JP3660427B2 - 複数チャンバーの放電時間制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1個の高周波電源で複数のチャンバーを同時に放電させて半導体ウェーハ等の被処理物表面に形成された被膜をエッチングしたりアッシングする複数チャンバーの放電時間制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
1個の高周波電源で複数のチャンバーを同時に放電させて半導体ウェーハ等の被処理物表面に形成された被膜をエッチングしたりアッシングする場合に、放電を開始してから全てのチャンバー内の被処理物が同時に終点状態になるのは不可能であり、また終点状態になったからといって一つのチャンバーでの放電を停止すると残りのチャンバーでの放電が影響を受けることになる。そこで、従来の複数チャンバーの放電制御方法としては、全てのチャンバーの放電時間を同一時間に設定し、しかも全てのチャンバー内の被処理物が終点状態に達するように放電時間を多めに設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術においては、各チャンバー間でレート差が生じた場合に、各チャンバーで処理時間が多すぎたり少なすぎたりして、エッチングまたはアッシングの品質にばらつきが生じるという問題があった。
【0004】
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1個の高周波電源で複数のチャンバーを同時に放電させて半導体ウェーハ等の被処理物表面に形成された被膜をエッチングまたはアッシングする場合に、品質のばらつきが少ない複数チャンバーの放電時間制御方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明は、1個の高周波電源で複数のチャンバーを同時に放電させて被処理物表面に形成された被膜をエッチングしたりアッシングしたりする場合の放電時間制御方法において、前記複数のチャンバー内に配置された被処理物のうち何れかのチャンバー内の被処理物が最初に終点状態になった時点から複数のチャンバー内に配置された被処理物が全て終点状態になる最後の終点状態を未検出の間は、最初に終点状態になった時点からの経過時間が所定時間内であるか否かを判断し、前記経過時間が所定時間内であった場合には処理を継続し、所定時間を超える場合には異常であると判断し、直ちに高周波電圧の印加を停止し、また前記複数のチャンバー内に配置された被処理物のうち何れかのチャンバー内の被処理物が最初に終点状態になった後に複数のチャンバー内に配置された被処理物が全て終点状態になる最後の終点状態を検出した場合には、最後の終点状態検出時にオーバエッチ時間を加算したタイミングで前記高周波電源による電力供給を停止するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る複数チャンバーの放電時間制御方法を実施する複数チャンバー放電装置の概要説明図、図2はプラズマ処理装置の断面図、図3は複数チャンバーの放電時間制御方法のフローチャートである。
【0007】
図1に示すように、複数チャンバー放電装置は、1個の高周波電源Pに同一のプラズマ処理装置1を4個並列接続して構成されている。なお、プラズマ処理装置1は複数個の並列接続でよく、4個に限定されるものではない。
プラズマ処理装置1は、ベース2に開口3を形成し、この開口3を覆うように合成石英からなるチャンバー4を取り付けている。
【0008】
各プラズマ処理装置1は同一に構成されているので、一つのプラズマ処理装置1について説明する。チャンバー4は、図2に示すように、ドーム状の下半部4aと筒状の上半部4bとからなり、上半部4bには反応ガス導入部5を設けると共に、上半部4b外周には高周波電源Pに接続される第1のシート状電極6とアースに接続される第2のシート状電極7をチャンバー4の軸を基準にして左右に離間して対向配置している。
【0009】
第1のシート状電極6及び第2のシート状電極7は、チャンバー上半部4bの周方向に伸びる凸部6a,7aと凹部6b,7bを上下方向に連続して形成した櫛歯状をなし、且つ一方のシート状電極の凸部6a,7aが他方のシート状電極の凹部6b,7bに略一定の間隔Gを開けて噛み合っている。
【0010】
このように、一対のシート状電極6,7の間隔Gを周方向及び軸方向において略一定とすることで、プラズマがチャンバー上半部4bの内周に沿って均一に発生する。
【0011】
また、第2のシート状電極7の下端部7cは、第1のシート状電極6よりも下方位置においてチャンバー4を囲んでいる。このように、プラズマ発生空間の最下端をアースに接続される第2のシート状電極7で囲むことで、荷電粒子がウェーハWに向って流れるのを阻止することができる。
【0012】
一方、ベース2の開口3には、下方からウェーハWをセットする載置テーブル8が臨み、またベース2には真空ポンプにつながる排気通路(不図示)を形成している。また、第1のシート状電極6の上端部6cと高周波電源Pは、図1に示すように、Rfケーブル20を介して接続されている。
【0013】
以上のように構成した複数チャンバー放電装置における複数チャンバーの放電時間制御方法を図3に示すフローチャートにより説明する。
先ず、各チャンバー4内を減圧し、反応ガス導入部5からチャンバー4内に反応ガスを導入し、更に高周波電源Pにより第1のシート状電極6に高周波電圧を印加する(ステップS1)。すると、第1と第2のシート状電極6,7の凸部6a,7aと凹部6b,7bとの間の間隔Gの部分に沿ってプラズマがチャンバー上半部4bの内周面に均一に発生する。
【0014】
そして、プラズマの発生により、4個のプラズマ処理装置1のチャンバー4内のウェーハWが同時にエッチングまたはアッシングなどの処理がなされ、最初に終点状態t 1 に達したことが検出される(ステップS2)。処理の終点を検出する手段としては、例えば処理に特有のスペクトルをモニターし、その急激な強度変化時をもって終点が検出される。この最初の終点状態検出時が複数チャンバーの放電時間制御方法における基準時となる。なお、最初の終点状態とは、4個のチャンバー4内に配置されたウェーハWのうちの何れかが1番目、即ち最初に終点状態になることをいう。
