JP3661333B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置には、印字ヘッドとプラテンローラとを相対的に圧接離間可能に設け、印字ヘッドとプラテンローラとの間にインクリボンと被印刷テープなどの被印刷媒体とを重ね合わせて挾み付け、この状態でインクリボンおよび被印刷媒体を搬送しながら、印字ヘッドを印字情報に応じて駆動して発熱させることにより、インクリボンのインクを被印刷媒体に転写する熱転写タイプのものがある。
この種の印刷装置では、印字ヘッドとプラテンローラとが圧接したときに、印字ヘッドとプラテンローラとの当たりを均一にして圧接荷重の片当たりを防ぐために、印字ヘッドがその圧接部分の中心に対応する個所を中心としてある角度だけ回動する構造を採用し、印字ヘッドをプラテンローラに当接させるときに、プラテンローラの傾きに沿って印字ヘッドを回動させることにより、片当たりを防止している。
【0003】
図6はその一例を示した図である。この図に示された印刷装置は、シャーシ1上にプラテンローラ2が立設されているとともに、ヘッドアーム3が移動可能に取り付けられ、このヘッドアーム3上にヘッドホルダ4がプラテンローラ2に対向して立設され、このヘッドホルダ4に印字ヘッド5が回動可能に取り付けられ、ヘッドアーム3の移動に伴って印字ヘッド5が移動してプラテンローラ2に圧接離間するように構成されている。この場合、印字ヘッド5は、上下方向に発熱部を有するヘッド本体6と、このヘッド本体6がプラテンローラ2に対向して設けられる放熱板7とからなり、放熱板7の背面に設けられた突出片7aにおける印字ヘッド5の圧接部分の中心、つまり印字ヘッド5の発熱部の上下方向における中心に対応する個所が軸5aによってヘッドホルダ4の取付部4aに回動可能に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような印刷装置では、印字ヘッド5が軸5aを中心にある角度だけ回動するので、印字ヘッド5をプラテンローラ2に押し当てたときには両者の当たりを均一にして圧接荷重の片当たりを防ぐことができるが、印字ヘッド5をプラテンローラ2から離間させたときには、軸5aを中心に印字ヘッド5が回動しやすいため、このときに装置全体が外部からの衝撃を受けると、その衝撃によって印字ヘッド5の上部がプラテンローラ2側に傾いてしまうことがある。このような状態では、インクリボン8および被印刷テープ9を印字ヘッド5とプラテンローラ2との間に装着しようとするとき、プラテンローラ2側に接近して傾いた印字ヘッド5の上部にインクリボン8が引っ掛かり、インクリボン8を装着することができなくなるという問題が生じる。
【0005】
この発明の課題は、インクリボンが印字ヘッドに引っ掛かることがなく、インクリボンを印字ヘッドとプラテンとの間に良好に装着できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、印字ヘッドとプラテンとがこれらの間に挿入されるインクリボンを介して相対的に圧接離間可能に設けられ、かつプラテンに対する印字ヘッドの圧接部分の長手方向におけるほぼ中心部が回動可能に軸支された印刷装置において、印字ヘッドのインクリボンの挿入方向の奥側をプラテンに向けて常に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする。
また、この発明は、ほぼ水平に配置されたプラテンと、前記プラテンの上方または下方に前記プラテンに対向して配置された印字ヘッドとがこれらの間に挿入されるインクリボンを介して相対的に圧接離間可能に設けられ、かつ前記プラテンに対する前記印字ヘッドの圧接部分の長手方向におけるほぼ中心部が回動可能に軸支された印刷装置において、前記印字ヘッドは、前記インクリボンの挿入方向の手前側に位置する前記印字ヘッドの端部側が前記プラテンから離反するように、前記印字ヘッドの重量バランスを設定して構成したことを特徴とする。
