JP3659685B2 - 熱可塑性樹脂混練押出機 - Google Patents
熱可塑性樹脂混練押出機 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、射出成形及び押出成形、その他の成形加工に用いることのできる熱可塑性樹脂材料の混練押出機、特に高混練並びに高吐出能力を備えた熱可塑性樹脂混練押出機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱可塑性樹脂混練押出機は、実開平2−6816号公報に開示されているように、シリンダ内にスクリュを回転可能に挿入したものである。そしてスクリュには原料移送始端から原料移送終端にかけて原料の流通断面積が順次小となる混練凹部を設け、さらにシリンダの混練部の内周面にスクリュの螺旋とは反対方向の螺旋溝を形成し、前記スクリュを反対方向のシリンダの螺旋溝と交差した状態で混練するようにしたものがある。
【0003】
従って、上記の熱可塑性樹脂混練押出機によれば、混練用回転スクリュとシリンダの螺旋溝との間に原料樹脂の分流と合流を連続的に繰り返し、かつスクリュの溝に沿って流動する原料樹脂とシリンダの螺旋溝に沿って流動する原料樹脂との流動方向を交差させて、交差部分の原料樹脂間に乱流現象を生じさせ、混練すべき原料樹脂に対応した最適な混合状態を得ることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような熱可塑性樹脂混練押出機によれば、シリンダの螺旋溝のねじれ方向をスクリュのねじれ方向と反対にして混練効果を上げている。しかし、スクリューの溝を、シリンダの元部から先端にかけて徐々に浅くするのみであるので、スクリュの溝内の原料樹脂は加熱されながら徐々に圧縮され、溶融された状態のまま送られる。
【0005】
一方、混練部の終端は、スクリュの溝が浅くなっているために吐出量が低くなる。ところが吐出量を上げようとして、前記溝を深くしたり、またスクリュの回転を速くし過ぎると、原料樹脂が未溶融のまま押し出されてしまうという問題があった。また原料樹脂がシリンダの溝に沿って未溶融のまま押し出されてしまうという問題もあった。
【0006】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、きわめて簡単な構造のシリンダとスクリュを組み合わせて用いることにより、十分な混練と迅速な樹脂搬送を満足させると同時に、原料樹脂を逆方向に戻すことにより未溶融樹脂の先端側への進行を阻止して、原料樹脂の練り返しにより混練効果を高めることを可能とした熱可塑性樹脂混練押出機を提供することを第1の課題とする。
【0007】
さらに、上記効果を一層向上させると共に、原料樹脂の十分な吐出量を確保することを可能とする熱可塑性樹脂混練押出機課題を提供することを第2の課題とする。
【0008】
さらに、過大な剪断発熱を防止することにより原料樹脂の粘度に応じた熱可塑性樹脂混練押出機課題を提供することを第3の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
<本発明の要旨>
本発明は、シリンダと、このシリンダ内に挿通した回転自在なスクリュとを具え、さらに前記シリンダの混練部の内周面に前記スクリュの螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝が形成され、前記シリンダの元部から供給された熱可塑性樹脂を混練、溶融して、この熱可塑性樹脂をシリンダの先端部から押し出す熱可塑性樹脂混練押出機であって、前記シリンダの混練部に前記螺旋溝と反対方向の逆螺旋溝部分を局部的に少なくとも1個所設けた熱可塑性樹脂混練押出機である。
【0010】
要は未溶融の原料樹脂が先方に進むのを防止し、練り返しにより混練を強めるために、シリンダの混練部に逆螺旋溝部分を設けたものである。このような機能を果たすものであれば、シリンダの混練部のピッチ、リード、ねじれ角、条数等のネジ条件と、スクリュのこれらのネジ条件とはそれぞれ異なって設定することが可能である。
