JP2003068724A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents
プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法Info
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Abstract
止し、安定したプラズマ処理を提供する。また、開口率
の大きいシールド板を提供する。 【解決手段】本発明のプラズマ処理方法においては、真
空容器とこの真空容器へのガス供給手段、真空排気手
段、真空容器内の圧力を制御する手段、および真空容器
内の電極に載置された基板に対向して設けられたプラズ
マ源に高周波電力を印加することによって、真空容器内
にプラズマを発生させ、基板を処理するものであって、
開口面が面取り加工された貫通穴を有するたシールド板
によって真空容器が基板のある側とない側に分離され、
基板のない側にプラズマが回り込んでいない状態で基板
を処理するようにしたことを特徴とする。このシールド
板として、貫通穴のエッジ部を苛性エッチングあるい
は、ブラスト処理などによりR加工を施すとともに誘電
体によるコーティングまたは硬質アルマイト処理と誘電
体によるコーティングを施したものを使用することで、
異常放電が起こりにくい安定したプラズマ処理を実現す
る。
Description
および処理方法にかかり、特に、半導体などの製造に利
用されるプラズマ処理方法および装置に関するものであ
る。
置の微細化は進む一方である。このため、エッチングあ
るいは成膜の分野でも高品質で信頼性の高い工程を必要
とするようになってきている。そこで、比較的低温処理
が可能で高精度加工が可能な方法としてプラズマを用い
たプラズマ処理がある。従来プラズマ処理装置は、その
一例を、図3に示すように真空容器1と、この真空容器
に連接されたターボ分子ポンプなどのメインの真空ポン
プ2とドライポンプ、ロータリーポンプなどの補助ポン
プ3、真空計4などからなる真空排気手段と、図示して
いないマスフローコントローラ(MFC)、バルブ、レギ
ュレータなどからなるガス供給手段5と、真空容器1内
にあって、被処理基板を載置する電極6とVHFなどのプ
ラズマ源7およびこれらへの高周波電源8、自動整合器
9からなる高周波印加系などから構成されており、基板
よりも真空排気手段に近い側にシールド板10が設置さ
れている。
(a)乃至(c)に示すようにアルミニウム(Al)合
金製で、ガスの流入流出が自在となるように、直径1m
m程度かつピッチ2mm程度の穴がほぼ全面に加工され
ており、表面に硬質アルマイト処理16が施されてい
る。ここで図4(a)は、シールド板10の上面図、図
4(b)はその断面図、図4(c)は図4(b)の部分
Aの拡大断面図である。
シールド板では、穴径が小さく、かつ穴の数も多いた
め、通常は、プレス加工のみで形成されるため、穴の開
口面にエッジ部が形成される。プレス加工後通常は表面
を絶縁化処理するために、硬質アルマイト処理を施す
が、このような穴の開口面などのエッジ部は硬質アルマ
イトなどの絶縁化処理が均一にならず、プラズマ励起時
に、エッジ部で酸化膜から露出するアルミニウムが異常
放電の原因となっていた。また、プレス加工などの機械
加工で加工できる穴のピッチは制限されるため、得るこ
とのできる開口率には限界があった。
気能力を維持することのできるシールド板が求められて
いる。
し安定したプラズマ処理を行うことのできるプラズマ処
理装置を提供することを目的とする。
ド板を提供することによって安定したプラズマ処理を提
供することを目的とする。
ルド板が貫通穴を有し、この貫通穴の開口面が面取り加
工され、面取り部を構成していることを特徴とする。
がないため、異常放電の発生が防止される。また、シー
ルド板表面に硬質アルマイト処理などでアルマイトなど
の誘電体膜を形成するに際し、エッジでの段切れが防止
され、異常放電の発生をより防止することが可能とな
る。
ッジ部に面取り加工が施されていることを特徴とする。
ならず、内壁のエッジも面取り加工されており、より確
実に異常放電の発生を防止することができる。
ッチング処理により形成されたものであることを特徴と
する。
苛性エッチング処理などのエッチング処理を行うことに
より、短時間でエッジが除去され、エッジ部のない円滑
な表面を有するシールド板を得ることが可能となる。
より形成されたものであることを特徴とする。
に絶縁化処理がなされたものであることを特徴とする。
アルマイト処理であることを特徴とする。
絶縁膜を形成することができ、異常放電を確実に防止す
ることができる。
るコーティング膜であることを特徴とする。
布膜を形成することにより、容易に確実な絶縁化処理を
行うことが可能となる。
なされたシールド板表面に更に、誘電体材料によるコー
ティング膜が形成されていることを特徴とする。
行い、さらにコーティングによる誘電体膜を形成するこ
とにより、より確実な異常放電防止を行うことが可能と
なる。
よび前記シールド板は接地されていることを特徴とす
る。
通穴を有するシールド板で分離された真空容器の一方の
側に被処理基板を設置し、前記被処理基板が設置された
側で、プラズマを発生させ、プラズマ処理を行う工程
と、前記プラズマ処理を行う工程に先立ち、前記シール
ド板を面取り加工する工程を含むことを特徴とする。
シールド板表面を絶縁化する工程を含むことを特徴とす
る。
前記シールド板表面に、絶縁膜を塗布する工程を含むこ
とを特徴とする。
く、大排気能力を維持できるシールド板によって安定し
たプラズマ処理を提供することができる。
り付けられるシールド板の貫通穴に面取り加工を行うよ
うにしたことを特徴とするものである。
真空容器へのガス供給手段、真空容器に連接された真空
排気手段、真空容器内の圧力を制御する手段、および真
