JP3661640B2 - クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法 - Google Patents

クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3661640B2
JP3661640B2 JP2001384190A JP2001384190A JP3661640B2 JP 3661640 B2 JP3661640 B2 JP 3661640B2 JP 2001384190 A JP2001384190 A JP 2001384190A JP 2001384190 A JP2001384190 A JP 2001384190A JP 3661640 B2 JP3661640 B2 JP 3661640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
rolled
cross
roll
cross roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001384190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003181513A (ja
Inventor
將人 重見
卓士 香川
克史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2001384190A priority Critical patent/JP3661640B2/ja
Publication of JP2003181513A publication Critical patent/JP2003181513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3661640B2 publication Critical patent/JP3661640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下のワークロールを互いにクロスさせるクロスロール圧延方法及びレベリング制御方法に関し、特に、上下のワークロールの作業側と駆動側の開度差を圧延中に走間で変更して調整するクロスロール圧延方法、及び、これを用いてレベリングの走間変更制御を行うレベリング制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、熱間圧延の場合を例にとり、以下説明する。図1に代表的な例を示す熱間圧延ライン100は、大きく分けて、複数の加熱炉10(図1の場合は3基、No.1、No.2、No.3とそれぞれ符号を付す)、複数の粗圧延機12(図1の場合は3基、R1、R2、R3とそれぞれ符号を付す)、クロップシャー14、デスケーリング装置16、複数の仕上圧延機18(図1の場合は7基、F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7とそれぞれ符号を付す)、冷却ゾーン26、コイラー28(図1の場合は2基、DC1、DC2とそれぞれ符号を付す)などの設備から構成され、被圧延材8を何本も断続的に圧延する。各設備間では、図示しない多数のテーブルローラにより、被圧延材が搬送される。仕上圧延機18で被圧延材8の先端を噛み込み、圧延し、尾端を圧延し終わり、という動作を断続的に繰り返すことを、特に、バッチ圧延と称している。
【0003】
これに対し、近年では、図2に示す如く、被圧延材の搬送方向最下流粗圧延機と仕上圧延機18の間に、先行する被圧延材の尾端と後行する被圧延材の先端を接合する接合装置34を設置し、仕上圧延機18とコイラー28の間に、先行する被圧延材と後行する被圧延材を切断して別々に巻き取るための切断装置50を設置するものも登場してきた。最下流粗圧延機と仕上圧延機18の間で、先行する被圧延材の尾端と後行する被圧延材の先端を接合し、連続的に仕上圧延することを、特に、エンドレス圧延と称している。このエンドレス圧延のできる熱間エンドレス圧延ライン101は、先行する被圧延材の尾端と後行する被圧延材の先端を接合するために、接合装置34の他に、コイルボックス30、接合用クロップシャー32を設置する。また更に、必要に応じ、メジャリングロール31、バリ取り装置36、シートバーヒータ38、エッジヒータ40、接合部冷却装置42、高速通板装置52を設置したものもある。
【0004】
