JP3658716B2 - 表皮付ヘッドレストの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表皮付ヘッドレストの製造方法に関し、更に詳細には、インサートステー装着用のスリットを有する一体成形製のヘッドレスト用表皮をキャビティにセットし、該表皮の形状を保持した状態で発泡用原液の発泡・硬化を進行させる表皮付ヘッドレストの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等のシートに装着されるヘッドレスト10は、図13に示すように、該シート60の背もたれ上部にU字状のインサートステー20を介して取付けられ、追突時の衝撃に対して乗員の頭部を支えるために、クッション性に富むウレタンフォーム等の発泡体26を適宜材質の表皮12で覆蓋することにより構成される。このヘッドレスト用表皮12の材質としては、織布や編布等の繊維性布地や本革、あるいは塩化ビニールを代表とする樹脂等が車種やグレード等に応じて適宜採用される。ここで塩化ビニール製の表皮12を実施するヘッドレストに関しては、予め一体成形した該表皮12の内部13に発泡用原液を注入し、この表皮を発泡用金型の中にセットしながら発泡させる方法等により製造されている。
【0003】
前記塩化ビニール等を材質とする表皮12は、公知技術に係るブロー成形技術等により一体成形され、図11に示す如く、その下面12a(図11は倒立状態で示されている)にインサートステー20を装着セットするための装着孔14,14が開設されている。また前記インサートステー20が、例えば図11に示す如く補強部材としての横杆24を有するタイプである場合には、前記装着孔14,14間に延在するスリット16を形成し、該インサートステー20が容易に挿入セットし得るよう構成されている。このスリット16は、製品としてのヘッドレスト10においてはその存在が目立たないことが好ましいことから、薄肉のカッター等により形成され、常には略密着した状態となっている。
【0004】
また前記発泡用金型62は、図12に示すように、下部で枢支される左右の分割半体32a,32bと、夫々の分割半体32a,32bに開閉自在に枢支される左右の蓋体34a,34bとからなり、内部に画成したキャビティ36に前記表皮12をセットして、発泡用原液54の発泡・硬化が進行する間、該表皮12の形状を保持するようになっている。また、前記蓋体34a,34bが互いに閉成した際に対向する側端面に凹部64a,64aが形成されており、これら凹部64a,64aにより、前記キャビティ36と連通するガス放出孔64が画成されるようになっている。更に、一方の蓋体34bの枢支部に近接して枢支した旋回アーム46の開放端48に栓部材66が懸吊され、該旋回アーム46の回動により該栓部材66が前記ガス放出孔64に挿脱可能に挿入し得るよう構成してある。
【0005】
従って、ヘッドレスト10の製作に際しては、先ず、前記ヘッドレスト用表皮12に予め前記インサートステー20を装着セットし、スリット16から規定量の発泡用原液54を注入した後、前記発泡用金型62の分割半体32a,32bおよび蓋体34a,34bを開放して表皮12をキャビティ36内にセットし、再び該分割半体32a,32bおよび蓋体34a,34bを閉成して、図12に示す如く表皮12の形状を保持した状態で発泡を進行させる。このとき注入した発泡用原液54は、化学反応により白濁した後クリーム状となり、やがて細かい気泡が発生して発泡を開始し、所定時間(ライズタイム)後に表皮12の内部13に充満するようになる。そして、ライズタイムを前後した所要時間においては、発泡した発泡体26の適切な硬化を促進するため、前記旋回アーム46の開放端48に懸吊した栓部材66を、前記ガス放出孔64の上方から挿入して表皮12内が気密状態になるよう保持する。更に、所定時間経過してセル構造の適性化を計った後、前記栓部材66をガス放出孔64から抜取し、表皮12の内部13に発生したガスを外部へ放出させるよう構成していた。
【0006】
