JP3652763B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、カットマークが記録された連続記録紙にカットマークを記録し、このマークの記録位置に基づいて切断するプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
連続記録紙を用いるプリンタでは、一頁分の画像エリアごとに切り離すために、連続記録紙にマークを記録し、このマークを検出することでカッタを作動させて切断する。また、カラープリンタでは、少なくとも3色を面順次に記録する際にマークを基準にして各色の記録開始位置を合わせるようにしている。このような目的で記録されるマークには、連続記録紙に予め記録されているものや、プリンタ側で記録するもの等が特公平6−86131号、実公昭59−12209号、及び特公昭63−42583号公報等で提案されている。これらのマークは、連続記録紙の記録面のうち、画像エリア以外の部分に記録されており、一般的に記録紙が白色であるため黒色で記録されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したマークは、記録紙の記録面に黒色で記録されているので、切断した後もその一部が残ってしまう。このため、重要な文書や資料等にこのような痕が残っていると、外観上見苦しい。また、カラー画像が記録される、例えばポストカード等の記録紙では、このような残痕が生じていると品質的に好ましくなく、商品価値が低下する。
【0004】
本発明は、プリンタ機能で用いるマークが視認され難いように工夫したプリンタを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明であるプリンタでは、画像記録エリアに画像を記録するプリント部の上流側に配置され、記録紙ロールから搬送路に沿って引き出される連続記録紙の記録面又は裏面に前記画像記録エリアの長さに応じた間隔で小さな凹みを形成する凹み形成手段と、前記凹みを検出してプリント部の下流側に配したカッタの作動タイミングを特定する凹み検出手段とを備えたものである。
【0006】
また、請求項2記載の発明のプリンタでは、搬送路の最上流に配した入口カッタを固定刃と可動刃とから構成し、この可動刃の移動量を制御して、可動刃の一部で画像記録エリアの長さに応じた間隔ごとに小さな切り込みを一方の側縁に形成し、この切り込みをマーク検出手段で検出して搬送路の最下流に配した出口カッタの作動タイミングを制御するようにしたものである。入口カッタとしては、可動刃の一端を軸支した押し切り型カッタにするのが望ましい。また、入口カッタの可動刃の刃先よりも突出した位置から刃先よりも後退した位置へバネに抗して移動自在なポンチを可動刃に取り付け、連続記録紙を切断しないように可動刃を固定刃に近接させたときに、突出位置にあるポンチで連続記録紙の記録面又は裏面に凹みを形成し、この凹みを凹み検出手段で検出することで出口カッタの作動タイミングを制御するようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
連続記録紙15としてカラー感熱記録紙を用いた例について説明する。図2において、連続記録紙15はシアン感熱発色層17,マゼンタ感熱発色層18,イエロー感熱発色層19,保護層20が支持体16の上に順次層設されている。各感熱発色層18〜20は、熱記録される順番に層設されているが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層19とマゼンタ感熱発色層18とが入れ換えられる。これらの各感熱発色層17〜19は、深層ほど発色熱エネルギーを高くしてあり、サーマルヘッドにより加えられる発色熱エネルギーを変えることにより、3色の感熱発色層を選択的に発色させることができるようになっている。
【0008】
プリンタの概略を示す図1において、直線状の搬送路に沿って、ほぼ一定の間隔を保ってイエロー用、マゼンタ用、シアン用の3個のサーマルヘッド21〜23が配置されており、各サーマルヘッドの前後に位置するように搬送ローラ対24〜29が設けられている。搬送ローラ対24〜29は、キャプステンローラとピンチローラとからなる。連続記録紙15は、先頭の搬送ローラ対24によって記録紙ロール14から搬送路に引き出され、搬送ローラ対25〜29に向けて搬送される。これらの搬送ローラ対24〜29は、それぞれパルスモータ30〜32によってそれぞれ一定速度で回転される。
