JP3657624B2 - 体腔鏡下外科手術器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、体腔鏡下外科手術に使用する体腔鏡下外科手術器具に関する。
より詳しくは、体腔鏡下外科手術に使用され、体腔内に挿入される鉗子、ハサミまたは電気メス等の術具機能を先端部に有し、その術具機能を体腔外にて操作する操作部を有する体腔鏡下外科手術器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に従来の体腔鏡下外科手術の概念を示す。体腔鏡下外科手術は、腹壁57をごく部分的に切開し、この切開部より軟性鏡や硬性鏡51を体腔内に挿入し、体腔内を硬性鏡51に設けられた小型カメラ59で撮影した内視鏡モニタ画面52を観察しながら行われる。そして、腹壁57の複数箇所にトロッカー・カニューレ53を数本穿刺し、鉗子54、ハサミ55、さらに電気メス56等の術具機能を先端に備えた長尺の外科手術器具を体腔内に挿入し、胆嚢摘出や腸吻合などを行う。この体腔鏡下外科手術は、最近行われるようになってきており、開腹術に比べて外科的侵襲が少なく、術後の疼痛も少なく、回復が早いなどの利点を有している。現在では、限られた医療機関、限られた医師のみにて、日本国内で行われているが、米国などでは、かなり一般化してきている。また、適用も胆嚢摘出などの限られたものとなっているが、その範囲が検討されてきており、拡大していく傾向がある。このため、日本国内でも今後一般化していくものと考えられている。
そして、この体腔鏡下外科は、術者と、臓器を把持して視野を展開する第一助手と、術野を見やすくするために内視鏡の向きを操作する第二助手との少なくとも3人で行われるのが通常である。
【0003】
ところで、このような体腔鏡下外科手術は、上述したように、2次元のモニタ画面52を観て行われるものであるため、術者等が奥行きの情報を得ることが困難であり、また、長尺器具による遠隔操作であるため、器具の体腔内における位置、術野の位置、器具から術野までの距離、器具の進行方向等の把握が困難であった。また、奥行きや位置、距離等に関する情報などを正確に把握できないため、操作に時間を要し、2次元モニタ観察下の長時間の遠隔微細操作では、術者にかなりのストレスを与えるものであった。さらに、術者と手術助手のコミュニケーションに手間取るという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術の問題点は、器具と術野との位置関係を術者に明確に示す手段、または術者の指示を正確に伝えるための手段がないことに起因するものである。
そこで、本発明は、体腔鏡下外科手術におけるこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、術者が術中において、体腔内の奥行き、器具の体腔内における位置、術野の位置、器具から術野までの距離、または器具の進行方向等を容易に把握することができ、また、手術助手に対して、術者の指示を正確に伝えることができる安全でかつ操作時間を短縮できる体腔鏡下外科手術器具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するものは、体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有し、さらに、該光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、さらに、前記手術器具は、前記光照射部より照射される光を点滅させる点滅手段を有する体腔鏡下外科手術器具である。
【0006】
そして、前記術具部は、鉗子状術具部であることが好ましい。また、前記術具部は、鋏状術具部であることが好ましい。また、前記術具部は、メス状術具部であることが好ましい。また、前記術具部は、電気メス状術具部であることが好ましい。また、前記術具部は、レーザメス状術具部であることが好ましい。また、前記手術器具は、前記光照射部より光を照射するための光源および電源を有していることが好ましい。そして、前記光照射部は、光源と該光源より照射された光を集光する集光機能を有するものであることが好ましい。そして、前記光源は、高輝度LEDまたは可視光半導体レーザーであることが好ましい。さらに、前記光源および前記集光手段は、集光機能を有する高輝度可視光LED光源であることが好ましい。また、前記集光手段は、集光レンズであることが好ましい。また、前記手術器具は、前記術具部が、電気メス状術具部であり、電気メス状術具部電源と、前記光照射部のための光源および電源を有している電源装置への接続部を有していることが好ましい。また、前記手術器具は、前記術具部が、電気メス状術具部であり、該電気メス状術具部電源と、前記光照射部のための光源および電源を有しているものでもよい。
上記目的を達成するものは、体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有し、さらに、該光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、前記操作部は、前記光照射部からの光の照射またはその停止を行うためのスイッチを有し、前記スイッチによる光の照射またはその停止は、前記操作部による前記術具部の操作と連動している体腔鏡下外科手術器具である。
【0007】