ところが前記スリット16は、前述した如く常には略密着した状態に保持されていると共に、発泡体26の発泡による表皮12の内圧上昇によりキャビティ36の内面に密着して一枚のシート状を呈している。しかも、前記ガス放出孔64の開口部は小径に形成してあるため、栓部材66を抜取しても前記スリット16に隙間が形成されず、ガスがスムーズに放出されない問題があった。そこで、図11に示す如く表皮12の下面12aに、前記ガス放出孔64の開口部の大きさおよび位置に整合する直径10mm程度のガス抜き孔68を開設することにより、前記栓部材66をガス放出孔64から抜取した際に、好適にガスを放出し得るようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、表皮12の下面12aにガス抜き孔68を別途開設したことにより、ガス放出不良を原因としたヘッドレスト10の内部下方の膨張や、表皮12と発泡体26との剥離等の問題は好適に回避されるようになった。しかるに、ガス放出のためにガス放出孔64から栓部材64を抜取すると、発泡体26が前記ガス抜き孔68から漏れて盛り上がった状態で硬化してしまう新たな問題が生じてしまった。従って、この膨出した発泡体26を除去する後作業が別途必要となることから却って製作時間や手間が掛かり、ヘッドレスト製作に係る合理化や簡素化およびコスト低減を図り得なかった。更に、前記スリット16を目立たないよう形成したとしても、発泡体が前記ガス抜き孔68から外部に露出しており、製品としての品質向上を図り得ない欠点もあった。
【0008】
【発明の目的】
この発明は、前述した欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、ヘッドレスト用表皮にガス抜き孔を設けることなく、発泡体の圧力を利用してインサートステー装着用に形成した表皮のスリットに適宜隙間を形成させ、この隙間を介して該表皮の内部に発生したガスの放出をなすと共に、ガス放出後には膨張した発泡体および表皮を所定形状に戻しながら硬化完了させ得る表皮付ヘッドレストの製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る表皮付ヘッドレストの製造方法は、
インサートステー用の装着孔および該装着孔間に延在するスリットが形成され、該装着孔に前記インサートステーを装着した一体成形製のヘッドレスト用表皮を、発泡用金型のキャビティ内にセットし、注入した発泡用原液の発泡・硬化が進行する間、前記表皮の形状を保持すると共に、発泡開始後および硬化後の適時に該金型の上方に開設したガス放出孔に栓部材を挿入または抜取して、該表皮の内部で発泡体を成形させる表皮付ヘッドレストの製造方法において、
前記発泡用原液の発泡開始後の適時に、前記発泡用金型に開設したガス放出孔に栓部材を挿入し、この栓部材の下端面を該ガス放出孔の開口部に臨んだ前記スリット近傍に当接させて、該スリットを略密着状態に保持しながら前記表皮内の発泡体を硬化させ、
前記発泡体の硬化後の適時に、前記ガス放出孔から前記栓部材を抜取して、前記開口部に臨んだスリット近傍を前記発泡体の圧力で盛り上がらせ、これにより画成された該スリットの隙間を介して、前記表皮の内部に発生したガスを放出させ、
前記ガス放出後の適時に、前記ガス放出孔に栓部材を再び挿入して、該ガス放出孔の開口部内に盛り上がった表皮および発泡体を押し下げ、前記スリットを略密着状態に回復させると共に該発泡体を所定形状にて硬化完了させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係る表皮付ヘッドレストの製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、前述の従来技術の項で説明したものと同一部材については、同一の符号を付して説明する。
【0012】
本実施例のヘッドレスト用表皮12は、例えば塩化ビニール(PVC)等の樹脂を材質とし、図1に示すように、前工程において公知技術に係るブロー成形方法等により一体成形される。また、ヘッドレスト10として使用に供される際の下面12aには、該ヘッドレスト10をシート60の背もたれに装着するための略U字形に成形されたインサートステー20を装着するための装着孔14,14が、長手方向の中心を挟んで対向した位置に開設されている。
【0013】