【0009】
縦型をしたイエロー用サーマルヘッド21,マゼンタ用サーマルヘッド22,シアン用サーマルヘッド23の下端には、複数個の発熱素子をライン状に配列した発熱素子アレイ21a〜23aが設けられている。各発熱素子アレイ21a〜23aは、連続記録紙15の搬送方向に直交する方向に延びている。
【0010】
また、各サーマルヘッド21〜23は、ソレノイドやカム機構等によって上下方向に移動される。熱記録時には、連続記録紙15に圧接した熱記録位置に、熱記録を行わない状態のときには、連続記録紙15から離れた退避位置に移動される。
【0011】
イエロー用サーマルヘッド21とマゼンタ用サーマルヘッド22との間には、イエロー用光定着器33が、またマゼンタ用サーマルヘッド22とシアン用サーマルヘッド23との間には、マゼンタ用光定着器34が配設されている。イエロー用光定着器33は、発光ピークがほぼ420nmの紫外線を放出する棒状をした紫外線ランプ33aとランプハウス33bとからなる。マゼンタ用光定着器34は、発光ピークが約365nmの紫外線を放出する棒状をした紫外線ランプ34aとランプハウス34bとから構成されている。
【0012】
各サーマルヘッド21〜23に対向する位置には、プラテンローラ35〜37がそれぞれ配置されている。これらのプラテンローラ35〜37は、プラテン軸35a,36a,37aに回動自在に支持されている。なお、プラテンローラ35〜37をモータで駆動させてもよい。
【0013】
搬送ローラ対24とイエロー用サーマルヘッド21との間には、マーク記録手段38が配置されている。マーク記録手段38は、サーマルヘッド21から上流側に沿って長さL1だけ離れた位置に設けられており、連続記録紙15に搬送方向に沿った画像記録エリアの長さに応じてカットマーク(以下、「マーク」と称す。)39を記録する。この画像記録エリアの長さは、一定サイズ、例えばポストカードサイズに決められているが、サイズを指定可能すると便利である。マーク39は、各色の記録位置がずれないように記録開始位置を特定するとともに、画像記録エリアごとに切断する位置を特定するために用いられる。このマーク38は、連続記録紙15の側端面15aに黒色インクでドットで記録される。
【0014】
マーク記録手段38から上流側にL2の長さだけ隔てた位置には、反射型の先端センサ40が設けられている。先端センサ40は、投光部と受光部とを備えており、2つの光軸が交差する点に連続記録紙15の先端がきたことを検出する。この先端を検出した時点から、モータ30の駆動パルスをカウントすることで、マーク記録手段38の記録位置が決められ、またサーマルヘッド21のアップダウンや熱記録の開始位置が決められる。
【0015】
マゼンタ用サーマルヘッド22及びシアン用サーマルヘッド23は、その上流側にL1の長さだけ隔てた位置に反射型のマークセンサ41,42が配置されている。これらのマークセンサ41,42は、連続記録紙15の側端面15aに記録したマーク39を検出する。各マークセンサ41,42でマーク39が検出された時点から、モータ31,32の駆動パルスをカウントすることで、サーマルヘッド22,23のアップダウンや熱記録の開始位置を判断する。
【0016】
定着器33とマゼンタ用サーマルヘッド22との間には、ガイドプレート43及びガイドローラ44とが配置されている。このガイドプレート43上では、各サーマルヘッド21,22との間で搬送速度差が発生したときや、サーマルヘッド21,22のアップダウンによって生じる搬送負荷変動を防止するために、搬送ローラ対25とガイドローラ44との間で連続記録紙15にたるみ45が形成される。同様に、定着器34とシアン用サーマルヘッド23との間には、ガイドプレート46及びガイドローラ47が配置されており、ガイドプレート46上にたるみ48を形成する。これらのたるみ45,48によってサーマルヘッド21〜23の挙動に起因する搬送負荷変動を吸収するようにしたから、搬送負荷変動によるスジ状の濃度ムラの発生が防止できる。
【0017】
先頭の搬送ローラ対24の上流側には、入口カッタ49が配置されている。このカッタ49は、指定された枚数分の長さが給紙されたときに作動して連続記録紙片に切り離す。入口カッタ49の切断タイミングは、マーク記録手段のマーク39の記録数で指定された枚数が把握できるから、最後のマーク記録と同時に行う。
