JP3662792B2 - 断熱箱体構造 - Google Patents

断熱箱体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3662792B2
JP3662792B2 JP2000025706A JP2000025706A JP3662792B2 JP 3662792 B2 JP3662792 B2 JP 3662792B2 JP 2000025706 A JP2000025706 A JP 2000025706A JP 2000025706 A JP2000025706 A JP 2000025706A JP 3662792 B2 JP3662792 B2 JP 3662792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
inner box
flange
opening
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000025706A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001215081A (ja
Inventor
浩司 上野
智久 森部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP2000025706A priority Critical patent/JP3662792B2/ja
Publication of JP2001215081A publication Critical patent/JP2001215081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3662792B2 publication Critical patent/JP3662792B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は断熱箱体構造に関し、更に詳細には、外箱と内箱とを接続部材で接合すると共に、両箱の間に断熱材を充填発泡した断熱箱体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫等を構成する断熱箱体の構造としては、実公平1−17032号公報に記載の考案「冷蔵庫等の断熱箱体の接続構造」がある。この構造は、外箱の開口部に形成された接続部と、内箱の開口部に形成された接続部とを、接続枠を介して接合するようにしたものである。すなわち接続枠には、外箱の接続部に形成された曲折部に係合する第1接合部材と挟持片、内箱の接続部に係合する第2接合部材および該接続部に形成された外端部に係合する係止部が一体に形成されている。この接続枠を両箱に組付けるに際しては、第2接合部材および係止部を内箱の接続部に仮止めした状態で、外箱の曲折部を第1接合部材と挟持片とに挟持状態で係合する。しかる後に、外箱および接続枠を内箱から離間するよう移動して、該接続枠の係止部を内箱の外端部に当接係合することで、両箱体が接続枠により接合される。そして、外箱と内箱とで画成された空間内に断熱材を充填発泡することで断熱箱体が構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した断熱箱体の構造では、外箱の接続部を接続枠に係合するに際しては、該接続枠の第1接合部材を弾性変形させつつ行なっており、その係合作業に際して大きな力が必要となり、組付け作業が煩わしいものとなっていた。また、冷蔵庫のように内箱を合成樹脂で真空成形する場合、接続部の形状を精度よく成形することが困難であり、前述した構成では内箱に接続枠を確実に保持することができなくなり、発泡漏れが発生するおそれがある。従って、内箱を合成樹脂で成形した場合には、接続枠と内箱とをネジ止めしており、部品点数や組付け工数が増えてコストを上昇させる難点が指摘される。
【0004】
前記内箱を合成樹脂で成形した場合は、開口部における各コーナー部が所要曲率のR形状となるのに対して、押出成形により形成される前記接続枠の各コーナー部は略直角となるため、内箱の外端部に係合する接続枠の係止部が内箱のコーナー部と干渉して正常な状態では取付けられない。従って、接続枠の係止部を内箱のコーナー部と干渉しないように、対応部分を切欠形成する必要があり、加工工数が増えて製造コストを上昇させる問題がある。また、切欠いた部分から内箱のコーナー部が露出し、外観的に見劣りする難点もある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、ネジ等の止着部材を必要とせず、外箱と内箱に接続部材を簡単かつ確実に装着し、併せて製造コストを低廉に抑え得るようにした断熱箱体構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本発明は、
