JP3656163B2 - 包装容器 - Google Patents

Description

【０００１】
本発明のモデルは、特に綿芽をつけた棒用の包装容器に関するものであり、床、天井、前方、後方および側方の壁を有し、紙、厚紙、ボール箱等の材料で作られ、これ等の壁の何れか１つにカバー部がある。上記カバー部の一方側が折曲線になると共に、その反対側において周辺の残り部分は、切り離し点の役目をする一連の交互に並ぶ切り目と接続部よりなる細い鎖線に沿って包装容器材料に連接している。折曲線の方向は、棒を包装容器内に並べる方向に平行である。
【０００２】
この種の包装容器において、それを最初に開く場合には、包装容器幅の略中央で、まだ閉じているカバー部に近接した天井壁の局部を軽く押圧しなければならない。この押圧動作により、上記切り離し点となる鎖線は破断することになっており、従ってカバーを解放して上記折曲線まわりに回動させ、包装容器内の棒を使用者の手が届くように回転させる。
【０００３】
技術状態よりみて、この種の包装容器には起りがちなことであるが、容器の側縁よりも僅か手前までしか、カバー部の末端は達しない。その結果、下記のような欠点が起る。カバーの開放用に指定されている局部を押すと、カバー部内にある上記の切り離し点（鎖線）の１部分のみが包装容器の壁に対して破断するが、この現象はカバー部が包装容器の壁と共に陥没する傾向があるためで、押す力の方向へのカバー部の変位を防止する反力が存在しないのが直接原因である。このように鎖線の１部分しか破断しない場合、カバー部の開放を完全に行うためには局部を押圧するだけでなく、カバー部を引き上げねばならない。更に、カバー部は包装容器の側辺までは達していないので、棒長さに平行なカバーの寸法は上記棒長さより若干短かく、棒を包装容器から取出すのは困難である。
【０００４】
本発明の目的は上述した欠点を除去する上記種類の包装容器を提供することであり、包装容器の壁の適切な局部を軽く押せば、カバー部の上記接続部を完全に破断させることを容易にする包装容器を提供することである。
この目的は、本発明において、カバー部が、一方側において、側方壁まで両横に延びる折曲線を介して完全に天井壁に連接され、その反対側において、折曲線と略平行に延びるとともに天井壁の側縁に沿って延びて折曲線に接続する鎖線を介して天井壁の周辺の残り部分と連接していること、さらに、該カバー部の折曲線と反対側の前記鎖線が形成された縁にはその中央に凹部が設けらている一方、前記凹部に隣接する位置における前記天井壁の周辺の残り部分には押圧用局部が設けらていることにより、達成することができる。
【０００５】
このようにして、上記カバー部が位置する包装容器の適切な部分を押すことにより、包装容器の側壁によって、押された壁の局部と共にカバー部が陥没するのが防止され、従ってカバー部とこれに近接した局部は分離する傾向を示し、上記接続部は破断することになる。そこで、解放動作は１工程で実施でき、更に包装容器の幅は、カバーの幅と一致し、棒の包装容器からの取出しが容易になる。
【０００６】
添付した図面を参照して本発明のモデルを更に詳細に説明する。その図面において、平行６面体形の包装容器１は、天井壁２の中にカバー部３を有し、その周辺の１つは、折曲線４によって壁２に完全に連接しており、１方その周辺の残り部分においては、切り離し点を画して交互に並んだ切り目１０と接続部５よりなる細い鎖線によってカバー部３は天井壁２に連接している。
カバー部３には上記折曲線４の反対側の鎖線が形成された縁１１の中央に凹部９があり、折曲線４に近接した包装容器の縁から、その反対側の鎖線が形成された縁１１までの輸送は、アングル材によって行われる。
【０００７】
押圧用局部６に指圧を加えると、包装容器１の天井壁２は陥没するが、カバー部３はそうならない。その理由は、縁辺が包装容器の側壁７によって支持されているからであり、このようにして上記接続部５は破断してカバー部３は開くのである。
前述したように、カバー部の開放を促進する以外に、提案した改良を行えば、棒８を包装容器１の内部から引き出すのが容易になるだろう。
【０００８】
ここで理解できることは、本発明のモデルは添付図面を参照して説明した実施例、これは保護をもくろむ発明概念の単なる１例であるが、これのみに限定されるものではない。例えば、折曲線４に近接した包装容器の縁から、カバー部の上記対向縁１１までの輸送は、アングル材によるように説明してあったが、指圧を包装容器の天井壁の適切な位置に加えたときに接続部５は破断することを条件に、この説明と同一の内容を別の異なった形式で実施することが可能である。
この発明の具体的な実施態様はつぎのとおりである。
（１） 折曲線４に近い包装容器の縁から、その反対側の鎖線が形成された縁１１に至る輸送はアングル材を使用する、請求項１記載の包装容器。
【図面の簡単な説明】
【図１】カバー部が閉鎖状態にあって天井壁と一体となっている包装容器の斜視図である。
【図２】カバー部の接続部が破断して開放状態になっている包装容器の斜視図である。
【符号の説明】
１ 包装容器
２ 天井壁
３ カバー部
４ 折曲線
５ 接続部（鎖線）
６ 押圧用局部
７ 側方壁
９ 凹部
１０ 切り目（鎖線）
１１ 縁

Claims (1)

1. 床壁、天井壁（２）、前方壁、後方壁、および２面の側方壁（７）を有する包装容器において、
   前記天井壁（２）はカバー部（３）を備え、このカバー部（３）は、一方側において、前記側方壁（７）まで両横に延びる折曲線（４）を介して完全に前記天井壁（２）に連接され、その反対側において、鎖線（５，１０）を介して前記天井壁（２）の残り部分に連接され、かつ、
   前記鎖線（５，１０）は、前記折曲線（４）と略平行に延びる横断部と前記天井壁（２）の側縁に沿って延びて前記折曲線（４）に接続する残部とを有し、前記横断部は、前記カバー部（３）が前記折曲線（４）と反対側の縁（１１）の中央に凹部（９）を有しかつ前記天井壁（２）の前記残り部分が前記凹部（９）に隣接する押圧用局部（６）を有するように、その中央に湾曲部を有する
   ことを特徴とする包装容器。

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