JP3655292B2 - 粒子線照射装置及び荷電粒子ビーム照射装置の調整方法 - Google Patents

粒子線照射装置及び荷電粒子ビーム照射装置の調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒子線照射装置及び荷電粒子ビーム照射装置の調整方法に係り、特に、陽子及び炭素イオン等の荷電粒子ビームを患部に照射して治療する粒子線治療装置、荷電粒子ビームを材料に照射する材料照射装置、食品に荷電粒子ビームを照射する食品照射装置、及び荷電粒子ビームを利用したラジオアイソトープ製造装置に適用するのに好適な粒子線照射装置及びこれに用いる荷電粒子ビーム照射装置の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の粒子線治療装置は、荷電粒子ビーム発生装置、イオンビーム輸送系及び回転式の照射装置を備える。荷電粒子ビーム発生装置は、加速器としてシンクロトロン(またはサイクロトロン)を含んでいる。シンクロトロンで設定エネルギーまで加速された荷電粒子ビームは、イオンビーム輸送系(第1イオンビーム輸送系)を経て照射装置に達する。回転式の照射装置は、照射装置イオンビーム輸送系(第2イオンビーム輸送系)、照射野形成装置、及び第2イオンビーム輸送系及び照射野形成装置を一体で回転させる回転装置(回転ガントリー)を有する。イオンビームは第2イオンビーム輸送系を通って照射野形成装置から患者の癌の患部に照射される。
【0003】
照射野形成装置は、荷電粒子ビーム発生装置からのイオンビームを、照射目標である患部の立体形状に合わせて整形し照射野を形成するとともに、照射野内の照射線量を調整する装置である。このように所望の照射線量を照射対象形状に合わせて照射する方法として、散乱体を通過した後のイオンビームの照射線量分布がほぼ正規分布になることを利用し、イオンビームの軸方向に距離をおいて配置した2種類の散乱体を用いて照射線量を一様化する二重散乱体法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
レビュー オブ サイエンティフィック インスツルメンツ64巻8号(1993年8月)の第2079〜2083頁(REVIEW OF SCIENTIFIC INSTRUMENTS VOLUME 64 NUMBER 8(AUGUST 1993)P2079-2083)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、二重散乱体法は、最初にイオンビーム進行方向上流側に配置した散乱体(第1散乱体)によりイオンビームを正規分布状に広げ、その後、イオンビーム進行方向下流側に配置した散乱体(第2散乱体)での散乱によりイオンビームの照射線量分布を一様化する。このとき、特に、イオンビームを上記のように癌に照射するといった医療用途においては、近年、照射線量の一様性を高く保つことと、体内中のあらゆる患部形状に対応できるように、照射野径を大きくすること、体内での到達深度を長くすることが強く求められる傾向にある。
【0006】
ここで、二重散乱体法では、散乱体をなるべく上流側に配置することで第1及び第2散乱体の厚さを薄くして飛程損失を低減し、飛程を長くして体内到達深度を長くすることができる。通常第1散乱体は照射野形成装置の最上流付近に設置されるが、上記長飛程化のためには第2散乱体もできるだけ上流側に設置し、第1散乱体との距離をなるべく小さくしたほうがよい。その反面、二重散乱体法では、イオンビームの進行軸と第2散乱体との中心位置にずれが発生した場合に、第1及び第2散乱体間の距離が短いほど、そのずれ量に対する線量一様性の悪化率が大きくなる。したがって、線量の一様性を向上するためには、第2散乱体をなるべく下流側に設置して第1散乱体との距離をなるべく大きくしたほうがよい。
【0007】
これらの結果、上記従来の照射野形成装置の設計では、上記の長飛程化と線量一様性とのバランスを考慮して第2散乱体の最適な設置位置を決定することとなる。しかしながら、上述した照射野の大径化のニーズに対応し装置において形成可能な最大照射野径を大きくすると、比較的大径の照射野を形成する場合と比較的小径の照射野を形成する場合とでそれぞれの適切な第2散乱体設置位置が大きく異なってしまうこととなる。このため、照射野の大きさにかかわらず常に飛程を長くかつ線量一様性の高い照射を実現するのは困難であった。
【0008】
本発明の目的は、どのような大きさの照射野でも体内における荷電粒子ビームの飛程を長くでき照射する線量をより一様にできる粒子線照射装置及び荷電粒子ビーム照射装置の調整方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成する本発明の特徴は、荷電粒子ビームの進行方向における少なくとも第1の位置、及びその第1位置よりもその進行方向の下流側における第2の位置のいずれかで荷電粒子ビーム過領域に、第1散乱体を通過した荷電粒子ビームが通過する複数の第2散乱体のいずれかを位置させることにある。複数の第2散乱体のうち荷電粒子ビームの進行方向における第2の位置でその通過領域に位置される第2散乱体は、第1の位置でその通過領域に位置される他の第2散乱体よりも荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における荷電粒子ビームの広がり度合いが小さい
荷電粒子ビームの進行方向における第1の位置第2の位置に位置される第2散乱体よりも上記広がり角度が大きな第2散乱体を位置させることができ、第2の位置に、第1の位置に位置される第2散乱体よりも上記広がり角度の小さな第2散乱体を位置させることができるため、形成する照射野の大きさによって第2散乱体を位置させる位置を変えることができる。このため、どのような大きさの照射野でも荷電粒子ビームの体内での飛程を長くできに照射線量をより一様にできる。例えば、比較的大径の照射野を形成する場合には第1の位置に上記広がり度合いが大きい第2散乱体を位置させ、比較的小径の照射野を形成する場合には第2の位置に上記広がり度合いが小さい第2散乱体を位置させることで、いずれの場合でも、長飛程化と線量一様性とのバランスを考慮した最適な第2散乱体位置とすることができる。この結果、照射野の大きさにかかわらず飛程を長くできかつ線量をより一様にできる荷電粒子ビームの照射を実現することができる。
好ましくは、荷電粒子ビーム進行方向において第1散乱体装置より下流側に、互いにサイズの異なる照射野をそれぞれ形成するための複数段の第2散乱体装置を設けるとともに、それらの第2散乱体装置の設置距離間隔を、照射野サイズの違いに応じて設定することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
(実施形態1)
本発明の好適な一実施形態である粒子線照射装置(粒子線治療装置)を、図2を用いて説明する。本実施形態の粒子線照射装置1は、荷電粒子ビーム発生装置2及び照射野形成装置(荷電粒子ビーム照射装置)100を備える。荷電粒子ビーム発生装置2は、イオン源(図示せず)、前段加速器3及びシンクロトロン4を有する。イオン源で発生したイオン(例えば、陽子イオン(または炭素イオン))は前段加速器(例えば直線加速器)3で加速される。前段加速器3から出射されたイオンビーム(荷電粒子ビーム)はシンクロトロン4に入射される。このイオンビームは、シンクロトロン4で、高周波加速空胴5から印加される高周波電力によってエネルギーを与えられて加速される。シンクロトロン4内を周回するイオンビームのエネルギーが設定されたエネルギーまでに高められた後、出射用の高周波印加装置6から高周波が周回しているイオンビームに印加される。安定限界内で周回しているイオンビームは、この高周波の印加によって安定限界外に移行し、出射用デフレクタ7を通ってシンクロトロン4から出射される。イオンビームの出射の際には、シンクロトロン4に設けられた四極電磁石8及び偏向電磁石9等の電磁石に導かれる電流が設定値に保持され、安定限界もほぼ一定に保持されている。高周波印加装置6への高周波電力の印加を停止することによって、シンクロトロン4からのイオンビームの出射が停止される。
