JPH0936098A - プラズマエッチング装置 - Google Patents

プラズマエッチング装置

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JPH0936098A
JPH0936098A JP20385395A JP20385395A JPH0936098A JP H0936098 A JPH0936098 A JP H0936098A JP 20385395 A JP20385395 A JP 20385395A JP 20385395 A JP20385395 A JP 20385395A JP H0936098 A JPH0936098 A JP H0936098A
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JP
Japan
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electrode
etching
plasma
semiconductor wafer
gas supply
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JP20385395A
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English (en)
Inventor
Asao Yamashita
朝夫 山下
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハWの中央部のエッチング速度を
高めることができ、半導体ウエハWのエッチング処理の
均一性を高めることができるプラズマエッチング装置を
提供する。 【構成】 本プラズマエッチング装置は、処理室1内の
底面に配設され且つ半導体ウエハを保持する下部電極
と、この下部電極に対向して配設され且つ下部電極2で
保持された半導体ウエハWに向けてエッチング用ガスを
供給する上部電極3とを備え、両電極2、3に13.5
6MHzの高周波電力をそれぞれ180°の位相差を付
けて印加し、エッチング用ガスをプラズマ化して半導体
ウエハWにエッチング処理を施すプラズマエッチング装
置において、上部電極3の下部電極2との対向面2Cの
ガス供給部2Dに、この対向面2Cから下部電極2に接
近するに連れて縮径するロート状のガス供給筒3Eを取
り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマエッチング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程には、プラズマを用いて
半導体ウエハに配線用溝やコンタクトホール等を形成し
たり余分な配線等を除去したりするエッチング工程や、
レジスト膜等を除去したりするアッシング工程などがあ
る。これらの工程では種々の反応性のエッチング用ガス
をプラズマ発生手段によりプラズマ化して種々の活性種
を生成させ、これらの活性種をそれぞれの目的に応じて
半導体ウエハ表面の化学組成物と反応させ、揮発性の反
応生成物として排気するようにしてある。このような工
程では従来から例えば平行平板式電極等の種々のプラズ
マ発生手段が用いられている。その中でも平行平板式の
プラズマエッチング装置は、大口径の半導体ウエハの処
理が可能であり、しかも装置構成も比較的簡単なことか
ら、数多く採用されている。
【0003】平行平板式電極のプラズマエッチング装置
は、例えば図4に示すように、処理室1内で半導体ウエ
ハWを保持する下部電極2と、この下部電極2と隙間を
介して平行に対向する上部電極3とを備え、例えば上部
電極3の下部電極2との対向面に形成されたガス供給孔
3Aから反応性ガスを分散供給しながら例えば下部電極
2に高周波電力を印加し、これら両電極2、3間でプラ
ズマを発生させ、このプラズマにより半導体ウエハWの
エッチング処理などを行うようにしてある。尚、同図に
おいて、4はフォーカスリングである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラズマ処理装置の場合には、一般に、エッチング処理
の均一性に優れているが、最近のように半導体ウエハが
大口径化すると共に高集積化し、配線構造がハーフミク
ロン、サブミクロンと超微細化して来ると、どうしても
半導体ウエハ全面での均一処理が難しくなり、特に半導
体ウエハの周縁部のエッチング速度が中央部よりも速く
なる傾向があって、被処理体全面での均一処理が難しく
なるという課題があった。そして、この傾向は例えば高
周波電力、ガス流量、ガス圧等のプロセスパラメータを
種々変化させても上述の課題は解消できないという課題
があった。
【0005】一方、例えば特開昭60−123033号
公報において、プラズマ処理の均一性を向上させたプラ
ズマ処理装置が提案されている。このプラズマ処理装置
は、半導体ウエハを保持する下部電極と対向する上部電
