JP3658947B2 - グラフ表示装置、グラフ表示制御方法、及びグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラフデータを表示するグラフ表示装置、グラフ表示制御方法、及びグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
関数計算機能を備えた電子計算機において、グラフモードを設定して任意の関数式や統計データ等を入力し、グラフの描画を指示すると、当該入力された関数式や統計データに対応するグラフが描画表示されるグラフ関数電卓なる電子計算機が実用化されている。
【0003】
そして、このようなグラフ関数電卓では、複数の関数式を入力してグラフの描画を行なった際には、該複数の関数式のそれぞれに対応した複数のグラフが重なって描画表示されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のグラフ表示機能を有する電子計算機では、グラフモードにおいて入力された複数の関数式のそれぞれに対応した複数のグラフを描画表示できるものの、グラフモードによるグラフ描画処理を一旦終了し、他のモード(例えば計算モード)への切り換えを行なうと、前記グラフモードにおいて描画表示されたグラフデータはすべて消去されるため、予め描画表示された任意のグラフデータを保存しておき、それ以降、必要に応じて読み出して利用することはできない問題がある。
【0005】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、任意のグラフデータを必要に応じて保存し、適宜読み出して利用することが可能になるグラフ表示装置、グラフ表示制御方法、及びグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係わるグラフ表示装置は、グラフ表示領域とグラフ式表示領域とからなる表示部を有するグラフ表示装置において、グラフモードが設定された状態で、複数のグラフ式にそれぞれ対応する複数のグラフを前記表示部のグラフ表示領域に描画表示するように制御するグラフ表示制御手段と、このグラフ表示制御手段の制御により描画表示された複数のグラフのなかからいずれかのグラフを選択するグラフ選択手段と、このグラフ選択手段によりいずれかのグラフが選択された後に、前記表示部のグラフ式表示領域のいずれかの位置を指定させるために操作される位置指定手段と、前記グラフ選択手段により選択されたグラフに対応するグラフ式を保存するとともに、前記グラフ式表示領域の前記位置指定手段により指定された位置にこの保存されたグラフ式を表示する保存表示制御手段と、この保存表示制御手段によりグラフ式がメモリに保存された状態で、当該グラフモード以外の他のモードでの処理が行なわれた後、再度グラフモードを設定するグラフモード設定手段と、このグラフモード設定手段により再度グラフモードが設定された状態で、前記保存表示制御手段により保存されたグラフ式を読み出して当該グラフ式に対応するグラフを再度描画表示するように制御するグラフ再表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
つまり、本発明に係わるグラフ表示装置では、グラフモードが設定された状態で複数のグラフ式にそれぞれ対応する複数のグラフを表示部のグラフ表示領域に描画表示させ、この描画表示された複数のグラフのなかからいずれかのグラフを選択して、グラフ式表示領域のいずれかの位置を指定すると、この選択されたグラフに対応するグラフ式が保存されるとともに、グラフ式表示領域の指定された位置にこの保存されたグラフ式が表示されるので、選択したグラフのグラフ式を指定された位置に表示させて確認した上で、グラフ式を適切に保存することができる。またグラフ式が保存された状態で他のモードでの処理を行なった後、再度グラフモードを設定して、保存されたグラフ式を読み出して対応するグラフを再度描画表示させることができ、グラフ表示領域に描画表示させたグラフを他のモードの処理を行った後でも、再利用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明のグラフ表示装置の実施形態に係わる関数計算機能付き電子計算機の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0009】
この電子計算機は、コンピュータ等からなる制御部(CPU)11を備えている。
