JP3661772B2 - トナー消費量検出方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データにより変調された光ビームにより感光体に静電潜像を形成し、この静電潜像に記録材料であるカラートナーを静電的に吸着させて記録用紙に画像を形成するカラーレーザプリンタ等のカラー画像形成装置において、各色のトナーの消費量を簡単な構成で精度よく求める方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
カラーレーザプリンタ等のカラートナーを用いてカラー画像形成を行う装置においては、ユーザに対して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーの消費量あるいは残量を示すことが要望されている。
そのためには、カラー画像形成を行う度毎に各色のトナーがどれだけ消費されたかを検出する必要があるが、近年のカラー画像形成装置においては、記録用紙に実際に印刷される一つ一つのドット(これを印刷ドットと称する)は多階調、即ち1印刷ドットは複数ビット構成となされており、しかも、印刷ドットの値と、消費されるトナー量との関係は非線形であるので、カラー画像形成を行ったときに消費されるC、M、Y、Kの各色のトナー消費量を検出することは非常に難しいとされている。
【0003】
印刷ドットの値とトナー消費量の関係が非線形であることはよく知られているが、例えば次のようなことがある。現在のカラー画像形成装置では、パルス変調方式として、印刷ドットの値に応じた幅を有するパルスを生成してレーザ光の発光時間を制御するパルス幅変調(PWM)方式が採用されているのが一般的であるが、一個の印刷ドットだけを印刷したときのレーザ発光時間、即ちPWM回路から出力されたパルスの幅と、印刷されたドットに消費されるトナー量との関係は概略図7の実線で示すようになることが知られている。レーザ発光時間は印刷ドットの値に応じたものであるから、以上のことは印刷ドットの値とトナー消費量との関係は非線形であることを意味しているということができる。
【0004】
しかし、図7の実線で示す関係は常に成り立つのではない。例えば、ある値の印刷ドットを1つだけ単独で印刷したときのトナー消費量がXmgであるとしても、当該印刷ドットの前後の隣接する印刷ドットの値によっては、当該印刷ドットを印刷するに要するトナー量はXmgとは異なってくるのである。
このように、印刷ドットを単独で1個だけ印刷する場合にも印刷ドットの値と消費トナー量の関係は非線形であり、さらに、その前後の隣接する印刷ドットの値によっても当該印刷ドットを印刷する場合に消費されるトナー量は変化するという、非常に複雑な現象があるのである。
【0005】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、1印刷ドットが複数ビット構成であるカラー画像形成装置においても、簡単な構成で、しかも精度よく、C、M、Y、Kの各色のトナーの消費量を検出することができるトナー消費量検出方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1のトナー消費量検出方法は、請求項1記載のように、印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値を定め、所定の単位の期間に、印刷する各色の画像について、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの3つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求めることを特徴とする。
また、本発明に係る第2のトナー消費量検出方法は、請求項2記載のように、印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値を定め、所定の単位の期間に、印刷する各色の画像について、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが3つ連続する3連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの4つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、前記3連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求めることを特徴とする。
本発明に係る第1のトナー消費量検出装置は、請求項3記載のように、印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第1比較回路と、第1の閾値より大きく、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第2比較回路と、前記第1比較回路及び前記第2比較回路の出力に基づいて、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの3つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求める演算手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る第2のトナー消費量検出装置は、請求項4記載のように、印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第1比較回路と、第1の閾値より大きく、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第2比較回路と、前記第1比較回路及び前記第2比較回路の出力に基づいて、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが3つ連続する3連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの4つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、前記3連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求める演算手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
ところで、上述したように印刷ドットの値と消費トナー量との関係は非線形であるので、印刷ドットの値に着目してトナー消費量を検出しようとすることは難しいものとなる。そこで、本発明者は、種々の実験の結果、各々の印刷ドットの値それ自体に着目するのではなく、入力する印刷ドット列がどのような値の印刷ドットの配列となっているか、その配列のパターンに着目してトナー消費量を検出する2つの方法を見出したのである。第1の方法は基本的な方法であり、第2の方法は第1の方法の改良である。なお、実験結果については後に示す。
【0008】
[第1のトナー消費量検出方法]
まず、第1の方法について説明する。
