JP3658580B2 - 睡眠深度推定装置及びこれを具えた布団 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、睡眠深度が所定の複数段階の睡眠状態の何れに分類されるのかを推定する睡眠深度推定装置、及び該睡眠深度推定装置を具えた布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、健康管理の意識が高まる中で、一般の家庭において睡眠の深度を測定して、体調を管理したいというニーズが生まれている。睡眠には、眠りの浅いレム睡眠と、眠りの深いノンレム睡眠とがあり、この様な睡眠状態を判定する方法として、脳波、筋電、眼球運動等を検出し、その検出波形から睡眠深度を推定する方法(睡眠ポリグラフ法)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の睡眠深度推定方法においては、複数の電極を直接肌に貼り付ける必要があり、各電極から計測器本体へ伸びるコードによって長時間の拘束状態を強いられるという欠点があった。
この問題に対して、心拍数と体動数を検出し、学習済みの結合重み付け係数を内部に持つ神経回路網によって、心拍数と体動数から睡眠深度を推定せんとする装置が提案されている(特開平5−111474号)。しかし、心拍数や体動数の変動には個人差があるため、睡眠深度推定の精度が低い問題があった。
【0004】
そこで本発明の目的は、睡眠深度を無拘束且つ高精度で推定することが出来る睡眠深度推定装置を提供することである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に係る睡眠深度推定装置は、生体情報を検出する生体情報センサー(2)と、該生体情報センサー(2)の出力信号から心拍数、心拍数の標準偏差、呼吸数、呼吸数の標準偏差、及び体動数を含む複数の睡眠深度基礎データを検知する生体情報処理回路(3)と、生体情報処理回路(3)から得られる複数の睡眠深度基礎データに基づいて睡眠深度推定処理を繰り返す睡眠深度推定回路(4)とを具えている。
睡眠深度推定回路(4)は、
各睡眠状態について、同じ睡眠状態を維持する確率と他の睡眠状態へ遷移する確率とが保持されている状態遷移確率保持手段と、
生体情報処理回路(3)から得られる複数の睡眠深度基礎データに判別分析を施して、該睡眠深度基礎データが各睡眠段階に属する確率を導出する第1演算処理手段と、
各睡眠段階について、前記状態遷移確率保持手段を参照して、前回の睡眠深度推定処理によって推定された睡眠状態から当該睡眠状態への遷移確率を導出し、該遷移確率を第1演算処理手段から得られる確率に乗算して、各睡眠状態に属する確率を算出する第2演算処理手段と、
第2演算処理手段から得られる各睡眠状態に属する確率の内、最大の確率を示す睡眠状態を、睡眠深度の推定値として出力する睡眠深度出力手段
とを具えている。
又、本発明に係る布団は、上記本発明に係る睡眠深度推定装置を具えたものである。
【0006】
具体的構成において、生体情報処理回路(3)には、生体情報センサー(2)の出力信号から心拍数成分及び呼吸数成分を抽出するためのフィルター手段が設けられると共に、該出力信号から体動数を検出するための閾値手段が設けられている。
尚、生体情報センサー(2)は、加速度センサーによって構成することが出来る。
【0007】
上記本発明に係る睡眠深度推定装置においては、先ず、睡眠深度に応じて変化すると考えられている心拍数、心拍数の標準偏差、呼吸数、呼吸数の標準偏差、及び体動数を含む睡眠深度基礎データに基づいて判別分析が実行され、これらの睡眠深度基礎データが何れの睡眠状態(レム睡眠、ステージ1又は2、ステージ3又は4)に属するかが推定される。
尚、判別分析においては、睡眠状態間の距離を各睡眠状態のばらつきで補正したマハラノビス汎距離を用いることによって、生体情報処理回路(3)から得られる睡眠深度基礎データが何れの睡眠状態に属するかが、高精度で推定される。
【0008】
