JP3657465B2 - アークチューブの製造方法 - Google Patents

アークチューブの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両用前照灯等の光源として用いられるアークチューブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アークチューブは高輝度照射が可能なことから、近年では車両用前照灯等の光源としても多く用いられるようになってきている。
【0003】
車両用前照灯等に用いられるアークチューブは、一般に、図5に示すように、放電空間112を形成する発光管部114aの両側にピンチシール部114b1、114b2が形成されてなる石英ガラス製のアークチューブ本体114と、放電空間112へ先端部を突出させるようにして各ピンチシール部114b1、114b2にピンチシールされた1対の電極アッシー116A、116Bとを備えた構成となっている。
【0004】
このアークチューブは、石英ガラス管に発光管部114aを形成した後、その両側にピンチシール部114b1、114b2を順次形成することにより製造されるようになっている。そして、各ピンチシール工程においては、ピンチシール予定部をバーナで加熱し、その直後に該ピンチシール予定部をピンチャでピンチシールすることによりピンチシール部114b1、114b2を形成するようになっている。
【0005】
ただし、図6に示すように、第2ピンチシール工程(すなわち、発光管部114aおよび第1のピンチシール部114b1が形成された石英ガラス管114´に第2のピンチシール部114b2を形成する工程)においては、不活性ガスを液化状態で放電空間112に封入する必要があるため、発光管部114aの冷却が行われる。この冷却は、従来、同図(a)に示すように、第1のピンチシール部114b1を下にして略鉛直に配置された石英ガラス管114´の外周空間における発光管部114aとピンチシール予定部114b2´との境界位置に遮熱板102を配置した状態で、発光管部114aの側方に配置された冷却ノズル104から発光管部114aへ向けて液体窒素を噴射することにより行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の製造方法においては、冷却ノズル104が遮熱板102の下方近傍に横向きで配置されているため、遮熱板102やバーナ106からの伝熱により液体窒素が早期に気化してしまい、発光管部114aの冷却が不十分なものとなる。そして場合によっては、放電空間112に液化状態で封入されていた不活性ガスが気化(膨張)し、同図(b)に示すように、ピンチャ108でピンチシールされた直後に発光管部114aが破裂して不活性ガスがリークしてしまう不具合も生じている。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、第2ピンチシール工程において液体窒素の噴射による発光管部の冷却効率を高めて該発光管部が破裂するのを未然に防止することができるアークチューブの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、冷却ノズルの配置に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係るアークチューブの製造方法は、
発光管部の両側にピンチシール部が形成されてなるアークチューブの製造方法において、発光管部および第1のピンチシール部が形成された石英ガラス管に第2のピンチシール部を形成する方法であって、
上記第1のピンチシール部を下にして上記石英ガラス管を略鉛直に配置するとともに、この石英ガラス管の外周空間における上記発光管部とピンチシール予定部との境界位置に、上記石英ガラス管の外周近傍部位が上向きテーパ状に形成された遮熱板を配置し、
この状態で、上記発光管部を該発光管部の斜め下方に配置された冷却ノズルから該発光管部へ向けて液体窒素を噴射して冷却するとともに、上記ピンチシール予定部をバーナで加熱し、
その直後に上記ピンチシール予定部をピンチャでピンチシールするように構成されており、
上記遮熱板として、水平に形成された外周平面部と、この外周平面部の内周縁から円錐状に立ち上がる上向きテーパ部と、この上向きテーパ部の上端から内周側へ水平に延びる、上記外周平面部よりも薄肉で形成された内周平面部とからなる遮熱板を用いる、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「冷却ノズル」は、発光管部の斜め下方に配置され該発光管部へ向けて液体窒素を噴射するように構成されたものであれば、その設置個数や液体窒素噴射角度等の具体的構成は特に限定されるものではない。
