JP3089009B1 - ブラジャー - Google Patents
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Abstract
え、ソフト感で肌触りが良好なブラジャーを提供する。 【解決手段】 左右のカップ2L,2Rは非伸縮性生地
で構成し、バック部3L,3Rは伸縮性編織地のヘムと
なし、着用圧が上辺部位17L,17Rは、中、中間部
位18L,18Rは弱、下辺部位19L,19Rは強と
している。
Description
り、より具体的には、乳房の補整機能を確保しつつ着用
圧を軽減するとともに身体への食い込みを防止してソフ
ト感、肌触りが良好で動きやすいブラジャーに関する。
ーにおいて、当該バック部の衣服圧(着用圧)を上辺
部、中央部(中間部)、下辺部において強・弱・中とし
た技術は、特開平9−302505号公報で公知であ
り、当該公報には、前記着用圧が中、弱、強とされた技
術を改良したものとされていた(従来例1)。また、実
用新案登録第3052217号公報においては、薄地の
外着の際にも、外観上胸部を一周する連結帯の下端縁が
目立たないようにするため、前記連結帯をパワーの大き
い伸縮編織地から形成し、この編織地の耳を連結帯の下
端縁に位置させてヘムに縁取りを無くしたブラジャーが
開示されている(従来例2)。
ブラジャーの連結帯(バック部を含む)があたる部分に
おいては、下辺部より上にいくほど肉は柔らかいため、
着用圧が強・弱・中とされた従来例の1においては、上
辺部が肌に喰込み段差が発生してアウターにひびいて外
観性能に劣るという課題があった。また、従来例の2の
ように、全周またはカップ下から伸縮性編織地を使用し
た場合、カップ周りに非伸縮性生地を使用している場合
に比べワイヤ周りまで伸びて広がってしまうため、乳房
の補整機能が劣るという課題があった。
部、下辺部における着用圧を、中・弱・強とするには、
下辺部に伸縮性テープ(スパンテープ等)を縫着するこ
とでなされており、該テープを身生地の表側に縫着する
と外観性能が劣るし、一方、該テープを裏側に縫着する
と肌触りが劣るという課題があり、当該伸縮性テープを
下辺部に縫着することは、該下辺部のごわつき感が生じ
るという課題があった。本発明は、前述した従来例の課
題を、左右カップ周りは非伸縮性生地で構成することで
乳房の補整機能(乳房の制御支持およびバストアップ等
をいう)を確保し、一方、バック部は、伸縮性編織地の
ヘムで構成し、その上辺部位、中間部位、下辺部位の着
用圧を中・弱・強とすることによって、着用者の身体に
必要以上の圧力を加えることがないブラジャーを提供す
ることが目的である。
バック部とを有するブラジャーにおいて、前述の目的を
達成するために、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明に係るブラジャーは、前記左右カップ周りは
非伸縮性生地で構成し、前記バック部は伸縮性編織地の
ヘムで構成しているとともに当該バック部の上辺部位、
中間部位、下辺部位はその着用圧をそれぞれ中・弱・強
としているとともに、前記左右カップは表地と裏地とで
構成され、該左右カップの周辺の湾曲部における表地と
裏地との間に、ワイヤを封入した袋テープが備えられ、
該袋テープは、前記表地又は裏地のいずれか一方の生地
に接合され、他方の生地とは分離されていることを特徴
とするものである(請求項1)。
糸条等が伸縮しないことを意味し、生地の編目、織目が
拡縮変形することは許容するものである。このように、
左右のカップ周りは非伸縮性生地で構成することによっ
て、乳房の補整機能(乳房の制御支持およびバストアッ
プ等)は確保され、一方、バック部の伸縮性編織地のヘ
ムで構成し、上辺部位、中間部位、下辺部位の着用圧は
中・弱・強とされることによって、着用者の身体に必要
以上の圧力を加えず下辺部位においての安定感が良くな
りながら上辺部位の身体に対する喰込みが少なく、ソフ
ト感、肌触りが良好で動きやすさを約束するブラジャー
を提供するとともに、ワイヤ入りブラジャーのときは、
着用時のワイヤの痛さを訴えるクレームを少なくするこ
とができるとともに、表地が裏地の動き(乳房の挙動)
に影響されることがなく、カップの保形性が増々向上で
きるのである。
パワーネット、レース等を含む概念であり、弾性糸条、