極の対向面に円筒状の突起物を設け、円筒状突起物から
反応性ガスを供給することにより、エッチング処理の均
一性を向上させたものである。しかしながら、このプラ
ズマ処理装置の場合には、確かにエッチング処理の均一
性を高めることができるが、プラズマを発生させた場
合、そのプラズマが円筒状の突起物内でもプラズマを生
成し、これが上部電極の中空内にまで及び、上部電極の
消耗を促進するという課題があった。上部電極の中空内
へプラズマが及ばないようにするために、突起物の基端
部に多孔質のプレートを設け、中空電極内にプラズマが
到達しないようにすることもできるが、多孔質プレート
でプラズマを遮断すると、今度は多孔質プレートによる
圧力損失が大きくなってガス流量の制御が難しく、ひい
ては所望のガス量で処理室内へエッチング用ガスを供給
できなくなるという課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、半導体ウエハ等の被処理体の中央部のエッ
チング速度を高めることができ、被処理体のエッチング
処理の均一性を高めることができるプラズマエッチング
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のプラズマエッチング装置は、処理室内に配設され且つ
被処理体を保持する第1電極と、この第1電極に対向し
て配設され且つ第1電極で保持された被処理体に向けて
エッチング用ガスを供給する第2電極とを備え、両電極
の少なくとも一方に高周波電力を印加し、エッチング用
ガスをプラズマ化して上記被処理体にエッチング処理を
施すプラズマエッチング装置において、第2電極の第1
電極との対向面のガス供給部に、この対向面から第1電
極に接近するに連れて縮径するガス供給筒を取り付けた
ことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載のプラズマ
エッチング装置は、処理室内の底面に配設され且つ被処
理体を保持する下部電極と、この下部電極に対向して配
設され且つ下部電極で保持された被処理体に向けてエッ
チング用ガスを供給する上部電極とを備え、両電極の少
なくとも一方に高周波電力を印加し、エッチング用ガス
をプラズマ化して上記被処理体にエッチング処理を施す
プラズマエッチング装置において、上部電極の下面のガ
ス供給部に、この下面から下部電極に接近するに連れて
縮径するガス供給筒を取り付けたことを特徴とするもの
でる。
【0009】また、本発明の請求項3に記載のプラズマ
エッチング装置は、請求項1または請求項2に記載の発
明において、上記被処理体のエッチング対象物質が高沸
点金属であることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4に記載のプラズマ
エッチング装置は、請求項1〜請求項3に記載の発明に
おいて、上記ガス供給筒が絶縁性材料により形成されて
いることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、処理
室内の第1、第2電極の少なくとも一方に高周波電力を
印加した状態で第2電極のガス供給筒からエッチング用
ガスを供給する。この時、ガス供給筒はエッチング用ガ
スを被処理体の中央部へ集束して供給することができ
る。そのため、被処理体の中央部では常にその周縁部よ
りガス圧が高くなって第1、第2電極間の放電によりエ
ッチング用ガスがプラズマ化した時に被処理体の中央部
がその周縁部よりプラズマ密度が高く、被処理体の中央
部のエッチング速度がその周縁部より高くなり、中央部
のエッチングを周辺部よりも促進することができる。従
って、被処理体の周縁部の方がエッチング速度が高くな
る従来の傾向を改善することができる。また、ガス供給
筒は第1電極に近づくほどガス供給口が絞り込まれてい
るため、ガス供給筒内でのプラズマ生成を防止すること
ができる。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、例えば処理室内の下部電極及び/または上部電極
に高周波電力を印加した状態で上部電極のガス供給筒か
らエッチング用ガスを供給する。この時、ガス供給筒は
エッチング用ガスを被処理体の中央部へ集束して供給す
ることができる。そのため、処理体の中央部では常にそ
の周縁部よりガス圧が高くなって下部電極と上部電極間
の放電によりプラズマ化した時に被処理体の中央部がそ
の周縁部よりプラズマ密度が高く、被処理体の中央部の
エッチング速度がその周縁部より高くなり、中央部のエ
ッチングを周辺部よりも促進することができる。従っ
て、被処理体の周縁部の方がエッチング速度が高くなる
従来の傾向を改善することができる。また、ガス供給筒
は下部電極に近づくほどガス供給口が絞り込まれている
ため、ガス供給筒内でのプラズマ生成を防止することが
できる。
【0013】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明において、
