JPH08230016A - 熱可塑性樹脂混練用押出機 - Google Patents

熱可塑性樹脂混練用押出機

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Publication number
JPH08230016A
JPH08230016A JP7037259A JP3725995A JPH08230016A JP H08230016 A JPH08230016 A JP H08230016A JP 7037259 A JP7037259 A JP 7037259A JP 3725995 A JP3725995 A JP 3725995A JP H08230016 A JPH08230016 A JP H08230016A
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JP
Japan
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cylinder
kneading
screw
thermoplastic resin
spiral groove
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Application number
JP7037259A
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English (en)
Inventor
Keita Morita
啓太 森田
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AIPETSUKU KK
Original Assignee
AIPETSUKU KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50Details of extruders
    • B29C48/68Barrels or cylinders
    • B29C48/685Barrels or cylinders characterised by their inner surfaces, e.g. having grooves, projections or threads
    • B29C48/688Barrels or cylinders characterised by their inner surfaces, e.g. having grooves, projections or threads having threads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50Details of extruders
    • B29C48/505Screws
    • B29C48/67Screws having incorporated mixing devices not provided for in groups B29C48/52 - B29C48/66

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダの内周面に簡単な構造の螺旋溝を施
すだけで、十分な混練と速い搬送を兼ね備えた高混練、
高吐出形の熱可塑性樹脂混練用押出機を提供することを
目的とする。 【構成】 シリンダ2内にスクリュ3を回転自在に挿通
する。さらにこのシリンダ2の混練部8の内周面に多条
のフライト11をもって前記スクリュ3の螺旋方向と反
対方向の多条の螺旋溝12を形成する。このシリンダ2
の内面に多条の螺旋溝12を形成するフライト11の高
さをシリンダ2の元部側から先端部側に向かって漸減す
る。あるいは、前記多条の螺旋溝12の断面を多角形に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形及び押し出し
成形、その他の成形加工に用いることが出来る熱可塑性
樹脂材料の混練用押出機に係り、さらに詳しくは高混練
並びに高吐出能力を有する熱可塑性樹脂混練用押出機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱可塑性樹脂混練用押出機には、
実開平2−68116号公報に開示されているように、
シリンダ内にスクリュを回転可能に挿入し、シリンダの
