JP3654286B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は非接触で対象物の温度を検出する温度検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の温度検出器は、特開平6−201137号公報に示すようなものが一般的であった。以下、図10を参照にしながら説明する。図10は従来例の加熱調理器の構成ブロック図である。調理室1内に食品2を載せるための回転台3があり、食品2は調理手段の例えばマグネトロン4で加熱する。5は複数の赤外線センサを1次元アレイ配列した食品温度検出手段であり、回転台3の半径部分を覆うように均等分割し(図では5分割)各領域内の温度を同時並列して測定するものである。この食品温度検出手段5は、回転台3の中心点と端点の中間点上方に位置する調理室1の天井面付近に固定されており、開口窓を介して食品2、回転台3あるいは調理室1の壁面から放射される熱エネルギーを分割された各領域毎独立して非接触に検出し温度に換算する。また調理手段4で食品2を加熱調理している間は、回転台3は一定方向に一定周期で回転し続けるが、回転台3が一定角度進むごと(すなわち一定時間ごと)に食品温度検出手段5は各領域ごとの温度を検出する。
【0003】
6は判定手段で食品温度検出手段7から伝えられた各領域ごとの温度情報を回転台3の回転位置に対応して記憶しておき回転台3が1周するごと1画面分の2次元熱画像情報として扱い、食品2の抽出、食品2の加熱ムラを判定する。この判定手段6の出力に基づき制御手段7は調理手段4を制御する。
【0004】
また同公報に示される第2の従来例を図11を用いて説明する。図11は第2の従来例の加熱調理器の構成ブロック図である。前記した第一の従来例と異なるのは食品温度検出手段5が1素子の赤外線センサからなる点と、食品温度検出手段5に温度検出位置を変更する駆動手段8が接続され、この駆動手段8が食品2を横切るように温度検出手段5を移動させ往復走査することで2次元熱画像情報を得る点にある。駆動手段8は例えばステッピングモータで構成され、タイミングベルトを介して食品温度検出手段5に接続されている。
【0005】
食品温度検出手段5は回転台3の中心点と端点の中間点上方に位置する調理室1の天井面付近に取り付けられ駆動手段8により温度検出位置が回転台3の半径部分を覆うように周期的に一定角度分往復回転運動しつつ、一定時間毎に開口窓を介して視野に入る食品2、回転台3あるいは調理室1の壁面から放射される熱エネルギーを非接触に検出し温度換算する。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−201137号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記第1の従来例に示した加熱調理器では複数の赤外線センサの特性を合わせるために繁雑な作業を伴うという課題を有する。即ち、入射する赤外線エネルギー量に対する電気的出力量の特性を一定に管理して製造することは、一般に非常に困難なことで数十%以上のばらつきがある。そのために赤外線センサの出力を増幅する増幅回路を設け、その増幅率を調整することにより、入射する赤外線エネルギー量に対する増幅回路の出力量を一定に管理するという方法を採る。上記第1の従来例では複数の赤外線センサそれぞれに増幅回路を設け、それぞれを調整しなければならず、繁雑な作業を伴う。
【0008】