次に、冷間圧延の場合を例にとり、以下説明する。図3に代表的な例を示す冷間圧延ライン200は、大きく分けて、巻出リール60(図3の場合は2基)、接合機62、ループ設備64、仕上圧延機66(図3の場合は5基、F1、F2、F3、F4、F5とそれぞれ符号を付す)、切断機70、巻取リール72(図3の場合は2基)などの設備から構成され、被圧延材を何本も接合し連続的に圧延する。ループ設備64により、接合機62での接合中や、切断機70での切断中も、被圧延材8の仕上圧延を停止させずに継続させ、被圧延材8にロールマークがつくのを防止することができる。
【0005】
ところで、熱間圧延ライン100の場合、熱間エンドレス圧延ライン101の場合、冷間圧延ライン200の場合、いずれにも共通して言えるのであるが、近年、仕上圧延機18、66として、上下のワークロール19、67をクロスさせることにより、被圧延材のクラウン・形状制御能力を大きくしたクロスロール圧延機を設置する場合が増えてきている。仕上圧延機がクロスロール圧延機であれば、図4に示す如く、仕上圧延中にクロスロール角度θを変更する場合がある。図4において、20はバックアップロールである。
【0006】
仕上圧延中にクロスロール角度を変更することを、走間クロス角変更というが、この走間クロス角変更を行うのは、大別して次の2通りの場合がある。
【0007】
(1)圧延中に圧延荷重が変化することに伴い、被圧延材のクラウン・形状の制御の目的で、図示しないワークロールベンダーが、圧延荷重の変化に追随して、ワークロールを被圧延材幅方向に弓なりに撓ませる力をリアルタイムに変更調整する制御中に、ワークロールベンダーの出せる力が、機械設備としての仕様上あるいは制御限界上の上限あるいは下限に達してもなお、目標とする被圧延材のクラウン・形状に制御できない場合に、その不足分をクロスロール角度の走間変更によって補う場合がある。ワークロールベンダーの出せる力が上限に達してもなおクラウンが目標より大きくなってしまう場合には、クロスロール角度を大きくし、逆に、ワークロールベンダーの出せる力が下限に達してもなおクラウンが目標より小さくなってしまう場合には、クロスロール角度を小さくする。
【0008】
(2)接合された2本の連続した被圧延材の需要家からのオーダ上、仕上圧延後板厚の目標値(命令値)が相違している場合、該接合部の搬送方向上流、下流、あるいは該接合部を挟んで、被圧延材の仕上圧延後板厚を漸増あるいは漸減的に変更するよう制御する、走間板厚変更と呼ばれる制御を行う場合があるが、これに伴って、やはりクロスロール角度を走間で変更する制御を行う場合がある。この制御は特開平4−339501、特開平4−351213、特開平9−174126などに詳しく記載されている。
【0009】
以上のような走間クロス角変更制御は、図5に示すように、制御装置82からクロスロール角度あるいはさらにワークロール開度設定の変更指令を、クロス装置84、あるいは更に圧下装置86に出力して行う。図5において、80は、上位のプロセスコンピュータである。
【0010】
ここで、被圧延材の曲がり(蛇行)の問題について説明する。鋼を始めとする金属帯の熱間圧延(バッチ圧延)においては、従来から、被圧延材を何本も断続的に圧延するので、圧延機は一本一本個々の被圧延材毎に、その先端の噛み込み、全長の圧延、尾端の尻抜け、という一連の動作を行っていたが、仕上圧延後の被圧延材の曲がり(蛇行)、特に仕上圧延後の被圧延材先端の曲がり(蛇行)が問題となる場合があった。その問題とは、被圧延材先端の仕上圧延後の曲がり(蛇行)が大きくなると、被圧延材先端がまっすぐにコイラー28に巻き付かないで、図6に示すように、巻き取り後、コイルの内巻き部が、いわゆるテレスコ状態になって、アップエンド時に耳折れが生じて品質不良になる頻度が高くなるほか、ひどい場合には、被圧延材の先端がコイラーに巻き付かず、操業が継続不可能になる場合もあったことである。
【0011】
仕上圧延後の曲がりが発生する主たる原因は、次のように推定されている。
【0012】
図7を示しながら説明するが、被圧延材8の圧延中に圧延機に作用する圧延荷重が、圧延機のハウジング22を構成する複数の支柱24に均等に分散したとしても、個々の支柱はそっくり同じに作られているわけではないため、圧延荷重作用時に個々の支柱間、更には被圧延材8を挟んでオペレータのいる側(以下、オペレータサイド(略してOp)あるいは作業側と称する)24Aと、駆動装置のある側(以下、ドライブサイド(略してDr)あるいは駆動側と称する)24Bで支柱に伸び差があるからである。
【0013】
更に詳しく述べると、圧延荷重作用時に、オペレータサイドのハウジング支柱24Aとドライブサイドのハウジング支柱24Bに伸び差があると、図8(B)に示すように、ハウジング支柱の伸びが小さい側(図8(B)の右側)の板厚が薄く、ハウジング支柱の伸びが大きい側(図8(B)の左側)の板厚が厚くなるため、これが被圧延材8の圧延長手方向への伸び差につながって、図8(D)に示す如く、板厚が薄い側が長手方向に良く伸び、板厚が厚い側が比較的長手方向の伸びが小さくなることから、板厚が薄い側から厚い側(図8(D)では左側)に向かって曲がる、というわけである。