空容器内の電極に載置された基板に対向して設けられた
プラズマ源に高周波電力を印加することによって、真空
容器内にプラズマを発生させ、基板を処理するプラズマ
処理方法であって、真空容器が接地され、かつ、外周部
の全部が接地されたシールド板によって真空容器が基板
のある側とない側に分離され、基板のない側にプラズマ
が回り込んでいない状態で基板を処理することを特徴と
するもので、異常放電が起こりにくく、大排気能力を維
持できるシールド板によって安定したプラズマ処理を行
なうことができるものである。
しつつ詳細に説明する。 (実施の形態1)このプラズマ処理装置は、その全体構
成を図3に示すように、真空容器1と、この真空容器に
連接されたターボ分子ポンプなどのメインの真空ポンプ
2、ドライポンプ、ロータリーポンプなどの補助ポンプ
3、真空計4などからなる真空排気手段と、図示してい
ないマスフローコントローラ(MFC)、バルブ、レギュ
レータなどからなるガス供給手段5と、真空容器1内に
あって、被処理基板を載置する電極6とVHFなどのプラ
ズマ源7としての高周波電極およびこれらに高周波電圧
を印加するための高周波電源8、自動整合器9からなる
高周波印加系などから構成されており、基板11よりも
真空排気手段に近い側にシールド板10が設置されてい
る。ここで12はAPC(Auto pressure Controller)
弁体、13はインナーチャンバーである。そして、この
シールド板10は、図1(a)乃至(c)に示すように
アルミニウム(Al)合金製で直径0.5mmから1m
m程度かつピッチ0.8から2mm程度の丸穴14がほ
ぼ全面に加工されており、これらの穴の開口面が、苛性
エッチングによってR加工を施され、尖った領域のない
R加工部17を構成している。そして、その上から硬質
アルマイト処理16が施され、更に、その上から、テフ
ロン(登録商標)やポリイミドなどの樹脂系または、ア
ルミナなどのセラミック系の材質のコーティング膜18
を形成することにより、表面処理の耐電圧を大きくし、
プラズマ処理中の異常放電の防止効果を高めることがで
きる。ここでは図1(a)は、シールド板10の上面
図、図1(b)はその断面図、図1(c)は図1(b)
の部分Aの拡大断面図である。
の形をしているが、シールド板の形状は、真空容器の形
状によって決定され、リング状に限定されるものではな
い。
ルド板10の穴径が大きくなり、Al合金に機械加工あ
るいはウエットエッチングで加工できる微細加工の加工
限界よりも高い開口率が実現できるという利点もある。
ここで、エッチング液としては、苛性ソーダなどが適用
可能である。また、シールド板の丸穴は図1に示すよう
に正三角形の頂点に丸穴14が位置するように配置す
る、すなわち互いの穴の中心を結ぶ線60度の角をもつよ
うに千鳥状配置がなされることによって、開口率を大き
くすることが可能となる。したがって、排気特性が向上
し、プラズマ励起に際して異常放電が生じるようなこと
もなく、安定で信頼性の高いシールド板を得ることが可
能となる。
膜の上から、テフロンやポリイミドなどの樹脂系また
は、アルミナなどのセラミック系の材質のコーティング
18を行なうことにより、さらに表面処理の耐電圧を大
きくし、プラズマ処理中の異常放電の防止効果を高める
ことができる。
が、円形以外にも三角形、四角形、六角形などの多角形
とすることも可能である。
ッチングによって行うようにしたが、ブラスト加工など
の機械的加工を用いることによっても同様の効果を得る
ことができる。 (実施の形態2)図3に示す装置構成において、シール
ド板を、アルマイト加工のみにし、コーティング膜18
は設けないものも有効である。ここでも、シールド板1
0は、図2(a)乃至(c)に示すようにアルミニウム
(Al)合金製で直径0.5mmから1mm程度かつピ
ッチ0.8から2mm程度の丸穴がほぼ全面に加工され
ており、これらの穴の開口面がブラスト処理または、苛
性エッチングによってR加工17を施し、その上から硬
質アルマイト処理16が施されている。ここでは図2
(a)は、シールド板10の上面図、図2(b)はその
断面図、図2(c)は図2(b)の部分Aの拡大断面図
である。
アルミニウム膜の上から形成したコーティング膜を省略
しているため、形成が容易である。望ましくは、硬質ア
ルミニウム膜を30〜60μm程度と、より厚く形成す
ることにより、コーティング膜に代えることができる。
このように硬質アルミニウム膜を厚く形成することによ
り、前記実施形態1と同様に、表面処理の耐電圧を大き
くし,プラズマ処理中の異常放電の防止効果を高めるこ
ともできる。
されているが、真空容器とともに必要に応じて適切な電
位に設定することも可能である。
ば、異常放電を防止し、大排気能力を維持することので
きるシールド板によって安定したプラズマ処理を提供す
ることが可能となる。
装置で用いられるシールド板を示す概略図である。
装置で用いられるシールド板を示す概略図である。
図である。
Claims (12)
- 【請求項1】密閉された真空容器内を、前記真空容器と
電気的に接続され、多数の貫通穴を有するシールド板に
よって分離してなる処理領域内に被処理基板を配置し、
前記被処理基板表面にプラズマ処理を行うプラズマ処理
装置において、 前記貫通穴は開口面が面取り部を構成してなることを特
徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記シールド板の前記貫通穴は、エッジ
部に面取り加工が施されていることを特徴とする請求項
1に記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項3】 前記面取り加工は、エッチング処理によ
り形成されたものであることを特徴とする請求項2に記
載のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記面取り加工は、ブラスト処理により