制御部(CPU)11は、キー入力部12から入力されるキー入力データや、カラー表示を行なうことができる液晶表示部13の表示画面上に重ねて設けられたタブレット14から位置検出回路15を介して入力されるタッチペンによるタッチ位置データに応じて、ROM16に予め記憶されているシステムプログラムを起動させ、あるいは外部記録媒体20に予め記憶されている計算機制御用プログラムを記録媒体読み取り部19により読み取らせて起動させ、RAM17をワークメモリとして回路各部の動作制御を行なうものである。
【0010】
この制御部(CPU)11には、前記キー入力部12、液晶表示部13、タブレット14、位置検出回路15、ROM16、RAM17、記録媒体読み取り部19が接続され、また、液晶表示部13は表示駆動回路18を介して接続される。
【0011】
キー入力部12には、テンキー,アルファベットキー,演算子キー,関数キー等の文字・記号キー群からなるデータ入力キー12aが備えられると共に、任意の関数式に対応するグラフ表示処理を行なうグラフモード,任意の入力式に対応する計算処理を行なう計算モード,任意の入力プログラムに対応する計算処理を行なうプログラムモード等の各種動作モードを選択設定する際に操作される「モード」キー12b、前記グラフモードにおいて入力された関数式に対応するグラフの描画を指示する際に操作される「グラフ」キー12c、前記グラフモードにおいては任意のグラフデータの保存機能の実行を指示する際に操作される「実行」キー12d、前記グラフ保存機能を設定する際に操作される「STO」キー12e、前記グラフ保存機能の実行により記憶保存されたグラフデータを呼び出すためのグラフ呼び出し機能を設定する際に操作される「PCL」キー12f、表示されたデータの選択,送り操作やポインタP,カーソルKの移動操作を行なう際に操作される上下左右の各カーソルキー(「↑」12g、「↓」12h、「←」12i、「→」12j)等が備えられる。
【0012】
タブレット14は、液晶表示部13の表示画面上に重ねて設けられ、ペンによりタッチされた位置に応じた電圧信号を発生するもので、このタブレット14から出力されるタッチ位置に応じた電圧信号に基づき、位置検出回路15により表示画面に対応させた座標が検出され、このタッチ位置座標に応じて制御部(CPU)11により操作の内容が判断される。
【0013】
ROM16には、本電子計算機の電子回路におけるの全体の処理を司るシステムプログラムデータが予め記憶されると共に、図2及び図3に示す、グラフモード等、各種の動作モードの処理を司るサブプログラムデータである制御プログラムデータも予め記憶される。
【0014】
RAM17には、液晶表示部13に表示すべき表示データがビットマップのパターンデータとして記憶される表示データメモリ17a、グラフモード処理において入力された複数のグラフ式(関数式)データがその個々の表示指定色と対応付けられて記憶されるグラフ式データメモリ17b、オペレータにより任意に入力され、前記グラフ式データメモリ17bに記憶されたグラフ式に対応するグラフデータの描画範囲を指定するレンジデータ(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)が記憶されるレンジデータメモリ17c、グラフ式データメモリ17bに記憶されたグラフ式に対応するグラフデータがビットマップのパターンデータとして描画されて記憶されるグラフデータメモリ17d、グラフモードにおけるグラフ保存機能の設定状態において上下カーソルキー「↑」12g,「↓」12hの操作により選択された前記グラフ式データメモリ17b内の1つのグラフ式を指定するアドレス番号が記憶される選択グラフメモリ17e、グラフモードにおけるグラフ保存機能の設定実行に際し前記選択グラフメモリ17eにて指定されたグラフ式と対応する表示指定色からなるグラフデータが記憶保存されるグラフ保存メモリ17f、このグラフ保存メモリ17fに対するグラフデータの保存先のアドレス番号が左右カーソルキー「←」12i,「→」12jの操作により選択されて記憶される保存番号メモリ17g、及び各種動作モードの制御処理に伴ない制御部(CPU)11により入出力されるデータを一時的に記憶するワークメモリ等のデータメモリが備えられる。
【0015】
次に、前記構成による関数計算機能付き電子計算機の動作について説明する。図2は前記電子計算機のグラフモード処理におけるグラフデータの描画,保存機能を示すフローチャートである。
【0016】
図3は前記電子計算機のグラフモード処理における保存グラフデータの呼び出し描画機能を示すフローチャートである。