また前記装着孔14,14の間には、該装着孔14,14に連設して延在するスリット16が形成されており、前記インサートステー20の装着を容易になし得るようになっている。すなわち、本実施例のヘッドレスト10に実施されるインサートステー20は、図2に示すように、所要の棒材を折曲げ加工して縦杆22,22を有する略U字形に成形されると共に、各縦杆22,22間には、補助部材としての横杆24が横架されている。従って、このように横杆24を具備したインサートステー20を表皮12の内部13に装着するために、前記スリット16が形成されている。しかし、このスリット16は、製品としてのヘッドレスト10においてはその存在が目立たないことが好ましいことから薄肉のカッター等により形成し、常には略密着した状態となっている。
【0014】
発泡用金型30は、図4および図10に示すように、左右の分割半体32a,32bとからなる下型32と、蓋体34a,34bとからなる上型34とから構成され、これら分割半体32a,32bおよび蓋体34a,34bを夫々閉成することにより、内部にヘッドレスト10の外郭形状と同一のキャビティ36が画成されている。下型32は、左の分割半体32aおよび右の分割半体32bが枢支部としてのヒンジ38aを介して開閉自在に枢支され、前記上型34における蓋体34aは、左の分割半体32aに枢支部としてのヒンジ38bを介して枢支されると共に、蓋体34bは右の分割半体32bに枢支部としてのヒンジ38bを介して枢支されている。
【0015】
また、発泡用金型30を閉成した状態における蓋体34a,34bの対向する夫々の側端面には、図10に示す如く凹部40aが形成されており、各凹部40a,40aが整合することにより、表皮12の内部13に発生したガスを放出するためのガス放出孔40が画成される。このガス放出孔40は、図5に示すように、前記表皮12をキャビティ36内にセットした状態において、該表皮12に形成した前記スリット16が、このガス放出孔40における開口部41の略中央に位置するように設定されている。そしてこのガス放出孔40には、後述の栓部材44が挿脱可能に挿入されるようになっている。なお、蓋体34a,34bの対向する夫々の側端面において、前記凹部40aを挟んだ対称位置に形成された溝42,42は、表皮12に装着された前記インサートステー20の縦杆22,22を固定保持するためのものである。
【0016】
また、本実施例の発泡用金型30に形成された前記ガス放出孔40は、図5および図12から比較し得るように、従来の発泡用金型62におけるガス抜き孔68よりもその開口部41の開口面積が大きく設定されており、例えば一辺が30〜40mmの略正方形をなす角穴形に形成されている。開口部41をこの大きさに設定することにより、図6および図8に示すように、発泡体26の硬化後の適時に前記栓部材44を抜取した際に、該発泡体26がその圧力により該開口部41内に盛り上がることを許容し、これにより画成されたスリット16の隙間16aを介して、表皮12内に発生したガスを外部へ放出させることができる。すなわち実施例の発泡用金型30は、本来インサートステー20を装着するために形成したスリット16を、ガス放出に際しては、発泡体26の圧力を利用して一時的に拡開させ、これにより画成された隙間16aをガス抜き孔として機能させ得るようしたことを大きな特徴としている。
【0017】
前記蓋体34bの上方にはL字形の旋回アーム46が配設され、この旋回アーム46の縦杆46aの下端が該蓋体34bの側面上端に枢支されており、横杆46bの開放端48が前記ガス放出孔40の上方に向け近接または離間するようになっている。また開放端48には、図3および図10に示すように、垂下状態に懸吊した支持棒50の下端に前記栓部材44が取着され、旋回アーム46を回動させれば、該栓部材44がガス放出孔40に対し上下に移動して挿入または抜取がなされる。この栓部材44は、これを前記ガス放出孔40へ挿入した際に、図7および図9に示すように、該ガス放出孔40の内面と全面的に密着し合う形状に形成されていると共に、その下端面44aがキャビティ36の内面36aと整合するよう設定されており、該内面36aと共に表皮12の形状を保持するようになる。