混練部の内周面にスクリュの螺旋方向とは逆の螺旋方向
の螺旋溝を形成し、スクリュの螺旋溝と逆螺旋方向のシ
リンダの螺旋溝と交差した状態で混練するようにしたも
のがある。
【0003】そして、上記の熱可塑性樹脂混練用押出機
によれば、混練用回転スクリュとシリンダの螺旋溝との
間で混合原料の分流と合流を連続的に繰り返すと共に、
スクリュの溝に沿って流動する混合原料と、シリンダの
螺旋溝に沿って流動する混合原料との流動方向を交差さ
せて、交差部分の混合原料間に乱流現象を生じさせ、混
練すべき混合原料と対応した最適な混練状態に混練する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の熱可塑性
樹脂混練用押出機によれば、シリンダの混練部に設けら
れた螺旋溝が単純であり、溝形状の変化がないためスク
リュの溝で溝断面積を順次小さくしても、原料内の空気
をシリンダ元部へ戻すことができない。また、シリンダ
の溝を通って未溶融樹脂が先に進む。その結果、原料樹
脂の喰い込み不良・押し出し量の変動であるサージング
・分散不良等の問題があった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、シリンダの内周面に簡単な構造の螺旋溝を施
すだけで、十分な混練と速い搬送を兼ね備えた高混練、
高吐出形の熱可塑性樹脂混練用押出機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 <第1の発明の要旨>本発明は、シリンダと、このシリ
ンダ内に挿通した回転自在なスクリュを具え、さらに前
記シリンダの混練部の内周面に多条のフライトをもって
前記スクリュの螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝が形
成され、前記シリンダの元部から供給された熱可塑性樹
脂を混練・溶融して、この熱可塑性樹脂をシリンダ先端
から押し出す熱可塑性樹脂混練用押出機において、前記
シリンダの混練部の内周面に多条の螺旋溝を形成するフ
ライトの高さをシリンダの元部から先端に向かって漸減
させた熱可塑性樹脂混練用押出機である。上記のシリン
ダの内周面に形成された螺旋溝の形状は普通は円弧形で
あるが、四角形その他の多角形とすることもできる。
【0007】<第2の発明の要旨>シリンダと、このシ
リンダ内に挿通した回転自在なスクリュを具え、さらに
前記シリンダの混練部内周面に多条のフライトをもって
前記スクリュの螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝が形
成され、前記シリンダの基部から供給された熱可塑性樹
脂を混練・溶融して、この熱可塑性樹脂をシリンダ先端
から押し出す熱可塑性樹脂混練用押出機において、前記
のシリンダの混練部の内周面に設けられた多条の螺旋溝
に、前記螺旋溝を仕切る複数の堰を設けたことを特徴と
する熱可塑性樹脂混練用押出機である。
【0008】上記の堰として、フライトに直交するもの
を例示することができるが、その他に螺旋溝と同一の螺
旋角度で交差するもの、その他適宜の角度のものであっ
てもよい。さらに、堰をもってフライトを寸断する形式
のものも例示することができる。さらに、上記のシリン
ダの内面に複数条の螺旋溝の形状は普通は円弧形である
が、四角形その他の多角形とすることもできる。
【0009】<第3の発明の要旨>シリンダ2と、この
シリンダ2内に挿通した回転自在なスクリュ3を具え、
さらに前記シリンダ2の混練部8の内周面に多条のフラ
イト11をもって前記スクリュ3の螺旋方向と反対方向
の多条の螺旋溝12が形成され、前記シリンダ2の基部
9から供給された熱可塑性樹脂を混練・溶融して、この
熱可塑性樹脂をシリンダ2先端から押し出す熱可塑性樹
脂混練用押出機において、前記シリンダ2の内面に多条
の螺旋溝12を形成するフライト11の高さHがシリン
ダ2の元部から先端に向かって漸減するとともに、前記
螺旋溝12を仕切る複数の堰18が前記螺旋溝12に設
けられたことを特徴とする熱可塑性樹脂混練用押出機で
ある。
【0010】なお、前記第1、第2の発明と同様にシリ
ンダの内面に形成された螺旋溝の形状は普通は円弧形で
あるが、四角形その他の多角形とすることもできる。ま
た、上記のシリンダの内面に形成された複数条の螺旋溝
の形状は普通は円弧形であるが、四角形その他の多角形