また、上記目的を達成するものは、体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具からなる体腔鏡下外科手術器具セットであり、さらに、前記光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、該複数の体腔鏡下外科手術器具は、前記先端部またはその付近を体腔内にて確認できる識別機能を有しており、さらに、それら複数の手術器具のそれぞれの光照射部は、それぞれ異なった時間間隔で点滅するものであり、この異なった時間間隔の点滅により、体腔内にて確認できる識別機能を構成している体腔鏡下外科手術器具セットである。
【0008】
また、前記複数の体腔鏡下外科手術器具の前記術具部は、それぞれ異なった術具部となっていることが好ましい。
【0010】
また、上記目的を達成するものは、体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具と、複数の光源と、これら複数の光源を、それぞれ点滅時間間隔を異ならせて発光させる点滅回路を備えた電源回路と、前記複数の光源より発光された光をそれぞれの体腔鏡下外科手術器具に伝達するための複数の外部接続部とを有する電源装置とからなり、さらに、前記光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、前記複数の手術器具は、前記電源装置の接続部に接続するための接続部を有することを特徴とする体腔鏡下外科手術器具装置である。
【0011】
そこで、本発明の体腔鏡下外科手術器具を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の一実施例の平面図であり、図2は、図1に示した体腔鏡下外科手術器具の本体部内の構造を説明するための説明図であり、図3は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の他の実施例の本体部内の構造を説明するための説明図であり、図4は、本発明の体腔鏡下外科手術用はさみの一実施例の平面図であり、図5は、本発明の体腔鏡下外科手術用電気メスの一実施例を示す概略図である。
【0012】
そして、本発明の体腔鏡下外科手術器具1は、図1に示すように、体腔内に挿入され、先端に術具部5を備えた先端部2bと、体腔外にて先端部2bの術具部5を操作する操作部6と、先端部2bに設けられ、術具部またはその前方を照らすための光照射部3とを有している。
そして、術具部としては、図1ないし図3に示すような鉗子状術具部、図4に示すような鋏状術具部、図5に示すような電気メス状術具部、レーザメス状術具部の他、縫合器状術具部、結紮器状術具部、リトラクタ状術具部、吸引器状術具部、生検針(バイオブシ針)状術具部などが考えられる。
【0013】
以下、本発明の体腔鏡下外科手術器具を、図1ないし3に示した体腔鏡下外科手術器具1を用いて具体的に説明する。
この実施例の体腔鏡下外科手術器具1は、いわゆる鉗子タイプの手術器具である。そして、この体腔鏡下外科手術器具1は、図1に示すように、本体部2と、本体部2のシャフト2aの先端に設けられた鉗子状術具部である挟持部5と、挟持部5に連結され、挟持部5を操作するための操作部6と、本体部2の先端部2bに取り付けられた光照射部3と、光照射部3より光を照射させるための電力を供給する電源回路4とを有している。
【0014】
そして、この実施例の体腔鏡下外科手術器具1の本体部2は、電源(乾電池)4を収納するための電源回路収納部10と、シャフト部2aと、電源回路の一部であり、光照射部3より光を照射させるための点灯スイッチ13とを有している。
具体的には、本体部2は、図2に示すように、その上部付近に単5型乾電池を2個収納可能な電源収納部10を有しており、後述する光源および点灯スイッチ13と電気的に接続され、電源回路を構成している。点灯スイッチ13は、光源を点灯または消灯させるためのものであり、この実施例では、スイッチ13の図中右端部が、操作部6の回動部6bに押圧されることにより、ON状態(点灯状態)となるマイクロスイッチが用いられている。また、スイッチ13としては、支点12より下方に設け、操作部6により押されているときは、OFF状態(消灯状態)であり、操作部6が開き、押圧が解除されたとき、ON状態(点灯状態)となるものでもよい。なお、光源のスイッチ機構は、これに限られず、例えば、操作部6の把手部6c付近にタッチスイッチ(タッチセンサ)を設けたものでもよい。そして、この場合、タッチスイッチは、操作部6であり、操作部を把持したときに、操作者が接触する把持部6cに設けられることが好ましい。また、本体部2に、上記のような自動式ではなく、手動タイプのスイッチを設けてもよい。
【0015】
鉗子状術具部である挟持部5は、臓器、病変組織、異物等を挟持するための部位であり、この実施例では、図2に示すように、本体部2のシャフト部2a内部の先端付近で、操作部6の連結部6dに連結され、シャフト部2aの先端より外方に突出して設けられている。
【0016】