外箱の開口部と内箱の開口部とを接続部材で接合し、両箱の間に画成された空間に断熱材を充填発泡した断熱箱体において、
前記内箱の開口部に形成され、外方に向けて所定幅で延出するフランジと、
前記内箱の内面側に、外側に向けて凹設されて開口縁に沿って延在する凹部と、
前記外箱の開口部に形成された係止部と、
前記接続部材に形成され、前記フランジの端部に係合する係止爪と、
前記接続部材に形成され、前記凹部に係合する係合部と、
前記接続部材に形成され、前記外箱の係止部が係合する被係止部とからなり、
前記外箱の係止部を接続部材の被係止部に係合する際に加わる力が、該接続部材の係止爪とフランジとの係合部位を支点として前記係合部が凹部に係合する方向に作用するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る断熱箱体構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0008】
(内箱について)
図1に示す如く、実施例に係る断熱箱体構造を構成する内箱10は、合成樹脂の真空成形により前方に開口する矩形箱状に形成されたものであって、その開口部の全周囲には、外方に向けて略直角に折曲された所定幅のフランジ12が形成されている。このフランジ12は、内箱10の上側に形成された上部フランジ12aと下側に形成された下部フランジ12bおよび左右両側に形成された側部フランジ12c,12cとから構成される。上部フランジ12aが形成される内箱10における天板10aの内面側には、図2に示す如く、開口端から所定長さだけ内方に偏倚した位置に、その幅方向(左右方向)の全長に亘って開口縁に沿って延在する第1凹部(凹部)14が上側(外側)に向けて凹設されている。そしてこの第1凹部14には、後述する上レール20を内箱10の開口部に配設した際に、該上レール20に形成した第1係合端部20hが係合するよう構成される。
【0009】
また、前記下部フランジ12bが形成される内箱10における底板10bの内面側には、図3に示すように、前記第1凹部14と対向する位置に、その幅方向の全長に亘って開口縁に沿って延在する第2凹部(凹部)16が下側(外側)に向けて凹設されている。そして、この第2凹部16に、後述する下レール22に形成した第2係合端部22cが係合するようになっている。更に、側部フランジ12c,12cが形成される内箱10における側板10c,10cの内面側には、図4に示す如く、前記第1および第2凹部14,16と対応する位置に、その上下方向の全長に亘って開口縁に沿って延在する第3凹部(凹部)18,18が外側に向けて凹設されている。そして、各第3凹部18に、後述する左右の対応する側レール26に形成した第3係合端部26fが夫々係合するよう構成されている。
【0010】
前記内箱10の開口部内側における各コーナー部には、図1および図5に示すように、収容凹部19が外方に向けて夫々凹設されている。この収容凹部19は、前記第1凹部14、第2凹部16および第3凹部18の深さよりも充分深くなるよう設定されると共に、後述する各レール20,22,26,26の前後寸法より長い範囲に亘って形成される。そして、上レール20、下レール22および左右の側レール26,26を内箱10の開口部に取付けた際に、各レール20,22,26,26の端部同士が当接する部分が対応する各収容凹部19に収容されるようになっている。
【0011】
(上レールについて)
前記内箱10の上部フランジ12aに配設される接続部材としての上レール20は、図2、図6および図7に示すように、合成樹脂材料を図示の断面形状で押出成形した長尺な部材であって、その延在長さは、前記内箱10の開口部における上側の幅寸法と略同一になる寸法に設定される。この上レール20は、縦断面において前記天板10aと平行に延在する上延在部20cの前端縁および後端縁に、前記上部フランジ12aと平行な前延在部20aおよび後延在部20eが垂設されている。また前延在部20aの下端部に、側レール26,26の前端面に係合当接する逆L字状の係止用フランジ20bが形成されると共に、該前延在部20aの上側には、上延在部20cから上方に所定高さで突出して後述する上面パネル30が係合する被係止部としての係合突条20kが形成されている。
【0012】