編目(織目)密度、編み組織などは適宜選択でき、さら
に、ハーフ編組織等のトリコット経編地のほかラッセル
編地等で構成できる。前述した請求項1において、前記
バック部の下辺部位は、伸縮性編織地のパワーを、他の
部位のパワーより大きくすることで着用圧を強としてい
ることが推奨される(請求項2)。このように下辺部位
のパワーを大きくすることによって中間部位の着用圧よ
り強くでき、乳房のずり下がり等は確実に防止した上
で、中間部位と下辺部位との段差はなく平滑性に富むも
のとなり、ソフト感、肌触りが良好でありながら外観性
能(アウターへのライン出現防止)も向上できたのであ
る。
いい、パワーの大小については、伸縮性編織地を構成す
る糸デニールを太くしたり、細くしたりすることでパワ
ーの変化(大小)ができるし、弾性糸の打込み本数を変
えるとか、編織組織を変えることによってできる。前述
した請求項1において、前記バック部の上辺部位は、伸
縮性編織地に伸縮性テープ生地を接合することで着用圧
を中としていることが推奨される(請求項3)。
は着用圧を中とすることによって身体への喰込みを防止
しつつ、該上辺部位には肩ひもが通常接合(縫着)され
る部分であることから、伸縮性テープ生地とすることに
よって肩ひもの縫着が確実となるのである。なお、伸縮
性テープ生地は、外観性能を確保するときは肌側に接合
することが望ましく、肌触り性を重視するときは表側に
接合することが望ましい。前述した請求項1〜3のいず
れかにおいて、前記バック部は帯状に構成され、前記下
辺部位は帯状部分において一定幅とされており、この下
辺部位と中間部位とはその境界部において段差部がない
状態でパワーを切り替えていることが推奨される。(請
求項4)。これによってアウターに段差ラインが出現す
るのを防止しているのである。
おいて、前記左右カップの外側方にバック部の縦方向接
合部を備え、該接合部によってバック部の伸縮が左右カ
ップに伝播しないように構成されていることが推奨され
る(請求項5)。このように、着用したとき伸縮するバ
ック部の伸縮が左右カップに伝播されるのを接合部によ
って抑止し、ここに、バック部の伸縮によって着用を容
易にしながら左右カップの補整機能に悪影響を与えるこ
とがなくなったのである。
ブラジャー1の実施の形態について説明する。本発明に
係るブラジャー1は、左右カップ2L,2Rと左右バッ
ク部3L,3Rを有するとともに、左右カップ2L,2
Rの上辺部分と左右のバック部3L,3Rの上辺中途部
分とにわたる左右の肩ひも4L,4Rを備えている。左
右カップ2L,2R周りには非伸縮性生地で構成し、バ
ック部(連結帯)3L,3Rは伸縮性編織地のヘムで構
成されている。
乳房を包むように碗形状に形成されており、表地5と裏
地6とから構成されていて、裏地6はある程度の厚みを
有する例えばポリウレタンフォーム等のパット生地で構
成され、その肌側面には不織布等を接合したものが望ま
しい。また、左右カップ2L,2Rはトップバスト部分
を左右に横切るライン上に図1で示している横テープ布
7L,7Rが裏地6に縫着等によって接合されていると
ともにトップバスト部分における上下ライン上には図1
で示すように縦テープ布8L,8Rが裏地6に縫着等に
よって接合されていて、左右カップ2L,2Rの形状を
美しく保っている。
されており、その上縁が裏地6に縫着等によって接合9
されており、左右カップ2L,2Rの周辺の湾曲部にお
ける表布5と裏布6との間に、ワイヤ10を封入した袋
テープ11が備えられ、該袋テープ11は、前記表地5
または裏地6のいずれか一方の布(生地)、図4では裏
地6の土台部分における非伸縮性生地6Aに縫着等によ
って接合12されていて他方の生地(表地5のカップ下
地5A)とは分離され、カップ周辺のアンダー部分にお
ける土台部分は、すなわち、表地5のカップ下地5Aと
裏生地6Aとが縫着等によって接合13されているとと
もに、図1で示すように、左右カップ2L,2Rはその
中央部、すなわち谷間において互いに連結14されてい
る。
を対象とするものであり、カップおよびその周り(土台
生地等)は、非伸縮性編織生地で構成されていることに
よって、カップ形状は美しく保形されるとともに、着用
時に身体(胸部)を過度に圧迫することもないのであ
る。これ故、左右カップ2L,2Rおよびこの周りは、