操作部6は、挟持部5を操作するためのものであり、この実施例では、図2に示すように、本体部2のシャフト部2a内部に挿入され、操作部6の機械的操作を挟持部5に伝達するためのロッド6aと、支点12を中心として、約10゜回動可能な回動部6bと、把手するための把手部6cと、挟持部5と連結するための連結部6dを有している。そして、回動部6bは、図2に示すように、その端部がロッドの基端部に連結されており、ロッド6aの先端部は連結部6dの一端を回動可能に連結しており、連結部6dの他端は挟持部6の後端部を開閉可能な状態で連結している。よって、操作部6の把手部6cを把手して、把手部の一方(この実施例では図中右側の把手部6c)を開く(この実施例では図中右方向に移動させる)と、回動部6bが支点12を中心として回転し、ロッド6aが図中左方向に押圧される。これにより、連結部6dも押圧されて、図10に示すように、連結部6dが図中上下方向に開き、それに伴って挟持部5も開くように構成されている。また、挟持部5を閉じる場合は、操作部6の把手部6cの一方(この実施例では図中右側の把手部6c)を閉じる(図中左方向に移動させる)と、回動部6bが支点12を中心として回転し、ロッド6aが図中右方向に引張られる。これにより、連結部6dも引張られて、図2のような状態となり、それに伴って挟持部5も閉じるように構成されている。
【0017】
光照射部3は、術具部5またはその前方に光を照射するためのものであり、モニタ画面より得られる術野(術部)または手術器具の先端部を明るくし、手術器具の操作を容易なものとするとともに、手術器具を操作していない補助者に使用している手術器具の認識を容易なものとするために設けられている。
この実施例の手術器具1では、光照射部3は、本体部2の先端部に取り付けられている。この光照射部3を有することにより、術中において、体腔内の奥行き、手術器具の術具部5の体腔内における位置、術野の位置、術具部5から術野までの距離、または術具部5の進行方向等を容易に把握することができ、また、手術助手に対して、術者の指示、方針を正確に伝えることができ、安全でかつ操作時間を短縮することができる。
【0018】
この実施例では、光照射部3は、図1および図2に示すように、本体部2のシャフト部2a内の先端付近に固着されている。そして、この実施例の光照射部3は、集光機能を有する高輝度可視光LED光源で形成されている。具体的には、可視光LED光源は、LEDと、LEDにマウントされた非球面レンズとを有しており、LEDより発光した光が、非球面レンズにより集光されて指向角±2度以下のビーム状に照射されるものである。つまり、この光照射部3には、光源と光源より発光される光の集光機能を一体に備えたものが使用されている。なお、光照射部3は、集光手段と光源とを一体ではなく、別々に有するものであってもよい。集光手段としては、凸レンズが好適に使用できる。
【0019】
LED光源としては、ガリウム−ヒ素発光ダイオード、ガリウム−リン発光ダイオード、ガリウム−ヒ素−リン発光ダイオード、ガリウム−アルミニウム−ヒ素発光ダイオードが好適であるが、特にガリウム−ヒ素−リン発光ダイオードが好ましい。なお、可視光LED光源としては、可視光を直接発光するもの、また、赤外線など発光するLEDの表面に塗料を塗布し可視光に変換したもののいずれでもよい。なお、光照射部3より照射される光の波長としては、術野の色を考慮すると、450〜670nmのものが好適である。また、高輝度LEDとしては、可視光発光のものでは、500mcd以上の発光光度を、また赤外線を発光するものでは、500mcd以上の発光光度を有するものが好適である。
さらに、光照射部3のための光源は、可視光半導体レーザーにより形成されていてもよい。可視光半導体レーザーとしては、波長633nmのHe−Neレーザー、波長694nmのルビーレーザ、波長670nmのGaAlAsPLD(半導体レーザ)などが使用できる。なおこれらレーザを光源として用いる場合は、レーザドライバが必要となる。
【0020】
そして、光照射部3は、操作部6の把手部6cを開くことにより、挟持部5が開くとともに点灯し、さらに、把手部6cを閉じることにより、挟持部5が閉じるとともに消灯するものであることが好ましい。これにより、光照射部3より光を照射するためのスイッチ機構を別個に設ける必要がなくなり構造上簡易なものとなる。また、挟持部5を開いて使用する際に光照射部3が光を照射するため、挟持しようとする部位が確認でき、さらに、術者が使用している器具が発光するため、助手とのコミュニケーションが容易となる。
【0021】
なお、挟持部5が開いた際に光照射部3が点灯する構成は、例えば、図9および図10に示すように、把手部の一方(この実施例では図中右側の把手部6c)を開く(この実施例では図中右方向に移動させる)と、回動部6bが支点12を中心として回転し、スイッチ13の図中右端部を押圧して点灯する構成により実現できる。他方、挟持部5が閉じた際に光照射部3が消灯する構成は、把手部の一方(この実施例では図中右側の把手部6c)を閉じる(この実施例では図中左方向に移動させる)と、回動部6bが支点12を中心として回転し、スイッチ13の図中右端部より離れ消灯する構成により実現できる。
【0022】
さらに、光照射部3は点滅するものであることが好ましい。点滅機能を有する電源回路60としては、例えば、図6に示すものが考えられる。この電源回路60は、LED点滅回路61を有しており、この点滅回路61は、発振回路を有する発信部62と、スイッチング部63を有しており、スイッチ13が矢印方向に押されることにより通電状態となる。そして、光照射部3の光源は、発信部62から発せられるON/OFFの点滅信号により、スイッチング部63がON状態となることで発光するように構成されている。なお、発信部スイッチ64は、発信部62からの信号の発信間隔(例えば、0.1〜3秒内にて決定)を適宜調整するためのものである。
【0023】