前記上延在部20cの後端縁には、内箱10の内方に向けて水平に延出した後にその延出端部が下方に向けて直角に折曲された係止爪20dが形成されている。この係止爪20dの折曲部と前記後延在部20eとの離間間隔は、前記上部フランジ12aの厚み寸法より所定長さだけ長い寸法に設定されている。また後延在部20eの下端縁には、内箱10の内方に向けて水平に延出する係止片20gが形成されており、該係止片20gと係止爪20dの水平部分との離間間隔が、前記上部フランジ12aの長さ(高さ)寸法と略同一に設定されている。そして、上部フランジ12aが係止爪20dと係止片20gとで上下から挟持されると共に、該上部フランジ12aの開放端が係止爪20dに係合した状態で、内箱10に上レール20が取付けられるよう構成される。また係止片20gの開放端(後端)には、上方に向けて所要曲率で湾曲する係合部としての第1係合端部20hが形成されており、該係合端部20hが、前記天板10aの第1凹部14に係合するよう構成されている。
【0013】
前記上延在部20cにおける前後方向の略中央位置に、前記前後の延在部20a,20eと平行に垂下する内部枠片20fが形成され、該内部枠片20fと前延在部20aとの間に第1空間部20iを画成すると共に、内部枠片20fと後延在部20eとの間に第2空間部20jを画成している。なお、第1空間部20iおよび第2空間部20jは下方に開放し、断熱箱体の開口部を開閉するよう配設される図示しないスライド扉の上部を支持するレール溝として機能するよう構成されている。
【0014】
前記上レール20は、図6(b)に示すように、底面から観察した際の長手方向両端部が、前延在部20a、係止用フランジ20bおよび係合突条20kを除いた部分が矩形状に切欠かれており、この切欠部に、ゴム等の弾性を有する材料から形成されたストッパ21が夫々装着されるよう構成される。ストッパ21は、図8に示す如く、矩形状に形成された基部21aが、上レール20の前延在部20aと上延在部20cおよび後延在部20eで形成される端面寸法と略同一に寸法設定されると共に、その一方の側端面には、前記第1空間部20iに挿通可能な断面寸法に設定された長尺な第1係止体21bと、前記第2空間部20jに挿通可能な断面寸法に設定されて該第1係止体21bよりも短尺な第2係止体21cとが前後の関係で平行に形成されている。そして、第1係止体21bを前記第1空間部20iに挿通すると共に、第2係止体21cを第2空間部20jに挿通し、基部21aの側端面が上レール20の対向する端面に当接した位置で、当該ストッパ21が上レール20に位置決め装着されるようになっている。すなわちこのストッパ21は、上レール20と側レール26,26とが当接する部位に臨み、前記第1空間部20iおよび第2空間部20jの長手方向の端部および下部の開口部を夫々塞ぐと共に両レール20,26,26同士を隙間なく当接して、当該当接部分から発泡漏れを生ずるのを防止するべく機能する。またストッパ21の第1係止体21bおよび第2係止体21cは、前記スライド扉の緩衝材としても機能するよう構成される。
【0015】
(下レールについて)
前記内箱10の下部フランジ12bに配設される接続部材としての下レール22は、図3、図9および図10に示すように、合成樹脂材料を図示の断面形状で押出成形した長尺な部材であって、その延在長さが、前記内箱10の開口部における下部の幅寸法と略同一寸法に設定されている(図15参照)。この下レール22は、縦断面において前記底板10bと平行に延在する下延在部22bの前端縁および後端縁に、前記下部フランジ12bと平行な前延在部22aおよび後延在部22dが垂設されている。また下延在部22bの前端縁には、側レール26,26の前端面に係合当接する係止用フランジ22jが形成されている。
【0016】
前記下延在部22bには、前後の延在部22a,22dの略中間位置に、該延在部22a,22dよりも短尺な内部枠片22gが平行に垂設されると共に、該内部枠片22gと前延在部22aとの間には、図に示すように、該内部枠片22gとの間に下方に開放する矩形状の被係止部としての差込空間22iを画成する支持枠部22hが形成されている。そして、この差込空間22iに、前記外箱28の底面パネル34に形成された差込部34a(後述)が係合されるようになっている。なお下レール22の長手方向両端部は、図9(a)に示す如く、階段状に切欠かれており、この部分に後述する左右の側レール26,26の下端部が整合して隙間なく当接するよう構成されている。
【0017】