上記第2の従来例の場合には、赤外線センサは1素子であり赤外線センサの特性を合わせる点では有利であるが、検出位置がずれる危険性があるという課題を有する。例えばステッピングモータに位置を管理しながらパルス出力をしていても、正規のパルス以外のノイズにより、管理外の駆動をする場合がある。特にマグネトロンのように加熱源として高周波を使用している場合には、ノイズの影響を受けやすい。またベルトのような駆動伝達機構ではその摩擦抵抗により空回りが発生する場合もあり、検出位置がずれる可能性もある。これらの位置ずれは個々には大した影響でもないが、長期間使用するとこれらの位置ずれが積み重なり、検出位置が設計した検出範囲から大きく逸脱してしまう可能性もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、食品を加熱する加熱手段と、非接触で温度を検出する温度検出手段と、前記食品とその周辺の温度分布を検出するために前記温度検出手段を駆動する駆動制御手段と、検出した温度分布に基づき前記加熱手段を制御する加熱制御手段を有し、駆動制御手段は温度分布を検出するための分布検出駆動手段と、位置合わせを行うための位置合わせ駆動手段と、前記分布検出駆動手段と前記位置合わせ駆動手段を切り替える切替手段と食品を収納する調理室と、突起部と、前記温度検出手段が前記調理室内を臨まない位置にある場合に前記突起部によって押されるスイッチとを有し、前記位置合わせ駆動手段は、前記スイッチによる位置合わせ確認信号を入力することにより、位置合わせができたことを確認するスイッチ確認手段を有し、前記位置合わせ駆動手段は、前記スイッチ確認手段が位置合わせ確認信号を入力するまで前記温度検出手段を駆動させ、位置合わせは前記温度検出手段が前記調理室内を臨まない位置で行う構成とした。
【0010】
上記発明によれば、位置合わせ駆動手段により温度検出手段を駆動して位置合わせを行い、分布検出駆動手段により温度検出手段を駆動して食品とその周辺の温度分布を検出し、検出した温度分布に基づき加熱制御手段が加熱手段を制御して食品を加熱し、切替手段が温度検出手段の駆動を位置合わせ駆動手段と分布検出手段とに切り替えるので、温度検出手段は1個で済み特性を合わせる作業は簡易で、また、温度検出位置の位置ずれも起こさず正確な温度分布を検出できる。また、前記位置合わせ駆動手段は、前記スイッチ確認手段が位置合わせ確認信号を入力するまで前記温度検出手段を駆動させ、位置合わせは前記温度検出手段が前記調理室内を臨まない位置で行うので、調理室からの不要な汚れなどの付着を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、非接触で温度を検出する温度検出手段と、前記食品とその周辺の温度分布を検出するために前記温度検出手段を駆動する駆動制御手段と、検出した温度分布に基づき前記加熱手段を制御する加熱制御手段を有し、駆動制御手段は温度分布を検出するための分布検出駆動手段と、位置合わせを行うための位置合わせ駆動手段と、前記分布検出駆動手段と前記位置合わせ駆動手段を切り替える切替手段を有し、前記切替手段は電源投入時に前記位置合わせ駆動手段を動作させる電源投入判断手段を有するものである。
【0012】
そして、位置合わせ駆動手段により温度検出手段を駆動して位置合わせを行い、分布検出駆動手段により温度検出手段を駆動して食品とその周辺の温度分布を検出し、検出した温度分布に基づき加熱制御手段が加熱手段を制御して食品を加熱し、切替手段が温度検出手段の駆動を位置合わせ駆動手段と分布検出手段とに切り替えるので、温度検出手段は1個で済み特性を合わせる作業は簡易で、また、温度検出位置の位置ずれも起こさず正確な温度分布を検出できる。
【0013】
また、位置合わせ駆動手段は、スイッチ確認手段が位置合わせ確認信号を入力するまで温度検出手段を駆動させ、位置合わせは温度検出手段が前記調理室内を臨まない位置で行うので、調理室からの不要な汚れなどの付着を低減できる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の構成断面図である。また図2は同実施例の温度検出手段の要部断面図である。また図3は同実施例の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図である。また図4は同実施例の構成ブロック図である。また図5は同実施例の動作を示すフローチャートである。なお、従来例と同一構成のものは同一符号を付す。
【0016】