このような光照射部3から発光され光の点滅機能を設けることにより、術者が使用している器具を、助手がより容易に把握できる。さらに、体腔鏡下外科手術では、この実施例の鉗子タイプのもののほか、後述する鋏タイプのもの、またメスタイプのものなど、さらに同一の鉗子タイプのものを複数使用することがある。これら手術器具相互の区別を行うために、点滅間隔を相違させることにより、それらの認識も容易となる。
【0024】
つぎに、図3に示した本発明の体腔鏡下外科手術器具の他の実施例について説明する。なお、図中、体腔鏡下外科手術器具1と同一の構成については、図1および図2と同一の符号で示してある。
この実施例に示した体腔鏡下外科器具20と、体腔鏡下外科手術器具1との相違は、光照射部3が、光源を有さず、第1の集光手段で構成されており、本体部2が内部に光源21を有している点である。さらに、この実施例の本体部2およびシャフト部2aは、光源21の光を先端部に取り付けられた集光手段である光照射部3に導くための導光手段22と、光源21からの光を導光手段22に入射させるための第2の集光手段23とを有している。このように本発明の体腔鏡下外科手術器具は、光照射部3が光源を有するものである必要はなく、本体部2が有するものであってもよい。なお、導光手段としては、光ファイバーが好適に使用でき、集光手段としては、凸レンズが好適に使用できる。また、光源および光源発光回路としては、上述のものが好適に使用できる。
【0025】
つぎに、図4に示す実施例の体腔鏡下外科手術器具について説明する。
この実施例の手術器具30は、いわゆる鋏タイプの手術器具である。
この実施例の体腔鏡下外科手術用手術器具30は、本体部2と、本体部2の先端より突出する術具部31と、術具部31に連結され、術具部31を操作するための操作部6と、本体部2の先端に取り付けられた光照射部3と、光照射部3より光を照射させるための電力を供給する電源4とを有している。そして、術具部は、鋏状術具部となっており、具体的には剪断部31となっている。
【0026】
本発明の体腔鏡下外科手術用手術器具30と、前述した鉗子タイプの手術器具1との相違は、本体部2の先端より突出する鉗子状術具部である挟持部5の代わりに、剪断部31が突出している点のみであり他は同じである。この剪断部31を有する手術器具30は、例えば、動脈と胆嚢管とを切り離したりする場合に使用する。そして、本発明の体腔鏡下外科手術用手術器具30は、本体部2の先端部に光照射部3を有するものであるので、術者が術中において、体腔内奥行き、器具の体腔内における位置、術野の位置、器具から術野までの距離、または器具の進行方向等を容易に把握することができ、また、手術助手に対して、術者の指示を正確に伝えることができる安全でかつ操作時間を短縮できる。
【0027】
そして、手術器具30の光照射部3は、操作部6の把手部6cを開くことにより、剪断部31が開くとともに点灯し、さらに、把手部6cを閉じることにより、剪断部31が閉じ、動脈等を切断するとともに消灯するものであることが好ましい。これにより、光照射部3より光を照射するためのスイッチ機構を別個に設ける必要がなくなり構造上簡易なものとなる。また、剪断部31を開いて使用する際に光照射部3が光を照射するため、切断しようとする部位が確認でき、さらに、術者が使用している器具が発光するため、助手とのコミュニケーションが容易となる。また、スイッチは上記のようなものに限られず、スイッチ13としては、支点12より下方に設け、操作部6により押されているときは、OFF状態(消灯状態)であり、操作部6が開き、押圧が解除されたとき、ON状態(点灯状態)となるものでもよい。なお、光源のスイッチ機構は、これに限られず、例えば、操作部6の把手部6c付近にタッチスイッチ(タッチセンサ)を設けたものでもよい。そして、この場合、タッチスイッチは、操作部6であり、操作部を把持したときに、操作者が接触する把持部6cに設けらることが好ましい。また、本体部2に、上記のような自動式ではなく、手動タイプのスイッチを設けてもよい。なお、光源および光源の発光回路は、上述したものが好適に使用できる。
【0028】
さらに、図5に示した実施例の体腔鏡下外科手術器具について説明する。
この実施例の体腔鏡下外科手術器具は、術具部が電気メス状をしたいわゆる電気メスタイプの手術器具である。
この実施例の体腔鏡下外科手術器具40は、本体部2と、先端部2bの先端に取り付けられた電気メス部41と、本体部2の先端部2bに取り付けられた光照射部3と、電気メス部41に電力を供給するとともに、光照射部3より光を照射させるための電力を供給する電源装置42とを有している。そして、電気メス部41には、電極が設けられている。
【0029】
この手術器具40は、例えば、胆嚢を肝床から剥離する際に使用されるものである。そして、電気メス部41に設けられた電極部と対極板との間でアーク放電を生じさせ、患部等を切断するためのものである。この電気メス部41としては、図5に示すように、その先端部がJ字型のフックタイプの他、L字型のフックタイプや、平刃を少し曲げたようなスチュラタイプのいずれであってもよい。さらに、この実施例の手術器具40は、電源装置42内部に光源45を有するものであるため、光照射部3は集光手段である凸レンズで形成されており、本体部2およびシャフト部2aは、図5に示すように、導光手段43を有している。この導光手段43としては光ファイバーが好適に使用できる。
【0030】
より具体的に説明すると、この実施例の外科手術器具40は、メスプローブ部40aと、電源装置40bにより構成されており、それらは、電気的および光学的に接続される。