この方法においては、印刷ドットの値に2つの閾値Vth1 、Vth2 を定めて印刷ドット列の配列パターンを3種類にパターン分けする。第1の閾値Vth1 は印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するためのものであり、印刷ドットの階調値でVth1=1とする。第2の閾値Vth2 は階調値がある程度以上であるか否かを判別するためのもので、印刷ドットのビット構成によって適宜定めることができるが、1印刷ドットが6ビット構成の場合には、印刷ドットの階調値でVth2=48程度とするのがよいことが実験によって確認されている。このことについては後に比較例を示す。実は、Vth2=48というのは、1印刷ドットが6ビット構成の場合、図7においてPで示すように、レーザ発光時間とトナー消費量の関係を示すグラフにおけるレーザ発光時間が長い方の変曲点近傍の階調値に対応していることが確認されている。
【0009】
そして、印刷ドット列の配列のパターンを次の3種類にパターン分けする。
▲1▼孤立ドット…階調値が第2の閾値以上である印刷ドットで、且つその前後の印刷ドットの階調値が共に第2の閾値未満である印刷ドット。このような印刷ドットを孤立ドットと称する。
▲2▼2連続ドット…階調値が第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する場合。この場合を2連続ドットと称する。
▲3▼中間値ドット…階調値が第1の閾値以上で第2の閾値未満である印刷ドット。このような印刷ドットを中間値ドットと定義する。
【0010】
このようにパターン分けするのは概略次のようである。
図7からも容易に理解できるように、値が第2の閾値以上である印刷ドットと、中間値ドットでは明らかにトナー消費量が異なる。そこで、まず値が第2の閾値以上のものと、それ未満の中間値ドットに分けることの妥当性は明らかである。次に孤立ドットと2連続ドットを区別することについては次のようである。例えば、ある色について、最大階調の印刷ドットを1つだけ単独で印刷したときのトナー消費量がXmgであることが分かっているとする。このとき、最大階調の印刷ドットを2ドット連続して印刷したとすると、このときの当該色のトナーの消費量は、Xmgの2倍ではなく、それより若干多くなることが知られている。このような事情により、値が第2の閾値以上の印刷ドットであっても、孤立している場合と2つ連続している場合とをパターン分けするのである。
【0011】
そして、1頁単位あるいはジョブ単位等の適宜な単位の期間に、印刷する画像のC、M、Y、Kの各色の画像毎に、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、及び中間値ドットの個数を計数し、その3つの計数値のそれぞれに対して、各パターンに対する重み付けの係数を乗算してそれら3つの値を加算し、その加算値にトナーの色に応じた係数を乗算することにより記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求め、それにオフセット量を加えて、そのときに消費された各色の全トナー量を求めるのである。
【0012】
ここで、オフセット量というのは、レーザ光による露光時間とは無関係に消費されるトナー量であり、カラー画像形成装置毎に特有な固有値である。即ち、真っ白の画像を印刷した場合にも感光体をクリーニングすると、いくらかのトナーが排出されることが知られている。これがオフセット量である。このオフセット量は色によって異なるので、C、M、Y、Kの各色のトナーについてそれぞれオフセット量を測定しておく。
【0013】
具体的には次のようである。いま、1頁単位に各色のトナー消費量を検出するものとする。また、カラー画像形成のプロセスはC、M、Y、Kの順序に行われるものとする。
【0014】
この場合、まず、順次入力するC色の画像の印刷ドットについて、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、及び中間値ドットの個数を計数する。例えば、いま、C色の画像の印刷ドット列が図1(a)に示すようであるとする。図1(a)においては1印刷ドットは6ビット構成で64階調であるとし、第1の閾値Vth1=1、第2の閾値Vth2=48としている。そして、矩形は一つ一つの印刷ドットを示し、矩形の中の数値はそれぞれの印刷ドットの階調値を示している。また、図1(a)では便宜的に印刷ドットに対して1〜14の番号を付している。
【0015】
さて、図1(a)において、2番目の印刷ドットの階調値は60であるので第2の閾値以上であり、その前後の印刷ドットの階調値は40と20で共に第2の閾値未満であるので、2番目の印刷ドットは孤立ドットである。13番目の印刷ドットも同様に孤立ドットである。図1(b)の孤立ドットの欄の黒丸はこのことを示している。
【0016】
また、6番目の印刷ドットの階調値は第2の閾値以上であり、次の7番目の印刷ドットの階調値も第2の閾値以上である。従って、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットが6番目、7番目と連続しているので、ここで2連続ドットが1回発生している。図1(b)の2連続ドットの欄の7番目の印刷ドットの箇所に黒丸が付いているのはこのことを示している。同様に、7番目と8番目の印刷ドットの階調値は共に第2の閾値以上であるので、ここでも2連続ドットが1回発生している。図1(b)の2連続ドットの欄の8番目の印刷ドットの箇所に黒丸が付いているのはこのことを示している。以下同様である。
また、中間値ドットは上記の定義により、図1(b)の中間値ドットの欄の黒丸で示すようになる。
従って、図1(a)の場合、孤立ドットの個数の計数値は2、2連続ドットの発生回数の計数値は4、中間値ドットの個数の計数値は6となる。
【0017】
そして、それら3つの計数値のそれぞれに、各パターンに対する重み付け係数を乗算して、それらの3つの値を加算する。そして、更にその加算値にC色のトナーの係数を乗算し、更にその乗算値にオフセット量を加えて、そのときに消費されたC色のトナー量を求める。従って、当該1頁でのC色トナーの消費量は、孤立ドットのパターンに対する重み付け係数をk1 、2連続ドットのパターンに対する重み付け係数をk2 、及び中間値ドットのパターンに対する重み付け係数をk3 とし、C色のトナーの係数をKc として
となる。
【0018】
次に、M色の画像の印刷ドットが順次入力されるが、M色の画像の印刷ドットに対しても、同様に、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、及び中間値ドットの個数を計数する。そして、それら3つの計数値にそれぞれ所定の係数を乗算し、それら3つの値を加算し、更にその加算値にオフセット量を加えて、そのときに消費されたM色のトナー量を求める。従って、当該1頁でのM色トナーの消費量は、M色のトナーの係数をKm すると
となる。
【0019】
以下、Y色の画像の印刷ドット、及びK色の画像の印刷ドットについても同様である。従って、当該1頁でのY色トナーの消費量、K色トナーの消費量は、Y色のトナーの係数をKy 、K色のトナーの係数をKk として、それぞれ
となる。
【0020】