調理室1内に食品2を収納し、加熱手段であるマグネトロン4で食品2を加熱する。3は食品2、皿9を載置するターンテーブルであり、ターンテーブル3はターンテーブルモータ10で一定周期で回転する。このターンテーブルモータ10の回転中心は調理室1の底面のほぼ中央にある。5は温度検出手段で非接触で温度を検出する赤外線センサにより構成し、調理室1の天井面に光路を確保するための開口11を設け、その開口11近傍には電波が調理室1外部に漏れないようにチョーク構造を形成している。チョーク構造は2種の板金12aと12bで構成していて、12aは光路を形成するもので開口11に広がりを持った筒状の金属部品で調理室1の天井面に密接し、12bは小孔13を持った箱状の金属部品で板金12aを覆い調理室1の天井面に密接している。このチョーク構造12a、12bにより調理室1内から赤外線は小孔13より外部に出るが、調理室1内の電波は遮断されほとんど外部に漏れない。図1において寸法Lをλ/4に設計する、即ち周波数が2.45GHzであれば30mmにすることで、小孔13でインピーダンスが無限大となり電波の遮断効果は最も大きい。また寸法Lを半分の15mmにすると調理室1の天井面の開口11でインピーダンス無限大となり同様に電波の遮断効果は大きく、小型化できる効果がある。
【0017】
14は赤外線センサ5を駆動する駆動手段でありステッピングモータで構成していて、図1中破線で示す範囲を往復走査して、温度検出位置を移動する。温度検出位置の移動範囲はターンテーブル3の半径方向て直線的に移動するもので、この往復走査とターンテーブル3の回転の組み合わせで2次元温度分布を検出することができる。15は制御手段で赤外線センサ5より得られる2次元温度分布を基にマグネトロン4を制御するほか、ステッピングモータ14の駆動を制御する。
【0018】
図2により赤外線センサ5を往復走査する駆動手段14について説明する。図2において赤外線センサ5は焦電型で入光する赤外線量の変化分、即ち視野となる位置の温度の変化量に相関を持った出力をするものである。赤外線センサ5は固定部材16内部に固定し、固定部材16に取り付けたレンズ17を通して視野を絞って狭い範囲の温度を検出している。レンズ17はフレネルレンズで赤外線の透過する材料で構成している。ステッピングモータ14は第1の回転軸18を回転の中心として小歯車19とチョッパ20を回転する。
【0019】
チョッパ20はスリットを形成していて赤外線センサ5に至る光路を開閉しながら回転する。この開閉動作により赤外線センサ5はチョッパ20と調理室1内の視野部分との温度差に相関を持った出力をすることになる。小歯車19は大歯車21と接し大歯車21には第2の回転軸22を取り付け、第2の回転軸22は受け部23により回転自在に取り付けている。また、第2の回転軸22にプリント基板24を取り付け、このプリント基板24に赤外線センサ5、スイッチ25の他、増幅回路等の電子回路(図示せず)を取り付けている。これらは赤外線の光路となる位置に小孔26を持った金属ケース27に収納し、金属蓋28で覆い、図1に示す調理室1の天井面またはチョーク構造12bに固定している。
【0020】
また金属ケース27には突起部29を設けていて、突起部29の位置にスイッチ25が存在するときに突起部29によりスイッチ25を押して位置確認できる。図3により赤外線センサ5、スイッチ25、小孔26と突起部29の位置関係を示す。(a)は温度検出位置が調理室1の底面中央になる場合で、(b)は温度検出位置が調理室1の底面周囲箇所になる場合、即ち(a)と(b)はそれぞれ温度検出位置が温度検出範囲の端点となる場合を示していて、この範囲の往復走査を繰り返して調理室1底面の温度分布を検出するのである。(c)は温度検出範囲端点の(b)から更に時計方向に回転した位置で温度検出位置は金属ケース27の内壁面になり、調理室1内部を臨まない位置である。このときスイッチ25は突起部29と位置が重なり押されることになる。この(c)の状態で赤外線センサの位置合わせを行うことになる。
【0021】