【0011】
〔シリンダの混練部〕
シリンダの内周面に形成された混練部には、原料樹脂を前進させる多条の螺旋溝と原料樹脂を逆に戻す逆螺旋溝部分が設けられるが、混練部の軸方向の長さはスクリュの外径の数倍から十数倍の範囲であることが好ましい。また、前記螺旋溝と逆螺旋溝部分のピッチ、リード、ねじれ角、条数等のネジ条件は原料樹脂の粘度により適宜選択することができる。
【0012】
また、充分な吐出量を得るために、前記螺旋溝の長さは逆螺旋溝部分の1.5倍以上、好ましく2倍以上あることが望ましい。逆螺旋溝部分の局部的設定位置及び個数も原料樹脂に応じて任意に選択可能である。
【0013】
その他、前記混練部に設けられる螺旋溝や逆螺旋溝部分の断面形状は通常円弧形であるが、三角形や四角形その他の多角形状とすることもできるが、原料樹脂が隅部に残留するのを防ぐため溝隅部を曲面に形成することが好ましい。
【0014】
〔スクリュ〕
スクリュは混練部以外では通常1条ないし2条の螺旋溝で構成するが、混練部では送りフライトを多条にして螺旋溝を形成することが好ましい。この送りフライトのピッチ、リード、ねじれ角等のネジ条件は原料樹脂によって適宜選択可能である。また、前記シリンダのネジ条件とは異なるネジ条件を選択して実施することも可能である。
【0015】
<本発明における付加的構成要件>
本発明は、前記必須の構成要素からなるが、以下の構成を付加した上でも、成立する。
【0016】
〔第1の付加的構成要素〕
前記シリンダの逆螺旋溝部分は、シリンダ内径の0.5乃至2倍の軸方向長さとする。このようにしたのは、前記値が0.5倍以下であれば原料樹脂を戻す効果が不十分であり、前記値が2倍以上であると吐出量が大幅に少なくなるということを防止するためである。
【0017】
〔第2の付加的構成要素〕
前記スクリュは送りフライトのみを有するものとすることができる。この場合には、原料樹脂の粘度が大であればねじれ角を小さく、また粘度が小であればねじれ角を大きくするように原料樹脂の粘度に応じて送りフライトのネジ条件を選択することが好ましい。
【0018】
〔第3の付加的構成要素〕
前記スクリュの混練部には前記シリンダの逆螺旋溝部分に対応する位置にせき止めフライトによって形成される逆螺旋溝部分を有し、かつこの逆螺旋溝部分は前記シリンダの逆螺旋溝部分と反対方向の螺旋を描くように形成することができる。
【0019】
〔第4の付加的構成要素〕
前記スクリュの混練部には送りフライトとせき止めフライトが互いに対称の螺旋を描いて交差するように設けることができる。
【0020】
〔第5の付加的構成要素〕
前記スクリュの混練部には、送りフライトを螺旋状に連続して形成し、さらに一定間隔毎に前記送りフライト同士の間を結ぶようにせき止めフライトを断続的に設けることができる。
【0021】
〔第6の付加的構成要素〕
前記スクリュの混練部には、せき止めフライトを螺旋状に連続して形成し、さらに一定間隔毎に前記せき止めフライト同士の間を結ぶように送りフライトを断続的に設けることができる。
【0022】
〔第7の付加的構成要素〕
前記シリンダの混練部と前記スクリュとの間隙δは、熱可塑性樹脂の粘度に比例して広狭に設定することができる。
【0023】
〔第8の付加的構成要素〕
前記シリンダの混練部と前記スクリュとの間隙δは、前記混練部の前半部に比して後半部が小さくなるように形成することができる。
【0024】
〔各構成要素の組み合わせ〕
以上、本発明の必須要件に前記の各付加的構成要素を択一的に組み合わせることができる。例えば、必須要件に第1の付加的構成要素と第2の付加的構成要素の組み合わせや、必須要件に第7の付加的構成要素と第8の付加的構成要素の組み合わせなどである。
【0025】
<本発明の押出機において扱われる原材料>