上記被処理体のエッチング対象物質が高沸点金属であれ
ば、タングステンシリサイト等の高沸点金属であっても
被処理体全面で均一なエッチング処理を施すことができ
る。
【0014】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1〜請求項3に記載の発明において、上記
ガス供給筒が絶縁性材料により形成されているため、放
電作用に電気的影響を及ぼすことなく、プラズマを円滑
に発生させることができる。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図3に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。本実施例のプラズマエッチング装置
は、図1に示すように、所定の真空度を保持できる気密
構造を有する処理室1と、この処理室1内の底面に配設
され且つ半導体ウエハWを保持する下部電極2と、この
下部電極2に対向して配設され且つ下部電極2で保持さ
れた半導体ウエハWに向けてエッチング用ガスを供給す
る上部電極3とを備え、下部電極2及び上部電極3に高
周波電力をそれぞれ印加し、エッチング用ガスをプラズ
マ化して半導体ウエハWにエッチング処理を施すように
構成されている。
【0016】処理室1は、表面がアルマイト処理された
アルミニウムにより略円筒状に形成され、しかも接地さ
れている。処理室1周面には排気用ノズル1Aが取り付
けられている。この排気用ノズル1Aには図示しない真
空ポンプが排気管を介して接続され、真空ポンプにより
処理室1内を真空排気して所定の真空度例えば10mT
rに維持するようにしてある。そして、処理室1内には
図示しない搬出入口を介して半導体ウエハWを搬入、搬
出するようにしてある。
【0017】下部電極2は、アルミニウムなどにより円
柱状に形成され、セラミック等の絶縁部材(図示せず)
を介して処理室1底面に配設され、その軸心が処理室1
の軸心と一致している。更に、下部電極2内にはリング
状の冷媒室2Aが形成され、この冷媒室2Aに冷媒配管
2Bを介して例えばパーフルオロポリエーテル等の冷媒
を矢印で示すように循環させて下部電極2を冷却し、図
示しないセラミック製のヒータとで下部電極2を所定温
度に適宜調整し、もって半導体ウエハWを所定の温度に
調整するようにしてある。そして、下部電極2上面の外
周縁部にはフォーカスリング4が配設され、このフォー
カスリング4によりその周囲へプラズマが極力広がらな
いようにしてある。また、下部電極2の上面には静電チ
ャック2Cが配設され、この静電チャック2Cにより半
導体ウエハWを静電吸着するようにしてある。また、静
電チャック2Cには直流電源2Dが接続され、この直流
電源2Dにより静電チャック2Cに高電圧を印加し、そ
の時のクーロン力により半導体ウエハWを吸着するよう
にしてある。更に、図示してないが、半導体ウエハWの
裏面にはヘリウムガスを所定の圧力で流し、下部電極2
からの熱伝達性を高めるようにしてある。
【0018】一方、上部電極3は、偏平な中空円盤構造
として表面にアルマイト処理が施されたアルミニウム等
の導電性材料により形成されているそして、この上部電
極3は処理室1天面の中央に形成された孔に絶縁部材
(図示せず)を介して装着されている。また、上部電極
3の上面3Aにはエッチング用ガスを受給する受給配管
3Bが接続され、また、下部電極2との対向する下面3
Cの中央部には受給配管3Bからのエッチング用ガスを
処理室1内へ分散供給するガス供給孔3Dが均等に分散
して形成されている。そして、上部電極3の中央部には
ガス供給筒3Eが取り付けられ、このガス供給筒3Eの
基端でガス供給孔3Dを囲んでいる。
【0019】ガス供給筒3Eは、石英等の絶縁材料によ
り下面3Cから下部電極2に接近するに連れて縮径する
ロート状を呈するように形成されている。このようにガ
ス供給筒3Eの先端を半導体ウエハWに近づけると共
に、その先端ほど口径を小さくすることにより、エッチ
ング用ガスを絞り込んで半導体ウエハWの中心部に集束
させて半導体ウエハWの中心部のエッチング用ガスの圧
力をその周りの圧力よりも高くし、後述のように半導体
ウエハWの中央部分のエッチング速度をその周辺よりも
促進するようにしてある。また、このようにガス供給筒
3Eを先細形状とすることによりガス供給筒3E内でプ
ラズマを生成しないようにしてある。そして、このガス
供給筒3Eの基端の口径D1と先端の口径D2の比(D1
/D2)及びガス供給筒3Eの突出長L1と両電極の距離
2の比(L1/L2)を適宜調整することにより半導体
ウエハWの中央部と周縁部とのエッチング速度を同程度
に揃えて半導体ウエハW全面を均一にエッチング処理で
きるようにしてある。
【0020】また、下部電極2には高周波電源5がマッ
チング回路6を介して接続され、この高周波電源5によ
りマッチング回路6を介して下部電極2に例えば13.