前記後延在部22dの下端縁には、内箱10の内方に向けて水平に延出した後にその延出端部が上方に向けて直角に折曲された係止爪22fが形成されている。この係止爪22fの折曲部と前記後延在部22dとの離間間隔は、前記下部フランジ12bの厚み寸法より所定長さだけ長い寸法に設定されている。また下延在部22bの後端縁には、内箱10の内方に向けて水平に延出する係止片22eが形成されており、該係止片22eと係止爪22fの水平部分との離間間隔が、前記下部フランジ12bの長さ(高さ)寸法と略同一に設定されている。そして、下部フランジ12bが係止爪22fと係止片22eとで上下から挟持されると共に、該下部フランジ12bの開放端が係止爪22fに係合した状態で、内箱10に下レール22が取付けられるよう構成される。また係止片22eの開放端(後端)には、下方に向けて所要曲率で湾曲する係合部としての第2係合端部22cが形成され、該係合端部22cが、前記底板10bの第2凹部16に係合するよう構成されている。
【0018】
(側レールについて)
前記内箱10の側部フランジ12c,12cに配設される接続部材としての左右の側レール26,26は左右対称であるので、一方(正面において右側に配設される方)の側レール26の構成についてのみ説明することとする。図4、図11および図12に示すように、側レール26は、合成樹脂材料を図示の断面形状で押出成形した長尺な部材であって、その延在長さが、前記内箱10の開口部に上下のレール20,22を配設した状態での縦方向の寸法と略同一寸法に設定されている(図15参照)。また側レール26は、横断面において前記側板10cと平行に延在する側延在部26bの前端縁および後端縁に、左右方向に前記側部フランジ12cと平行に延在する前延在部26aおよび後延在部26cが形成されている。
【0019】
前記側延在部26bの外側面には、前延在部26aから所定間隔離間する位置に、該前延在部26aよりも短尺な内部枠片26hが平行に形成されると共に、該内部枠片26hと前延在部26aとの間には、図に示すように、外側に開放する矩形状の被係止部としての差込空間26eが画成されている。そして、この差込空間26eに、前記外箱28の側面パネル36に形成された差込部36a(後述)が係合されるようになっている。
【0020】
前記後延在部26cの外端縁には、内箱10の内方に向けて側板10cと平行に延出した後にその延出端部が内方に向けて直角に折曲された係止爪26gが形成されている。この係止爪26gの折曲部と前記後延在部26cとの離間間隔は、前記側部フランジ12cの厚み寸法より所定長さだけ長い寸法に設定されている。また後延在部26cの内端縁には、内箱10の内方に向けて側板10cと平行に延出する係止片26dが形成されており、該係止片26dと係止爪26gとの平行部分との離間間隔が、前記側部フランジ12cの長さ(左右)寸法と略同一に設定されている。そして、側部フランジ12cが係止爪26gと係止片26dとで左右から挟持されると共に、該側部フランジ12cの開放端が係止爪26gに係合した状態で、内箱10に側レール26が取付けられるよう構成される。また係止片26dの開放端(後端)には、外方に向けて所要曲率で湾曲する係合部としての第3係合端部26fが形成され、該係合端部26fが、前記側板10cの第3凹部18に係合するよう構成されている。
【0021】
(外箱について)
前記断熱箱体を構成する前記外箱28は、図13および図14に示すように、上面パネル30、背面パネル32、底面パネル34および左右の側面パネル36,36を、相互にリベット等で接合することで前方に開放する矩形箱状に形成され、その内部に所要の空間を介して内箱10が収納配置される。上面パネル30には、図2に示す如く、その前端部(外箱28の開口部)に下方に開放する係止部としての挿通溝部30aが幅方向に沿って形成されている。この挿通溝部30aは、前記上レール20の係合突条20kと平行に形成された前端面部30bと別板30cとで画成されたものであって、前後方向の開口寸法が係合突条20kの厚み寸法と略同一に設定される。そして、係合突条20kに対して挿通溝部30aを上方から挿入することで、上面パネル30が上レール20を介して内箱10に対して位置決めされるよう構成される。
【0022】
前記底面パネル34の前端部(外箱28の開口部)には、図3に示すように、上方に向けて直角に折曲されると共に、その上端部で下方に向けて所要角度で折曲した係止部としての差込部34aが形成される。そして、この差込部34aの上端部を下レール22の差込空間22iに下方から挿入することで、底面パネル34が下レール22を介して内箱10に対して位置決めされるようになっている。なお、差込部34aにおける上端部の前後寸法は、差込空間22iの開口寸法と略同一に設定される。
【0023】
前記側面パネル36の前端部(外箱28の開口部)には、図4に示すように、内方に向けて直角に折曲されると共に、その先端部で外方に向けて所要角度で折曲した係止部としての差込部36aが形成される。そして、この差込部36aの先端部を側レール26の差込空間26eに外方から挿入係合することで、側面パネル36が側レール26を介して内箱10に対して位置決めされるようになっている。なお、差込部36aにおける先端部の前後寸法は、差込空間26eの開口寸法と略同一に設定される。
