JPH08300010A - 熱間圧延方法および装置 - Google Patents

熱間圧延方法および装置

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JPH08300010A
JPH08300010A JP8030918A JP3091896A JPH08300010A JP H08300010 A JPH08300010 A JP H08300010A JP 8030918 A JP8030918 A JP 8030918A JP 3091896 A JP3091896 A JP 3091896A JP H08300010 A JPH08300010 A JP H08300010A
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JP
Japan
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rolling mill
rolling
rolled material
plate thickness
rolled
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JP8030918A
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English (en)
Inventor
Kaji Abe
部 可 治 安
Kunio Sekiguchi
口 邦 男 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 省エネルギーと高生産性の両方を満足すると
ともに薄い板厚の製造を容易にする熱間圧延方法および
装置を提供する。 【解決手段】 熱間圧延装置において、圧延機の出側の
目標板厚を走間で変更する走間板厚変更を行い、同一の
スラブから異なる板厚のコイルを製造する。また、粗圧
延機12、仕上圧延機13を有する圧延装置では、粗圧
延機および仕上圧延機を近接配置し、トンネル炉で保熱
あるいは加熱されたスラブを粗圧延機で目標の板厚のバ
ーに圧延し、このバーを仕上圧延機で連続的に目標の板
厚に圧延する熱間圧延装置において、粗圧延機での走間
バー厚変更および/または仕上圧延機での走間板厚変更
を実行し、同一のスラブから異なる板厚のコイルを製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱された鋼板等
を連続的に圧延する熱間圧延方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱された鋼板を圧延する代表的な熱間
圧延方法を実施する熱間圧延装置のライン構成を図6に
示す。この熱間圧延装置では、厚み200〜260mm、
幅600〜1800mm、長さ2〜20m程度の寸法の圧
延材つまりスラブを圧延し、1〜12mm程度の板厚のコ
イルを製造する。加熱炉1は、装入されたスラブを11
00℃程度まで加熱した後、スラブ搬送テーブル上に抽
出する。加熱、抽出されたスラブは、デスケーリング装
置2によってスラブ表面に生成された酸化鉄が落とされ
て粗圧延機3へ搬送される。粗圧延機3は、通常複数の
竪型圧延機と水平圧延機とで構成され、スラブの厚み方
向と幅方向の圧延を行う。この粗圧延機で、スラブは4
0mm程度まで減厚されて仕上げ圧延機4に搬送される。
仕上げ圧延機4は、通常4〜7スタンドの水平圧延機で
構成され、圧延材を1〜12mmの板厚に圧延する。仕上
げ圧延機を出た圧延材は、圧延材冷却装置5で目標の巻
き取り温度まで冷却されてダウンコイラ6でコイル状に
巻き取られる。
【0003】すなわち、図6に例示した熱間圧延装置で
は、スラブを加熱し1スラブ毎に圧延してコイル状に巻
き取る操業が行われる。
【0004】図7は、他のライン構成例を示すものであ
って、雑誌“Iron and Steel Engineer ”December 199
3 36 〜41頁に掲載された熱間圧延装置であり、連続鋳
造設備で製造されたスラブをそのまま圧延している。
【0005】この熱間圧延装置では、連続鋳造設備7で
厚み50mmのスラブを製造する。このスラブは、連続鋳
造設備7の出側に設置されたシャー8で所定の重量とな
る長さに切断されてトンネル炉9に搬送される。トンネ
ル炉9で、スラブは、1080〜1150℃まで加熱さ
れて圧延機10へ送られる。圧延機10は、複数の水平
圧延機で構成され、スラブを所定の板厚に圧延する。圧
延機を出た圧延材は、圧延材冷却装置5で、目標の巻き
取り温度まで冷却されてダウンコイラ6でコイル状に巻
き取られる。連続鋳造設備は、通常150トン 程度の
スラブを一度に製造できる。したがって、25トンコイ
ルを製造する場合には、鋳造されたスラブは6枚のスラ
ブに切断されて圧延される。すなわち、図7のように連
続鋳造された厚みの薄いスラブを直接圧延する熱間圧延
装置でも、小さいスラブに分割し、1スラブ毎に圧延し