【0012】
シンクロトロン4から出射されたイオンビームは、イオンビーム輸送系10を経て照射装置である照射野形成装置100に達する。イオンビーム輸送系10の一部である逆U字部11及び照射野形成装置100は、回転可能なガントリー(図示せず)に設置される。逆U字部11は偏向電磁石12,13を有する。イオンビームは、照射野形成装置100から治療台(ベッド)14に乗っている患者15の患部Kに照射される。
【0013】
粒子線照射装置1に用いられる照射野形成装置100の詳細構成を図1に基づいて説明する。
【0014】
照射野形成装置100は、逆U字部11に取り付けられるケーシング16を有し、ケーシング16内に、イオンビーム進行方向の上流側より順次、イオンビームプロファイルモニタ17、第1散乱体装置18、第2散乱体装置19、ブラッグピーク拡大装置(SOBP形成装置)20、飛程調整装置21、線量モニタ22、平坦度モニタ23、ブロックコリメータ24、ボーラス25、患者コリメータ26を配置する。第2散乱体装置19は、第2散乱体装置(大照射野用第2散乱体装置)19A及び第2散乱体装置(小照射野用第2散乱体装置)19Bを含んでいる。
【0015】
イオンビームプロファイルモニタ17は、入射イオンビーム位置を測定するものであり、支持部材27を介してハウジング16に固定されている。
【0016】
第1散乱体装置18は、イオンビームの進行方向に垂直な照射領域を広げるためのものであり、イオンビーム進行方向に複数枚の散乱体(第1散乱体)28を備えている。各散乱体28は、一般に散乱量に対するエネルギー損失の量が少ない鉛やタングステン等、原子番号の大きい物質より構成される材料が用いられる。散乱量の設定方法としては、本実施例で用いる単種、あるいは複種の材料よりなる平板を複数枚重ねて2進数方式で厚みを設定する方式の替りに、2枚一組の楔型ブロックを組み合わせて駆動して連続的に厚みを設定する方式を採用してもよい。両方式とも、荷電粒子ビームが通過する物質の厚み、材質を変えることでは共通している。第1散乱体装置18は、詳細な説明は省略するが、後述する駆動制御装置51の駆動指令信号に従って設定した厚さになるように散乱体28をイオンビーム進行軸(以下、ビーム軸という)m上に配置する。
【0017】
また、各散乱体28はネジ孔を備えた支持部材29に取り付けられており、支持部材29のネジ孔にボールネジ30が螺合されている。各散乱体28には、散乱体28をビーム軸mと直行する方向に移動させる散乱体移動装置(図示せず)がそれぞれ設けられる。ボールネジ30の上端部は回転可能にケーシング16に取り付けられる。ボールネジ30の下端部は、ケーシング16に取り付けられるモータ(例えば交流サーボモータ、あるいはステップモータ等)31の回転軸に連結される。なお、第1散乱体装置18は、図示しないガイド手段によってボールネジ30まわりの回転が拘束され、ビーム軸mに沿った上下方向のみ移動可能にガイドされている。このような構造により、これらモータ31及びボールネジ30は、散乱体28の移動装置(第1散乱体移動装置、リニアアクチュエータ)を構成している。また、図示しないエンコーダが、モータ31の回転軸に連結されている。なお、このようなイオンビーム進行方向駆動による第1散乱体装置18の移動は、主としてイオンビーム散乱サイズ微調整のためのものであって移動可能距離も比較的小さく、第2散乱体装置19A,19Bを選択的に使用する意義(後述)と同様の機能(=照射野に応じた長飛程化・線量一様化機能)は、実質的には備えていないものである。
【0018】
第2散乱体装置19A,19Bは、第1散乱体装置18により正規分布状に広げられたイオンビームを一様な線量分布とするためのものであり、いずれか一方の散乱機能が選択的に使用される。イオンビームの進行方向に沿って2段構成となっている上流側の第2散乱体装置19Aが形成しようとする照射野径が大きい場合に対応するものであり、下流側の第2散乱体装置19Bが照射野径が小さい場合に対応するものである。
【0019】
第2散乱体装置19Aは、照射野径が比較的大きい場合に対応する複数の第2散乱体(大照射野用散乱体)32を備えている。各散乱体32は、第1散乱体装置18により正規分布状に広げられたイオンビーム強度を一様化するために、粒子の通過する場所によってエネルギー損失は等しく、粒子の散乱強度は異なるように(中心側における散乱の程度は相対的に大きく径方向外周側における散乱の程度は相対的に小さいように)、複数種の材質及び厚みにより構成されている。形状としては、2重リング構造、段階的に材料の割合を変えるContoured構造等がある。
【0020】
また散乱体32は、円形(略円盤状)の散乱体設置テーブル(第1テーブル、上流側テーブル)33の上に周方向に複数個(この例では5個の散乱体32a〜e)が搭載されている。このとき、テーブル33のうち散乱体32の設置されていない個所には、第1散乱体装置2で散乱されたイオンビームを素通しするブランクポート(開口部)33aが設けられている(後述の図3参照)。このテーブル33は、テーブル駆動装置34を介し、ケーシング16に固定された支持部材35に回転可能に支持されている。そして、テーブル駆動装置34にて回転駆動されることで、高効率で精度の高い照射を行うために複数の散乱体32a〜eの中から1種を選択してビーム軸上に配置して所望の散乱を行わせるか、若しくはブランクポート33aをビーム軸上に配置し散乱を行わずイオンビームを素通しするようになっている。
【0021】
第2散乱体装置19Bは、照射野径が比較的小さい場合に対応する複数の第2散乱体(小照射野用散乱体)36を備えており、上記第2散乱体装置19Aに備えられた複数の第2散乱体3の形成する大きな照射野径と対比した場合のその照射野サイズの差に応じて、予め設定された距離(例えば200mm〜数百mm程度)だけ第2散乱体装置19Aから下流側に離して設置されている。
【0022】
各散乱体36は、第2散乱体装置19Aの第2散乱体32と基本的には同等の構成であるが、小照射野形成用として、第2散乱体32よりも全般に厚みや径方向寸法が異なっている。またこれら第2散乱体36も、第2散乱体32と同様、円形(略円盤状)の散乱体設置テーブル(第2テーブル、下流側テーブル)37の上に周方向にこの例では5個の散乱体36a〜eが搭載され、さらにテーブル37にはイオンビーム素通し用のブランクポート(開口部)37aが設けられている(後述の図3参照)。テーブル37は、テーブル33同様ケーシング16に回転可能に支持されており、テーブル駆動装置38にて回転駆動されることで、高効率で精度の高い照射を行うために複数の第2散乱体36a〜e及びブランクポート37aから1つが選択されてビーム軸上に配置されるようになっている。
【0023】
図3は、上記した構成の第2散乱体装置19A,19Bのテーブル33,37の位置関係をイオンビーム進行方向上流側より見た図である。図示のように、散乱体設置テーブル33,37は、お互いのテーブルの円周上に設置された第2散乱体32a〜e,36a〜e及びブランクポート33a,37aの中心位置がビーム軸m上で一致するように配置されている。図示の例では、第1散乱体装置18により正規分布状に広げられたイオンビームを一様な線量分布とする第2散乱体として第2散乱体装置19Bの第2散乱体36aが選択された例を示している。すなわち、第2散乱体装置19Aにおいてはブランクポート33aがビーム軸m上に位置するようにテーブル33が駆動され、第2散乱体装置19Bにおいては第2散乱体36aがビーム軸m上に位置するようにテーブル37が駆動されている。
