JP3655180B2 - ウエハ処理方法及びウエハ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウエハ処理方法及びウエハ処理装置に係わり、特にウエハの温度を制御して、ウエハ上への成膜、アニール処理、エッチング処理等の処理を行うウエハ処理方法及びウエハ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエハを一枚づつ処理する枚葉装置では、例えば、ウエハカセットに1ロット25枚のシリコンウエハをセットし、ウエハを搬送ロボットにより処理室まで搬送し、処理が終了したウエハを搬送ロボットにより取り出し、カセットまで戻す工程を行っている。
【0003】
しかしながら、このような従来のウエハ処理方法では、ロットを連続して処理する場合やロットとロットとの間が空いた場合等において、ヒータパワーを一定にするような制御等をすると、処理が行われるウエハの温度がウエハ間で異なる現象が生じるという問題があった。例えば、ウエハ上に成膜を行う場合は、ウエハ上に成膜される膜の膜厚がウエハ間で変化するという現象が生じる。また、エッチングの場合は、ウエハ上の被エッチング材料のエッチング深さがウエハ間で異なるという現象が生ずる。このような現象が生ずると、ウエハ間で処理及び品質のばらつきが生じ、ひいては歩留まりの低下につながってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のウエハ処理方法では、ロットを連続して処理する場合やロットとロットとの間があいた場合に、処理が行われるウエハの温度がウエハ間で異なる現象が生じ、ウエハ間で処理及び品質のばらつきが生じ、ひいては歩留まりの低下につながってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ロット中のウエハ処理間隔或いはロット間の処理間隔によらず、ウエハ温度が一定になるようにするウエハ処理方法及びウエハ処理装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のウエハ処理方法は、処理室内にウエハを搬送する工程と、前記処理室内で前記ウエハを加熱して当該ウエハに対する処理を行う工程と、前記処理室外に前記ウエハを搬送する工程とを備え、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときにも前記処理室内において加熱を行い、前記処理室内で前記ウエハが存在しないときの加熱パワーが前記処理室内に前記ウエハが存在するときの加熱パワーよりも大きくなるように制御するとともに、前記ウエハのロット中での処理順番により当該ウエハが前記処理室内に搬送され基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のウエハ処理方法は、処理室内にウエハを搬送する工程と、前記処理室内で前記ウエハを加熱源により加熱して当該ウエハに対する処理を行う工程と、前記処理室外に前記ウエハを搬送する工程とを備え、前記処理室内に前記ウェハが存在しないときに前記処理室内において前記加熱源の温度制御を行い、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの前記加熱源の温度が、前記処理室内で前記ウエハを加熱するときの前記加熱源の温度よりも高くなるように制御するとともに、前記ウエハのロット中での処理順番により当該ウエハが前記処理室内に搬送され基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のウエハ処理装置は、処理室と、処理室内部に設けられたウエハを載せるための基板ホルダと、この処理室内外にウエハを搬送するウエハ搬送機構と、前記処理室内で処理される前記ウエハを加熱する加熱源とを備え、前記加熱源は、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの加熱パワーが、前記処理室内で前記ウエハを加熱するときの加熱パワーよりも高く制御されることと、前記ウエハのロット中での処理順番により、当該ウエハが前記処理室内に搬送され前記基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のウエハ処理装置は、処理室と、処理室内部に設けられたウエハを載せるための基板ホルダと、この処理室内外にウエハを搬送するウエハ搬送機構と、前記処理室内で処理される前記ウエハを加熱する加熱源とを備え、前記加熱源は、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときに前記処理室内において温度制御され、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの前記加熱源の温度が、前記処理室内で前記ウエハを加熱するときの前記加熱源の温度よりも高く制御されることと、前記ウエハのロット中での処理順番により、当該ウエハが前記処理室内に搬送され前記基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とする。