メスプローブ40aは、本体部2を形成すると共に、先端側が体腔内に挿入されるシャフト部と、シャフト部の先端部2bより突出する上述した電気メス部41と、シャフト部2bの先端付近に設けられた光照射部3と、本体部2の後端部に設けられ、この手術器具40を操作中把持する操作部6と、この操作部6に設けられた光照射部点灯スイッチ55および電気メス通電スイッチ53とを有している。そして、光照射部点灯スイッチ55は、操作部6を把持した状態にて自然に押される位置に設けることが好ましい。このスイッチ55としては、マイクロスイッチ、タッチスイッチなどが用いられる。そして、電気メス通電スイッチ53は、逆に操作部6を把持しただけの状態では、通常押されない位置に設けることが好ましい。そして、この通電スイッチ53は、必要なときのみ押すことにより、ON状態となる。さらに、接続部49を構成するコネクターがコード49aによりメスプローブ40aと接続されている。そして、コネクター49には、電気メス部41に設けられた電極と後述する高周波電流発生回路とを電気的に接続するための接続端子49b、光照射部3に光を伝達するための接続端子49c,スイッチ53,55と後述する制御回路47とを電気的に接続するための接続端子49dとを有している。
【0031】
電源装置40bは、所定の電流または電圧を供給するための電源回路51と、電気メス部41の電極に高周波電流を供給するための高周波電流発生回路48と、光源45と、光源45の光を集光する集光手段44と、光源45を発光させるための発光回路46と、スイッチ53,55と電気的接続されるとともに発光回路46および高周波電流発生回路48を制御する制御回路47と、外部接続部52とを有している。光源45としては、可視光半導体レーザーが好ましい。可視光半導体レーザーとしては、波長633nmのHe−Neレーザー、波長694nmのルビーレーザ、波長670nmのGaAlAsPLD(半導体レーザ)などが使用できる。そして、これらレーザを光源として用いる場合は、発光回路46は、レーザドライバとなる。また、光源45は、可視光LEDでもよい。可視光LEDとしては、上述のものが使用できる。集光手段44としては、凸レンズが好適に使用できる。なお、この実施例の手術器具40は、光源45を電源装置42内部に有するものであるが、光源45は、前述の体腔鏡下外科手術器具1または手術器具30と同様、光照射部3が有していてもよく、また、本体部2が有していてもよい。そして、外部接続部52には、上述のメスプローブ部40aのコネクター49が着脱自在に接続される。
【0032】
そして、この実施例の手術器具40は、メスプローブ部40aに設けられた点灯スイッチ55をON・OFF操作することにより、光源45が点灯または消灯するように構成されている。そして、コネクター49を電源装置42に接続した状態で、上記点灯スイッチをON状態とすると、光源45からの光が集光手段44により集光され、さらに、導光手段43を通過して光照射部3より照射されるように構成されている。また、メスプローブ部40aのスイッチ53をON状態とすると、電気メス部41の電極部に高周波電流が供給され、患部等を切断することができるように構成されている。
【0033】
さらに、光照射部3は点滅するものであることが好ましい。点滅機能を有するものとする方法としては、発光回路46に、例えば、半導体レーザを用いたものを例に取ると、レーザ点滅指示信号入力部を有する電流ソース型ドライバ(単一電源を用い、半導体レーザに駆動電流を流し込む方式)、レーザ点滅指示信号入力部を有する電流シンク型ドライバ(差動方式を用い、半導体レーザから駆動電流を吸い取る方式)、さらに、レーザの発光を安定させるために、上記の電流ソース型ドライバにレーザが発光しない電流(バイアス電流)を常に流しておくバイアス方式電流ソース型ドライバ、上記の電流シンク型ドライバにレーザが発光しない電流(バイアス電流)を常に流しておくバイアス方式上記の電流シンク型ドライバのいずれかを設け、発光回路48または制御回路47にレーザ点滅指示信号出力部を設けることにより行うことができる。
【0034】
また、光源として、可視光LEDを用いる場合は、図6に示したLED点滅回路61を、発光回路48または制御回路47に設けること、また、点滅回路61の発信部62を制御回路47に設け、スイッチング部63を発光回路48に設けることにより光源を点滅させることができる。
このような、光照射部3から発光され光の点滅機能を設けることにより、術者が使用している器具を、助手がより容易に把握できる。
【0035】
次に、本発明の体腔鏡下外科手術器具セットについて説明する。
この体腔鏡下外科手術器具セットは、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具からなる体腔鏡下外科手術器具セットであり、該複数の体腔鏡下外科手術器具は、前記先端部またはその付近を体腔内にて確認できる識別機能を有している。
ここの体腔鏡下外科手術器具としては、上述した鉗子タイプ手術器具、鋏タイプ手術器具、電気メスタイプ手術器具のほか、メスタイプ手術器具、レーザメスタイプ手術器具などが考えられる。体腔鏡下外科手術器具としては、上述のものが好適に使用できる。
【0036】
