JP3654686B2 - ブラジャー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はブラジャーに関し、さらに詳しくは個人の体形差に対応して優れた乳房補整効果を与えると共に、その補整効果を長時間の着用や運動にもかかわらず維持可能にするブラジャーに関する。
【0002】
【従来の技術】
女性の乳房のボリュームには個人差があるため、乳房の保持や保護のために着用するブラジャーには、そのカップ部にパッドを組み合わせて、ボリュームや底面積の大小を補整するように工夫したものが既に提案されている。この種の従来のブラジャーには、パッドをカップ部の裏面側に出し入れ可能にしたものと、カップ部に離脱できないように縫い付けたものとがある。
【0003】
しかし、前者のパッドを出し入れ可能にしたブラジャーは、パッド受自体には厚みがないため、パッドを挿入して始めて厚みによるボリュームアップやバストアップが図れるようになっている。そのため長時間の着用、或いは少々激しい運動をしたときパッドが初期の位置から移動したり、或いはパッド受から飛び出してしまうことがあり、当初の位置に設定した補整効果が失われてしまうという欠点があった。
【0004】
これに対し、後者のパッドをカップ部に縫い付けたブラジャーは、上記のように途中で補整効果が失われるという問題はないが、パッドが固定された1種類に限定されてしまうため、個人差のある多様な乳房ボリュームや底面積の大小に対応するためには、極めて多種類の製品を用意しなければならなくなり、コスト高になることが避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、個人の体形差に対応して優れた乳房補整効果を与えると共に、その補整効果を長時間の着用や運動にもかかわらず維持可能にするブラジャーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明によるブラジャーは、上カップ片と下カップ片との対向縁部を互いに縫合して立体形状のカップ部を形成し、前記下カップ片の裏面側に、左右に分離した布片を双方の対向縁部を互いにオーバラップさせ、該オーバラップ部を開口部にするように縫合したパッド受を形成し、該パッド受に前記開口部からパッドを出入れ自在にしたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明において、さらに好ましくは上記パッド受を、厚みのある不織布を芯材にし、その表面或いは表裏両面にトリッコト地を貼り合わせて構成するようにしたことを特徴とするものである。
このようにパッド受を左右の布片から、それらの対向縁部を互いにオーバラップさせる構成にしたため、パッド受自体が補整効果を有する作用を有するようにすることができきる。また、このパッド受を不織布を芯材にして、その表面或いは表裏両面にトリッコト地を貼り合わせた厚みのある構成にした場合は、このパッド受自体によりもたらされる補整効果を一層顕著にすることができる。その上、さらにパッドを出し入れ自在にしているため、大きさ、厚み或いは硬さの異なるパッドを任意に選択することができ、それにより個人の体形差に対応したキメの細かな優れた乳房補整効果を与えることができる。
【0008】
また、上記パッド受をカップ部の下カップ片側の裏面に形成したので、バストアップによる補整効果を与えると共に、パッド受に挿入されたパッドが乳房の底面に常時圧迫されるようにしたため、パッドが出入れ自在にしてあっても着用時に移動することがなく、初期に設定した優れた補整効果を長時間維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施例を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例からなるブラジャーを裏側(肌に着用する側)から見た斜視図である。本体のカップ部1,1が左右に設けられ、このカップ部1,1の左右両側の脇部にバック布12,12が取り付けられ、また上部にストラップ13,13が取り付けられている。
【0010】
カップ部1は、図2(A) に示すような上カップ片1aと下カップ片1bとが、それらの対向縁部e,eを互いに縫合されることにより立体形状に形成されている。また、下カップ片1bの下縁に沿ってワイヤが埋設され、着用時に乳房の下縁部をバストアップするようになっている。
また、カップ部1における下カップ片1b側の裏面には、パッド受2が取り付けられている。このパッド受2は、図2(B) に示すように、中央側の布片2aと脇側の布片2bとの二片から構成され、下カップ片1bとほぼ同形の布片が左右二つに分離されたような形状になっている。この布片2a,2bは、それぞれ短繊維或いは長繊維がランダムに絡合した厚みのある不織布を芯材にし、その表面或いは表裏両面にトリッコト地を貼り合わせて構成されている。
【0011】
このように厚みを持った左右二つの布片2a,2bが、互いに対向する縁部を図2(C) に示すようにオーバラップさせ、このオーバラップ部を開口部3にすると共に、残りの外周縁部を下カップ片1bの外周部に沿って縫合させて上記パッド受2を形成している。このようにパッド受2が厚みを持った布片2a,2bから構成され、またオーバラップ部をもつことにより、パッド受2自体によっても乳房補整作用を行えるようになっている。
【0012】
上記のように構成されたパッド受2には、その開口部3から、図3(A),(B) に示すようなパッド4が、図1中に一点鎖線で示すように挿入される。このパッド4は、カップ部1やパッド受2に縫合されることなく自由に出入れ自在になっており、個人の体形に合わせて最も好ましい補整効果を与える厚さ、大きさ或いは硬さのものが選択使用されるようになっている。例えば、図3(A),(B) のパッド4に代えて、図4(A),(B) に示すような魚形状のパッド4を、図1中に二点鎖線で示すような状態に挿入することもできる。
【0013】