とすることもできる。
【0011】さらに、上記の堰として、フライトに直交
するものを例示することができるが、その他に螺旋溝と
同一の螺旋角度で交差するもの、その他適宜の角度のも
のであってもよい。さらに、堰をもってフライトを寸断
する形式のものも例示することができる。
【0012】
【作用】
<第1の発明による作用>シリンダ内に原料樹脂が投入
されてスクリュ3が回転すると、この原料樹脂は圧縮さ
れながらスクリュの回転にしたがって、次第にシリンダ
3の先端方向に移送される。このとき、この先端方向に
移送される原料樹脂は、スクリュと反対方向のシリンダ
の螺旋溝と、スクリュの螺旋溝との間を往復し、シリン
ダとスクリュの両螺旋溝間において十分に溶融混練され
る。そして、スクリュの回転により、シリンダも原料樹
脂を搬送する。
【0013】この際、シリンダの内面に螺旋溝を形成す
るフライトの高さがシリンダの元部側から先端部側に向
かって漸減するので、シリンダは原料樹脂を先端部側に
向かって徐々に圧縮すると同時に、原料樹脂内の空気を
シリンダの元部側へ戻す。また、未溶融樹脂が溝に沿っ
て先へ進むのを防ぐ。そのために混練性が向上する。
【0014】<第2の発明による作用>原料樹脂の混練
・搬送は第1の発明と同じであるが、シリンダの混練部
の内周面に設けられた螺旋溝に設けられた複数の堰は、
未溶融樹脂がシリンダの螺旋溝に沿って先端部側に移動
するのを防ぐ。そのために、堰の部分で原料樹脂が確実
にスクリュ側に送られ、溶融・混練が十分に行われる。
【0015】<第3の発明による作用>原料樹脂は圧縮
されながら螺旋状のスクリュの回転にしたがって、次第
にシリンダの先端方向に移送される。このとき、この先
端方向に移送される原料樹脂は、スクリュと反対方向の
シリンダの螺旋溝と、スクリュの混練部の螺旋溝との間
を往復し、シリンダとスクリュの両溝間において十分に
溶融混練される。
【0016】このとき、シリンダの内周面に螺旋溝を形
成するフライトの高さがシリンダの元部から先端に向か
って漸減するので、シリンダは原料樹脂を先端に向かっ
て徐々に圧縮すると同時に、原料樹脂内の空気をシリン
ダの元部側へ戻す。また、未溶融樹脂が溝に沿って先へ
進むのを防ぐ。そのために、混練性がを向上する。
【0017】同時に、シリンダの混練部の内周面の螺旋
溝に設けられた複数の堰は、未溶融樹脂がシリンダの螺
旋溝に沿って先端側に移動するのを防ぐ。そのために、
堰の部分で原料樹脂が確実にスクリュ側に送られ、溶融
・混練が十分に行われる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0019】
【実施例1】第1の実施例を図1、図2、図3及び図7
を参照して説明する。図面は、本発明の押出機に用いら
れる混練用シリンダ、及びスクリュの構造を示したもの
である。図1はシリンダの軸方向断面図、図2は混練部
におけるスクリュの部分拡大側面図、図3は混練部にお
けるスクリュの変形例の部分拡大側面図、図7は押出機
全体を示す断面図である。
【0020】この押出機1においては、図7に示すよう
に円筒形のシリンダ2の内側にスクリュ3が挿通されて
いる。このシリダ2には、元部9には上部に開口した材
料供給口4が、中間部には脱気口7がそれぞれ設けられ
ている。前記材料供給口4は漏斗状のホッパである。さ
らに、前記シリンダ2の外周面にはヒータ5が一定間隔
をおいて複数並設されていて、このヒータ5によって、
シリンダ2に送り込まれた原料樹脂が加熱・溶融され
る。
【0021】押出機1の略中央部は混練部8となってお
り、この混練部8の長さLは、スクリュ3の外径Laの
数倍〜十数倍となっている。また、シリンダ2の内周面
に断面が略四角形条の多条溝12が設けられている。こ
の多条溝12は、スクリュ混練部8において内周面に図
1において矢印で示すようにシリンダ2の元部9側から
先端部10側にかけてシリンダのフライト11の内径D
は同一であるが、溝11の深さHは徐々に小さく形成さ
れる。そして、螺旋溝12の隅部17は曲面に形成され
ており、この隅部17に原料樹脂が残留することが防止
される。
【0022】ここでシリンダ2の内周面に形成された溝
を1条にすると、シリンダ2の内部の左右、又は上下の
圧力バランスが崩れ易く、スクリュ3の回転が速くなる
と、スクリュ3とシリンダ2間にいわゆる”かじり”が