56MHzの高周波電力を印加するようにしてある。一
方、上部電極3には高周波電源7がマッチング回路8を
介して接続され、この高周波電源7によりマッチング回
路8を介して上部電極3に例えば13.56MHzの高
周波電力を印加するようにしてある。更に、各電極2、
3とそれぞれのマッチング回路6、8間には各電極2、
3に印加する高周波電流の位相を検出する位相検出器
9、10が接続されている。そして、各位相検出器9、
10は、それぞれの検出値を位相コントローラ11へ送
信するようにしてある。位相コントローラ11には上下
の各電極2、3の高周波電源5、7が接続されており、
位相コントローラ11を用いて両高周波電源5、7それ
ぞれからの電流の位相差を例えば180°に制御するよ
うにしてある。
【0021】このように下部電極2に印加される高周波
電流の位相と上部電極に印加される高周波電流の位相と
が180°の位相差を作ることにより、プラズマインピ
ーダンスの変化とは関係なく、例えば上部電極3から下
部電極2へ電流が流れ込もうとした時、後者の位相は前
者の位相に対して電流が流れ込み易い関係にあって、上
部電極3から下部電極2へ電流が効率良く流れ込み、そ
の結果両電極2、3間で発生するプラズマの密度が高く
なると共に異方性の高いエッチングを行うことができ
る。
【0022】次に動作について説明する。半導体ウエハ
Wを下部電極2上に載置すると、静電チャック2Cによ
り半導体ウエハWを吸着保持する。その後、真空ポンプ
が駆動して処理室1内を所定の真空度になるまで真空排
気する。処理室1内が所定の真空度に達したらエッチン
グ用ガスを流量制御しながら受給配管3Bを介して上部
電極3内へ供給する。
【0023】上部電極3内に供給されたエッチング用ガ
スはガス供給孔3Dから処理室1内へ流入する。この
時、ガス供給筒3Eによりエッチング用ガスを絞り込む
ため、エッチング用ガスはガス供給筒3E内の方がその
外側より圧力が高くなって半導体ウエハWの中央部へ噴
出し、その中央部から周辺へ分散して処理室1内全体へ
広がる。従って、半導体ウエハWの中央部の方がその周
辺よりもガス圧が高くなっている。そして、処理室1内
でのエッチング用ガスの圧力は例えば10mTrに設定
維持する。
【0024】このような状態下で位相コントローラ11
により高周波電源5、7の電流の位相差を180°に制
御しながら高周波電力を下部電極2及び上部電極3に印
加すると、ガス供給筒3Eから供給されたエッチング用
ガスは両電極2、3間での放電によりプラズマを生成
し、このプラズマ中のラジカル種、イオン種からなる活
性種により半導体ウエハW表面のエッチング対象物質例
えばタングステンシリサイト(WSi2)等の金属膜、
シリコン酸化膜等の絶縁膜や合成高分子樹脂などからな
るレジスト膜などにエッチング処理を施す。また、上述
のように下部電極2に電流が流れ込み易い状態になって
いるため、その電極上の半導体ウエハWに対するイオン
種も流れ込み易く、異方性のエッチング処理を施すこと
ができる。
【0025】両電極2、3間でプラズマを生成する際、
上述したようにエッチング用ガスの圧力は半導体ウエハ
Wの中央部がその周辺よりも高いため、その中央部のプ
ラズマ密度がその周辺よりも高くなって半導体ウエハW
の中央部のエッチング速度がその周辺よりも高くなる。
従って、上述のようなガス供給筒3Eを有しない装置で
あれば半導体ウエハWの周縁部のエッチング速度が大き
くなる傾向にあったが、本実施例では、ガス供給筒3E
を上部電極3に取り付けたため、半導体ウエハWの中央
部のエッチング速度を高めて、半導体ウエハW全面のエ
ッチング速度を均すことができる。
【0026】次に、具体的な試験例を挙げて本実施例の
プラズマエッチング装置によるエッチング作用について
説明する。 試験例1 本試験例では次のプロセス条件でタングステンシリサイ
ト膜が形成された6インチの半導体ウエハWにエッチン
グ処理を施した。その結果、図2の(a)で示す結果が
得られた。従って、同図に示す結果からも明らかなよう
に、本試験例によれば半導体ウエハWの中央部ほど周縁
部よりもエッチング速度が高くなっていることが判る。