なお、上記の各パターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 、及び各色のトナーの係数Ky 、Km 、Kc 、Kk の値は、種々の画像について印刷を行い、そのときに記録用紙に印刷された各色のトナー量を実測し、その実測されたトナー量と、そのときの印刷した画像の各色の印刷ドット列の孤立ドットの個数、2連続ドットが発生する回数、中間値ドットの個数との関係等に基づいて定めればよい。
【0021】
上記の(1)〜(4)式では3つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 の値は同じ値を用いるものとしているが、トナーの色によって特性が異なるので、トナーの色によって、孤立ドットのパターンに対する重み付け係数、2連続ドットのパターンに対する重み付け係数、及び中間値ドットのパターンに対する重み付け係数は異ならせてもよいものである。
また、上記の説明では第2の閾値はC、M、Y、Kについて全て同じであるとしたが、色によって異ならせてもよいものである。
【0022】
このようにして求めた各色のトナーの消費量は種々に用いることができる。例えば、当該カラー画像形成装置がパソコンに接続されている場合には、求めたトナー消費量をパソコンに渡して、パソコン側でトナー消費量を積算して記憶しておき、印刷時に棒グラフとして表示するようにすることができる。
【0023】
以上のようであるので、このトナー消費量検出方法では、印刷画像の各色の印刷ドット列のパターンを孤立ドット、2連続ドット、中間値ドットの3種類に分け、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、中間値ドットの個数を計数し、それら3つの計数値にそれぞれのパターンに対する重み付け係数を乗算して加算し、その加算値にトナーの色に応じた係数を乗算し、その乗算値にオフセット量を加算するという処理を行えばよいので、後述するように簡単な構成で実現することができる。また、このトナー消費量検出方法は、印刷ドット列に基づいてトナー消費量の検出を行うので、レーザ光を駆動するためのパルスを生成するパルス変調方式に因らず、PWMを用いる装置にも、パルス振幅変調(PAM)方式を用いる装置にも、あるいはPWMとPAMを組み合わせたハイブリッド構成の装置にも適用することができる。
【0024】
[第1のトナー消費量検出方法を採用したトナー消費量検出装置]
次に、上述したトナー消費量検出方法によりトナー消費量の検出を行うトナー消費量検出装置の一実施形態を説明する。なお、ここでは1印刷ドットは6ビット構成であるとする。
【0025】
図2は、トナー消費量検出装置をカラーレーザプリンタに適用した場合の一実施形態の部分ブロック図を示す図であり、1はトナー消費量検出装置、2は第1比較回路、3は第2比較回路、4はドット配列パターン判別回路(以下、単に判別回路と称す)、5は第1カウンタ、6は第2カウンタ、7は第3カウンタ、8は第4カウンタ、9は演算回路、10はパルス変調回路を示す。なお、ここではカラーレーザプリンタは、1つの感光体の周囲にC、M、Y、Kの4色の現像器が配置されたタイプのものであるとする。このタイプのカラーレーザプリンタにおいては、1つのレーザ光でC、M、Y、Kの4色の静電潜像を1つの感光体に形成することは周知である。また、このタイプのカラーレーザプリンタの全体の構成は周知であり、しかも本発明の本質ではないので、図2では感光体や現像器等については図示を省略している。
【0026】
以下、図2に示す各部について説明する。
第1比較回路2は、入力する印刷ドットの値と第1の閾値Vth1 とを比較し、第1の閾値以上の値を有する印刷ドットを判別回路4に出力するものであり、この第1の閾値Vth1 は階調値で1である。
【0027】
第2比較回路3は、入力する印刷ドットの値と第2の閾値Vth2 とを比較し、第2の閾値以上の値を有する印刷ドットを判別回路4に出力するものであり、ここでは第2の閾値Vth2 は階調値で48とする。
【0028】
判別回路4は、第1比較回路2と第2比較回路3とから順次入力される印刷ドットの値の列に基づいて、印刷ドットの値が第1の閾値以上である場合、印刷ドットの値が第2の閾値以上である場合、2連続ドットが発生している場合、孤立ドットである場合の4つの場合を判別するものであり、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットを検知する度毎に第1カウンタ5に1を出力し、2連続ドットが発生したことを検知する度毎に第2カウンタ6に1を出力し、孤立ドットを検知する度毎に第3カウンタ7に1を出力し、階調値が第1の閾値以上である印刷ドットを検知する度毎に第4カウンタ8に1を出力する。従って、この場合には、階調値が第2の閾値である48以上の印刷ドットについては、少なくとも、第1カウンタ5と第4カウンタ8の両方に1が出力されることになる。
【0029】
第1カウンタ5、第2カウンタ6、第3カウンタ7、第4カウンタ8は、それぞれ、判別回路4から1が出力されると、1だけカウントアップする動作を行う。なお、これら4つのカウンタには、それぞれ、図示しないカラー画像形成の処理を司る制御部から制御信号が通知される。この制御信号には、印刷ドットの転送開始を通知するスタート信号と、印刷ドットの転送終了を通知するエンド信号がある。そして、これら4つのカウンタは、スタート信号を受けると、判別回路4からの出力の計数を開始し、エンド信号受けると計数値を演算回路9に渡して計数値をクリアする。
従って、例えば図1(a)に示すような印刷ドットの配列があるとすると、判別回路4は、第1カウンタ5に対しては図1(c)の第1カウンタの欄の黒丸で示すように、2番目、6〜10番目、13番目の印刷ドットのときにそれぞれ1を出力することになり、従って図1(a)に示す印刷ドット列の期間における第1カウンタ5での計数値は7となる。第2カウンタ6〜第4カウンタ8についても同様である。
【0030】
演算回路9には、図示しないカラー画像形成の処理を司る制御部から制御信号が通知される。この制御信号には、現在行われているプロセスがどの色のものであるかを示す色信号、印刷ドットの転送開始を通知するスタート信号、及び印刷ドットの転送終了を通知するエンド信号がある。従って、演算回路9は第1カウンタ5〜第4カウンタ8から計数値を受けるが、演算回路9は制御部からの色信号により、各カウンタ5〜8から受け取った計数値が、どの色の画像についてのものであるかを認識している。
【0031】
そして、演算回路9は、第1カウンタ5〜第4カウンタ8から受けた計数値に基づいて、孤立ドットの個数の計数値、2連続ドットの発生回数の計数値、中間値ドットの個数の計数値を求める。孤立ドットの個数の計数値は第3カウンタ7の計数値そのものである。2連続ドットの発生回数の計数値は第2カウンタ6の計数値そのものである。また、中間値ドットの個数の計数値は、第4カウンタ8の計数値から第1カウンタ5の計数値を引いた値で求めることができる。
【0032】