発生するので、この溝の条数は2条以上としてある。
【0023】前記のシリンダ2に挿通されるスクリュ3
は、図2に示すように混練部8においてシリンダ2の多
条溝12に対応するものである。そして、スクリュ3は
多条に形成され、図2において矢印で示すように溝14
の深さが先端側に向かって漸減する。
【0024】さらに、前記のスクリュ3は図3に示すよ
うにように混練部8において、フライト13と、これら
フライト13の間に設けられた螺旋溝14からなり、こ
の螺旋溝14は一定周期をおいて反復連続する最浅部1
5、及び最深部16から構成されているものを用いるこ
ともできる。前記最浅部15は線状をなしており、前記
フライト13と同一角度で交差する方向に螺旋を描くよ
うに配されている。また前記最浅部15とフライト13
に囲まれた部分は、最深部16を構成する。
【0025】混練部8以外の部分のスクリュ3と、これ
を取り囲むシリンダ2の形状は、従来型の押出機と同様
の形式である。すなわち、シリンダ2の内面は単純円筒
形であり、スクリュ3の外面形状は一条ねじの螺旋構造
である。なお、図7に示す押出機は図3に示すスクリュ
を挿通したものである。
【0026】押出機において用いられる熱可塑性樹脂材
料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテ
ン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ABS等
のスチレン系樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニール、その他の
熱可塑性樹脂単体及びこれらの混合物に、タルク、炭酸
カルシウム、マイカ、ガラス繊維、炭素繊維等の充填材
や酸化防止材、顔料、難燃材、可塑剤等の添加剤を一種
以上配合してなる複合材料を例示することができる。な
お、スクリュ3としては図2及び図3に示すものの他
に、後述する図5に示すもの、その他適当の形状のもの
を選択して実施することが可能である。
【0027】〔実施例1の作用・効果〕シリンダ元部9
より供給された原料樹脂は、スクリュ3の回転によりシ
リンダ先端部10へと送られる。このとき、混練部8に
おいてシリンダ2の内周面に設けられた多条の螺旋溝1
2は、元部側から先端部側に向かってその深さが漸減
し、原料樹脂を圧縮する。さらに原料樹脂は、ヒータ5
により加熱されると同時に、内部的にも発熱して均一に
可塑化される。そして、螺旋溝12の隅部17は曲面と
なっているので原料樹脂が前記隅部17に残留すること
がなく、熱安定性の悪い材料でも分解せず搬送すること
ができる。
【0028】一方、シリンダ2の元部9側から先端部1
0側にかけてフライト11高さHが徐々に小さく形成さ
れているので原料樹脂の送りが強められる。そして、螺
旋溝12内の未溶融樹脂は前記螺旋溝12の深さが先端
部側に向け漸減することにより圧縮されるため、未溶融
樹脂がシリンダ2の螺旋溝12を伝わって先へ進むこと
が防止される。その結果、溶融が十分に行われる。同時
に、原料樹脂の内部に混入していた空気が圧縮されてシ
リンダ2の元部9側へ戻される。
【0029】そして、原料樹脂はシリンダ2の先端方向
に移送されながら、徐々に加熱、圧縮されて溶融すると
ともに混練される。また、原料樹脂が溶融した際に発生
するガスは脱気口7から放出する。
【0030】さらに、図3に示すスクリュ3を用いた場
合には、上記のようにシリンダに設けられた螺旋溝12
による作用に加えて、最深部16にある原料樹脂が最浅
部16へ移動するとき、この樹脂の移動する流路が狭ま
るので、シリンダ2の多条の螺旋溝12を通じて、原料
樹脂が図3に示す矢印方向へ分流される。これらは分流
される直前に、高圧に圧縮されて高い剪断がかかるた
め、樹脂の位置交換と混練が促進される。その後、原料
樹脂が分流されることにより分配混合される。分流後
は、圧力が開放されるので、樹脂温度が必要以上に上昇
することはない、よって樹脂の物性に変化がなく、スク
リュ3の高速回転による高吐出化を可能にする。
【0031】従って、この実施例によれば、未溶融樹脂
の存在はなく、さらに原料樹脂の内部に混入していた空
気が圧縮されてシリンダ2の元部9側へ戻されるのであ
るから、空気の混入による原料樹脂の喰い込み不良・サ
ージング・分散不良等のおそれは全く無くなった。
【0032】
【実施例2】第2の実施例を図4と図5を参照して説明
