JP3659286B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機等の画像形成装置に係り、特に、中間転写体若しくは記録材の移動経路に沿って複数の画像形成ユニットを並列的に配設した所謂タンデムエンジン型と称される画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の画像形成装置としては、例えば水平方向に沿う中間転写ベルトに対して複数の画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を並列的に配設し、各画像形成ユニットの感光ドラム等の像担持体上に各色成分のトナー像を夫々形成し、中間転写ベルトに前記各画像形成ユニットから順次トナー像を転写させた後に、中間転写ベルト上の多重転写トナー像を用紙上に一括転写するようにした所謂タンデムエンジン型と称されるものが既に知られている。尚、中間転写ベルトを使用せずに、用紙搬送用の搬送ベルトを配設し、各画像形成ユニットからの各色成分トナー像を搬送ベルト上の用紙に順次転写するようにしたものも既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のタンデムエンジン型の画像形成装置にあっては、各画像形成ユニット毎に各色成分画像の潜像書き込みタイミングを精度良く位置合わせしたとしても、同一カラー画像を複数枚形成する場合、用紙間のカラー画像の色合いがばらつき易いという技術的課題が見られた。
尚、このような技術的課題は、単一の像担持体上に各色成分トナー像を順次形成し、例えば中間転写ベルト等の中間転写体を介して用紙に転写するようにしたり、あるいは、転写ドラムに保持された用紙に直接転写するようにした所謂単一エンジン型の画像形成装置にはそれほど顕著には見られない。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、記録材のカラー画像品質のばらつきを最小限に抑えるようにしたタンデムエンジン型の画像形成装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上述した技術的課題を検討したところ、以下のような知見に到達した。
すなわち、各画像形成ユニットの像担持体はいずれも僅かながら偏心誤差を含んでいるため、像担持体が1周した際に、像担持体の外表面は主として1周期分のうねり成分を備えている。
このため、例えば像担持体と帯電器、現像器との間のギャップが前記うねり成分に伴って変動するため、帯電器で像担持体表面を均一に帯電したり、あるいは、現像器で一定の電位レベルのソリッド状静電潜像を可視像化したとしても、像担持体表面の帯電分布や、可視像化されたソリット像濃度が完全に均一になることはなく、前記うねり成分が影響を与えてしまうことが確認された。
このような状態において、従来のタンデムエンジン型の画像形成装置にあっては、各画像形成ユニット(エンジン)の各像担持体に対する各頁の作像開始位置(画像書き出し位置)を特に同期させていないため、各像担持体表面の電位分布や現像度合が各頁毎にばらついてしまい、各画像形成ユニットから生成される同一の各色成分トナー像自体がばらついてしまう。
このため、このような各色成分トナー像を多重転写すると、各色成分トナー像のばらつきが多重に影響することになり、その分、用紙上のカラー画像に対する色合いのばらつきが顕著に現れ易いものと考えられる。
すなわち、単一エンジン型の画像形成装置では、像担持体が一つであるため、カラー画像に対する色合いのばらつきはそれ程目立たないが、タンデムエンジン型の画像形成装置にあっては、複数の像担持体の個々のばらつきが同期していないため、カラー画像に対する色合いのばらつきが顕著に現れ易いのである。
【0005】
そこで、本発明者らは、各画像形成ユニットの各像担持体に対する各頁の作像開始位置を同期させ、各像担持体表面の電位分布や現像度合を各頁毎に合わせることを想起し、本発明を案出した。