本発明の押出機において扱われる熱可塑性樹脂材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン,ABS等のエチレン系樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニール、その他の熱可塑性樹脂単体及びこれらの混合物に、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ガラス繊維、炭素繊維等の充填剤や酸化防止剤、顔料、難燃剤、可塑剤等の添加剤を一種以上配合してなる複合材料を例示することができる。
【0026】
【作用】
<本発明の必須構成要素による作用>
シリンダ1内に供給された原料樹脂は、スクリュ2の回転によって、次第に先端に向けて送られる。そしてこの原料樹脂が混練部7、13に至ると、シリンダ1の螺旋溝8とスクリュ2の送り方向の螺旋溝15との間を行き来して、溶融と混練が加えられながら次第に押出機の先端に向けて移送される。
【0027】
しかし、原料樹脂がシリンダ1の逆螺旋溝部分9に至ると、原料樹脂が逆に戻される。この結果、未溶融樹脂の前進が阻まれて練り返しが行われる。このように練り返しが行われた原料樹脂は、このシリンダの逆螺旋溝部分9を通過し、さらに前方に移送される。
【0028】
このために、未溶融樹脂の先方への移行が防止され、同時に原料樹脂の練り返しにより、混練が強化される。
<付加構成要素を付加した場合の作用>
1)前記シリンダ1の逆螺旋溝部分9を、シリンダ1の内径Dの0.5〜2倍の軸方向長さとした場合には、原料樹脂の充分な練り返し作用が行われ、満足のいく吐出量が確保される。
【0029】
2)さらに、スクリュ2にシリンダ1の逆螺旋溝部分9に対応する位置にせき止めフライト17によって形成される逆螺旋溝部分16を設けた場合には、スクリュ2の逆螺旋溝部分16はシリンダ1の逆螺旋溝部分9とは反対方向の螺旋を描くために、前記逆螺旋部分9、16の相互作用によって原料樹脂を確実に後方に戻し、練り返しを行う。
【0030】
3)また、a)スクリュの混練部13には、送りフライト14とせき止めフライト17を互いに対称の螺旋を描いて交差して設けたり、
b)あるいはスクリュ2の混練部13に、送りフライト14を螺旋状に連続して形成し、さらに一定間隔毎に送りフライト同士を結ぶようにせき止めフライト17を断続的に設けたり、
c)または、スクリュー2の混練部13にせき止めフライト17を螺旋状に連続して形成し、さらに一定間隔毎にせき止めフライト17同士の間を結ぶように送りフライト14を断続的に設けた場合には、
原料樹脂はせき止めフライト17を乗り越えて分流される。また分流される直前に高圧に圧縮されて高い剪断力がかかる。このために、スクリュにおける分配、分散効果が大きく、原料樹脂の溶融、混練能力が高い。しかし、このようなスクリュであっても未溶融状態が生ずることがあり、この場合でも、シリンダ1の逆螺旋溝部分9により逆方向に戻されて、原料樹脂の練り返しにより混練を強める。
【0031】
4)シリンダ1の混練部7とスクリュ2の間隙δは、熱可塑性樹脂の粘度に比例して、即ち粘度の大きな場合には大きく、粘度の小さい場合には小さく設定すると、樹脂の粘度が大であるとせき止めフライト17を乗り越えて原料樹脂が後方に戻りやすくなり、粘度に応じた高混練が行われる。このために未溶融樹脂の先方への移動が確実に防止されて充分な練り返しにより混練を強める。
【0032】
さらにシリンダ1の混練部7とスクリュ2との間隙δを、混練部の前半部に比して後半部を小さくすることによっても、剪断発熱によって原料樹脂の溶融状態の粘度が次第に小さくなるのに応じて前記の間隙δが小さくなり、粘度に応じた適切な混練押し出しが実現する。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、実施例1乃至5においては、混練部7に逆螺旋溝部9を有するシリンダ1に挿通されるスクリュ2の種々の構造と、シリンダ1の混練部7とスクリュ2との間隙δを広狭にしたものを示す。そして、実施例1では原料樹脂の推進力が最も大であり、樹脂の練り返しが最も小である。そして、実施例2では実施例1に比して原料樹脂の推進力がさらに小となり、練りが返しがさらに強くなる。この関係は実施例3から実施例4へ、さらに実施例5へとその傾向が大きくなる。つまり、実施例5では原料樹脂の推進力が最も小となり、樹脂の練り返しが最も強くなるものを示す。