尚、本試験例では半導体ウエハWの中央部のエッチング
速度が周縁部よりも高くなっているが、この傾向はガス
供給筒の口径比(D1/D2)やその突出長と電極間の距
離との関係(L1/L2)を適宜調整することにより解消
できる。 [プロセス条件] (1)処理室内の圧力:10mTr (2)下部電極の高周波電力:200W 上部電極の高周波電力:200W (3)両電極に印加する高周波電流の位相差:180° (4)下部電極と上部電極との間の距離L2:150m
m (5)ガス供給筒 先端の口径D1:10mm 基端の口径D2:100mm 突出長L1:70mm (6)エッチング用ガスの流量 塩素ガス流量:90sccm 酸素ガス流量:10sccm (7)静電チャックの印加電圧:1.5KV (8)半導体ウエハ裏面へ供給するヘリウムガス 流量:1sccm 圧力:3mTr
【0027】試験例2 本試験例では半導体ウエハWの表面に施されたレジスト
膜にエッチング処理を施したもので、プロセス条件は試
験例1と同様であり、その結果は図3の(a)で示す結
果が得られた。同図に示す結果からも明らかなように、
本試験例においても試験例1と同様の傾向を示すことが
判った。
【0028】比較試験例1 本試験例は試験例1と比較するための試験であり、試験
例1で用いたガス供給筒を取り外した以外は全て試験例
1のプロセス条件に即して半導体ウエハWのタングステ
ンシリサイト膜にエッチングを施し、その結果を図2の
(b)で示した。同図に示す結果によれば、ロート状の
ガス供給筒を取り外すと、半導体ウエハWの周縁部のエ
ッチング速度が中央部よりも高く、図4に示す従来の平
行平板式電極と同様の傾向を示すことが判った。
【0029】比較試験例2 本試験例は試験例2と比較するための試験であり、試験
例2で用いたガス供給筒を取り外した以外は全て試験例
2のプロセス条件に即して半導体ウエハWのレジスト膜
にエッチングを施し、その結果を図3の(b)で示し
た。同図に示す結果からも明らかなように、本試験例に
おいても比較試験例1と同様の傾向を示すことが判っ
た。
【0030】以上説明したように本実施例によれば、下
部電極2と上部電極3からなる平行平板式の電極を備え
たプラズマエッチング装置において、上部電極3の下面
3Cのガス供給孔3Dに、この下面3Cから下部電極2
に接近するに連れて縮径するロート状のガス供給筒3E
を取り付けたため、ガス供給筒3Eによりエッチング用
ガスを絞り込んで半導体ウエハWの中央部に近い位置か
らエッチング用ガスを供給して半導体ウエハWの中央部
の方がその周辺よりもガス圧を高くすることができる。
そのためエッチング処理時には、半導体ウエハWの中央
部のプラズマ密度がその周辺よりも高くなって半導体ウ
エハWの中央部のエッチング速度がその周辺よりも高く
することができる。このことは試験例1及び試験例2で
示す結果からも明かである。
【0031】尚、本実施例ではタングステンシリサイト
膜及びレジスト膜についてのみ試験例を示したが、本発
明のプラズマエッチング装置は配線用あるいは電極用の
他の金属膜(モリブデンシリサイト等の他の高沸点金属
膜を含む)あるいはシリコン酸化膜等の絶縁膜等につい
ても適用することができる。
【0032】また、本発明のガス供給筒は他のプラズマ
処理装置についても適用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項3〜請求項
4に記載の発明によれば、被処理体を保持する第1電極
と対向する第2電極の第1電極との対向面のガス供給部
に、この対向面から第1電極に接近するに連れて縮径す
るガス供給筒を取り付けたため、半導体ウエハ等の被処
理体の中央部のエッチング速度を高めることができ、被
処理体のエッチング処理の均一性を高めることができる
プラズマエッチング装置を提供することができる。
【0034】また、本発明の請求項2〜請求項4に記載
の発明によれば、被処理体を保持する下部電極と対向す
る上部電極の下部電極との対向面のガス供給部に、この
対向面から上部電極に接近するに連れて縮径するガス供
給筒を取り付けたため、半導体ウエハ等の被処理体の中
