JP3660395B2 - フェニルスルホン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

フェニルスルホン誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、新規なフェニルスルホン誘導体又はその薬学的に許容される塩に関する。本発明化合物は優れた発癌抑制作用を有し、抗腫瘍剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来、フェニルスルホン誘導体としては、例えばSynthesis(1975)453−455に記載のフェニル(メトキシ置換フェニル)ビニルスルホンが知られている。しかし、これらの文献中には、その化合物が抗腫瘍作用を有することについては何等記載がない。
【0003】
一方、発癌のメカニズムはイニシエーション及びプロモーションの二段階からなり、このプロモーションの段階に作用する発癌物質が発癌プロモーターといわれている。当該発癌プロモーション過程の機構は現在なお不明な点が多く、種々の発癌プロモーション作用機構に基づく抗腫瘍剤の開発が行われているが、未だ十分満足すべき抗腫瘍剤は見出されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、発癌抑制、特に発癌プロモーション過程を抑制し、抗腫瘍剤として有用な化合物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らはこれらの課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記一般式(1)で表わされる新規なフェニルスルホン誘導体が優れた発癌抑制作用を有し、医薬、特に抗腫瘍剤として有用であることを見出し本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は一般式(1)
【0007】
【化5】
Figure 0003660395
【0008】
〔式中、R1 は水酸基、低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、Aはエチレン鎖又はエテニレン鎖を示し、W1 及びZ1 は同一又は相異なって水素原子、水酸基、低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。〕
で表わされるフェニルスルホン誘導体又はその薬学的に許容される塩及びその製造方法を提供するものである。
【0009】
また、本発明は上記一般式(1)で表わされるフェニルスルホン誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする抗腫瘍剤を提供するものである。
【0010】
上記一般式(1)中、R1 、A、W1 及びZ1 で定義される各基及びその他の本明細書に記載の各基はより具体的にはそれぞれ次の通りである。
【0011】
低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルコキシ基が例示できる。
フェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基としては、例えばベンジルオキシ、フェネチルオキシ、フェニルプロピルオキシ基等が例示できる。
【0012】
本発明の一般式(1)で表わされるフェニルスルホン誘導体の塩としては、薬学的に許容される塩基性化合物を作用させた塩基塩が挙げられる。上記塩基塩としては、一般式(1)の化合物のうち酸性基、特にフェノール性水酸基との塩基、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属との塩;アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ピペリジン、シクロヘキシルアミン、トリエチルアミン等のアミン類との有機塩が例示できる。
【0013】
上記一般式(1)で表わされる化合物において、R1 が水酸基であり、Aがエテニレン鎖であり、W1 及びZ1 が水酸基であるのが好ましい。更に好ましい化合物は、R1 が水酸基であり、Aがエテニレン鎖であり、Z1 が水酸基でベンゼン環の4位に置換し、W1 が水酸基でベンゼン環の3位に置換する化合物である。
【0014】
上記一般式(1)の化合物には、二重結合に基づく異性体、不斉炭素原子に基づく異性体等が存在するが、本発明にはこれらの各異性体及びその混合物が含まれる。また、この化合物(1)は、水和物などの溶媒和物として存在することもあり、本発明にはこれらの溶媒和物も含まれる。
【0015】
本発明の前記一般式(1)で表わされるフェニルスルホン誘導体は、例えば下記反応工程式に従って製造することができる。
【0016】
【化6】
Figure 0003660395
【0017】
〔式中、R2 は低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、R3 は水酸基又は低級アルコキシ基を示し、W2 及びZ2 は同一又は相異なって水素原子、低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、W3 及びZ3 は同一又は相異なって水素原子、水酸基又は低級アルコキシ基を示す。〕
【0018】