【0014】
この対策としては、オペレータサイドとドライブサイドの上下ワークロール開度を、被圧延材先端の仕上圧延機への噛み込みに先立って、圧延荷重作用時に板厚が厚くなると予想される側を狭め、逆に板厚が薄くなると予想される側を広げるように補償介入することが考えられる。オペレータの手動介入操作により、圧延荷重作用時に板厚が厚くなると予想される側を狭め、逆に板厚が薄くなると予想される側を広げるように補償介入操作することを、以下レベリング(片圧下)と称し、具体的にオペレータサイドとドライブサイドで圧下用アクチュエータ長あるいは圧下位置差に何μmの差をつけるか、その操作量のことをレベリング設定値と称することにする。
【0015】
クロスロール圧延機においては、オペレータサイドとドライブサイドの上下ワークロール開度が、前述の圧延荷重変化によるものだけでなく、図4(B)に示したクロスロール角度θによっても変化するため、オペレータの手動介入操作による曲がり(蛇行)防止のためのレベリング補償は困難であった。
【0016】
これに対して、クロスロール圧延機のレベリング設定方法に関して、特開平6-79315では、各種のクロスロール角度においてオペレータサイドとドライブサイドの圧延反力(圧延荷重)差がゼロになるような圧下量のオペレータサイドとドライブサイドの差を測定し、この圧下量の差から上下ワークロールの軸中点同士の圧延長手方向のずれ(オフセット)を算出し、任意のクロス角におけるオペレータサイドとドライブサイドの圧下量差を設定する、という方法が開示されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6-79315では、圧延荷重時に作用する引裂力F(図4参照)が、クロスロール角度θの違いによって異なり、上下ワークロール開度の幅方向分布の違いにつながるものであるところ、これを考慮していないという問題点がある。
【0018】
そこで、発明者らは先に、特願2000-381333(本発明出願時未公開)において、被圧延材1本1本の先端の仕上圧延機への噛み込みに先立って、ワークロールのクロスロール角度設定値とそれに対応してレベリング設定値を計算機により演算し、その設定値通りに実際にクロスロール角度とレべリング値(油柱長のオペレータサイド値とドライブサイド値の差を基準)を設定したのち、被圧延材の先端を仕上圧延機に噛み込ませ、以降圧延する方法について提案した。これにより、クロスロール圧延機での圧延における被圧延材先端の曲がり(蛇行)を抑制する方法が提案された。
【0019】
しかしながら、被圧延材先端での曲がり(蛇行)が抑制されたとしても、被圧延材先端の仕上圧延機への噛み込み以降、走間クロス角変更制御が並行して行われる場合には、その変更制御が行われる被圧延材部分以降(走間クロス角変更制御が被圧延材全長に対する中間部分で開始される場合が多いが、それ以降)は、曲がり(蛇行)が抑制されずにずっと発生する場合があり、特願2000-381333に提案の技術には、更なる改善の余地があった。これは、前述のように、熱間エンドレス圧延、冷間圧延の場合の走間板厚変更や、熱間圧延(バッチ圧延)、熱間エンドレス圧延、冷間圧延の場合のワークロールベンダーの機械設備仕様あるいは制御限界到達に伴い、走間クロス角変更が行われると、圧延中にクロスロール角度θが変更されてしまうため、クロスロール角度が異なれば、走間クロス角変更制御が行われる被圧延材部分以降の曲がり(蛇行)を抑制するのに適正なクロスロール角度も異なるからである。
【0020】
圧延中に被圧延材の曲がり(蛇行)が発生すると、図9に示す如く、被圧延材幅方向端部が圧延機サイドガイド90と接触して折れ曲がるなどの品質不良を起こす問題があった。更に、曲がり(蛇行)の程度が大きい場合には被圧延材が破断し、操業を継続できなくなる場合もあった。図9において、92はルーパである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記のように、連続した仕上圧延中、クロスロール角度が変更される際に発生する曲がり(蛇行)を抑制するため、発明者らは、クロスロール角度の変更に対応して追随的にその圧延機の作業側と駆動側のワークロール開度差を変更することを考えついた。
【0022】
即ち、本発明は、上下のワークロールを互いにクロスさせるクロスロール圧延方法において、クロスロール角度の走間変更に追随して、クロスロール圧延機の作業側と駆動側のワークロール開度差を変更することを特徴とするものである。
【0023】
ここで、前記作業側と駆動側のワークロール開度差の変更量を、前記クロスロール角度に応じて変えることができる。
【0024】