てコイル状に巻き取る操業が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した熱間圧延
方法では、大量のスラブを順に加熱、圧延することが可
能であり、大きな生産能力を有している。しかし、加熱
前のスラブは一般的には常温であり、これを1100℃
程度まで加熱炉で加熱するためのエネルギーは膨大なも
のとなる。
【0007】一方、図7に示した熱間圧延方法は、連続
鋳造されたスラブの温度は900℃程度と高温であるた
め、トンネル炉で加熱するためのエネルギーは図6に示
した熱間圧延方法と比較すれば非常に小さい。しかし、
生産量は連続鋳造設備あるいは圧延機の生産能力によっ
て規制され、図6の熱間圧延装置の1/2から1/3程
度となっている。
【0008】また、1スラブ毎に圧延する従来の熱間圧
延装置では、複数のスタンドで構成される圧延機に圧延
材を通し、その後ダウンコイラに巻き付けるという、い
わゆる通板作業が1スラブづつ必要となる。たとえば、
図6における通板作業では、仕上圧延機4で圧延された
圧延材の先端は圧延材冷却装置5を通過しダウンコイラ
6に到達する。
【0009】圧延材の先端がダウンコイラ6に到達する
までの間、圧延材は仕上圧延機4による圧延機搬送力と
仕上圧延機4およびダウンコイラ6間に設置されたテー
ブルローラによる搬送力とでダウンコイラまで搬送され
る。すなわち、圧延材先端がダウンコイラ6に到達する
までは、圧延材にかかる重力によって圧延材はテーブル
ローラ上に拘束されているだけであり、風圧あるいは圧
延材冷却装置5による圧延材下部からの冷却水の圧力が
強い場合には、圧延材がテーブルローラから浮き上って
波み打ち現象が現われ、圧延材がダウンコイラに到達で
きないというトラブルが発生する。
【0010】この現象は、板厚が薄くなるほど発生し易
く、従来1.0mmの板厚より薄い板厚の製造は安定的
に行うことができない。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、省エネルギーと高生産性の両方を満足
するとともに薄い板厚の製造を容易にする熱間圧延方法
および装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、請求項1ないし5に記載の手段を提供する。
請求項1に記載の熱間圧延装置は、少なくとも連続鋳造
設備、トンネル炉、圧延機、ストリップシャーおよびダ
ウンコイラを順に配置し、連続鋳造設備で製造された単
一のスラブをトンネル炉で保熱あるいは加熱し、トンネ
ル炉を出たスラブを圧延機で目標の板厚に圧延してダウ
ンコイラで巻き取り、巻き取られた圧延材が所定の長さ
になるようにストリップシャーで圧延材を走間で切断す
る熱間圧延装置において、圧延機の出側の目標板厚を走
間で変更する走間板厚変更を行い、同一のスラブから異
なる板厚のコイルを製造することを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の熱間圧延装置は、少なく
とも連続鋳造設備、トンネル炉、粗圧延機、仕上圧延
機、ストリップシャーおよびダウンコイラを順に配置す
るとともに、粗圧延機および仕上圧延機を近接配置し、
連続鋳造設備で製造された単一のスラブをトンネル炉で
保熱あるいは加熱し、トンネル炉を出たスラブを粗圧延
機で目標の板厚のバーに圧延し、このバーを仕上圧延機
で連続的に目標の板厚に圧延してダウンコイラで巻き取
り、巻き取られた圧延材が所定の長さになるようにスト
リップシャーで圧延材を走間で切断する熱間圧延装置に
おいて、粗圧延機での走間バー厚変更および/または仕
上圧延機での走間板厚変更を実行し、同一のスラブから
異なる板厚のコイルを製造することを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の熱間圧延装置は、請求項
2の熱間圧延装置に対して、さらに、粗圧延機が幅方向
の圧延を行う竪型圧延と厚み方向の圧延を行う水平圧延
とを実行し、竪型圧延で走間でバー幅を変更する走間バ
ー幅変更を行い、同一のスラブから異なる板厚および/
または異なる幅の複数コイルを製造することを特徴とし
ている。
【0015】請求項4記載の熱間圧延方法は、少なくと
も連続鋳造設備、トンネル炉、圧延機、ストリップシャ
ーおよびダウンコイラを順に配置し、前記連続鋳造設備
で製造された単一のスラブを前記トンネル炉で保熱ある
いは加熱し、前記トンネル炉を出たスラブを前記圧延機
で目標の板厚に圧延して前記ダウンコイラ出巻き取り、
巻き取られた圧延材が所定の長さになるように前記スト
リップシャーで圧延材を複数回にわたって走間で切断
し、前記圧延機の出側の目標板厚を走間で変更する走間
板厚変更を行い、同一のスラブから異なる板厚のコイル
を製造することを特徴とする。
【0016】請求項5記載の熱間圧延方法は、少なくと
も連続鋳造設備、トンネル炉、圧延機、ストリップシャ
ーおよびダウンコイラを順に配置するとともに、前記粗