すなわち、一般式(2)で表わされる化合物に一般式(3)で表わされるベンズアルデヒド誘導体を反応させることにより化合物(1−a)が得られる。また化合物(1−a)は、水素化反応に付すことにより化合物(1−b)に導くことができる。一方、化合物(1−a)又は化合物(1−b)がフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を有する場合(R2 、W2 及びZ2 のうち少なくとも1個がフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基である場合)には、当該フェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を、水酸基に変換することにより、化合物(1−c)又は化合物(1−d)〔当該フェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基が水酸基に変換された化合物〕を得ることができる。また、化合物(1−c)も、水素化反応に付すことにより化合物(1−d)に導くことができる。
【0019】
上記反応の原料として用いられる化合物(2)は、例えば、J.Chem.Soc.,630〜633(1945)及びJ.Org.Chem.,31,3671〜3682(1966)に記載の方法及び後記参考例1〜3に準じて合成される。
【0020】
化合物(2)と化合物(3)から化合物(1−a)を得る反応は、例えば、J.Chem.Soc.Perkin I.,1646〜1651(1978)に記載の方法に準じて、適当な溶媒中、塩基性条件又は酸性条件で行われる。
【0021】
溶媒としては反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のアルキルケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒等が例示できる。
【0022】
塩基性化合物としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピペラジン、ピペリジン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、DBU等の第三級アミン類等の有機塩基性化合物;及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金属等の無機塩基性化合物が例示できる。また、酸性化合物としては、例えばシュウ酸、ギ酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸及び塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸が例示できる。
【0023】
また、反応促進を目的として、例えばテトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩等を触媒として加えることもできる。
【0024】
原料は、一般式(2)の化合物1モルに対してベンズアルデヒド誘導体(3)を好ましくは1〜5モル当量、より好ましくは1.1〜2モル当量用いられ、触媒は反応試薬の組合わせにより適宜選択することができ、好ましくは0.01〜0.7モル当量、より好ましくは0.1〜0.5モル当量用いられる。また、触媒は必要としないこともある。反応温度は通常0℃〜溶媒の沸点程度であり、好ましくは5〜80℃である。反応時間は通常1〜120時間であり、好ましくは12〜36時間である。
【0025】
化合物(1−a)から化合物(1−c)又は化合物(1−b)から化合物(1−d)を得る反応は、通常の脱ベンジル化反応に従って行われる。脱ベンジル化の一例としては、適当な溶媒中N,N−ジメチルアニリン及び塩化アルミニウムを反応させる方法が挙げられる。
【0026】
溶媒としては反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えばジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒等が例示できる。
【0027】
反応の割合は、化合物(1−a)又は化合物(1−b)1モルに対してN,N−ジメチルアニリンを0.1〜2モル当量、好ましくは0.2〜1モル当量、塩化アルミニウムを1〜12モル当量、好ましくは3〜10モル当量使用するのが良い。
【0028】
反応温度は通常−30〜50℃程度であり、好ましくは−10〜30℃である。反応時間は通常0.5〜12時間であり、好ましくは1〜5時間である。
【0029】
また、化合物(1−a)又は化合物(1−c)は、それ自身抗腫瘍活性を有しているが、中間原料として単離し、又は単離せずに化合物(1−b)又は化合物(1−d)を得る反応に用いることができる。
【0030】
化合物(1−a)又は化合物(1−c)の水素化反応は、例えば不活性溶媒中触媒の存在下に水素を反応させることにより行われる。
【0031】
溶媒としては反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えばメタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、酢酸等を単独で又は混合して使用できる。触媒としては、例えばパラジウム炭素、白金等が使用できる。反応の割合は、化合物(1−a)又は化合物(1−c)1gに対して触媒0.01〜2g、好ましくは0.1〜0.5g使用するのが良い。反応温度は通常0〜100℃程度であり、好ましくは10〜50℃である。反応時間は通常0.5〜12時間であり、好ましくは1〜4時間である。
【0032】
上記方法により得られた本発明の化合物(1−a)、(1−b)、(1−c)及び(1−d)は、通常の分離精製手段、例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶、減圧蒸留等により単離精製可能である。また、これらの化合物を薬学的に許容される塩に変換する手段は、常法により行われる。
【0033】
本発明化合物(1)は、後記試験例に示すように発癌プロモーター抑制作用、すなわち優れた発癌抑制作用を有し、抗腫瘍剤として有用である。
【0034】
本発明化合物を医薬として用いるに当たっては、予防又は治療の目的に応じて各種の投与形態を採用可能であり、該形態としては、例えば丸剤、錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤;注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤、エアゾール剤、点眼剤、点鼻剤等の非経口剤のいずれでも良く、これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製造方法により製造できる。
【0035】
経口用固型製剤を調製する場合には、本発明化合物に賦形剤、必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。そのような添加剤としては、当該分野で一般的に使用されるもので良く、例えば、賦形剤としては乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、珪酸等を;結合剤としては、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、エチルセルロース、シェラック、リン酸カルシウム、ポリビニルピロリドン等を;崩壊剤としては、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、乳糖等を;滑沢剤としては、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコール等を;着色剤としては、酸化チタン、酸化鉄等を;矯味・矯臭剤としては、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等を例示できる。
【0036】
経口用液体製剤を調製する場合には、本発明化合物に矯味・矯臭剤、緩衝剤、安定化剤等を加えて常法により、内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を製造することができる。この場合矯味・矯臭剤としては上記に挙げられたもので良く、緩衝剤としてはクエン酸ナトリウム等が;安定化剤としてはトラガント、アラビアゴム、ゼラチン等が挙げられる。
【0037】
注射剤を調製する場合には、本発明化合物にpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内、静脈用注射剤を製造することができる。この場合のpH調節剤及び緩衝剤としてはクエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等が;安定化剤としてはピロ亜硫酸ナトリウム、EDTA、チオグリコール酸、チオ乳酸等が;等張化剤としては塩化ナトリウム、ブドウ糖等が;局所麻酔剤としては塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等が挙げられる。
【0038】
坐剤を調製する場合には、本発明化合物に当業界においての公知の製剤用担体、例えばポリエチレングリコール、ラノリン、カカオ脂、脂肪酸トリグリセライド等を、更に必要に応じてツイーン(登録商標)のような界面活性剤等を加えた後、常法により製造することができる。
【0039】
軟膏剤を調製する場合には、本発明化合物に通常使用される基剤、安定化剤、湿潤剤、保存剤等が必要に応じて配合され、常法により混合、製剤化される。基剤としては、流動パラフィン、白色ワセリン、サラシミツロウ、オクチルドデシルアルコール、パラフィン等が挙げられる。保存剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等が挙げられる。
【0040】
貼付剤を製造する場合には、通常の支持体に前記軟膏、クリーム、ゲル、ペースト等を常法により塗布すれば良い。支持体としては、綿、スフ、化学繊維からなる織布、不織布や軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルムあるいは発泡体シートが適当である。
【0041】
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用するべき患者の症状により或いはその剤型等により一定でないが、一般に投与単位形態当り経口剤では1〜1000mg、注射剤では0.1〜500mg、坐剤では5〜1000mgとするのが好ましい。また、上記投与形態を有する薬剤の1日当たりの投与量は、患者の症状、体重、性別等によって一概に決定できないが、通常成人1日当たり0.1〜5000mg、好ましくは1〜1000mgとすれば良く、これを1回又は2〜4回に分けて投与するのが好ましい。
【0042】
【実施例】
以下、参考例及び実施例を挙げて本発明内容を更に詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0043】
参考例1
2,5−ジヒドロキシフェニルメチルスルホンの合成:
亜鉛末20g(0.3モル)を水50mlに懸濁し、0℃に冷却した後、メタンスルホニルクロリド15.4mlを滴下し、同温で30分間攪拌した。更に、濃塩酸50mlを加えた後0℃で5分間攪拌した後、反応液を濾過し濾液を得た。得られた濾液に1,4−ベンゾキノン15g(0.14モル)を加え、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、得られた残渣を熱クロロホルムで洗浄した後、メタノール−クロロホルム混液で再結晶し、2,5−ジヒドロキシフェニルメチルスルホンを20g(収率76%)得た。
【0044】
融点;121〜124℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
10.1(bs,1H),9.3(bs,1H),
6.89〜7.12(m,3H),3.20(s,3H)
IR(KBr):3300、1520、1445、1270、1140cm-1
【0045】
参考例2
2,5−ジベンジルオキシフェニルメチルスルホンの合成:
参考例1で得られた2,5−ジヒドロキシフェニルメチルスルホン1.88gと炭酸カリウム4.15g及びベンジルブロマイド2.8mlをアセトン50ml中4時間加熱還流した。冷後水を加えて結晶化させた後、残渣を濾取し、水洗後、得られた残渣をメタノールで再結晶し、2,5−ジベンジルオキシフェニルメチルスルホンを2.95g(収率80%)得た。
【0046】
融点;119〜121℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
7.4〜7.3(m,13H),5.26(s,2H),
5.12(s,2H),3.24(s,3H)
【0047】
参考例3
2,5−ジメトキシフェニルメチルスルホンの合成:
参考例1で得られた2,5−ジヒドロキシフェニルメチルスルホン1.88gとヨウ化メチル1.5mlを炭酸カリウム4.15g存在下、アセトン50ml中で4時間加熱還流した。冷後不溶物を濾過し、濾液を濃縮した後、得られた残渣をジエチルエーテルと水で振り分け、有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した後、得られた残渣を水−エタノール混液で再結晶し、2,5−ジメトキシフェニルメチルスルホンを1.08g(収率50%)得た。
【0048】
融点;72〜74℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.51(d,1H,J=2.8Hz),
7.00〜7.12(m,2H),3.96(s,3H),
3.82(s,3H),3.22(s,3H)
【0049】
実施例1
2′,5′−ジベンジルオキシフェニル(2,3−ジベンジルオキシフェニル)ビニルスルホン(化合物1)の合成:
参考例2で得られた2,5−ジベンジルオキシフェニルメチルスルホン0.37g、2,3−ジベンジルオキシベンズアルデヒド0.36g及びテトラブチルアンモニウムブロマイド0.06gを40%水酸化ナトリウム水溶液20mlとジクロロメタン15mlの混液に溶解し、室温で2日間攪拌した。反応終了後、ジクロロメタンを加え、有機層を分取した後水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し、得られた残渣をトルエン−メタノール混液で再結晶し、標記化合物(化合物1)を0.43g(収率64%)得た。
【0050】
融点;126〜128℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.84(d,1H,J=15.7Hz),
7.68(d,1H,J=3.1Hz),
6.75〜7.50(m,26H),5.12(s,2H),
5.10(s,2H),5.07(s,2H),
4.98(s,2H)
【0051】
実施例2
適当な出発原料を用い実施例1と同様な方法で化合物2〜12を合成した。2′,5′−ジベンジロキシフェニル(3,4−ジベンジロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物2)
【0052】
収率;45%
融点;132〜133℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.63(d,1H,J=3Hz),
6.65〜7.45(m,26H),5.11(s,2H),
5.06(s,2H),5.01(s,2H),4.96(s,2H)
【0053】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(2,4−ジベンジロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物3)
収率;23%
融点;133〜135℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.67(d,1H,J=15.6Hz),
7.62(d,1H,J=3.1Hz),
6.40〜7.40(m,26H),4.99(s,4H),
4.95(s,2H),4.91(s,2H)
【0054】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(2−ベンジロキシ−3−メトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物4)
収率;40%
融点;91〜93℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.83(d,1H,J=15.7Hz),
7.67(d,1H,J=3.1Hz),
6.74〜7.50(m,20H),
7.20(d,1H,J=15.7Hz),
5.10(s,2H),5.07(s,2H),4.95(s,2H),
3.88(s,3H)
【0055】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(4−ベンジロキシ−3−メトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物5)
収率;32%
融点;142〜143℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.63(d,1H,J=3Hz),
6.60〜7.47(m,21H),
6.82(d,1H,J=15.4Hz),
5.11(s,2H),5.07(s,2H),
5.01(s,2H),3.70(s,3H)
【0056】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(2,3−ジメトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物6)
収率;77%
融点;151〜153℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.76(d,1H,J=15.7Hz),
7.64(d,1H,J=3.1Hz),
6.68〜7.45(m,15H),
7.21(d,1H,J=15.7Hz),
5.11(s,2H),5.01(s,2H),3.79(s,3H),
3.66(s,3H)
【0057】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(2,4−ジメトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物7)
収率;22%
融点;165〜167℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.65(d,1H,J=3.1Hz),
7.58(d,1H,J=15.4Hz),
6.28〜7.48(m,15H),
7.18(d,1H,J=15.4Hz),
5.09(s,2H),5.00(s,2H),
3.76(s,3H),3.60(s,3H)
【0058】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(3,4−ジメトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物8)
収率;51%
融点;179〜180℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.64(d,1H,J=3.0Hz),
6.65〜7.50(m,16H),
6.84(d,1H,J=15.4Hz),
5.08(s,2H),5.02(s,2H),
3.83(s,3H),3.69(s,3H)
【0059】
2′,5′−ジベンジロキシフェニル(4−ベンジロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物9)
収率;30%
融点;178〜179℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.63(d,1H,J=3.0Hz),
6.77〜7.44(m,8H),5.07(s,2H),
5.02(s,4H)
【0060】
2′,5′−ジメトキシフェニル(2,3−ジメトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物10)
収率;49%
融点;138〜139℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.94(d,1H,J=15.6Hz),
7.56(d,1H,J=3Hz),
7.25(d,1H,J=15.6Hz),
6.90〜7.14(m,5H),3.91(s,3H),
3.88(s,3H),3.87(s,3H),3.83(s,3H)
【0061】
2′,5′−ジメトキシフェニル(3,4−ジメトキシフェニル)ビニルスルホン(化合物11)
収率;15%
融点;169〜170℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.56(d,1H,J=15.4Hz),
7.49(d,1H,J=3.0Hz),
6.76〜7.3(m,6H),3.86(s,6H),
3.84(s,3H),3.77(s,3H)
【0062】
2′,5′−ジメトキシフェニル(3,4−ジベンジロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物12)
収率;18%
融点;189〜191℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.47(d,1H,J=15.4Hz),
7.47(d,1H,J=3.1Hz),
6.80〜7.42(m,16H),5.14(s,2H),
5.11(s,2H),3.81(s,3H),3.76(s,3H)
【0063】
2′,5′−ジメトキシフェニル(2,3−ジベンジロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物13)
収率;22%
融点;103〜105℃
1H−NMR(CDCl3):δ
7.85(d,1H,J=15.6Hz),
7.47(d,1H,J=3.0Hz),
6.80〜7.43(m,16H),
7.19(d,1H,J=15.6Hz),
5.08(s,2H),4.97(s,2H),3.76(s,3H),
3.71(s,3H)
【0064】
実施例3
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(2,3−ジヒドロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物14)の合成:
実施例1で得られた2′,5′−ジベンジルオキシフェニル(2,3−ジベンジルオキシフェニル)ビニルスルホン(化合物1)1.05g及びN,N−ジメチルアニリン1.1mlを無水ジクロロメタン40mlに溶解し、氷冷下塩化アルミニウム1.6gを加え、アルゴン気流下0℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液を冷5%塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した後水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(化合物14)を0.24g(収率51%)得た。