又、前記作業側と駆動側のワークロール開度差の変更量の前記クロスロール角度に応じた変化のさせ方を、前記クロスロール角度の範囲により変えることができる。
【0025】
本発明は、又、前記のクロスロール圧延方法を用いて、レベリングの走間変更制御を行うことを特徴とするレべリング制御方法を提供するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明が適用される熱間圧延ライン、熱間エンドレス圧延ライン、冷間圧延ラインは、それぞれ図1、図2、図3に示すようなものが代表的であり、その設備構成は前述した通りである。そして、仕上圧延機の制御機構は、圧延機のスタンド数などを除いてどれもほぼ同様であり、図5に示した通りである。
【0027】
本発明において特徴的なことは、クロスロール圧延機での連続した仕上圧延中に、走間クロス角変更、つまり、ワークロールのクロスロール角度の走間変更制御からくるクロスロール角度の違いに伴うレベリング適正量の違いをレベリング設定値に反映したことにある。
【0028】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
【0029】
まず、命令組段階で、図示しないビジネスコンピュータを使用して、個々の被圧延材1本1本に命令データを付与する。命令データには様々なものがあるが、中でも本発明に直接関係するのは、材質(例えば鋼種)、仕上圧延後板厚、仕上圧延後板幅である。
【0030】
材質、仕上圧延後板厚、仕上圧延後板幅といったデータを元に、1つの圧延サイクル(仕上圧延機ワークロールの研磨品へのロール替から次のロール替までの被圧延材群としての構成単位)内での個々の被圧延材1本1本について、仕上圧延機の各種設定値が、図5に示したプロセスコンピュータ80にて演算やデータテーブルの索引等により決定され、制御装置82に送られ、個々の被圧延材1本1本先端の仕上圧延機への到達に先立って、実際に仕上圧延機の各種設定用の計算が行われる。各種設定とは、主に各仕上圧延機スタンドの、圧下(被圧延材幅中央相当の上下ワークロール開度)、ベンダー力、ワークロールクロス角、ロール周速、サイドガイド開度である。以降、この計算について述べる。
【0031】
プロセスコンピュータ80の内部には、過去の経験にもとづき作られた、材質、仕上圧延後板厚、仕上圧延後板幅区分毎の、仕上圧延機各スタンドにおける板厚(後段スタンドに行くに従い漸減し、最終スタンド出側にて仕上圧延後板厚になる。板厚スケジュールと称する。)と、仕上圧延機各スタンドにおける変形抵抗予測データ等が記憶格納されている。また、熱間圧延の場合は、図示しない粗圧延機出側温度計により測定した粗圧延後の被圧延材温度実績の違いなどに応じ、熱間エンドレス圧延の場合は、図示しない仕上圧延機入側温度計により測定した粗圧延後仕上圧延前の被圧延材温度実績の違いなどに応じ、それが低ければ変形抵抗予測値を高めに補正し、逆に高ければ低めに補正するロジックを備えてもよい。
【0032】
さらに、プロセスコンピュータ80は、ワークロールと被圧延材の接触弧長、それに、圧下力関数と呼ばれる補正係数を、詳説しない予測ロジックにより計算し、各スタンドでの板幅予測値(正確には、仕上圧延後板幅とは異なるため、これも詳説しない予測ロジックにより各スタンドについて設定される)と共に、上記説明のようにして予測された変形抵抗に、掛け算することにより、被圧延材の圧延荷重を予測計算し、該予測圧延荷重が作用する下での圧延機支柱の伸び分を見越して被圧延材幅中央相当の上下ワークロール開度の適正な設定値を計算し、図5に示す制御装置82にその設定値を伝送して、これを受けた制御装置82からの指令により、計算対象となった被圧延材先端の仕上圧延機への到達に対応して実際に上下ワークロール開度が設定されるのである。以降、後続の被圧延材が仕上圧延機に到達する毎に、この動作が繰り返される。ここで、到達とは、先端(接合部)が圧延される圧延機スタンドで実際に圧延される前に、走間板厚変更のために上下ワークロール開度を変更し終わる場合、先端(接合部)が圧延されるタイミングを挟んで上下ワークロール開度の変更を開始、終了する場合、そして、先端(接合部)が圧延された後に上下ワークロール開度の変更を開始、終了する場合、いずれの場合をも含む意味とする。熱間圧延(バッチ圧延)の場合は、被圧延材先端の仕上圧延機への噛み込みに先立って、これら各種設定通りに各種機器が動作を完了しておき、噛み込みを待つ。熱間エンドレス圧延1本目の被圧延材先端についても同様である。
【0033】
以上が被圧延材先端の仕上圧延開始時の各種設定の概説であり、レベリング設定値については、上下ワークロール開度と並行してプロセスコンピュータ80から制御装置82に向けて設定値が伝送される。
【0034】