すなわち、本発明の基本的構成は、図1(a)(b)に示すように、中間転写体2若しくは記録材3の移動経路に沿って複数の画像形成ユニット1(例えば1a〜1d)を並列的に配設し、各画像形成ユニット1には各色成分画像が担持される像担持体4を具備させ、各画像形成ユニット1の像担持体4上に形成された各色成分画像を記録材3に中間転写体2を介して若しくは直接転写する画像形成装置において、各画像形成ユニット1の像担持体4の周長をS、画像Gの作像ピッチ(画像Gの長さ+画像間スパン(インターイメージ長))をPとしたとき、P=n・S(n:整数又は1/整数)の関係を満たすことを特徴とするものである。
尚、図1(b)において、P1(P)は像担持体4の周長Sの1倍の作像ピッチを示し、また、P2(P)は像担持体4の周長Sの2倍の作像ピッチを例示したものである。
【0006】
このような技術的手段において、各画像形成ユニット1の作像制御系5としては、各画像形成ユニット1間の像担持体4上の作像開始位置をジョブ間を越えて常に同期させるものであることが好ましい。
ここでいうジョブは、1回の画像形成開始操作で1枚若しくは複数枚の記録材3に対して同一画像を作成することを1つの単位としている。
【0007】
また、作像制御系5による同期タイミングについては適宜選定して差し支えないが、記録材3上のカラー画像品質を良好に保つという観点からすれば、合成画像の色相差が最小となるように選定することが好ましい。
この場合、各画像形成ユニット1の作像制御系5としては、例えば各画像形成ユニット1の像担持体4周面の1回転に伴う画像濃度の変動成分を検知する変動成分検知手段と、この変動成分検知手段にて検知された変動成分に基づいて合成画像の色相差が最小となるように各像担持体4上の作像開始位置を決定する作像開始位置決定手段とを具備させるようにすればよい。
【0008】
ここで、変動成分検知手段としては、例えば各像担持体4周面のソリッド像の濃度を検知するようにしたり、あるいは、各像担持体4周面の均一帯電状態を検知するようにしたり、あるいは、像担持体4周面の偏心による軌跡を検知する等、像担持体4周面の1回転に伴う変動成分を検知し得るものであれば適宜選定して差し支えない。
また、作像開始位置決定手段としては、各変動成分に基づいて合成画像の色相差が最小となるアルゴリズムを採用するものであれば適宜選定してよい。
ここで色相差に着目している理由は視覚感度の高い色相差を最小にすることで良好なカラー画像品質を確保するためである。
【0009】
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
図1(a)(b)において、各画像形成ユニット1の像担持体4の周長をS、画像Gの作像ピッチをP(例えばP1,P2)としたとき、P=n・S(n:整数又は1/整数)の関係を満たしている。
このとき、各画像形成ユニット1の作像制御系5が、例えば各画像形成ユニット1間の像担持体4上の作像開始位置をジョブ間を超えて常に同期させると、各画像形成ユニット1の各像担持体4に対する各頁の作像開始位置が常に一定になるため、各像担持体4表面の電位分布や現像度合が各頁毎に一定の傾向になり、その分、各画像形成ユニット1から生成される同一の各色成分トナー像は各頁間でばらつくことなく一定になる。
このため、このような各色成分トナー像を多重転写しても、各頁間で各色成分トナー像のばらつきがない分、記録材3上のカラー画像に対する色合いはばらつくことなく一定になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用されたタンデムエンジン型の画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、画像形成装置は、例えば電子写真方式にて四つの各色成分(本実施の形態ではイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C),ブラック(K))画像(トナー像)を形成する画像形成ユニット20(20Y〜20K)と、各画像形成ユニット20にて形成された各色成分画像を順次転写(一次転写)保持する中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30上に転写された重ね画像を用紙(記録材)100に一括転写(二次転写)する一括転写装置50と、中間転写ベルト30上の残留トナーを除去するベルトクリーナ60と、一括転写された画像を用紙100上に定着させる定着装置70とを備えたものである。