【0013】
上記した各発明において、前記処理には、例えば、原料ガスを流して前記ウエハ上に薄膜を成長させる工程や、前記ウエハをアニール処理する工程等が含まれる。
【0014】
ウエハ温度がロットの処理間隔等により変化する現象は、ウエハが処理室内に存在する場合と存在しない場合とで、加熱源からの放熱が変化し、ウエハが存在しない場合は加熱源からの放熱量が多くなり、加熱源の温度が低下する。そのために、ロットの処理の間隔が空いた場合、加熱源の温度が低下してロットの最初の数枚のウエハの処理温度が低下する。ウエハが処理室内に存在しない場合の加熱源の加熱パワーを大きくすることにより、ウエハが処理室に存在しない場合の加熱源の温度の低下を防止でき、ロットの処理間隔等によらず、ウエハ処理温度を一定にできる。
【0015】
加熱源の温度を制御している場合は、処理室内にウエハが存在しない場合には、加熱源の設定温度を高くすることにより同様の効果が得られる。
【0016】
ロットの最初の数枚の温度安定までの時間を長くすることによっても、処理温度を一定にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明のウエハ処理装置のシステム構成を示す概略図である。この図に示されるように、搬送室1には第1の処理室2及び第2の処理室3がそれぞれゲートバルブ6a及び6bを介して接続されている。また、搬送室1にはウエハを装置外部から搬入するための第1のカセット室4及び第2のカセット室5がそれぞれゲートバルブ6c及び6dを介して接続されている。
【0019】
搬送室1内にはロボットハンドを有するアーム機構7が設けられており、このアーム機構7によりウエハが搬送室1を介して処理室2又は3とカセット室4又は5との間を搬送される。なお、8は冷却台であり、処理の終わったウエハはアーム機構7により冷却台8に搬送され、ウエハ温度が下げられる。
【0020】
処理室2及び3、搬送室1、カセット室4及び5、冷却台8が収納される部屋等、各部屋の状態(部屋の扉の開閉状態、部屋内の温度等)は各種センサによりモニタされ、その状態に相当するデータが制御装置9へ送られる(図1の点線)。一方、制御装置9からも各部屋に対して制御信号が発せられ、各部屋の状態(部屋の扉の開閉状態等)がコントロールされるようになっている(図1の点線)。10は加熱源(ヒータ)用電力ユニットであり、制御装置9からの制御信号を受けて(図1の実線)、処理室2及び3の温度制御を行う構成となっている。
【0021】
第1の処理室2及び第2の処理室3内には、第1のカセット室4又は第2のカセット室5、及び搬送室1を介して外部から搬送されてきたウエハを保持し、処理するためのウエハ処理機構が設置されている。以下、このウエハ処理機構について説明する。
【0022】
図5は、本発明の一実施形態に係る枚葉式のウエハ処理機構の概略縦断面図である。図中31は処理容器を示している。この処理容器31は実際には幾つかのパーツの組合せによって構成されているが、ここでは図の簡単化を図るために一体に形成されているように示されている。
【0023】
処理容器31内の上方には処理室32が形成されており、処理室32の上壁11は石英板等の透明部材で形成されている。そして、上壁11の上方には図示しない放射温度計等が配置される。処理室32内で上壁11に対向する位置には、石英等の耐熱性透明部材で形成された整流板12が配置されている。
【0024】
整流板12の上面周縁部には環状の仕切板13が配置されており、この仕切板13によって整流板12と上壁11との間が原料ガス供給室14とパージガス供給室15とに区画されている。原料ガス供給室14は原料ガス導入口16を介して図示しない原料ガス供給源に選択的に接続され、またパージガス供給室15はパージガス導入口17を介して図示しないパージガス供給源に選択的に接続される。
【0025】
処理室32の側壁で上部位置には、後述する被処理基板(ウエハ)Sを処理室32へ出し入れするための搬入口18が設けられている。この搬入口18は被処理基板Sを出し入れする期間以外は図示しないバルブによって閉じられている。処理室32の側壁で下部位置には、処理室32内を通過した原料ガスおよびパージガスを排出するための排気口19が周方向の複数箇所に亘って形成されている。
【0026】
処理室32内で中央部上方位置には被処理基板Sを保持するための基板ホルダ20aが配置されている。この基板ホルダ20aは、ガス発生量を抑え、かつ高温雰囲気や腐食雰囲気に耐えさせるためにカーボン系の材料によって形成されている。基板ホルダ20aの周囲には遮熱筒27が配置されており、この遮熱筒27は処理室2の内壁に固定されている。なお、29は加熱源である電気ヒータ、65は均熱板、66は遮熱板、67は被処理基板Sの出し入れ時に被処理基板Sを突上げるためのピンである。
【0027】
図5の基板処理装置では、回転軸25dが中空で、かつ下方に向かうにしたがって段階的に小径に形成されている。すなわち、回転軸25dは、一端側が基板ホルダ20aに接続されるとともに他端側が基板ホルダ20aと同径で下方に向けて延びた軸要素75と、この軸要素75より小径に形成されて一端側が軸要素75の下端に接続された軸要素76と、この軸要素76より小径に形成されて一端側が軸要素76の下端に接続された軸要素77とで構成されている。