仕上圧延機がクロスロール圧延機である場合には、圧延サイクル内の個々の被圧延材1本1本について、ワークロールのクロスロール角度に対応した分を補償するため、レべリング設定値に対応する、オペレータサイドとドライブサイドのアクチュエータ長差ΔActを、クロス角補償項δを追加した、以下のような式により定めておくのが良い。
【0035】
ΔAct={(Pref.i−Pi)/2}×(1/Mdr.i−1/Mop.i)+δ …(1)
ここに、
ΔAct:アクチュエータ長差(オペレータサイド−ドライブサイド)
Pref.i:基準材の先端の圧延荷重
(予測値でも実績値でも良いが実績値の方が好ましい)
Pi:次圧延予定の被圧延材先端の圧延荷重予測値
Mdr.i:ドライブサイドの圧延機剛性
(ドライブサイドの圧延機支柱の弾性係数)
Mop.i:オペレータサイドの圧延機剛性
(オペレータサイドの圧延機支柱の弾性係数)
i:仕上圧延機スタンドNo.
δ:クロス角補償項
【0036】
ここで、図4に示す、圧延荷重時に作用する引裂力Fは、ワークロール19のクロスロール角度θが大きくなるほど大きくなる傾向がある。よって、それを補償するためには、クロス角補償項δとして、線形のモデルを用いるのが簡単なため、好適である。線形のモデルとは例えば、
δ=k×θ …(2)
k:比例係数
θ:クロスロール角度
等のものであり、あるいは、また例えば、クロスロール角度θの範囲によって、折れ線状に、
Figure 0003661640
等のものにしてもよい。
【0037】
このモデル式(3)の場合の、クロス角補償項の設定を模式的に図10に示す。
【0038】
以上に述べたのが被圧延材先端に対するレベリング設定方法である。
【0039】
本発明では更に、被圧延材先端に対するレベリング設定以降、実際に被圧延材を継続して圧延中も、走間クロス角変更、つまり、仕上圧延中、クロスロール角度が変更される制御に追随して、レベリング設定値が変更される。以降、それについて述べる。
【0040】
この被圧延材を継続して圧延中のレべリング設定は、前述のモデル式を基本的に踏襲し、その中のクロス角補償項δを置き換えた、次に示す(4)又は(5)のモデル式に従い、レベリング設定値を、そのうちのδをリアルタイムで制御装置82内で自動計算して補正し、実際に圧延機に向け設定するように制御するのが1つの実施形態として好ましい。
【0041】
Figure 0003661640
ここに、
θ’:走間クロス角変更の結果、設定されるクロスロール角度
を示す。
【0042】
しかし、これらはあくまで一例であり、本発明は、以上説明した実施の形態に限るものではない。例えば、モデル式は他のものに従っても勿論よい。また、走間クロス角変更と、レベリング設定値の変更の動作のタイミングが若干ずれたとしても、被圧延材の曲がり(蛇行)がさほどひどくならない範囲であれば許容できる。従って、許容できるなら、走間クロス角変更終了時あるいは終了後にレベリング設定値を変更するようにしても良い。
【0043】
走間クロス角変更に伴い、リアルタイムでレベリング設定値を変更するのに適当な制御装置のサンプリング周期(スキャン周期あるいは制御周期ともいう)は、10msec〜数100msecが好ましい。
【0044】
そして、以上に説明した以外の、ワークロールベンダーや上下ワークロール開度(被圧延材幅方向中央相当の値)などの走間制御は、基本的に特開平9−174126に開示の技術を踏襲するのが好ましい。
【0045】
最後に、クロスロール圧延機の機構としては、ワークロールとバックアップロールが上同士、下同士でペアになって同じ角度だけクロスする、ペアクロスであってもよいし、ワークロール単独クロスであってもよい。
【0046】
アクチュエータの種類としては、油圧シリンダのほか、電動スクリュウなどが好適に適合する。
【0047】
【実施例】
以下、アクチュエータとして油圧シリンダを使用した場合を例とし、レベリング設定値は、油圧シリンダの油柱長の差(オペレータサイド油柱長−ドライブサイド油柱長)で定義したものとする。
【0048】
図11に、熱間圧延における接合点前後での走間板厚変更に伴うクロスロール角度、レベリング設定値と蛇行量の変化を示す。前出のようなモデル式で、レベリング設定値を自動計算し、本発明に基づいて実際に圧延機に自動で設定した場合の効果について示す。ちなみにモデル式は前出の(5)を用いた。クロスロール角度は、熱間圧延ラインの搬送方向に対し平面内で直角な方向に対し、上下ワークロールのどちらか一方が、平面内で何deg振れたか、で定義される値とした(上下ワークロールは同じ角度だけ逆方向に振れる)。
【0049】