【0011】
本実施の形態において、各画像形成ユニット20(20Y〜20K)は、夫々感光体ドラム(像担持体)21を有し、各像担持体21の周囲には、像担持体21が帯電されるコロトロン等の帯電装置22、帯電された像担持体21上に静電潜像が書込まれるレーザ走査装置などの露光装置23、像担持体21上に書込まれた静電潜像が各色成分トナーにて現像される現像装置24、像担持体21上のトナー画像が中間転写ベルト30に転写される転写ロールなどの一次転写装置25及び像担持体21上の残留トナーが除去されるクリーナ26を夫々配設したものである。
特に、本実施の形態では、像担持体21の周長をS、画像の作像ピッチをPとした場合に、P=n・S(n:整数又は1/整数)の関係を満足するように設定されている(図9参照)。
尚、27は一次転写処理前に処理されるコロトロン等の転写前処理装置、28はクリーニング処理前に処理されるコロトロン等のクリーニング前処理装置である。
【0012】
また、中間転写ベルト30は、複数(本実施の形態では六つ)の支持ロール31〜36に掛け渡されており、支持ロール31,32間に各像担持体21の配列方向に沿って略直線的に延びる直線部30aを有すると共に、この直線部30aに対して支持ロール35を下方側に最も離間配置し、更に、支持ロール32,33,34のなす角度が鋭角になるように支持ロール33を支持ロール32,34間を結ぶ直線よりも外側に配置すると共に、支持ロール35,36,31のなす角度が鈍角(本実施の形態では略180度に近い)になるように支持ロール36を支持ロール35,31を結ぶ直線よりも僅かに外側に配置するようにしたものである。
そして、本実施の形態では、支持ロール31がベルト駆動モータ(図示せず)にて駆動される駆動ロールとして用いられ、支持ロール32,34,36が従動ロールとして用いられ、また、支持ロール33が中間転写ベルト30の移動方向に略直交する方向の蛇行規制用の補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端を支点として傾動自在に設けられる)として用いられ、更に、支持ロール35が後述するように一括転写装置(二次転写装置)50のバックアップロールとして用いられる。
そしてまた、本実施の形態では、中間転写ベルト30の外周長Lは、像担持体21の周長Sの整数倍、例えば6〜10倍(本実施の形態では8倍)程度に設定されている。
【0013】
更に、本実施の形態において、一括転写装置50は、中間転写ベルト30の表面側にリトラクト自在に設けられ且つ接地されている転写ロール51と、この転写ロール51に対向する部位に設けられるバックアップロール52(本実施の形態では支持ロール35を兼用)と、このバックアップロール52に接触配置され且つ所定の直流バイアスが印加されるバイアスロール53とを備えたものである。
そして、本実施の形態では、用紙100はシュート101を通じて一括転写装置50の転写域(転写ロール51とバックアップロール52とのニップ域に相当)に突入するようになっている。
一方、一括転写装置50の下流側には用紙案内板102が設けられ、この用紙案内板102の下流側には、用紙100搬送用の例えば二つのトランスポート103,104が配設されており、後段側のトランスポート104の後方に定着装置70が配設されている。
【0014】
また、本実施の形態において、ベルトクリーナ60は、駆動ロール31及び支持ロール36に対応した箇所にリトラクト自在に設けられており、例えばブレード61にて中間転写ベルト30上の残留トナーを除去するようになっている。
尚、本実施の形態では、メンテナンス時などにおいて、ベルトクリーナ60が退避位置にリトラクトするようになっている。
【0015】
更に、本実施の形態では、最終段の画像形成ユニット20Kの後方に位置する中間転写ベルト30の上方位置には複数(本実施の形態では4つ)の濃度検知器80(具体的には80Y,80M,80C,80K:図3参照)が中間転写ベルト30の幅方向(移動方向に直交する方向)に並列配置されている。
【0016】
また、図3は本実施の形態で用いられる作像制御系を示すブロック図である。
