立壁15を側面14aに追従させながら、回転プレート17は矢印k方向に回転する。このとき、起立壁15の円弧面24が側面14aに沿って移動するので、円弧面24の点aを含む部分が側面14aから離れるとともに、側面14aに接触する部分は、円弧面24の端部24c側に移動していく。
そして、可動筒体8が最大限スライドしたとき、起立壁15の円弧面24のうち、c点を含む紙面に垂直な部分が、側面14aに線接触することになる。
【0018】
なお、可動筒体8のスライド方向によっては、回転プレート17が、コイルスプリング22の弾性力の方向と、その弾性力に抗する方向とに回転する。
ただし、このコイルスプリング22は、起立壁15の円弧面24を、環状溝14の側面14aに当接させた状態に維持するためのものである。そして、その弾性力は、トーションバー7を捩る入力トルクに比べれば非常に小さく、入力トルクを検出する点からいえば、ほとんど無視できる程度のものである。
【0019】
以上述べたポテンショメータ9では、起立壁15に円弧面24を形成するようにしたので、環状溝14の幅H1を広くすることなく、この円弧面24の曲率を大きくすることができる。
例えば、起立壁15の代わりに、円柱状のピンを回転プレートに突設したとする。この場合、このピンを幅H1の環状溝14に挿入しようとすると、当然ながら、ピンの直径を環状溝14の幅H1よりも小さくしなければならず、その表面の円弧面が、起立壁15の円弧面24に比べて非常に曲率の小さなものとなってしまう。
そして、円弧面の曲率が小さくなると、側面14aに接触する面圧が大きくなり、摺動による摩擦力が集中してしまう。そのため、長期間使用すると、ピンが摩耗してしまい、中立がずれてしまうことがあった。
【0020】
それに対して、起立壁15に円弧面24を形成すれば、環状溝14の幅H1を広くすることなく、その円弧面24の曲率を大きくすることができる。そして、円弧面24の曲率を大きくできれば、側面14aに接触する面圧を小さくすることができ、摺動による摩擦力を分散させることができる。したがって、長期間使用しても、起立壁15の円弧面24が摩耗しにくく、中立がずれるのを防ぐことができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記環状溝14の幅H1は、次のようにして決められている。
すなわち、図10に示すように、可動筒体8が矢印X方向、及び、矢印Xと反対方向に最大限スライドした状態で、起立壁15の背面26の端部26b、26cが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近する。
そこで、この状態で、これら端部26b、26cが側面14bにぶつからないように、環状溝14の幅H1を、一方の側面14aから端部26b、26cまでの距離D1よりも大きくしている。
【0022】
一方で、環状溝14の幅H1は、できるだけ狭くするのが望ましい。例えば、環状溝14の幅H1が広くなると、そのぶん可動筒体8の肉薄部分が増えて強度を維持できなくなったり、環状溝14の幅H1を確保するために可動筒体8の軸方向長さが長くなってしまったりするからである。
この発明の目的は、起立壁を用いることで、その円弧面の摩耗を少なくするとともに、可動体に形成した溝の幅をさらに狭くすることのできるポテンショメータを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、中立位置を中心に往復移動する可動体の移動量及び方向を検出するポテンショメータを前提とする。
そして、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、回転プレートに水平な断面を、円弧と頂点とを有する略扇形状とした起立壁とを備え、起立壁を、可動体の側面に形成した溝に挿入するとともに、この起立壁の円弧面を、上記スプリングの弾性力によって溝の一方の側面に当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を溝の一方の側面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にした点に特徴を有する。
【0024】
第2の発明は、第1の発明において、可動体が中立位置から両方向に最大限移動した状態で、起立壁断面の円弧のいずれかの端部が、溝の他方の側面に最も接近する一方、可動体が中立位置にある状態で、起立壁断面の頂点が、溝の他方の側面に最も接近する構成にした点に特徴を有する。
第3の発明は、第1、2の発明において、起立壁は、回転プレートの一部を回転プレートに対して垂直に曲げて形成した点に特徴を有する。
【0025】