【0024】
【実施例の作用】
次に、前述した実施例に係る断熱箱体構造の作用につき説明する。
【0025】
(内箱と各レールとの取付け)
断熱箱体を形成するに際しては、前記内箱10に対して、左右の側レール26,26、下レール22および上レール20の順で、対応するフランジ12c,12c,12b,12aに取付ける。先ず前記側レール26については、図16に示すように、前記後延在部26cに形成した係止爪26gを、内箱10における前記側部フランジ12cの側端縁に対して外方から係合させる。しかる後、係止爪26gを支点として側レール26全体を内箱10の内方に向けて回動させることにより、係止片26dを内箱10の内側に臨ませ、前記第3係合端部26fを内箱10の第3凹部18に係合させる。これにより、内箱10の側部フランジ12cを係止片26dと係止爪26gとで挟持した状態で側レール26が内箱10に取付けられる。なお、前述したように、係止爪26gの折曲部と後延在部26cとの離間間隔は、側部フランジ12cの厚み寸法より若干幅広に設定してあるから、該側部フランジ12cの厚み等が均一でなくても、係止爪26gと第3係合端部26fによって取付けの位置決めが好適になされる。
【0026】
次に、前記下レール22については、図17に示すように、前記後延在部22dに形成した係止爪22fを、内箱10における前記下部フランジ12bの下端縁に対して下側から係合させる。しかる後、係止爪22fを支点として下レール22全体を内箱10の内方に向けて回動させることにより、下延在部22bに形成した係止片22eを内箱10の内側に臨ませ、前記第2係合端部22cを内箱10の第2凹部16に係合させる。これにより、内箱10の下部フランジ12bを係止片22eと係止爪22fとで挟持した状態で下レール22が内箱10に取付けられる。また前述したように、係止爪22fの折曲部と後延在部22dとの離間間隔は、下部フランジ12bの厚み寸法より若干幅広に設定してあるから、該下部フランジ12bの厚み等が均一でなくても、係止爪22fと第2係合端部22cによって取付けの位置決めが好適になされる。
【0027】
なお、下レール22の長手方向各端部は、図18に示す如く、対応する前記収容凹部19に臨むと共に、前記側レール26の下端部と当接した状態で配設される。すなわち、内箱10のコーナー部がR形状となっていても、所要深さの収容凹部19を形成したことで、下レール22および側レール26の当接部において第2係合端部22cや第3係合端部26fを切欠き形成することなく、直交状態で隙間なく当接させることができる。また対応する収容凹部19の前面は、下レール22の後延在部22dや側レール26の後延在部26cにより覆われるから、外観的な見栄えが劣ることはない。
【0028】
更に、前記上レール20については、その長手方向の両端部にストッパ21,21を装着した状態で、図19に示すように、上延在部20cに形成した係止爪20dを、内箱10における上部フランジ12aの上端縁に対して上方から係合させる。しかる後、該係止爪20dを支点として上レール20全体を内箱10の内方に向けて回動させることにより、前記係止片20gを内箱10の内側に臨ませ、前記第1係合端部20hを該内箱10の第1凹部14に係合させる。この場合も、前述したように、係止爪20dの折曲部と後延在部20eとの離間間隔は、上部フランジ12aの厚み寸法より若干幅広に設定してあるから、該上部フランジ12aの厚み等が均一でなくても、係止爪20dと第2係合端部20hによって取付けの位置決めが好適になされる。
【0029】
また、上レール20の長手方向各端部についても、下レール22の長手方向各端部と同様に、対応する前記収容凹部19に臨むと共に、前記側レール26の上端部と直交状態で当接する。なお、対応する収容凹部19の前面は、上レール20の後延在部20eや側レール26の後延在部26cにより覆われ、外観的な見栄えが劣ることはない。更に、上レール20に配設された弾性を有する各ストッパ21により、側レール26との当接部において第1空間部20iおよび第2空間部20jは閉塞されて、両レール20,26は隙間なく当接しているから、発泡漏れが発生するのは防止される。なお、ストッパ21は上レール20に対してネジ等を用いることなく装着し得るから、取付作業は簡単である。しかも、ストッパ21によりレール20,26同士を隙間なく当接させ得るので、各レール20,26を密着させるために端部を切欠く等の後加工を省略することが可能となる。
【0030】