【0024】
なお、上記はテーブル33,37が円形でそれらを回転駆動して第2散乱体及びブランクポートを選択する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、テーブルの形状を四角形として、このテーブルを、テーブル駆動制御装置の制御に基づきテーブル駆動装置が例えばビーム軸に垂直な面上で直交する2軸方向にスライド駆動させる方法等でもよい。
【0025】
SOBP形成装置20は、イオンビームのエネルギー分布幅を広げてイオンビーム進行方向深さに線量分布を拡大するもので、SOBPフィルタ装置、エネルギー変調装置、エネルギーフィルタ装置等とも称される。一般には、エネルギー損失の量に対する散乱量が少ない樹脂系素材やアルミニウム等の原子番号の小さい物質により、イオンビーム進行方向に垂直な平面上に厚さの異なる領域を構成している。それぞれの厚さをイオンビームが通過することによりイオンビームが複数のエネルギー成分を持ち、各厚さ部分の面積を決めることで、イオンビームの各エネルギー成分の重みが決まる。それら複数のエネルギー成分の重ね合せにより線量分布を調整し、イオンビーム進行方向に一様性の高い線量分布を形成するものである。
【0026】
SOBP形成装置20は、この例では、いわゆるリッジフィルタであり、3種類の楔体39A,39B,39Cを備えている。各楔体39A,39B,39Cはそれぞれ、飛程調整装置21側(この例では下方)に向って伸びる楔形部材(楔型に成型した物質)39aを多数個並べ、さらにそれら楔形部材39aの両側面を階段状の形状として構成されている。
【0027】
図4は、これら楔体39A,39B,39Cの詳細構造を表す上面図であり、楔体39A,39B,39Cは、それぞれに対応する貫通孔40A,40B,40Cを備えた矩形状の支持部材(テーブル)40に取り付けられている。テーブル40は、ケーシング16に取り付けられた駆動装置(例えば交流サーボモータ)41によって、ビーム軸に垂直な面内において一軸方向(図1中左・右方向)にスライド駆動され、これによって適宜の楔体39A,39B,39Cが選択可能となっている。各楔体39A,39B,39Cは、例えば、楔形部材の高さ、階段部の幅及び高さが異なっており、照射野形成装置100への入射エネルギー及びSOBP幅に応じて選択してテーブル40に予め取り付けられる。SOBP幅はイオンビームの進行方向における患部Kの長さに応じて定まる。
【0028】
なお、上記テーブル40の形状は矩形に限られず、他の形状でもよい。例えば、ビーム軸に垂直に円形テーブルを設置し、その円周方向に複数の楔体を設置し、テーブルを回転させて楔体を選択(変更)するようにしてもよい。
【0029】
また、SOBP形成装置20は、上記リッジフィルタ以外に、例えば階段状に加工した物質を羽根とするプロペラ上の構造物(ビーム軸に垂直な平面方向に回転させる)であるRange Modulator Wheel(回転ホイール型)等でもよい。この場合、各エネルギー分布の重ね合わせの時間平均を取ることにより、イオンビーム進行方向の線量分布が一様となるように調整される。これらの装置については、例えば、レビュー オブ サイエンティフィック インスツルメンツ64巻8号(1993年8月)の第2074項から第2079項(REVIEW OF SCIENTIFIC INSTRUMENTS VOLUME 64 NUMBER 8(AUGUST 1993)P2074-2079)に詳しい。
【0030】
また、SOBP形成装置20を用いず、照射野形成装置に入射されるイオンビームの入射エネルギー、及びイオンビームの強度を調整することにより、線量分布を調整することも可能である。
【0031】
飛程調整装置21は、材料物質を通過する時のエネルギー損失によりイオンビームの飛程を減らし、そのときのエネルギー損失を変化させることで、体内での最大到達深度、すなわち飛程を調整する装置であり、レンジシフタ、ファインデグレーダ、エネルギーデグレーダ等とも称される。一般には、材料として、エネルギー損失の量に対する散乱量が少ないアクリルやルサイト等、原子番号の小さい物質より構成される材料が用いられる。
【0032】
飛程調整装置21は、この例では、ビーム軸を挟んで対向するように配置された2枚一組の楔型ブロック(吸収体)42A,42Bを備えている。ケーシング16に取り付けられたブロック駆動装置(例えば交流サーボモータ)43,43により、それらブロック42A,42Bをビーム軸mに垂直な面内において一軸方向(図1中左・右方向)にスライド駆動して、重なり部の厚みを連続的に変化させ、これによって荷電粒子が通過する材料部分の厚みを変えるようになっている。
【0033】
なお、飛程調整装置21は、上記のタイプ以外にも、単種、あるいは複種の材料よりなる平板を複数枚重ね、2進数方式で厚みを設定しエネルギー損失量を設定する方式等でもよい。
【0034】
また飛程調整装置21自体、必ずしも必要なものではなく、その機能を、ボーラス25の底厚を厚くすることで代替することも可能であり、さらに、入射する荷電粒子ビームの入射エネルギーを細かく調整することによっても飛程を調整することが可能である。
【0035】
線量モニタ22は形成した照射野内の線量分布を測定し、平坦度モニタ23は、線量分布の平坦度を測定するものであり、テーブル状の支持部材44上に設けられている。
【0036】
ブロックコリメータ24は、照射野を粗くコリメートするものであり、ケーシング16に取りつけられている。
【0037】
ボーラス25は、治療患者15の患部の最大深さに合わせてイオンビームの到達深度を調整するものであり、イオンビームの進行方向に垂直な各位置における飛程を、照射目標である患部Kの深さ形状に合わせて調整する。このボーラス25は、飛程補償装置、エネルギーコンペンセータ、コンペンセータ等とも称される。なお、多方向から照射を行う場合や、治療部位によっては使用しない場合もある。
【0038】
患者コリメータ26は、イオンビーム進行方向と垂直な平面方向に患部形状に合わせてイオンビームを整形する。なお、治療部位によっては使用されない場合もある。
【0039】
以上のような構成の照射野形成装置100により形成された照射野は、治療患者15の患部Kにおいてそのエネルギーを放出し、高線量領域を形成する。なお、構成機器の配置順序については第1散乱体装置18、第2散乱体装置19A、及び第2散乱体装置19Bの順序は固定されているが、SOBP形成装置20及び飛程調整装置21については第1散乱体装置18の上流、第1散乱体装置18と第2散乱体装置19A,19Bとの間に配置される場合がある。また、ボーラス25、患者コリメータ26については第2散乱体装置19A,19Bの下流に配置されるが、配置順序については、上記の逆となる場合がある。
【0040】
本実施形態の粒子線治療装置は、照射制御装置50、及び駆動制御装置51〜56を有する制御システム80を備える。照射制御装置50及び駆動制御装置51〜56を個々に設けずに、制御システム80が照射制御装置50及び駆動制御装置51〜56の各機能を発揮するように構成してもよい。
【0041】