図4は前記電子計算機におけるグラフデータの描画,保存機能に伴なう操作表示状態を示す図である。
【0017】
図5は前記電子計算機における保存グラフデータの呼び出し描画機能に伴なう操作表示状態を示す図である。
まず、図4(A)に示すように、キー入力部12の「モード」キー12bの操作によりグラフモードが設定されると、液晶表示部13に対してグラフ式の入力画面が表示される。このグラフ式の入力画面が表示された状態で、キー入力部12のデータ入力キー12aを操作して任意のグラフ式を、例えば1「Y=X」,2「Y=X2 」,3「Y=sinX」として入力し表示させると共に、各グラフ式に対して図示しない色指定キーによりその表示色を指定すると、入力されたそれぞれのグラフ式データとその表示色データとは対応付けられて、RAM17内のグラフ式データメモリ17bに対し順次記憶される(ステップS1→S2,S3)。
【0018】
また、図4(B)に示すように、前記データ入力キー12aを操作して前記入力されたグラフ式をグラフ化するための座標レンジを、例えばXmin「−10」,Xmax「10」,Ymin「−10」,Ymax「10」として入力し表示させると、このそれぞれの座標レンジデータは順次RAM17内のレンジデータメモリ17cに記憶される(ステップS1→S2,S3)。
【0019】
こうして、RAM17内のグラフ式データメモリ17bに対して、例えば3つのグラフ式1「Y=X」,2「Y=X2 」,3「Y=sinX」が入力され記憶された状態で、図4(C)に示すように、キー入力部12の「グラフ」キー12cが操作されると、前記レンジデータメモリ17cに記憶された表示画面上での設定座標レンジに基づき、前記3つのグラフ式それぞれの描画軌跡であるX,Y座標が個々に計算され、グラフデータメモリ17dに対してビットマップのグラフデータとして順次描画されて書き込まれ、液晶表示部13に対し表示される(ステップS4→S5,S6,S7)。
【0020】
本実施形態の場合、Y1(Y=X)のグラフデータはその指定色の青(B)で、Y2(Y=X2 )のグラフデータはその指定色の赤(R)で、Y3(Y=sinX)のグラフデータはその指定色の緑(G)でカラー表示される。
【0021】
そして、図4(D)に示すように、キー入力部12の「STO」キー12eが操作されると、任意のグラフデータを保存するためのグラフ保存機能が設定され、RAM17内のグラフ保存メモリ17fに用意されているグラフデータの複数の保存先であるメモリ番号「1」〜「6」を示す識別バー21が、グラフ表示画面の下端に沿って表示されると共に、第1のグラフデータY1を指定するポインタPが表示され、当該ポインタ表示されたグラフデータに対応するグラフ式「Y1=X」も表示される(ステップS8→S9,S10,S11)。
【0022】
この場合、前記ポインタPにより指定されたグラフデータのアドレス番号が、選択グラフメモリ17eにセットされる。
ここで、例えば第2のグラフデータ「Y2=X2 」を選択して保存するために、図4(E)に示すように、キー入力部12の上カーソルキー「↑」12gが操作されると、前記メモリ番号「1」〜「6」を示す識別バー21の表示状態であることによりグラフ保存機能の設定表示状態であることが判断され、前記第1のグラフデータY1上に初期表示されていたポインタPが第2のグラフデータY2上に移動して指定表示されると共に、当該ポインタPにより指定表示されたグラフデータに対応するグラフ式「Y2=X2 」も表示される(ステップS12→S13→S14,S15)。
【0023】
この際、前記選択グラフメモリ17eには、ポインタPにより新たに指定された第2のグラフデータY2の記憶されているアドレス番号「2」がセットされる。
【0024】
なお、ポインタPにより指定されたグラフデータの保存先であるグラフ保存メモリ17fのメモリ番号は、識別バー21において保存エリア「1」に初期設定されており、反転表示により示される。
【0025】
そして、前記ポインタPにより指定された第2のグラフデータY2の保存先を保存エリア「2」に設定するために、図4(F)に示すように、キー入力部12における右カーソルキー「→」12jが操作されると、前記識別バー21の表示状態であることによりグラフ保存機能の設定表示状態であることが判断され、保存先として指定表示されるメモリ番号の反転表示位置が前記初期設定での保存エリア「1」から「2」に切り換えられて表示される(ステップS16→S17→S18)。
【0026】
この際、保存番号メモリ17gには、前記右カーソルキー「→」12jにより指定されて反転表示されたグラフ保存メモリ17f内のメモリ番号「2」がセットされる。