なお、図16、図17および図19に示す如く、前記内箱10における天板10a、底板10bおよび側板10cでは、上レール20、下レール22および側レール26の各係止片20g,22e,26dとの当接部位が、凹部14,16,18を挟んで内方に位置する部位より係止片20g,22e,26dの厚み分だけ外方に凹む段差が設定されている。従って、内箱10と各レール20,22,26との取付部位において、各係止片20g,22e,26dが内方に突出することはない。
【0031】
(外箱の各レールヘの取付け)
前述したように上レール20、下レール22および側レール26,26がフランジ12に取付けられた内箱10に、前記外箱28の各パネル30,34,36,36が配設される。外箱28を構成する底面パネル34は、図17に示す如く、その前端部に形成された前記差込部34aを、下レール22に形成した前記差込空間22iに下方から挿入することで位置決めされる。また、差込部34aを差込空間22iに挿入する際に加わる力は、前記係止爪22fと下部フランジ12bとの係合部位を支点として、下レール22を第2係合端部22cが第2凹部16に係合する方向に作用するので、該下レール22が位置ずれすることはなく、底面パネル34を正確に位置決めし得る。しかも、その回動力によって係止爪22fと下部フランジ12b、係止片22eと底板内面および第2係合端部22cと第2凹部16とが密着する。
【0032】
次に、前記外箱28を構成する左右の各側面パネル36については、図16に示すように、その差込部36aを、側レール26に形成した前記差込空間26eに外方から挿入することで位置決めする。更に、外箱28を構成する上面パネル30については、図19に示すように、前記挿通溝部30aを上レール20における係合突条20kに上方から挿入させる。この場合も、差込部36aや挿通溝部30aを差込空間26eや係合突条20kに挿入する際に加わる力は、前記係止爪26gや係止爪20dの側部フランジ12cや上部フランジ12aとの係合部位を支点として、側レール26や上レール20を第3係合端部26fや第1係合端部20hを第3凹部18や第1凹部14に係合する方向に作用するので、該側レール26や上レール20が位置ずれすることはなく、側面パネル36や上面パネル30を正確に位置決めし得る。しかも、その回動力によって、係止爪26gと側部フランジ12c、係止爪20dと上部フランジ12a、係止部26dと側板内面、係止部20gと天板内面、第3係合端部26fと第3凹部18および第1係合端部20hと第1凹部14とが密着する。なお、前記上面パネル30、底面パネル34および側面パネル36,36の各レール20,22,26,26に対する取付けは、挿通溝部30a、差込部34aまたは差込部36aを、係合突条20k、差込空間22iまたは差込空間26eに挿入するだけであるので、大きな力を必要とせず、作業を簡単に行ない得る。
【0033】
前記上面パネル30、底面パネル34および側面パネル36,36を相互にリベット等を介して接合すると共に、前記背面パネル32を各パネル30,34,36,36にリベット等を介して接合することで、レール20,22,26,26を介して開口部が接合された内箱10と外箱28との間に所要の空間が画成される。そして、この空間に断熱材を充填発泡することで、断熱箱体が製造される。この場合に、内箱10および外箱28は各レール20,22,26,26に密着的に当接すると共に、各レール20,22,26,26同士の当接部も隙間なく当接しているから、発泡漏れが発生するのは好適に防止される。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る断熱箱体構造では、外箱の係止部を接続部材の被係止部に係合する際に加わる力が、該接続部材の係止爪と内箱のフランジとの係合部位を支点として係合部が凹部に係合する方向に作用するよう構成したので、取付位置がずれることなく内箱および外箱を接続部材を介して正確に接合することができる。また、前述した力により係止爪とフランジおよび係合部と凹部が密着するので、発泡漏れを好適に防止し得る。すなわち、内箱を合成樹脂で真空成形した場合で、フランジの成形精度に多少のバラツキがあっても、リベットやネジ等の止着部材を用いることなく、該内箱と外箱とを接続部材を介して隙間なく確実に接合することができる。なお、外箱の接続部材への取付けには大きな力を必要とせず、楽に作業を行なうことができる。
【0035】