照射制御装置50にはメモリ57が設けられており、このメモリ57は、照射条件情報を記憶する。照射条件情報の項目は、照射野形成装置15内でのイオンビーム通過領域に位置させる第1散乱体28の厚み(SC1厚)、イオンビーム進行方向における第1散乱体28の位置(SC1位置)、飛程調整装置21における、イオンビーム通過領域に位置させるブロック42A,42Bの厚み(RS厚)、第2散乱体装置(19Aまたは19B)(SC2テーブル)、イオンビーム通過領域に位置させる第2散乱体32,36の種類(SC2種)である。照射条件情報は、例えば表1に示すように、照射目標である患部Kのビーム軸mに直角な方向における大きさ(照射野径、照射野サイズ)、患部Kのビーム軸方向(深さ方向)の位置(照射野最大到達深度、飛程)及び大きさ、照射野形成装置15への入射イオンビームエネルギー(入射Eg)に対応して定められている。照射野サイズ、飛程(体内でのイオンビームの飛程)、入射イオンビームエネルギーと、第1散乱体厚み、第1散乱体位置、飛程調整装置ブロック厚み、第2散乱体テーブルの種類、第2散乱体種類との関係は、予め、計算および実験により求めておく。また飛程とSOBP形成装置20の楔体39A,39B,39Cの種類との対応付けも予め求められ、照射条件情報としてメモリ57に記録されている。
【0042】
【表1】
Figure 0003655292
【0043】
治療計画装置58は、治療する患者15に対する治療計画情報(照射野サイズ、イオンビームの入射方向、その入射方向における飛程、入射エネルギー等)を記憶している。
【0044】
次に、上記構成の本実施形態の粒子線照射装置の動作を以下に説明する。
【0045】
まず、照射野形成装置100に対する患者15の位置決め前に、照射制御装置50は、治療計画装置58から患者15に対する治療計画情報(照射野サイズ、飛程、入射エネルギー等)を入力し、メモリ57に記憶させる(あるいは治療計画装置58にて入力された患部Kの位置及び形状より、照射野サイズや飛程等の照射条件を照射制御装置50が決定し、メモリ57に入力記憶するようにしてもよい)。照射制御装置50は、メモリ57に記憶された、患者15に対する治療計画情報である照射野サイズ(照射野情報)、飛程(飛程情報)及び入射エネルギー(ビームエネルギー情報)を用いて、メモリ57にあらかじめ記録されている表1に例示したような照射条件情報から、第1散乱体の厚み、第1散乱体位置、第2散乱体搭載テーブル、第2散乱体の種類、及び吸収体の厚み(飛程調整装置の厚み)を選定する。例えば、照射野情報に基づいて第2散乱体搭載テーブル(イオンビーム進行方向における第2散乱体の位置)が、ビームエネルギー情報に基づいて第1散乱体の位置及び第2散乱体がそれぞれ選定される。イオンビームの入射エネルギーが大きくなる程、厚みの厚い散乱体が選定され、要求される飛程が短い程、厚みの厚い吸収体が選定される。
【0046】
また照射制御装置50は、駆動制御装置51に対し、駆動指令信号と共に選定された第1散乱体の厚み情報を出力する。駆動制御装置51は、その厚み情報に基づいて選定された厚さとなるように第1散乱体装置18内の散乱体28(一枚または複数枚)を選定する。駆動制御装置51は駆動指令信号に基づいて該当する散乱体移動装置を駆動させ、選択された散乱体28を移動させてビーム軸m上に位置させる。
【0047】
さらに、照射制御装置50は、第1散乱体駆動制御用の駆動制御装置52に対して、駆動指令信号と共に第1散乱体の位置情報を出力する。駆動制御装置52は、その位置情報に基づいてモータ31を回転させ、支持部材29を所定の位置まで移動させる。これに伴って、第1散乱体装置18は位置情報に対応した位置まで移動される。駆動制御装置52は、支持部材29がその位置に達したことを例えばエンコーダの検出信号で確認する。なお、この第1散乱体装置18の移動においては、前述した照射情報のすべてが必ずしも必要であるわけではなく、照射目標である患部Kのビーム軸mに直角な方向における大きさ(照射野径、照射野サイズ)、患部Kのビーム軸方向(深さ方向)の位置(照射野最大到達深度、飛程)、及び患部Kのビーム軸方向(深さ方向)の大きさの少なくとも1つに基づき駆動制御することが可能である。
【0048】
また、照射制御装置50は、治療計画情報に基づいて第2散乱体装置19Aを選択した場合には第2散乱体32のうち選定された第2散乱体を示す第2散乱体識別信号を駆動制御装置53へ、第2散乱体装置19Bを選択した場合には第2散乱体36のうち選定された第2散乱体を示す第2散乱体識別信号を駆動制御装置54へ出力する。すなわち、第2散乱体識別信号は、照射制御装置50から、イオンビームを照射する患者15に対して大きな照射野径(表1に示したデータ例では例えば照射野径φ=350mm)を形成する必要がある場合には駆動制御装置53へ、小さい照射野径(表1に示したデータ例では例えば照射野径φ=200mm,60mm)を形成する必要がある場合には駆動制御装置54へ出力される。第2散乱体識別信号が入力された駆動制御装置53(又は駆動制御装置54)は、その第2散乱体識別信号に応じテーブル33(又はテーブル37)の回転角度を設定してテーブル駆動装置34(又はテーブル駆動装置38)を駆動する。これにより、テーブル33(又はテーブル37)が回転され、識別信号に対応した(言い換えれば形成する照射野サイズに応じた適切な)第2散乱体32(又は第2散乱体36)を移動させてビーム軸m上(イオンビームの通過領域)に配置する。テーブル33の回転は、イオンビームの進行方向において第1散乱体28よりも下流の第1位置でビーム軸m上に第2散乱体32を位置させることになる。テーブル37の回転は、イオンビームの進行方向において第1散乱体28及び上記第1位置よりも下流の第2の位置ビーム軸m上に第2散乱体36を位置させることになる。
このとき、第2散乱体識別信号が入力されなかった駆動制御装置54(又は駆動制御装置53)には、照射制御装置50からブランクポートの識別信号が出力される。ブランクポートの識別信号が入力された駆動制御装置54(又は駆動制御装置53)は、これに応じてテーブル37(又はテーブル33)の回転角度を設定してテーブル駆動装置38(又はテーブル駆動装置34)を駆動する。これにより、テーブル33(又はテーブル37)が回転され、テーブル37(又はテーブル33)のブランクポート37a(又はブランクポート33a)を移動させてビーム軸m上に配置する。
【0049】
さらに、照射制御装置50は、前述の照射条件から、駆動指令信号と共に、SOBP形成装置の種類を示す識別信号を駆動制御装置55に対して出力する。駆動制御装置55は、識別信号に基づいて、図4に示したように複数の楔体39A,39B,39Cが搭載されている中から照射線量がイオンビーム進行方向へ設定値だけ拡大されるものを選択し、駆動装置41によりテーブル40をイオンビーム進行方向に垂直な面上で平行移動させることで、ビーム軸m上に配置する。
【0050】
また、照射制御装置50は、前述の照射条件から、駆動指令信号と共に、飛程調整装置21の厚み情報を駆動制御装置56に出力する。駆動制御装置56は、その厚み情報に基づいて、ビーム軸m上で楔形ブロック42A,42Bの重なり合う距離が設定値に対応した厚さとなるように、駆動装置43,43を駆動してブロック42A,42Bを所定の位置まで平行移動させる。
【0051】
以上のようにして、選定された散乱体及び吸収体がイオンビーム通過位置(ビーム軸m上)に設定され、第1散乱体装置18が所定の位置まで移動された後に、イオンビームの調整等の治療前の準備が行われる。
【0052】
さらに、患者15用のボーラス25がケーシング16のボーラス保持部に設置され、患者コリメータ26がボーラス保持部の下方でケーシング16に設置される。このとき、これらボーラス25及び患者コリメータ26は、材質としてケミカルウッド、真ちゅう等のイオンビーム遮蔽物質が用いられており、治療計画装置58から出力される患部形状に合わせて成型される。ボーラス25は、患部のイオンビーム進行方向最深部の形状の形状と3次元的に一致するよう精密加工され、1照射ごとに交換する。コリメータ26は、患部形状のイオンビーム進行方向と垂直な面上での投影図と一致するように精密加工され、1照射ごとに交換する。
【0053】