【0027】
こうして、保存すべきグラフデータが第2のグラフデータY2としてポインタPにより指定表示されると共に、その保存先エリアがメモリ番号「2」として識別バー21の対応部分が反転表示された状態で、キー入力部12における「実行」キー12dが操作されると、前記識別バー21の表示状態であることによりグラフ保存機能の設定表示状態であることが判断され、前記選択グラフメモリ17eにセットされたアドレス番号「2」に対応してポインタPにより指定された第2のグラフデータY2のグラフ式「Y=X2 」とその表示色データ「R」とが、保存番号メモリ17gにセットされ識別バー21の反転表示により示されるメモリ番号「2」に対応するグラフ保存メモリ17f内の第2保存エリアに対して記憶されて保存される(ステップS19→S20→S21)。
【0028】
すると、この第2グラフデータY2の保存先に対応するメモリ番号「2」の表示位置に、当該メモリ番号「2」に対応してグラフ保存メモリ17fに記憶された第2のグラフデータY2のグラフ式「Y=X2 」が識別バー21に表示される(ステップS22)。
【0029】
このように、RAM17内のグラフ保存メモリ17fに任意のグラフデータ「Y=X2 」を記憶保存させた状態で、当該グラフモード以外の他のモードでの処理が行なわれた後、図5(A)に示すように、再び「モード」キー12bの操作によりグラフモードが設定され、任意のグラフ式「Y=1/3X」が入力表示されると共に、図5(B)に示すように、そのXY座標レンジが入力表示されると、前記ステップS1〜S3と同様の処理を経て、前記入力されたグラフ式「Y=1/3X」がRAM17内のグラフ式データメモリ17bに新たに記憶されると共に、前記入力されたXY座標レンジがレンジデータメモリ17cに新たに記憶される。
【0030】
そして、図5(C)に示すように、キー入力部12の「グラフ」キー12cが操作されると、前記レンジデータメモリ17cに記憶された表示画面上での設定座標レンジに基づき、前記グラフ式データメモリ17bに記憶されたグラフ式「Y=1/3X」の描画軌跡であるX,Y座標が計算され、グラフデータメモリ17dに対してビットマップのグラフデータとして描画されて書き込まれ、液晶表示部13に対し表示される(ステップS4→S5,S6,S7)。
【0031】
ここで、図5(D)に示すように、キー入力部12の「PCL」キー12fが操作されると、保存されたグラフデータを呼び出すためのグラフ呼び出し機能が設定され、RAM17内のグラフ保存メモリ17fにおけるグラフデータの複数の保存先アドレスを示すメモリ番号「1」〜「6」の識別バー21が、グラフ表示画面の下端に沿って表示されると共に、グラフデータが保存されているメモリ番号「2」の位置に対応して当該保存されているグラフ式「Y=X2 」が表示される(ステップS23→S24,S25)。
【0032】
こうして、グラフ保存メモリ17fのメモリ番号「2」に対応する保存エリアに「Y=X2 」なるグラフ式が保存されていることが表示された状態で、図5(E)に示すように、キー入力部12のデータ入力キー12aにおける数値キーの「2」が操作されると、前記識別バー21の表示状態であることによりグラフ呼び出し機能の設定表示状態であることが判断され、グラフ保存メモリ17f内のメモリ番号「2」に対応して記憶保存されているグラフ式「Y=X2 」に応じたグラフの描画座標データが、前記レンジデータメモリ17cに記憶された新たなXY座標レンジに基づき計算され、グラフデータメモリ17dに対し、前記新たに入力されたグラフ式「Y=1/3X」のグラフデータと共に重ねて描画され液晶表示部13に表示されると共に、そのグラフ式「Y=X2 」も表示される(ステップS26→S27→S28,S29)。
【0033】
したがって、前記構成の関数計算機能付き電子計算機によれば、複数のグラフ式及びそのXY座標レンジを入力して「グラフ」キー12cを操作すると、入力された座標レンジに応じて各グラフ式のそれぞれに対応するグラフの描画位置データが計算されて液晶表示部13に表示される。そして、「STO」キー12eの操作の後、任意のグラフをポインタPで指定すると共にグラフ保存メモリ17f内のメモリ番号を指定して「実行」キー12dを操作すると、ポインタ指定されたグラフのグラフ式がグラフ保存メモリ17fにおける指定されたメモリ番号の保存エリアに記憶されて保存され、他のグラフ描画処理に際し、「PCL」キー12fを操作して前記グラフ式が保存されたメモリ番号を指定すると、当該指定されたメモリ番号の保存エリアに記憶保存されているグラフ式が読み出され、その時点での設定座標レンジに応じたグラフの描画位置データが計算されてグラフ表示されるので、予め作成描画されたグラフデータを保存しておき、必要に応じて読み出して利用できるようになる。