圧延機および仕上げ圧延機の近接配置し、前記連続鋳造
設備で製造された単一のスラブを前記トンネル炉で保熱
あるいは加熱し、前記トンネル炉を出たスラブを前記圧
延機で目標の板厚のバーに圧延し、このバーを前記仕上
げ圧延機で連続的に目標の板厚に圧延して前記ダウンコ
イラで巻き取り、巻き取られた圧延材が所定の長さにな
るように前記ストリップシャーで圧延材を複数回にわた
って走間で切断し、前記粗圧延機における走間バー厚変
更および/または仕上げ圧延機における走間板厚変更を
実行し、同一のスラブから異なる板厚のコイルを製造す
ることを特徴とする。
【0017】[発明の概要]まず、本発明の原理と併せ
てその作用を説明する。図7に示した従来の熱間圧延方
法において、圧延機が生産量のネックになるのは、主に
板厚の薄いコイル、すなわち薄物の圧延である。通常1
スラブ毎の圧延では、通板、加速、定常圧延、減速、尻
抜けの操業状態を繰り返すことになる。ここで、通板時
および尻抜け時の圧延速度は操業の安定性を優先するた
め、図8に示すように一般には定常圧延時の速度より低
い。たとえば板厚が2mm以下の薄物の場合には、図8に
おける通板速度VTHは600(mpm )、定常圧延速度V
RUN は1200(mpm )、尻抜け速度VOUT は900
(mpm )のような値である。また図8に示すように、各
コイル間には圧延していない時間がある。これは次の圧
延の準備等に必要な時間であるが、これを無くすれば生
産性は大幅に向上する。また、操業上のトラブルは通板
時の尻抜け時に集中しており、薄物の圧延ほどトラブル
の発生する危険性が高い。したがって、図7に示した熱
間圧延方法において、圧延機における通板と尻抜けの操
業を減少すれば省エネルギーと高生産性を兼ねそなえる
ことができるとともに、1mm以下の薄物の圧延も容易
に行うことができる。
【0018】請求項1に記載の熱間圧延装置は、この観
点から検討し発明されたもので、連続鋳造設備で製造さ
れた単一のスラブを保熱あるいは加熱し、このスラブを
目標の板厚に圧延してコイルとして巻き取り、巻き取ら
れた圧延材が所定の長さになるように圧延材を走間で切
断する熱間圧延装置において、目標板厚を走間で変更す
る走間板厚変更制御装置をそなえ、単一のスラブから板
厚の異なる複数のコイルを製造することにより、通板と
尻抜けの作業が大幅に減らされるとともに、コイル間の
圧延していない時間がなくなるため、省エネルギーと高
生産性の両方を満足させることができるとともに薄物の
圧延も容易に行うことができ、融通性に富んだ生産が可
能となる。
【0019】また、生産量をさらに上げる方法として、
スラブ厚を厚くする方法が有効である。たとえば図7に
示した熱間圧延方法では、スラブ厚は50mmであるが、
これを150mmとすれば単純には生産量は3倍に増大す
る。しかし、スラブ厚を厚くすると、圧延機の減厚能力
の関係から図6のように粗圧延機と仕上圧延機との2つ
の圧延設備が必要となる。
【0020】請求項2に記載の熱間圧延装置は、このよ
うな操業条件に対応し得るもので、粗圧延機と仕上圧延
機とを接近させてライン長を短くすることにより、設備
費を低減するとともにバーの温度降下を低減し、かつ連
続鋳造設備で製造されたスラブを圧延前に切断せず、圧
延後に切断することで生産性の向上を図っている。さら
に、生産上の都合で同一スラブから異なる目標板厚のコ
イルを製造する必要性が生じる。このような要請に対応
するため、粗圧延機および仕上圧延機の少なくとも一方
において、目標板厚を走間で変更する走間板厚変更を行
い、同一のスラブから異なる板厚のコイルを製造するこ
とにより、省エネルギーと高生産性の両方を満足させ得
ることのほかに、薄物の圧延を容易にし融通性に富んだ
計画生産が可能となる。
【0021】また、生産スケジュールの柔軟性を考えた
場合、板幅の異なるコイルを連続的に圧延できるメリッ
トは非常に大きい。請求項3に記載の熱間圧延装置は、
この目的に対応しようとするもので、請求項2に記載の
熱間圧延装置を実施する粗圧延機を構成する竪型圧延機
のロール開度を走間で変更し、バー幅を変更することに
より、同一スラブから異なる板幅のコイルを生産する。
これによって、省エネルギーと高生産性の両方を満足さ
せ得ることのほかに、融通性に富んだ計画生産が可能と
なる。
【0022】そして、請求項4記載の方法は、圧延機の
出側の目標板厚を走間で変更することで同一スラブから
異なる板厚のコイルを製造することができる。
【0023】さらに、請求項5記載の方法は、粗圧延機
での走間バー厚変更および/または仕上圧延機での目標
板厚走間変更を行い、同一スラブから異なる板厚の複数
コイルを製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る熱間圧延方
法を実施するための第1の実施例を示す図である。この
図1において、連続鋳造設備7で製造されたスラブは、
図8を用いて説明した従来技術のように切断されること
がないまま、トンネル炉に代表されるスラブ加熱装置1