そして、演算回路9は、孤立ドットの個数の計数値、2連続ドットの発生回数の計数値、中間値ドットの個数の計数値の計数値に、それぞれのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 を乗算して、これら3つの値を加算し、更にその加算値にトナーの色に応じた係数を乗算し、更にそれにトナーの色に応じたオフセット量を加算して、今回のプリントにおける当該色のトナー消費量を求める。なお、これら3つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 の値、各色のトナーの係数Ky 、Km 、Kc 、Kk の値、及び各色のオフセット量は予め演算回路9に設定されている。
【0033】
パルス変調回路10は印刷ドットに基づいてレーザ光を駆動するパルスを生成するものであり、PWMを用いるものであってもよく、PAMを用いるものであってもよく、あるいはそれらを組み合わせたハイブリッド構成のものであってもよい。
【0034】
以下、動作を説明するが、ここでは、カラー画像形成のプロセスはC、M、Y、Kの順序に行われるものとする。
まず、Cのカラー画像形成のプロセスが行われるが、このとき第1カウンタ5〜第4カウンタ8には制御部からスタート信号が通知され、演算回路9には制御部から、Cのカラー画像形成であることを示す色信号とスタート信号が通知される。
【0035】
そして、Cの画像の印刷ドットの転送が開始され、この印刷ドットは、第1比較回路2、第2比較回路3、及びパルス変調回路10に入力される。パルス変調回路10では一つ一つの印刷ドットの値に基づいてパルス変調が行われ、生成されたパルスはレーザ駆動部(図2には図示せず)に供給される。
【0036】
また、第1比較回路2は、入力する印刷ドットの値が第1の閾値Vth1 以上の場合には、その印刷ドットの値を判別回路4に出力し、第2比較回路3は、入力する印刷ドットの値が第2の閾値Vth2 以上である場合には、この印刷ドットの値を判別回路4に出力する動作を行う。
【0037】
そして、判別回路4は、第1比較回路2と第2比較回路3とから順次供給される印刷ドットの値の列に基づいて、印刷ドットの値が第1の閾値以上である場合、印刷ドットの値が第2の閾値以上である場合、2連続ドットが発生している場合、孤立ドットである場合の4つの場合を判別するものであり、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットを検知する度毎に第1カウンタ5に1を出力し、2連続ドットが発生したことを検知する度毎に第2カウンタ6に1を出力し、孤立ドットを検知する度毎に第3カウンタ7に1を出力し、階調値が第1の閾値以上である印刷ドットを検知する度毎に第4カウンタ8に1を出力する動作を行う。
【0038】
第1カウンタ5〜第4カウンタ8は、スタート信号を受けてからエンド信号を受けるまでの間、判別回路4から1が出力される度毎にカウントアップする動作を繰り返す。そして、第1カウンタ5〜第4カウンタ8は、エンド信号を受けると、そのときの計数値を演算回路9に渡して計数値をクリアし、次の計数動作の待機を行う。
【0039】
演算回路9は、第1カウンタ5〜第4カウンタ8から計数値を受けると、当該計数値はCの画像の印刷ドットについての計数値であることを認識しているから、次の式により、このときのC色トナーの消費量を求める。
このようにしてCの画像形成のプロセスが終了すると、次に、Mの画像形成のプロセスが開始されるが、このとき第1カウンタ5〜第4カウンタ8には制御部からスタート信号が通知され、演算回路9には制御部から、Cのカラー画像形成であることを示す色信号とスタート信号が通知される。
【0040】
そして、Mの画像の印刷ドットの転送が開始され、この印刷ドットは、第1比較回路2、第2比較回路3、及びパルス変調回路10に入力される。パルス変調回路10では一つ一つの印刷ドットの値に基づいてパルス変調が行われ、生成されたパルスはレーザ駆動部に供給される。
【0041】
また、第1比較回路2は、入力する印刷ドットの値が第1の閾値Vth1 以上の場合には、その印刷ドットの値を判別回路4に出力し、第2比較回路3は、入力する印刷ドットの値が第2の閾値Vth2 以上である場合には、この印刷ドットの値を判別回路4に出力する動作を行う。
【0042】
そして、判別回路4は、第1比較回路2と第2比較回路3とから順次供給される印刷ドットの値の列に基づいて、印刷ドットの値が第1の閾値以上である場合、印刷ドットの値が第2の閾値以上である場合、2連続ドットが発生している場合、孤立ドットである場合の4つの場合を判別するものであり、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットを検知する度毎に第1カウンタ5に1を出力し、2連続ドットが発生したことを検知する度毎に第2カウンタ6に1を出力し、孤立ドットを検知する度毎に第3カウンタ7に1を出力し、階調値が第1の閾値以上である印刷ドットを検知する度毎に第4カウンタ8に1を出力する動作を行う。
【0043】
第1カウンタ5〜第4カウンタ8は、スタート信号を受けてからエンド信号を受けるまでの間、判別回路4から1が出力される度毎にカウントアップする動作を繰り返す。そして、第1カウンタ5〜第4カウンタ8は、エンド信号を受けると、そのときの計数値を演算回路9に渡して計数値をクリアし、次の計数動作の待機を行う。
【0044】
演算回路9は、第1カウンタ5〜第4カウンタ8から計数値を受けると、当該計数値はMの画像の印刷ドットについての計数値であることを認識しているから、次の式により、このときのM色トナーの消費量を求める。
【0045】
次に、Yの画像形成のプロセスが行われ、続いてKの画像形成のプロセスが行われるが、これらの画像形成プロセス時にも同様にして、Y色のトナー消費量、K色のトナー消費量が求められる。このときのY色トナーの消費量、及びK色トナーの消費量はそれぞれ次のようである。
【0046】
【0047】
なお、以上の例では、1つのレーザ光でC、M、Y、Kの4色の静電潜像を1つの感光体に形成するタイプのカラーレーザプリンタに適用した場合について説明したので、各色のトナー消費量の演算は、1つの色画像の形成プロセス毎に行っているが、感光体と現像器のセットを4つ備える、いわゆるタンデムタイプのものに適用する場合には、C、M、Y、Kの4つの画像形成プロセスの系統にそれぞれこのトナー消費量検出装置を設ければよいので、1回のプリント単位にトナー消費量を演算するようにすることも勿論可能であるが、ジョブ単位、あるいは1日単位等の適宜な単位でトナー消費量の演算を行うことも可能である。その場合には、4つのカウンタ及び演算回路9に通知する制御信号の形態を、トナー消費量の演算を行う単位に応じて適宜変更する必要があることは当然である。
【0048】
上記の説明では3つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 の値は同じ値を用いるものとしているが、トナーの色によって特性が異なるので、トナーの色によって、孤立ドットのパターンに対する重み付け係数、2連続ドットのパターンに対する重み付け係数、及び中間値ドットのパターンに対する重み付け係数は異ならせてもよいものである。
【0049】
演算回路9で求めた各色のトナーの消費量のデータは、トナー消費量あるいはトナー残量の表示を行う処理を司る手段に与えればよい。これにより、当該カラーレーザプリンタにプリントする画像データを与えるパソコンの印刷画面において、各色のトナーの消費量あるいは残量を棒グラフ等の適宜なグラフによって表示することが可能であり、また、当該プリンタ自体に適宜な表示機能を有しているものであれば、その表示機能を用いて各色のトナーの消費量あるいは残量を表示することが可能である。