【0034】
【実施例1】
第1の実施例を図1から図5を参照して説明する。
〔実施例1の概要〕
この熱可塑性樹脂混練押出機は、図5に示すように円筒形のシリンダ1の内側にスクリュ2が挿通されるとともに、シリンダ1には多条の螺旋溝8をもった混練部7が設けられている。このシリンダ1の元部3には上方に開口した材料供給口4が、同じく中間部には脱気口5がそれぞれ設けられている。前記材料供給口4は、先端が拡開した漏斗状のホッパである。また、前記シリンダ1の外周面はヒータ6が一定間隔をおいて複数並設されている。このヒータ6によってシリンダ1内において原料樹脂が加熱され溶融する。また、前記スクリュ2は図示しない電動機等の回転駆動装置から回転力が伝達されて矢印方向に回転駆動される。
【0035】
〔シリンダの説明〕
シリンダ1は、図5から明らかなように中間の混練部7を除いて内周面は単純円筒形である。そしてこの混練部7の長さMはこのシリンダ1の内径Dの数倍から十数倍の範囲から構成されている。シリンダ1の混練部7は図1に示すようにシリンダ1の内周面に螺旋溝8が形成される。この螺旋溝8はスクリュ2の螺旋方向とは逆方向の螺旋を描く。
【0036】
さらに、この混練部7には逆螺旋溝部分9が局部的に設けられている。図1〜図3に例示するシリンダ1は4条の螺旋溝を設けたものである。図1に示すようにシリンダ1の混練部7に形成された4条の螺旋溝8は断面が半円形であって溝隅部に原料樹脂が残留することを防止する。図1のX−X線によって切断して示す図2から明らかなように、前記螺旋溝8を区画するフライト11に所定の幅をもたせた。
【0037】
さらに、混練部7の中間に前記の螺旋溝8に対して逆向きフライト12によって区画された逆螺旋溝部分9が局部的に形成される。この逆螺旋溝部分9は頂部に所定の幅をもつ逆向きフライト12により区画される。そして、この逆螺旋溝部分9の軸方向の長さLaはシリンダ1の内径Dの0.5〜2倍の範囲から選択された寸法を有する。また、前記螺旋溝8側の軸方向長さは前記逆螺旋溝部分9の軸方向長さLaの2倍以上に設定される。
【0038】
なお、図3に示すのは図1のC部で軸方向に切断して示す展開図である。図3から明かなように、本実施例では逆螺旋溝部分9は2個所設けられている。また、この逆螺旋溝部分9の軸方向の長さLaはシリンダ1の内径Dの0.5〜2倍の範囲から設定される。なお、Lは螺旋のリードを示す。逆螺旋溝部分9の始端部となるシリンダのフライト11と逆向きフライト12とのコーナを10にて示す。また、∠θはねじれ角を示す。
【0039】
〔スクリュの説明〕
スクリュ2は前記シリンダ1の内側に図4に示すように回転可能に挿通される。そしてスクリュ2の混練部13には螺旋状に連続する多条の送りフライト14のみが設けられる。この送りフライト14は前記シリンダ1の多条の螺旋溝8と反対方向の螺旋を描くとともに、送り方向の螺旋溝15を形成する。従って、送りフライト14はシリンダ1の逆螺旋溝部分9においてはこの逆螺旋溝部分9と同方向の螺旋を描く。
【0040】
またシリンダ1のフライト11の頂部とスクリュ2の送りフライト14との間隙δは、シリンダ1の内径が50mmの場合には0.1mm程度のきわめて僅かな値である。
【0041】
〔実施例1の作用・効果〕
シリンダ基部の材料供給口4から供給された原料樹脂は、図4、図5に矢印Fで示すように、スクリュ2の回転に伴って次第にシリンダ1の先端へと送られる。そして、シリンダ1の混練部7の内周面に設けられた多条の螺旋溝8は通常の螺旋形状のスクリュと同じ働きをする。このために、シリンダ1の螺旋溝8と、この螺旋溝8と逆向きのスクリュ2の送りフライト14によって形成された送り方向の螺旋溝15との間を、原料樹脂が大きな推進力によって移送される。従って、原料樹脂は前記シリンダの1の螺旋溝8とスクリュ2の螺旋溝15との間を行き来して混練されながら十分な速さで先方に送られる。そして、原料樹脂にはさらに剪断が負荷され高混練と高吐出が実現する。