【0018】
搬送ローラ対23の下流側には、出口カッタ50と反射型のマーク検出手段51とが設けられている。このマーク検出手段51は、連続記録紙15の側端面15aに光軸を向けて配置されているので、出口カッタ50と同じ位置に設けることができる。出口カッタ50は、マーク検出手段51によるマーク検出に同期して、マーク39の位置で連続記録紙15を切断し、画像記録エリアごとにシート記録紙にする。出口カッタ50の前後には、ニップローラ対52と排出ローラ対53とがそれぞれ設けられており、これらは、モータ54の駆動により連続記録紙15又は切断されたシート記録紙を搬送する。
【0019】
出口カッタ50の切断時には、モータ54の駆動を停止して、連続記録紙15の搬送を停止させる。この停止によって生じたたるみを吸収するために、搬送ローラ29とニップローラ対52との間に、ダンサーローラ55が設けられている。なお、マーク検出手段51と出口カッタ50とを連続記録紙15の搬送方向に沿ってずらして配置してもよい。この場合には、モータ54をパルスモータとし、マーク検出手段51の検出からモータ54の駆動パルスをカウントし、所定のカウント値になった時点に出口カッタ50を作動させればよい。
【0020】
上記構成の作用を説明する。連続プリントを指示すると、搬送ローラ対24〜29等の駆動が一斉に開始されるとともに、紫外線ランプ33a,34aが点灯する。そして、搬送ローラ対24の回転により、連続記録紙15が記録紙ロール14から引き出される。
【0021】
連続記録紙15の引き出しが開始された直後に、その先端が先端センサ40で検出される。先端センサ40の検出時点より、パルスモータ30のモータ駆動パルス数がカウンタによりカウントされる。このカウント値が長さL1+L2分に相当する値になるとマーク記録手段38に記録指令が送出される。このマーク記録手段38は、連続記録紙15の先端からL1の長さ位置の側端面15aにマーク39を記録する。このとき、イエロー用サーマルヘッド21は、カム機構やソレノイドにより下降され、発熱素子アレイ21aが連続記録紙15に圧接する。
【0022】
マーク記録後に、更に連続記録紙15が長さL1だけ送られると、イエロー用サーマルヘッド21の発熱素子アレイ21aがマーク39から長さL1だけ離れた位置に対面する。そして、イエロー用サーマルヘッド21の発熱素子アレイ21aは、イエロー感熱発色層19の熱感度に応じて発熱し、イエロー画像を1ラインずつ熱記録してイエロー記録エリア15bを形成する。これにより、マーク39とイエロー記録エリア15bの第1番目の記録位置との間には、搬送方向に沿って長さL1だけの余白が取られる。
【0023】
イエロー画像の最終ラインの記録が終了すると、これに同期してマーク記録手段38に記録指令が送られ、マーク記録手段38が2番目のマーク39を記録する。このように、一定サイズの画像記録エリアの長さに合わせてマーク39が記録されるから、イエロー記録エリア15bの最終記録位置から搬送方向の上流側に沿って長さL1の連続記録紙15の側端面15aにマーク39が順次に記録され、イエロー記録エリア15bの最終記録位置とマーク39との間に長さL1の余白が取られる。
【0024】
熱記録されたイエロー感熱発色層19がイエロー用光定着器33に達すると、紫外線ランプ33aからほぼ420nm付近の近紫外線が連続記録紙15に照射され、次のマゼンタ感熱発色層18の熱記録時にイエロー感熱発色層19が発色しない程度に定着される。定着後には、ガイドローラ44、搬送ローラ対25との間にたるみ45を形成するようにしてマゼンタ用サーマルヘッド22に向けて搬送される。
【0025】
この搬送中に、マーク39がマークセンサ41で検出されると、マゼンタ用サーマルヘッド22が下降して連続記録紙15に圧接し、また、この検出時点からパルスモータ31のモータ駆動パルス数がカウンタによりカウントされる。このカウンタの値が長さL1に相当する値になると、マゼンタ用サーマルヘッド22の発熱素子アレイ22aがマーク39から長さL1だけ離れた位置に対面する。この時点からマゼンタ用サーマルヘッド22の発熱素子アレイ22aは、マゼンタ感熱発色層18の熱感度に応じて発熱し、マゼンタ画像を1ラインずつ熱記録してマゼンタ記録エリア15cが形成される。これにより、マーク39とマゼンタ記録エリア15cの第1番目の記録位置との間には、長さL1の余白が取られ、イエロー記録エリア15bにマゼンタ記録エリア15cが重なるように記録される。