プレス成形したものであっても構わない。図示のよう
に、ワイヤ10入りのブラジャー1のときは、該ワイヤ
10によって左右のカップ2L,2Rの形状は確実に保
形され、このことから、当該ワイヤ10は硬質樹脂製、
金属製のいずれであっても良く、形状記憶合金(樹脂)
を採用することも可能である。
該ワイヤ10による着用時の痛み等のトラブル(クレー
ム)が発生するが、ワイヤ10を封入した袋テープ11
を、表地5と裏地6との間でかついずれか一方にのみ接
合12することによって前述したワイヤ入りブラジャー
1のクレーム発生などをなくしているのである。すなわ
ち、ワイヤ10を封入した袋テープ11が肌に直接触れ
ることはなく、土台生地6Aの平坦面が肌にソフトに接
触することによって痛みが軽減され、更に、裏地6の挙
動(乳房の挙動)が表地5に伝播されることも抑制され
るとともに、他方の生地に対しては袋テープ11が分離
されていることから、乳房等のムレも少なくて着用感が
向上するだけでなく洗濯等したときも乾きが早くなるの
である。
生地6A(又は表地5のカップ下地5A)にそのテープ
長手方向の全体に亘って接合することも構わないが、袋
テープ11の長手方向で間隔をおいて複数箇所にて接合
12することが望ましい。左右のカップ2L,2Rの外
側方における左右の接合部13L,13Rを介してバッ
ク部3L,3Rが接合されており、ブラジャー1を着用
するときの前記バック部3L,3Rの伸縮力(弾性力)
が左右の接合部13L,13Rによって遮断されて左右
のカップ2L,2Rに伝播されるのが阻止され、該カッ
プ2L,2Rの補整機能を維持しつつ当該カップ2L,
2Rは過度の圧迫感が発生しないようになっており、こ
こに、圧迫感(しめつけ)によるストレスが感じにくい
ため快適な生活をおくれるのである。
ており、該左右のバック部3L,3Rの先端には非伸縮
性の掛止生地15L,15Rが縫着等によって接合され
ており、該掛止生地15L,15Rには雄・雌によって
係脱する掛止具16L,16Rが備えられている。バッ
ク部3L,3Rはヘム仕様の伸縮性編織地で構成されて
おり、その上辺部位17L,17R、中間部位18L,
18Rおよび下辺部位19L,19Rは着用圧(衣服
圧)が中・弱・強とされている。
地)、運動の行い易さ、ブラジャーの位置ずれのしにく
さ等を考慮すると、当該着用圧は上辺部位では3〜30
g/cm2 、中間部位では2〜20g/cm2、下辺部
位では4〜40g/cm2であり、さらに好ましくは力
の比として上辺部位、中央部位、下辺部位が3:2:4
であることが望ましい。図1および図2(1)(2)
(3)を参照してより具体的に説明すると、左右のバッ
ク部(連結帯)3L,3Rは、縦方向(上下方向)の接
合部13L,13Rを最大幅として延伸方向に向かって
漸減する帯状に形成されており、該帯状部分において下
辺部位19L,19Rは一定幅とされている。
分を下辺部位19L,19Rとすることによって、ブラ
ジャー1を着用したときの位置ずれをなくして安定した
制御支持を確保し、該下辺部位19L,19Rを一定幅
(幅の変化のない)の帯状とすることによって安定感が
向上したのであり、中間部位18L,18Rの着用圧が
弱く、上辺部位17L,17Rの着用圧が中とされ、着
用圧を変化させたことによってバック部3L,3Rの身
体への過度の喰込みをなくしつつ人体に必要以上の圧力
が作用しないようにされている。
の伸縮伝播が接合部13L,13Rによって遮断される
ことによって、左右カップ2L,2Rの補整機能に悪影
響を与えることもないのである。バック部3L,3Rの
着用圧を、上辺部位、中間部位、下辺部位で中・弱・強
にする手段としては諸々のことが考えられる。バック部
3L,3Rの下辺部位19L,19Rの着用圧を強くす
る(パワーを強くする)には、種々の手段を採用でき
る。そのひとつとして中間部位18L,18Rの糸デニ
ールに対して下辺部位19L,19Rの糸デニールを太
くすること(第1の手段)、中間部位18L,18Rの
糸の打込本数に対して下辺部位19L,19Rの糸の打
込み本数を多くすること、(第2の手段)、下辺部位1
9L,19Rと中間部位18L,18Rの編織組織自体
を変化する(第3の手段)等であり、本実施例の形態で
は、伸縮性編織地(パワーネット、レース等を含む)の
ヘムにおいて下辺部位19L,19Rはヘム端から0.