【0042】
そして、原料樹脂がシリンダ1の逆螺旋溝部分9の位置に至ると、この逆螺旋溝部分9によって原料樹脂の前進が阻止される。そこで、原料樹脂はスクリュ2の送りフライト14を越えて戻され、未溶融樹脂の先方への移送が防止されることになる。そのために、原料樹脂はこの逆螺旋溝部分9で十分な練り返しがなされた後、再びシリンダ1の螺旋溝8とこれと反対方向のスクリュ2の送り方向の螺旋溝15によって再び先方に移送される。
【0043】
【実施例2】
本実施例における押出機は前記の実施例と略同一の構造を有するので、図6と図7を参照して前記実施例との相違点を中心として第2の実施例を説明する。
【0044】
〔実施例2の概要〕
この実施例は前記の実施例1と異なって、スクリュ2にはシリンダ1に軸方向の長さLaを有する逆螺旋溝部分9に対応する位置にスクリュ2の送り方向の螺旋溝15と反対方向の逆螺旋溝部分16を設ける。このため、この逆螺旋溝部分16はシリンダ1の逆螺旋溝部分9とは逆方向の螺旋を描くことになる。そして、前記スクリュ2の前記逆螺旋溝部分16はせき止めフライト17によって形成される。また、本実施例は図7に示すようにシリンダ1の螺旋溝8は8条の螺旋溝から形成されている。またシリンダ1の内径Dとスクリュ2の外径との間には、実施例1と同様に僅小な隙間δを有する。
【0045】
〔実施例2の作用・効果〕
シリンダ1の混練部7において、原料樹脂は螺旋溝8と、この螺旋溝8に対して逆向きのスクリュ2の螺旋溝15との間に挟まれた状態でスクリュ2の回転によって図6の矢印Fの方向へ移送される。このとき原料樹脂は前記シリンダの1の螺旋溝8とスクリュ2の螺旋溝15とを行き来して混練されながら十分な速さで先方に送られる。そして、原料樹脂にはさらに剪断が負荷され高混練と高吐出が実現する。
【0046】
しかし、シリンダ1の混練部7の逆螺旋溝部分9においては、シリンダ1の逆螺旋溝部分9とスクリュ2の逆螺旋溝部分16とが作用して、原料樹脂をスクリュ2の回転にともなって挟んだ状態で原料樹脂を確実に戻す。このために、未溶融樹脂の先方への移送が完全に防止され、原料樹脂の練り返しが行われて混練は一層強められる。本実施例では実施例1に比して樹脂の推進力が小で、練り返しの強さは大きくなる。
【0047】
【実施例3】
実施例3を図8及び図9に付いて説明する。
〔実施例3の概要〕
この押出機は、前記実施例1及び2に示すものと略同一構造を有する。従って相違点に付いてのみ記する。
【0048】
〔シリンダの説明〕
前記実施例1及び2と同様に、図8に示すように、円筒形のシリンダ1の中央部には、混練部7が設けられ、この混練部7には図9に示すように断面が半円形の螺旋溝8と逆螺旋溝部分9とが形成されている。そして、スクリュ2を囲む内周面に形成された混練部7には、多条(本実施例では8条)の螺旋状溝8が設けられている。
【0049】
〔スクリュの説明〕
一方、スクリュ2には図8に示すように、送りフライト14とせき止めフライト17とを備えており、送りフライト14は螺旋状に連続するように形成され、せき止めフライト17は一定間隔毎に、前記送りフライト14同士の間を結ぶように設けられている。これらは相互に同一角度で交差するように設けられているが、せき止めフライト17は連続せず、等しい間隔をおいて送りフライト14、14間を結び、各条の間では一パターンの半分の間隔でずれるように配置されている。そして、この送りフライト14は前記シリンダ1の混練部7の螺旋溝8と反対方向の螺旋を描いている。
【0050】
〔スクリュとシリンダの間隔の説明〕
本実施例では前記実施例1及び2と異なって、スクリュ2のフライト14、17の頂部とシリンダ2側のフライト11、12の頂部との間隙δを大きく設定した。さらに、シリンダの前部と後部とで異なる間隙δを設けた。例えば、シリンダ1の内径が50mm/φの装置では、スクリュ2の外径が前部では45mm/φ、後部では48mm/φとし、間隙δは前部で2.5mm,後部で1mmとした。
【0051】