【0028】
軸要素76の周囲には、この軸要素76との間に1mm程度の微小ギャップAを設けて冷却液流路32´が対向配置されている。この冷却液流路32´には導入口33から25℃程度の冷却水が導入され、図示しない排出口から排出される。
【0029】
軸要素77の外周面と収容空間30の構成壁内周面との間には回転軸25dを回転自在に支持するための球軸受78,79が設けてあり、これら球軸受78と球軸受79の間に回転軸25dに回転動力を与えるためのモータ80が設けられている。また、収容空間30の上部壁には、収容空間30に侵入しようとするプロセスガスを押し出す形に水素,ヘリウム,窒素,アルゴン,ネオン,酸素などパージガスを収容空間30に流すためのパージガス導入口50が形成されている。
【0030】
処理容器1dの底部壁には開口81が形成されており、この開口81を通して回転軸25d内に回転軸25dとは非接触に保護筒82が差込まれている。そして、突き上げピン67を操作するためロッド83、電気ヒータ29に給電するためのリード線84,85、測温用の熱電対86が保護筒82内を案内され、保護筒82の下端開口部に装着された閉塞板87を気密に貫通して外部に導かれている。
【0031】
基板ホルダ20aの基板載置部には圧力センサ(図示せず。)が設けられており、ウエハが基板ホルダ20a上に載置されると、当該センサが作動し、ウエハが載置されたことを示すデータが制御装置9へ送られる。なお、処理室2及び3の扉に圧力センサが取り付けられていてもよく、この場合は、扉の開閉が行われた際、扉が開閉されたことを示すデータが制御装置9へ送られる。なお、圧力センサの代わりに、光センサ、電気的なセンサ(例えば、ウエハの載置によって生ずるウエハとの間の静電容量の変化や電気抵抗の変化に感応するもの等)等、各種センサを用いることが可能である。
【0032】
次に、上述した本発明のウエハ処理装置を用いてウエハ処理を行う方法について説明する。
【0033】
まず、図1に示すウエハ処理装置のシステムにおいて、第1のカセット室4又は第2のカセット室5に外部から1ロット25枚のウエハをセットし、カセット室4又は5のカセット出入り口を閉じた後、真空引き、N2置換を行い、カセット室4又は5を搬送室1と同じ圧力、例えば6.67×103PaのN2雰囲気にする。このとき、ゲートバルブ6c又は6dは閉じた状態となっている。
【0034】
搬送室1は第1の処理室2又は第2の処理室3と同じ圧力、例えば6.67×103PaのN2雰囲気に設定されている。ゲートバルブ6c又は6dが開けられ、ロボットハンドを有するアーム機構7によりカセット室4又は5からウエハが1枚ずつ搬送室1内に取り出され、さらにこのウエハはゲートバルブ6a又は6bを介して第1の処理室2又は第2の処理室3内へと運ばれる。その後、ゲートバルブ6a又は6bは閉じられて処理室2又は3内で処理が行われる。
【0035】
処理室2又は3内の基板ホルダ20aは電気ヒータ29により加熱されており、最初のロット処理の際は、ウエハは処理室2又は3内に存在しない。上述したようにウエハ(被処理基板S)を処理室2又は3内に運び、図5に示される突き上げピン67により当該ウエハを突き上げた後、ロボットハンドが搬送室1内に戻り、ゲートバルブ6a又は6bが閉まる。突き上げピン67を下げて、上記ウエハを基板ホルダ20aに載せ、所定の時間経過した後、処理を開始する。
【0036】
処理が終了するとゲートバルブ6a又は6bを開き、ウエハを突き上げピン67で突き上げ、ロボットハンドを処理室に挿入し、ウエハ突き上げピン67を下ろし、ロボットハンドにウエハを載せ、ウエハを搬送室1に搬出し、次のウエハをセットする。ここで、次のウエハは反対側の端のロボットハンドに予め搬送しておいた。搬出されたウエハは冷却台8に搬送され、温度を下げた後にカセット室4又は5へ戻される。このような処理を連続的に行う。
【0037】
図2は、従来方式のロット処理においてロット間隔が空いた場合のロット処理1枚目からの昇温プロファイルを示す特性図である。従来は、例えばヒータパワーを一定にするような制御をしており、その場合は図2に示すように、ウエハ間でウエハ温度の上がり方が異なるという現象が生ずる。即ち、この場合には、ウエハが処理室に存在しないときは、熱を遮断する役割をも果たすウエハが基板ホルダに載置されていないため、加熱部からの放熱量が大きくなり、加熱部の温度が低下する。ウエハが繰返し処理される毎に、ウエハが処理室に存在しないときの加熱部における温度は上昇する傾向にある。したがって、最初の数枚のウエハは、処理のための所定温度まで到達するまでの時間が長くかかるようになり、ウエハの処理枚数が増えるに従って、所定温度までの到達時間が短くなる現象が生ずる。以上のことから、図2の点線で示される処理開始時刻におけるウエハ温度が最初の数枚では同図に示すように他の場合より低下していた。
【0038】