【0026】
熱記録されたマゼンタ感熱発色層18がマゼンタ用光定着器34に達すると、紫外線ランプ34aからはほぼ365nm付近の紫外線が連続記録紙15に照射され、次のシアン感熱発色層18の熱記録時にマゼンタ感熱発色層19が発色しないように定着される。定着後には、ガイドローラ47と搬送ローラ対26との間にたるみ48を形成しながら、連続記録紙15がシアン用サーマルヘッド23に向けて搬送される。
【0027】
この搬送中に、マーク39がマークセンサ42で検出されると、シアン用サーマルヘッド23が下降して連続記録紙15に圧接する。また、この検出時点からパルスモータ32のモータ駆動パルス数がカウンタによりカウントされ、連続記録紙15がL1だけ送られると、シアン用サーマルヘッド23の発熱素子アレイ23aがシアン感熱発色層17の熱感度に応じて発熱し、シアン画像を1ラインずつ熱記録してシアン記録エリア15dを形成する。このシアン感熱発色層17は、発色熱エネルギーが通常の保管状態では発色しない値になっているので、シアン感熱発色層17に対しては光定着性が与えられていない。これにより、マーク39とシアン記録エリア15dの第1番目の記録位置との間には、搬送方向に沿って長さL1だけの余白が取られ、シアン記録エリア15dにマゼンタ記録エリア15cが確実に重なって記録される。
【0028】
これにより、3個のサーマルヘッド21〜23によって、3色の画像が重ねて記録され、連続記録紙15にフルカラー画像が形成される。その後、連続記録紙15の先端が搬送ローラ29によって搬送されると、テンションローラ55によりたるみが形成され、その後にニップローラ対52により出口カッタ50に向けて搬送される。
【0029】
マーク検出手段51がマーク39を検出すると、ニップローラ対52、及び排出ローラ対53の駆動を停止して、連続記録紙15の搬送を一時ストップさせる。この間に出口カッタ50を作動させる。これにより、連続記録紙15は、側端面15aに記録されたマーク39の位置ごとに切断される。
【0030】
出口カッタ50の作動完了後には、再びニップローラ対52、及び排出ローラ対53を駆動させる。これにより、連続記録紙15が1枚毎のシート記録紙として順次にプリンタの外部に排出される。これらのシート記録紙には、記録面及び裏面に例えば、切断位置を示すマーク等の痕跡が残っていないから、高品位の画像を提供することができる。
【0031】
各フルカラー画像の記録中に、連続記録紙15が所定枚数分の長さだけ引き出されると、入口カッタ49が作動して所定枚数分の長さの連続記録片を分離する。
【0032】
【実施例】
連続記録紙15としては、幅が102±0.5mm、厚み0.2±0.02mmのものが用いられる。マーク39のサイズは、連続記録紙15の厚み方向の高さが0.2mm、搬送方向の長さが約0.2mmの微細な矩形状のドットで記録する。このマーク39は、出口カッタ50の切断幅以内のサイズであるため、シート記録紙15には残痕が残ることはない。なお、マーク39の形状は、円形等でもよい。
【0033】
マーク記録手段38は、図3に示すように、インクジェット方式によってマーク39を記録する。このインクジェット方式を用いれば、微細なドットサイズで記録できル。なお、マーク記録手段38の位置には、記録時に連続記録紙15の端面15aがバタ付かないように、上・下ガイド板55,56によって押さえるのがよい。また、インクが連続記録紙15の記録面及びこれの裏面に飛び散らないように、ガイド板55,56に飛散防止板を設けておくのが望ましい。
【0034】
マークセンサ41,42、及びマーク検出手段51としては、マーク39の記録サイズが小さいから、投光器から放つ光を集光レンズで約0.15mmのスポット径とするレンズ付き反射型フォトセンサを用いる。
【0035】
マーク39は、サーマルヘッドとインクリボンを用いた熱転写方式等で記録してもよい。また、上記実施例では、各色の位置ずれをなくす作用と、切断位置を特定する作用との両方をマーク39に持たせているが、本発明ではこれに限らず、少なくとも切断位置を特定するために用いてもよい。
【0036】
連続記録紙15に記録する画像サイズが統一されている場合には、予めマーク19を連続記録紙15に記録してもよい。これによれば、マーク記録手段38を省略することができるから、プリンタのローコスト化及びコンパクト化を図ることができる。