【0050】
以上のようであるので、このトナー消費量検出装置によれば、簡単な構成で各色のトナー消費量を求めることができ、しかも、どのようなパルス変調方式を用いるものにも適用することが可能である。
【0051】
[第2のトナー消費量検出方法]
次に、第2のトナー量検出方法について説明する。なお、孤立ドット、2連続ドット、中間値ドット、第1の閾値、第2の閾値については上述したと同じである。
【0052】
この第2の方法は、上述した第1の方法の改良であり、第1の方法では印刷ドット列の配列のパターンを、孤立ドット、2連続ドット、中間値ドットの3種類に分類し、孤立ドットの個数の計数値、2連続ドットの発生回数の計数値、及び中間値ドットの個数の計数値の3つの計数値に基づいて各色のトナーの消費量を検出したのであるが、この第2の方法では、上記の3種類のパターンに加えて、3連続ドットをも判別するようにしている。ここで、3連続ドットとは、階調値が第2の閾値以上である印刷ドットが3つ連続する場合をいうものとする。
【0053】
2連続ドットに加えて、3連続ドットをも判別するのは、例えば最大階調の印刷ドットが2つ連続している場合と、3つ連続している場合とでは、後者のトナー消費量は、前者のトナー消費量の3/2ではなく、それより若干多くなるという現象があるので、2連続ドットと3連続ドットとを区別することによって、より精度よくトナー消費量の検出を行うことができると考えられるからである。
【0054】
具体的には次のようである。いま、1頁単位に各色のトナー消費量を検出するものとする。また、カラー画像形成のプロセスはC、M、Y、Kの順序に行われるものとする。
【0055】
この場合、まず、順次入力するC色の画像の印刷ドットについて、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、3連続ドットの発生回数、及び中間値ドットの個数を計数する。例えば、いま、C色の画像の印刷ドット列が図3(a)に示すようであるとする。なお、図3(a)は図1(a)と同じである。ここでも1印刷ドットは6ビット構成であり、第1の閾値Vth1=1、第2の閾値Vth2=48とする。
【0056】
孤立ドット、2連続ドット、中間値ドットについては第1の方法で説明したと同じである。3連続ドットについては次のようである。6番目の印刷ドットの階調値は第2の閾値以上であり、次の7番目及び8番目の印刷ドットの階調値も共に第2の閾値以上である。従って、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットが6番目、7番目、8番目と連続しているので、ここで3連続ドットが1回発生している。図3(b)の3連続ドットの欄の8番目の印刷ドットの箇所に黒丸が付いているのはこのことを示している。同様に、7番目と8番目と9番目の印刷ドットの階調値は何れも第2の閾値以上であるので、ここでも3連続ドットが1回発生している。図3(b)の3連続ドットの欄の9番目の印刷ドットの箇所に黒丸が付いているのはこのことを示している。以下同様である。
従って、図3(a)の場合、孤立ドットの個数の計数値は2、2連続ドットの発生回数の計数値は4、3連続ドットの発生回数の計数値は3、中間値ドットの個数の計数値は6となる。
【0057】
そして、それら4つの計数値にそれぞれ各パターンに対する重み付け係数を乗算して、それらの4つの値を加算する。そして、更にその加算値にC色のトナーの係数を乗算し、更にその乗算値にオフセット量を加えて、そのときに消費されたC色のトナー量を求める。従って、当該1頁でのC色トナーの消費量は、孤立ドットのパターンに対する重み付け係数をk1 、2連続ドットのパターンに対する重み付け係数をk2 、3連続ドットのパターンに対する重み付け係数をk3 、中間値ドットのパターンに対する重み付け係数をk4 とし、C色のトナーの係数をKc として
となる。
【0058】
次に、M色の画像の印刷ドットが順次入力されるが、M色の画像の印刷ドットに対しても、同様に、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、3連続ドットの発生回数、及び中間値ドットの個数を計数する。そして、それら4つの計数値にそれぞれ各パターンに対する重み付け係数を乗算して、それらの4つの値を加算する。そして、更にその加算値にM色のトナーの係数を乗算し、更にその乗算値にオフセット量を加えて、そのときに消費されたM色のトナー量を求める。従って、当該1頁でのC色トナーの消費量は、M色のトナーの係数をKm として
となる。
【0059】
以下、Y色の画像の印刷ドット、及びK色の画像の印刷ドットについても同様である。従って、当該1頁でのY色トナーの消費量、K色トナーの消費量は、Y色のトナーの係数をKy 、K色のトナーの係数をKk として、それぞれ
となる。
【0060】
なお、上記の各パターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 、k4 及び各色のトナーの係数Ky 、Km 、Kc 、Kk の値は、種々の画像について印刷を行い、そのときに記録用紙に印刷された各色のトナー量を実測し、その実測されたトナー量と、そのときの印刷した画像の各色の印刷ドット列の孤立ドットの個数、2連続ドットが発生する回数、3連続ドットが発生する回数、中間値ドットの個数との関係等に基づいて定めればよい。
【0061】
上記の(9)〜(12)式では4つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3、k4 の値は同じ値を用いるものとしているが、トナーの色によって特性が異なるので、トナーの色によって、孤立ドットのパターンに対する重み付け係数、2連続ドットのパターンに対する重み付け係数、3連続ドットのパターンに対する重み付け係数、及び中間値ドットのパターンに対する重み付け係数は異ならせてもよいものである。
また、上記の説明では第2の閾値はC、M、Y、Kについて全て同じであるとしたが、色によって異ならせてもよいものである。
なお、このようにして求めた各色のトナーの消費量は種々に用いることができることは上述したと同様である。
【0062】
以上のようであるので、このトナー消費量検出方法では、印刷画像の各色の印刷ドット列のパターンを孤立ドット、2連続ドット、3連続ドット、及び中間値ドットの4種類に分け、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、3連続ドットの発生回数、中間値ドットの個数を計数し、それら4つの計数値にそれぞれのパターンに対する重み付け係数を乗算して加算し、その加算値にトナーの色に応じた係数を乗算し、その乗算値にオフセット量を加算するという処理を行えばよいので、後述するように簡単な構成で実現することができる。また、このトナー消費量検出方法は、印刷ドット列に基づいてトナー消費量の検出を行うので、レーザ光を駆動するためのパルスを生成するパルス変調方式に因らず、PWMを用いる装置にも、パルス振幅変調(PAM)方式を用いる装置にも、あるいはPWMとPAMを組み合わせたハイブリッド構成の装置にも適用することができる。