4に送られる。スラブ加熱装置14で、スラブは所定の
圧延機入り側温度まで加熱されて圧延機10に送られ
る。
【0025】圧延機10で、目標の板厚に圧延され、圧
延材冷却装置5により所定の巻き取り温度に冷却され、
ダウンコイラ6でコイル状に巻き取られる。巻き取り中
のコイルの重量あるいは長さが所定の値になったとき、
ダウンコイラ6の入り側に設置されたストリップシャー
11によって圧延材を走間で切断する。切断時のダウン
コイラ側の圧延材はそのまま巻き取られ、圧延機側の圧
延材は他のダウンコイラに搬送されて巻き取りが開始さ
れる。
【0026】いま、同一スラブからn本のコイルを圧延
する図1の実施例の圧延機における速度パターンを図2
に示す。1本目は通板作業が必要であり通板速度VTHで
通板され、定常圧延速度VRUN に加速される。図1の実
施例では、最終コイルすなわちn本目のコイルのみが尻
抜け作業を必要とし、その他のコイルは尻抜け作業を必
要としないため、その他のコイルでは定常圧延速度のま
ま圧延される。1本目と2本目の境がストリップシャー
に到達する直前でストリップシャーの切断可能な速度V
c (たとえば1000(mpm ))に減速し、ストリップ
シャーは1本目と2本目の境で切断する。その後、圧延
速度は定常圧延速度まで加速される。
【0027】一般に、生産上の都合で、同一スラブから
異なる目標板厚のコイルを製造する必要性が生じること
がある。その場合、目標板厚を走間で変更する走間板厚
変更を行い、同一のスラブから異なる板厚のコイルを製
造するようにすれば、この要求に応えられる。そして、
複数のスタンドで構成される圧延機において、走間すな
わち圧延中に目標板厚を変更する走間板厚変更は冷間圧
延機では広く行われており、また熱間圧延機における走
間板厚変更技術も既に、第36回塑性加工連合講演会(19
85-10 月6 〜8 日開催)論文集 181〜184 頁 に「熱間
仕上圧延機における走間板厚変更制御」として掲載され
ている。
【0028】しかし、この公知例に記載されている走間
板厚変更技術は、各スタンドの出側板厚を制御する板厚
制御とスタンド間のマスフローの変化を低減するマスフ
ロー制御とを用いて行う方法である。
【0029】本発明では、これとは異なる走間板厚変更
技術を用いる。図3に、本発明による、同一スラブから
5本の板厚の異なるコイルを製造する場合の板厚変更の
様子を示している。各コイル間の境界が板厚変更点であ
り、GCP1〜GCP4で表わしている。スラブの先端
から各板厚変更点までのスラブ長L1〜L4は、生産計
画にしたがい予め設定される。
【0030】図1におけるスラブ測長装置25は、たと
えば圧延機10の第1スタンドにスラブ先端が噛み込ま
れた後スラブ長を測定し、図3に示す各板厚変更点GC
P1〜GCP4が、F1スタンドに到達するタイミング
を出力する装置である。スラブ長は、スラブ速度を時間
積分することで求めることがででき、スラブ速度はたと
えば第1スタンドのロール速度と第1スタンドの後進率
とから求めることができる。
【0031】次に、圧延機が7スタンドF1〜F7で構
成される場合を例に、i本目と(i+1)本目の間の走
間板厚変更を考える。表1aに、圧下位置設定値と板厚
変更点通過スタンドとの関係を、また表1bに、ロール
速度設定値と板厚変更点通過スタンドとの関係をそれぞ
れ示す。 Sj,i :i本目コイルのjスタンド圧下位置設定値 Vj,i :i本目コイルのjスタンドロール速度設定値 板厚変更点がF1スタンドに到達する前は、i本目の圧
延を行っているので、圧下位置およびロール速度設定値
はともにi本目の設定値となっている。
【0032】板厚変更点がF1スタンドからF7スタン
ドを順次通過する際、圧下位置設定値は表1aに示す如
く、板厚変更点が到達したスタンドの設定値を(i+
1)本目の設定値に変更する。
【0033】一方、ロール速度設定値は、表1bに示す
ように板厚変更点が到達したスタンドから上流の全ての
スタンドを変更する。すなわち、板厚変更点が到達した
スタンドをkとすると、板厚変更点到達スタンドはVkk
に、それより上流スタンドはVjk(j=1〜(k−
1))にそれぞれ変更する。
【0034】
【数1】 ここで、Vk,i :i本目コイルのkスタンドロール速
度設定値(mpm) fk,i :i本目コイルのkスタンド先進率(−) fkk :板厚変更点通過スタンド(kスタンド)の先
進率(−) hk,i+1 :(i+1)本目コイルのkスタンド出側での
目標板厚(mm) hj,i+1 :(i+1)本目コイルのjスタンド出側での
目標板厚(mm) fj,i+1 :(i+1)本目コイルのjスタンド先進率
(−) 板厚変更点がkスタンドを通過した場合、圧下位置設定
値は(i+1)本目コイルの設定値に変更されるため、
その出側板厚は(i+1)本目コイルの目標板厚に変更
される。
【0035】このとき、k〜(k+1)スタンド間の張
力は、i本目の値を保持する場合、kスタンド出側の板