これらの準備が完了した後、治療台14を移動して患者15の患部Kを照射野形成装置100のビーム軸mと一致させ、治療開始となる。オペレータは、操作盤(図示せず)から治療開始信号を入力する。その治療開始信号を取り込んだ加速器制御装置(図示せず)の作用によって、所望のエネルギーにまで加速されたイオンビームがシンクロトロン4から出射される。
【0054】
イオンビームは、前述したように、照射野形成装置100に達し、照射野形成装置100内でビーム軸mに沿って進行する。すなわち、第1散乱体18、及び第2散乱体32(又は36)を通過して散乱され、イオンビーム進行方向に対して円錐状に拡大される。その後、イオンビームは、SOBP形成装置20を通過する。SOBP形成装置20では、前述したように楔形部材39aはイオンビーム進行方向における厚みが異なることから、イオンビームのエネルギーの減衰度合いがその通過領域に応じて異なるようになり、それぞれ体内の異なる位置でそれぞれブラッグピークを形成するようになる。この結果、イオンビーム進行方向における放射線量の分布の平坦化が図られる。その後、イオンビームは飛程調整装置21の楔形ブロック42A,42Bを通過し、これらブロック42A,42Bがイオンビームのエネルギーを減少させることによって、イオンビームの体内における飛程が調整される。
【0055】
飛程調整装置21を通過したイオンビームは、ボーラス25を通過する。イオンビームの飛程は、ボーラス25によって、イオンビーム進行方向における患部Kの形状に合せて調整される。ボーラス25を通過し、患部Kをビーム軸m方向に投影した形状の外側に位置するイオンビームは、患者コリメータ26によって除外される。すなわち、コリメータ26はその形状の内側に位置するイオンビームのみを通過させる。コリメータ26を通過したイオンビームは治療する患部領域に集中した高線量領域を形成しつつ、患部Kに照射される。
【0056】
次に、上記の構成及び動作である本実施形態の粒子線照射装置の作用及び効果を以下に説明する。
【0057】
(1)長飛程化及び照射線量一様化の効果
前述したように、一般に、二重散乱体法では、散乱体をなるべく上流側に配置することで第1及び第2散乱体の厚さを薄くして飛程損失を低減し、飛程を長くしてイオンビームの体内到達深度を深くすることができる。通常、第1散乱体は照射野形成装置の最上流付近に設置されるが、長飛程化のためには第2散乱体もできるだけ上流側に設置し、第1散乱体との距離をなるべく小さくしたほうがよい。なお、第2散乱体が照射目標に近いほどコリメータで切り出したときの端部形状の鋭敏さが低下するという面もあり、この意味からも第2散乱体はできるだけ上流側の方がよい。図5(a)は、このような第1散乱体位置を固定した場合の第2散乱体と第1散乱体との間の距離と、飛程(到達深度)との関係を表す図である。第2散乱体と第1散乱体との間の距離が小さいほど、飛程が長くなることが分かる。
【0058】
その反面、二重散乱体法では、イオンビームの進行軸と第2散乱体との中心位置にずれが発生した場合に、第1散乱体と第2散乱体との間の距離が短いほど、そのずれ量に対する患部Kへの線量一様性の悪化率が大きくなる。したがって、患部Kに照射する線量(単に、線量という)の一様性を向上するためには、第2散乱体をなるべく下流側に設置して第1散乱体との距離をなるべく大きくしたほうがよい。図5(b)は、このような第1散乱体位置を固定した場合の第2散乱体と第1散乱体との間の距離と、ずれ量あたりの線量分布一様性悪化率との関係を表す図である。第2散乱体と第1散乱体との間の距離が大きいほど、その一様性悪化率が小さくなる(照射する線量の一様性が向上する)ことが分かる。
【0059】
しかしながら、例えば近年の医療用途における要請に基づき形成可能な最大照射野径を増大した場合を考えると、図5(a)及び図5(b)に示すように、比較的大径の照射野を形成する場合と比較的小径の照射野を形成する場合とで、その特性が大きく異なってくる。
【0060】
すなわち、図5(b)に示す線量一様性の悪化についてみると、比較的大きな照射野を形成する場合、イオンビームの進行軸と第2散乱体との中心位置とが多少ずれたとしても、大きな照射野全体の中でみるとその影響は小さくある程度吸収されてしまう。このため、比較的小さな照射野を形成する場合に比べて線量一様性の悪化率の値は小さい。一方、図5(a)に示す飛程についてみると、比較的小さな照射野を形成する場合、小さい照射野でイオンビームが相対的に集中することから、比較的大きな照射野を形成する場合に比べて飛程が長く、到達深度は大きい。
【0061】
以上の結果、大照射野を形成する場合には、もともと線量一様性の悪化率の値が相対的に小さいことから、バランス上、線量一様性を多少悪化させても飛程重視としてなるべく第2散乱体と第1散乱体との間の距離を小さくするほうが好ましい。逆に、小照射野を形成する場合には、もともと飛程は相対的に長いことから、バランス上、多少飛程を短くしても線量一様性重視として第2散乱体と第1散乱体との間の距離を大きくするほうが好ましいことがわかる。
【0062】
本実施形態の粒子線照射装置に備えられた照射野形成装置100においては、上記に対応し、照射野径が大きい(例えば照射野径φ=350mm)場合には駆動制御装置53により駆動装置34を駆動制御してテーブル33を回転させ、テーブル33上の第2散乱体32a〜eのうち1つをビーム軸m上に位置させる。このときテーブル37はブランクポート37aがビーム軸m上となる。また、照射野径が小さい(例えば照射野径φ=200mm,60mm)場合には駆動制御装置54により駆動装置38を駆動制御してテーブル37を回転させ、テーブル37上の第2散乱体36a〜eのうち1つをビーム軸m上に位置させる。このときテーブル33はブランクポート33aがビーム軸m上となる。
【0063】
これにより、大照射野形成時は図5(a)及び図5(b)中の比較的左側の領域においてイオンビームの照射を行うこととなり、図5(a)において飛程損失を低減して飛程を例えばXのように長くすることができ、図5(a)中に示すように小照射野形成時における飛程の最小値Xと同程度まで長飛程化を図ることができる。但しこのとき、図5(b)において線量一様性の悪化率は例えばαまで相対的に大きくなるが、図5(b)中に示すようにそれでも小照射野形成時における線量一様性悪化率の最小値αと同程度にとどめることができる。
【0064】
一方、小照射野形成時は図5(a)及び図5(b)中の比較的右側の領域においてイオンビームの照射を行うこととなり、図5(b)において線量一様性の悪化率を低減して例えばαのようにすることができ、図5(b)中に示すように大照射野形成時における線量一様性悪化率の最大値αと同程度まで線量一様性向上を図ることができる。但しこのとき、図5(a)において飛程は例えばXまで相対的に小さくなるが、図5(a)中に示すようにそれでも大照射野形成時における飛程の最大値Xと同程度にとどめることができる。
【0065】
以上のようにして、本実施形態によれば、大照射野形成時でも小照射野形成時でも、飛程はほぼ上記XやX程度の比較的大きな値を確保してそれより短くなるのを防止でき、線量一様性悪化率についてはαやα程度の比較的小さな値を確保してそれより大きくなるのを防止できる。すなわち、照射野径の大小に関係なく長飛程化と線量一様性とのバランスを考慮した最適な第2散乱体位置とすることができるので、形成可能な照射野径範囲全体にわたって、常に飛程が長く線量一様性が高い照射を実現することができる。
【0066】
(2)線量一様性のさらなる向上