【0063】
[第2のトナー消費量検出方法を採用したトナー消費量検出装置]
次に、上述した第2のトナー消費量検出方法によりトナー消費量の検出を行うトナー消費量検出装置の一実施形態を説明する。なお、ここでは1印刷ドットは6ビット構成であるとする。
【0064】
図4は、トナー消費量検出装置をカラーレーザプリンタに適用した場合の一実施形態の部分ブロック図を示す図である。図4に示す構成は図2に示すものと同様であるが、その一部の動作が異なっている。図4において、11はトナー消費量検出装置、12はドット配列パターン判別回路(以下、単に判別回路と称す)、13は第2カウンタ、14は演算回路を示す。なお、図4において、図2に示すものと同じものについては同一の符号を付して重複する説明を最小限にとどめることにする。また、ここではカラーレーザプリンタは、1つの感光体の周囲にC、M、Y、Kの4色の現像器が配置されたタイプのものであるとするが、このタイプのカラーレーザプリンタの全体の構成は周知であり、しかも本発明の本質ではないので、図4では感光体や現像器等については図示を省略している。
【0065】
判別回路12は、第1比較回路2と第2比較回路3とから順次入力される印刷ドットの値の列に基づいて、印刷ドットの値が第1の閾値以上である場合、印刷ドットの値が第2の閾値以上である場合、3連続ドットが発生している場合、孤立ドットである場合の4つの場合を判別するものであり、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットを検知する度毎に第1カウンタ5に1を出力し、3連続ドットが発生したことを検知する度毎に第2カウンタ13に1を出力し、孤立ドットを検知する度毎に第3カウンタ7に1を出力し、階調値が第1の閾値以上である印刷ドットを検知する度毎に第4カウンタ8に1を出力する。
【0066】
第1カウンタ5、第2カウンタ13、第3カウンタ7、第4カウンタ8は、それぞれ、判別回路12から1が出力されると、1だけカウントアップする動作を行う。なお、これら4つのカウンタには、それぞれ、図示しないカラー画像形成の処理を司る制御部から制御信号が通知される。この制御信号には、印刷ドットの転送開始を通知するスタート信号と、印刷ドットの転送終了を通知するエンド信号がある。そして、これら4つのカウンタは、スタート信号を受けると、判別回路12からの出力の計数を開始し、エンド信号受けると計数値を演算回路14に渡して計数値をクリアする。
従って、例えば図3(a)に示すような印刷ドットの配列があるとすると、判別回路12は、第1カウンタ5に対しては図1(c)の第1カウンタの欄の黒丸で示すように、2番目、6〜10番目、13番目の印刷ドットのときにそれぞれ1を出力することになり、従って図1(a)に示す印刷ドット列の期間における第1カウンタ5での計数値は7となる。第2カウンタ13、第3カウンタ7、第4カウンタ8についても同様である。
【0067】
演算回路14には、図示しないカラー画像形成の処理を司る制御部から制御信号が通知される。この制御信号には、現在行われているプロセスがどの色のものであるかを示す色信号、印刷ドットの転送開始を通知するスタート信号、及び印刷ドットの転送終了を通知するエンド信号がある。従って、演算回路14は第1〜第4カウンタから計数値を受けるが、演算回路14は制御部からの色信号により、各カウンタから受け取った計数値が、どの色の画像についてのものであるかを認識している。
【0068】
そして、演算回路14は、第1カウンタ〜第4カウンタから受けた計数値に基づいて、孤立ドットの個数の計数値、2連続ドットの発生回数の計数値、3連続ドットの発生回数の計数値、及び中間値ドットの個数の計数値を求める。孤立ドットの個数の計数値は第3カウンタ7の計数値そのものである。3連続ドットの発生回数の計数値は第2カウンタ13の計数値そのものである。また、2連続ドットの発生回数の計数値は、第1カウンタ5の計数値から第2カウンタの計数値と第3カウンタの計数値を引いた値で求めることができる。更に、中間値ドットの個数の計数値は、第4カウンタ8の計数値から第1カウンタ5の計数値を引いた値で求めることができる。
【0069】
そして、演算回路14は、孤立ドットの個数の計数値、2連続ドットの発生回数の計数値、3連続ドットの発生回数の計数値、中間値ドットの個数の計数値の4つの計数値に、それぞれ、それぞれのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 、k4 を乗算して、これら4つの値を加算し、更にその加算値にトナーの色に応じた係数を乗算し、更にそれにトナーの色に応じたオフセット量を加算して、今回のプリントにおける当該色のトナー消費量を求める。なお、これら4つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 、k4 の値、各色のトナーの係数Ky 、Km 、Kc 、Kk の値、及び各色のオフセット量は予め演算回路14に設定されている。
【0070】
以下、動作を説明するが、ここでは、カラー画像形成のプロセスはC、M、Y、Kの順序に行われるものとする。
まず、Cのカラー画像形成のプロセスが行われるが、このとき第1カウンタ5〜第4カウンタ8には制御部からスタート信号が通知され、演算回路14には制御部から、Cのカラー画像形成であることを示す色信号とスタート信号が通知される。
【0071】
そして、Cの画像の印刷ドットの転送が開始され、この印刷ドットは、第1比較回路2、第2比較回路3、及びパルス変調回路10に入力される。パルス変調回路10では一つ一つの印刷ドットの値に基づいてパルス変調が行われ、生成されたパルスはレーザ駆動部(図4には図示せず)に供給される。
【0072】
また、第1比較回路2は、入力する印刷ドットの値が第1の閾値Vth1 以上の場合には、その印刷ドットの値を判別回路12に出力し、第2比較回路3は、入力する印刷ドットの値が第2の閾値Vth2 以上である場合には、この印刷ドットの値を判別回路12に出力する動作を行う。
【0073】
そして、判別回路12は、第1比較回路2と第2比較回路3とから順次供給される印刷ドットの値の列に基づいて、印刷ドットの値が第1の閾値以上である場合、印刷ドットの値が第2の閾値以上である場合、3連続ドットが発生している場合、孤立ドットである場合の4つの場合を判別するものであり、階調値が第2の閾値以上の印刷ドットを検知する度毎に第1カウンタ5に1を出力し、3連続ドットが発生したことを検知する度毎に第2カウンタ13に1を出力し、孤立ドットを検知する度毎に第3カウンタ7に1を出力し、階調値が第1の閾値以上である印刷ドットを検知する度毎に第4カウンタ8に1を出力する動作を行う。
【0074】
第1カウンタ5〜第4カウンタ8は、スタート信号を受けてからエンド信号を受けるまでの間、判別回路12から1が出力される度毎にカウントアップする動作を繰り返す。そして、第1カウンタ5〜第4カウンタ8は、エンド信号を受けると、そのときの計数値を演算回路14に渡して計数値をクリアし、次の計数動作の待機を行う。
【0075】
