JP3659296B2 - 端子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線接続用の端子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線接続用の端子装置は、例えば、照明器具用のインバータ点灯装置などの基板に取り付けられ、その基板に対して電線を接続する基板用端子台として使用されている。
【0003】
このような端子装置では、例えば、実公平7−11410号公報に記載されているように、端子およびこの端子が収納される端子ケースを有し、端子ケースの電線挿入孔に挿入される電線に対して端子が電気的接続状態で抜け止め係止するようになっている。
【0004】
端子は、電線受面部、この電線受面部の一端から折曲されるとともに電線挿入孔が設けられた電線挿入面部、この電線挿入面部から電線受面部に向けて折曲された鎖錠片部、電線受面部の側部または他端から折曲された脚部を有している。
【0005】
端子ケースは、下面から端子の脚部が突出する状態にその端子が収納される端子収納部を有するケース体、ケース体の端子収納部の開口を閉塞するカバーを有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の端子装置では、端子の電線受面部の側部または他端から脚部を折曲しているため、端子の展開状態において、電線受面部から脚部が突出し、端子の板材から展開状態の端子を切り出す際に、端子として使用されない部分が多く残り、つまり板材に対する材料取りが悪く、端子のコストが高くなる問題がある。
【0007】
また、端子ケースは、ケース体とカバーとの2部品を必要とし、部品点数が増加し、組立性が悪い問題がある。特に、インバータ点灯装置などの電源装置では2極を1組として端子台が2つずつ使用されるので、この場合には端子ケースとして4部品を必要とし、部品点数が増加する。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、脚部を有する端子を材料取りよく形成できる端子装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の端子装置は、電線受面部、この電線受面部の一端から折曲されるとともに電線挿入孔が設けられた電線挿入面部、この電線挿入面部から前記電線受面部に向けて折曲された鎖錠片部、この鎖錠片部の幅方向中央域から切り起こされた第1の脚部、前記電線受面部の他端側から切り起こされた第2の脚部を有する端子と、前記第1の脚部および第2の脚部が突出する状態で前記端子が収納される端子ケースとを具備しているものである。
【0010】
そして、鎖錠片部から第1の脚部を、電線受面部から第2の脚部をそれぞれ切り起こすことにより、2つの脚部を有する端子を材料取りよく形成でき、例えばリボン材を使用して安価に構成でき、しかも、第1の脚部を鎖錠片部の幅方向中央域から切り起こすことにより、鎖錠片部と電線受面部との間への電線の挿入時に、その電線に対する鎖錠片部の接触が鎖錠片部の幅方向で均一な状態を保って安定し、電線の接続が確実になる。
【0011】
請求項2記載の端子装置は、請求項1記載の端子装置において、端子ケースは、第1のヒンジ部を介して互いに開閉可能に一体形成され、それぞれ互いに閉じられる一面側から端子が組み込まれる端子収納部を有する一対のケース体と、この一方のケース体に第2のヒンジ部を介して一体形成され、その第2のヒンジ部を介して一方のケース体の一面側に折曲されて前記一対のケース体の端子収納部間に介在される絶縁壁体とを備えているものである。
【0012】
そして、一対のケース体および絶縁壁体をそれぞれ各ヒンジ部を介して一体形成したことにより、部品点数を少なくするとともに、一対のケース体を開いた状態で同一方向から各ケース体の端子収納部に端子を組み込むことが可能で、組立性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
端子装置は、例えば、照明器具用のインバータ点灯装置などの基板Bに取り付けられ、その基板Bに対して電線を接続する基板用端子台として使用される。
【0015】
端子装置は、2極一体形であり、一対の端子11、この一対の端子11を収納する端子ケース12を有している。