同図において、符号110は画像(後述するサンプル画像を含む)を形成する際のタイミングを主として制御する画像形成タイミング制御装置であり、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等のマイクロコンピュータシステムにて構築される。また、111は各画像形成ユニット20(20Y〜20K)の像担持体21を駆動するサーボモータ等の像担持体駆動装置、112は各像担持体21の1回転の基準位置を検知する回転位置センサ(図中SNRで略記)である。
尚、図3において、帯電、露光、現像、一次転写、二次転写、定着は夫々帯電装置22、露光装置23、現像装置24、一次転写装置25、二次転写装置50、定着装置70を示す。
本実施の形態において、画像形成タイミング制御装置110は、濃度検知器80(80Y〜80K)、回転位置センサ112等の信号を取り込み、例えば図4に示す作像準備モードを実行することで、各画像形成ユニット20の像担持体21毎の作像開始位置を制御し、以後、通常の作像モードを実行するものである。
【0017】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置では、作像モードが実行される前に作像準備モード(図4)が実行される。
この作像準備モードは、例えば画像形成装置の電源オン時(プリントサイクル開始時)毎に実行されるものであり(図4ST(ステップ)1)、図4ST1中の「作像準備開始信号」は電源オン信号を示す。
尚、作像準備モードの実行タイミングについては、上述したタイミングに限定されるものではなく、画像形成装置の電源オフ時(プリントサイクル終了時)、あるいは、プリントサイクル中の適宜タイミング毎(例えば所定のプリント枚数毎)、あるいは、画像形成装置の初期設置時等適宜選定して差し支えない。このとき、図4中の「作像準備開始信号」は画像形成装置の電源オフ信号、あるいは、プリント枚数が所定枚数に到達したことを示す信号、あるいは、画像形成装置初期設置時に作像準備モードを開始することを示す信号等である。
【0018】
今、画像形成装置の電源をオン操作すると、作像準備開始信号が発生するため、作像準備モードが実質的に開始され、各像担持体21の1周分のサンプル画像が作成される(図4中ST2)。
本実施の形態において、サンプル画像の作成処理は、例えば図5(a)(b)に示すように、各像担持体21毎に各像担持体21の周面全域を均一に帯電し(帯電電位VH:図5(b)参照)、次いで、少なくとも各濃度検知器80に対応した箇所像担持体21周面を帯状に均一露光し(露光部電位VS:図5(b)参照)、しかる後に夫々現像し、各像担持体21上の帯状トナー像TY(TM,TC,TK)を中間転写ベルト30に一次転写する。
このとき、各サンプル画像、すなわち、帯状トナー像TY(TM,TC,TK)の幅寸法dtは、少なくとも濃度検知器80の検知面81の幅寸法dsであればよいが、本実施の形態では、濃度検知器80による濃度検知精度を良好に保つという観点から、前記濃度検知器80の検知面の幅寸法よりも大きめに設定されている(図6参照)。
また、均一露光強度については適宜設定して差し支えないが、本実施の形態では、トナーの消費量を極力抑えると共に濃度検知精度を良好に保つ(高濃度領域では濃度検知器出力が飽和してしまい、濃度検知の状態が落ちる)という観点から、作像モード時の最大露光強度よりも弱い露光強度が設定されている。
【0019】
この後、中間転写ベルト30上の各サンプル画像である帯状トナー像TY(TM,TC,TK)は、図6に示すように、各濃度検知器80(80Y〜80K)に対応した箇所を順次通過していき、各濃度検知器80は像担持体21の1周分に対応するサンプル画像の濃度変動を検知する。
この濃度検知器80による検知信号は画像形成タイミング制御装置110に取り込まれ(図4中ST3)、この画像形成タイミング制御装置110は各濃度変動パターンに基づいて各像担持体21毎の作像開始位置を決定する(図4中ST4)。
【0020】
ここで、濃度検知器80(80Y〜80K)からの各サンプル画像の検知信号は、例えば図7左側に示すように、像担持体21の1周分(図7中Sは像担持体21の周長を示す)に対し主として1周期分変動する正弦波状のパターンを示すものである。尚、図7中、縦軸のD(D(Y)〜D(K))は各検知信号の濃度レベルを示す。