そして、この外科手術器具セットでは、複数の体腔鏡下外科手術器具の術具部は、それぞれ異なった術具部となっており、さらに、それら複数の手術器具のそれぞれの光照射部3は、それぞれ波長が異なる光を照射するものであり、この異なる光により、体腔内にて確認できる識別機能を構成している。また、複数の手術器具のそれぞれの光照射部は、それぞれ異なった時間間隔で点滅するものであり、この異なった時間間隔の点滅により、体腔内にて確認できる識別機能を構成している。
【0037】
体腔鏡下外科手術では、鉗子タイプ手術器具、鋏タイプ手術器具、メスタイプ手術器具、電気メスタイプ手術器具など術具部が異なった複数の手術器具、さらに同一の鉗子タイプのもを複数使用することがある。これら手術器具相互の区別を行うために、光照射部より照射される光の点滅間隔を相違させること、また波長を相違させることにより、それらの認識も容易となり、術者が使用している器具を、助手がより容易に把握できる。
【0038】
手術器具の光照射部3が照射する波長としては、例えば、鉗子タイプ外科手術器具1が照射する波長を、580nm〜650nmとし、鋏タイプ外科手術器具30が照射する波長を、500nm〜520nmとし、さらに、電気メスタイプ手術器具40が照射する波長を、450nm〜480nmとすることである。また、点滅時間間隔としては、所定時間、例えば、1〜3秒間に消灯する回数をそれぞれ相違させることが考えられる。
【0039】
次に 図7に示す本発明の体腔鏡下外科手術装置について説明する。
この体腔鏡下外科手術装置は、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて先端部の前記術具部を操作する操作部6と、先端部に設けられ、術具部5,31,41またはその前方を照らすための光照射部3とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具1,20,40と、波長の異なる複数の光源85a,85b,85c,85dと、これら複数の光源を発光させるための電源回路と、複数の光源より発光された光を伝達するための複数の外部接続部88a,88b,88c,88dとを有する電源装置71とからなり、複数の手術器具1,20,40は、電源装置71の外部接続部88a,88b,88c,88dに接続するための接続部78,79,41を有している。
【0040】
体腔鏡下外科手術器具1,20としては、図7に示すように、光源およびその電源回路を備えず、かつ後述する電源装置71と電気的および光学的に接続される接続部78,79を備えた以外は、図1ないし図4に示した構造を有する鉗子タイプ手術器具1、鋏タイプ手術器具20が好適に使用できる。さらに、図5に示した電気メスタイプ手術器具40のメスプローブ部40aが好適に使用できる。また、手術器具としては、上記のものは例示であり、例えば、メスタイプ手術器具、レーザメスタイプ手術器具なども使用できる。
【0041】
電源装置71としては、波長の異なる複数の光源85a,85b,85c,85dと、これら複数の光源を発光させるための電源回路と、複数の光源85a,85b,85c,85dより発光された光を伝達するための複数の外部接続部88a,88b,88c,88dと、手術器具1,20,40に設けられた光照射スイッチ13,55および電気メス通電スイッチ55と接続部を介して電気的に接続される制御回路83を有している。そして、電源回路は、上述の制御回路83、電源部82、点滅回路89a,89b,89c,89d、電気メスのための高周波電流発生回路84により構成されている。電源部82は、それぞれの光源85a,85b,85c,85d、制御回路83、高周波電流発生回路84に電力を供給している。また電源部82は、図面に示した共有電源回路ではなく、光源ごとに個々に設けられてもよい。
【0042】
手術器具の光照射部3が照射する波長としては、例えば、鉗子タイプ外科手術器具1が照射する波長を、580nm〜650nmとし、鋏タイプ外科手術器具30が照射する波長を、500nm〜520nmとし、さらに、電気メスタイプ手術器具40が照射する波長を、450nm〜450nmとすることである。光源としては、上述した可視光LED、可視光レーザが好適に使用できる。
このように、この手術装置では、異なるタイプの体腔鏡下手術器具に異なる波長の光照射を行うことができるので、体腔内にて、手術器具のタイプ別の区別が容易となり、術者が使用している器具を、助手がより容易に把握できる。
【0043】
次に 図8に示す本発明の体腔鏡下外科手術装置について説明する。
この体腔鏡下外科手術装置80は、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて先端部の前記術具部を操作する操作部6と、先端部に設けられ、術具部5,31,41またはその前方を照らすための光照射部3とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具1,20,40と、複数の光源85a,85b,85c,85dと、これら複数の光源をそれぞれ点滅時間間隔を異ならせて発光させるための点滅回路89a,89b,89c,89dを備えた電源回路と、複数の光源より発光された光を伝達するための複数の外部接続部88a,88b,88c,88dと、複数の手術器具1,20,40は、電源装置71の外部接続部88a,88b,88c,88dに接続するための接続部78,79,41を有している。
【0044】
この手術装置と上述した図7の手術装置との相違は、複数の光源と、これら複数の光源を、それぞれ点滅時間間隔を異ならせて発光させるための点滅回路を備えた電源回路を有している点であり、複数の光源の波長はすべて同じものを用いてもよい。
