JPS6017712B2 - サ−マルプリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、サーマルプリンタに係り、さらに詳しくはサ
ーマルヘッドをプラテンに庄接し印字を行なうサーマル
プリンタに関する。

従来のシリアル型サーマルプリンタのサーマルヘッドの
支持構造は第１図に示すような構成とされていた。

すなわち、において符号１で示すものは硬度の低い材料
、たとえば合成ゴムあるいは合成樹脂等から形成された
プラテンで、このプラテン１に圧接されたピンチローラ
ー２との間を通って感熱紙３がプラテン１に添接して導
かれている。

プラテン１と平行に案内軸４が構架されており、この案
内軸４に摺動自在に、かつ、回動自在にキャリッジ５が
取り付けられている。このキャリッジ５にはプラテン１
と対向してサーマルヘッド６が設けられている。このサ
ーマルヘッド６が取り付けられたキヤリッジ５の下方に
はソレノィド７が配置されている。ソレノイド７を取り
付けるブラケツト７ａの一端には、レバー８の下端が回
動自在に取り付けられており、レバー８がソレノィド７
のコアと対向して配置され、その上端はキャリッジ５の
下面に形成された切欠部５ａ中に鉄合されている。レバ
−８の自由端の近傍と、プリンタの固定部との間にはス
プリング９が張架されている。

したがって、レバー８はソレ／ィド７が非通電状態にあ
るときには、第１図中スプリング９によってその下端を
中必として時計方向に回動されており、キャリッジ５を
案内軸４を中心として反時計方向に回動させ、サーマル
ヘッド６を感熱紙３を介してプラテン１に圧接されてい
る。以上のように構成された従来のサーマルプリンタに
あっては、図示していない制御装置からの印字始指令に
よって、キャリッジ５は案内軸４上をプラテン１と平行
に水平に移動し、サーマルヘツド６は感熱紙３に圧接し
て印字を行ないながら移動する。

印字が終了した時点でソレノィド７に通電され、レバー
８が吸引される。キャリッジ５は第１図に破線で示すよ
うに案内軸４を中心として時計方向に回動され、サーマ
ルヘッド６が感熱紙３、したがって、プラテンーから離
れる。この状態でキャリッジ５はもとの位置への復帰行
程を開始し、印字開始位置までキャリッジ５が復帰する
と、ソレノィド７への通電がうち切られスプリング９の
引張力によりレバー８はもとの状態にもどり、キャリッ
ジ５も第１図に実線で示すように、反時計方向に回動さ
れ、サーマルヘッド６が感熱紙３、したがって、プラテ
ン１に庄接された状態となる。

この状態が待機状態であり、次の印字指令がくるまでこ
のままの状態である。一方、ブラテン１はサーマルヘッ
ド６との角度誤差を吸収して当たりをよくし、印字を鮮
明にするために、比較的硬度の低い材料、たとえば、ゴ
ム硬度３０〜５０度（スプリング式かたさ試験Ａ形）の
合成ゴム等によって構成されている。したがって、常に
サーマルヘッド６が圧接している状態を待機状態とする
と、その圧薮部分が限定されてしまい、やがては圧薮部
分が変形し、鮮明な印字を行なう障害となるばかりでな
く、プラテン１とピンチローラ２による紙送りもその送
り量が一定せず極めて不都合である。このような不都合
があるにも係わらず、従来から第１図に示すような構造
が採用されていたのはサーマルヘッド６と感熱蟻氏３と
の間に一定の圧髪力が安定して要求され、このような圧
嬢力を得るには、ソレノィドによる吸引力よりもスプリ
ングによる引張力の方が安定しているからである。

しかし、このような礎造を採用すれば、上述したような
種々の不都合が生ずるというような欠点があつた。本発
明の目的は非印字状態にあってはサーマルヘッドがプラ
テンに圧接されず、プラテンの変形や紙送り量の変化が
生じず、かつサーマルヘッド圧嬢時には安定した力で圧
綾を行なえるように構成したサーマルプリンタを提供す
るにある。

以下図面に示す実施例とともに本発明の詳細を説明する
。第２図〜第４図は本発明の一実施例を説明するもので
、図中、第１図と同一部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。

第２図以下に示す実施例にあっては、ソレノィド７は第
１図に示す従来構造とは逆の配置とされている。

すなわち、ソレノイド７のコアの先端がプラテン１側を
むいた配置とされている。そして、レバー８も第１図に
示す従来構造とは反対側に配置されている。

また、スプリング９も第１図に示す従来構造とは反対側
に配置され、レバー８に対して常時反時計方向の回動力
を与えている。レバー８の先端はキャリッジ５の下端の
右側の角部に形成された切欠部５ｂ中に鼓入しており、
この切欠部５ｂのプラテン１側の側壁に接している。