その他、シリンダの内径が100mm/φの装置では、スクリュ2の外径が前部で94mm/φ、後部では97mm/φとし、間隙δは前部で3mm、後部で1.5mmとすることもできる。
【0052】
〔実施例3の作用・効果〕
本実施例では、原料樹脂は図8に矢印Fで示すようにスクリュ2の回転によりシリンダ1の先端に向けて送られる。このとき本実施例ではスクリュ2の最深部にある原料樹脂がせき止めフライト17へ移動するとき、この樹脂の移動する流路が狭まるので、図8及び図9の間隙δを通じて原料樹脂はフライト17を乗り越えて矢印方向へ分流される。これらは分流される直前に高圧に圧縮されて高い剪断力がかかるために、樹脂の位置交換と混練が促進される。その後、原料樹脂が分流されることにより分配混合される。
【0053】
また、前記の間隙δで送りフライト14の頂部と、シリンダ1側の螺旋溝8のフライト11頂部による樹脂のすり潰し作用が負担され、混練作用が一段と高まる。分流後は圧力が開放されるので、樹脂温度が剪断発熱により必要以上に上昇することはない。よって樹脂の物性に変化がなく、スクリュ2の高速回転による高吐出化を可能とする。
【0054】
さらに、原料樹脂がシリンダ1の逆螺旋溝部分9の位置に至ると、この逆螺旋溝部分9によって前進が阻止される。この結果、原料樹脂の練り返しが充分に行われ未溶融樹脂の先方への移送が防止される。この逆螺旋溝部分9で十分な練り返しがなされた後、原料樹脂は再びシリンダ1の螺旋溝8とこれと反対方向のスクリュー2の螺旋溝15によって再び漸次先方に移送される。
【0055】
なお、本実施例では、原料樹脂の粘度が大である場合に好適である。また、混練部の前部では粘度が比較的高いので大きな間隙δをとるが、後部に至ると原料樹脂が高温となり粘度が比較的小となるために隙間δを小さくとったので、粘度に応じた適切な練り返しが実現された。本実施例は前記実施例2に比してさらに原料樹脂の推進力が小さく、逆に樹脂の練り返しの強さが大きくなる。
【0056】
【実施例4】
〔実施例4の概要〕
実施例4を図10により説明する。押出機の構造は前記実施例1〜3と同様な構造を有するので、特徴部分のみを説明する。
【0057】
前記実施例と同様に、円筒形のシリンダ1の中央部には、混練部7が設けられ、この混練部7には断面が半円形の螺旋溝8と軸方向長さLaの逆螺旋溝部分9とが形成されている。そして、スクリュ2を囲む内周面に形成された混練部7には、多条の螺旋状溝8が設けられている。
【0058】
ここでは、スクリュ2に形成されたフライトは、送りフライト14とせき止めフライト17が互いに対称の螺旋を描いて交差するように設けられている。すなわちこれらは共に連続して、同一角度で交差しており、スクリュ2の混練部13の表面には多数の菱形が形成されている。
【0059】
これらの送りフライト14とせき止めフライト17は4条になっており、送りフライト14はシリンダ1の内部の螺旋溝8に対して反対方向の螺旋を描くとともに、この送りフライト14はシリンダの逆螺旋溝部分9では同一方向の螺旋を描くようになる。また、せき止めフライト17はシリンダ1の螺旋溝8に対しては同方向の螺旋を描き、同じく逆螺旋溝部分9では反対方向の螺旋を描く。
【0060】
また、実施例3と同様に、スクリュ2のフライト14、17の頂部とシリンダ2側のフライト11、12の頂部との間隙δを大きく設定した。また、原料樹脂の流れは矢印のようになる。
【0061】
〔実施例4の作用・効果〕
本実施例では、両フライト14、17には推進力は殆どなく、シリンダの多条の螺旋溝8との組み合わせによって樹脂が移送される。本実施例では、スクリュにおける樹脂の推進力は比較的小さく混練効果が大きいので、樹脂の粘度が低いものに適しているが、このような混練スクリュを用いても、シリンダの螺旋溝8に沿って未溶融樹脂が前方に移行する虞がある。しかし、本実施例によればシリンダ1の逆螺旋溝部分9において原料樹脂の前方への移行が妨げられて、未溶融樹脂の練り返しが確実に行われる。本実施例は前記実施例3に比してさらに原料樹脂の推進力が小さく、逆に樹脂の練り返しの強さが大きくなる。