このような1周期変動パターンが生ずるのは、課題を解決するための手段の欄で解析したように、各画像形成ユニット20の各像担持体21がいずれも僅かながら偏心誤差を含んでおり、像担持体21が1周した際に、像担持体21の外表面が主として1周期分のうねり成分を備え、これに伴って、例えば像担持体21と帯電装置22、現像装置24との間のギャップが前記うねり成分に伴って変動することに起因するものと思料される。
【0021】
そして、画像形成タイミング制御装置110は、例えばY色成分のサンプル画像(Yサンプル画像)の濃度パターンを基準に、各色成分のサンプル画像の濃度パターンの変動の時間差をチェックする。
例えば各色サンプル画像の濃度パターンが図7左側に示すようであると仮定すると、Mサンプル画像は、Yサンプル画像に対してΔtMだけ位相が遅れて変動し、また、Cサンプル画像やKサンプル画像は、Yサンプル画像に対して夫々ΔtC,ΔtKだけ位相が進んで変動しているため、画像形成タイミング制御装置110は、各色サンプル画像の時間差ΔtM(−),ΔtC(+),ΔtK(+)を把握する。
この後、画像形成タイミング制御装置110は、各像担持体21上の作像開始位置(作像を開始するための絶対的位置を示す)を前記時間差ΔtM(−),ΔtC(+),ΔtK(+)分だけ偏位する位置に決定し、これをメモリに記憶する(図4中ST5)。
【0022】
この後、画像形成タイミング制御装置110は、記憶された作像開始位置情報に基づいて所望の速度制御信号を作成し、これを各像担持体駆動装置111に送出して各像担持体21を速度制御し、各像担持体21上の作像開始位置の位置制御を行う。
このとき、図8の上側の状態から下側の状態になるように、各像担持体21(21Y,21M,21C,21K)上の作像開始位置Aが作像モードの露光開始時に露光ポイントEPに到達するように各像担持体21の位置が制御される。
この結果、例えば各像担持体21上の作像開始位置からの各サンプル画像の濃度パターンは、図7右側に示すように、各周期が合致したものになる。
【0023】
更に、中間転写ベルト30上に形成された各サンプル画像はベルトクリーナ60にてクリーニングされる。
これにより、一連の作像準備モードが終了し、以後作像モードの実行を待って待機する。
【0024】
この後、図示外のプリント開始スイッチをオン操作すると、作像モードが実行される。
今、例えばJIS規格B5判用紙100について連続複数枚(複数頁)のカラープリントを行おうとすると、図2に示すように、各画像形成ユニット20(20Y〜20K)で各色成分トナー像が形成され、中間転写ベルト30上に順次各色成分トナー像が多重転写され、中間転写ベルト30上の多重転写画像が用紙100に一括転写される。
このとき、中間転写ベルト30上の各頁の多重転写画像Gは、例えば図9に示すように、作像ピッチP1が像担持体21の周長Sと同じ寸法間隔で順次形成される。
【0025】
また、JIS規格A4判用紙100について連続複数枚(複数頁)のカラープリントを行う場合にも、中間転写ベルト30上の各頁の多重転写画像Gは、例えば図9に示すように、作像ピッチP1が像担持体21の周長Sと同じ寸法間隔で順次形成される。
更に、JIS規格B4判あるいはA3判用紙100について連続複数枚(複数頁)のカラープリントを行う場合には、本実施の形態では、中間転写ベルト30上の各頁の多重転写画像Gは、例えば図9に示すように、作像ピッチP2が像担持体21の周長Sの例えば2倍の寸法間隔で順次形成される。
尚、本実施の形態では、作像ピッチP1,P2は像担持体21の周長Sの1倍又は2倍に設定されているが、これに限られるものでなく、整数倍又は(1/整数)倍であればよい。
【0026】
また、このような作像過程において、各色成分トナー像は、図10に示す電位分布の像担持体21上に形成される。
すなわち、本実施の形態では、図8に示すように、各像担持体21上の作像開始位置Aはいずれも露光開始時の露光ポイントEPを通過するため、各像担持体21上の作像開始位置Aからの像担持体21の初期帯電分布(帯電電位V(Y)〜V(K))は図10に示すように、同一の周期で変化する。
このとき、各色成分の像担持体(Y像担持体〜K像担持体)の対応する位置での電位レベルを夫々hY,hM,hC,hKとする。本実施の形態において、hY,hM,hC,hKが略同一値hを示すとしたとき、