本実施形態では、第2散乱体32又は36の照射野径に応じた使い分けに加え、第1散乱体装置18がイオンビーム進行方向に移動可能であることから、患部Kの位置におけるイオンビームの散乱サイズ(イオンビームの進行方向に直交する方向においてイオンビームの拡大されたサイズ)を微調整することができる。すなわち、第1散乱体28を患部Kに近づけることによって散乱サイズが小さくなり、逆に遠ざけることによって散乱サイズが大きくなる。このような第1散乱体28の移動により、患者15体内におけるイオンビームの飛程を変えないで、イオンビーム進行方向における放射線量分布が平坦化された最適なイオンビーム散乱サイズに調整することができ、この結果患部Kにおける照射された放射線量の分布を微調整することができる。具体的には、イオンビームの散乱サイズが最適散乱サイズより小さい場合には第1散乱体28を患部Kから遠ざけ、逆に最適散乱サイズよりも大きい場合には第1散乱体28を患部Kに近づける。このようにして、本実施形態によれば、患部K内の放射線量分布をさらに一様にすることができる。
(3)本実施形態は、制御システム、特に、照射制御装置50、駆動制御装置53,54の機能により、第2散乱体32及び第2散乱体36をイオンビームの進行方向における異なる位置でイオンビームの通過領域に容易に位置させることができる。特に、照射制御装置50が、患者15の治療計画情報、すなわち照射野径(照射野情報)を用いて、第2散乱体を位置すべき、イオンビーム進行方向における位置(第1位置または第2位置(具体的にはテーブル33またはテーブル37)を選択するため、患者15に対応させて望ましい位置に第2散乱体を位置させることができる。これにより、患者15が必要とする照射野サイズに対応したイオンビームを容易に得ることができ、しかも線量を一様化することができる。
【0067】
なお、本実施形態の本質的な効果である上記(1)を得る限りにおいては、必ずしも第1散乱体装置18はビーム軸m方向に移動可能である必要はなく、固定構造であってもよいことは言うまでもない。
【0068】
また、上記実施形態においては、第2散乱体装置19Aと第2散乱体装置19Bとの2段を設け、照射野の大きさに応じて使い分けたが、これに限られず、さらにこれらの間に中照射野用第2散乱体装置を設けて3段構成としさらに細かく使い分けても良いし、4段以上としてもよい。要は、互いにサイズの異なる照射野をそれぞれ形成するために、イオンビーム進行方向に沿って第1散乱体装置18より下流側に照射野サイズの違いに応じた距離間隔をもって複数段設ければ足りる。
【0069】
(実施形態2)
本発明の他の実施形態である実施形態2の粒子線照射装置(粒子線治療装置)を、以下に説明する。本実施形態の粒子線照射装置は、図1に示す粒子線照射装置1において、照射野形成装置100を図6に示す照射野形成装置100Aに替えた構成を有する。
【0070】
図6において、照射野形成装置100Aは、上流側及び下流側にそれぞれ配置された2段の固定式の第2散乱体装置19A,19Bに代えてビーム軸m方向に移動可能な可動式の第2散乱体装置60を設けたものである。照射野形成装置100Aは、更に、第2散乱体移動装置64を備える。
【0071】
第2散乱体装置60は、照射野径が大きい場合と照射野径が小さい場合との両方に対応する(言い換えれば照射野径の大きさに関係なく用いられる)ものであり、第2散乱体61を備えている。第2散乱体61は、第1実施形態における第2散乱体32,36と同様、円形(略円盤状)の散乱体設置テーブル62の上に周方向に複数個の第2散乱体61が搭載されている。第2散乱体装置60の詳細構成を、図7を用いて説明する。複数の第2散乱体61は、第2散乱体32,36をそれぞれ複数個含んでいる。第2散乱体装置60は、更に、円板状の支持部材73及び支持筒部材68を備える。支持筒部材68の一端がテーブル62に取り付けられる。支持筒部材68の他端部は支持部材68に取り付けられた押え部材72内に回転可能に保持される。下端部がケーシング16の水平壁部分に設置されているボールネジ65が、支持部材73、支持筒部材68及びテーブル62を貫通している。テーブル62は支持筒部材68と共にボールネジ65の周囲を回転する。ボールネジ65はビーム軸mに並行して延びている。
テーブル駆動装置63は、モータ69、歯車70,71を有する。モータ69は支持部材73に設置される。モータ69の回転軸に取り付けられた歯車70は、支持筒部材68が貫通し支持筒部材68に取り付けられた歯車71に噛み合っている。モータ69の回転力は、歯車70を介して歯車71に伝えられて支持筒部材68を回転させ、テーブル62を回転させる。このように、テーブル駆動装置63によるテーブル62の回転によって、高効率で精度の高い照射を行うために複数の第2散乱体61から1つが選択されてビーム軸m上に位置されるようになっている。なお、第2散乱体装置60、具体的には支持部材73がケーシング16に固定されたガイド装置(図示せず)によってボールネジ65まわりの回転が拘束され、ビーム軸mと平行な方向にのみ移動可能にガイドされている。
【0072】
第2散乱体移動装置(リニアアクチュエータ)64は、モータ(例えば交流サーボモータ、あるいはステップモータ等)74、歯車75、ナット部材76、ナット保持部材77を有する。モータ74及びナット保持部材77は、モータ69が取り付けられる面とは反対側の面で支持部材73に設置される。ボールネジ65はナット保持部材77を貫通する。ナット部材76はボールネジ65と噛み合っている。ナット部材76は、ナット保持部材77の他端部内に配置され、ナット保持部材77とナット保持部材77に取り付けられた押え部材78との間に回転可能に位置する。モータ74の回転軸に取り付けられた歯車75が、ナット部材76の周囲に形成された歯車と噛み合う。また、図示しないエンコーダが、モータ74の回転軸に連結されている。
【0073】
ここで、本実施形態の粒子線治療装置は、照射制御装置50、駆動制御装置51,52,55,56,66,67を含む制御システム80Aを備える。駆動制御装置66,67は第1の実施形態の駆動制御装置53,54に代えて設けられる。
【0074】
駆動制御装置66は、第1の実施形態の駆動制御装置53,54に機能的には類似するものである。すなわち、照射制御装置50が、メモリ57に記憶された治療計画情報を用いてメモリ57にあらかじめ記憶された表1に例示したような照射条件情報から必要な第2散乱体61を選定する。選定された第2散乱体61を示す第2散乱体識別信号を照射制御装置50から入力した駆動制御装置66は、その第2散乱体識別信号に応じテーブル62の回転角度を設定してテーブル駆動装置63のモータ69を回転させる。これによりテーブル62が回転されて、第2散乱体識別信号に対応した第2散乱体61がビーム軸m上に位置される。
【0075】
一方、メモリ57に記憶された照射条件情報は、表1に示す照射条件情報のうち「第2散乱体搭載テーブル(SC2テーブル)」の替りに「第2散乱体位置(SC2位置)」を含んでいる。照射制御装置50は、患者15の治療計画情報に基づいて選定した第2散乱体位置を示す第2散乱体位置情報を、駆動制御装置67に対して出力する。駆動制御装置67は、その位置情報に基づいて第2散乱体移動装置64を駆動させ、テーブル62をその第2散乱体位置まで移動させる。具体的にはモータ74を回転させる。モータ74の回転力は歯車75を介してナット部材76に伝えられる。ボールネジ65と噛み合ってナット保持部材77と押え部材78との間に位置するナット部材76がボールネジ65の軸方向に移動するため、ナット保持部材77、支持部材73、支持筒部材68及びテーブル62がボールネジ65の軸方向に移動する。これによって、テーブル62が第2散乱体位置情報に対応した位置(第2散乱体位置)まで移動される。駆動制御装置67は、テーブル62がその位置に達したことを例えばエンコーダの検出信号で確認したとき、モータ74の回転を停止させる。