する。この実施例は、図4に示すようにシリンダ2の混
練部8において、内周面に設けられた多条の螺旋溝12
には、この螺旋溝12を形成するフライト11に交差し
て前記の螺旋溝12を仕切る複数の堰18を設けたもの
である。この堰18はフライト11の高さよりも僅かに
低く構成した。なお、前記の堰18のフライト11に対
する交差は直角であるものが図示されているが、交差角
は任意のものを選択実施することが可能である。
【0033】さらに、本発明実施例において、スクリュ
3には図5に示すものをシリンダ2に挿通したものを示
す。すなわち、図5においてスクリュ3の混練部8にお
ける最大外径部19に、螺旋状に連続するように配列し
た球面状凹部20が設けられている。ここでは、最大外
径部19とシリンダ2の内側面の間の間隙が図2・図3
に示すスクリュに比して非常に小さくなっている。
【0034】そして、シリンダ2の元部9から供給され
た原料樹脂が、スクリュ3の回転によりシリンダの先端
部10へと移送される。混練部8においては、球面状凹
部20に進入した原料樹脂が最大外径部19へ移動する
際、この樹脂が移動するための流路がスクリュ3側に無
くなるため、図5の矢印の方向へ分流される。なお、ス
クリュ3として、図5に示すものの他に図2、図3に示
すもの、その他のスクリュ3を使用することもできる。
【0035】〔実施例2の作用・効果〕この実施例で
は、実施例1と同様にシリンダ元部9よりスクリュ3に
投入された原料樹脂は、スクリュ3の回転に伴って混練
部8に至る。そこで、原料樹脂がヒータ5により温めら
れ、かつ原料樹脂が内部的にも発熱する。混練部8では
原料樹脂はシリンダ2の螺旋溝12に流出し、この螺旋
溝に設けられた堰18によって未溶融樹脂が先端部10
側に移動するのが妨げられる。このために、未溶融の原
料樹脂の存在は全くなくなり、混練性の良い製品が得ら
れる。
【0036】
【実施例3】実施例3を図6について説明する。シリン
ダ2には内周面に断面が略四角形条の多条の螺旋溝12
が設けられている。この螺旋溝12は混練部8におい
て、内周面に図6に矢印で示すようにシリンダ2の元部
9側から先端部10側にかけてシリンダのフライト11
の内径Dは同一であるが、フライト11の高さHは徐々
に小さく形成される。そして、螺旋溝12の隅部17は
曲面に形成されており、この隅部17に原料樹脂が残留
することが防止される。
【0037】ここでシリンダ2の内面に形成された螺旋
溝を1条にすると、シリンダ2の内部の左右、又は上下
の圧力バランスが崩れ易く、スクリュ3の回転が速くな
ると、スクリュ3とシリンダ2間にいわゆる”かじり”
が発生するので、この螺旋溝12の条数は2条以上とし
てある。
【0038】さらに前記シリンダ2の混練部8におい
て、内周面に設けられた多条の螺旋溝12には、前記の
螺旋溝12を仕切る複数の堰18を設けた。この堰18
はフライト11の高さよりも僅かに低く構成した。な
お、前記の堰18のフライト11に対する交差は直角で
あるものが図示されているが、交差角は任意のものを選
択実施することが可能である。さらに、実施例3に示す
シリンダ2の内周面に挿通されるスクリュ3は前記実施
例1及び2と同様に、図2・図3・図5に示すものを用
いることができる。
【0039】〔実施例3の作用・効果〕この実施例で
は、前記実施例1・2と同様にシリンダ元部9よりスク
リュ3に投入された原料樹脂は、スクリュ3の回転に伴
って混練部8に至る。そこで、原料樹脂がヒータ5によ
り温められ、かつ原料樹脂が内部的にも発熱して原料樹
脂を圧縮して均一に可塑化される。混練部8では原料樹
脂はシリンダ2の内周面に設けられた多条の螺旋溝12
に流出する。
【0040】そして、原料樹脂の内部に混入していた空
気が圧縮されてシリンダ2の元部9側へ戻される。この
ために空気の混入による原料樹脂の喰い込み不良・サー
ジング・分散不良等のおそれは全く無い。さらに、螺旋
溝12の隅部17は曲面となっているので原料樹脂がこ
の隅部17に残留することがなく、熱安定性の悪い材料
でも分解せず搬送することができる。
【0041】さらに、この螺旋溝に設けられた堰18に
よって未溶融樹脂が先端に移動するのが妨げられる。こ
のために、未溶融の原料樹脂の存在は全くなくなり、実
施例1・実施例2の場合よりもなお一層混練性の良い製
品が得られる。
【0042】