第4の発明は、中立位置を中心に往復移動する可動体の移動量及び方向を検出するために、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、両面ともに同じ幅を有するプレートとを備え、このプレートを曲げて、回転プレートに水平な断面を、円弧面をなす円弧と背面をなす円弧とを有する形状にした起立壁を構成し、しかも、起立壁を、可動体の側面に形成した溝に挿入するとともに、この起立壁の円弧面を、上記スプリングの弾性力によって溝の一方の側面に当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を溝の一方の側面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にしたポテンショメータを前提とする。
そして、上記起立壁の背面のうち両端部を含む部分を取り除いて、新たに形成される端部を、元の端部よりも内側に位置させた点に特徴を有する。
【0026】
第5の発明は、第4の発明において、可動体が中立位置から両方向に最大限移動した状態で、起立壁断面の円弧面をなす円弧のいずれかの端部が、溝の他方の側面に最も接近する一方、可動体が中立位置にある状態で、起立壁断面の背面をなす円弧の端部が、溝の他方の側面に最も接近する構成にした点に特徴を有する。
第6の発明は、第4、5の発明において、起立壁を構成するプレートは、回転プレートの一部を回転プレートに対して垂直に曲げて形成した点に特徴を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1、2に、この発明のポテンショメータの第1実施例を示す。
この実施例では、上記従来例のポテンショメータ9において、起立壁15の背面26の形状を変更している。以下では、上記従来例との相違点を中心に説明するとともに、従来例と同じ構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第1実施例でも、上記従来例と同じく、起立させた突出プレート部23にプレス加工を施して曲げ、この曲げた突出プレート部23によって、円弧面24と、この円弧面24とほぼ同じ曲率を有する円弧状の背面26とを有する起立壁15を構成している。
その上で、図1、2に示すように、背面26に対して加工又は成形を行なっている。
【0028】
具体的には、起立壁15の背面26のうち、端部26b、26cを含む部分(図2の斜線部分)を加工又は成形によって取り除いて、円弧面24の端部24b、24cと、円弧状の背面26の中央部分26aとを平面的にむすぶようにしている。したがって、起立壁15は、背面26の端部26b、26cが取り除かれて、その回転プレート17に水平な断面が、円弧24と頂点26aとを有する略扇形状に形成されることになる。
なお、円弧面24をなす円弧には同じ符号24を付し、円弧状の背面26をなす円弧には同じ符号26を付す。また、背面26の中央部分26aをなす頂点にも、同じ符号26aを付すことにする。
【0029】
本第1実施例でも、環状溝14の幅H2は、次のようにして決められている。
すなわち、図2に示すように、可動筒体8が矢印X方向、及び、矢印Xと反対方向に最大限スライドした状態で、起立壁15断面の円弧24の端部24b、24cが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近する。
そこで、この状態で、これら端部24b、24cが側面14bにぶつからないように、環状溝14の幅H2を、一方の側面14aから端部24b、24cまでの距離D2よりも大きくしている。
【0030】
ところで、この一方の側面14aから円弧面24の端部24b、24cまでの距離D2は、図2、10からも明らかであるが、上記従来例のように、背面26の端部26b、26cまでの距離D1に比べて短かくなっている。つまり、背面26の端部26b、26cを含む部分を取り除いた分だけ、環状溝14の幅H2を、上記従来例で説明した幅H1よりも狭くすることができる。
そして、環状溝14の幅H2を狭くできれば、可動筒体8の肉薄部分も少なくでき、その強度を維持することができる。また、可動筒体8の軸方向長さを短くすることもでき、電動パワーステアリング装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0031】
しかも、この第1実施例では、可動筒体8が中立位置にあるとき、万が一、コイルスプリング22が破損したとしても、起立壁15のがたつきを抑えて、ほとんど誤信号を出力しないようにすることができる。
まず、図10にしたがって、従来例の場合について説明する。前述したようにして環状溝14の幅H1を決めると、可動筒体8が中立位置にあるとき、起立壁15から環状溝14の他方の側面14bまでの最短距離は、図10に示すように、起立壁15の背面26の端部26b、26cからの距離h1となる。