【0011】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係るアークチューブの製造方法は、第2ピンチシール工程において発光管部の冷却のために行われる液体窒素の噴射が、発光管部の斜め下方に配置された冷却ノズルから発光管部へ向けて行われるようになっているので、冷却ノズルは遮熱板からある程度離れた状態となり、しかもその際、斜め下方からの液体窒素の噴射は発光管部だけでなく遮熱板の冷却も行うこととなるので、冷却ノズルは遮熱板やバーナからの熱の影響を受けにくくなる。このため、冷却ノズルから噴射される液体窒素の気化が遅くなり、発光管部は十分冷却されることとなる。したがって、ピンチシール後しばらくの間は放電空間に液化状態で封入されていた不活性ガスが気化(膨張)してしまうことはなく、これにより発光管部が破裂して不活性ガスがリークしてしまうこともない。
【0012】
このように、本願発明によれば、第2ピンチシール工程において液体窒素の噴射による発光管部の冷却効率を高めることができ、これにより発光管部が破裂して不活性ガスがリークするのを未然に防止することができる。
【0013】
しかも、本願発明においては、液体窒素の噴射が斜め下方から行われるようになっているので、発光管部だけでなく遮熱板も冷却することができ、これにより遮熱板自体の劣化を抑えることもできる。
【0014】
また、本願発明によれば、バーナと冷却ノズルとが十分離れているので、バーナが冷却ノズルにより冷却されてその熱効率が低下してしまうのを防止することもできる。
【0015】
さらに、本願発明においては、遮熱板における石英ガラス管の外周近傍部位が上向きテーパ状に形成されているので、発光管部の周囲の冷却用空間を縮小することができるとともに、発光管部の冷却に寄与しない方向への液体窒素の飛散を防止することができるので、冷却効率を一層向上させることができる。
【0016】
上記冷却ノズルの具体的構成が特に限定されるものでないことは上述したとおりであるが、その液体窒素噴射角度を水平面に対して10〜60°上向きに設定することが以下の理由から好ましい。
【0017】
すなわち、10°未満では遮熱板からの伝熱により冷却ノズルが加熱されて発光管部の冷却不足となりやすく、一方、60°を超えると遮熱板と石英ガラス管との隙間から液体窒素が上方へ噴き出てしまい、ピンチシール予定部の下端部の加熱温度が低下して溶融不足となりやすくなるからである。なお、上記10〜60°の範囲に代えて、20〜50°とすることがより好ましく、30〜45°とすることがさらに好ましい。
【0018】
また、上記構成において、冷却ノズルの先端部内径を3mm以下に設定するとともに冷却ノズルの先端面と発光管部の外面との距離を40mm以下に設定することが以下の理由から好ましい。
【0019】
すなわち、冷却ノズルの先端部内径が3mmを超えると、発光管部以外の不必要な方向にも多くの液体窒素が噴射されて液体窒素の浪費となってしまうからであり、そして、冷却ノズルの先端部内径を3mm以下に設定した場合において、冷却ノズルの先端面と発光管部の外面との距離が40mmを超えると、石英ガラス管において液体窒素が当たる部位が液体窒素を供給するボンベの吐出圧の変動等により大きく変化して、発光管部の冷却不足となりやすくなるからである。
【0020】
上記構成において、冷却ノズルによる液体窒素の噴射を複数のステーションにおいて繰り返し行うようにした場合、これら各ステーションにおける冷却ノズルの液体窒素噴射角度を略同じ値に設定することが、発光管部に対する冷却を効率良く行う上で好ましい。
【0021】
また、上記構成において、バーナによる加熱を複数のステーションにおいて繰り返し行うようにした場合、これら各ステーションにおけるバーナの火力を新たなステーションに移動する度に次第に強くなるように設定することが以下の理由から好ましい。
【0022】
すなわち、バーナの火力はピンチシール直前で最大になっていることがピンチシールを確実に行う上で好ましいが、最初から火力を強くすると石英ガラス管が必要以上に溶けてしまうとともに発光管部の冷却効率が低下してしまうからである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1は、本願発明の一実施形態に係る製造方法の対象となるアークチューブ16が組み込まれた放電バルブ10を示す側断面図である。
【0025】
図示のように、この放電バルブ10は車両用前照灯に装着される光源バルブであって、前後方向に延びるアークチューブユニット12と、このアークチューブユニット12の後端部を固定支持する絶縁プラグユニット14とを備えてなっている。
【0026】
アークチューブユニット12は、アークチューブ16と、このアークチューブ16を囲むシュラウドチューブ18とが、一体的に形成されてなっている。
【0027】
アークチューブ16は、石英ガラス管を加工してなるアークチューブ本体20と、このアークチューブ本体20内に埋設された前後1対の電極アッシー22A、22Bとからなっている。
【0028】