次に、睡眠深度は過去の履歴に関連して決まる傾向が強いことに鑑み、状態遷移確率モデルを睡眠深度推定に適用することにより、推定精度を向上させる。即ち、各睡眠状態について、同じ睡眠状態を維持する確率と他の睡眠状態へ遷移する確率とを予め実験的に求めておく。そして、各睡眠段階について、前回の睡眠深度推定処理によって推定された睡眠状態から当該睡眠状態への遷移確率を前記推定された確率に乗算することによって、過去の履歴を加味した確率を導出するのである。
この様にして得られた各睡眠状態に属する確率の内、最大の確率を示す睡眠状態が、睡眠深度の推定値となる。
【0009】
【発明の効果】
本発明に係る睡眠深度推定装置によれば、生体情報センサーは心拍数、呼吸数及び体動数を検出すればよいので、例えば掛け布団に取り付けた加速度センサー等、周知の種々の生体情報センサーによって構成することが出来、これによって無拘束での推定が可能となる。又、判別分析に状態遷移確率モデルを組み合わせた推定方式によって高精度の推定結果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係る睡眠深度推定装置においては、図1及び図2に示す如く、掛け布団(1)に生体情報センサー(2)が取り付けられており、該生体情報センサー(2)は、人体の心拍動、呼吸動、及び体動を検知するものであって、加速度センサーによって構成されている。
【0011】
図1の如く、生体情報センサー(2)の出力信号は、生体情報処理回路(3)へ供給されて、心拍数、心拍数の標準偏差、呼吸数、呼吸数の標準偏差、及び体動数からなる5種類の睡眠深度基礎データが算出され、これらの睡眠深度基礎データは睡眠深度推定回路(4)へ供給されて、後述する如く睡眠深度が算出される。
尚、睡眠深度の推定は、そのときの睡眠状態が、レム睡眠、ステージ1、2(浅い睡眠)、或いはステージ3、4(深い睡眠)の3種類の睡眠状態の何れの段階にあるかを推定するものとする。
【0012】
図3〜図5は、本発明に係る睡眠深度推定装置における処理の流れを表わしている。
図3のステップS1では、生体情報センサー(2)によって生体情報信号が検出され、該生体情報信号は、ステップS2にて雑音除去フィルターによる処理を受けた後、ステップS3にて増幅され、更にステップS4にてA/D変換される。この様にして得られた生体情報データは、ステップS5にて所定の閾値と比較されて、閾値よりも大きいデータ(体動成分データ)と、閾値よりも小さいデータ(心拍動成分データ及び呼吸動成分データ)に分離される。閾値よりも小さいデータはステップS6にてデジタルバンドパスフィルタによる処理を受けて、心拍動成分データと呼吸動成分データに分離される。
【0013】
図4のステップS7では、前記生体情報データから分離された心拍動成分データから、単位時間当たりの心拍数と、心拍数のゆらぎを表わす標準偏差とが算出される。又、呼吸動成分データからは、単位時間当たりの呼吸数と、呼吸数のゆらぎを表わす標準偏差とが算出される。更に、体動成分データからは、一定時間の平均値としての体動数が算出される。
上記の心拍数、心拍数標準偏差、呼吸数、呼吸数標準偏差、及び体動数の5種類のデータが、睡眠深度基礎データとして、図8のマハラノビス距離を用いた判別分析に供される。
【0014】
図6及び図7は、上記8種類の睡眠深度基礎データを算出する具体的な手続きを表わしている。尚、生体情報データのサンプリングは例えば100Hzの周波数で行なわれる。
【0015】
心拍数についての手続き
図6(a)に示す如く、カウンターiを0に初期化し、30秒間に検出された心拍数検出データRRを記憶した後、これらのRR値の平均値を算出してRR[i]とする処理を、iをカウントアップしながら繰り返す。そして、5分間に検出されたRR[i](i=1〜9)の平均値を算出し、x1とする。
又、図6(b)に示す如く、カウンターiを0に初期化し、30秒間に検出された心拍数検出データRRを記憶した後、これらのRR値の標準偏差を算出してRRSD[i]とする処理を、iをカウントアップしながら繰り返す。そして、5分間に検出されたRRSD[i](i=1〜9)の平均値を算出し、x2とする。
【0016】
呼吸数についての手続き
図7(c)に示す如く、カウンターiを0に初期化し、30秒間に検出された呼吸数検出データPPを記憶した後、これらのPP値の平均値を算出してPP[i]とする処理を、iをカウントアップしながら繰り返す。そして、5分間に検出されたPP[i](i=1〜9)の平均値を算出し、x3とする。