【0016】
端子11は、図1および図2に示すように、例えば、導電性およびばね性を有する薄い板材を端子素材として形成されており、略長方形状の電線受面部21を有し、この電線受面部21の長手方向の一端からほぼ直角に電線挿入面部22が折曲形成され、この電線挿入面部22の先端から湾曲部23を介して電線受面部21に向けて鎖錠片部24が折曲形成されている。
【0017】
電線挿入面部22には電線受面部21に臨んで図示しない電線(被覆電線の場合には、被覆体が切り取られた芯線)が挿入される電線挿入孔25が形成されている。
【0018】
湾曲部23を含む鎖錠片部24の幅方向中央域からは、電線挿入面部22の先端側に連結される連結部26を残して第1の脚部27が切り起こし形成されている。この第1の脚部27の切り起こすことによって湾曲部23を含む鎖錠片部24には溝部28が形成されるが、この溝部28の先端位置は、鎖錠片部24の先端より離れた中間位置にあり、すなわち電線挿入孔25から挿入される電線の挿入域より離れて電線の挿入に影響のない位置とされている。
【0019】
電線受面部21の長手方向の他端には保持片部29が形成されているとともに、一側縁部からは保持片部29に連結される連結部30を残して第2の脚部31が切り起こし形成されている。この第2の脚部31を切り起こすことによって電線受面部21の一側部には切欠部32が形成されるが、電線受面部21の幅方向での切欠部32の位置は、電線挿入孔25から挿入される電線の挿入域より側方に離れて電線の挿入に影響のない位置とされている。
【0020】
また、図2および図3に示すように、端子ケース12は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂材料にて一体に形成されており、第1のヒンジ部41を介して互いに開閉可能に一体形成された一対のケース体42a ,42b 、および一方のケース体42a に第2のヒンジ部43を介して一体形成された絶縁壁体44を有している。
【0021】
一対のケース体42a ,42b は、略直角三角形状の外形状に形成されるとともに、一対の第1のヒンジ部41を介して略対称形状に形成されており、一対の第1のヒンジ部41を介して互いに閉じ合わせることによって2極一体形の端子ケース12の外形状が形成されるようになっている。
【0022】
各ケース体42a ,42b の互いに閉じられる一面側はそれぞれ接合面51とされ、各接合面51には端子11を収納する略直角三角形状で凹状の端子収納部52が開口形成されている。
【0023】
各ケース体42a ,42b は、略直角三角形状の側面部53を有し、この側面部53の一辺に前面部54が形成され、この前面部54に略直角な側面部53の一辺に上面部55が形成され、側面部53の残りの一辺に底面部56が形成され、これら側面部53、前面部54、上面部55および底面部56によって、接合面51に開口する端子収納部52が形成されている。
【0024】
端子収納部52の内壁面には、収納された端子11を保持する複数の保持突部57〜60が突出形成されている。すなわち、前面部54には端子11の電線挿入面部22の外面を保持する保持突部57が、上面部55には端子11の電線受面部21の外面を保持する保持突部58が、底面部56には湾曲部23を保持する保持突部59および保持片部29を保持する保持突部60が、それぞれ突出形成されている。
【0025】
各ケース体42a ,42b の前面部54の外面には電線挿入筒部61がそれぞれ突出形成され、各電線挿入筒部61から前面部54および保持突部57にかけて端子収納部52に連通する電線挿入孔62が形成されている。電線挿入孔62の電線挿入筒部61側の端部は電線の被覆体も進入するように径大に形成され、電線挿入孔62の電線収納部52に臨む端部側は電線の芯線のみが挿通されるように径小に形成されている。
【0026】
各ケース体42a ,42b の底面部56には、端子11の各脚部27,31がそれぞれ挿通されるスリット63,64が底面部56を貫通するとともに接合面51に開口するように形成されている。
【0027】