速度はi本目の値に保持する必要がある。上記式(1)
は、この関係から導かれたものである。
【0036】また、1〜(k−1)スタンドは、既に
(i+1)本目のコイルの圧延が行われているため、k
スタンドのロール速度変更に伴い、式(2)に示すマス
フロー一定則が満たされるようにロール速度設定値に変
更する。そして、板厚変更点がF7スタンドを通過した
時点で、全スタンドが(i+1)本目のロール速度設定
値となる。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】 図1において、20は圧延機駆動装置であり、圧延機1
0を構成する各スタンドの駆動電動機とその速度を指定
された値に制御する速度制御装置とを有する。圧延機1
0に設けられた圧下位置制御装置21は、各スタンドの
圧下位置を指定された値に制御する。また、同じく圧延
機10に設けられた走間板厚変更制御装置22は、設定
値計算部23と圧延機制御部24とで構成されている。
【0039】この設定値計算部23は、次に圧延される
コイルのパススケジュール、すなわち表1a、表1bに
示すような各スタンドの出側板厚、圧下位置設定値、ロ
ール速度設定値などを決定し、圧延機制御部24に加え
る。これに応じて圧延機制御部24は、所定のコイル長
から予め決定された板厚変更点を追跡し、板厚変更点が
各スタンドに到達したタイミングで、設定値計算部23
から送られたデータに基づき得られた設定値変更量を圧
延機駆動装置20と圧下位置制御装置21とに加える。
【0040】圧延機駆動装置20と圧下位置制御装置2
1とは、この指令値を用いてロール速度および圧下位置
を変更する。これにより、各スタンドの出側板厚は順次
(i+1)本目の値に変更され、板厚変更点が最終スタ
ンドを通過した時点で(i+1)本目の圧延に変更完了
する。
【0041】圧延機10で出側目標板厚が変更された
後、板厚変更点の近辺、たとえば板厚変更点から1m後
の点に切断点を設定し、切断点がストリップシャー11
に到達したタイミングで圧延材を切断し、(i+1)本
目のコイルは1本目のコイルとは別のダウンコイラでの
巻取りが開始される。
【0042】板厚変更点トラッキング装置26は、スト
リップシャー11での切断タイミングを決定するもので
あり、板厚変更点が圧延機10を通過した後、最終スタ
ンドのロール速度と先進率との積で求まる最終スタンド
出側圧延材速度を時間積分することにより、最終スタン
ドからの板厚変更点位置を演算してストリップシャー制
御装置27に出力する。
【0043】このストリップシャー制御装置27は、予
め定められた切断点がストリップシャー11に到達した
ことを板厚変更点トラッキング装置26の出力を用いて
検出し、圧延材を切断するためストリップシャー11を
起動する。
【0044】この実施例によれば、通板作業の必要な1
本目のコイルは通板作業が安定に行える厚い板厚たとえ
ば20mmとし、その後に走間板厚変更を行うことで
1.0mm以下の薄物の圧延に移行でき、薄物の圧延を
容易に行うことが出来る。
【0045】すなわち、走間板厚変更の適用により融通
性に富んだ生産計画が可能となり、且つオフゲージ発生
の最大の要因であった通板および尻抜け作業が低減され
ることで生産性の向上が達成できる。
【0046】ところで、生産量をさらに上げるには、前
述したように板厚を厚くする方法が有効であるが、スラ
ブ厚を厚くすると、圧延機の減厚能力の関係から図7の
ように粗圧延機と仕上圧延機との2つの圧延設備が必要
となる。
【0047】図4は、本発明に係る熱間圧延方法を実施
する熱間圧延装置の第2の実施例のライン構成を示して
おり、とくに粗圧延機と仕上圧延機とを接近させてライ
ン長を短くしたものである。図4中、図1と同一の要素
には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0048】この図4において、連続鋳造設備7で製造
されたスラブは切断されることなくスラブ加熱装置14
に送られ、所定のスラブ温度に加熱されたのち粗圧延機
12に搬送される。粗圧延機12は、幅方向の圧延を行
う竪型圧延機と厚み方向の圧延を行う水平圧延機とで構
成される。この粗圧延機は、1方向の圧延を行うもの
で、粗圧延機12を構成する圧延機台数は必要とする圧
延能力で決定される。図4の場合は、スラブ厚が150
mmの場合を想定したもので、竪型圧延機1基と水平圧延
機2基の構成を示している。スラブは、粗圧延機12で
所定のバー厚、たとえば50mmに圧延されて仕上圧延機
13に送られる。そして、仕上圧延機13で目標板厚に
圧延された後、圧延材冷却装置5で所定の巻き取り温度
に冷却されてダウンコイラ6でコイル状に巻き取られ
る。巻き取り中のコイルの重量あるいは長さが所定の値
になったとき、ダウンコイラの入り側に設置されたスト
リップシャー11で圧延材を走間で切断する。切断時、
ダウンコイラ側の圧延材はそのまま巻き取られ、圧延機
側の圧延材は他のダウンコイラに搬送されて巻き取りが
開始される。