患者15に対して要求される照射野径が大きい(表1に示したデータ例では例えば照射野径φ=350mm)場合には、第2散乱体装置60のテーブル62は、駆動制御装置67の上記制御によって、前述の第1実施形態における第2散乱体装置19Aのテーブル33の位置(第1設定位置)まで移動される。また、その要求される照射野径が小さい(表1に示したデータ例では例えば照射野径φ=200mm,60mm)場合には、第2散乱体装置60のテーブル62は、駆動制御装置67の上記制御によって、前述の第1実施形態における第2散乱体装置19Bのテーブル37の位置(第2設定位置)まで移動される。
第2散乱体識別信号に対応してビーム軸m上に位置される第2散乱体61は、照射野径が大きい(例えば照射野径φ=350mm)場合には第2散乱体32であり、照射野径が小さい(例えば照射野径φ=200mm,60mm)の場合には第2散乱体36である。
本実施形態は、実施形態1で生じる効果を得ることができる。本実施形態は、更に、第2散乱体装置を実施形態1よりもコンパクト化でき、照射野形成装置の構成を単純化できる。
【0076】
本実施形態の粒子線照射装置に備えられた照射野形成装置100Aにおいては、上述したように、照射野径が大きい(例えば照射野径φ=350mm)場合には駆動制御装置67によりモータ64を駆動して第2散乱体装置60を上流側に移動させ、照射野径が小さい(例えば照射野径φ=200mm,60mm)場合には第2散乱体装置60を下流側に移動させる。これにより、上記第1実施形態と同様、照射野径の大小に関係なく長飛程化と線量一様性とのバランスを考慮した最適な第2散乱体位置とすることができるので、形成可能な照射野径範囲全体にわたって、常に飛程が長く線量一様性が高い照射を実現することができる。さらに、第1散乱体装置18がイオンビーム進行方向に移動可能であることから、患部K内の放射線量分布をさらに一様にすることができる。
実施形態1及び2において、荷電粒子ビーム加速装置としてシンクロトロンの替りにサイクロトロンを用いてもよい。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、どのような大きさの照射野でも体内における荷電粒子ビームの飛程を長くでき照射する線量をより一様にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の粒子線照射装置に備えられる照射野形成装置の詳細構成を表す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の粒子線照射装置の全体概略構成を表す図である。
【図3】図1における第2散乱体装置の設置テーブルの位置関係をイオンビーム進行方向上流側より見た図である。
【図4】図1におけるSOBP形成装置の楔体の詳細構造を表す上面図である。
【図5】第1散乱体位置を固定した場合の第1散乱体−第2散乱体間距離に対する、(a)は到達飛程との関係を表す図、(b)は線量分布の一様性との関係を表す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の粒子線照射装置に備えられる照射野形成装置の詳細構成を表す縦断面図である。
【図7】図6に示す第2散乱体装置、テーブル駆動装置及び第2散乱体移動装置の詳細縦断面図である。
【符号の説明】
2 荷電粒子ビーム発生装置
18 第1散乱体装置
19A,19B 第2散乱体装置
28 第1散乱体
30 ボールネジ(第1散乱体駆動装置)
31 モータ(第1散乱体駆動装置)
32 第2散乱体(大照射野用散乱体)
33 テーブル(第1テーブル)
34 テーブル駆動装置(第1テーブル駆動装置)
36 第2散乱体(小照射野用散乱体)
37 テーブル(第2テーブル)
38 テーブル駆動装置(第2テーブル駆動装置)
52 駆動制御装置(第1散乱体駆動制御装置)
53 駆動制御装置(テーブル駆動制御装置)
54 駆動制御装置(テーブル駆動制御装置)
60 第2散乱体装置
61 第2散乱体
64 第2散乱体移動装置
65 ボールネジ(第2散乱体移動装置)
67 駆動制御装置(第2散乱体駆動制御装置)
68 支持筒部材
73 支持部材
74 モータ(第2散乱体移動装置)
76 ナット部材(第2散乱体移動装置)
100 照射野形成装置

Claims (23)

  1. 荷電粒子ビーム発生装置と、荷電粒子ビーム発生装置から出射された荷電粒子ビームを照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射装置とを備え、
    前記荷電粒子ビーム照射装置は、
    前記荷電粒子ビームが通過する第1散乱体を備える第1散乱体装置と、
    前記第1散乱体を通過した前記荷電粒子ビームが通過する複数の第2散乱体を備え、前記荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のいずれかで前記荷電粒子ビーム通過領域に、いずれかの前記第2散乱体を位置させる第2散乱体装置とを有し、
    前記複数の第2散乱体のうち前記荷電粒子ビームの進行方向における第1の前記位置で前記通過領域に位置される前記第2散乱体は、前記第1位置よりも上流側の第2の前記位置で前記通過領域に位置される他の前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さいことを特徴とする粒子線照射装置。
  2. 荷電粒子ビーム発生装置と、荷電粒子ビーム発生装置から出射された荷電粒子ビームを照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射装置とを備え、
    前記荷電粒子ビーム照射装置は、前記荷電粒子ビームが通過する第1散乱体を備える第1散乱体装置と、前記第1散乱体を通過した前記荷電粒子ビームの通過領域に位置される複数の第2散乱体を有する第2散乱体装置とを備え、
    記複数の第2散乱体のうちの1つを、荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のいずれかで前記通過領域に位置させる制御システムを備え、
    前記複数の第2散乱体のうち前記荷電粒子ビームの進行方向における第1の前記位置で前記通過領域に位置される前記第2散乱体は、前記第1位置よりも上流側の第2の前記位置で前記通過領域に位置される他の前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さいことを特徴とする粒子線照射装置。
  3. 前記制御システムは治療計画情報に基づいて選択した前記位置に前記第2散乱体を位置させる請求項2記載の粒子線照射装置。
  4. 前記治療計画情報は照射野情報である請求項3記載の粒子線照射装置。
  5. 前記制御システムは他の治療計画情報に基づいて選択した前記第2散乱体を、前記選定された位置に位置させる請求項3記載の粒子線照射装置。
  6. 前記他の治療計画情報はイオンビームのエネルギー情報である請求項5記載の粒子線照射装置。
  7. 荷電粒子ビーム発生装置と、荷電粒子ビーム発生装置から出射された荷電粒子ビームを照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射装置とを備え、
    前記荷電粒子ビーム照射装置は、前記荷電粒子ビームが通過する第1散乱体を備える第1散乱体装置と、前記荷電粒子ビームの進行方向で前記第1散乱体装置よりも下流側の第1位置で前記荷電粒子ビームの通過領域に位置させる第2散乱体を有する上流第2散乱体装置と、前記荷電粒子ビームの進行方向で前記第1位置よりも下流側の第2位置で前記通過領域に位置させる他の第2散乱体を有する下流第2散乱体装置とを備え、
    前記下流第2散乱体装置の前記第2散乱体は、前記上流第2散乱体装置の前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さいことを特徴とする粒子線照射装置。