本発明では、処理室2又は3内の基板ホルダ20aにウエハが載置されていない場合に、ヒータのパワーを最適値に設定することにより、ロット処理の最初のウエハからウエハを所定温度に素早く設定することが可能である。図3は、本発明による加熱パワーの与え方を示すタイムチャートであり、図4は、ウエハ処理枚数と処理開始時のウエハ温度との関係を示す特性図である。
【0039】
図3に示すように、処理室2又は3内の基板ホルダ20aにウエハが載置されていない時、即ちロット処理前後の時間帯やウエハ交換時間帯に相当する時には、制御装置9から加熱源(ヒータ)用電力ユニット10へ加熱パワーの制御信号を出し、電力ユニット10の作動により加熱パワーを高く設定する(例えば3400W)。一方、ロット中のウエハが処理室2又は3内の基板ホルダ20aに載置されており所定の処理を受けている時には、制御装置9から電力ユニット10へ加熱パワーの制御信号を出し、電力ユニット10の作動によりウエハ載置時に比べて加熱パワーをより低く設定する(例えば3100W)。
【0040】
このようにウエハが処理室2又は3内に存在するか否かにより、電気ヒータ29の加熱パワーの大きさを最適化することにより、図4の白丸で示すようにロット処理の最初のウエハからウエハ温度を所定温度に素早く設定することが可能である。黒丸は従来方式によるものであり、この場合はロット処理における最初の数枚のウエハは、処理開始時において処理のための所定温度には到達していない。このように、処理室にウエハが存在しない場合に、加熱パワーをある最適なパワーに設定するという単純な処理方法により、ウエハ間の温度の均一性を向上させることが可能になり、ウエハ処理の均一性を確保することが可能になる。
【0041】
上記実施形態の場合、図5に示す熱電対86の温度設定を、ウエハが処理室2又は3内に存在しない場合に、ウエハ処理時の設定温度と異なる温度(例えば、ウエハ処理時の設定温度よりも高い温度)に設定しても同様の効果がある。
【0042】
また、放射温度計(図示せず。)により基板ホルダ20aの温度をモニタし、基板ホルダ20aの温度を制御することも可能であり、ウエハが処理室2又は3内に存在しない場合に、ウエハ処理時の設定温度と異なる温度(例えば、ウエハ処理時の設定温度よりも高い温度)に設定しても良い。
【0043】
また、図5に示されるように加熱源(ヒータ)29が分割されている場合は、分割されたゾーン毎に加熱パワーを設定し、若しくはゾーン毎の温度を制御することが可能である。通常、基板ホルダにウエハを設置した後に昇温を開始すると、ウエハ面内の各点の温度は必ずしも均一には上昇しない。ウエハ面内の各点の温度が均一化するにはかなりの時間を要してしまう場合もある。上記の如く加熱源(ヒータ)を分割した構成であれば、ウエハが処理室2又は3内に存在しない場合の各ゾーンの設定温度を、ウエハ処理時の各ゾーンの設定温度と異なる温度(例えば、ウエハ周辺側の温度とウエハ中心側の温度とを異なる温度に制御する。)に設定することにより、ウエハ面内の各点の温度が均一化する時間を短縮することが可能である。
【0044】
さらにまた、ウエハが所定の温度になるまでの間の昇温時間を短縮するために、ウエハが基板ホルダ20aにセットされた後、図3の点線で示すように予め決められた値に加熱部のパワーを増減させ、昇温時間を短縮するようなフィードフォワード制御を行うことにより、昇温時間を短縮させることが可能になる。
【0045】
また、ウエハのロット中での処理順番により、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させても良い。例えば、ロット処理間隔にかかわらず、ロットの処理枚数毎に、温度安定時間を変化させ、所定の温度に安定した後に処理を開始しても良い。
【0046】
さらに、加熱部の温度低下は、ロット処理の間隔の空き時間によるため、空き時間の長さに応じて、ロットの最初のウエハの処理開始までの時間を変化させても良い。この場合、ロットの処理枚数毎に温度安定時間を設定させても良い。
【0047】
さらにまた、ウエハの基板ホルダへのセットの時期とウエハの加熱温度又は加熱パワーの変更の時期との間、並びにウエハの基板ホルダからの脱離の時期とウエハの加熱温度又は加熱パワーの変更の時期との間は、適宜タイミングをずらして本発明を適用することも可能である。
【0048】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、本発明は冷却処理に対しても適用することが可能である。例えば、一定温度にまで冷却してエッチングを行うエッチング処理に対しても本発明を適用可能である。
【0049】
この場合は、処理室内にウエハを搬送する工程と、前記処理室内で前記ウエハを冷却源により冷却して当該ウエハに対する処理を行う工程と、前記処理室外に前記ウエハを搬送する工程とを備え、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときにも前記処理室内において前記冷却源により冷却を行い、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの前記冷却源の温度を、前記処理室内で前記ウエハを冷却するときの前記冷却源の温度よりも低くするウエハ処理方法を用いることが可能である。また、ウエハ処理装置としては、処理室と、この処理室内外にウエハを搬送するウエハ搬送機構と、前記処理室内で処理される前記ウエハを冷却する冷却源とを備え、前記冷却源は、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときにも前記処理室内において冷却を行い、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの前記冷却源の温度が、前記処理室内で前記ウエハを冷却するときの前記冷却源の温度よりも低いことを特徴とするウエハ処理装置を用いることが可能である。