【0049】ここで、バー長さを考える。連続鋳造設備
において1回で製造されるスラブ重量を150トン、バ
ー幅を1000mm、バー厚を50mmとすると、バー長さ
は約380mとなる。粗圧延機と仕上圧延機との間に、
このような長さのバーが入るほど間隔を開けることは、
設備構成上得策ではない。そこで、図4の実施例では、
粗圧延機と仕上圧延機とを近接配置、すなわち粗圧延機
と仕上圧延機との間に一般的に配置されるクロップシャ
ー、スケールブレーカ等のスペースを確保し、それ以上
には間隔を空けない程度に接近させ、粗圧延機と仕上圧
延機で同時に圧延することでライン長を短縮し、設備費
用の低減を図っている。これは、本発明のもう1つの特
徴である。
【0050】さらに、粗圧延機におけるバー厚走間変更
機能と仕上圧延機における走間板厚変更機能とをそな
え、生産スケジュールに対する適応能力に優れたものと
している。
【0051】図4において、粗圧延機12に設けられた
粗圧延機駆動装置28は、粗圧延機12を構成している
スタンドを駆動する電動機と、その速度を指定された値
に制御する速度制御装置とを有している。同じく粗圧延
機12に設けられた粗圧延機圧下位置制御装置29は、
粗圧延機12を構成している水平圧延機の圧下位置を指
定された値に制御する。仕上圧延機13に設けられた仕
上圧延機駆動装置30は、仕上圧延機13を構成してい
るスタンドを駆動する電動機と、その速度を指定された
値に制御する速度制御装置とからなっている。同じく仕
上圧延機13に設けられた仕上圧延機圧下位置制御装置
31は、仕上圧延機13を構成している水平圧延機の圧
下位置を指定された値に制御する。
【0052】そして、粗圧延機駆動装置28および仕上
圧延機駆動装置30を制御するために設けられた走間板
厚変更制御装置33は、粗圧延機12の圧下位置設定値
とロール速度設定値とを変更してバー厚を変更する制
御、ならびに仕上圧延機13の圧下位置設定値とロール
速度設定値とを変更して目標板厚を変更する制御を実施
する。
【0053】前述のように、本発明では、粗圧延機12
と仕上圧延機13とは近接して設置されるため、バーは
粗圧延機と仕上圧延機との間を渡った状態で圧延され
る。したがって、粗圧延機12でバー厚を走間で変更
し、さらに仕上圧延機13で板厚を変更する走間板厚変
更制御の考え方は、図1の実施例で説明した方法と同様
である。
【0054】すなわち、走間板厚変更制御装置33を構
成する設定値計算部34は、粗圧延機と仕上圧延機とを
1つの圧延機と考え、表1a、表1bと同様の走間板厚
変更のための圧下位置設定値およびロール速度設定値を
計算し、圧延機制御部35へ出力する。
【0055】他方、スラブ測長装置36は、スラブ先端
が粗圧延機12を構成する第1の水平圧延機に噛み込ん
だ後のスラブ長を測定して板厚変更点が第1の水平圧延
機に到達するタイミングを検出し、形成したタイミング
信号を圧延機制御部35へ出力する。
【0056】圧延機制御部35は、板厚変更点が粗圧延
機の第1スタンドに到達したタイミングで、設定値計算
部34からの設定値を用いて粗圧延機駆動装置28およ
び粗圧延機圧下位置制御装置29に設定値変更指令を与
え、第1スタンドの圧下位置およびロール速度設定値を
変更する。さらに、板厚変更点が粗圧延機に他のスタン
ドおよび仕上圧延機13を構成する各スタンドに到達す
るタイミングで、該当するスタンドの圧下位置およびロ
ール速度を変更すべく設定値変更指令を粗圧延機駆動装
置28、粗圧延機圧下位置制御装置29、仕上圧延機駆
動装置30、および仕上圧延機圧下位置制御装置31へ
出力する。
【0057】以上により、バー厚および仕上圧延機の出
側板厚が変更される。
【0058】ストリップシャー11により予め定められ
た切断点での圧延材の切断は、図1の実施例と同様に板
厚変更点トラッキング装置26およびストリップシャー
制御装置27で行う。
【0059】この図4の実施例によれば、生産量の増加
とともに1.0mm以下の薄物の圧延も容易に行え、融
通性に富んだ生産計画が可能となり、且つ通板および尻
抜け作業の低減により生産性の向上が達成できる。
【0060】以上、バー厚と仕上圧延機目標板厚の変更
について説明したが、バー厚の変更の必要性が無い場合
あるいはバー厚の変更が不可能な場合は、バー厚は変更
せず仕上目標板厚のみを変更することは当然考えられ
る。
【0061】ところで、生産スケジュールの柔軟性を考
えた場合、板幅の異なるコイルを連続的に圧延できるメ
リットは非常に大きい。そのために、図4に示した実施
例を構成する竪型圧延機のロール開度を走間で変更し、
バー幅を変更することによって同一スラブから異なる板
幅のコイルを生産することが考えられる。目標とする板
幅変更量を達成するバー幅変更量および竪型圧延機のロ
ール開度変更量の決定は、公知の圧延理論を用いること
により計算できる。
【0062】図5は、本発明に係る熱間圧延方法を実施
する熱間圧延装置の第3の実施例のライン構成を示して