又、図7(d)に示す如く、カウンターiを0に初期化し、30秒間に検出された呼吸数検出データPPを記憶した後、これらのPP値の標準偏差を算出してPPSD[i]とする処理を、iをカウントアップしながら繰り返す。そして、5分間に検出されたPPSD[i](i=1〜9)の平均値を算出し、x4とする。
【0017】
体動数についての手続き
図7(e)に示す如く、カウンターiを0に初期化し、30秒間に検出された体動回数を記憶し、体動数検出データMV[i]とした後、iが9であるか否かを判断し、ノーの場合はiをカウントアンプして体動回数の記憶を繰り返し、イエスの場合は、5分間に検出された体動数検出データMV[i](i=0〜9)の平均値を算出して体動数x5とする。
【0018】
判別分析
図4に示すステップS8では、5種類の睡眠深度基礎データに基づいて睡眠深度推定処理が実行される。
睡眠深度推定処理においては、先ずマハラノビスの汎距離が算出される(「多変量解析の実践(上)」現代数学社発行、第88頁〜第104頁参照)。即ち、図8(a)の式から群(レム)に対するマハラノビス距離を用いた判別距離D2i(x1,x2,x3,x4,x5)が算出される。又、図8(b)の式から群(ステージ1、2)に対するマハラノビス距離を用いた判別距離D2j(x1,x2,x3,x4,x5)が算出される。更に、図8(c)の式から群(ステージ3、4)に対するマハラノビス距離を用いた判別距離D2k(x1,x2,x3,x4,x5)が算出される。
但し、図9の如く、群(レム)の平均、群(ステージ1、2)の平均、及び群(ステージ3、4)の平均、各睡眠状態についての分散、共分散、及び分散共分散行列を定義する。
【0019】
次に、マハラノビスの汎距離を用いて、睡眠深度基礎データが各睡眠状態に属する確率を算出する(「多変量解析の実践(上)」現代数学社発行、第121頁〜第122参照)。即ち、図10に示す様に、上記の分散共分散行列S(i)、S(j)、S(k)との加重平均Sを算出し、この値から、各睡眠状態に属する確率fi、fj、fkを求める。更に、これらの値から合計が1となる構成比としての確率ri、rj、rkを求めるのである。
【0020】
状態遷移確率モデル
図11に示す如く、レム、ステージ1、2、ステージ3、4の3つの睡眠状態についてそれぞれ、同じ睡眠状態が維持される確率a、d、gと、1つの睡眠状態から他の睡眠状態へ遷移する確率b、c、e、f、h、iを定義し、予め実験的に求めておく。尚、これらの確率には下記数1の関係が成立する。
【0021】
【数1】
0≦a,b,c,d,e,f,g,h,i≦1
a+b+c=1
d+e+f=1
g+h+i=1
【0022】
図4に示すステップS8の判別分析の後、レムについての状態推移確率モデルによる確率の算出(ステップS9〜S14)と、ステージ1、2についての状態推移確率モデルによる確率の算出(ステップS15〜S20)と、ステージ3、4についての状態推移確率モデルによる確率の算出(ステップS21〜S26)とが実行される。
【0023】
レムついての確率計算
ステップS9にて、レムの推定確率riを取り込んだ後、ステップS10では、時刻(n−1)の推定ステージがレムであったかどうかを判断し、ここでイエスと判断されたときは、ステップS12にてレムの推定確率riに状態遷移確率aを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージがレムであったときの時刻nのレムに属する確率riを得る。ステップS10にてノーと判断されたときは、ステップS11に移行して、時刻(n−1)の推定ステージが1、2であったかどうかを判断し、ここでイエスと判断されたときは、ステップS13にてレムの推定確率riに状態遷移確率eを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージが1、2であったときの時刻nのレムに属する確率riを得る。ステップS11にてノーと判断されたときは、ステップS14に移行して、レムの推定確率riに状態遷移確率iを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージが3、4であったときの時刻nのレムに属する確率riを得る。
