JP3654228B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を記録紙に記録する記録装置に関し、より詳しくは記録紙カセット内に収容された記録紙を1枚ずつ送り出す半月ローラを備えた記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録装置においては、電子写真方式を用いて画像を記録紙に記録する方式が多用されている。この電子写真方式の記録装置は、一般に感光体の表面を一様に帯電させる帯電器、感光体の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光器、その静電潜像にトナーケースから供給されるトナーを付着させてトナー画像を形成する現像器、そのトナー画像を記録紙に転写する転写器、及び転写されたトナー画像を記録紙に定着させる加熱定着器を備えている。
【0003】
また、記録装置の下部には、所定サイズの記録紙を積層状態で収容した記録紙カセットが備えられている。そして、記録動作の開始に基づいて、記録紙を供給する半月ローラが回転駆動されると、半月ローラは記録紙カセット内に収容された積層状態の記録紙が1枚ずつ転写器に向かって送り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録紙を供給する半月ローラは、画像を記録するための上記各機器が収容される筐体内に設けられ、記録紙カセットとは、物理的に独立した構成である。このため、半月ローラを交換する場合には、半月ローラよりも上部に配設されている機器、例えば原稿を読み取る読取部や読み取った画データを記録紙に記録する記録部等を、一旦取り外さなければならなかった。また、半月ローラを回転軸にネジ止めする構成にあっては、回転軸からネジを取り外した後、半月ローラを取り外さなければならず、半月ローラの交換は容易ではなかった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、記録紙カセットに収容された記録紙を1枚ずつ送り出す半月ローラを容易に交換することが可能な記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、記録紙カセットに収容された記録紙を1枚ずつ送り出すローラと、そのローラを有する回転軸と、その回転軸にローラを着脱可能に固着させる固着手段と、その回転軸を回転させるモータと、そのモータを駆動させる操作手段と、その操作手段からの操作に基づいて、モータを駆動させてローラを回転させる制御手段と、ジャムを解除するための側面カバーとを備え、前記制御手段は、前記操作手段からの操作に基づいて、前記モータを駆動させて前記固着手段が前記側面カバーと対向する位置まで前記ローラを回転させる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の記録装置において、制御手段は、操作手段からの操作に基づいて、モータを駆動させてローラを所定角度ずつ回転させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る記録装置を複写機能付きファクシミリ装置(以下、ファクシミリ装置という)に具体化した一実施形態を図面を用いて説明する。
【0010】
図1に示すように、ファクシミリ装置1は、MPU11、ROM12、RAM13、読取部14、記録部15、操作部16、表示部17、画像メモリ18、コーデック19、モデム20及びNCU21から構成されるとともに、各部11〜21がバス22を介してそれぞれ接続されている。
【0011】
MPU11は、ファクシミリ装置1を構成する各部を制御する。ROM12は、ファクシミリ装置1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM13は、ファクシミリ装置1に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0012】
読取部14は、原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。記録部15は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画データの記録動作やコピー動作において、受信された画データや読取部14にて読み取られた原稿の画データを記録紙上に記録する。なお、記録部15の詳細については後述する。
【0013】