【0062】
【実施例5】
〔実施例5の概要〕
実施例5を図11により説明する。押出機の構造は前記実施例1〜4と同様な構造を有するので、特徴部分のみを説明する。
【0063】
さらに、前記各実施例と同様に、円筒形のシリンダ1の中央部には、混練部7が設けられ、この混練部7には断面が半円形の多条の螺旋溝8と軸方向の長さLaである逆螺旋溝部分9とが形成されている。
【0064】
スクリュ2には、送りフライト14とせき止めフライト17が設けられる。せき止めフライト17は螺旋状に連続するように形成され、送りフライト14は一定間隔毎に、前記せき止めフライト17同士の間を結ぶように設けられている。これらは互いに同一角度で交差するように設けられているが、送りフライト14は連続せず、等間隔をおいてせき止めフライト17、17間を結び、各条の間では一パターンの半分の間隔でずれるように配置されている。前記せき止めフライト17は前記シリンダ1の内面の逆螺旋溝部分9と反対方向の螺旋を描くように形成される。また、送りフライト14はシリンダ1の逆螺旋溝部分9と反対方向の螺旋を描く。
【0065】
また、実施例3、4と同様に、スクリュ2のフライト14、17の頂部とシリンダ2側のフライト11、12の頂部との間隙δを大きく設定した。
〔実施例5の作用・効果〕
本実施例は、この明細書において開示した実施例の内でスクリュ2の両フライト14、17による推進力が最も小さい場合であり、シリンダの多条の螺旋溝8との組み合わせによって樹脂が図11の矢印Fの方向に移送される。すなわち、本実施例ではスクリュにおける樹脂の推進力は非常に小さいため、混練効果が実施例中最大であり、樹脂の粘度が低いものに適している。しかし、このようなスクリューを用いてもシリンダの螺旋溝8に沿って未溶融樹脂が前方に移行する虞がある。この場合でもシリンダ1の逆螺旋溝部分9において樹脂の前方への移行が妨げられて、未溶融樹脂の練り返しが確実に行われる。
【0066】
【発明の効果】
(1)上記のように本発明の必須構成要件によれば、シリンダ1の混練部7に螺旋溝8と逆方向の逆螺旋溝部分9を局部的に少なくとも1個所設けたので、未溶融樹脂の先方への移行が防止され、同時に原料樹脂の練り返しにより、混練を強めることができる、という効果が生じる。
【0067】
(2)付加的要件によれば、前記シリンダ1の逆螺旋溝部分9を、シリンダ1の内径Dの0.5〜2倍の軸方向長さとしたので、原料樹脂の充分な練り返し作用が行われ、満足のいく送り量が確保される。
【0068】
(3)さらに付加的要件によれば、スクリュ2にシリンダ1の逆螺旋溝部分9に対応する位置にせき止めフライト17によって形成される逆螺旋溝部分16を設けたので、スクリュ2の逆螺旋部分16はシリンダ1の逆螺旋溝部分9とは反対方向の螺旋を描くことにより前記逆螺旋部分9、16の相互作用によって原料樹脂を確実に後方に戻し、練り返しを強化することができる。
【0069】
(4)その他に付加適要件として、a)スクリュの混練部13には、送りフライト14とせき止めフライト17を互いに対称の螺旋を描いて交差して設けたり、
b)あるいはスクリュ2の混練部13に、送りフライト14を螺旋状に連続して形成し、一定間隔毎に送りフライト同士を間を結ぶようにせき止めフライト17を断続的に設けたり、c)または、スクリュー2の混練部13にせき止めフライト17を螺旋状に連続して形成し、さらに一定間隔毎にせき止めフライト17の間を結ぶように送りフライト14を断続的に設けたりしたので、
スクリュの混練効果が大きく、粘度の小さな樹脂の混練押し出しに好適なものを提供することができる。そして、未溶融状態が生じないように、シリンダ1の逆螺旋溝部分9により逆方向に戻されて、原料樹脂の練り返しにより混練を強めることができる。
【0070】
(5)さらに別の付加的要件として、シリンダ1の混練部7とスクリュ2の間隙δを熱可塑性樹脂の粘度に比例して、即ち粘度の大きな場合には大きく、粘度の小さい場合には小さく設定したので、樹脂の粘度が大であるとせき止めフライト16を乗り越えて原料樹脂が後方に戻りやすくなり、粘度に応じた高混練が行われる。このために未溶融樹脂の先方への移動が確実に防止されて充分な練り返しにより混練を強める。
