JP3659152B2 - 導電性ボールの搭載状態の検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バンプ形成用に搭載される導電性ボールの搭載状態を検査する導電性ボールの搭載状態の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
BGA(Ball Grid Array)などの半導体パッケージには基板回路との接続用の球状突起電極である金属バンプが設けられている。この金属バンプは半田ボールなどの導電性ボール(以下、単に「ボール」と略称)をパッケージの電極上に搭載して接合することにより形成される。ボールをパッケージに搭載した後には、ボールの搭載状態、すなわちボールの有無やボール位置が正常であるか否かを検査するための搭載状態検査が行われる。従来よりこの検査はリング照明などの照明手段によってボールを低角度で周囲から照射した状態で搭載面を撮像し、この撮像結果を画像認識することによって行われていた。この方法は、低角度からの照明光によって導電性ボールを全周方向から照明することにより得られた画像上で円環状の光沢部を検出し、この光沢部に基づいて重心検出などによってボール位置を求めるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のボールの搭載状態検査では、以下に述べるようにボールの認識を正しく行うことが困難であった。一般にボールの表面は大気暴露による酸化やボール相互が擦れ合うことによる細かな表面傷によって、必ずしも照明光を均一に反射するとは限らない。そして不均一な表面からの反射光を受光して得られた画像上では、ボール形状を表すべき光沢部はボールの形状に即した正しい形状を示さない場合がある。
【0004】
また上述の検査方法では多数のボールを対象として検査を行うため、側方からの照明光が他のボールによって遮られて各ボールに対して均一な照明状態を実現することが困難で、光沢部の形状は照明状態によってもボール毎にばらつく。従ってこのような光沢部に基づいて求められたボール位置は信頼性のある結果を与えるものではなく、従来の導電性ボールの搭載状態検査においては、良好な精度でボール位置の検出が行えないという問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、良好な精度でボール位置の検出が行える導電性ボールの搭載状態の検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の導電性ボールの搭載状態の検査方法は、ワークに形成された電極上に搭載された導電性ボールの搭載状態を検査する導電性ボールの搭載状態の検査方法であって、導電性ボールの搭載面を撮像手段によって撮像する際に前記搭載面に照明手段によって照明光を照射し、前記導電性ボールからの反射光とともに前記電極上面からの反射光を受光して画面上で導電性ボール表面と電極上面を示す光沢部を検出し、この導電性ボール表面と電極上面の全体の光沢部の面積の大きさに基づいて電極に対する導電性ボールの相対位置ずれを検出するようにした。
【0007】
本発明によれば、電極上に搭載された導電性ボールを撮像手段によって撮像する際に搭載面に照明手段によって照明光を照射し、導電性ボールからの反射光とともに電極上面からの反射光を受光して電極に対する導電性ボールの位置ずれを検出することにより、良好な精度でボール位置を検出することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査装置の側面図、図2は本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査のフロー図、図3、図4は本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査方法を説明する画像図、図5は本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査方法を説明するグラフである。
【0009】
まず図1を参照して導電性ボールの搭載状態検査装置について説明する。図1において、検査ステージ1上にはワークとしての半導体パッケージの基板2が載置されている。基板2の上面に格子状に形成された電極3上には導電性ボール4(以下、「ボール4」と略記)が搭載されている。通常、電極3の直径は導電性ボールの直径よりも小さい。
【0010】
検査ステージ1の上方には第1の環状照明5および第2の環状照明6が上下方向に配設されている。第1の環状照明5は、基板2のボール4の配列面に対して水平方向に近い斜め方向から照明光を照射する。第2の環状照明6は、径の異なる環状照明を多段に配設して略半球面状の照明面としたものであり、基板2のボール4の配列面に対して全天方向から照明光を照射する。第1の環状照明5および第2の環状照明6は共に照明制御部10によって制御される。
【0011】
第2の環状照明6の天頂位置には、撮像手段であるカメラ7が配置されている。カメラ7はボール4の配列面を垂直方向から撮像する。カメラ7によって得られた撮像データは画像記憶部8に送られ記憶される。この撮像データは検査処理部9に読み込まれ、ここで撮像データを画像処理することにより、基板2の上面のボール搭載面におけるボール4の有無や位置ずれが検出される。検査処理部9は撮像時に照明制御部10を介して第1の環状照明5および第2の環状照明6の照明状態を制御する。表示部11はカメラ7によって撮像された画像を表示するほか、検査処理部9による検査結果を表示する。
【0012】
このボール搭載状態検査装置は上記のように構成されており、以下ボール搭載状態検査について図2〜図5を参照して説明する。まず図2のフロー図において、第1の環状照明5が点灯される(ST1)。これにより基板2のボール4に対して全周方向から低い角度で照明光が照射される。そしてこの照明光はボール4の表面に入射して反射されるが、このとき特定範囲からの反射光のみが上方に反射されてカメラ7によって受光される。
【0013】