  8. 前記上流第2散乱体装置及び前記下流第2散乱体装置のうちで選択された一方の第2散乱体装置に含まれる前記第2散乱体を、前記通過領域に位置させる制御システムを備える請求項7記載の粒子線照射装置。
  9. 前記制御システムは前記第2散乱体装置の選択を治療計画情報に基づいて行う請求項記載の粒子線照射装置。
  10. 前記上流第2散乱体装置は前記第2散乱体を設置しこの第2散乱体を前記通過領域に位置させる第1テーブルを有し、前記下流第2散乱体装置は前記他の第2散乱体を設置しこの他の第2散乱体を前記通過領域に位置させる第2テーブルを有する請求項7又は8記載の粒子線照射装置。
  11. 前記第1テーブルは複数の前記第2散乱体を設置し、前記第2テーブルは複数の前記他の第2散乱体を設置し、前記第2テーブルに設置された前記複数の他の第2散乱体は、前記第1テーブルに設置された前記複数の第2散乱体よりも、小さい照射野を形成する請求項10記載の粒子線照射装置。
  12. 前記第1テーブルを前記荷電粒子ビームの進行方向と直交する方向に移動させる第1テーブル移動装置と、前記第2テーブルを前記荷電粒子ビームの進行方向と直交する方向に移動させる第2テーブル移動装置とを備え、
    前記制御システムは、前記選択された第2散乱体装置に含まれたテーブル移動装置を制御して該当するテーブルの移動を制御し、該当する第2散乱体を前記通過領域に位置させる請求項10または請求項11記載の粒子線照射装置。
  13. 荷電粒子ビーム発生装置と、荷電粒子ビーム発生装置から出射された荷電粒子ビームを照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射装置とを備え、
    前記荷電粒子ビーム照射装置は、
    前記荷電粒子ビームが通過する第1散乱体と、
    前記荷電粒子ビームの進行方向において前記第1散乱体の下流側に設けられ、前記荷電粒子ビームの通過領域に位置させる第2散乱体が設けられた第1テーブルと、
    前記荷電粒子ビーム進行方向において前記第1のテーブルの下流側に設けられ、前記通過領域に位置させる他の第2散乱体が設けられた第2テーブルとを備え
    前記第2テーブルの前記第2散乱体は、前記第1テーブルの前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さいことを特徴とする粒子線照射装置。
  14. 前記第1テーブルは前記第2散乱体を、前記第2テーブルは前記他の第2散乱体を、前記通過領域に配置可能に構成されている請求項13記載の粒子線照射装置。
  15. 前記第1テーブルを前記荷電粒子ビームの進行方向と直交する方向に移動させる第1テーブル移動装置と、前記第2テーブルを前記荷電粒子ビームの進行方向と直交する方向に移動させる第2テーブル移動装置と、選択されたテーブルを移動させるテーブル駆動装置を制御し、前記テーブルの移動を制御するテーブル駆動制御装置とを備えた請求項14記載の粒子線照射装置。
  16. 荷電粒子ビーム発生装置と、荷電粒子ビーム発生装置から出射された荷電粒子ビームを照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射装置とを備え、
    前記荷電粒子ビーム照射装置は、
    前記荷電粒子ビームが通過する第1散乱体を備える第1散乱体装置と、
    前記第1散乱体を通過した前記荷電粒子ビームの通過領域に位置される複数の第2散乱体を備え、前記荷電粒子ビーム進行方向に移動可能に設けられた第2散乱体装置とを備え
    前記複数の第2散乱体は、前記荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のうち第1の前記位置で前記荷電粒子ビームの通過領域に位置される前記第2散乱体と、前記第1位置よりも下流側の第2の前記位置で前記通過領域に位置される他の前記第2散乱体とを有し、
    前記通過領域で前記第2位置に位置される前記他の第2散乱体は、前記通過領域で前記第1位置に位置される前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さいことを特徴とする粒子線照射装置。
  17. 前記第2散乱体装置を前記荷電粒子ビーム進行方向に移動させる第2散乱体移動装置と、この第2散乱体移動装置を制御し、前記第2散乱体装置の移動量を制御する第2散乱体駆動制御装置とを備えた請求項16記載の粒子線照射装置。
  18. 前記第2散乱体装置は、前記第2散乱体を前記通過領域に位置させるテーブルと、前記テーブルを前記荷電粒子ビームの進行方向と直する方向に移動させるテーブル移動装置とを備えた請求項16記載の粒子線照射装置。
  19. 前記テーブル移動装置を制御し、前記テーブルの移動を制御するテーブル駆動制御装置とを備えた請求項18記載の粒子線照射装置。
  20. 第1散乱体を通過した荷電粒子ビームを通過させる複数の第2散乱体であって、前記荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のうちのある前記位置で前記荷電粒子ビームの通過領域に位置される第2散乱体と、前記ある1位置よりも下流側の他の前記位置で前記通過領域に位置される第2散乱体とを有し、前記他の位置で前記通過領域に位置される前記第2散乱体は、前記ある位置で前記通過領域に位置される他の前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さくなっている荷電粒子ビーム照射装置の調整方法であって、
    前記複数の第2散乱体のうちの1つの前記第2散乱体を、前記荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のうちのいずれかの前記位置において前記通過領域に位置させる荷電粒子ビーム照射装置の調整方法。
  21. 第1散乱体を通過した荷電粒子ビームを通過させる複数の第2散乱体であって、前記荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のうちのある前記位置で前記荷電粒子ビームの通過領域に位置される第2散乱体と、前記ある位置よりも下流側の他の前記位置で前記通過領域に位置される第2散乱体とを有し、前記他の位置で前記通過領域に位置される前記第2散乱体は、前記ある位置で前記通過領域に位置される他の前記第2散乱体よりも前記荷電粒子ビームの進行方向に直交する方向における前記荷電粒子ビームの広がり度合いが小さくなっている荷電粒子ビーム照射装置の調整方法であって、
    前記複数の第2散乱体のうちの1つを選択し、選択された前記第2散乱体を、前記荷電粒子ビームの進行方向における異なる複数の位置のうち選択された前記位置において前記通過領域に位置させる荷電粒子ビーム照射装置の調整方法。
  22. 前記選択された位置への前記第2散乱体の配置は、前記荷電粒子ビームの進行方向で前記第1散乱体よりも下流側の前記ある位置に配置されるある前記第2散乱体を有する上流第2散乱体装置、及び前記上流第2散乱体装置よりも下流側の前記他の位置に配置される他の前記第2散乱体を有する下流第2散乱体装置のうちで選択された一方の第2散乱体装置に含まれる前記第2散乱体を、前記通過領域に位置させることによって行う請求項21記載の荷電粒子ビーム照射装置の調整方法。
  23. 前記選択された位置への前記第2散乱体の配置は、前記第2散乱体を前記荷電粒子ビームの進行方に移動させることによって行う請求項21記載の荷電粒子ビーム照射装置の調整方法。
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