【0034】
また、前記構成の関数計算機能付き電子計算機によれば、グラフ保存メモリ17fにそのメモリ番号を指定して記憶されたグラフ式は、液晶表示部13の下端に表示される識別バー21の対応する番号位置に表示されるので、グラフ保存メモリ17f内の何れの保存エリアに何のグラフ式が保存されているのかを容易に確認できるようになる。
【0035】
なお、前記実施形態において記載した手法、すなわち、図2,図3のフローチャートに示すグラフモード処理等の各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体20に格納して配布することができる。そして、コンピュータは、この外部記録媒体20に記録されたプログラムを記録媒体読み取り部19によって読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明したグラフ描画,保存,呼び出し機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係わるグラフ表示装置によれば、グラフモードが設定された状態で複数のグラフ式にそれぞれ対応する複数のグラフを表示部のグラフ表示領域に描画表示させ、この描画表示された複数のグラフのなかからいずれかのグラフを選択して、グラフ式表示領域のいずれかの位置を指定すると、この選択されたグラフに対応するグラフ式が保存されるとともに、グラフ式表示領域の指定された位置にこの保存されたグラフ式が表示されるので、選択したグラフのグラフ式を指定された位置に表示させて確認した上で、グラフ式を適切に保存することができる。またグラフ式が保存された状態で他のモードでの処理を行なった後、再度グラフモードを設定して、保存されたグラフ式を読み出して対応するグラフを再度描画表示させることができ、グラフ表示領域に描画表示させたグラフを他のモードの処理を行った後でも、再利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラフ表示装置の実施形態に係わる関数計算機能付き電子計算機の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記電子計算機のグラフモード処理におけるグラフデータの描画,保存機能を示すフローチャート。
【図3】前記電子計算機のグラフモード処理における保存グラフデータの呼び出し描画機能を示すフローチャート。
【図4】前記電子計算機におけるグラフデータの描画,保存機能に伴なう操作表示状態を示す図。
【図5】前記電子計算機における保存グラフデータの呼び出し描画機能に伴なう操作表示状態を示す図。
【符号の説明】
11 …制御部(CPU)、
12 …キー入力部、
12a…データ入力キー、
12b…「モード」キー、
12c…「グラフ」キー、
12d…「実行」キー、
12e…「STO」キー、
12f…「PCL」キー、
12g〜12h…カーソルキー、
13 …液晶表示部、
14 …タブレット、
15 …位置検出回路、
16 …ROM、
17 …RAM、
17a…表示データメモリ、
17b…グラフ式データメモリ、
17c…レンジデータメモリ、
17d…グラフデータメモリ、
17e…選択グラフメモリ、
17f…グラフ保存メモリ、
17g…保存番号メモリ、
19 …記録媒体読み取り部、
20 …外部記録媒体、
21 …識別バー。
Claims (4)
- グラフ表示領域とグラフ式表示領域とからなる表示部を有するグラフ表示装置において、
グラフモードが設定された状態で、複数のグラフ式にそれぞれ対応する複数のグラフを前記表示部のグラフ表示領域に描画表示するように制御するグラフ表示制御手段と、
このグラフ表示制御手段の制御により描画表示された複数のグラフのなかからいずれかのグラフを選択するグラフ選択手段と、
このグラフ選択手段によりいずれかのグラフが選択された後に、前記表示部のグラフ式表示領域のいずれかの位置を指定させるために操作される位置指定手段と、
前記グラフ選択手段により選択されたグラフに対応するグラフ式を保存するとともに、前記グラフ式表示領域の前記位置指定手段により指定された位置にこの保存されたグラフ式を表示する保存表示制御手段と、