【0018】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成した製造装置を使用して実施される本実施例に係る表皮付ヘッドレストの製造方法につき説明する。ヘッドレスト用表皮12は、図1に示すように、前工程においてブロー成形等により一体成形される。また、U字形のインサートステー20を装着セットするための装着孔14,14が、長手方向の中心を挟んで対称位置に設けられていると共に、該インサートステー20を装着するためのスリット16が形成されている。そして図2に示すように、前記インサートステー20をスリット16を介して表皮12の内部13に挿入し、縦杆22,22を前記装着孔14,14に整合させて装着セットした後、図3に示すように、該スリット16を介して注出ノズル52を挿入させ、規定量の発泡用原液54を表皮12に注入する。
【0019】
次に、図4に示すように、上型34および下型32を開放した発泡用金型30におけるキャビティ36内に、前記発泡用原液54を注入した表皮12をセットし、図5に示すように、該下型32および上型34を夫々閉成する。また、旋回アーム46を図5における反時計方向へ回動して栓部材44をガス放出孔40に挿入させ、クランプする。このとき、図9に示すように、栓部材44の下端面44aはキャビティ36の内面36aと同一レベルで整合しており、表皮12に形成されたスリット16近傍を外方から当接している。これにより、スリット16は略密着状態となり、表皮12の内部13は気密状態に保持される。なお、栓部材44のガス放出孔40への挿入操作は、表皮12の内部13で発泡用原液54が発泡しながら上部に到達する時間(ライズタイム)までの適時点で行なえばよく、このライズタイムは一般に30〜120秒程度とされている。
【0020】
そして、ガス放出孔40に栓部材44を挿入してライズタイムを過ぎた後、更に所要時間(20〜40秒)を経過し、表皮12の内部13で発泡した発泡体26の硬化が完了した時点で、図6に示すように、旋回アーム46を時計方向へ回動して栓部材44を該ガス放出孔40から抜取する。このとき、表皮12の内部13で発泡した発泡体26は、開放されたガス放出孔40の開口部41内へ盛り上がって表皮12を押上げるようになり、図8に拡大して示すように、これによりスリット16が拡開して隙間16aが画成され、この隙間16aを介してガスが外部へ放出される。なお、栓部材44の抜取タイミングが前述の時間(20〜40秒)より早い場合には、発泡体26の適切な硬化がなされないうちにガスが放出してセル構造が圧壊された状態となってしまうと共に、逆にこの時間より遅い場合には、発泡体26が所定以上に硬化してスムーズなガス放出がなされない状態となってしまう。
【0021】
前記ガス放出に係る所要時間は5〜10秒程度とされており、この時間が経過したら図7に示すように、再び前記旋回アーム46を反時計方向へ回動して栓部材44をガス放出孔40に挿入させ、クランプする。この栓部材44をガス放出孔40に挿入することにより、図9に示す如く開口部41から膨出した表皮12および発泡体26が押下げられ、該発泡体26は所定形状に押圧された状態で完全に硬化するようになる。なお、前述の時間(5〜10秒)以上経過した場合には発泡体26の硬化が過度に進行してしまい、ガス放出孔40に栓部材44を挿入しても元の形状への復帰が不可能となる。
【0022】
所要時間が経過して発泡体26が所定形状で完全に硬化したら、発泡用金型30の上型34および下型32を開放して、キャビティ36からヘッドレスト10を取出す。
【0023】
【変更例】
前記栓部材44およびこの栓部材44が挿入するガス放出孔40の形状等に関しては、前記実施例のものに限定されるものではなく、例えば截頭円錐形状としてもよい。また、実施例に示したインサートステー20装着用のスリット16に関しては、装着孔14,14連設した状態に延在するものを示したが、このスリット16の長さおよび位置等に関しては、これに限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る表皮付ヘッドレストの製造方法によれば、発泡用金型に形成したガス放出孔を従来より大きな開口面積に設定し、発泡体の硬化後の適時に該ガス放出孔から栓部材を抜取した際に、該ガス放出孔内への発泡体の盛り上がりを許容する構造としたことで、インサートステー装着を目的として形成したスリットに一時的に隙間を形成させ、この隙間を介してのガス放出を行ない得るようになり、表皮にガス抜き孔を別途形成する必要がなくなった。そして、ガス放出完了後に再びガス放出孔へ栓部材を挿入させ、該ガス放出孔に膨出した表皮および発泡体を押圧する工程を追加したことで、該発泡体を所定形状で完全に硬化させ得ると共に前記スリットは略密着状態に復帰され、更に表皮に開口部を有しないので、表皮外部へ発泡体が露出せず製品としての品質向上を図り得る利点を有する。更に、表皮外部へ洩れて硬化した発泡体を除去する後工程が不要となるので、製作時間や工程の短縮が可能となり、ヘッドレスト製作に係る合理化や簡素化、およびコスト低減等を図り得る等の有益な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体成形してなるヘッドレスト用表皮にインサートステーを装着した状態を示す斜視図である。