操作部16は、原稿の読み取り動作等を開始させるためのスタートキー16a、ファクシミリ装置1の動作を停止させるためのストップキー16b、電話番号等を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)、短縮番号の登録、短縮番号から発信するするための短縮キー、「通信(FAX)」動作又は「コピー」動作を設定するための通信/コピーキー等の各種操作キーを備えている。LCD等よりなる表示部17は、ファクシミリ装置1の動作状態等を示す各種情報の表示を行う。また、表示部17は、所定のブザー音を鳴動するスピーカ17aを備えている。
【0014】
画像メモリ18は、受信画データや読取部14で読み取られて2値化され、コーデック19で圧縮符号化された画データを一時的に記憶する。コーデック19は、読取部14にて読み取られた画データを送信のためにMH,MR,MMR,JBIG方式等に従って符号化(エンコード)する。また、コーデック19は、受信画データを復号(デコード)する。
【0015】
モデム20は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等のいずれかに従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU21は、電話回線Lとの接続を制御するとともに、相手先の電話番号等に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出するための機能を備えている。
【0016】
次に、記録部15について、その具体的な構成を記録プロセスに従って詳細に説明する。
図1に示すように、感光体としての感光体ドラム30は、回転可能に軸支され、その外周面には光導電膜31が形成されている。
【0017】
帯電器40は、導電性刷毛体を植設したブラシローラで構成され、感光体ドラム30の光導電膜31を所定電位に一様帯電させる。露光器50は、LEDアレイ51で構成され、コーデック19で2値化されたデータに基づいて、感光体ドラム30の光導電膜31に光を照射して静電潜像を形成する。
【0018】
現像器ユニット60は、トナーを収容するトナーケース61と、そのトナーケース61内の下部に配置されて所定電圧が印加される供給ローラ62と、その供給ローラ62と感光体ドラム30との間に位置するようにトナーケース61の下端開口部に配置されて所定電圧が印加される現像ローラ63とを備えている。これら供給ローラ62及び現像ローラ63によって、トナーケース61から搬送され、且つ所定電位が付与されたトナーは、その付与された電位と感光体ドラム30上に形成された上記静電潜像の電位との差によって、同静電潜像に選択的に付着される。この静電潜像に付着したトナーによって、感光体ドラム30上にトナー画像が形成される。トナーケース61内には、撹拌体64が回転可能に軸支されている。この撹拌体64の回転により、トナーケース61内のトナーが常に撹拌されて、トナーが一様な密度に保たれる。
【0019】
記録紙カセット70には、所定サイズの記録紙71が積層状態で収容されている。ソレノイド72は、モータ73の回転駆動力を半月ローラ74に接断する。半月ローラ74は、回転軸75に固着され、記録紙カセット70に収容されている最上部の記録紙71を1枚ずつ送り出す。そして、送り出された記録紙71は、感光体ドラム30に向かって移送される。第1記録紙センサ81は、現像器ユニット60の直前の所定位置まで移送されてきた記録紙71を検出する。なお、一点鎖線Pは、記録紙71の移送経路を示している。
【0020】
記録紙カセット70及び半月ローラ74の側方には、半月ローラ74でのピックアップ時に記録紙71のジャムが発生する場合があることを想定して、そのジャムを解除するための側面カバー15aが設けられている。
【0021】
転写器90は、感光体ドラム30の下部に配設され、所定電位に制御される。そして、転写器90は、その所定電位とトナー画像の電位との差に基づいて、感光体ドラム30上のトナー画像を記録紙71上に転写する。
【0022】
メモリ除去ブラシ91は、導電性ブラシよりなり、転写後の感光体ドラム30上に残留するトナーを掻き乱して、感光体ドラム30上に一様に分散させる。
加熱定着器100は、感光体ドラム30の記録紙送り出し側に配設され、記録紙71が加熱定着器100の加熱ローラ101と加圧ローラ102との間に送り込まれることに基づいて、記録紙71上のトナー画像を加熱定着する。
【0023】
なお、本実施形態においては、以上説明した感光体ドラム30への帯電、露光、現像、及び記録紙71への転写、加熱定着という一連のプロセスが一単位の記録プロセスとなっている。
【0024】
第2記録紙センサ82は、加熱定着器100の記録紙送り出し側に配設され、記録紙71が加熱定着器100を通過したことを検出する。MPU11は、記録紙71が第1記録紙センサ81で検出されてから、所定時間内に記録紙71が第2記録紙センサ82で検出されない場合は、記録プロセス内でジャムが発生したと判断する。