【0015】
次いで、ステップS3において、更にプラズマの発生により、他の3個のチャンバー4で最後の終点状態t 2 が検出されたか否かを判断する。即ち、他の3個のチャンバー4内のウェーハWが全て終点状態に達したことが検出されたか否かを判断する。なお、最後の終点状態とは、4個のチャンバー4内に配置されたウェーハWのうち4番目、即ち最後に終点状態になることをいう。
【0016】
最後の終点状態t 2 が検出されていない場合には、最初の終点状態t 1 からの経過時間tが任意時間Aを経過しているか否かを判断する(ステップS4)。ここで、任意時間Aとは、各チャンバー4間でレート差が生じた場合でも処理時間が各チャンバー4で多すぎたり少なすぎたりすることのない時間で、最初の終点状態t 1 に至る放電時間と最後の終点状態t 2 に至る放電時間との間で許容される時間差(t 2 - t 1 )をいう。より具体的には、各所要処理におけるバラツキの時間とすることが好ましい。
【0017】
一方、最後の終点状態が検出された場合には、オーバエッチ時間Bを設定する(ステップS5)。ここで、オーバエッチ時間Bとは、最後の終点状態が検出された場合でも処理時間が各チャンバー4で少なすぎないように品質に問題が生じない範囲で終点状態よりも多めにエッチングまたはアッシングするための時間をいう。
【0018】
また、上記した任意時間Aやオーバエッチ時間Bは、それぞれ被処理物の種類や処理条件により適宜決定される。例えば、1.2μm厚のレジストのアッシング処理として酸素ガス流量:100sccm、圧力:0.5Torr、RF出力:1200W及びステージ温度:200℃という処理条件の場合には、最初の終点検出時間は約20秒で、バラツキは経験的に±5%であることから、任意時間Aは2秒、オーバエッチ時間Bは20秒とするとよい。
【0019】
そして、最初の終点状態からの経過時間tが任意時間Aを超過していない場合には、ステップS3に戻り、高周波電圧の印加による放電を続け、経過時間tが任意時間Aを超過している場合には、異常と判断して(ステップS6)、高周波電源Pによる第1のシート状電極6への高周波電圧の印加を停止する(ステップS8)。経過時間tが任意時間Aを超過すると処理時間が多すぎて品質に問題が生じるからである。
【0020】
また、ステップS7では、最後の終点からの時間Tがオーバエッチ時間Bになったか否かを判断する。T<Bであれば、処理を継続し、T=Bになったならば高周波電源Pによる第1のシート状電極6への高周波電圧の印加を停止する(ステップS8)。そして、1個の高周波電源Pによる4個のチャンバー4の同時放電作業が終了する。
【0021】
このように、1個の高周波電源Pで4個のチャンバー4を同時に放電させてウェーハW表面に形成された被膜をエッチングまたはアッシングする場合に、チャンバー4間でレート差が生じても、このレート差が所定範囲内であれば、最初の終点状態に至る放電時間及び最後の終点状態に至る放電時間を監視すれば、処理時間が各チャンバー4で多すぎたり少なすぎたりすることなくウェーハWをエッチングまたはアッシングすることができる。
【0022】
なお、上記において本発明を図2に示すプラズマ処理装置により説明したが、プラズマ処理装置としては特定されるものではなく、図2に示した以外の装置、例えば公知の平行平板型プラズマ処理装置にも有効に適用できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1個の高周波電源で複数のチャンバーを同時に放電させて半導体ウェーハ等の被処理物表面に形成された被膜をエッチングまたはアッシングする場合に、チャンバー間でレート差が生じたとしても、処理時間が各チャンバーで多すぎたり少なすぎたりすることなく所望の品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数チャンバーの放電時間制御方法を実施する複数チャンバー放電装置の概要説明図
【図2】プラズマ処理装置の断面図
【図3】複数チャンバーの放電時間制御方法のフローチャート
【符号の説明】
1…プラズマ処理装置、4…チャンバー、6…第1のシート状電極、7…第2のシート状電極、A…任意時間、B…オーバエッチ時間、P…高周波電源、T…最後の終点状態からの経過時間、W…ウェーハ(被処理物)、t 1 …最初の終点状態、t 2 …最後の終点状態。
Claims (1)
- 1個の高周波電源で複数のチャンバーを同時に放電させて被処理物表面に形成された被膜をエッチングしたりアッシングしたりする場合の放電時間制御方法において、前記複数のチャンバー内に配置された被処理物のうち何れかのチャンバー内の被処理物が最初に終点状態になった時点から複数のチャンバー内に配置された被処理物が全て終点状態になる最後の終点状態を未検出の間は、最初に終点状態になった時点からの経過時間が所定時間内であるか否かを判断し、前記経過時間が所定時間内であった場合には処理を継続し、所定時間を超える場合には異常であると判断し、直ちに高周波電圧の印加を停止し、また前記複数のチャンバー内に配置された被処理物のうち何れかのチャンバー内の被処理物が最初に終点状態になった後に複数のチャンバー内に配置された被処理物が全て終点状態になる最後の終点状態を検出した場合には、最後の終点状態検出時にオーバエッチ時間を加算したタイミングで前記高周波電源による電力供給を停止することを特徴とする複数チャンバーの放電時間制御方法。
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JP13212296A JP3660427B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 複数チャンバーの放電時間制御方法 |
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1996
- 1996-05-27 JP JP13212296A patent/JP3660427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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