一方、キヤリッジ５はその背面側に弾性部材の一例とし
て示す板ばね１０が取り付けられている。

板ばね１川まその自由端がキャリッジ５の切欠部５ｂの
端縁、すなわちキャリッジ５の背面の下端部の角部５ｃ
に接して離れない程度の強さで偏碕されている。次に、
以上のように構成された本実施例の動作につき説明する
。

印字開始指令が入力されず、キャリッジが待機状態にあ
るときには、ソレノィド７に通電が行なわれず、レバー
８はスプリング９の引張力により反時計方向に回動され
、したがって、キャリツジ５は案内軸４を中心として時
計方向に回動され、サーマルヘッド６はプラテンから遠
ざかっている。

この状態で、印字開始指令がくるとソレノィド７に通電
され、レバー８は吸引され、レバー８の先端が板ばね１
０の先端に接触し、キャリッジ５を反時計方向に回動さ
せ、サーマルヘッド６をプラテン１に押しつけ始める。

さらに、レバー８の吸引が進むとしバー８の先端は板ば
ね１０の自由端に強〈圧接されるが、サーマルヘッド６
による感熱擬氏３に対する圧綾力が必要以上に加わると
、その力は第４図に示すように板ばね１０をたわますこ
とによって吸引される。すなわち、キャリツジ５に対す
る回転に必要な力を受けるときは、板ばね１０は弾性部
材としては機能せず、単なる力伝達部材として機能し、
必要な力以上の力が伝達されるときには弾性部村として
機能し、いわゆるトルクリミツタとして機能し、安定し
た圧鞍力を造り出す役目を果している。

このようにして必要な、かつ、安定した圧接力がキヤリ
ツジおよびサーマルヘッド６に加えられた後、キャリツ
ジ５はサーマルヘッド６を藤Ｖ熱蟻氏３に圧接させなが
ら印字方向に移動し印字を行なう。

印字が終了すると、ソレノイド７への通電はうち切られ
、スプリング９の引張力によってレバー８は反時計方向
に回動され、キヤリッジ５は時計方向に回動し、サーマ
ルヘッド６がプラテン１から離れた状態で案内軸４上を
移動して印字開始位置に戻り、この状態のまま待機する
。本実施例は以上のように構成されているため、サーマ
ルヘッドはその待機状態にあってはプラテンおよび感熱
慈紙‘こ対して接触していない状態こあるため、硬度の
低い材料で構成されたプラテンを変形させることなく、
良好なサーマルヘッドの当たり状態を保ち鮮明な印字を
行なうことができ、紙送り量も一定に保てる。

また、弾性部材を介してキヤリツジが回動されるため余
分な負荷がプラテンに加わらず、プラテンの耐久性を増
大させることができ、弾性部材のトリクリミッタとして
の機能を利用してソレノィドの吸引力を一定の圧鞍力と
してサーマルヘッドに加えることができ、印字時以外に
おいてはサーマルヘッドがプラテンから離れているため
、感熱晩氏の装着は極めて簡単になる。２入上の説明か
ら明らかなように、本発明によれば印字時以外はサーマ
ルヘッドをブラテンから離した状態にあるため、プラテ
ンに対する圧後力が常時加わらず硬度の低い材料で構成
されたプラテンを変形させることなく、鮮明な印字を行
なうことができ、ソレノィドによって駆動される移動部
村並びに弾性部材を介してサーマルヘッドをプラテンに
回動させるとともに弾性的にプラテンに圧接するため、
サーマルヘッドは安定した圧俵力をもってプラテンに押
しつけられ余分な負荷がプラテンに加わらないという優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来構造を説明する側面図、第２図〜第４図は
それぞれ本発明の一実施例の構造および動作を説明する
側面図である。 １…プラテン、２…ピンチローラ、３…感熱紙、４…案
内藤、５…キャリッジ、６…サーマルヘッド、７…ソレ
ノイド、８…レバー、９…スプリング、１０…板ばね。 第１図第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 軸に対して回動自在に設けたサーマルヘツドと、前
   記サーマルヘツドと対向して設けられたプラテンと、前
   記サーマルヘツドを前記プラテンから離すべく前記サー
   マルヘツドを第１の方向に回動付勢する第１の弾性部材
   と、印字状態において前記第１の弾性部材の付勢力に抗
   する力を発生するソレノイドと、前記ソレノイドによっ
   て駆動される移動部材と、前記移動部材の移動を前記サ
   ーマルヘツドに弾性的に伝達する第２の弾性部材とを備
   え、印字状態においては、前記移動部材を前記ソレノイ
   ドで駆動することにより前記サーマルヘツドを前記第１
   の方向と逆の第２の方向に回動付勢するとともに第２の
   弾性部材を介して前記サーマルヘツドを弾性的に前記プ
   ラテンに圧接することを特徴とするサーマルプリンタ。