つまり、上記従来例では、この距離h1は、距離D1を決める基準となる背面26の端部26b、26cによって決められる。
【0032】
それに対して、この第1実施例では、図2に示すように、可動筒体8が中立位置にあるとき、起立壁15から環状溝14の他方の側面14bまでの距離は、起立壁15断面の頂点26aからの距離h2となる。
つまり、この実施例では、距離h2は、距離D2を決める基準とした円弧24の端部24b、24cではなく、これら端部24b、24cよりも他方の側面14bに近い位置にある頂点26aによって決められる。
【0033】
したがって、図2、10からも明らかであるが、この距離h2を、上記従来例で説明した距離h1に比べて短くすることができる。
そして、可動筒体8が中立位置にあるときに、起立壁15から環状溝14の他方の側面14bまでの距離h2を短くできれば、万が一、コイルスプリング22が破損しても、起立壁15は、その短い距離h2間でがたつくだけである。したがって、起立壁15のがたつきを抑えて、ほとんど誤信号を出力しないようにすることができる。
特に、このポテンショメータ9を電動パワーステアリング装置に用いた場合、万が一、コイルスプリング22が破損したとしても、コントローラーにはほとんど誤信号が伝えられない。したがって、電動モータに不要なアシスト力が発生することもなく、車両の直進走行性を維持して、快適な操舵フィーリングを得ることができる。
【0034】
以下では、この第1実施例のように、コイルスプリング22が破損したとしても、起立壁15のがたつきを抑えられる条件、つまり、可動筒体8が中立位置にある状態で、起立壁15から環状溝14の他方の側面14bまでの距離hを短くすることのできる条件について述べる。
距離hを短くする条件としては、上記実施例のように、可動筒体8が矢印X方向、及び、矢印Xと反対方向に最大限スライドした状態で、起立壁15断面の円弧24の端部24b、24cが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近する一方、可動筒体8が中立位置にある状態で、起立壁15断面の頂点26aが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近する必要がある。
【0035】
例えば、図3に示すように、起立壁15断面の略扇形状の頂点として、背面26上にあるが、円弧24の端部24b、24cから等距離にない頂点26dを選んだとする。
この場合、図3に示すように、可動筒体8が矢印Xと反対方向に最大限スライドした状態で、起立壁15断面の円弧24の端部24bではなく、頂点26dが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近する。したがって、これまで説明したのと同様に、この状態で、頂点26dが他方の側面14bにぶつからないように、環状溝14の幅H3を、一方側面14aから頂点26dまでの距離D3よりも大きくしなければならない。
【0036】
ところが、このようにして環状溝14の幅H3を決めると、可動筒体8が中立位置にあるとき、起立壁15から環状溝14の他方の側面14bまでの距離は、起立壁15断面の頂点26dからの距離h3となる。
つまり、この場合は、距離h3が、距離D3を決める基準とした頂点26dからの距離となり、上記の条件を満たさない。そのため、この距離h3は、上記従来例で説明した距離h1とほとんど変わらないことになり、コイルスプリング22が破損したときに、誤信号が出力されないようにするといった効果を得ることはできない。
【0037】
ただし、この図3に示す例でも、環状溝14の幅H3自体は、背面26の端部26b、26cを含む部分を取り除いた分だけ、上記従来例で説明した幅H1に比べて狭くすることができる。したがって、可動筒体8の肉薄部分も少なくでき、その強度を維持するとともに、可動筒体8の軸方向長さを短くできるといった効果を得ることは可能となる。
なお、数学的にいえば、扇形状とは、「一つの円弧と、その円の両端を通る半径とによって囲まれる図形」をいう。ただし、この発明でいう略扇形状とは、円弧と頂点とを有するものであれば、半径に囲まれている必要はないものとする。また、頂点についても、円弧の両端から等距離にあるものだけでなく、図3に示した例のように、等距離になくてもよい。
【0038】
図4に示す第2実施例では、上記従来例や第1実施例と同じく、起立させた突出プレート部23の両面側からプレス加工を施して曲げ、この曲げた突出プレート部23によって、円弧面24と、この円弧面24とほぼ同じ曲率を有する円弧状の背面26とを形成した起立壁15を構成している(図8参照)。