したがって、この発明によれば、インクリボンの挿入方向の奥側に位置する印字ヘッドの端部をプラテンに向けて常に付勢する付勢手段を備え、あるいはインクリボンの挿入方向の手前側に位置する印字ヘッドの端部側がプラテンから離反するように、印字ヘッドの重量バランスを設定して構成したので、印字ヘッドとプラテンとが相対的に離間した状態のときに、装置全体が外部からの衝撃を受けても、インクリボンの挿入方向の手前側に位置する印字ヘッドの端部がプラテンに接近せずに離反することになり、このためインクリボンが印字ヘッドに引っ掛かることがなく、インクリボンを印字ヘッドとプラテンとの間に良好に装着することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明の印刷装置の一実施形態について説明する。なお、図6に示された従来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図1は印刷装置の主要部の平面図であり、図2はその側面図である。この印刷装置は、装置本体内に組み込まれるシャーシ10を備え、このシャーシ10上にプラテンローラ2が立設されているとともに、ヘッドアーム11がシャーシ10上面と平行な状態で回動可能に取り付けられ、このヘッドアーム11上に立設されたヘッドホルダ4に印字ヘッド5が取り付けられ、ヘッドアーム3の回動動作に伴って印字ヘッド5がヘッドホルダ4と共に移動してプラテンローラ2に圧接離間するように構成されている。
【0008】
すなわち、プラテンローラ2は、シャーシ10上に回転自在に立設された回転軸16に一体的に設けられ、この回転軸16と共に回転するように構成されている。この回転軸16は、その下端部に従動歯車17が取り付けられ、シャーシ10に設けられたモータ18の回転が中間歯車19、20を介して従動歯車17に伝達されることにより回転し、プラテンローラ2を回転させるように構成されている。
また、ヘッドアーム11は、長尺部11aと短尺部11bとからなり、長尺部11aと短尺部11bとを「L」字状に一体的に形成したものであり、長尺部11aと短尺部11bとの連結部分である角部付近がシャーシ10上に立設された支持軸12に回動可能に取り付けられている。また、このヘッドアーム11の短尺部11b上にはヘッドホルダ4が立設されており、このヘッドホルダ4には印字ヘッド5が後述するように取り付けられている。そして、ヘッドホルダ4の長尺部11aの端部は、コイルばね13を介して操作レバー14に連結されている。この操作レバー14は、シャーシ10の立上り部10aに回動可能に取り付けられ、回動操作によってコイルばね13を介して支持軸12を中心にヘッドアーム11を図1において反時計方向に回動させ、これによりヘッドホルダ4と共に印字ヘッド5を移動させるように構成されている。また、ヘッドアーム11は、操作レバー14の操作が解除された際に、ヘッドアーム11とシャーシ10との間に架け渡された復帰ばね15によって初期位置に復帰するように構成されている。
【0009】
そして、プラテンローラ2と印字ヘッド5との間には、インクリボン8および被印刷テープ9が介在され、印字ヘッド5が圧接した状態のときに、プラテンローラ2が回転軸16と共に回転してインクリボン8および被印刷テープ9を搬送するように構成されている。
また、ヘッドホルダ4を挾んでプラテンローラ2に対向する位置におけるシャーシ10上には、リボン巻取軸21が回転自在に設けられている。このリボン巻取軸21は、図示しないテープカセット内のリボン巻取リールを回転させるためのものであり、その下端部に巻取歯車22が取り付けられ、この巻取歯車22に従動歯車17の回転が伝達歯車23、24を介して伝達され、これにより回転するように構成されている。なお、テープカセットは、その内部に被印刷テープ9を供給するテープ供給リール、インクリボン8を供給するリボン供給リール、およびインクリボン8を巻き取るリボン巻取リールが設けられ、装置本体に装着される際に、テープ供給リールから繰り出された被印刷テープ9とリボン供給リールから繰り出されたインクリボン8とが重なり合った状態で、印字ヘッド5とプラテンローラ2との間に上方から挿入して配置されるように構成されている。
【0010】