【0024】
ステージ1、2ついての確率計算
ステップS15にて、ステージ1、2の推定確率rjを取り込んだ後、ステップS16では、時刻(n−1)の推定ステージがレムであったかどうかを判断し、ここでイエスと判断されたときは、ステップS18にてステージ1、2の推定確率rjに状態遷移確率bを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージがレムであったときの時刻nのステージ1、2に属する確率rjを得る。ステップS16にてノーと判断されたときは、ステップS17に移行して、時刻(n−1)の推定ステージが1、2であったかどうかを判断し、ここでイエスと判断されたときは、ステップS19にてステージ1、2の推定確率rjに状態遷移確率dを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージが1、2であったときの時刻nのステージ1、2に属する確率rjを得る。ステップS17にてノーと判断されたときは、ステップS20に移行して、ステージ1、2の推定確率rjに状態遷移確率hを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージが3、4であったときの時刻nのステージ1、2に属する確率rjを得る。
【0025】
ステージ3、4ついての確率計算
ステップS21にて、ステージ3、4の推定確率rkを取り込んだ後、ステップS22では、時刻(n−1)の推定ステージがレムであったかどうかを判断し、ここでイエスと判断されたときは、ステップS24にてステージ3、4の推定確率rkに状態遷移確率cを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージがレムであったときの時刻nのステージ3、4に属する確率rkを得る。ステップS22にてノーと判断されたときは、ステップS23に移行して、時刻(n−1)の推定ステージが1、2であったかどうかを判断し、ここでイエスと判断されたときは、ステップS25にてステージ3、4の推定確率rjに状態遷移確率fを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージが1、2であったときの時刻nのステージ3、4に属する確率rkを得る。ステップS23にてノーと判断されたときは、ステップS26に移行して、ステージ3、4の推定確率rkに状態遷移確率gを乗算して、時刻(n−1)の推定ステージが3、4であったときの時刻nのステージ3、4に属する確率rkを得る。
【0026】
睡眠深度の推定
その後、図5のステップS27では、レムに属する確率riが、ステージ1、2に属する確率rj及びステージ3、4に属する確率rkよりも大きいかどうかを判断し、イエスと判断されたとき、ステップS29にて睡眠状態はレムであると推定する。
ステップS27にノーと判断されたときは、ステップS28に移行して、ステージ1、2に属する確率rjがステージ3、4に属する確率rkよりも大きいかどうかを判断し、イエスと判断されたときは、ステップS30にて睡眠状態はステージ1、2であると推定する。
更に、ステップS28にてノーと判断されたときは、ステップS31に移行して、睡眠状態はステージ3、4であると推定する。
【0027】
図12のグラフは、ある被験者について、本発明の睡眠深度推定装置によって算出した睡眠深度の推定値と、睡眠ポリグラフによる睡眠深度の実測値との比較を表わしている。図示の如く、睡眠深度の推定値と実測値とは、極めて近似した変動を示しており、これによって、本発明の睡眠深度推定装置が高い精度を有していることが実証される。
【0028】
上述の如く、本発明に係る睡眠深度推定装置は、人体を拘束することなく、精度の高い睡眠深度の推定結果を得ることが出来るので、特に一般の家庭における睡眠深度測定装置として好適である。
又、判別分析に状態遷移確率モデルを組み合わせることによって、睡眠深度が過去の履歴に大きく左右されるという特性を加味した推定が行なわれるので、高精度の推定結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る睡眠深度推定装置を具えた布団の構成を表わすブロック図である。