図4により制御手段15の構成を説明する。制御手段15は加熱制御手段30と駆動制御手段31より成る。加熱制御手段30は温度検出手段である赤外線センサ5より得られる2次元温度分布を基に加熱手段であるマグネトロン4を制御する。加熱制御手段30は例えば赤外線センサ5より得られた2次元温度分布の内、最高温度が所定温度を超えると調理完了としてマグネトロン4を停止する。
【0022】
これは加熱開始の初期段階以外では、最高温度の箇所は皿9や調理室1の底面ではなく食品2の一部である。食品2の最高温度を検出して加熱を停止することで、部分的な過剰加熱を発生させず加熱を完了できる。
【0023】
駆動制御手段31は分布検出駆動手段32、位置合わせ駆動手段33、加熱初期駆動手段34の3種類の駆動手段と、3種類の駆動手段から一つの駆動手段を選択し切り替える切替手段35より成る。分布検出駆動手段32は図3に示す(a)の状態と(b)の状態の範囲を往復走査する駆動手段である。位置合わせ駆動手段33はスイッチ確認手段36を有し、図3に示す(c)の状態まで時計方向に駆動する駆動手段であり、スイッチ確認手段36によりスイッチ25の信号を入力として位置合わせができたことを確認する。加熱初期駆動手段34は加熱開始時に図3に示す(c)の状態から(b)の状態まで戻すために反時計方向に所定量だけ駆動する駆動手段である。
【0024】
切替手段35は3種類の駆動手段から一つの駆動手段を選択しステッピングモータ14を駆動する。切替手段35には加熱停止判断手段37があり、加熱停止判断手段37の判断により加熱中は分布検出駆動手段32でステッピングモータ14を駆動し、停止中は位置合わせ駆動手段33で駆動し、停止状態から加熱状態に移行する最初には加熱初期駆動手段34で駆動する。加熱停止判断手段37には使用者が操作する加熱スタートスイッチ38から加熱開始を判断し、加熱制御手段30からの入力で加熱完了を判断し、加熱開始と加熱完了から加熱中か停止中を判断するのである。
【0025】
図5に基づき具体的な制御動作について説明する。加熱停止判断手段37の判断により停止中であり、また使用者がスタートスイッチ38を押していなければ、スイッチ確認手段36により位置合わせがされているかを確認する。位置合わせがされていなければスイッチ25から位置合わせ確認信号が入るまで位置合わせ駆動手段33によりステッピングモータ14にパルスを送り駆動する。停止中は常に位置合わせ確認信号が入力されているかを確認し、入力されていればステッピングモータ14を駆動しない。このとき赤外線センサ5は図3の(c)の状態で停止している。
【0026】
使用者が加熱スタートスイッチ38を押すと、加熱初期駆動手段34でまず検出位置端点までステッピングモータ14に所定数のパルスを送り駆動する。即ち図3の(c)の状態から(b)の状態にする。そしてマグネトロン4により食品2を加熱する。加熱中は分布検出駆動手段32でステッピングモータ14を駆動し、赤外線センサ5は図3の(a)から(b)の範囲を往復走査し温度分布を検出する。その温度分布を基に加熱制御手段30が加熱完了を判定し、加熱完了となれば加熱を停止する。加熱停止となれば再びスイッチ確認手段36がスイッチ25による位置合わせ確認信号を入力するまで位置合わせ駆動手段33でステッピングモータを駆動するのである。
【0027】
以上の説明で、位置合わせを行う位置を温度分布を検出する範囲外とした、即ち図3の(a)から(b)の範囲でなく別の(c)の状態としたことにより、スイッチ25の押される回数を低減し耐久性を確保している。また、位置合わせを行うときに赤外線センサ5は金属ケース27の内壁面を臨む位置として、調理室1を臨まない位置としたことにより、調理室1からの不要な汚れなどの付着を低減できる。例えば所定の加熱手段であるマグネトロン4以外の加熱手段としてヒータにより加熱するオーブン調理などを行う様な場合には、加熱停止判断手段36が所定の加熱手段による加熱は停止と判断すれば図3の(c)の状態を保持でき、調理室1からの汚れの付着を低減できる。オーブン調理は一般に高温に加熱する場合が多く、油脂等の飛沫が多いので効果は大きい。
【0028】
(実施例2)
