JP3654907B2 - ソールを備えた振動プレート - Google Patents

Description

本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の振動プレートに関する。
このような形式の公知の振動プレートでは、振動するボトム接触プレートにソールが固定されている。このボトム接触プレートにおいて発生する高い加速度のために、振動プレートにおけるソールの固定部を、一方では構造上簡単に、他方では長期にわたって維持できるように構成する点が極めて困難であり、これまでこのような問題点を完全に満足のいくように解決するには至っていない。さらに、ソールは、このソールの固定端部において、振動するボトム接触プレートから強制的に引き剥がされてしまい、ひいては埃だらけの地面においてさらに激しく埃を生ぜしめることになる。
本発明の課題は、請求項１の上位概念に記載の振動プレートを改良して、ソールを簡単な形式で支障なく耐久可能に固定することができ、かつ運転中でも、埃だらけの床にさらに激しく埃をたてることのない、振動プレートを提供することである。
このような課題は、請求項１の特徴部に記載の構成によって解決された。
本発明による振動プレートでは、ソールが、このソールの固定端部において、振動による影響をほとんど受けずに済む。なぜならば、上側質量体が、構造的に限定されて、振動プレートの運転中でもほぼ静止したままだからである。従ってソールは、このソールの固定端部においては、冒頭に述べた形式の公知の振動プレートにおけるよりもずっと少ない負荷で済むので、ソールを簡単な形式で耐久性良く振動プレートに固定することには全く支障がない。
ソールは、公知の振動プレートの場合とは異なり、本発明による振動プレートの場合には、このソールの固定端部において、実際的には鉛直方向で静止したままであるので、このようなソールにより、埃だらけの地面にさらに激しく埃を生ぜしめる恐れもない。
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
第１図は、本発明による振動プレートの実施例の側面図であり、
第２図は、第１図に図示の振動プレートの平面図である。
第１図および第２図に示した振動プレートはボトム接触プレート１を有しており、このボトム接触プレート１には振動発生器２が固定されている。本実施例では、振動発生器は、水平方向の平面において互いに隣接して平行に配置された、振動プレートの移動方向に対して垂直に延在する２つのアンバランス軸を備えた二軸式振動発生器であり、これらのアンバランス軸の相互の位相位置は、詳しくは図示していないが、操縦者により制御されて振動発生器の運転中に次のように、つまり、アンバランス軸によって生ぜしめられ方向付けられる振動のベクトルが、このベクトルと鉛直線とが正の角を成す位置と、ベクトルと鉛直線とが負の角を成す位置との間で連続的に変動できるように可変性を有しており、従って、要求に応じて振動プレートを前進方向に、かつその場で後退方向に運転することができる。
二軸式の振動発生器２の代わりに単軸式振動発生器、いわゆる円振動器を、アンバランス軸の切換え可能な回転方向によって使用しても、やはり振動プレートを強制的に前進および後退させることができる。
ボトム接触プレート１には、ばね３、例えば弾性材料から成る緩衝器を介して上側質量体４が支持されており、上側質量体４には、この上側質量体４のフレーム５に固定されたモータ６、例えば内燃機関が所属しており、このモータ６は振動発生器１を、詳しくは図示していないが、例えばベルト伝動装置を介して駆動させる。
上側質量体４は、所望に構造付けられて、主としてボトム接触プレート１と振動発生器２とから構成された下側質量体に比べて著しく大きい重量を有していて、このことにより上側質量体４は、運転中に相当な振幅で以て振動する下側質量体に比べて実際的には静止したままである。
第１図および第２図に示した振動プレートは、連接棒７を用いて手で移動可能である。
上側質量体４の、前進方向で前方に位置する端面には、ほぼ剛性のツール保持体８が、このソール保持体８の一方の端部において取外し可能に取り付けられていて、例えばねじ９を用いてねじ締結されており、ソール保持体８は上側質量体４からボトム接触プレート１の前方の端面側でこのボトム接触プレート１の近傍にまで延びている。このボトム接触プレート１の近傍におけるソール保持体８の端部には、弾性材料から成るソールマット10の端面側の一方の端部が固定されており、このソールマット10はソール保持体８からボトム接触プレート１の下方に延びており、ボトム接触プレート１はソールマット10を、このボトム接触プレート１の全長にわたって裏張りしている。従って図示の実施例では、振動プレートの前進方向で前方に位置する端面に固定されたソールマット10は、ボトム接触プレート１の鉛直方向の長手方向中央平面LMに関して対称的に、ソール保持体８に取り付けられている。
ソール保持体８における固定箇所からボトム接触プレート１の下方へ延在するソールマット10の傾斜角度αは、例えば弾性モジユールおよび層厚のような材料特性に応じて次のように、つまりソールマット10が、振動プレートの移動方向に押し込まれて、すなわち図示の実施例では振動プレートの後退方向に押し込まれて連行され、ひいては圧延状態でボトム接触プレート１の下方にとどまるように選択されている。

Claims (5)

1. 振動プレートであって、ボトム接触プレートと、該ボトム接触プレートにばねまたは、弾性材料から成る緩衝器を介して支持された、前記ボトム接触プレート（１）に取り付けられた振動発生器（２）によって自動式に移動する上側質量体と、前記ボトム接触プレート（１）の下方に敷かれた取外し可能に固定された、弾性材料から成るソールとが設けられており、該ソールが、弛緩したソール（10）として構成され、かつ該ソールの、移動方向に対して横方向に延びる両端面のうちの一方が、連行可能に装置に固定されている形式のものにおいて、
   ソールマット（10）が振動プレートの上側質量体（４）に固定されていることを特徴とする、ソールを備えた振動プレート。
2. 上側質量体（４）に取外し可能に取り付けられた剛性のソール保持体（８）が設けられており、該ソール保持体（８）が、前記上側質量体（４）からボトム接触プレート（１）の前方の端面側で該ボトム接触プレート（１）の近傍にまで延びており、前記ソール保持体（８）にソールマット（10）が固定されている、請求項１記載の振動プレート。
3. ソールマット（10）が、ボトム接触プレート（１）の鉛直方向の長手方向中央平面（LM）に関して対称的に、ソール保持体（８）に取り付けられている、請求項２記載の振動プレート。
4. ソールマット（10）が、該ソールマット（10）の、振動プレートの前進方向で前方に位置する端面に固定されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の振動プレート。
5. ソールマット（10）が、該ソールマット（10）の、振動プレートの前進方向で後方に位置する端面に固定されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の振動プレート。

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