各ケース体42a ,42b の上面部55には、一対の第1のヒンジ部41が一体に形成され、結合溝65が上面部55を貫通するとともに接合面51に開口するように形成され、端子収納部52に収納される端子11の切欠部32の鎖錠片部24側に近い位置(端子11に電線が接続された場合に鎖錠片部24の先端が切欠部32を通じて臨む位置)に対応してリリース孔66が形成されている。
【0028】
一方のケース体42a の保持突部59の部分には円柱状の結合突部67が突出形成され、他方のケース体42b の保持突部59の部分には結合突部67が圧入されて互いに結合される結合孔68が形成されている。
【0029】
一方のケース体42a の後部(上面部55と底面部56との間)に第2のヒンジ部43が一体に形成され、この部分に対応して接合面51に対して凹状となって絶縁壁体42が嵌合される溝部69が形成されている。
【0030】
また、絶縁壁体42は、一方のケース体42a の端子収納部52の内側に嵌合可能とする略直角三角形状に形成され、上縁には各ケース体42a ,42b の結合溝65に嵌合される結合突起70が形成され、下縁には結合突部67との干渉を避ける切欠凹部71が形成されているとともに各スリット63,64に挿入される突片部72,73が突出形成されている。結合突起70は、絶縁壁体42の一方のケース体42a に接合される面側には面一であり、絶縁壁体42の他方のケース体42b に接合される面側には突出形成されている。
【0031】
そして、端子装置を組み立てる場合には、図2に示すように、一対のケース体42a ,42b を第1のヒンジ部41を介して開くとともに、絶縁壁体44を一方のケース体42a から第2のヒンジ部43を介して開き、端子ケース12を展開状態とし、各ケース体42a ,42b の端子収納部52が同一方向に臨んで露出するようにする。
【0032】
この状態で各端子11を各ケース体42a ,42b の端子収納部52に対して接合面51側から組み込む。すなわち、端子11の電線受面部21を端子収納部52の保持突部58の内側に、電線挿入面部22を端子収納部52の保持突部57の内側に、湾曲部23を端子収納部52の保持突部58の内側に、保持片部29を端子収納部52の保持突部60の内側にそれぞれ挿入するとともに、各脚部27,31をスリット63,64に挿入する。
【0033】
絶縁壁体44を第2のヒンジ部43を介して折り曲げながら一方のケース体42a の内側の端子収納部52に嵌合し、結合突起70を結合溝65に嵌合し、突片部72,73をスリット63,64に嵌合し、これらの嵌合によって絶縁壁体44は一方のケース体42a の内側の嵌合された状態で仮り止め固定される。
【0034】
一対のケース体42a ,42b を、各接合面51が接合するように第1のヒンジ部41を介して互いに折り曲げながら閉じ合わせる。これにより、結合突部67が結合孔68に圧入するとともに、絶縁壁体44の結合突起70が他方のケース体42b の結合溝65に嵌合し、図4および図5に示すように、一対のケース体42a ,42b が互いに結合固定されて端子ケース12が一体化される。
【0035】
端子装置の組立状態では、一対のケース体42a ,42b が閉じ合わされることで、各端子収納部52の開口側が閉じられ、各端子11が隠蔽状態に収納され、さらに、それら一対の端子11間には絶縁壁体44が介在されて、一対の端子11の絶縁性が確保されている。各ケース体42a ,42b の底面部56からは各脚部27,31が突出されている。
【0036】
また、端子装置を基板Bに装着する場合には、端子ケース12から突出する各脚部27,31を基板Bに通し、各脚部27,31が突出する基板Bの面側においてその面側に形成された回路配線にはんだ付けし、電気的に接続するとともに機械的に固定する。
【0037】
また、端子装置に電線を接続する場合には、被覆体を切り取って芯線を露出させた電線の先端を端子ケース12の電線挿入孔62から挿入する。挿入される電線は、端子11の電線挿入孔25を通じて、鎖錠片部24に接触し、その鎖錠片部24を押圧して弾性変形させながら、電線受面部21と鎖錠片部24との間に挿入される。
【0038】
挿入された電線には鎖錠片部24が食い付いた状態で圧接し、電線と端子11とが電気的に接触されるとともに、電線が鎖錠片部24で抜け止め係止される。
【0039】