演算回路14は、第1カウンタ5〜第4カウンタ8から計数値を受けると、当該計数値はCの画像の印刷ドットについての計数値であることを認識しているから、第1カウンタ5の計数値をc1 、第2カウンタ13の計数値をc2 、第3カウンタ7の計数値をc3 、第4カウンタ8の計数値をc4 として、次の式によりこのときのC色トナーの消費量を求める。
C色トナー消費量=Kc×{k1×c3+k2×(c1−c2−c3)+k3×c2
+k4×(c4−c1)}+C色トナーのオフセット量 …(13)
ここで、k1 は孤立ドットのパターンに対する重み付け係数、k2 は2連続ドットのパターンに対する重み付け係数、k3 は3連続ドットのパターンに対する重み付け係数、k4 は中間値ドットのパターンに対する重み付け係数である。
【0076】
このようにしてCの画像形成のプロセスが終了すると、次に、Mの画像形成が行われ、その次に、Yの画像形成のプロセスが行われ、更にKの画像形成のプロセスが行われるが、演算回路14はこれらの画像形成プロセス時にも同様にして、M色のトナー消費量、Y色のトナー消費量、K色のトナー消費量を次の式により演算する。
【0077】
【0078】
上述したように、4つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 、k4 の値、及び各色のトナーの係数Ky 、Km 、Kc 、Kk の値は実験により求めることができるが、本発明者の実験によれば、1印刷ドットが6ビット構成、第2の閾値Vth2=48としたとき、
k1 =0.76 …(17)
k2 =1.00 …(18)
k3 =1.10 …(19)
k4 =0.30 …(20)
Kc =9.20×10-6 …(21)
Km =10.50×10-6 …(22)
Ky =9.95×10-6 …(23)
Kk =12.53×10-6 …(24)
が得られた。これらの値を用いて(13)〜(16)式の演算を行えば、各色のトナー消費量をmgの単位で求めることができることが確認された。
【0079】
なお、以上の例では、1つのレーザ光でC、M、Y、Kの4色の静電潜像を1つの感光体に形成するタイプのカラーレーザプリンタに適用した場合について説明したので、各色のトナー消費量の演算は、1つの色画像の形成プロセス毎に行っているが、感光体と現像器のセットを4つ備える、いわゆるタンデムタイプのものに適用する場合には、C、M、Y、Kの4つの画像形成プロセスの系統にそれぞれこのトナー消費量検出装置を設ければよいので、1回のプリント単位にトナー消費量を演算するようにすることも勿論可能であるが、ジョブ単位、あるいは1日単位等の適宜な単位でトナー消費量の演算を行うことも可能である。その場合には、4つのカウンタ及び演算回路14に通知する制御信号の形態を、トナー消費量の演算を行う単位に応じて適宜変更する必要があることは当然である。
【0080】
なお、上記の説明では4つのパターンに対する重み付け係数k1 、k2 、k3 、k4 の値は同じ値を用いるものとしているが、トナーの色によって特性が異なるので、トナーの色によって、孤立ドットのパターンに対する重み付け係数、2連続ドットのパターンに対する重み付け係数、3連続ドットのパターンに対する重み付け係数及び中間値ドットのパターンに対する重み付け係数は異ならせてもよいものである。
【0081】
演算回路14で求めた各色のトナーの消費量のデータの利用の仕方については上述したと同様である。
【0082】
以上のようであるので、このトナー消費量検出装置によれば、簡単な構成で各色のトナー消費量を求めることができ、しかも、どのようなパルス変調方式を用いるものにも適用することが可能である。
【0083】
[実験結果]
次に、本発明者が行った実験結果を図5に示す。図5は、風景画等の自然画像、幾何図形等を多く含むグラフィック画像、自然画像とグラフィック画像の両方を含む画像等の種々の画像19点を印刷したときの1枚ずつのトナー消費量の理論値と、プリント時に実際に消費されたトナー量の実測値との関係を示す図である。なお、この実験においては、1印刷ドットは6ビット構成であり、第1の閾値Vth1=1、第2の閾値Vth2=48である。
【0084】
ここで、トナー消費量の理論値とは、上記(17)〜(24)の値を用いて、(13)〜(16)式により求めた各色のトナーの消費量である。図5(a)はY色トナーの消費量、図5(b)はMトナーの消費量、図5(c)はC色トナーの消費量、図5(d)はK色トナーの消費量を示しており、いずれも横軸が1枚ずつの理論値、縦軸が1枚ずつの実測値であり、単位はmgである。また、図5(a)〜(d)の白丸あるいは黒四角でプロットされている1つ1つがそれぞれプリントを行った画像の1点1点を示しており、図5(a)〜(d)のそれぞれには19点がプロットされている。
また、図5(a)には「y=1.0000x−0.0002」という方程式が記載されているが、これは横軸をx、縦軸をyとしたときの図5(a)に示す直線の方程式である。また、図5(a)には「R2 =0.9831」という記載があるが、これはプロットされている19点について理論値と実測値の相関関係を求めたときの相関係数である。図5(b)〜(d)についても同様である。
【0085】
そこで図5(a)〜(d)を見れば、全ての色のトナーについて、理論値と実測値の相関係数は1に近く、プロットされている点は一つの直線の上によく乗っていることが分かる。これは、即ち、理論値が実測値とよく合っていることを示しているに他ならない。
【0086】
次に、図5と比較のために図6を示す。図6は、図5で印刷したと同じ画像19点を印刷したときのトナー消費量の理論値と、プリント時に実際に消費されたトナー量の実測値との関係を示す図である。この実験においても1印刷ドットあh6ビット構成であ、第1の閾値Vth1=1であるが、第2の閾値Vth2=63となされている。即ち、この実験では、第2の閾値は最大階調値となされているのである。なお、方程式の意味、相関係数の意味は図5と同じである。
【0087】
図6(a)〜(d)をみると、直線から離れているプロットがあること、相関係数が図5に示すものより悪いことが分かる。
以上のことから、1印刷ドットが6ビット構成の場合、第2の閾値を階調値で48とすることが有用であることが分かる。
【0088】
このように、1印刷ドットが6ビット構成の場合、第2の閾値Vth2 を階調値で48とし、印刷ドット列のパターンを、孤立ドット、2連続ドット、3連続ドット、中間値ドットの4つのパターンに分け、(9)〜(12)式によって精度よくトナー消費量を検出することができることについての理論的な説明は非常に難しいが、概略次のようなことはいえると考えられる。
【0089】
1印刷ドットが6ビット構成の場合、上述したように、階調値が48というのは図7においてPで示すように、レーザ発光時間とトナー消費量の関係を示すグラフにおけるレーザ発光時間が長い方の変曲点近傍の階調値に対応していることが確認されている。そして、閾値を設定しようとする場合、一般的にはグラフの変曲点あるいはその近傍の値を採用することが多いことはよく知られている。また、図7の実線の特性からも明らかなように、P点以上の階調値の印刷ドットについては消費されるトナー量は同等と考えることができる。以上のことから、1印刷ドットが6ビット構成の場合には第2の閾値を階調値で48とすることについて妥当性があると考えられる。