前記内箱の各コーナー部に、各接続部材に形成されている係合部と干渉しない収容凹部を形成したので、該係合部を切欠き形成することなく、各接続部材同士を隙間なく当接することができる。従って、加工工数を低減して製造コストを低廉に抑えることが可能となる。また、スライド扉の緩衝材を兼用するストッパで接続部材同士を隙間なく当接し得るから、当該当接部での発泡漏れを好適に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る断熱箱体構造を構成する内箱の正面図である。
【図2】 実施例に係る断熱箱体構造において、上レールと内箱および上面パネルの係合部を示す要部縦断面図である。
【図3】 実施例に係る断熱箱体構造において、下レールと内箱および底面パネルの係合部を示す要部縦断面図である。
【図4】 実施例に係る断熱箱体構造において、側レールと内箱および側面パネルの係合部を示す要部横断面図である。
【図5】 実施例に係る断熱箱体構造において、内箱のコーナー部に形成した収容凹部を示す要部正面図である。
【図6】 実施例に係る上レールを示すものであって、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図7】 図6(a)のA−A線拡大断面図である。
【図8】 実施例に係るストッパを示すものであって、(a)正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。
【図9】 実施例に係る下レールを示すものであって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図10】 図9(a)のB−B線拡大断面図である。
【図11】 実施例に係る側レールを示すものであって、(a)は正面図、(b)は左側面図である。
【図12】 図11(a)のC−C線拡大断面図である。
【図13】 断熱箱体の縦断面図である。
【図14】 断熱箱体の横断面図である。
【図15】 断熱箱体の正面図である。
【図16】 内箱に側レールおよび側面パネルを取付ける状態を示す要部横断面図である。
【図17】 内箱に下レールおよび底面パネルを取付ける状態を示す要部縦断面図である。
【図18】 側レールと下レールの端部が収容凹部で当接している状態を一部縦断して示す要部正面図である。
【図19】 内箱に上レールおよび上面パネルを取付ける状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 内箱,12a 上部フランジ(フランジ)
12b 下部フランジ(フランジ),12c 側部フランジ(フランジ)
14 第1凹部(凹部),16 第2凹部(凹部),18 第3凹部(凹部)
19 収容凹部,20 上レール(接続部材),20d 係止爪
20h 第1係合端部(係合部),20k 係合突条(被係止部)
21 ストッパ,22 下レール(接続部材)
22c 第2係合端部(係合部),22f 係止爪,22i 差込空間(被係止部)
26 側レール(接続部材),26e 差込空間(被係止部)
26f 第3係合端部(係合部),26g 係止爪,28 外箱,30 上面パネル
30a 挿通溝部(係止部),34 底面パネル,34a 差込部(係止部)
36 側面パネル,36a 差込部(係止部)

Claims (3)

  1. 外箱(28)の開口部と内箱(10)の開口部とを接続部材(20,22,26,26)で接合し、両箱(10,28)の間に画成された空間に断熱材を充填発泡した断熱箱体において、
    前記内箱(10)の開口部に形成され、外方に向けて所定幅で延出するフランジ(12a,12b,12c,12c)と、
    前記内箱(10)の内面側に、外側に向けて凹設されて開口縁に沿って延在する凹部(14,16,18,18)と、
    前記外箱(28)の開口部に形成された係止部(30a,34a,63a,36a)と、
    前記接続部材(20,22,26,26)に形成され、前記フランジ(12a,12b,12c,12c)の端部に係合する係止爪(20d,22f,26g,26g)と、
    前記接続部材(20,22,26,26)に形成され、前記凹部(14,16,18,18)に係合する係合部(20h,22c,26f,26f)と、
    前記接続部材(20,22,26,26)に形成され、前記外箱(28)の係止部(30a,34a,63a,36a)が係合する被係止部(20k,22i,26e,26e)とからなり、
    前記外箱(28)の係止部(30a,34a,63a,36a)を接続部材(20,22,26,26)の被係止部(20k,22i,26e,26e)に係合する際に加わる力が、該接続部材(20,22,26,26)の係止爪(20d,22f,26g,26g)とフランジ(12a,12b,12c,12c)との係合部位を支点として前記係合部(20h,22c,26f,26f)が凹部(14,16,18,18)に係合する方向に作用するよう構成した