体腔鏡下外科手術器具1,20としては、図8に示すように、光源およびその電源回路を備えなず、かつ後述する電源装置71と電気的および光学的に接続される接続部78,79を備えた以外は、図1ないし図4に示した構造を有する鉗子タイプ手術器具1、鋏タイプ手術器具20が好適に使用できる。さらに、図5に示した電気メスタイプ手術器具40のメスプローブ部40aが好適に使用できる。また、手術器具としては、上記のものは例示であり、例えば、メスタイプ手術器具、レーザメスタイプ手術器具なども使用できる。
【0045】
電源装置81としては、複数の光源85a,85b,85c,85dと、これら複数の光源を発光させるための電源回路と、複数の光源85a,85b,85c,85dより発光された光を伝達するための複数の外部接続部88a,88b,88c,88dと、手術器具1,20,40に設けられた光照射スイッチ13,55および電気メス通電スイッチ55と接続部を介して電気的に接続される制御回路83を有している。そして、電源回路は、上述の制御回路83、電源部82、光源点滅回路89a,89b,89c,89d、電気メスのための高周波電流発生回路84により構成されている。電源部82は、それぞれの光源85a,85b,85c,85d、制御回路83および高周波電流発生回路84に電力を供給している。また電源部82は、図面に示した共有電源回路ではなく、光源ごとに個々に設けられてもよい。
【0046】
そして、点滅回路89a,89b,89c,89dは、それぞれ異なった時間間隔で光源を発光させる。手術器具1,20,40の光照射部3が点滅する時間間隔としては、例えば、鉗子タイプ外科手術器具1では、点灯中所定時間、例えば、1秒間に1〜2回点滅し、鋏タイプ外科手術器具30では、点灯中1秒間に4〜6回点滅し、さらに、電気メスタイプ手術器具40では、点灯中1秒間に10〜15回点滅するものとすることである。光源としては、上述した可視光LED、可視光レーザが好適に使用できる。なお、点滅は単純な繰り返しでもよく、間欠的なものでもよい。さらに、点滅回路は、制御回路と一体に形成されていてもよい。
このように、この手術装置では、異なるタイプの体腔鏡下手術器具に異なる点滅間隔にて光照射が行われるので、体腔内にて、手術器具のタイプ別の区別が容易となり、術者が使用している器具を、助手がより容易に把握できる。
【0047】
【作用】
つぎに、本発明の体腔鏡下外科手術器具の作用を、腹腔鏡下胆嚢摘出手術を例に、図9ないし図11を用いて説明する。
腹腔鏡下胆嚢摘出手術に際しては、まず、気腹装置(図示せず)の気腹針(図示せず)を腹壁57より挿入し、腹腔内に炭酸ガスを充満させ、腹腔内部を膨張させる。つぎに、腹壁57に小切開を設け、内径5mmまたは10mmの筒状のトラッカー・カニューレ53を4本または5本、腹腔内に挿入する。さらに、腹腔鏡51および本発明の体腔鏡下外科手術器具を、トラッカー・カニューレ53内に挿通して、図11に示すように、腹腔鏡51の小型カメラ59部分および本発明の体腔鏡下外科手術器具の先端部分が腹腔内に位置するようにする。
【0048】
そして、モニター52の観察下、本発明の体腔鏡下外科手術器具を用いて胆嚢摘出を行う。具体的には、この手術では、本発明の鉗子1は、胆嚢を挟持する場合などに使用され、手術器具30は動脈と胆嚢管を切り離す場合などに使用され、本発明の手術器具は、胆嚢を肝床から剥離する場合などに使用される。そして、本発明の体腔鏡下外科手術器具は、図9および図10に示すように、先端部より光を照射することができるものであるので、術者または助手が、器具の位置または処置部の位置などを容易に把握することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の体腔鏡下外科手術器具は、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有する体腔鏡下外科手術器具であるので、術者が体腔鏡下手術中において、体腔内の奥行き、器具の体腔内における位置、術野、術部の位置、器具から術野、術部までの距離、または器具の進行方向等を容易に把握することができる。また、手術助手に対して、術者の指示、方針を正確に伝えることができ、安全でかつ操作時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の一実施例の平面図である。
【図2】図2は、図1に示した体腔鏡下外科手術器具の本体部内の構造を説明するための説明図である。
【図3】図3は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の他の実施例の本体部内の構造を説明するための説明図である。
【図4】図4は、本発明の体腔鏡下外科手術用手術器具の一実施例の平面図である。
【図5】図5は、本発明の体腔鏡下外科手術用手術器具の一実施例を示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の光照射部から照射される光を点滅させるための点滅回路の一例を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の体腔鏡下外科手術用手術装置の一実施例を示す概略図である。
【図8】図8は、本発明の体腔鏡下外科手術用手術装置の他の実施例を示す概略図である。
【図9】図9は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の作用を説明するための説明図である。