カメラ7の撮像画面上では、図3に示すようにボール4からの反射光はボール4の輪郭線内に位置する円環状の光沢部aとして認識され、これによりボール4の存在が検出される。従って、基板2の電極3の位置に光沢部aが検出されたか否かによって当該電極上にボール4が正常に存在しているか、欠品であるかが検査され、電極3以外の位置に光沢部aが検出されるか否かによって、余剰ボールの有無が検査される。すなわち、第1の環状照明5を用いた撮像によって、ボール欠品、余剰ボールの検査が行われる(ST2)。
【0014】
次いで、第2の環状照明6が点灯される(ST3)。これにより基板2に対してはほぼ全天方向から照明光が照射され、ボール4の表面からの反射光や電極3の上面からの反射光がカメラ7によって受光されることによりカメラ7の撮像画面上では、図4(a)に示すようにボール4の各搭載位置に輝度値が所定値以上の光沢部bが検出される。
【0015】
そしてこの撮像画面上の各ボール搭載位置(電極3の配列位置)には、ボール位置ずれ検出のための検査枠12が設定され、検査枠12内で光沢部bに対応する明部画素数(所定の輝度値以上の画素数)、すなわち明部の面積の大きさが計算される。ボール位置ずれ検査はこの明部画素数をしきい値と比較することによって行われる。すなわち、検査枠12内で検出された光沢部bに基づいて、ボール位置ずれ検査が行われる(ST4)。そして、全てのボール4についてボール位置ずれ検査を完了したならば、第1,第2の環状照明を消灯して(ST5)、ボール搭載状態検査を終了する。
【0016】
以下、図4(b)、図5を参照して(ST4)のボール位置ずれ検査について説明する。図4(b)の(イ)〜(ハ)は、基板2のボール搭載位置に設定された検査枠12内での、電極3に対するボール4の相対位置関係を示す画像であって、ボール4表面と電極3上面全体の光沢部を示しており、ここでは3種類の異なる相対位置関係を示している。(イ)は電極3とボール4との位置が一致しており位置ずれ0の状態を、(ロ)はボール4が電極に対して許容位置ずれ量d1だけ位置ずれしている状態を、さらに(ハ)はボール4が許容位置ずれ量d1を超えてd2だけ位置ずれしている状態を示している。
【0017】
そしてこれらの各状態における明部画素数について図5を参照して説明する。(イ)においては電極3はボール4によって覆われていることからボール4自体の形状がそのまま画像上に現れた状態での明部画素数(N0)となっている。そして、この明部画素数N0は、ボール位置ずれ量がほぼ0であることを示している。(ロ)においては、ボール4に対応する光沢部b(4)が電極3に対応する光沢部b(3)に対して位置ずれしている結果、ボール4表面と電極3上面全体の光沢部bの面積が増大して明部画素数(明部の面積)が大きくなっている。そして許容位置ずれ量d1だけずれた状態における明部画素数(N1)が、しきい値(Nth)として設定される。また(ハ)においては、ボール4が電極3に対して位置ずれ許容値を超えたd2だけ位置ずれしていることから、明部画素数(N2)はしきい値Nthよりも大きくなる。
【0018】
すなわち、ボール搭載位置に設定された検査枠12内での明部画素数Nは、ボール4の電極3に対する相対的な位置ずれ量dに1対1対応しており、実際の種々の位置ずれ状態における撮像データから、図5に示すようにNとdの対応関係を示す曲線Lを設定することができる。従って、ボール位置ずれ検査においては、撮像により明部画素数Nを求め、求められたNをしきい値Nthと比較することにより、ボール4が電極3に対して位置ずれ許容値を超えて相対的に位置ずれしているか否かを検査することができる。
【0019】
この方法によれば、撮像において照明光を全天方向から照射するようにしていることから、基板2上でのボール位置に拘わらず、各ボール4や電極3には均一な条件で照明光が照射され、照明ムラに起因する取得画像での光沢部分布のばらつきを防止することができ、従って位置ずれ検査を良好な精度で行うことができる。
【0020】
なお、上記実施の形態では、ボール位置ずれ検査を第1の環状照明5,第2の環状照明6をともに点灯した状態で行う例を示したが、第1の環状照明5を消灯し第2の環状照明6のみを用いるようにしてもよい。導電性ボールの上面全体を光沢部として検出させることが可能な照明装置でよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、電極上に搭載された導電性ボールを撮像手段によって撮像する際に搭載面に照明手段によって照明光を照射し、導電性ボールからの反射光とともに電極上面からの反射光を受光して電極に対する導電性ボールの位置ずれを検出するようにしたので、良好な精度でボール位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査装置の側面図
【図2】本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査のフロー図
【図3】本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査方法を説明する画像図
【図4】本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査方法を説明する画像図
【図5】本発明の一実施の形態の導電性ボールの搭載状態検査方法を説明するグラフ
【符号の説明】
2 基板
3 電極
4 ボール
5 第1の環状照明
6 第2の環状照明
7 カメラ
9 検査処理部
10 照明制御部
Claims (1)
- ワークに形成された電極上に搭載された導電性ボールの搭載状態を検査する導電性ボールの搭載状態の検査方法であって、導電性ボールの搭載面を撮像手段によって撮像する際に前記搭載面に照明手段によって照明光を照射し、前記導電性ボールからの反射光とともに前記電極上面からの反射光を受光して画面上で導電性ボール表面と電極上面を示す光沢部を検出し、この導電性ボール表面と電極上面の全体の光沢部の面積の大きさに基づいて電極に対する導電性ボールの相対位置ずれを検出することを特徴とする導電性ボールの搭載状態の検査方法。
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