【0090】
しかし、上述した理由により、値が第2の閾値以上の印刷ドットであっても、孤立ドットの場合と、2連続ドットの場合と、3連続ドットの場合とを区別するのが望ましい。このことから、値が第2の閾値以上の印刷ドットについては、孤立ドット、2連続ドット、3連続ドットの3つのパターンに分けることの妥当性がある。
【0091】
以上のように、値が第2の閾値以上の印刷ドットについては消費されるトナー量は同等と考えることができるのであるが、図7の実線の特性から、値が第2の閾値未満の印刷ドットについてはそのようなことはいえないので別な取り扱いをしなければならない。これが中間値ドットである。
【0092】
ところで、図7の破線で示すものは実線で示す特性の両端を結んだものであり、レーザ発光時間とトナー消費量の特性が線形である場合であるが、値が小さい中間値ドットのトナー消費量は線形特性の場合より小さく、値が大きい中間値ドットのトナー消費量は線形特性の場合より多いものとなる。このことから、一つ一つの印刷ドットの値についてみると、確かに印刷ドットの値とトナー消費量の関係は非線形なのであるが、画像1枚単位のように多くの印刷ドットを全体としてみた場合には、中間値ドットの値の平均値を取ると、その平均値はある特定の値に収まるのではないかと予想される。そこで、値が第1の閾値以上で、且つ第2の閾値未満である印刷ドットについては、中間値ドットとして一纏めで扱うことの妥当性があると考えられる。
【0093】
以上のことから、本発明者は、上述したように、1印刷ドットが6ビット構成の場合、第1の閾値Vth1=1、第2の閾値Vth2=48として、印刷ドット列を、孤立ドット、2連続ドット、3連続ドット、中間値ドットの4種類にパターン分けし、孤立ドットの個数、2連続ドットの発生回数、3連続ドットの発生回数、孤立ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて(9)〜(12)式によって各色のトナー消費量を検出しようとしたのであり、各パターンに対する重み付け係数、及び各色のトナーの係数を実験によって求めたところ、図5に示すような結果を得たのである。
【0094】
以上のようであるので、このトナー消費量検出装置によれば、簡単な構成で精度よく各色のトナーの消費量を求めることができ、しかも、パルス変調方式としてPWMを用いる装置にも、PAMを用いる装置にも、ハイブリッド構成のものを用いる装置にも、あるいはその他の方式でパルス変調を行う装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1のトナー消費量検出方法を説明すると共に、図2に示すトナー消費量検出装置1のドット配列パターン判別回路4の動作を説明するための図である。
【図2】第1のトナー消費量検出方法によりトナー消費量の検出を行うトナー消費量検出装置の一実施形態を示す図である。
【図3】本発明に係る第2のトナー消費量検出方法を説明すると共に、図4に示すトナー消費量検出装置11のドット配列パターン判別回路12の動作を説明するための図である。
【図4】第2のトナー消費量検出方法によりトナー消費量の検出を行うトナー消費量検出装置の一実施形態を示す図である。
【図5】実験結果を示す図である。
【図6】他の実験結果を示す図である。
【図7】一個の印刷ドットだけを印刷したときのレーザ発光時間と、印刷されたドットに消費されるトナー量との関係の概略を示す図である。
【符号の説明】
1…トナー消費量検出装置、2…第1比較回路、3…第2比較回路、4…ドット配列パターン判別回路、5…第1カウンタ、6…第2カウンタ、7…第3カウンタ、8…第4カウンタ、9…演算回路、10…パルス変調回路、11…トナー消費量検出装置、12…ドット配列パターン判別回路、13…第2カウンタ、14…演算回路。
Claims (4)
- 印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値を定め、
所定の単位の期間に、印刷する各色の画像について、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの3つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求めることを特徴とするトナー消費量検出方法。 - 印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値を定め、
所定の単位の期間に、印刷する各色の画像について、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが3つ連続する3連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの4つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、前記3連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求めることを特徴とするトナー消費量検出方法。 - 印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第1比較回路と、
第1の閾値より大きく、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第2比較回路と、
前記第1比較回路及び前記第2比較回路の出力に基づいて、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの3つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求める演算手段と
を備えることを特徴とするトナー消費量検出装置。 - 印刷ドットがトナーを消費するものであるか否かを判別するための第1の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第1比較回路と、
第1の閾値より大きく、印刷ドットの階調値がある程度以上であるか否かを判別するための第2の閾値と印刷ドットの階調値を比較する第2比較回路と、
前記第1比較回路及び前記第2比較回路の出力に基づいて、印刷ドット列を、階調値が前記第2の閾値以上で且つその前後の印刷ドットの階調値が共に前記第2の閾値未満である孤立ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが2つ連続する2連続ドット、階調値が前記第2の閾値以上である印刷ドットが3つ連続する3連続ドット、階調値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値未満である中間値ドットの4つのパターンに分け、前記孤立ドットの個数、前記2連続ドットの発生回数、前記3連続ドットの発生回数、及び前記中間値ドットの個数を計数し、それらの計数値に基づいて記録用紙に記録された各色のトナーの消費量を求める演算手段と
を備えることを特徴とするトナー消費量検出装置。
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