8〜30mmの一定幅において例えば140〜1120
デニール(実施例では560デニール)で構成し、中間
部位18L,18R等は70〜560デニール(実施例
では280デニール)で構成することによってパワーを
切り替えており、しかも、その境界部位20L,20R
には段差部がなくなって肌に対してソフト感で接触する
だけでなく、アウターに段差ライン等が出現するのを防
止しているのである。
スパンテープ等の伸縮性テープ生地21L,21Rを図
2(2)(3)で示すように縁取り縫着することで着用
圧を中程度とし、肌に対する喰込み、めくれ現象を防止
しつつ肩ひも4L,4Rの確実な接合を図っているので
ある。なお、図示の実施の形態において、バック部3
L,3Rは、左右の接合部13L,13Rを一体とした
ひとつのバック部とすることもできるが、図示の如く左
右のバック部3L,3Rとすることで着用の使易等の面
で有利となる。
とは、デコレートブラジャー、プッシュアップブラジャ
ーを初めコースレット、ボディスーツ、ケピエール等の
女性用衣類のブラジャー部分を含むものである。
用時の補整機能は確保しつつ着用圧を軽減して身体への
喰込みを防止して、ソフト感、肌触りが良好で動き易
く、着用時のワイヤの痛さを訴えるクレームを少なくで
き、しかも表地が乳房の挙動に影響されることがなく、
カップの保形性を向上したワイヤ入りブラジャーを提供
できる。
略の正面図、(2)(3)は断面斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 左右カップとバック部とを有するブラジ
ャーにおいて、 前記左右カップ周りは非伸縮性生地で構成し、前記バッ
ク部は伸縮性編織地のヘムで構成しているとともに当該
バック部の上辺部位、中間部位、下辺部位はその着用圧
をそれぞれ中・弱・強としているとともに、前記左右カ
ップは表地と裏地とで構成され、該左右カップの周辺の
湾曲部における表地と裏地との間に、ワイヤを封入した
袋テープが備えられ、該袋テープは、前記表地又は裏地
のいずれか一方の生地に接合され、他方の生地とは分離
されていることを特徴とするブラジャー。 - 【請求項2】 前記バック部の下辺部位は、伸縮性編織
地のパワーを、他の部位のパワーより大きくすることで
着用圧を強としていることを特徴とする請求項1記載の
ブラジャー。 - 【請求項3】 前記バック部の上辺部位は、伸縮性編織
地に伸縮性テープ生地を接合することで着用圧を中とし
ていることを特徴とする請求項1記載のブラジャー。 - 【請求項4】 前記バック部は帯状に構成され、前記下
辺部位は帯状部分において一定幅とされており、この下
辺部位と中間部位とはその境界部において段差部がない
状態でパワーを切り替えていることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のブラジャー。 - 【請求項5】 前記左右カップの外側方に縦方向の接合
部を備え、該接合部によって前記バック部の伸縮が前記
左右カップに伝播しないように構成されていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のブラジャー。
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