アークチューブ本体20は、中央に略楕円球状の発光管部20aが形成されるとともにその前後両側にピンチシール部20b1、20b2が形成されてなっている。発光管部20aの内部には前後方向に延びる略楕円球状の放電空間24が形成されており、この放電空間24には水銀とキセノンガスと金属ハロゲン化物とが封入されている。
【0029】
各電極アッシー22A、22Bは、棒状のタングステン電極26A、26Bとリード線28A、28Bとがモリブデン箔30A、30Bを介して連結固定されてなり、各ピンチシール部20b1、20b2においてアークチューブ本体20にピンチシールされている。その際、各モリブデン箔30A、30Bはすべてピンチシール部20b1、20b2内に埋設されているが、各タングステン電極26A、26Bは、その先端部が前後両側から互いに対向するようにして放電空間24内に突出している。
【0030】
このアークチューブ16は、石英ガラス管に発光管部20aを形成した後、その両側にピンチシール部20b1、20b2を順次形成することにより製造されるようになっている。
【0031】
図2は、第2ピンチシール工程(すなわち、発光管部20aおよび第1のピンチシール部20b1が形成された石英ガラス管20´に第2のピンチシール部20b2を形成する工程)を示す側断面図であり、図3は、そのIII 部拡大図である。また、図4は、第2ピンチシール工程が行われるインデックステーブル50を示す平面図である。
【0032】
この第2ピンチシール工程においては、図2(a)、(b)に示すように、第1のピンチシール部20b1を下にして略鉛直に配置された石英ガラス管20´のピンチシール予定部20b2´をバーナ52で加熱し、その直後に、同図(c)に示すように、ピンチシール予定部20b2´をピンチャ54でピンチシールすることによりピンチシール部20b2を形成するようになっている。
【0033】
ただし、この第2ピンチシール工程においては、キセノンガス(不活性ガス)を液化状態で放電空間24に封入する必要があるため、発光管部20aの冷却が行われる。この冷却は、石英ガラス管20´の外周空間における発光管部20aとピンチシール予定部20b2´との境界位置に遮熱板56を配置した状態で、複数の冷却ノズル58から該発光管部20aへ向けて液体窒素を噴射することにより行われる。
【0034】
図3に詳細に示すように、遮熱板56は、ステンレススチール製の環状部材からなり、該遮熱板56における石英ガラス管20´の外周近傍部位は上向きテーパ状に形成されている。すなわち、遮熱板56は、水平に形成された外周平面部56aと、この外周平面部56aの内周縁から円錐状に立ち上がる上向きテーパ部56bと、この上向きテーパ部56bの上端から内周側へ水平に延び、その中心部に石英ガラス管20´を挿通させる挿通孔56dが形成された内周平面部56cとからなっている。外周平面部56aは比較的厚肉で形成されており、上向きテーパ部56bは下端部から上端部へ向けて徐々に肉厚が薄くなっており、内周平面部56cは比較的薄肉で形成されている。
【0035】
各冷却ノズル58は、発光管部20aの斜め下方に配置されており、その液体窒素噴射角度θは水平面に対して10〜60°(例えば45°程度)上向きに設定されている。また、これら各冷却ノズル58の先端部内径dは3mm以下(例えば1.5mm程度)に設定されており、各冷却ノズル58の先端面と発光管部20aの外面との距離Lは40mm以下(例えば15mm程度)に設定されている。さらに、各冷却ノズル8からの液体窒素吐出圧は0.3〜1.5kg/m2 (例えば1kg/m2 程度)に設定されている。
【0036】
バーナ52は、石英ガラス管20´のピンチシール予定部20b2´の両側に配置されており、ピンチシール予定部20b2´へ向けて火焔を放射するようになっている。その際、各バーナ52は、火焔をピンチシール予定部20b2´の下端部まで確実に到達させるべく、その下端面が遮熱板56の内周平面部56cの上面よりも下方に位置するように配置されている。
【0037】
なお、図3に、従来の第2ピンチシール工程における遮熱板102、冷却ノズル104およびバーナ106の配置(片側分)を2点鎖線で示す。
【0038】
図4に示すように、各冷却ノズル58からの液体窒素の噴射およびバーナ52による加熱は、インデックステーブル50上に割り付けられた複数のステーションにおいて繰り返し行われるようになっている。
【0039】
すなわち、各冷却ノズル58からの液体窒素の噴射は、ピンチシールが行われるステーションS6の数ステーション前のステーションS1からピンチシールステーションS6までの各ステーションSI〜S6において行われるようになっている。各ステーションにおける冷却ノズル58の配置は略同一であり、また、冷却ノズル58の液体窒素噴射角度および液体窒素吐出圧は略同じ値に設定されている。
【0040】