そして、起立壁15の背面26のうち、端部26b、26cを含む部分(図4の斜線部分)を加工又は成形によって取り除いている。したがって、起立壁15は、従来例と同じく、円弧面24と、この円弧面24とほぼ同じ曲率を有する円弧状の背面26とを有するが、背面26の新たに形成される端部26e、26fは、元の端部26b、26cの位置よりも内側に位置する。
【0039】
このようにした第2実施例でも、上記従来例に比べれば、環状溝14の幅H4を、背面26の端部26b、26cを含む部分を取り除いた分だけ、幅H1よりも狭くすることができる。
つまり、実際問題として、両面ともに同じ幅w(図8参照)を有する突出プレート部23を起立させ、プレス加工を施して曲げるだけでは、その曲率や突出プレート部23の厚み等によって、背面26の端部26b、26cの位置が自然に決められてしまう。
【0040】
それに対して、なんらかの方法によって、背面26の端部26e、26fを、上記突出プレート部23によって定められた端部26b、26cよりも内側に位置させるようにすれば、第1実施例で述べたのと同様に、環状溝14の幅H4を狭くすることが可能となる。
もちろん、上記第1実施例のように、略扇形状とするのが理想的であるが、現実的には略扇形状にまでしなくても、この第2実施例の形状にするだけで、環状溝14の幅H4を十分に狭くでき、所期の目的を達成しうる。
【0041】
また、この第2実施例でも、第1実施例で説明した距離hを短くする条件と同じく、可動筒体8が矢印X方向、及び、矢印Xと反対方向に最大限スライドした状態で、起立壁15断面の円弧面24をなす円弧24の端部24b、24cが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近する一方、可動筒体8が中立位置にある状態で、起立壁15断面の背面26をなす円弧26の端部26e、26fが、環状溝14の他方の側面14bに最も接近するようにすれば、可動筒体8が中立位置にあるとき、コイルスプリング22が破損したとしても、起立壁15のがたつきを抑えることができる。
【0042】
例えば、図4に示す例では、上記の条件を満たしてしない。この場合、可動筒体8が中立位置にあるとき、起立壁15から環状溝14の他方の側面14bまでの最短距離は、図4に示すように、起立壁15の背面26の端部26e、26fからの距離h4となる。ただし、これら端部26e、26fは、距離D4を決める基準ともなっているので、上記の条件を満たさず、この距離h4は、上記従来例で説明した距離h1とほとんど変わらないことになる。
【0043】
なお、起立壁15をどのように構成するかについて、上記第1、2実施例はなんら限定するものではない。
例えば、上記第2実施例では、比較するために、両面ともに同じ幅wを有する突出プレート部23を用いて説明したが、この突出プレート23の面のうち、円弧面26を構成する側の面の幅を、円弧面24を構成する側の面の幅wよりもあらかじめ狭くしておいてもかまわない。この場合には、突出プレート部23にプレス加工を施して曲げてやるだけで、第2実施例で述べた形状を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】
第1、4の発明によれば、起立壁に円弧面を形成するようにしたので、環状溝の幅を広くすることなく、その円弧面の曲率を大きくすることができる。そして、円弧面の曲率を大きくできれば、そのぶん溝の側面に接触する面圧を小さくすることができ、摺動による摩擦力を分散させることができる。したがって、長期間使用しても、起立壁の円弧面が摩耗しにくく、中立ずれが発生するのを防ぐことができる。
しかも、第1の発明では、起立壁の断面を略扇形状にしたので、円弧状の背面を有するものと比べれば、溝の幅を、その背面の端部を含む部分を取り除いた分だけ、さらに狭くすることができる。
また、第4の発明でも、両面ともに同じ幅を有するプレートにプレス加工を施して構成した起立壁に比べれば、溝の幅を、その背面の端部を含む部分を取り除いた分だけ、さらに狭くすることができる。
そして、溝の幅を狭くできれば、可動体の肉薄部分も少なくでき、その強度を維持することができる。また、可動体の軸方向長さを短くすることもでき、電動パワーステアリング装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0045】
第2、5の発明によれば、第1、4の発明において、可動体が中立位置にあるとき、起立壁から溝の他方の側面までの距離を短くすることができる。したがって、可動体が中立位置にあるとき、万が一、スプリングが破損したとしても、起立壁はその短い距離間でがたつくだけで、ほとんど誤信号が出力されない。