おり、図5中、図4と同一の要素には同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0063】この図5に示すように、粗圧延機12は、
竪型圧延機15および水平圧延機16,17で構成され
ている。このうち竪型圧延機15は、一対の竪型ロール
でスラブの幅方向の圧延を行うもので、ロール開度は竪
型圧延機ロール開度制御装置37によって指定された値
に制御される。
【0064】この竪型圧延機ロール開度制御装置37を
制御するために設けられた走間バー幅変更制御装置38
は、設定値計算部39と圧延機制御部40とで構成され
る。そして、設定値計算部39は、粗圧延機で次に圧延
するコイルの目標板幅に対し、目標板厚、バー厚などか
ら求めた仕上圧延機13での圧延における幅変動量を補
正してバー幅を求め、さらに水平圧延機16,17によ
る圧延での幅変動量を補正して竪型圧延機15の出側幅
を求め、これを達成する竪型圧延機ロール開度を決定し
て圧延機制御部40に加える。
【0065】圧延機制御部40に接続されたスラブ測長
装置41は、スラブ先端が竪型圧延機15に噛み込んだ
タイミングからスラブ長を測定開始し、板厚変更点が竪
型圧延機15に到達するタイミングを検出してタイミン
グ信号を圧延機制御部40へ伝送する。圧延機制御部4
0は、このタイミング信号に基づいて竪型圧延機の出側
スラブ幅を変更すべく、設定値計算部39からの竪型圧
延機ロール開度設定値を用いて設定値変更指令を竪型圧
延機ロール開度制御装置に送る。これにより、粗圧延機
12の出側におけるバー幅、および仕上圧延機13の出
側板幅が走間で変更される。
【0066】この図5の実施例によれば、同一のスラブ
から板幅の異なるコイルを生産でき、生産スケジュール
に対する融通性および生産性の高い操業が達成できる。
ここでは、板幅のみの変更について説明したが、図4に
示した実施例の板厚変更と組み合わせることは容易であ
る。
【0067】
【発明の効果】本発明は上述のように、連続鋳造設備で
製造されたスラブを直接圧延するため、熱エネルギーの
消費量が少なく、スラブを圧延後に切断してコイルを製
造することで圧延時間を短縮することができ、省エネル
ギーと高生産性が達成できる。さらに、走間板厚変更機
能および走間バー厚変更機能を圧延機に付加すること
で、種々の生産スケジュールに対し柔軟に対応でき、効
率のよい操業が可能になり1.0mm以下の薄物の圧延
も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱間圧延方法を実施する熱間圧延
装置の第1の実施例のライン構成を示す図。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明するために、
圧延速度と時間との関係を示す図。
【図3】図1に示した実施例の動作を説明するために、
スラブ長と走間板厚変更点との関係を示す図。
【図4】本発明に係る熱間圧延方法を実施する熱間圧延
装置の第2の実施例のライン構成を示す図。
【図5】本発明に係る熱間圧延方法を実施する熱間圧延
装置の第3の実施例のライン構成を示す図。
【図6】従来の熱間圧延方法を採用した熱間圧延装置の
ライン構成を示す図。
【図7】従来のもう一つの熱間圧延方法を採用した熱間
圧延装置のライン構成を示す図。
【図8】従来の熱間圧延方法を採用した熱間圧延装置の
動作を説明するために、圧延速度と時間との関係を示す
図。
【符号の説明】 5 圧延材冷却装置 6 ダウンコイラ 7 連続鋳造設備 9 トンネル炉 10 圧延機 11 ストリップシャー 12 粗圧延機 13 仕上圧延機 14 スラブ加熱装置 15 竪形圧延機 16,17 水平圧延機 20 圧延機駆動装置 21 圧下位置制御装置 22,33 走間板厚変更制御装置 28 粗圧延機駆動装置 29 粗圧延機圧下位置制御装置 30 仕上圧延機駆動装置 31 仕上圧延機圧下位置制御装置 37 竪形圧延機ロール開度制御装置 38 走間バー幅変更制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも連続鋳造設備、圧延材加熱装
    置、圧延機、ストリップシャーおよびダウンコイラを順
    に配置し、前記連続鋳造設備で製造された圧延材を前記
    圧延材加熱装置で保熱あるいは加熱して前記圧延機で目
    標の板厚に圧延し、前記ダウンコイラで巻取り、巻取ら
    れた圧延材が所定の長さになるように前記ストリップシ
    ャーで圧延材を切断する熱間圧延装置において、 前記圧延材加熱装置から出た圧延材の先端からの長さを
    測定し、この圧延材における予め定められた板厚変更点
    が前記圧延機に到達したことを検出しタイミング信号を
    出力する圧延材測長装置と、 前記圧延機の圧下位置設定値とロール速度設定値とを演
    算する設定値計算部、および前記設定値計算部で決定さ
    れた圧下位置設定値およびロール速度設定値を用い、前
    記タイミング信号に応じて圧下位置およびロール速度設