一方、バーナ52による加熱は、液体窒素の噴射が開始された後のステーションS3からピンチシールステーションS6の直前のステーションS5までの各ステーションS3〜S5において行われるようになっている。各ステーションにおけるバーナ52の配置は略同一であるが、バーナ52の火力はS3→S4→S5と新たなステーションに移動する度に次第に強くなるように設定されている。
【0041】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0042】
本実施形態においては、第2ピンチシール工程において発光管部20aの冷却のために行われる液体窒素の噴射が、発光管部20aの斜め下方に配置された冷却ノズル58から発光管部20aへ向けて行われるようになっているので、冷却ノズル56は遮熱板56からある程度離れた状態となり、しかもその際、斜め下方からの液体窒素の噴射は発光管部20aだけでなく遮熱板56の冷却も行うこととなるので、冷却ノズル56は遮熱板56やバーナ52からの熱の影響を受けにくくなる。このため、冷却ノズル56から噴射される液体窒素の気化が遅くなり、発光管部20aは十分冷却されることとなる。したがって、ピンチシール後しばらくの間は放電空間24に液化状態で封入されていた不活性ガスが気化(膨張)してしまうことはなく、これにより発光管部20aが破裂して不活性ガスがリークしてしまうこともない。
【0043】
その際、本実施形態においては、冷却ノズル58の液体窒素噴射角度θは水平面に対して10〜60°上向きに設定されているので、発光管部20aの冷却不足が生じるほどには冷却ノズル58が遮熱板56からの熱影響を受けることがないようにした上で、冷却ノズル58から噴射された液体窒素が遮熱板56と石英ガラス管20´との隙間から上方へ噴き出て、ピンチシール予定部22b2´の下端部の加熱温度を低下させて溶融不足とするのを未然に防止することができる。
【0044】
このように、本実施形態によれば、第2ピンチシール工程において液体窒素の噴射による発光管部20aの冷却効率を高めることができ、これにより発光管部20aが破裂して不活性ガスがリークするのを未然に防止することができる。
【0045】
しかも、本実施形態においては、液体窒素の噴射が斜め下方から行われるようになっているので、発光管部20aだけでなく遮熱板56も冷却することができ、これにより遮熱板56自体の劣化を抑えることもできる。
【0046】
また、本実施形態によれば、バーナ52と冷却ノズル58とが十分離れているので、バーナ52が冷却ノズル58により冷却されてその熱効率が低下してしまうのも防止することができる。
【0047】
しかも、本実施形態においては、遮熱板56における石英ガラス管20´の外周近傍部位が上向きテーパ状に形成されているので、発光管部20aの周囲の冷却用空間を上向きテーパ部56bの内周側の限定された空間に縮小することができるとともに、発光管部20aの冷却に寄与しない方向への液体窒素の飛散を防止することができるので、冷却効率を一層向上させることができる。
【0048】
また、図3において2点鎖線で示すように、従来の第2ピンチシール工程においては、バーナ106を遮熱板102と干渉しない高さに配置すると、バーナ106における火焔放射位置がピンチシール予定部20b2´の下端位置よりもかなり高くなってしまうので、ピンチシール予定部20b2´をその下端部まで十分加熱するためには火焔の広がりを利用するしかなく、これを実現するにはバーナ106をピンチシール予定部20b2´から離して強い火力で火焔を放射する必要があった。このため、ピンチシール予定部20b2´の加熱に必要でない方向へも火焔放射が行われてしまい、その分だけエネルギの浪費を生じていた。また、このように火力を強くすることにより、遮熱板102を介しての冷却ノズル104への伝熱量も多くなり、その分だけ冷却効率が低下していた。
【0049】
これに対し、本実施形態においては、遮熱板56における石英ガラス管20´の外周近傍部位が上向きテーパ状に形成されているので、バーナ52を、遮熱板56の上向きテーパ部56bの外周側空間において、その下端面が遮熱板56の内周平面部56cの上面よりも下方に位置するように配置することができる。そしてこれにより、従来のように火焔の広がりを利用する必要がなくなり、バーナ52をピンチシール予定部20b2´に近接させて配置することができるので、さほど強い火力で火焔を放射しなくても、ピンチシール予定部20b2´をその下端部まで十分加熱することができる。このため、エネルギの浪費を防止することができるとともに冷却ノズル58による冷却効率の向上を図ることができる。
【0050】
また、本実施形態においては、冷却ノズル58の先端部内径dが3mm以下に設定されているので、発光管部20a以外の不必要な方向へ多くの液体窒素が噴射されて液体窒素の浪費となるのを防止することができる。しかも、冷却ノズル58の先端面と発光管部20aの外面との距離が40mm以下に設定されているので、石英ガラス管20´において液体窒素が当たる部位が液体窒素を供給するボンベの吐出圧の変動等により大きく変化して発光管部20aの冷却不足となってしまうのを防止することができる。