【図2】生体情報センサーの取り付け例を示す図である。
【図3】該睡眠深度推定装置の睡眠深度推定手続きの第1部を表わすフローチャートである。
【図4】該睡眠深度推定手続きの第2部を表わすフローチャートである。
【図5】該睡眠深度推定手続きの第3部を表わすフローチャートである。
【図6】心拍数についての算出手続きを示すフローチャートである。
【図7】呼吸数及び体動数についての算出手続きを表わすフローチャートである。
【図8】マハラノビスの汎距離を算出する数式を表わす図である。
【図9】分散共分散行列を表わす図である。
【図10】各睡眠深度の算出式を表わす図である。
【図11】睡眠状態遷移モデルを表わす図である。
【図12】睡眠深度の推定値と実測値を比較したグラフである。
【符号の説明】
(1) 布団
(2) 生体情報センサー
(3) 生体情報処理回路
(4) 睡眠深度推定回路
Claims (4)
- 睡眠深度が所定の複数段階の睡眠状態の何れに分類されるのかを推定する睡眠深度推定装置であって、生体情報を検出する生体情報センサーと、該生体情報センサーの出力信号から心拍数、心拍数の標準偏差、呼吸数、呼吸数の標準偏差、及び体動数を含む複数の睡眠深度基礎データを検知する生体情報処理回路と、生体情報処理回路から得られる複数の睡眠深度基礎データに基づいて睡眠深度推定処理を繰り返す睡眠深度推定回路とを具えた睡眠深度推定装置において、睡眠深度推定回路は、
各睡眠状態について、同じ睡眠状態を維持する確率と他の睡眠状態へ遷移する確率とが保持されている状態遷移確率保持手段と、
生体情報処理回路から得られる複数の睡眠深度基礎データに判別分析を施して、該睡眠深度基礎データが各睡眠段階に属する確率を導出する第1演算処理手段と、
各睡眠段階について、前記状態遷移確率保持手段を参照して、前回の睡眠深度推定処理によって推定された睡眠状態から当該睡眠状態への遷移確率を導出し、該遷移確率を第1演算処理手段から得られる確率に乗算して、各睡眠状態に属する確率を算出する第2演算処理手段と、
第2演算処理手段から得られる各睡眠状態に属する確率の内、最大の確率を示す睡眠状態を、睡眠深度の推定値として出力する睡眠深度出力手段
とを具えていることを特徴とする睡眠深度推定装置。 - 生体情報処理回路には、生体情報センサーの出力信号から心拍数成分及び呼吸数成分を抽出するためのフィルター手段が設けられると共に、該出力信号から体動数を検出するための閾値手段が設けられている請求項2に記載の睡眠深度推定装置。
- 睡眠深度が所定の複数段階の睡眠状態の何れに分類されるのかを推定する睡眠深度推定装置を具えた布団であって、該睡眠深度推定装置は、生体情報を検出する生体情報センサー(2)と、該生体情報センサー(2)の出力信号から心拍数、心拍数の標準偏差、呼吸数、呼吸数の標準偏差、及び体動数を含む複数の睡眠深度基礎データを検知する生体情報処理回路(3)と、生体情報処理回路(3)から得られる複数の睡眠深度基礎データに基づいて睡眠深度推定処理を繰り返す睡眠深度推定回路(4)とを具え、睡眠深度推定回路(4)は、
各睡眠状態について、同じ睡眠状態を維持する確率と他の睡眠状態へ遷移する確率とが保持されている状態遷移確率保持手段と、
生体情報処理回路(4)から得られる複数の睡眠深度基礎データに判別分析を施して、該睡眠深度基礎データが各睡眠段階に属する確率を導出する第1演算処理手段と、
各睡眠段階について、前記状態遷移確率保持手段を参照して、前回の睡眠深度推定処理によって推定された睡眠状態から当該睡眠状態への遷移確率を導出し、該遷移確率を第1演算処理手段から得られる確率に乗算して、各睡眠状態に属する確率を算出する第2演算処理手段と、
第2演算処理手段から得られる各睡眠状態に属する確率の内、最大の確率を示す睡眠状態を、睡眠深度の推定値として出力する睡眠深度出力手段
とを具えていることを特徴とする布団。 - 生体情報センサー(2)は、加速度センサーによって構成される請求項3に記載の布団。
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