【図10】図10は、本発明の体腔鏡下外科手術器具の作用を説明するための説明図である。
【図11】図11は、従来の体腔鏡下外科手術の概念を示す図である。
【符号の説明】
1 体腔鏡下外科手術器具
2 本体部
3 光照射部
4 電源
5 挟持部
6 操作部
6a ロット
6b 回動部
6c 把手部
6d 連結部
10 電源収納部
11 シャフト部
12 支点
13 点灯スイッチ
20 体腔鏡下外科手術器具
21 光源
22 導光手段
30 体腔鏡下外科手術用手術器具
31 剪断部
40 体腔鏡下外科手術用手術器具
41 電気メス部
42 電源装置
43 導光手段
44 集光手段
45 光源
46 発光回路
47 制御回路
48 高周波電流発生回路
49 コネクター

Claims (13)

  1. 体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有し、さらに、該光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、さらに、前記手術器具は、前記光照射部より照射される光を点滅させる点滅手段を有することを特徴とする体腔鏡下外科手術器具。
  2. 前記術具部は、鉗子状術具部、鋏状術具部、メス状術具部、電気メス状術具部およびレーザメス状術具部のいずれかである請求項1に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  3. 前記手術器具は、前記光照射部より光を照射するための光源および電源を有している請求項1又は2に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  4. 前記光照射部は、光源と該光源より照射された光を集光する集光手段を有するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の体腔鏡下外科手術器具。
  5. 前記光源は、高輝度LEDまたは可視光半導体レーザーである請求項4に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  6. 前記光源および前記集光手段は、集光機能を有する高輝度可視光LED光源である請求項4に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  7. 前記集光手段は、集光レンズである請求項6に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  8. 体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有し、さらに、該光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、前記操作部は、前記光照射部からの光の照射またはその停止を行うためのスイッチを有し、前記スイッチによる光の照射またはその停止は、前記操作部による前記術具部の操作と連動していることを特徴とする体腔鏡下外科手術器具。
  9. 前記手術器具は、前記術具部が、電気メス状術具部であり、電気メス状術具部電源と、前記光照射部のための光源および電源を有している電源装置への接続部を有している請求項1に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  10. 前記手術器具は、前記術具部が、電気メス状術具部であり、該電気メス状術具部電源と、前記光照射部のための光源および電源を有している請求項1に記載の体腔鏡下外科手術器具。
  11. 体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具からなる体腔鏡下外科手術器具セットであり、さらに、前記光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、該複数の体腔鏡下外科手術器具は、前記先端部またはその付近を体腔内にて確認できる識別機能を有しており、さらに、それら複数の手術器具のそれぞれの光照射部は、それぞれ異なった時間間隔で点滅するものであり、この異なった時間間隔の点滅により、体腔内にて確認できる識別機能を構成していることを特徴とする体腔鏡下外科手術器具セット。
  12. 前記複数の体腔鏡下外科手術器具の前記術具部は、それぞれ異なった術具部となっている請求項11に記載の体腔鏡下外科手術器具セット。
  13. 体腔鏡とともに用いられる体腔鏡下外科手術器具であって、体腔内に挿入され、先端に術具部を備えた先端部と、体腔外にて該先端部の前記術具部を操作する操作部と、前記先端部に設けられ、前記術具部またはその前方を照らすための光照射部とを有する複数の体腔鏡下外科手術器具と、複数の光源と、これら複数の光源を、それぞれ点滅時間間隔を異ならせて発光させる点滅回路を備えた電源回路と、前記複数の光源より発光された光をそれぞれの体腔鏡下外科手術器具に伝達するための複数の外部接続部とを有する電源装置とからなり、さらに、前記光照射部は、光源より照射された光を集光し、指向角±2度以下のビーム状とする集光手段を有し、前記複数の手術器具は、前記電源装置の接続部に接続するための接続部を有することを特徴とする体腔鏡下外科手術器具装置。
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