図11(a)には、比較例として、本発明のようなレベリング設定値の走間クロス角変更に伴うリアルタイムでの変更制御を実施しなかった場合の蛇行変化を示した。図11(b)は、本発明に基づいてレベリング設定値を自動で設定した場合の図である。両者を比較すると、走間でのクロス角の変化に対してレベリング設定値を変更しなかった場合に比べ、本発明を適用した場合は、蛇行量を小さく抑制できていることがわかる。
【0050】
なお、上記実施例は、熱間圧延における接合点を挟んだ走間板厚変更に伴う走間クロス角変更時のレベリング設定値の走間変更制御の場合について、その効果の一例を示したが、冷間圧延、あるいは、ワークロールベンダーの機械設備仕様あるいは制御限界到達に伴い、走間クロス角変更制御が行われる場合であっても、同様の効果があることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、連続した仕上圧延中、レベリング設定値の走間クロス角変更に伴うリアルタイムでの変更制御を行うようにしたため、仕上圧延中の被圧延材の曲がり(蛇行)を抑制でき、圧延材幅方向端部が圧延機サイドガイドと接触して折れ曲がるなどの品質不良発生や、曲がり(蛇行)の程度が大きい場合に発生する被圧延材の破断を抑制できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱間圧延ラインの全体概観を示す図
【図2】熱間エンドレス圧延ラインの概要を示す図
【図3】冷間圧延ラインの全体概観を示す図
【図4】クロス角の変更を模式的に示した図
【図5】走間板厚変更圧延を実施するための圧下装置の概要を示す図
【図6】コイル内巻部のテレスコを示した図
【図7】被圧延材の曲がり(蛇行)発生のメカニズムを解説するためのハウジングを示す斜視図
【図8】同じくワークロールと被圧延材の関係を示す正面図及び平面図
【図9】圧延機のサイドガイドを示した斜視図
【図10】本発明に従うモデル式の一例を模式的に示す図
【図11】本発明の実施効果の一例を示すタイムチャート
【符号の説明】
8…被圧延材
12…粗圧延機
14、32…クロップシャー
16…スケーリング装置
18、66…仕上圧延機
19、67…ワークロール
20…バックアップロール
22…ハウジング
24、24A、24B…ハウジング支柱
28…コイラー
31…メジャリングロール
34…接合装置
36…バリ取り装置
38…シートバーヒータ
40…エッジヒータ
42…接合部冷却装置
50…切断装置
52…高速通板装置
60…巻出リール
62…接合機
64…ループ設備
70…切断機
72…巻取リール
80…プロセスコンピュータ
82…制御装置
84…クロス装置
86…圧下装置
100…熱間圧延ライン
101…熱間エンドレス圧延ライン
200…冷間圧延ライン

Claims (4)

  1. 上下のワークロールを互いにクロスさせるクロスロール圧延方法において、
    クロスロール角度の走間変更に追随して、クロスロール圧延機の作業側と駆動側のワークロール開度差を変更することを特徴とするクロスロール圧延方法。
  2. 前記作業側と駆動側のワークロール開度差の変更量を、前記クロスロール角度に応じて変えることを特徴とする請求項1に記載のクロスロール圧延方法。
  3. 前記作業側と駆動側のワークロール開度差の変更量の前記クロスロール角度に応じた変化のさせ方を、前記クロスロール角度の範囲により変えることを特徴とする請求項2に記載のクロスロール圧延方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のクロスロール圧延方法を用いて、レベリングの走間変更制御を行うことを特徴とするレベリング制御方法。
JP2001384190A 2001-12-18 2001-12-18 クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法 Expired - Lifetime JP3661640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384190A JP3661640B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384190A JP3661640B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003181513A JP2003181513A (ja) 2003-07-02