央部のエッチング速度を高めることができ、被処理体の
エッチング処理の均一性を高めることができるプラズマ
エッチング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平行平板式プラズマエッチング装置の
一実施例を示す概念図である。
【図2】(a)は図1に示すプラズマエッチング装置を
用いて半導体ウエハのタングステンシリサイド膜にエッ
チング処理を施した時の半導体ウエハ中心からの距離と
エッチング速度との関係を示すグラフ、同図(b)は図
1に示すプラズマエッチング装置からガス供給筒を取り
外したプラズマエッチング装置を用いてエッチング処理
を施した時の同図(a)に相当するグラフである。
【図3】(a)は図1に示すプラズマエッチング装置を
用いて半導体ウエハのフォトレジスト膜にエッチング処
理を施した時の半導体ウエハ中心からの距離とエッチン
グ速度との関係を示すグラフ、同図(b)は図1に示す
プラズマエッチング装置からガス供給筒を取り外したプ
ラズマエッチング装置を用いてエッチング処理を施した
時の同図(a)に相当するグラフである。
【図4】従来の平行平板式プラズマエッチング装置の一
例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 処理室 2 下部電極(第1電極) 3 上部電極(第2電極) 3C 下面(第1電極の対向面) 3D ガス供給孔 3E ガス供給筒 5 高周波電源 7 高周波電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に配設され且つ被処理体を保持
    する第1電極と、この第1電極に対向して配設され且つ
    第1電極で保持された被処理体に向けてエッチング用ガ
    スを供給する第2電極とを備え、両電極の少なくとも一
    方に高周波電力を印加し、エッチング用ガスをプラズマ
    化して上記被処理体にエッチング処理を施すプラズマエ
    ッチング装置において、第2電極の第1電極との対向面
    のガス供給部に、この対向面から第1電極に接近するに
    連れて縮径するガス供給筒を取り付けたことを特徴とす
    るプラズマエッチング装置。
  2. 【請求項2】 処理室内の底面に配設され且つ被処理体
    を保持する下部電極と、この下部電極に対向して配設さ
    れ且つ下部電極で保持された被処理体に向けてエッチン
    グ用ガスを供給する上部電極とを備え、両電極の少なく
    とも一方に高周波電力を印加し、エッチング用ガスをプ
    ラズマ化して上記被処理体にエッチング処理を施すプラ
    ズマエッチング装置において、上部電極の下面のガス供
    給部に、この下面から下部電極に接近するに連れて縮径
    するガス供給筒を取り付けたことを特徴とするプラズマ
    エッチング装置。
  3. 【請求項3】 上記被処理体のエッチング対象物質が高
    沸点金属であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のプラズマエッチング装置。
  4. 【請求項4】 上記ガス供給筒が絶縁性材料により形成
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載
    のプラズマエッチング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004165644A (ja) * 2000-09-12 2004-06-10 Hitachi Ltd プラズマ処理装置および方法
WO2011058851A1 (ja) * 2009-11-16 2011-05-19 シャープ株式会社 ドライエッチング装置およびドライエッチング方法
JP2014212303A (ja) * 2013-04-03 2014-11-13 独立行政法人産業技術総合研究所 ステージ式のプラズマエッチング装置

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