【発明の効果】第1の発明によれば、シリンダとスクリ
ュの両溝間において十分に溶融混練されるシリンダの内
面に多条の螺旋溝を形成するフライトの高さがシリンダ
の元部から先端に向かって漸減するので、原料樹脂内の
空気をシリンダの元部へ戻し、原料の喰込み不良・サー
ジング・分散不良が防止される。
【0043】第2の発明によればシリンダに形成された
堰が、混練部においてシリンダ溝に沿っての未溶融原料
樹脂の移動を十分に防止するので、原料の高混練が確実
に行われるようになった。
【0044】第3の発明によれば原料樹脂内の空気をシ
リンダの元部へ戻し、原料の喰込み不良・サージング・
分散不良が防止され、さらに、原料の高混練が確実に行
われるようになった。このために混練性の一層良い製品
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出機のシリンダの実施例1のシリン
ダの軸方向断面図である。
【図2】実施例1に用いたスクリュの混練部の拡大側面
図である。
【図3】実施例1に用いたスクリュの変形例の混練部の
拡大側面図である。
【図4】本発明の押出機のシリンダの実施例2のシリン
ダの軸方向断面図である。
【図5】実施例2に用いたスクリュの混練部の拡大側面
図である。
【図6】実施例3に用いたスクリュの混練部の拡大側面
図である。
【図7】本発明の熱可塑性樹脂混練用押出機の全体の概
略を示す軸方向断面図である
【符号の説明】
1 押出機 2 シリンダ 3 スクリュ 8 混練部 9 元部 11 シリンダのフライト 12 シリンダの螺旋溝 13 スクリュのフライト 14 スクリュの螺旋溝 18 堰

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ2と、このシリンダ2内に挿通
    した回転自在なスクリュ3を具え、さらに前記シリンダ
    2の混練部8の内周面に多条のフライト11をもって前
    記スクリュ3の螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝12
    が形成され、前記シリンダ2の元部9から供給された熱
    可塑性樹脂を混練・溶融して、この熱可塑性樹脂をシリ
    ンダ2先端部10から押し出す熱可塑性樹脂混練用押出
    機において、前記シリンダ2の混練部8の内周面に多条
    の螺旋溝12を形成するフライト11の高さHがシリン
    ダ2の元部9側から先端部10側に向かって漸減するこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂混練用押出機。
  2. 【請求項2】 シリンダ2と、このシリンダ2内に挿通
    した回転自在なスクリュ3を具え、さらに前記シリンダ
    2の混練部8の内周面に多条のフライト11をもって前
    記スクリュ3の螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝13
    が形成され、前記シリンダ2の元部9から供給された熱
    可塑性樹脂を混練・溶融して、この熱可塑性樹脂をシリ
    ンダ2先端部10から押し出す熱可塑性樹脂混練用押出
    機において、前記のシリンダ2の混練部8の内周面に設
    けられた多条の螺旋溝12に、前記螺旋溝を仕切る複数
    の堰18が設けられたことを特徴とする熱可塑性樹脂混
    練用押出機。
  3. 【請求項3】 シリンダ2と、このシリンダ2内に挿通
    した回転自在なスクリュ3を具え、さらに前記シリンダ
    2の混練部8の内周面に多条のフライト11をもって前
    記スクリュ3の螺旋方向と反対方向の多条の螺旋溝12
    が形成され、前記シリンダ2の元部9から供給された熱
    可塑性樹脂を混練・溶融して、この熱可塑性樹脂をシリ
    ンダ2の先端部10から押し出す熱可塑性樹脂混練用押
    出機において、前記シリンダ2の混練部8の内周面に多
    条の螺旋溝12を形成するフライト11の高さHがシリ
    ンダ2の元部から先端に向かって漸減するとともに、前
    記螺旋溝12を仕切る複数の堰18が前記螺旋溝12に
    設けられたことを特徴とする熱可塑性樹脂混練用押出
    機。
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