【0037】
マーク39としては、図4に示すように、連続記録紙15の側端面15aを山型に切り欠いて形成した切り欠き60を用いてもよい。切り欠き60は、出口カッタ50の切断幅以内のサイズ、例えば搬送方向に沿った長さL4が0.5mm、幅方向の長さL5が0.2mm位の微細なサイズにすることで、ここを出口カッタ50で切断したときに痕が残らない。この切り欠き60をプリンタで形成する場合には、パンチ等の打ち抜き手段をプリンタに内蔵させる必要がある。この場合、マークセンサ41,42及びマーク検出手段51としては、切り欠き60の山型の斜面で反射する光の角度の変化を光学的に検出するフォトセンサを用いる。
【0038】
また、上記実施例では、連続記録紙15の側端面15aにマーク39を記録しているが、本発明ではこれに限らず、例えば記録面、又は裏面でもよい。記録面に記録する場合には、画像記録エリア外に記録するとともに、目立たないようにするために、例えば、図5に示すように、矩形状の凹み(エンボス)等を用いてもよい。凹み61のサイズとしては、出口カッタ50の切断幅以内のサイズ、例えば連続記録紙15の幅方向の長さを0.5mm、搬送方向の長さを0.5〜1mm、深さを0.02mm〜0.1mm位の微細なサイズにすると、出口カッタ50で切断したときに痕が残らない。この凹み61をプリンタで形成する場合には、エンボス加工手段を用いる。このエンボス加工手段は、連続記録紙15の記録面の上方から押し付けられるポンチと、連続記録紙15を支持する受け板とで構成されている。
【0039】
一方、凹みを検出する凹み検出手段としては、投光器及び受光器とからなるマイクロ変位計を用い、記録紙15の記録面までの距離の変位で凹み61を検出する。また、ポンチの先端面に凹凸を設け、凹み61の底面を粗面すれば、反射光量の変化から凹み61の有無を検出することができるので安価なフォトセンサを用いることができる。なお、引っ掛かり爪を記録面に当てておき、引っ掛かり爪の変位で凹み61を検出するメカ的な機構を用いてもよい。
【0040】
また、マーク39としては、連続記録紙15の搬送送方向に沿った側端面15aを僅かに切り込んだ切り込みでもよい。この切り込みをプリンタ内で形成する場合には、入口カッタ49を利用することができる。
【0041】
図6に示す実施例では、入口カッタ62を利用して連続記録紙15に切り込みを形成するようにしたものである。入口カッタ49は、ステッピングモータ63、ステッピングモータ63の駆動によって回転するカム64、カム64の回転により一端65aを軸に揺動する可動刃65、可動刃65の揺動によって連続記録紙15を切断する固定刃66、及びバネ67等で構成されている。可動刃65の他端65bの背面がカム64に当たるようにバネ67で押し付けておき、カム64の回転によって可動刃65を揺動させ固定刃66とで連続記録紙15を幅方向に沿って切り込む。
【0042】
モータ63のドライバー68には、マーク信号とカット信号とが送られてくる。マーク信号を受けるとモータ63の回動量を制御してカム64を所定量だけ回動させ、可動刃65をAで示す二点鎖線の位置との間で揺動させる。これにより、連続記録紙15の搬送方向に沿った側端面が僅かに切り込まれ、切り込みが形成される。一方、カット信号を受けると、モータ63を駆動してカム64を一回転させて、可動刃65をBで示す二点鎖線の位置との間で揺動させる。これにより、連続記録紙15は幅方向に切断される。出口カッタ50は、切り込みに沿って切断するから、切り欠きの痕跡がシート記録紙15に残ることはない。
【0043】
図7は、入口カッタ70を利用して図5に示す凹み61を形成するようにした実施例である。可動刃71には、刃先71aよりも先端74aが連続記録紙15に向けて突出した突出位置と、上方に退避した退避位置との間で昇降自在にポンチ74が取り付けられており、バネ75によって突出位置に向けて付勢されている。可動刃71は、カット信号を受けると駆動部72の駆動によってAで示した二点鎖線の位置まで下降して固定刃73とで連続記録紙15を幅方向に切断する。このときポンチ74がバネ75の付勢に抗して退避位置に移動する。一方、マーク信号を受けると駆動部72の駆動によって可動刃71がBで示した二点鎖線の位置まで下降してポンチ74の先端74aだけを連続記録紙15に押し付けて凹み61を形成する。この凹み61は、出口カッタ50の切断幅に合っているから、切断後はシート記録紙15に痕跡が残ることはない。