    定値を走間で変更する圧延機制御部を有する走間板厚変
    更制御装置と、 前記圧延機の出側における板厚変更点の位置を検出する
    板厚変更点トラッキング装置と、 前記板厚変更点トラッキング装置の出力に応じて前記ス
    トリップシャーにて圧延材を切断するストリップシャー
    制御装置とをそなえ、 同一の圧延材から異なる板厚のコイルを連続的に製造す
    ることを特徴とする熱間圧延装置。
  2. 【請求項2】少なくとも連続鋳造設備、圧延材加熱装
    置、粗圧延機、仕上圧延機、ストリップシャーおよびダ
    ウンコイラを順に配置するとともに、前記粗圧延機と前
    記仕上圧延機を近接配置し、前記連続鋳造設備で製造さ
    れた圧延材を前記圧延材加熱装置で保温あるいは加熱
    し、前記粗圧延機で目標の厚みのバーに圧延し、さらに
    前記仕上圧延機で連続的に目標の板厚に圧延した上で前
    記ダウンコイラで巻取り、巻取られた圧延材が所定の長
    さになるように前記ストリップシャーで圧延材を切断す
    る熱間圧延装置において、 前記圧延材加熱装置から出た圧延材の先端からの圧延材
    長さを測定し、この圧延材における予め定められた板厚
    変更点が前記粗圧延機に到達したことを検出しタイミン
    グ信号を出力する圧延材測長装置と、 前記粗圧延機の圧下位置設定値とロール速度設定値とを
    演算するとともに、前記仕上圧延機の圧下位置設定値お
    よびロール速度設定値を演算する設定値計算部、および
    前記設定値計算部で決定した圧下位置設定値およびロー
    ル速度設定値を用い、前記タイミング信号に応じて前記
    粗圧延機および前記仕上圧延機の圧下位置およびロール
    速度設定値を走間で変更する圧延機制御部を有する走間
    板厚変更制御装置と、 前記仕上圧延機の出側における走間板厚変更点の位置を
    検出する板厚変更点トラッキング装置と、 前記板厚変更点トラッキング装置の出力に応じて前記ス
    トリップシャーで圧延材を切断するストリップシャー制
    御装置とをそなえ、 同一の圧延材から異なる板厚のコイルを連続的に製造す
    ることを特徴とする熱間圧延装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の熱間圧延装置において、 圧延材の幅方向の圧延を行う竪型圧延機と厚み方向の圧
    延を行う水平圧延機とを有する粗圧延機と、 圧延材加熱装置から出た圧延材の先端からの圧延材長さ
    を測定し、予め定められた板厚変更点位置が前記竪型圧
    延機に到達したことを検出する圧延材測長装置と、 前記板厚変更点においてバー幅を変更するため、前記竪
    型圧延機のロール開度設定値を計算する設定値計算部、
    および前記設定値計算部で決定された竪型圧延機ロール
    開度設定値を用い、前記タイミング信号に応じて前記竪
    型圧延機のロール開度を走間で変更する圧延機制御部と
    を有する走間バー幅変更制御装置とをそなえ、 同一圧延材から異なる板厚および/または板幅の複数の
    コイルを連続的に製造する熱間圧延装置。
  4. 【請求項4】少なくとも連続鋳造設備、圧延材加熱装
    置、圧延機、ストリップシャーおよびダウンコイラを順
    に配置し、 前記連続鋳造設備で製造された単一の圧延材を前記トン
    ネル炉で保熱あるいは加熱し、 前記トンネル炉を出た圧延材を前記圧延機で目標の板厚
    に圧延して前記ダウンコイラで巻き取り、巻き取られた
    圧延材が所定の長さになるように前記ストリップシャー
    で圧延材を複数回にわたって走間で切断し、前記圧延機
    の出側の目標板厚を走間で変更する走間板厚変更を行
    い、同一の圧延材から異なる板厚のコイルを製造するこ
    とを特徴とする熱間圧延方法。
  5. 【請求項5】少なくとも連続鋳造設備、圧延材加熱装
    置、圧延機、ストリップシャーおよびダウンコイラを順
    に配置するとともに、前記粗圧延機および前記仕上げ圧
    延機の近接配置し、前記連続鋳造設備で製造された単一
    の圧延材を前記トンネル炉で保熱あるいは加熱し、前記
    トンネル炉を出た圧延材を前記圧延機で目標の板厚のバ
    ーに圧延し、このバーを前記仕上げ圧延機で連続的に目
    標の板厚に圧延して前記ダウンコイラで巻き取り、巻き
    取られた圧延材が所定の長さになるように前記ストリッ
    プシャーで圧延材を複数回にわたって走間で切断し、前
    記粗圧延機においてバー厚を走間で変更する走間バー厚
    変更および/または仕上げ圧延機において目標板厚を走
    間で変更する走間板厚変更を実行し、同一の圧延材から
    異なる板厚のコイルを製造することを特徴とする熱間圧
    延方法。
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