パッド4の構造としては特に限定されないが、好ましくは短繊維或いは長繊維がランダムに絡合した構成の厚みのある不織布、ウレタンフォーム等の発泡材からの成形体、或いは柔らかいプラスチック等からの成形体等を芯材にし、その表面或いは表裏両面にトリッコト地等の布帛を貼り合わせるなどの構成にしたものが好ましい。貼り合わせ手段としては融着或いは接着剤によって行うとよい。
【0014】
パッド受2の開口部3は、図1の例では左右幅の中央からやや前寄りに設けられているが、開口部3の位置としては特に限定されるものではなく、図5の実施例のように前寄りにしたもの、図6の実施例のようにほぼ中央にしたもの、図7の実施例のように脇側に変位させたもの、図8のように斜めにしたものなど、任意の位置にすることができる。
【0015】
また、図1の実施例では、下カップ片1bの下縁に沿ってワイヤを埋設するようにしたが、このワイヤは必ずしも必要とするものではない。図5と図7の実施例はワイヤ入りのブラジャーであるが、図6と図8の実施例はワイヤなしのブラジャーである。
上述した本発明のブラジャーは、パッド受2を下カップ片1bとほぼ同形に形成し、かつ左右の布片2a,2bから対向縁部を互いにオーバラップさせるように形成し、さらに好ましくは布片2a,2b自体を厚みのある構成にしたので、パッド受自体によって優れた補整効果を得ることができる。その上に、パッド4をパッド受2等に縫合することなく自由に出し入れ自在にしているので、個人の体形差に応じて最も優れた乳房補整効果を与える大きさ、厚み或いは硬さのパッド4をキメ細かく選択使用することができる。
【0016】
また、パッド受2がカップ部1における下カップ片1bの裏面に形成されているので、その着用によってバストアップによる補整効果を与えることができ、しかも、パッド受2に挿入されたパッド4は乳房の底面に常時圧迫された状態になるので、着用時に激しい運動をしたとしても移動することがなく、最初に設定した優れた補整効果を長時間維持することができる。
【0017】
【発明の効果】
上述したように、本発明のブラジャーは、パッド受を左右の布片から対向縁部を互いにオーバラップさせるように構成し、さらに好ましくはパッド受を厚みのある左右の布片から構成するようにしたので、パッド受自体により優れた補整効果を与えることができると共に、さらにパッドを出し入れ自在にしているため、大きさ、厚み或いは硬さの異なるパッドをキメ細かなに選択して個人の体形差に対応した優れた乳房補整効果を与えることができる。
【0018】
また、それ自体が厚みをもつパッド受がカップ部における下カップ片側の裏面に形成されているので、バストアップによる補整効果を与えると共に、パッドを乳房の底面により常時圧迫した状態にするため、着用時に激しい運動をしても移動することがなく、初めに設定した優れた補整効果を長時間保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなるブラジャーを裏側から見た斜視図である。
【図2】(A)は図1のブラジャーのカップ部を形成する上カップ片と下カップ片の裁断図(展開図)、(B)はパッド受を形成する二つの厚みをもった布片の裁断図(展開図)、(C)は(B)の布片からパッド受を縫合後の状態を示す平面図である。
【図3】(A)は図1のブラジャーに使用されるパッドの平面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
【図4】(A)は図1のブラジャーに使用される他の例を示すパッドの平面図、(B)は(A)のY−Y断面図である。
【図5】本発明の他の実施例からなるブラジャーの右側半分を裏側から見た斜視図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例からなるブラジャーの右側半分を裏側から見た斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例からなるブラジャーの右側半分を裏側から見た斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例からなるブラジャーの右側半分を裏側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 カップ部
1a 上カップ部
1b 下カップ部
2 パッド受
2a,2b (パッド受を形成する)布片
3 開口部
4 パッド
Claims (2)
- 上カップ片と下カップ片との対向縁部を互いに縫合して立体形状のカップ部を形成し、前記下カップ片の裏面側に、左右に分離した布片を双方の対向縁部を互いにオーバラップさせ、該オーバラップ部を開口部にするように縫合したパッド受を形成し、該パッド受に前記開口部からパッドを出入れ自在にしたブラジャー。
- 前記パッド受を、厚みのある不織布を芯材にし、その表面或いは表裏両面にトリッコト地を貼り合わせて構成した請求項1に記載のブラジャー。
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JP11211895 | 1995-05-10 | ||
JP17513295A JP3654686B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-07-11 | ブラジャー |
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JP17513295A Expired - Fee Related JP3654686B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-07-11 | ブラジャー |
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1995
- 1995-07-11 JP JP17513295A patent/JP3654686B2/ja not_active Expired - Fee Related
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