【0044】
上記実施例では、カラー感熱記録材料15を用いたカラープリンタであるが、インクリボンを用いて普通紙にカラー記録を行う熱転写型のサーマルプリンタやインクジェットプリンタ等にも採用することができる。また、普通紙にモロクロの画像や文字等を印字するシリアル、又はラインサーマルプリンタにも採用することができる。この場合には、モノクロ画像であるから、1シート分の画像記録後に連続記録紙の端面にマークを記録し、このマークの検出に基づいて切断してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載のプリンタでは、プリント部で記録する前に、連続記録紙の側端面に、カットマークとして凹みを形成し、凹みをカッタの切断幅以内のサイズで形成したから、切断後に痕が残ることがない。
【0046】
請求項2ないし4記載のプリンタでは、記録紙ロールの近くに配置した入口カッタを利用して凹みや切り込みを形成するようにしたから、これらを形成する機構を省略することができ、ローコスト化及びコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの構成の概略を示す説明図である。
【図2】連続記録紙の断面図である。
【図3】マーク記録手段の概略を示す斜視図である。
【図4】切り欠きをマークとして用いる実施例を示す説明図である。
【図5】記録面に形成した凹みをマークとして用いる実施例を示す説明図である。
【図6】入口カッタで切り欠きを形成する実施例を示す説明図である。
【図7】入口カッタで凹みを形成する実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
15 連続記録紙
29〜31 サーマルヘッド
38 マーク記録手段
39 マーク
40 先端センサ
41,42 マークセンサ
51 マーク検出手段
49,62,70 入口カッタ
50 出口カッタ
Claims (4)
- 記録紙ロールから連続記録紙を搬送路に沿って引き出し、搬送路の上流側に配置したプリント部で画像記録エリアに画像を記録した後に、この下流側に配置したカッタで画像記録エリアごとに切断するプリンタにおいて、
前記プリント部の上流側に配置され、前記連続記録紙の記録面又は裏面に前記画像記録エリアの長さに応じた間隔で小さな凹みを形成する凹み形成手段と、前記凹みを検出して前記カッタの作動タイミングを特定する凹み検出手段とを備えたことを特徴とするプリンタ。 - 連続記録紙を搬送する搬送路に沿って入口カッタ、カラープリント部、及び出口カッタとを上流側から順に配置し、所定枚数分の長さだけ記録紙ロールから連続記録紙を引き出した時に入口カッタで切断して連続記録紙片に切り離すとともに、各画像記録エリアにカラープリント部で所定枚数分の画像を順次に記録し、出口カッタで連続記録紙片を画像記録エリアごとに切断するプリンタにおいて、
前記入口カッタを固定刃と可動刃とから構成し、この可動刃の移動量を制御して、可動刃の一部で画像記録エリアの長さに応じた間隔ごとに小さな切り込みを一方の側縁に形成し、この切り込みをマーク検出手段で検出して前記出口カッタの作動タイミングを制御することを特徴とするプリンタ。 - 前記入口カッタは、可動刃の一端を軸支した押し切り型カッタであることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
- 連続記録紙を搬送する搬送路に沿って入口カッタ、カラープリント部、及び出口カッタとを上流側から順に配置し、所定枚数分の長さだけ記録紙ロールから連続記録紙を引き出した時に入口カッタで切断して連続記録紙片に切り離すとともに、各画像記録エリアにカラープリント部で所定枚数分の画像を順次に記録し、出口カッタで連続記録紙片を画像記録エリアごとに切断するプリンタにおいて、
前記入口カッタを固定刃と可動刃とから構成し、この可動刃の刃先よりも突出した位置から刃先よりも後退した位置へバネに抗して移動自在なポンチを可動刃に取り付け、連続記録紙を切断しないように可動刃を固定刃に近接させたときに、突出位置にあるポンチで連続記録紙の記録面又は裏面に凹みを形成し、この凹みを凹み検出手段で検出することで出口カッタの作動タイミングを制御することを特徴とするプリンタ。
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