JPH0741447Y2 - 動脈手術用医療器具 - Google Patents

動脈手術用医療器具

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JPH0741447Y2
JPH0741447Y2 JP1990062259U JP6225990U JPH0741447Y2 JP H0741447 Y2 JPH0741447 Y2 JP H0741447Y2 JP 1990062259 U JP1990062259 U JP 1990062259U JP 6225990 U JP6225990 U JP 6225990U JP H0741447 Y2 JPH0741447 Y2 JP H0741447Y2
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JP
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forceps
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clip
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surgery
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JP1990062259U
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正則 野村
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菊田 晴中
正則 野村
佐藤 昇樹
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は手術等の施術において医師が現場で使用する医
療器具に係り、特に施術時において患部およびその周辺
の視野を遮蔽せず、明るく視認し得る動脈手術用医療器
具に関する。
[従来の技術] 科学,医療技術の発達は、幾多の障壁を乗り越えて生命
の維持に貢献している。しかしながら、手術等の施術に
おいて医師がその現場で使用する鉗子,へら等の医療器
具は、電子技術を駆使した医療用の補助装置および測定
器類等と比較すると大幅にその進歩度合が遅れている。
そのため、それ等の医療器具の使用に当っては、執刀医
の個人的な技量,感覚,手腕によるところが大きい。ま
た、機能や形状等に関しても技術的進歩が少なく、保守
的側面すらあるのが実状である。
とりわけ、細心の注意と技術とを要する脳外科の手術で
は、従来までのところ細長い金属製の鉗子の先に動脈瘤
手術用クリップを侠み、それらを狭い患部の奥深い場所
に差し込み、30[cm]程度の焦点距離の顕微鏡を通して
手術を行う場合が多く、執刀医の技術的負担は想像を絶
するものがある。例えば、第6図に示す従来の鉗子2に
おいて、鉗子2自体もその先端部2Aも共に不透明材質で
出来ており、患部の視認を妨げていた。
[本考案の目的:解決すべき課題] 前記したように、従来、動脈手術用に使用されている医
療器具は金属製の不透明体から形成されるため、該医療
器具を患部に近接係合させるためには特別の注意を必要
とすると共に、患部に近接又は接触する医療器具によ
り、該患部およびその周辺の視界が妨げられ、適切な場
所に医療器具を位置決めしたり、該医療器具が他の不必
要の部分に接触することを適確に防止することが困難な
問題点が生ずる。また、手術中に生じた諸現象が医療器
具による視界妨害により、患部の状態を正確に視認し得
ないという問題点も生ずる。そのため、従来技術では医
療器具の先端やその中間部を屈曲させ、極力視界妨害が
生じないようにするものが採用されているが、肝心の先
端部は如何ともし難く、執刀医の技術と、視力と所謂
「カン」にたよるしかなかった。このような状態では、
血管の手術のような重大な手術において、正確を期する
ことができないという欠点も存在している。
尤も、本考案と全く目的を異にする脊椎穿刺用針のガイ
ドとか、胃腸内容を検査するための内視鏡用鉗子具につ
いては全然目的形状を異にする従来の器具が存在してい
る。
本考案は、前記の問題点,諸欠点を除去して、従来より
も高度の施術をしうる画期的動脈手術用医療器具を提供
するために創案されたものである。すなわち、患部およ
び患部の周辺の視認性を向上すると共に、施術時におけ
る作業性を向上させ、貴い生命を適確に救うため医療現
場の切迫した需要に応ずべく動脈手術用医療器具を提供
することを本考案は目的とするものである。
[考案の構成:課題を解決するための手段] 本考案の動脈手術用医療器具の特徴は、第一に、本考案
の医療器具の先端部を含む患部に係合する側の全体又は
一部を透明材質部によって構成し、治療部分を明視し得
ることにより、患部に正確に近接係合させることがで
き、第二に、透明材質部の内部に導光体を設け、更にそ
れに発光素子を設けて接続することによって患部および
その周辺が、照明され、非常に正確な施術が行われ、第
三に、患部およびその周辺の視野を遮断しない形状に構
成されていることである。
[作用] 本考案に係る医療器具の一部又は全部を透明材質で形成
されると共に、又は内部に導光体又は発光素子を設ける
ことによって、患部および患部の周辺の視野が該医療器
具により妨げられない。そのため、手術に当り、医師は
該医療器具を患部に適確に近接係合させることが出来る
と共に、患部まわりに生ずる諸現象を手術中に正確に目
視で確認でき、施術の作業性を向上させ、適切で、かつ
正確な施術を行うことが可能となる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
〔実施例1〕 第1図は患部を把持するための動脈瘤手術用クリップ1
(以下、クリップ1と称す)を開閉動作すると共に、ク
リップ1を患部の近くまで挿入するための鉗子2を示
す。
従来技術ではクリップ1および鉗子2,先端部2Aは共に不
透明は金属から形成されており、前記第6図に例示し
た。
本実施例ではそれ等は次のような組合わせのものから形
成される。
(i)クリップ1が金属で鉗子2は透明材質から形成さ
れる。
(ii)クリップが金属で鉗子2は2点鎖線A-A線より上
方のその先端部2Aのみが透明材質で形成される。
(iii)クリップ1および鉗子2が共に透明材質で形成
される。
(iv)クリップ1が透明材質からなり、鉗子2は先端部
2Aのみ透明材質で形成される。
透明材質の具体例としてシリコン,ガラス,合成樹脂等
が上げられるが、それ等に限定されるものでない。