【図2】一体成形してなるヘッドレスト用表皮に、インサートステーを装着する状態を示す斜視図である。
【図3】表皮に発泡用原液を注入する工程を示す説明図である。
【図4】発泡用原液を注入した表皮を金型にセットする工程を示す説明図である。
【図5】発泡開始後の適時に金型に開設したガス放出孔に栓部材を挿入して、表皮を気密保持させる工程を示す説明図である。
【図6】発泡体の硬化後の適時にガス放出孔から栓部材を抜取して、表皮内部のガス放出を行なう工程を示す説明図である。
【図7】ガス放出終了後の適時にガス放出孔に栓部材を再び挿入して、ガス放出孔内に盛り上がった表皮および発泡体を押圧する工程を示す説明図である。
【図8】ガス放出孔に膨出した発泡体により拡開したスリットからガスが放出する状態を拡大して示す説明図である。
【図9】ガス放出終了後の適時にガス放出孔に栓部材を再び挿入させ、ガス放出孔内に盛り上がった表皮および発泡体を押圧する状態を拡大して示す説明図である。
【図10】本発明の好適な一実施例に係る表皮付ヘッドレストの製造装置を、一部開放した状態で示す概略斜視図である。
【図11】従来の発泡用金型にて製造されるヘッドレストに実施される表皮にインサートステーを装着した状態を示す斜視図である。
【図12】従来の金型にセットした表皮の内部で発泡体が発泡する状態を示す説明図である。
【図13】シートの背もたれに装着したヘッドレストを一部破断して示す概略斜視図である。
【符号の説明】
12 ヘッドレスト用表皮
13 内部
14 装着孔
16 スリット
16a 隙間
20 インサートステー
26 発泡体
30 発泡用金型
36 キャビテ
0 ガス放出孔
41 開口部
44 栓部材
44a 下端面
54 発泡用原液

Claims (1)

  1. インサートステー(20)用の装着孔(14,14)および該装着孔(14,14)間に延在するスリット(16)が形成され、該装着孔(14,14)に前記インサートステー(20)を装着した一体成形製のヘッドレスト用表皮(12)を、発泡用金型(30)のキャビティ(36)内にセットし、注入した発泡用原液(54)の発泡・硬化が進行する間、前記表皮(12)の形状を保持すると共に、発泡開始後および硬化後の適時に該金型(30)の上方に開設したガス放出孔(40)に栓部材(44)を挿入または抜取して、該表皮(12)の内部(13)で発泡体(26)を成形させる表皮付ヘッドレストの製造方法において、
    前記発泡用原液(54)の発泡開始後の適時に、前記発泡用金型(30)に開設したガス放出孔(40)に栓部材(44)を挿入し、この栓部材(44)の下端面(44a)を該ガス放出孔(40)の開口部(41)に臨んだ前記スリット(16)近傍に当接させて、該スリット(16)を略密着状態に保持しながら前記表皮(12)内の発泡体(26)を硬化させ、
    前記発泡体(26)の硬化後の適時に、前記ガス放出孔(40)から前記栓部材(44)を抜取して、前記開口部(41)に臨んだスリット(16)近傍を該発泡体(26)の圧力で盛り上がらせ、これにより画成された該スリット(16)の隙間(16a)を介して、前記表皮(12)の内部(13)に発生したガスを放出させ、
    前記ガス放出後の適時に、前記ガス放出孔(40)に栓部材(44)を再び挿入して、該ガス放出孔(40)の開口部(41)内に盛り上がった表皮(12)および発泡体(26)を押し下げ、前記スリット(16)を略密着状態に回復させると共に該発泡体(26)を所定形状にて硬化完了させるようにした
    ことを特徴とする表皮付ヘッドレストの製造方法。
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