次に本発明の実施例2を図6〜図9を参照しながら説明する。図6は本発明の第2の実施例の温度検出手段の要部断面図である。また図7は同実施例の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図である。また図8は同実施例の構成ブロック図である。また図9は同実施例の動作を示すフローチャートである。なお、前記した第1の実施例と同一構成のものは同一符号を付し説明を省略する。
【0029】
図6においてプリント基板24には赤外線センサ5、増幅回路等の電子回路(図示せず)と、当接部39を取り付けている。また金属ケース27にはストッパ40を設けていて、当接部39がストッパ40に当接した状態ではそれ以上はステッピングモータはロック又は空回りして赤外線センサ5は動かない構成である。図7により赤外線センサ5、当接部39、小孔26とストッパ40の位置関係を示す。(a)と(b)はそれぞれ温度検出位置が温度検出範囲の端点となる場合を示していて、この範囲の往復走査を繰り返して調理室1底面の温度分布を検出する。(c)は温度検出範囲端点の(b)から更に時計方向に回転した位置で温度検出位置は金属ケース27の内壁面になり、調理室1内部を臨まない位置である。このとき当接部39がストッパ40に当接して、これ以上時計方向には回転できず、この(c)の状態で赤外線センサの位置合わせを行うのである。
【0030】
図8により制御手段15の構成を説明する。駆動制御手段31は分布検出駆動手段32、位置合わせ駆動手段33、加熱初期駆動手段34の3種類の駆動手段と、3種類の駆動手段から一つの駆動手段を選択し切り替える切替手段35より成る。位置合わせ駆動手段33は予め定めた所定の駆動量を記憶する駆動量記憶部41を有し、時計方向に所定量駆動して図7に示す(c)の状態まで駆動する駆動手段である。駆動量記憶部41の記憶する所定量とは図7の(a)の状態から(c)の状態まで駆動するのに必要な駆動量以上を予め設定しておけば図7の(a)から(b)の範囲のいずれの状態であっても、(c)の状態で停止できる。切替手段35は3種類の駆動手段から一つの駆動手段を選択しステッピングモータ14を駆動する。切替手段35には電源投入判断手段42と加熱完了判断手段43がある。電源投入判断手段42は制御手段15を含む加熱調理器全体に電源が投入されたことを判断する。制御手段15をマイコンのプログラムで構成する場合は電源投入によりプログラムが開始するので、プログラムの先頭が電源投入である。加熱完了判断手段43は加熱制御手段30からの入力で、加熱手段4による加熱状態から加熱停止状態へ移行したことを判断する。切替手段35は電源投入判断手段42と加熱完了判断手段43の判断により電源投入時と加熱完了時は位置合わせ駆動手段33でステッピングモータ14を駆動し、加熱制御手段30からの入力で加熱中は分布検出駆動手段32でステッピングモータ14を駆動し、加熱制御手段30からの入力で停止状態から加熱状態に移行する最初には加熱初期駆動手段34で駆動する。
【0031】
図9に基づき具体的な制御動作について説明する。まず電源投入されると、位置合わせ駆動手段33によりステッピングモータ14に駆動量記憶部41の記憶する駆動量に相当する所定数のパルスを送り駆動することで、図7(c)の状態で停止する。使用者が加熱スタートスイッチ38を押すと、加熱初期駆動手段34でまず検出位置端点までステッピングモータ14に所定数のパルスを送り駆動する。即ち図7の(c)の状態から(b)の状態にする。そしてマグネトロン4により食品2を加熱する。加熱中は分布検出駆動手段32でステッピングモータ14を駆動し、赤外線センサ5は図7の(a)から(b)の範囲を往復走査し温度分布を検出する。その温度分布を基に加熱制御手段30が加熱完了を判定し、加熱完了となれば加熱を停止する。加熱停止となれば位置合わせ駆動手段33でステッピングモータ14に所定数のパルスを送り駆動して図7(c)の状態で停止するのである。
【0032】