【0025】
制御部110は、MPU11からの制御信号に基づいて、記録部15の動作を制御する。すなわち、ソレノイド72には、制御部110からモータ73と半月ローラ74とを接断するための制御信号が送出される。一方、第1及び第2記録紙センサ81,82から制御部110には、記録紙71の到達を示す検出信号が送出される。
【0026】
次に、記録紙カセット70と半月ローラ74との関係について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、記録紙カセット70の上部には、回転軸75が配設されている。この回転軸75の両端は、筐体(図示略)に固着された軸受76に軸支されている。回転軸75には、一対の半月ローラ74と振動防止部材77とが配設されている。すなわち、一対の半月ローラ74は、ネジ75aで回転軸75に固着されている。この半月ローラ74は、記録部15が動作していない場合には、図1に実線で示すように上向きに位置する(待機位置)。一方、操作部16から操作(例えばスタートキー16aの操作によるコピー動作)に基づいて、記録部15が動作すると、モータ73が駆動されて、半月ローラ74が図2に示す矢印方向に回転する。その結果、記録紙カセット70に収容されている最上部の記録紙71を1枚ずつ送り出す。
【0027】
振動防止部材77は、回転軸75のほぼ中央に位置し、筐体(図示略)に固着されている。すなわち、振動防止部材77は、回転軸75の軸受機能を備え、回転軸75の回転に伴う振動を防止している。回転軸75の一端側には、半月ローラ74を回転させるための回転機構Rが配設されている。
【0028】
次に、半月ローラ74の回転機構Rについて、図3を用いて説明する。
図3に示すように、モータ73の回転軸73aには、駆動ギヤ78が固着されている。一方、半月ローラ74が固着された回転軸75には、従動ギヤ79が固着されている。この従動ギヤ79の一部には、歯が形成されていない。すなわち、従動ギヤ79には、駆動ギヤ78と噛合しない切欠部79aが形成されている。また、従動ギヤ79には、略円盤状の突出部79bが形成され、その突出部79bには係合凹部79cが形成されている。この係合凹部79cには、ソレノイド72の可動片72aが係合する。すなわち、可動片72aは、スプリング72bの付勢力によって係合凹部79cに常時係合している。そして、MPU11から制御部110を介した制御信号に基づいて、可動片72aと係合凹部79cとの係合を解除する。さらに、従動ギヤ79には、係止突起79dが形成され、その係止突起79dにはスプリング80の一端が係止されている。一方、このスプリング80の他端は、筐体(図示略)の一部に係止されている。すなわち、従動ギヤ79の係止突起79dは、スプリング80の付勢力によって常にモータ73側に付勢されている。
【0029】
このように構成された半月ローラ74の回転機構Rにおいて、MPU11から制御部110を介した制御信号に基づいて、可動片72aと係合凹部79cとの係合が解除されると、スプリング80の付勢力によって駆動ギヤ78と従動ギヤ79とが噛合する。そして、モータ73の回転駆動力によって、駆動ギヤ78が回転すると、スプリング80の付勢力に抗しながら従動ギヤ79が回転する。その結果、半月ローラ74が回転して、記録紙カセット70に収容されている最上部の記録紙71が1枚ずつ送り出される。そして、モータ73の回転駆動力によって、さらに駆動ギヤ78が回転すると、スプリング80の付勢力に抗しながら従動ギヤ79が回転する。その結果、やがて可動片72aと係合凹部79cとが係合して待機位置となり、半月ローラ74の回転が停止される。
【0030】
次に、スタートキー16aからの操作に基づいて、半月ローラ74を回転させた後、半月ローラ74を交換するときの動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この制御は、ROM12に記憶されたプログラムに基づき、MPU11により実行される。
【0031】
さて、側面カバー15aが開放されるとともに、ファクシミリ装置1から記録紙カセット70が引き出された後、操作部16からの操作に基づいて、サービスモードに設定されると、ステップS1においては、キー操作が行われたか否かが判断される。そして、キー操作が行われた場合は、ステップS2に移行する。一方、キー操作がない場合は、キー操作が行われるまで待機する。なお、サービスモードに設定されてから所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、キー操作が行われない場合は、警告音としてスピーカ17aからナックブザー音が鳴動される。