今、Y色成分とM色成分との間の色相差、明度差を近似すると、
色相差(YM)は|hY−hM|=0,
明度差(YM)は|hY+hM|=|2h|
に比例したものとして表される。
尚、他の色成分相互間の色相差、明度差についても同様である。
【0027】
このように、本実施の形態では、各像担持体21に対する各頁の作像開始位置が常に一定になるため、各像担持体21表面の電位分布や現像度合が各頁毎に一定の傾向になり、その分、各画像形成ユニット20から生成される同一の各色成分トナー像はばらつくことなく一定になる。
このため、このような各色成分トナー像を多重転写しても、各色成分トナー像のばらつきがない分、複数枚の用紙100上のカラー画像に対する色合いはばらつくことなく一定になる。
【0028】
特に、本実施の形態では、視覚感度の高い色相差が最小になるため、カラー画像の色合いは極めて良好なものが得られる。
尚、色相差が最小になるのに対し、明度差が最大になるが、明度差自体は視覚感度が低いため、カラー画像の色合いの変化にそれ程影響しない。
【0029】
ここで、比較の形態として、図11(a)に示すように、例えばY像担持体とM像担持体とが非同期で、例えば1/4周期だけ位相が偏位している態様を想定すると、
Y色成分とM色成分との間の色相差、明度差を近似すると、
色相差(YM)は|hY−hM|=|hY|,
明度差(YM)は|hY+hM|=|hY|
に比例したものとして表される。
そして、図11(b)に示すように、例えばY像担持体とM像担持体とが非同期で、更に1/4周期だけ位相が偏位している態様を想定すると、
Y色成分とM色成分との間の色相差、明度差を近似すると、
色相差(YM)は|hY−hM|=2|hY|,
明度差(YM)は|hY+hM|=0
に比例したものとして表される。但し、図11(b)では、近似的に|hY|=|hM|とする。
尚、他の色成分相互間の色相差、明度差についても同様である。
このように、非同期であると、視覚感度の高い色相差が頁毎に変化してしまうため、頁間でのカラー画像の色合いが大きく変化してしまう。
【0030】
◎実施の形態2
図12は実施の形態2で用いられる作像制御系を示すブロック図である。尚、本実施の形態は、濃度検知を行わずに作像制御を行う参考形態である。
同図において、作像制御系の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、濃度検知器80によるサンプル画像の濃度検知サイクルを無くし、作像準備モードをより簡略化したものである。
すなわち、本実施の形態においては、画像形成タイミング制御装置110は、作像準備開始信号を受けると、露光開始時に露光ポイントに到達する各像担持体21上の位置を作像開始位置として決定し、これをメモリに記憶する。
以後、作像モード時には、各像担持体21上の作像開始位置が常に露光開始時に露光ポイントを通過し、各像担持体21上に静電潜像が形成される。
【0031】
本実施の形態においても、中間転写ベルト30上の各頁の多重転写画像Gは、例えば図9に示すように、作像ピッチP1,P2が像担持体21の周長Sの1倍又は2倍の寸法間隔で順次形成される。
このとき、各色成分の像担持体(Y像担持体〜K像担持体)21上の作像開始位置からの初期電位分布(帯電電位V(Y)〜V(K))は、例えば図13に示すように、Y像担持体21に対し常に夫々所定の時間差(位相差)ΔtM,ΔtC,ΔtKを持って同一の周期で変動する。
【0032】
このとき、各色成分の像担持体(Y像担持体〜K像担持体)の対応する位置での電位レベルを夫々hY,hM,hC,hKとする。
今、Y色成分とM色成分との間の色相差、明度差を近似すると、
色相差(YM)は|hY−hM|,
明度差(YM)は|hY+hM|
に比例したものとして表される。
尚、他の色成分相互間の色相差、明度差についても同様である。
このとき、各色成分相互の色相差(YM),(MC),(CK),(YK)は夫々異なる値になり、実施の形態1のように最小にはならないが、各頁毎の色成分トナー像の各色相差は常に一定に保たれる。
従って、本実施の形態では、各画像形成ユニット20から生成される同一の各色成分トナー像はばらつくことなく一定になる。