【0071】
(6)さらに他の付加的要件として、シリンダ1の混練部7とスクリュ2との間隙δを、混練部の前半部に比して後半部を小さくしたので、剪断加熱によって原料樹脂の溶融状態の粘度が次第に小さくなるのに応じて前記の間隙δが小さくなり、粘度に応じた適切な混練押し出しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダの縦断面図である。
【図2】図1のシリンダのX−X線による断面図である。
【図3】図1のシリンダの長手方向の展開図である。
【図4】本発明の要部の断面図である。
【図5】本発明に係る混練押出機の全体を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部の断面図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の要部の断面図である。
【図9】図8の縦断面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施例の要部の断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 スクリュ
3 元部
7 混練部(シリンダ)
8 螺旋溝(シリンダ)
9 逆螺旋溝部分(シリンダ)
13 混練部(スクリュ)
14 送りフライト(スクリュ)
16 逆螺旋溝部分(スクリュ)
17 せき止めフライト(スクリュ)
Claims (7)
- シリンダ(1)と、
このシリンダ(1)内に挿通した回転自在なスクリュ(2)とを具え、
さらに前記シリンダ(1)の内周面に前記スクリュ(2)の螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝(8)を有する混練部(7)が形成され、
前記シリンダ(1)の元部(3)から供給された熱可塑性樹脂を混練、溶融して、この熱可塑性樹脂をシリンダ(1)の先端部から押し出す熱可塑性樹脂混練押出機であって、
前記シリンダ(1)の混練部(7)に前記螺旋溝(8)と反対方向の逆螺旋溝部分(9)を局部的に少なくとも1個所設け、
前記スクリュ(2)の混練部(13)には前記シリンダ(1)の逆螺旋溝部分(9)にせき止めフライト(17)によって形成される逆螺旋溝部分(16)を有し、かつこの逆螺旋溝部分(16)は前記シリンダ(1)の逆螺旋溝部分(9)と反対方向の螺旋を描くように形成されていることを特徴とする熱可塑性樹脂混練押出機。 - 前記シリンダ(1)の逆螺旋溝部分(9)は、シリンダ(1)の内径の0.5乃至2倍の軸方向長さを有する請求項1記載の熱可塑性樹脂混練押出機。
- 前記スクリュ(2)の混練部(13)には送りフライト(14)とせき止めフライト(17)が互いに対称の螺旋を描いて交差して設けられている請求項1記載の熱可塑性樹脂混練押出機。
- 前記スクリュ(2)の混練部(13)には、送りフライト(14)が螺旋状に連続して形成され、さらに一定間隔毎に前記送りフライト(14)同士の間を結ぶようにせき止めフライト(17)が断続的に設けられている請求項1記載の熱可塑性樹脂混練押出機。
- 前記スクリュ(2)の混練部(13)には、せき止めフライト(17)が螺旋状に連続して形成され、さらに一定間隔毎に前記せき止めフライト(17)同士の間を結ぶように送りフライト(14)が断続的に設けられている請求項1記載の熱可塑性樹脂混練押出機。
- 前記シリンダ(1)の混練部(7)と前記スクリュ(2)との間隙(δ)は、熱可塑性樹脂の粘度に比例して広狭に設定した請求項1記載の熱可塑性樹脂混練押出機。
- 前記シリンダ(1)の混練部(7)と前記スクリュ(2)との間隙(δ)は、前記混練部(7)の前半部に比して後半部が小さく形成されている請求項6記載の熱可塑性樹脂混練押出機。
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