【0032】
ステップS2においては、スタートキー16aが操作されたか否かが判断される。スタートキー16aが操作された場合は、ステップS3に移行する。一方、スタートキー16aが操作されない場合は、ステップS6に移行する。
【0033】
ステップS3においては、前記ステップS2におけるスタートキー16aの操作に基づいて、可動片72aと係合凹部79cとの係合が解除される。すなわち、スタートキー16aの操作に基づいて、MPU11から制御部110を介した制御信号が送出されると、ソレノイド72に通電される。その結果、ソレノイド72の電磁力により、可動片72aがソレノイド72側に引き寄せられて、可動片72aと係合凹部79cとの係合が解除される。このとき、スプリング80の付勢力によって駆動ギヤ78と従動ギヤ79とが噛合する。
【0034】
ステップS4においては、所定時間(例えば50〔ms〕)が経過するまで、モータ73が駆動される。その結果、半月ローラ74が所定角度(約10度)回転される。
【0035】
ステップS5においては、ソレノイド72への通電が停止される。その結果、可動片72aがスプリング72bによって従動ギヤ79側へ付勢されて、可動片72aは突出部79bの外周面に当接する。
【0036】
そして、このようにスタートキー16aの操作に基づいて、所定時間だけモータ73を駆動させることにより、半月ローラ74を徐々に回転させる。すなわち、半月ローラ74を回転軸75に固着したネジ75aが、側面カバー15aと対向する位置、つまり開放した側面カバー15aから臨める位置になるまで、半月ローラ74を回転させる(S1〜S5)。
【0037】
そして、開放した側面カバー15aからネジ75aを臨める位置になると、開放した側面カバー15aからドライバ等の工具を用いて回転軸75からネジ75aを取り外す。続いて、摩耗等した半月ローラ74を回転軸75から取り外した後、新しい半月ローラ74を回転軸75に取り付ける。そして、開放した側面カバー15aからドライバ等の工具を用いて半月ローラ74をネジ75aで回転軸75に固着すると、半月ローラ74の交換が終了する。
【0038】
前記ステップS2においてスタートキー16aが操作されない場合は、ステップS6において、ストップキー16bが操作されたか否かが判断される。ストップキー16bが操作された場合は、ステップS7に移行する。一方、ストップキー16bが操作されない場合は、ステップS8に移行する。
【0039】
ステップS7においては、半月ローラ74が待機位置に戻されて、この処理を終了する。すなわち、モータ73が駆動されて、スプリング80の付勢力に抗しながら、可動片72aと係合凹部79cとが係合する待機位置まで戻される。つまり、半月ローラ74の交換が終了したため、次の記録動作、つまり次の記録紙71のピックアップに備えて、半月ローラ74を待機位置に戻しているのである。
【0040】
ステップS8においては、スタートキー16a又はストップキー16bの操作ではないため、スピーカ17aからナックブザー音が鳴動される。すなわち、スタートキー16a又はストップキー16b以外のキーが操作された旨を示すためにナックブザー音をスピーカ17aから鳴動させているのである。
【0041】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)スタートキー16aの操作回数に基づいて、所定時間だけモータ73を駆動させることにより、半月ローラ74を徐々に回転させている。すなわち、半月ローラ74を回転軸75に固着したネジ75aが、側面カバー15aと対向する位置、つまり開放した側面カバー15aから臨める位置になるまで、半月ローラ74を回転させている(S1〜S5)。このため、開放した側面カバー15aからドライバ等の工具を用いて回転軸75からネジ75aを取り外して、摩耗等した半月ローラ74を新しい半月ローラ74に交換することができる。従って、記録紙カセット70に収容された記録紙71を1枚ずつ送り出す半月ローラ74を容易に交換することができる。
【0042】
(2)スタートキー16aの操作回数に基づいて、半月ローラ74が所定角度ずつ回転されている。このため、開放した側面カバー15aから半月ローラ74を臨みながら、スタートキー16aを操作することにより、半月ローラ74を徐々に回転させることができる。従って、半月ローラ74を回転軸75に固着したネジ75aを、確実に側面カバー15aと対向する位置まで案内することができる。
【0043】