このため、このような各色成分トナー像を多重転写しても、各色成分トナー像のばらつきがない分、複数枚の用紙100上のカラー画像に対する色合いはばらつくことなく一定になる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、所謂タンデムエンジン型の画像形成装置において、像担持体の周長Sと画像の作像ピッチPとの寸法関係をP=n・S(n:整数又は1/整数)となるように設定したので、各画像形成ユニットの作像制御系で、各画像形成ユニット間の像担持体上の作像開始位置をジョブ間を越えて常に同期させるようにすれば、各画像形成ユニットの像担持体が持っている周面の画像濃度の変動成分に伴って発生する各色成分画像の濃度差、色差傾向を記録材の同位置に再現させることができる。
このため、同一画像を複数形成する場合であっても、各色成分画像の合成画像を色合いをばらつかせることなく等しくすることが可能になり、その分、各頁毎の各カラー画像品質のばらつきを最小限に抑え、カラー画像品質を常時良好に保つことができる。
【0034】
特に、本発明においては、各画像形成ユニットの作像制御系を工夫し、合成画像の色相差が最小となるように作像開始位置を決定するようにしたので、カラー画像品質をより良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る画像形成装置の概要構成例を示す説明図、(b)は像担持体の周長と画像の作像ピッチとの関係を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1で用いられる作像制御系の全体構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態1に係る作像制御系の作像準備モードを示すフローチャートである。
【図5】 (a)は図4の各像担持体1周分のサンプル画像作成のサブルーチンを示すフローチャート、(b)はサンプル画像の作成過程を示す模式図である。
【図6】 サンプル画像の濃度検知過程を示す模式図である。
【図7】 各色成分サンプル画像の濃度変動の検知結果、及び、各検知結果に基づいて行われる各像担持体の作像開始位置の決定アルゴリズムを示す説明図である。
【図8】 各像担持体の作像開始位置の決定アルゴリズムによる後処理内容を示す模式図である。
【図9】 作像準備モード完了後の各種作像モードによる作像状態を示す説明図である。
【図10】 実施の形態1に係る画質評価を示す説明図である。
【図11】 (a)(b)は比較の形態に係る画質評価を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2で用いられる作像制御系の全体構成を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態2に係る画質評価を示す説明図である。
【符号の説明】
1(1a〜1d)…画像形成ユニット,2…中間転写体,3…記録材,4…像担持体,5…作像制御系,S…像担持体1の周長,P(P1,P2)…画像の作像ピッチ

Claims (2)

  1. 中間転写体若しくは記録材の移動経路に沿って複数の画像形成ユニットを並列的に配設し、各画像形成ユニットには各色成分画像が担持される像担持体を具備させ、各画像形成ユニットの像担持体上に形成された各色成分画像を記録材に中間転写体を介して若しくは直接転写する画像形成装置において、
    各画像形成ユニットの像担持体の周長をS、画像の作像ピッチをPとしたとき、P=n・S(n:整数又は1/整数)の関係を満たすと共に、
    各画像形成ユニットの作像制御系は、各画像形成ユニットの像担持体周面の1回転に伴う画像濃度の変動成分を検知する変動成分検知手段と、この変動成分検知手段にて検知された変動成分に基づいて合成画像の色相差が最小となるように各像担持体上の作像開始位置を決定する作像開始位置決定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    各画像形成ユニットの作像制御系は、各画像形成ユニット間の像担持体上の作像開始位置をジョブ間を越えて常に同期させることを特徴とする画像形成装置。
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