【0050】
その他、本発明の趣旨を逸脱しないで種々変形して実施することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ロット中のウエハ処理間隔或いはロット間の処理間隔によらず、ウエハ温度が一定になるようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のウエハ処理装置のシステム構成を示す概略図。
【図2】 従来方式のロット処理においてロット間隔が空いた場合のロット処理1枚目からの昇温プロファイルを示す特性図。
【図3】 本発明による加熱パワーの与え方を示すタイムチャート。
【図4】 ウエハ処理枚数と処理開始時のウエハ温度との関係を示す特性図。
【図5】 本発明の一実施形態に係る枚葉式のウエハ処理機構の概略縦断面図。
【符号の説明】
1…搬送室
2…第1の処理室
3…第2の処理室
6a、6b、6c、6d…ゲートバルブ
7…アーム機構
8…冷却台
20a…基板ホルダ
29…電気ヒータ
Claims (6)
- 処理室内にウエハを搬送する工程と、前記処理室内で前記ウエハを加熱して当該ウエハに対する処理を行う工程と、前記処理室外に前記ウエハを搬送する工程とを備え、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときにも前記処理室内において加熱を行い、前記処理室内で前記ウエハが存在しないときの加熱パワーが前記処理室内に前記ウエハが存在するときの加熱パワーよりも大きくなるように制御するとともに、前記ウエハのロット中での処理順番により当該ウエハが前記処理室内に搬送され基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とするウエハ処理方法。
- 処理室内にウエハを搬送する工程と、前記処理室内で前記ウエハを加熱源により加熱して当該ウエハに対する処理を行う工程と、前記処理室外に前記ウエハを搬送する工程とを備え、前記処理室内に前記ウェハが存在しないときに前記処理室内において前記加熱源の温度制御を行い、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの前記加熱源の温度が、前記処理室内で前記ウエハを加熱するときの前記加熱源の温度よりも高くなるように制御するとともに、前記ウエハのロット中での処理順番により当該ウエハが前記処理室内に搬送され基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とするウエハ処理方法。
- 前記ウエハを加熱するときにフィードフォワード制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のウエハ処理方法。
- 前記ウエハのロット処理間の間隔に応じて、ロットの最初のウエハの当該ウエハが前記処理室内に搬送され基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のウエハ処理方法。
- 処理室と、処理室内部に設けられたウエハを載せるための基板ホルダと、この処理室内外にウエハを搬送するウエハ搬送機構と、前記処理室内で処理される前記ウエハを加熱する加熱源とを備え、前記加熱源は、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの加熱パワーが、前記処理室内で前記ウエハを加熱するときの加熱パワーよりも高く制御されることと、前記ウエハのロット中での処理順番により、当該ウエハが前記処理室内に搬送され前記基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とするウエハ処理装置。
- 処理室と、処理室内部に設けられたウエハを載せるための基板ホルダと、この処理室内外にウエハを搬送するウエハ搬送機構と、前記処理室内で処理される前記ウエハを加熱する加熱源とを備え、前記加熱源は、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときに前記処理室内において温度制御され、前記処理室内に前記ウエハが存在しないときの前記加熱源の温度が、前記処理室内で前記ウエハを加熱するときの前記加熱源の温度よりも高く制御されることと、前記ウエハのロット中での処理順番により、当該ウエハが前記処理室内に搬送され前記基板ホルダに載せられてから、当該ウエハの処理開始までの時間を変化させることを特徴とするウエハ処理装置。
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