(3)ストップキー16bが操作されると、半月ローラ74が待機位置に戻されている。すなわち、モータ73が駆動されて、可動片72aと係合凹部79cとが係合する待機位置まで戻されている。このため、次の記録紙71のピックアップに備えることができる。従って、半月ローラ74の交換が終了した後、素早くコピー等の記録動作を行うことができる。
【0044】
(4)記録紙カセット70の側面には、半月ローラ74でのピックアップ時に記録紙71のジャムが発生する場合があることを想定して、そのジャムを解除するための側面カバー15aが設けられている。そして、この側面カバー15aが半月ローラ74の交換のためのカバーとして兼用されている。従って、半月ローラ74の交換するためのカバー等を設ける必要はない。
【0045】
(5)サービスモードにおいて、スタートキー16a又はストップキー16b以外のキーが操作された場合には、ナックブザー音をスピーカ17aで鳴動させている。このため、サービスモードにおいて使用可能なキーが間接的に報知される。従って、サービスモードに設定されている旨を報知することもできる。
【0046】
(6)従動ギヤ79には、駆動ギヤ78と噛合しない切欠部79aが形成されている。このため、オプションカセット(図示略)が増設されても、記録紙カセット70及びオプションカセットに収容されている記録紙71のピックアップとを1つのモータ73で兼任させることができる。すなわち、仮にオプションカセットが選択された場合であっても、切欠部79aで駆動ギヤ78が空転するため、従動ギヤ79が回転することはない。一方、オプションカセットの半月ローラ74には、モータ73からの回転駆動力を複数のギヤ等(図示略)を介して伝達することができる。従って、オプションカセットが増設された場合であっても、1つのモータ73を用いて記録紙71のピックアップを行うことができる。
【0047】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態では、スタートキー16aの操作に基づいて、半月ローラ74を回転軸75に固着したネジ75aを側面カバー15aと対向する位置まで回転させて、ネジ75aを取り外して、半月ローラ74を交換する構成であったが、これに代えて、半月ローラ74を回転軸75に固着したネジ75aを下方に向く位置、つまり記録紙カセット70と対向する位置まで回転させて、ネジ75aを取り外して、半月ローラ74を交換する構成にしても良い。
【0048】
・前記実施形態では、スタートキー16aの操作に基づいて、半月ローラ74が一定の方向に回転する構成であったが、所定のキーの操作に基づいて、半月ローラ74を双方向に回転させる構成にしても良い。具体的には、例えばテンキー「1」の操作で正回転方向に、テンキー「0」の操作で逆回転方向にそれぞれ半月ローラ74を回転させる構成にしても良い。このように構成すれば、万一半月ローラ74を回転軸75に固着したネジ75aが、側面カバー15aと対向する位置を通過しても、逆回転させることにより素早く対応することができる。
【0049】
・オプションカセットが増設した場合であって、そのオプションカセットにも半月ローラ74の回転機構Rが存在する場合には、所定のキー操作に基づいて、記録紙カセット70又はオプションカセットのいずれかを選択可能な構成にしても良い。
【0050】
・前記実施実施形態では、スタートキー16aの操作に基づいて、ソレノイド72の電磁力により、可動片72aと係合凹部79cとの係合が解除されて、半月ローラ74が所定角度だけ回転する構成であるが、ソレノイド72への通電が停止されても、可動片72aは突出部79bの外周面に当接する構成である。このため、可動片72aと係合凹部79cとの係合は、一度だけ解除されるだけで良い。従って、2回目以降のスタートキー16aの操作では、ソレノイド72に通電を行わない構成にしても良い。このように構成すれば、2回目以降のスタートキー16aの操作においては、ソレノイド72への通電を停止できるため、半月ローラ74の交換時の消費電力を抑制することができる。
【0051】
・前記実施形態では、開放した側面カバー15aから半月ローラ74を臨みながらスタートキー16aの操作回数によって半月ローラ74を固着しているネジ75aが側面カバー15aと対向する位置になるようにしていたが、これに代えて、スタートキー16aの1回操作に基づいて、所定時間(数秒間)が経過するまでモータ73を駆動させて、自動的に半月ローラ74を固着しているネジ75aが側面カバー15aと対向する位置になるように構成しても良い。このように構成すれば、1度だけスタートキー16aを操作した後、素早く半月ローラ74の交換作業に取りかかることができるため、半月ローラ74の交換作業の効率を向上させることができる。
【0052】
