JP3658139B2 - 流体圧入プレート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、エアや水等の圧力流体を収容する流体圧入プレート及びその製造方法に係わり、特に、その表面に括れ部を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴムシート、ゴム引き布、合成樹脂の表層シートを所望の形状の気密性の袋に加工し、その中にエアや液体等の流体を封入した流体圧入プレートが知られており、多種の用途に用いられている。そして、表層シート内には流体としての流体が圧入されることにより、流体圧入プレートの膨らみに伴ってその表面には括れ部が形成される。この括れ部は対向する表層シートの一部分を溶着することにより形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の流体圧入プレートでは、括れ部を形成するために対向する表層シートが単に溶着されているだけなので、強度不足となっていた。そのため、その溶着部分がエア圧により剥がれ易く、流体圧入プレートを膨らますと、括れ部が形成されなくなることがあった。
【0004】
又、流体圧入プレートは、局部的に応力を加えると、この応力の加わった部分がへこみ、このへこんだ部分の流体が移動し、他の部分を膨らます。そのため、従来の流体圧入プレートは局部的に応力を加えると、全体的に変形してしまう。
【0005】
この発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、形状保持性を向上するとともに、流体圧に耐え得る強度を持たせることにより、括れ部を確実に形成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、袋状をなし流体を収容するための表層部材の内側に、相対する生地が非伸張性の繋ぎ糸を介して連結されてなる繊維基材が設けられ、流体が収容された際に、対向する前記表層部材間が前記繋ぎ糸の張力により適宜の間隔に保持されるとともに前記表層部材を縫合する縫合部材によりその表面に括れ部が形成される流体圧入プレートであって前記括れ部には、当該流体圧入プレートに流入される流体の移動を許容する通気孔があり、前記表層部材の表面に前記縫合部材に沿ってシールするシール部材が密着されていることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、袋状をなし流体を収容するための表層部材の内側に、相対する生地が非伸張性の繋ぎ糸を介して連結されてなる繊維基材を設けるとともに、該繊維基材が介在された前記表層部材間を縫合部材により縫合し、流体を収容した際に、その表面に括れ部を形成する流体圧入プレートの製造方法であって前記縫合時に前記縫合部材の一部分を断絶させることによって前記括れ部に通気孔を形成した後、前記縫合部材に沿って前記表層部材の表面にシール部材を密させるようにしたことを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に加え、前記シール部材を表層部材に溶着したことを要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、流体圧入プレート11は、扁平な袋状をなす合成樹脂(塩化ビニル樹脂)製の表層シート(表層部材)12を備えている。この表層シート12は一対のシート材13a,13bの周縁を貼り合わせて構成されている。その表層シート12内には合成繊維(レーヨン)からなる繊維基材としての立体織物14が設けられている。この立体織物14は、表層シート12の各シート材13a,13bの内面にそれぞれ接着剤により接着されている生地15,16と、各生地15,16を連結する非伸張性の複数の繋ぎ糸17とから構成されている。繋ぎ糸17は生地15,16間に縫い付けられている。
【0010】
流体圧入プレート11の幅方向中央には、それらの長手方向に亘って縫合部材としての縫い糸18が縫い付けられ、この縫い糸18により前記表層シート12及び立体織物14は縫合されている。この縫合により、流体圧入プレート11の内部は第1のエア収容空間S1と第2のエア収容空間S2とに区画され、両エア収容空間S1,S2は図示しない通気孔を介して連通されている。この通気孔は縫い糸18の一部分が僅かに断絶されていることにより構成されている。そして、両収容空間S1,S2には図示しないエア取入れ口を介して流体としてのエアが圧入されると、流体圧入プレート11は直方体状に膨らみ形成される。前記エア取入れ口は、流体圧入プレートの任意の箇所に形成された孔に設けられており、自動車のタイヤチューブに使用されている空気バルブ等からなる。
【0011】
表層シート12における各シート材13a,13bの表面には、縫い糸18に沿って一対のシール帯(シール部材)19a,19bが表層シート12を挟み込むように密接に溶着されている。そして、前記両エア収容空間S1,S2内にエアが収容されるのに伴って流体圧入プレート11が膨らむことにより、その流体圧入プレート11の長手方向に亘って括れ部20が連続的に形成されるようになっている。
【0012】
なお、図面においては理解を容易にするために、表層シート12のシート材13a,13b、立体織物14の生地15,16、シール帯19a,19b等の厚さを誇張して描いてある。
【0013】
さて、上記のように構成された流体圧入プレート11の両エア収容空間S1,S2にエアが送り込まれると、流体圧入プレート11全体が膨らみ、繋ぎ糸17の張力でもって表層シート12のシート材13a,13bはその周縁部付近を除いて平行に保持される。又、流体圧入プレート11が膨らむと、その流体圧入プレート11の長手方向に亘って括れ部20が形成される。そして、シール帯19a,19bにより縫い糸18付近がシールされているため、流体圧入プレート11の両エア収容空間S1,S2の密閉性が高くなり、エアが抜けることはない。
【0014】
次に、流体圧入プレート11の製造方法について説明する。
図3に示すように、表層シート12の各シート材13a,13bの内側面に立体織物14の生地15,16を接着することにより、各シート材13a,13bの間に立体織物14を介在する。そして、これらの部材12〜14を重なり合わせた状態で、縫い糸18により表層シート12及び立体織物14を縫合する。その後、図4に示すように、縫い糸18に沿って表層シート12にシール帯19a,19bを挟み込み配置し、そのシール帯19a,19b全体を表層シート12に超音波溶着する。