ところで、印字ヘッド5は、図3〜図5に示すように、上下方向に多数の発熱素子を配列してなる発熱部を有するヘッド本体6と、このヘッド本体6がプラテンローラ2に対向して設けられるアルミニウム製の放熱板7とからなっている。放熱板7の背面の上下方向における中間部の両側には、一対の突出片7aが設けられている。これら一対の突出片7aは、ヘッド本体6の発熱部の上下方向における中心に対応する個所において、軸5aによってヘッドホルダ4の両側の取付部4aに回動可能に取り付けられている。これにより、印字ヘッド5は、軸5aを中心に上下方向に回動するように構成されている。そして、印字ヘッド5とヘッドホルダ4との間には、印字ヘッド5のインクリボン8の挿入方向の奥側(図4および図5では下側)をプラテンローラ2に向けて付勢する板ばね(付勢手段)25が設けられている。この板ばね25のばね力(付勢力)は、印字ヘッド5をプラテンローラ2に圧接させる操作レバー14のコイルばね13のばね力(付勢力)に対して影響を及ぼさない程度の小さな付勢力に設定されている。
【0011】
このような印刷装置では、操作レバー14を回動操作し、コイルばね13を介してヘッドアーム11を図1において反時計方向に回動させると、図5に示すように、印字ヘッド5がプラテンローラ2に接近して圧接する。このときには、印字ヘッド5がプラテンローラ2に押し当てられるときに、印字ヘッド5とヘッドホルダ4との間に設けられた板ばね25のばね力に抗して印字ヘッド5が軸5aを中心に回動するので、印字ヘッド5とプラテンローラ2との当たりを均一にして圧接荷重の片当たりを防ぐことができる。このため、印字ヘッド5とプラテンローラ2との間にインクリボン8と被印字テープ9を重ね合わせて配置した状態で、モータ18が回転してプラテンローラ2およびリボン巻取軸21を回転させるとともに、印字ヘッド5の発熱部を駆動して発熱させ、この発熱によってインクリボン8のインクを溶融させて被印刷テープ9に良好に転写することができる。
【0012】
また、操作レバー14を回動操作し、コイルばね13を介してヘッドアーム11を図1において時計方向に回動させると、図4に示すように、印字ヘッド5がプラテンローラ2から離間する。この状態のときには、印字ヘッド5が軸5aを中心にある角度だけ回動可能であるが、印字ヘッド5とヘッドホルダ4との間に設けられた板ばね25がそのばね力によってインクリボン8の挿入方向の奥側に位置する印字ヘッド5の端部(同図では下端部)がプラテンローラ2に向けて付勢されているため、装置全体が外部からの衝撃を受けても、インクリボン8の挿入方向の手前側に位置する印字ヘッド5の端部(同図では上端部)がプラテンローラ2に接近せずに離反することになる。このため、この状態で印字ヘッド5とプラテンローラ2との間にインクリボン8および被印字テープ9を上方から装着する際に、インクリボン8および被印字テープ9が印字ヘッド5に引っ掛かることがなく、インクリボン8および被印字テープ9を印字ヘッド5とプラテンローラ2との間に良好に装着することができる。
【0013】
なお、上記実施形態では、印字ヘッド5とヘッドホルダ4との間に付勢手段として、板ばね25を設けたが、必ずしも板ばね25である必要はなく、例えばコイルばねでも良く、またスポンジやゴムなどの弾性部材でも良く、また必ずしも印字ヘッド5とヘッドホルダ4との間に付勢手段を設ける必要はなく、付勢手段が印字ヘッド5のインクリボン8の挿入方向の奥側をプラテンローラ2に向けて付勢するような構成であれば、ヘッドアーム11やシャーシ10などに設けても良い。
【0014】
また、上記実施形態では、プラテンローラ2および印字ヘッド5をシャーシ10上に垂直に立設させたが、これに限らず、プラテンローラ2をシャーシ10の上方に水平に設け、その上方または下方に印字ヘッド5をプラテンローラ2に対し圧接離間可能に設けても良い。この場合には、付勢手段として、ばね部材や弾性部材などを用いず、例えばインクリボン8の挿入方向の手前側に位置する印字ヘッド5の端部がプラテンローラ2の端部から離反するように、印字ヘッド5の重量バランスを設定した構成の付勢手段であっても良い。すなわち、水平に設けられたプラテンローラ2の下方に印字ヘッド5を配置した場合には、インクリボン8の挿入方向の手前側に位置する印字ヘッド5の端部側の重量を重く、逆にプラテンローラ2の上方に印字ヘッド5を配置した場合には、インクリボン8の挿入方向の奥側に位置する印字ヘッド5の端部側の重量を重くすれば良い。
【0015】
また、上記実施形態では、プラテンローラ2を固定し、印字ヘッド5を移動させてプラテンローラ2に圧接離間させる構成であるが、これに限らず、印字ヘッド5を固定し、プラテンローラ2を移動させて印字ヘッド5に圧接離間させるようにしても良い。