JP3661640B2 true JP3661640B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=27593978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001384190A Expired - Lifetime JP3661640B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3661640B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108856304A (zh) * 2018-05-02 2018-11-23 邯郸钢铁集团有限责任公司 一种防止冷轧动态变规格过程中带钢变形区断带的方法
JP7225880B2 (ja) * 2019-02-13 2023-02-21 日本製鉄株式会社 熱延コイルの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58218302A (ja) * 1982-06-12 1983-12-19 Nippon Steel Corp ロ−ルクロス圧延方法及び装置
JP2915684B2 (ja) * 1992-03-25 1999-07-05 三菱重工業株式会社 クロスロール圧延機のロール位置補正装置
JPH0724512A (ja) * 1993-07-12 1995-01-27 Nkk Corp 熱間走間板厚変更時のクラウン形状制御方法
JP3224522B2 (ja) * 1998-03-27 2001-10-29 川崎製鉄株式会社 金属帯のクラウン形状制御方法
JP4590728B2 (ja) * 2000-12-15 2010-12-01 Jfeスチール株式会社 熱間圧延方法及び熱間クロスロール圧延機のレベリング設定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003181513A (ja) 2003-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2473406C2 (ru) Способ установки состояния прокатываемого материала, в частности, черновой полосы
JP5123346B2 (ja) 圧延機制御装置、圧延機制御装置の制御方法及びそのプログラム
KR100241167B1 (ko) 연속열간압연에 있어서의 강편접합부의 압연방법
US12064799B2 (en) Method and apparatus for producing flat metal products
KR102264400B1 (ko) 금속 스트립을 위한 연속주조 및 열간압연 복합장치
JP3254067B2 (ja) エンドレス圧延における板クラウンの制御方法
JP7720396B2 (ja) アルミニウムホイルの制御された冷間圧延のための冷間圧延装置の使用および方法
JP4289062B2 (ja) 熱間圧延における被圧延材幅の制御方法
JP6874794B2 (ja) 熱延鋼板の調質圧延方法
JP3661640B2 (ja) クロスロール圧延方法及びレベリング制御方法
CN102172636A (zh) 多辊轧机及多辊轧机的控制方法
JP5422032B2 (ja) 圧延機制御装置、圧延機制御装置の制御方法及びそのプログラム
JPH0724512A (ja) 熱間走間板厚変更時のクラウン形状制御方法
JP5610704B2 (ja) リバース圧延機での蛇行制御方法
JP2005270982A (ja) 熱間圧延における被圧延材の冷却制御方法
KR20030054637A (ko) 평탄도 제어를 수행하는 피드백 제어 장치 및 방법
US4936132A (en) Continuous hot rolling process for making thin steel strip
JP4590728B2 (ja) 熱間圧延方法及び熱間クロスロール圧延機のレベリング設定方法
JP3593587B2 (ja) 圧延機における板材の形状制御方法及び装置
JP4724982B2 (ja) 圧延ロールのロールギャップ制御方法及び装置
JPH08300010A (ja) 熱間圧延方法および装置
JP3495178B2 (ja) 鋼片の連続熱間圧延方法
JP4618154B2 (ja) ストリップのセンタリング方法および装置
JP2004090079A (ja) 圧延機のエッジドロップ制御装置
JP3436744B2 (ja) 熱間圧延鋼帯の走間板厚変更方法および圧延装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080401

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120401

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 9