【0051】
ところで、本実施形態においては、冷却ノズル58による液体窒素の噴射が複数のステーションS1〜S6において繰り返し行われるようになっているが、これら各ステーションS1〜S6における冷却ノズル58の液体窒素噴射角度は略同じ値に設定されているので、発光管部20aに対する冷却を効率良く行うことができる。
【0052】
また、本実施形態においては、バーナ52による加熱が複数のステーションS3〜S5において繰り返し行われるようになっているが、これら各ステーションS3〜S5におけるバーナ52の火力はS3→S4→S5と新たなステーションに移動する度に次第に強くなるように設定されているので、バーナ52の火力はピンチシール直前で最大となり、このためピンチシールを確実に行うことができ、また、最初から火力を強くした場合のように石英ガラス管20´が必要以上に溶けてしまうのを防止することができる。
【0053】
本実施形態においては、アークチューブが、車両用前照灯に装着される放電バルブ10のアークチューブ16である場合について説明したが、これ以外の用途に用いられるものである場合にも、本実施形態の製造方法を採用することにより本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る製造方法の対象となるアークチューブが組み込まれた放電バルブを示す側断面図
【図2】上記製造方法の第2ピンチシール工程を示す側断面図
【図3】図2のIII 部拡大図
【図4】上記第2ピンチシール工程が行われるインデックステーブルを示す平面図
【図5】上記アークチューブの一般的構成を示す、要部断面図
【図6】従来例を示す、図2と同様の図
【符号の説明】
10 放電バルブ
12 アークチューブユニット
14 絶縁プラグユニット
16 アークチューブ
18 シュラウドチューブ
20 アークチューブ本体
20´ 石英ガラス管
20a 発光管部
20b1 ピンチシール部(第1のピンチシール部)
20b2 ピンチシール部(第2のピンチシール部)
20b2´ ピンチシール予定部
22A、22B 電極アッシー
24 放電空間
26A、26B タングステン電極
28A、28B リード線
30A、30B モリブデン箔
50 インデックステーブル
52 バーナ
54 ピンチャ
56 遮熱板
56a 外周平面部
56b テーパ部
56c 内周平面部
56d 挿通孔
58 冷却ノズル

Claims (5)

  1. 発光管部の両側にピンチシール部が形成されてなるアークチューブの製造方法において、発光管部および第1のピンチシール部が形成された石英ガラス管に第2のピンチシール部を形成する方法であって、
    上記第1のピンチシール部を下にして上記石英ガラス管を略鉛直に配置するとともに、この石英ガラス管の外周空間における上記発光管部とピンチシール予定部との境界位置に、上記石英ガラス管の外周近傍部位が上向きテーパ状に形成された遮熱板を配置し、
    この状態で、上記発光管部を該発光管部の斜め下方に配置された冷却ノズルから該発光管部へ向けて液体窒素を噴射して冷却するとともに、上記ピンチシール予定部をバーナで加熱し、
    その直後に上記ピンチシール予定部をピンチャでピンチシールするように構成されており、
    上記遮熱板として、水平に形成された外周平面部と、この外周平面部の内周縁から円錐状に立ち上がる上向きテーパ部と、この上向きテーパ部の上端から内周側へ水平に延びる、上記外周平面部よりも薄肉で形成された内周平面部とからなる遮熱板を用いる、ことを特徴とするアークチューブの製造方法。
  2. 上記冷却ノズルの液体窒素噴射角度が、水平面に対して10〜60°上向きに設定されている、ことを特徴とする請求項1記載のアークチューブの製造方法。
  3. 上記冷却ノズルの先端部内径が3mm以下に設定されており、上記冷却ノズルの先端面と上記発光管部の外面との距離が40mm以下に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載のアークチューブの製造方法。
  4. 上記冷却ノズルによる液体窒素の噴射が複数のステーションにおいて繰り返し行われ、これら各ステーションにおける上記冷却ノズルの液体窒素噴射角度が略同じ値に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のアークチューブの製造方法。
  5. 上記バーナによる加熱が複数のステーションにおいて繰り返し行われ、これら各ステーションにおける上記バーナの火力が、新たなステーションに移動する度に次第に強くなるように設定されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のアークチューブの製造方法。
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