さらに、上記実施形態では、プラテンとしてプラテンローラ2を用いたが、必ずしもローラである必要はなく、平板状のものであっても良い。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、印字ヘッドのインクリボンの挿入方向の奥側をプラテンに向けて常に付勢する付勢手段を備え、あるいはインクリボンの挿入方向の手前側に位置する印字ヘッドの端部側がプラテンから離反するように、印字ヘッドの重量バランスを設定して構成したので、インクリボンの挿入方向の奥側に位置する印字ヘッドの端部がプラテンに接近する一方、挿入方向の手前側に位置する印字ヘッドの端部がプラテンから離反するので、印字ヘッドとプラテンとが相対的に離間した状態のときに、装置全体が外部からの衝撃を受けても、インクリボンの挿入方向の手前側に位置する印字ヘッドの端部がプラテンに接近せずに離反することになり、インクリボンが印字ヘッドに引っ掛かることがなく、インクリボンを印字ヘッドとプラテンとの間に良好に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の印刷装置の一実施形態を示した平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図2のA−A拡大断面図。
【図4】図2の印字ヘッドがプラテンローラから離間した状態における図1のB−B拡大断面図。
【図5】図2の印字ヘッドがプラテンローラに圧接した状態における図1のB−B拡大断面図。
【図6】従来の印字装置の要部拡大断面図。
【符号の説明】
2 プラテンローラ
4 ヘッドホルダ
5 印字ヘッド
5a 軸
8 インクリボン
25 板ばね

Claims (6)

  1. 印字ヘッドとプラテンとがこれらの間に挿入されるインクリボンを介して相対的に圧接離間可能に設けられ、かつ前記プラテンに対する前記印字ヘッドの圧接部分の長手方向におけるほぼ中心部が回動可能に軸支された印刷装置において、前記印字ヘッドの前記インクリボンの挿入方向の奥側を前記プラテンに向けて常に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印字ヘッドはヘッドホルダに回動可能に軸支されており、前記付勢手段は前記印字ヘッドと前記ヘッドホルダとの間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記付勢手段の付勢力は、前記印字ヘッドと前記プラテンとを相対的に圧接させる圧接手段の付勢力に対して影響を及ぼさない程度の小さな付勢力に設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
  4. ほぼ水平に配置されたプラテンと、前記プラテンの上方または下方に前記プラテンに対向して配置された印字ヘッドとがこれらの間に挿入されるインクリボンを介して相対的に圧接離間可能に設けられ、かつ前記プラテンに対する前記印字ヘッドの圧接部分の長手方向におけるほぼ中心部が回動可能に軸支された印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、前記インクリボンの挿入方向の手前側に位置する前記印字ヘッドの端部側が前記プラテンから離反するように、前記印字ヘッドの重量バランスを設定して構成したことを特徴とする印刷装置。
  5. 前記印字ヘッドは、前記プラテンの下方に配置され、前記インクリボンの挿入方向の手前側に位置する前記印字ヘッドの端部側の重量が重くなるように、前記印字ヘッドの重量バランスを設定した構成であることを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 前記印字ヘッドは、前記プラテンの上方に配置され、前記インクリボンの挿入方向の奥側に位置する前記印字ヘッドの端部側の重量が重くなるように、前記印字ヘッドの重量バランスを設定した構成であることを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
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