    ことを特徴とする断熱箱体構造。
  2. 前記内箱(10)の開口部には、上下および左右両側に接続部材(20,22,26,26)が夫々取付けられ、各接続部材同士が当接する内箱(10)の各コーナー部に、各接続部材(20,22,26,26)に形成されている前記係合部(20h,22c,26f,26f)と干渉しない収容凹部(19)が夫々形成されている請求項1記載の断熱箱構造。
  3. 前記各接続部材同士が当接する部位に、前記断熱箱体の開口部を開閉するスライド扉の緩衝材として機能すると共に、各接続部材同士を隙間なく当接させるストッパ(21)を配設した請求項1または2記載の断熱箱体構造。
JP2000025706A 2000-02-02 2000-02-02 断熱箱体構造 Expired - Fee Related JP3662792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000025706A JP3662792B2 (ja) 2000-02-02 2000-02-02 断熱箱体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000025706A JP3662792B2 (ja) 2000-02-02 2000-02-02 断熱箱体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001215081A JP2001215081A (ja) 2001-08-10
JP3662792B2 true JP3662792B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=18551531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000025706A Expired - Fee Related JP3662792B2 (ja) 2000-02-02 2000-02-02 断熱箱体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3662792B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001215081A (ja) 2001-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6224136B1 (en) Structure for positioning windshield for vehicle and method of mounting windshield
JP3542725B2 (ja) 自動車の吸気レゾネータ
JP3662792B2 (ja) 断熱箱体構造
KR20060109341A (ko) 도어 내측 강판 및 캐리어 요소로 이루어진 조립 유닛
JP3965914B2 (ja) ダブテールおよびリアバンパ支持構造
JP3980315B2 (ja) アシストグリップの取付構造
JP3058762U (ja) 部品間の取り付け構造
JP3331137B2 (ja) 断熱パネル
JP3946801B2 (ja) 調整ストライク
JP3643230B2 (ja) 自動車のエアスクープ取付け構造
KR102449263B1 (ko) 전기자동차용 배터리 모듈 케이스
JP3754146B2 (ja) 断熱箱体の仕切構造
KR20180134824A (ko) 도어의 가로프레임과 세로프레임의 결합구조
JPS6237095Y2 (ja)
JP3630143B2 (ja) ウィンドサイドモール
JP3169563B2 (ja) 断熱パネルのジョイナ取付構造
JPH0512709Y2 (ja)
JP3983442B2 (ja) 自動車用ドアトリム構造
KR100941504B1 (ko) 자동차용 외장 몰딩 및 그 제조방법
KR19980062984U (ko) 냉장고의 도어핸들 조립구조
JP3962634B2 (ja) 断熱箱体
JP2577076Y2 (ja) モールクリップ
JPS6224951Y2 (ja)
JPH0116645Y2 (ja)
JPS6131318Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3662792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120401

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees