JP3660088B2 - 高電圧発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、点火トランスの出力端子から高電圧を発生させる高電圧発生装置にあって、そのアース接続手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
石油ファンヒータ,ガスコンロ等の、各種燃焼器具の着火源に利用される高電圧発生装置としては、二次コイルを巻装したコイルボビンの中心孔に、一次コイルを巻装した鉄心を挿通して構成された点火トランスを、充放電コンデンサ等が組み付けられたプリント基板に実装して、ケース内に収納してなるものが知られている。
【0003】
また、この種の高電圧発生装置として、点火トランスを、ケース内に収納し、ケースの開口にプリント基板を被着し、ケースの側面に形成した取付鍔に、アース端子板を配設して、プリント基板上のアース電路に電気的に接続すると共に、取付鍔に挿通する固定螺子をアース端子板に接続して、アース接続を確保するようにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の構成にあっては、図7で示すように、ケースaの取付鍔bに装着されるアース端子板cは、主板部の端縁から、板面に沿って接続杆部dを突成してなり、該接続杆部dをケースaの側面を貫通させて、ケースaの開口に被着したプリント基板pの導電路に、前記接続杆部dを重ね合わせて、半田付gにより、プリント基板p上のアース電路と接続するようにしている。そして、該プリント基板p上にウレタン樹脂等の絶縁材eを充填するようにしている。
【0005】
ところで、この種の高電圧発生装置は、石油ファンヒータ等の高温雰囲気中で使用される場合が多く、大きな熱衝撃がかかり、絶縁材e,ケースa,プリント基板pの夫々の熱膨張率又は熱収縮率の相違により、前記絶縁材eがプリント基板pやケースaに対して変位を生じ、半田付gに面方向の負荷がかかって半田割れが発生し、接続杆部dとし,アース電路との電気的接続が損なわれる場合があった。
本発明は、かかる問題点を除去することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アース端子板を、固定螺子が挿入する螺挿孔が形成された主板部と、その一縁から下方へ屈曲してなる延出辺部と、該延出辺部から直角屈曲してなる横断辺部と、該横断辺部から、さらに上方へ屈曲してなり、プリント基板のスルホールに下方から挿入する挿入杆部としたコ字状接続枝とで構成し、さらにケースの取付鍔の上面を、アース端子板の主板部が当接する装着座として、該取付鍔に、螺挿孔に一致する上下方向の取付孔を形成すると共に、該取付孔を横断してケースの側壁を貫通する長孔を形成するようにしたものである。そして、コ字状接続枝を、前記長孔から下方へ貫通させ、さらに挿入杆部を下方からプリント基板のスルホールに挿入して前記アース端子板をケースに配設するようにしたものである。
【0007】
而して、アース端子板は、挿入杆部をプリント基板のスルホールに挿入して、該プリント基板に形成されたアース電路と接続されるため、熱衝撃が加わっても、スルホールに機械的に結合されているから、電気的接続が常に確保されることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を石油ファンヒータ等に用いる放電用高電圧発生装置に適用した実施例を添付図面について説明する。
【0009】
図1〜3において、1は略方体状の下面開放の合成樹脂製ケースであって、その一側面に、二本の筒部2,2が形成され、該筒部2,2に高圧コード(図示しない)が外嵌する二次側出力端子3,3が設けられる。
一方、他側下面には、矩形突部4が形成され、該矩形突部4に形成された接続孔6,6を介して、一次側入力端子5a,5bが突成される。また該ケース1の両側には、取付孔が夫々形成された取付鍔7,8が突成されている。このうち、一方の取付鍔8には、後述するようにアース端子板20が取付けられる。そして、アース端子板20は、取付鍔8に挿通される固定螺子30(図6中、一点鎖線で示して、その形態を省略している)と電気的に接続されて、アースが確保される。
【0010】
このケース1の開口には、プリント基板10が被着される。該プリント基板10には、図2で示すように、点火トランス11等が実装される。そして、プリント基板10上に形成された導電路を介して、又は直接に、該点火トランス11の一次側コイルの巻き始め端と、巻き終り端とが前記入力端子5a,5bに接続され、二次側コイルの一端が、前記出力端子3,3に接続される。また、二次側コイルの他端がプリント基板10上のアース電路を介してアース端子板20と接続される。さらには、プリント基板10上には絶縁材13が充填されて、プリント基板10の露出面が電気的に絶縁保護される。
【0011】
次に、本発明の要部につき説明する。
前記アース端子板20は、固定螺子30が挿入する螺挿孔22が形成された主板部21の端縁にコ字状接続枝23が突成してなるものである。このコ字状接続枝23は、主板部21の一縁から下方へ屈曲してなる延出辺部24と、該延出辺部24から直角屈曲してなる横断辺部25と、該横断辺部25から、さらに上方へ屈曲してなる挿入杆部26が連成して構成されている。
【0012】
一方、前記ケース1の取付鍔8の上面には、アース端子板20の主板部21が座着し得るように、該主板部21の形状と合致する平面形状を備え、かつ主板部21の厚さよりも少し深い溝面からなる装着座27が形成される。また、該取付鍔8に、主板部21の螺挿孔22に一致する上下方向の取付孔28が形成される。さらには、取付孔28の中心を通る長孔29が前後方向に形成され、その内端がケース1の側壁9を貫通するようにしている。この長孔29はアース端子板20の挿入杆部26の長さとほぼ等しくなるようにしている。
【0013】
かかる構成にあって、前記アース端子板20の取付け手段を説明する。
まず図5実線で示すように、挿入杆部26を長孔29と平行として、挿入杆部26の直上位置で対峙させる。そして、該挿入杆部26を平行移動して、長孔29を貫通させ、図5の鎖線位置とする。この位置では、コ字状接続枝23を少し内側に移動させて、傾倒可能とする。そして、該図5鎖線の矢線方向へ傾倒させ、これにより、図6で示すように、挿入杆部26を、プリント基板10に形成したスルホール12に下方から挿入する。而して、主板部21は装着座27に座着され、螺挿孔22が取付孔28とほぼ同心状となる。また、スルホール12には、半田付等が施されて、スルホール12の内周面に形成された導電層と、挿入杆部26との電気的接続が確保される。これにより、前記アース端子板20は、プリント基板10の所要のアース電路と接続することとなる。
【0014】
而して、上述したようにアース端子板20を垂直状として、挿入杆部26を長孔29に挿入して、さらに傾倒することにより、アース端子板20の主板部21を装着座27に当接し、かつ挿入杆部26をスルホール12に挿入することにより、容易にアース端子板20を取付鍔8に装着することができる。
そして、このアース端子板20の装着後にプリント基板10上に絶縁材13が充填されて本発明に係る高電圧装置が完成することとなる。
【0015】
そして、この構成により、一次側入力端子5a,5bに電圧を印加すると、点火トランス11の二次コイルに高電圧が誘起され、この高電圧が二次側出力端子3,3から高圧コードによって取出され、点火火花の発生に供される。
【0016】
かかる構成の高電圧発生装置にあって、石油ファンヒータ,ガスコンロ等の、各種燃焼器具の着火源として用いられるため、加熱及び冷却が恒常的に繰り返される。そしてこれにより、ケース1,プリント基板10及び絶縁材13に熱衝撃が作用して、収縮膨張が繰り返されるが、アース端子板20の挿入杆部26はスルホール12に挿入して機械的に結合されているため、かかる熱衝撃によっても、電気的接続が損なわれることはない。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、アース端子板20を、固定螺子が挿入する螺挿孔22が形成された主板部21と、その一縁から延出するコ字状接続枝23とで構成すると共に、前記ケース1の取付鍔8の上面に主板部21を装着した状態で、コ字状接続枝23の端部に形成した挿入杆部26をプリント基板10のスルホール12に挿入して結合し、アース端子板20をプリント基板10のアース電路に接続するようにしたから、熱衝撃が加わっても、スルホール12との連結が維持され、その電気的接続が常に確保されることとなる。
【0018】
また、上述したように前記アース端子板20を垂直状として、挿入杆部26を取付鍔8に形成した長孔29に挿入して、さらに傾倒することにより、アース端子板20の主板部21を装着座27に当接し、かつ挿入杆部26をスルホール12に挿入するものであるから、容易にアース端子板20を取付鍔8に装着することができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】高電圧発生装置の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ケース1の下方からみた斜視図である。
【図4】アース端子板20の斜視図である。
【図5】アース端子板20の装着過程を示す要部の縦断側面図である。
【図6】アース端子板20の装着状態を示す要部の縦断側面図である。
【図7】従来構成の要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
8 取付鍔
10 プリント基板
12 スルホール
13 絶縁材
20 アース端子板
21 主板部
22 螺挿孔
23 コ字状接続枝
24 延出辺部
25 横断辺部
26 挿入杆部
27 装着座
28 取付孔
29 長孔
Claims (1)
- 点火トランスを、ケース内に収納し、ケースの開口にプリント基板を被着し、ケースの側面に形成した取付鍔に、アース端子板を配設して、前記プリント基板上のアース電路に電気的に接続すると共に、前記取付鍔に挿通する固定螺子を前記アース端子板に接続してアースするようにした高電圧発生装置において、
前記アース端子板を、固定螺子が挿入する螺挿孔が形成された主板部と、その一縁から下方へ屈曲してなる延出辺部と、該延出辺部から直角屈曲してなる横断辺部と、該横断辺部から、さらに上方へ屈曲してなり、プリント基板のスルホールに下方から挿入する挿入杆部としたコ字状接続枝とで構成し、
前記ケースの取付鍔の上面を、アース端子板の主板部が当接する装着座として、該取付鍔に、螺挿孔に一致する上下方向の取付孔を形成すると共に、該取付孔を横断してケースの側壁を貫通する長孔を形成すると共に、
コ字状接続枝を、前記長孔から下方へ貫通させ、さらに挿入杆部を下方からプリント基板のスルホールに挿入して前記アース端子板をケースに配設するようにしたことを特徴とする高電圧発生装置。
Priority Applications (1)
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JP35796596A JP3660088B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 高電圧発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35796596A JP3660088B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 高電圧発生装置 |
Publications (2)
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JPH10189080A JPH10189080A (ja) | 1998-07-21 |
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JP35796596A Expired - Fee Related JP3660088B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 高電圧発生装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002071133A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-08 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | イグナイタとイグナイタの端子接続方法 |
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1996
- 1996-12-27 JP JP35796596A patent/JP3660088B2/ja not_active Expired - Fee Related
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