この保存表示制御手段によりグラフ式がメモリに保存された状態で、当該グラフモード以外の他のモードでの処理が行なわれた後、再度グラフモードを設定するグラフモード設定手段と、
このグラフモード設定手段により再度グラフモードが設定された状態で、前記保存表示制御手段により保存されたグラフ式を読み出して当該グラフ式に対応するグラフを再度描画表示するように制御するグラフ再表示制御手段と、
を具備したことを特徴とするグラフ表示装置。 - 前記グラフ選択手段により選択されたグラフ上にポインタを表示するように制御するポインタ表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示装置。
- グラフ表示領域とグラフ式表示領域とからなる表示部を有するグラフ表示装置に用いられるグラフ表示制御方法において、
グラフモードが設定された状態で、複数のグラフ式にそれぞれ対応する複数のグラフを前記表示部のグラフ表示領域に描画表示するように制御するグラフ表示制御ステップと、
このグラフ表示制御ステップでの制御によりグラフ表示領域に描画表示された複数のグラフのなかからいずれかのグラフを選択するグラフ選択ステップと、
このグラフ選択ステップによりいずれかのグラフが選択された後に、前記表示部のグラフ式表示領域のいずれかの位置を指定させるために操作される位置指定ステップと、
前記グラフ選択ステップにて選択されたグラフに対応するグラフ式を保存するとともに、前記グラフ式表示領域の前記位置指定ステップにて指定された位置にこの保存されたグラフ式を表示する保存表示制御ステップと、
この保存表示制御ステップによりグラフ式がメモリに保存された状態で、当該グラフモード以外の他のモードでの処理が行なわれた後、再度グラフモードを設定するグラフモード設定ステップと、
このグラフモード設定ステップにより再度グラフモードが設定された状態で、前記保存表示制御ステップにより保存されたグラフ式を読み出して当該グラフ式に対応するグラフを再度描画表示するように制御するグラフ再表示制御ステップと、
からなることを特徴とするグラフ表示制御方法。 - グラフ表示領域とグラフ式表示領域とからなる表示部を有するグラフ表示装置のコンピュータを制御するためのグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンピュータを、
グラフモードが設定された状態で、複数のグラフ式にそれぞれ対応する複数のグラフを前記表示部のグラフ表示領域に描画表示するように制御するグラフ表示制御手段、
このグラフ表示制御手段の制御によりグラフ表示領域に描画表示された複数のグラフのなかからいずれかのグラフを選択するグラフ選択手段、
このグラフ選択手段によりいずれかのグラフが選択された後に、前記表示部のグラフ式表示領域のいずれかの位置を指定させるために操作される位置指定手段、
前記グラフ選択手段により選択されたグラフに対応するグラフ式を保存するとともに、前記グラフ式表示領域の前記位置指定手段により指定された位置にこの保存されたグラフ式を表示する保存表示制御手段、
この保存表示制御手段によりグラフ式がメモリに保存された状態で、当該グラフモード以外の他のモードでの処理が行なわれた後、再度グラフモードを設定するグラフモード設定手段、
このグラフモード設定手段により再度グラフモードが設定された状態で、前記保存表示制御手段により保存されたグラフ式を読み出して当該グラフ式に対応するグラフを再度描画表示するように制御するグラフ再表示制御手段、
として機能させるためのグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体。
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JP29545097A JP3658947B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | グラフ表示装置、グラフ表示制御方法、及びグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体 |
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JP29545097A JP3658947B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | グラフ表示装置、グラフ表示制御方法、及びグラフ表示制御プログラムを記録した記録媒体 |
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