【0015】
次に、本実施形態から見い出せる効果を以下に記載する。
・繋ぎ糸17の長さを部分的に変えた立体織物14を基材に用いることにより、種々の形状の流体圧入プレート11を製造することができる。例えば、表面が一方向に傾斜した平坦な板状の流体圧入プレート11や、表面が波形等の所望の形状した流体圧入プレート11とすることができる。
【0016】
・流体圧入プレート11に対し局部的に応力を加えた場合、その部分がへこむためには、他の部分が膨らむ必要があるが、相対する立体織物14の生地15,16が繋ぎ糸17により連結され、表層シート12のシート材13a,13bが適宜間隔に保持されているため、流体圧入プレート11に局部的に応力を加えても、その部分がほとんどへこむことがないとともに、他の部分が膨らむことがない。従って、流体圧入プレート11でありながら、形状保持性がよくなる。
【0017】
・エアを内部から排出したときには小さく畳めるという特性、流動体としてエアを圧入した際には軽くて水に浮くという特性、丸みを帯びない所望の形状に作成できるという特性を流体圧入プレート11に持たせることができる。更には流体圧入プレート11を水に沈めたり、重くする必要があるときには、流動体として比重の大きい液体や粉体を封入することによって、簡単に種々の用途に変更して使用することができる。
【0018】
・流体圧入プレート11は、荷の下に挿入し、膨らませることにより荷を持ち上げるエアージャッキ、積み荷と積み荷との間に挿入し、膨らませることにより荷崩れしないようにするダンネージバッグ、コンクリート型枠、布団、自動車用マット、アウトドア用グランドマット、アウトドア用グランドマット、アウトドア用テーブル又は椅子、建築用間仕切り、エアフェンス、衝撃吸収保護マット、架設貯水槽、簡易浴槽、仮設プール、広告柱、広告板、エアーシュウター、ボート用桟橋の浮体、船の補助フロート、筏、仮橋、ボート、オイルフェンス、自動車用エアバッグ(緊急時に膨張して人体を保護するものであるが、膨らみ過ぎの反動により生じる二次災害を防止できる)等に使用することができる。
【0019】
・表層シート12及び立体織物14を縫い糸18により強固に縫合したため、両収容空間S1,S2内のエア圧により、括れ部20の内奥部における表層シート12のシート材13a,13bが離間することがない。しかも、シール帯19a,19bを縫い糸18に沿って溶着したため、両収容空間S1,S2からエア抜けすることがない。従って、密閉性を向上することができるとともに、エア圧に耐え得る強度を持たせることにより、流体圧入プレート11が膨らんだ状態において、括れ部20を確実に形成することができる。
【0020】
・表層シート12及び立体織物14を縫い糸18により縫合し、その縫い糸18に沿ってシール帯19a,19bを表層シート12の表面に溶着した。この溶着時において、シール帯19a,19b全体を溶着しても、表層シート12のシート材13a,13bには立体織物14が介在されているため、シール帯19,19bに対応する部分の各シート材13a,13bが溶着されてしまうのを確実に防止することができる。
【0021】
なお、前記実施形態は次のように構成してもよい。
・立体織物14の材質をレーヨン以外にも、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維、又は綿や麻等の天然繊維にすること。
【0022】
・表層シート12の材質を塩化ビニル樹脂以外にも、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂にすること。
・括れ部20を表層部材12,13の長手方向に亘って断続的に形成したり、円形状や三角形状にしてもよい。
【0023】
・シール帯19a,19bを表層シート12のシート材13a,13bに対して接着剤により接着すること。
【0024】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、形状保持性を向上することができるとともに、流体圧に耐え得る強度を持たせることにより、括れ部を確実に形成することができる。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、シール部材に対応する部分の表層部材までもが密着されてしまうのを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、シール部材を表層部材に対して迅速に密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態を具体化した流体圧入プレートの斜視図。
【図2】流体圧入プレートの中央部を示す断面図。
【図3】流体圧入プレートの製造過程を示し、シール帯を溶着する前の断面図。
【図4】流体圧入プレートの製造過程を示し、シール帯を溶着した後の断面図。
【符号の説明】
12…表層シート(表層部材)、14…立体織物(繊維基材)、17…繋ぎ糸、18…縫い糸(縫合部材)、19a,19b…シール帯(シール部材)、20…括れ部

Claims (3)

  1. 状をなし流体を収容するための表層部材の内側に、相対する生地が非伸張性の繋ぎ糸を介して連結されてなる繊維基材が設けられ、流体が収容された際に、対向する前記表層部材間が前記繋ぎ糸の張力により適宜の間隔に保持されるとともに前記表層部材を縫合する縫合部材によりその表面に括れ部が形成される流体圧入プレートであって
    前記括れ部には、当該流体圧入プレートに流入される流体の移動を許容する通気孔があり、前記表層部材の表面に前記縫合部材に沿ってシールするシール部材が密着されている流体圧入プレート。
  2. 袋状をなし流体を収容するための表層部材の内側に、相対する生地が非伸張性の繋ぎ糸を介して連結されてなる繊維基材を設けるとともに、該繊維基材が介在された前記表層部材間を縫合部材により縫合し、流体を収容した際に、その表面に括れ部を形成する流体圧入プレートの製造方法であって
    前記縫合時に前記縫合部材の一部分を断絶させることによって前記括れ部に通気孔を形成した後、前記縫合部材に沿って前記表層部材の表面にシール部材を密させるようにした流体圧入プレートの製造方法。
  3. 前記シール部材を表層部材に溶着した請求項2に記載の流体圧入プレートの製造方法。
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