以上の説明で、第1の実施例と違う点は位置合わせの確認スイッチを設けない構成にした点であり、部品点数を削減し構成を簡素化している。また電源投入時と加熱完了時のみの位置合わせ駆動として、ステッピングモータのロック又は空回り状態を最小限にすることで耐久性を向上させている。また第1の実施例と同様に位置合わせを行うときに赤外線センサ5は金属ケース27の内壁面を臨む位置として、調理室1を臨まない位置としたことにより、調理室1からの不要な汚れなどの付着を低減できる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、位置合わせ駆動手段により温度検出手段を駆動して位置合わせを行い、分布検出駆動手段により温度検出手段を駆動して食品とその周辺の温度分布を検出し、検出した温度分布に基づき加熱制御手段が加熱手段を制御して食品を加熱し、切替手段が温度検出手段の駆動を位置合わせ駆動手段と分布検出手段とに切り替えるので、温度検出手段は1個で済み特性を合わせる作業は簡易で、また、温度検出位置の位置ずれも起こさず正確な温度分布を検出できる。
【0034】
また、電源投入判断手段の判断に基づき、切替手段が位置合わせ駆動手段を動作させるので、温度検出の位置ずれは起こさず、また加熱中には温度分布検出ができるので適切な加熱制御ができ、駆動手段の耐久性を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の加熱調理器の構成断面図
【図2】 同加熱調理器の温度検出手段の要部断面図
【図3】 (a)同加熱調理器の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図
(b)同加熱調理器の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図
(c)同加熱調理器の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図
【図4】 同加熱調理器の構成ブロック図
【図5】 同加熱調理器の動作を示すフローチャート
【図6】 本発明の実施例2の加熱調理器の温度検出手段の要部断面図
【図7】 (a)同加熱調理器の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図
(b)同加熱調理器の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図
(c)同加熱調理器の温度検出手段の駆動状態を示すイメージ図
【図8】 同加熱調理器の構成ブロック図
【図9】 同加熱調理器の動作を示すフローチャート
【図10】 従来の加熱調理器の構成ブロック図
【図11】 従来の他の加熱調理器の構成ブロック図
【符号の説明】
1 調理室
4 マグネトロン(加熱手段)
5 温度検出手段
25 スイッチ
30 加熱制御手段
31 駆動制御手段
32 分布検出駆動手段
33 位置合わせ駆動手段
35 切替手段
36 スイッチ確認手段
37 加熱停止判断手段
40 ストッパ
41 駆動量記憶部
42 電源投入判断手段
43 加熱完了判断手段
Claims (1)
- 食品を加熱する加熱手段と、非接触で温度を検出する温度検出手段と、前記食品とその周辺の温度分布を検出するために前記温度検出手段を駆動する駆動制御手段と、検出した温度分布に基づき前記加熱手段を制御する加熱制御手段を有し、前記駆動制御手段は温度分布を検出するための分布検出駆動手段と、位置合わせを行うための位置合わせ駆動手段と、前記分布検出駆動手段と前記位置合わせ駆動手段を切り替える切替手段と食品を収納する調理室と、突起部と、前記温度検出手段が前記調理室内を臨まない位置にある場合に前記突起部によって押されるスイッチとを有し、前記位置合わせ駆動手段は、前記スイッチによる位置合わせ確認信号を入力することにより、位置合わせができたことを確認するスイッチ確認手段を有し、前記位置合わせ駆動手段は、前記スイッチ確認手段が位置合わせ確認信号を入力するまで前記温度検出手段を駆動させ、位置合わせは前記温度検出手段が前記調理室内を臨まない位置で行う加熱調理器。
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