【0065】
融点;173〜176℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
7.70(d,1H,J=15.6Hz),
7.39(d,1H,J=15.5Hz),
7.16(d,1H,J=2.9Hz),
7.00(dd,1H,J=7.7Hz),
6.89(dd,1H,J1=8.8Hz,J2=2.9Hz),
6.84(d,1H,J=6.6Hz),
6.80(d,1H,J=8.8Hz),
6.64(t,1H,J=7.8Hz),
3.4(bs,1H)
【0066】
実施例4
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(3,4−ジヒドロキシフェニル)ビニルスルホン(化合物15)の合成:
実施例3と同様な方法で、2′,5′−ジベンジルオキシフェニル(2,3−ジベンジルオキシフェニル)ビニルスルホンの代わりに、実施例2で得られた2′,5′−ジベンジルオキシフェニル(3,4−ジベンジルオキシフェニル)ビニルスルホン(化合物2)を使用して反応を行い、標記化合物(化合物15)を0.19g(収率41%)得た。
【0067】
融点;189〜193℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
9.4(bs,2H),7.36(d,1H,J=15.5Hz),
7.15(d,1H,J=3Hz),
7.05(d,1H,J=15.5Hz),
6.7〜7.05(m,5H),3.4(bs,1H)
【0068】
実施例5
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(2,3−ジヒドロキシフェニル)エチルスルホン(化合物16)の合成:
実施例1で得られた2′,5′−ジベンジルオキシフェニル(2,3−ジベンジルオキシフェニル)ビニルスルホン(化合物1)0.67gを酢酸エチル40mlに溶解し、5%パラジウム炭素100mgを加え、水素気流下室温で2時間攪拌した。反応終了後、不溶物を濾去し、溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(化合物16)を0.15g(収率48%)得た。
【0069】
融点;177〜180℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
9.3(bs,1H),6.4〜7.2(m,6H),
3.51(m,2H),2.79(m,2H)
【0070】
実施例6
適当な出発原料を用いて実施例5と同様な方法で化合物17〜21を合成した。
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルスルホン(化合物17)
収率;94%
融点;197〜198℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
10.21(bs,1H),9.35(bs,1H),
8.75(bs,2H),6.3〜7.2(m,6H),
3.60(m,2H),3.53(m,2H),
【0071】
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(2,4−ジヒドロキシフェニル)エチルスルホン(化合物18)
収率;83%
融点;213〜217℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
10.12(bs,1H),9.33(bs,2H),
9.05(bs,1H),6.0〜7.1(m,6H),
3.52(m,2H),2.73(m,2H)
【0072】
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)エチルスルホン(化合物19)
収率;63%
融点;138〜139℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
10.14(bs,1H),9.32(bs,1H),
8.62(bs,1H),6.6〜7.2(m,6H),
3.76(s,3H),3.59(m,2H),2.76(m,2H)
【0073】
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(2,3−ジメトキシフェニル)エチルスルホン(化合物20)
収率;77%
融点;102〜105℃
1H−NMR(DMSO−d6):δ
10.20(bs,1H),9.31(bs,1H),
6.7〜7.2(m,6H),3.77(s,3H),
3.62(s,3H),3.49(m,2H),2.75(m,2H)
【0074】
2′,5′−ジヒドロキシフェニル(3,4−ジメトキシフェニル)エチルスルホン(化合物21)
収率;90%
融点;159〜160℃
1H−NMR(CDCl3):δ
8.35(bs,1H),6.54〜7.1(m,6H),
3.76(s,6H),3.35(m,2H),2.76(m,2H)
【0075】
試験例1
本発明化合物について、その発癌プロモーター抑制作用を測定した。発癌プロモーション過程の機構は現在なお不明な点が多いが、この過程において、細胞のリン脂質代謝の亢進が認められており、この亢進が作用機序の要因の一つと考えられている。そして発癌プロモーターの代表的なものとして知られている12−O−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート(TPA)によるリン脂質代謝亢進を抑制する化合物の多くがインビボにおける発癌プロモーションを抑制し、腫瘍の発生率を低下させることが明確になっている。従って、抗プロモーター作用の指標としてTPAによる細胞のリン脂質代謝亢進を抑制する効力を測定する方法を用いることができる。