電線の接続によって弾性変形された鎖錠片部24の先端位置は、端子11の切欠部32を通じて端子ケース12のリリース孔66に臨む位置に移動される。
【0040】
また、接続された電線を外す場合には、棒状物を端子ケース12のリリース孔66から挿入し、端子11の切欠部32を通じてリリース孔66に臨む鎖錠片部24の先端を電線挿入方向に沿った後方へ押動させ、その鎖錠片部24を電線から離反させることにより、電線を抜き外すことができる。
【0041】
以上のように、鎖錠片部24から第1の脚部27を、電線受面部21から第2の脚部31をそれぞれ切り起こすことにより、2つの脚部27,31を有する端子11を材料取りよく形成でき、例えばリボン材を使用して安価に構成できる。しかも、第1の脚部27を鎖錠片部24の幅方向中央域から切り起こすことにより、鎖錠片部24と電線受面部21との間への電線の挿入時に、その電線に対する鎖錠片部24の接触が鎖錠片部24の幅方向で均一な状態を保って安定し、電線の接続を確実にできる。
【0042】
また、一対のケース体42a ,42b および絶縁壁体44をそれぞれ各ヒンジ部41,43を介して一体形成したことにより、部品点数を少なくできるとともに、一対のケース体42a ,42b を開いた状態で同一方向から各ケース体42a ,42b の端子収納部52に各端子11を容易に組み込むことができ、組立性を向上できる。
【0043】
特に、2極一体形の端子装置として、一対の端子11と端子ケース12との3部品のみで構成でき、部品点数を少なくし、安価に構成できる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の端子装置によれば、鎖錠片部から第1の脚部を、電線受面部から第2の脚部をそれぞれ切り起こすことにより、2つの脚部を有する端子を材料取りよく形成でき、例えばリボン材を使用して安価に構成でき、しかも、第1の脚部を鎖錠片部の幅方向中央域から切り起こすことにより、鎖錠片部と電線受面部との間への電線の挿入時に、その電線に対する鎖錠片部の接触が鎖錠片部の幅方向で均一な状態を保って安定し、電線の接続を確実にできる。
【0045】
請求項2記載の端子装置によれば、請求項1記載の端子装置の効果に加えて、一対のケース体および絶縁壁体をそれぞれ各ヒンジ部を介して一体形成したことにより、部品点数を少なくできるとともに、一対のケース体を開いた状態で同一方向から各ケース体の端子収納部に端子を容易に組み込むことができ、組立性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端子装置の一実施の形態を示す端子の斜視図である。
【図2】同上端子を組み込んだ展開状態の端子ケースの側面図である。
【図3】同上展開状態の端子ケースの底面図である。
【図4】同上端子装置の正面図である。
【図5】同上端子装置の平面図である。
【符号の説明】
11 端子
12 端子ケース
21 電線受面部
22 電線挿入面部
24 鎖錠片部
25 電線挿入孔
27 第1の脚部
31 第2の脚部
41 第1のヒンジ部
42a ,42b ケース体
43 第2のヒンジ部
44 絶縁壁体

Claims (2)

  1. 電線受面部、この電線受面部の一端から折曲されるとともに電線挿入孔が設けられた電線挿入面部、この電線挿入面部から前記電線受面部に向けて折曲された鎖錠片部、この鎖錠片部の幅方向中央域から切り起こされた第1の脚部、前記電線受面部の他端側から切り起こされた第2の脚部を有する端子と、
    前記第1の脚部および第2の脚部が突出する状態で前記端子が収納される端子ケースと
    を具備していることを特徴とする端子装置。
  2. 端子ケースは、
    第1のヒンジ部を介して互いに開閉可能に一体形成され、それぞれ互いに閉じられる一面側から端子が組み込まれる端子収納部を有する一対のケース体と、
    この一方のケース体に第2のヒンジ部を介して一体形成され、その第2のヒンジ部を介して一方のケース体の一面側に折曲されて前記一対のケース体の端子収納部間に介在される絶縁壁体とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の端子装置。
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