第3、6の発明によれば、第1、2、4、5の発明において、起立壁を回転プレートに一体的に設けたので、別部品を固定するような手間がかからず、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のポテンショメータ9のうち、起立壁15部分を示す拡大図である。
【図2】第1実施例のポテンショメータ9において、可動筒体8がスライドするときの起立壁15の動きを示す図である。なお、符号Oは、回転プレート17の回転中心を示している。
【図3】起立壁15の形状を変更したポテンショメータ9において、可動筒体8がスライドするときの起立壁15の動きを示す図である。なお、符号Oは、回転プレート17の回転中心を示している。
【図4】第2実施例のポテンショメータ9において、可動筒体8がスライドするときの起立壁15の動きを示す図である。なお、符号Oは、回転プレート17の回転中心を示している。
【図5】電動パワーステアリング装置の断面図である。
【図6】従来例のポテンショメータ9を示す斜視図である。
【図7】従来例のポテンショメータ9を示す平面図である。
【図8】従来例のポテンショメータ9の起立壁15部分を示す拡大図である。
【図9】ギヤケース1の一部を外周面側から見た図である。
【図10】従来例のポテンショメータ9において、可動筒体8がスライドするときの起立壁15の動きを示す図である。なお、符号Oは、回転プレート17の回転中心を示している。
【符号の説明】
8 可動筒体
9 ポテンショメータ
14 環状溝
14a 一方の側面
14b 他方の側面
15 起立壁
17 回転プレート
22 コイルスプリング
23 突出プレート部
24 円弧面、円弧
24b、24c 端部
26 円弧状の背面、円弧
26a 中央部分、頂点
26d 頂点
26b、26c (元の)端部
26e、26f (新たに形成される)端部

Claims (6)

  1. 中立位置を中心に往復移動する可動体の移動量及び方向を検出するポテンショメータにおいて、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、回転プレートに水平な断面を、円弧と頂点とを有する略扇形状とした起立壁とを備え、起立壁を、可動体の側面に形成した溝に挿入するとともに、この起立壁の円弧面を、上記スプリングの弾性力によって溝の一方の側面に当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を溝の一方の側面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にしたことを特徴とするポテンショメータ。
  2. 可動体が中立位置から両方向に最大限移動した状態で、起立壁断面の円弧のいずれかの端部が、溝の他方の側面に最も接近する一方、可動体が中立位置にある状態で、起立壁断面の頂点が、溝の他方の側面に最も接近する構成にしたことを特徴とする請求項1記載のポテンショメータ。
  3. 起立壁は、回転プレートの一部を回転プレートに対して垂直に折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のポテンショメータ。
  4. 中立位置を中心に往復移動する可動体の移動量及び方向を検出するために、可動体の側面に隣り合って位置させた回転プレートと、回転プレートの一回転方向に弾性力を作用させたスプリングと、回転プレートに突設し、両面ともに同じ幅を有するプレートとを備え、このプレートを曲げて、回転プレートに水平な断面を、円弧面をなす円弧と背面をなす円弧とを有する形状にした起立壁を構成し、しかも、起立壁を、可動体の側面に形成した溝に挿入するとともに、この起立壁の円弧面を、上記スプリングの弾性力によって溝の一方の側面に当接させ、可動体が移動したとき、起立壁の円弧面を溝の一方の側面に沿って移動させながら回転プレートが回転して、その回転量及び方向に応じて信号を出力する構成にしたポテンショメータにおいて、上記起立壁の背面のうち両端部を含む部分を取り除いて、新たに形成される端部を、元の端部よりも内側に位置させたことを特徴とするポテンショメータ。
  5. 可動体が中立位置から両方向に最大限移動した状態で、起立壁断面の円弧面をなす円弧のいずれかの端部が、溝の他方の側面に最も接近する一方、可動体が中立位置にある状態で、起立壁断面の背面をなす円弧の端部が、溝の他方の側面に最も接近する構成にしたことを特徴とする請求項4記載のポテンショメータ。
  6. 起立壁を構成するプレートは、回転プレートの一部を回転プレートに対して垂直に折り曲げて形成したことを特徴とする請求項4又は5記載のポテンショメータ。
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