【0076】
使用した培養細胞は、ヒト子宮頸癌細胞のHeLa細胞で、10%仔牛血清を含むイーグルMEM液2ml中で培養し、直径35mmの培養容器の全面に単層に生えたものを実験に供した。被検定化合物をジメチルスルホキシドに溶解し、培養液中に加えた。対照にはジメチルスルホキシドのみを同量添加した。1時間後に発癌プロモーターTPA(50nM)及び放射性無機リン酸32Pi(4μCi/ディッシュ)を加え、更に4時間培養を続けた。その後細胞のリン脂質を抽出し、その中へ取り込まれた32Piの放射活性を測定した。抑制率は次式により算出した。結果を表1に示す。
【0077】
【数1】
Figure 0003660395
【0078】
【表1】
Figure 0003660395
【0079】
表1に示すように、本発明化合物はTPAによる培養細胞リン脂質への放射性リン取り込み亢進を抑制することから発癌プロモーター抑制作用を有することがわかる。
なお、これらの実験においては、各化合物投与群とも死亡例は認められず、また、外観上にも変化は認められなかった。
【0080】
【表2】
製剤例1 錠剤
下記の配合割合で常法に従い錠剤を調製した。
化合物14 100mg
乳糖 47mg
トウモロコシデンプン 50mg
結晶セルロース 50mg
ヒドロキシプロピルセルロース 15mg
タルク 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
エチルセルロース 30mg
不飽和脂肪酸グリセリド 2mg
二酸化チタン 2 mg
1錠当たり 300mg
【0081】
【表3】
製剤例2 顆粒剤
下記の配合割合で常法に従い顆粒剤を調製した。
化合物14 200mg
マンニトール 540mg
トウモロコシデンプン 100mg
結晶セルロース 100mg
ヒドロキシプロピルセルロース 50mg
タルク 10 mg
1包当たり 1000mg
【0082】
【表4】
製剤例3 細粒剤
下記の配合割合で常法に従い細粒剤を調製した。
化合物15 200mg
マンニトール 520mg
トウモロコシデンプン 100mg
結晶セルロース 100mg
ヒドロキシプロピルセルロース 70mg
タルク 10 mg
1包当たり 1000mg
【0083】
【表5】
製剤例4 カプセル剤
下記の配合割合で常法に従いカプセル剤を調製した。
化合物15 100mg
乳糖 50mg
トウモロコシデンプン 47mg
結晶セルロース 50mg
タルク 2mg
ステアリン酸マグネシウム 1 mg
1カプセル当たり 300mg
【0084】
【表6】
製剤例5 シロップ剤
下記の配合割合で常法に従いシロップ剤を調製した。
化合物15 1g
精製白糖 60g
パラヒドロキシ安息香酸エチル 5mg
パラヒドロキシ安息香酸ブチル 5mg
香料 適量
着色料 適量
精製水 適量
全量 100ml
【0085】
【表7】
製剤例6 注射剤
下記の配合割合で常法に従い注射剤を調製した。
化合物16 100mg
注射用蒸留水 適量
1アンプル中 2ml
【0086】
【表8】
製剤例7 坐剤
下記の配合割合で常法に従い坐剤を調製した。
化合物17 100mg
ウイテップゾールS−55 1400mg
(ラウリン酸からステアリン酸までの飽和脂肪酸の
モノ−、ジ−、トリ−グリセライド混合物、ダイナマ
イトノーベル社製)
1個当たり 1500mg
【0087】
【発明の効果】
本発明のフェニルスルホン誘導体(1)は発癌抑制活性を有し、抗腫瘍剤として極めて有用である。

Claims (7)

  1. 一般式(1)
    Figure 0003660395
    〔式中、R1 は水酸基、低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、Aはエチレン鎖又はエテニレン鎖を示し、W1 及びZ1 は同一又は相異なって水素原子、水酸基、低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。〕
    で表わされるフェニルスルホン誘導体又はその薬学的に許容される塩。
  2. 1 、W1 及びZ1 フェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基がベンジルオキシ基である請求項1記載の化合物。
  3. Aがエテニレン鎖である請求項1記載の化合物。
  4. 1 、W1 及びZ1 が水酸基である請求項3記載の化合物。
  5. Aがエチレン鎖である請求項1記載の化合物。
  6. 一般式(2)
    Figure 0003660395
    〔式中、R2 は低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。〕
    で表わされる化合物に一般式(3)
    Figure 0003660395
    〔式中、W2 及びZ2 は同一又は相異なって水素原子、低級アルコキシ基又はフェニル基が置換した炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。〕
    で表わされるベンズアルデヒド誘導体を反応させることを特徴とする、一般式(1−a)
    Figure 0003660395
    〔式中、R2 、W2 及びZ2 は前記に同じ。〕
    で表わされるフェニルスルホン誘導体の製造方法。
  7. 請求項1に記載のフェニルスルホン誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
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