使用に当っては、鉗子2の先端部2Aの凹部3内にクリッ
プ1の環状部4まわりを収納し、鉗子2の弾性変形可能
な把持部5を握持することによりクリップ1の先端部6
を開口し、クリップ1を患部に係合させる。なお、鉗子
2のロック部7は鉗子2に把持されたクリップ1を開口
状態に保持するためのものである。
クリップ1および鉗子2は前記したように一部又は全部
が透明材質から形成されるため、手術等に当って視野が
妨げられない。
〔実施例2〕 第2図は、手術時において患部又は患部の周辺を一時的
に抑え込むための操作器具の1つであるへら8を示す。
へら8はその両端に弧状部を形成する細長な部材から形
成される。その内部にへら8に可撓性機能を与えるため
の曲げ保持金属9が設けられる。また、この可撓性は復
元力を伴っている。
本実施例ではへら8はその一部(先端部)又は全部がシ
リコン,ガラス,合成樹脂等の透明材質から形成され
る。従って、へら8の存在により、患部およびその周辺
の視野が妨げられない。
〔実施例3〕 第3図は、一部又は全部が透明材質からなる鉗子2の内
部に導光体10を設けたものである。
導光体10としては、例えば、光ファイバが採用される。
なお、導光体10は継手11を介し、発光源12に連結され
る。
第5図は、本実施例に係る鉗子2を用いた施術作業の一
例を示すものである。
動脈13の一部には患部14が生じている。患部14をクリッ
プ1により挟み込むためには、前記したように鉗子2の
先端部の凹部3にクリップ1の環状部4まわりを収納
し、鉗子2を握持し図示のようにクリップ1の先端部6
を開口して行う。鉗子2は透明材質から形成されるた
め、図示のように動脈13やその近傍にある血管15は大部
分がすけて見えるため、施術者は鉗子2をそれ等に不用
意に接触することなく操作し、クリップ1を確実に患部
14に近接させ、それを把持させることが出来る。一方、
図中に矢印で示すように、鉗子2の内部に設けられてい
る導光体10から照明光が発光される。そのため、患部14
およびその周辺の動脈13,血管15等が照明され、より確
実な施術作業を行うことが出来る。
〔実施例4〕 第4図は、へら8の内部に小型電池17に連結された発光
素子16を収納したものである。
発光素子16からの照明光は図中の矢印のようにへら8全
体を照明すると共に、へら8の先端部から照射され、患
部等を照明することが出来る。
以上の説明において、〔実施例3〕では鉗子2に導光体
10を内設したが、〔実施例4〕に示したような発光素子
16を鉗子2内に設けてもよく、また、〔実施例4〕の発
光素子16の替りに〔実施例3〕に示す導光体10をへら8
の内部に設けてもよい。また、導光体10,発光素子16の
配置,形状,数等は以上の〔実施例3〕,〔実施例4〕
のものに限定されるものでない。また、以上の実施例で
は医療器具として鉗子2およびへら8についてのみ記載
したがその他の医療器具にも同様に適用される。
[本考案の効果] 本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。
1)医療器具の一部および全部が透明材質から形成され
るため、施術に当ってクリップおよび医療器具等を所望
の患部に正確に近接係合させることが出来ると共に、そ
の操作時においてそれ等を患部やその周辺に不用意に接
触させる恐れが生じない。
2)患部およびその周辺の視野が医療器具により妨げら
れないため、施術時に生ずる種々の現像が正確に目視で
確認され、正確な施術が行われる。
3)導光体,発光素子等の照明具を医療器具内に設ける
ことにより、患部およびその周辺が照明され、より正確
な施術を行うことが出来る。
4)クリップを患部に正しくセットすることが可能とな
り、安全,確実な施術が行われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の透明の鉗子およびクリップ
を示す平面図、第2図は本考案の他の実施例の透明のへ
らを示す平面図、第3図は透明の鉗子に導光体を設けた
実施例を示す平面図、第4図は透明のへらに発光素子を
設けた実施例を示す平面図、第5図は第3図の実施例の
作用を説明するための一部平面図、第6図は従来の鉗子
の一例を示す斜視図である。 1……動脈瘤手術用クリップ(クリップ)、2……鉗
子、3……凹部、4……環状部、5……把持部、6……
先端部、7……ロック部、8……へら、9……曲げ保持
金属、10……導光体、11……継手、12……発光源、13…
…動脈、14……患部、15……血管、16……発光素子、17
……小型電池。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】動脈手術用医療器具であって、把持部と先
    端部とクリップを有し、該クリップを開閉操作する鉗子
    状手術具において、 該先端部を含む患部に係合する側の全体又は一部が、透
    明材質部より成り、 該透明材質部の内部に、照明光を誘導する導光体を設
    け、 更に該導光体に接続して、照明光を発生する発光源ない
    しは発光素子を設けて、該患部およびその周辺の視野を
    遮断しない明視機能を有する形状に形成されたことを特
    徴とする動脈手術用医療器具。
JP1990062259U 1990-06-14 1990-06-14 動脈手術用医療器具 Expired - Lifetime JPH0741447Y2 (ja)

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JPH0420309U JPH0420309U (ja) 1992-02-20
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JP3657624B2 (ja) * 1993-06-17 2005-06-08 テルモ株式会社 体腔鏡下外科手術器具
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JPS57211337A (en) * 1981-06-22 1982-12-25 Etsuji Kuroiwa Guide of needle for drilling spinel

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JPS57211337A (en) * 1981-06-22 1982-12-25 Etsuji Kuroiwa Guide of needle for drilling spinel

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