形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載
のプラズマ処理装置。 - 【請求項5】 前記シールド板は、表面に絶縁化処理が
なされたものであることを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項6】 前記絶縁化処理は、硬質アルマイト処理
であることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理
装置。 - 【請求項7】 前記絶縁化処理は、誘電体材料によるコ
ーティング膜の成膜であることを特徴とする請求項5に
記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項8】 硬質アルマイト処理のなされたシールド
板表面に更に、誘電体材料によるコーティング膜が形成
されていることを特徴とする請求項6に記載のプラズマ
処理装置。 - 【請求項9】 前記真空容器および前記シールド板は接
地電位に設定されていることを特徴とする請求項1乃至
8に記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項10】 貫通穴を有するシールド板で分離され
た真空容器の一方の側に被処理基板を設置し、前記被処
理基板が設置された側で、プラズマを発生させ、プラズ
マ処理を行う工程と、 前記プラズマ処理を行う工程に先立ち、前記シールド板
を面取り加工する工程を含むことを特徴とするプラズマ
処理方法。 - 【請求項11】 前記面取り加工工程後、前記シールド
板表面を絶縁化する工程を含むことを特徴とする請求項
10記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項12】 前記面取り加工工程後、前記シールド
板表面に、絶縁膜を塗布する工程を含むことを特徴とす
る請求項10または11に記載のプラズマ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001381487A JP2003068724A (ja) | 2001-06-15 | 2001-12-14 | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-182167 | 2001-06-15 | ||
JP2001182167 | 2001-06-15 | ||
JP2001381487A JP2003068724A (ja) | 2001-06-15 | 2001-12-14 | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003068724A true JP2003068724A (ja) | 2003-03-07 |
JP2003068724A5 JP2003068724A5 (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=26617022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001381487A Pending JP2003068724A (ja) | 2001-06-15 | 2001-12-14 | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003068724A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100416757C (zh) * | 2005-12-07 | 2008-09-03 | 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 | 等离子体刻蚀装置排气环 |
JP2013177284A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-09-09 | Toyota Motor Corp | プラズマcvd装置及び基板加熱保持台並びにカーボンナノチューブの製造方法 |
CN104157681A (zh) * | 2014-07-22 | 2014-11-19 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种上部电极及其制造方法和干法刻蚀设备 |
JP2016028379A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-25 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置用の部品、プラズマ処理装置、及びプラズマ処理装置用の部品の製造方法 |
-
2001
- 2001-12-14 JP JP2001381487A patent/JP2003068724A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016028379A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-25 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置用の部品、プラズマ処理装置、及びプラズマ処理装置用の部品の製造方法 |
CN104157681A (zh) * | 2014-07-22 | 2014-11-19 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种上部电极及其制造方法和干法刻蚀设备 |
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