・半月ローラ74を回転軸75にネジ75aで固着する構成以外の構成、例えば半月ローラ74の位置決めピンを回転軸75の透孔に挿入して、半月ローラ74を回転軸75に対して位置決め固定する構成にも、前記実施形態を適用しても良い。
【0053】
さらに、上記実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕操作手段からの操作に基づいて、モータを駆動させてローラを所定の待機位置に戻す記録装置。このように構成すれば、ローラの交換が終了した後、素早くコピー等の記録動作を行うことができる。
【0054】
〔2〕ローラの回転を待機位置で規制する規制手段を備え、制御手段は、操作手段からの操作に基づいて、規制手段を解除した後、モータを駆動させてローラを回転させる記録装置。このように構成すれば、規制手段が解除された後、モータが駆動されて、ローラが回転されるため、ローラの待機位置を規制手段で位置決めすることができる。
【0055】
〔3〕前記〔2〕に記載の記録装置において、制御手段は、初回の操作手段からの操作時のみ、規制手段を解除する記録装置。このように構成すれば、2回目以降の操作があっても、規制手段を解除する必要がない。従って、例えば規制手段が電気的に構成されている場合には、2回目以降の操作に基づく消費電力を抑制することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1,2に記載の発明によれば、記録紙カセットに収容された記録紙を1枚ずつ送り出すローラを容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の構成を示すブロック図。
【図2】記録紙カセットと半月ローラとの関係を示す斜視図。
【図3】半月ローラの回転機構を示す説明図。
【図4】半月ローラを回転させた後、半月ローラを交換するときの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…記録装置としての複写機能付きファクシミリ装置、11…制御手段を構成するMPU、12…制御手段を構成するROM、13…制御手段を構成するRAM、15a…側面カバー、16a…操作手段を構成するスタートキー、16b…操作手段を構成するストップキー、70…記録紙カセット、71…記録紙、72…規制手段を構成するソレノイド、72a…規制手段を構成する可動片、73…モータ、74…ローラとしての半月ローラ、75…回転軸、75a…固着手段としてのネジ、79c…規制手段を構成する係合凹部、R…回転機構。
Claims (2)
- 記録紙カセットに収容された記録紙を1枚ずつ送り出すローラと、そのローラを有する回転軸と、その回転軸にローラを着脱可能に固着させる固着手段と、その回転軸を回転させるモータと、そのモータを駆動させる操作手段と、その操作手段からの操作に基づいて、モータを駆動させてローラを回転させる制御手段と、ジャムを解除するための側面カバーとを備え、前記制御手段は、前記操作手段からの操作に基づいて、前記モータを駆動させて前記固着手段が前記側面カバーと対向する位置まで前記ローラを回転させる記録装置。
- 請求項1に記載の記録装置において、前記制御手段は、前記操作手段からの操作に基づいて、前記モータを駆動させて前記ローラを所定角度ずつ回転させる記録装置。
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JP2001291230A JP3654228B2 (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 記録装置 |
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JP2001291230A JP3654228B2 (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 記録装置 |
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JP2001291230A Expired - Lifetime JP3654228B2 (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 記録装置 |
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2001
- 2001-09-25 JP JP2001291230A patent/JP3654228B2/ja not_active Expired - Lifetime
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