JP3652422B2 - 被取付け部材支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被取付け部材支持装置に係り、たとえば、家具本体にバスケットなどを出し入れするガイドレールや棚板等を支持するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、台所等に設置する家具本体には、たとえば、その内側左右部の前後にガイドレール用支持具をそれぞれ取付け、この左右に相対した前後の各ガイドレール用支持具にて左右に配設されたガイドレールの前後部がそれぞれ固着され、この左右のガイドレールに家庭用雑貨等を収容するバスケットを出し入れ自在に係合支持する構造及びその内側左右部の前後に棚板用支持具をそれぞれ取付け、この左右に相対した前後の各棚板用支持具にて棚板の前後左右部をそれぞれ固着して支持する構造が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構造では、各ガイドレール用支持具にて家具本体に左右のガイドレールの前後部を支持させる際には、この左右のガイドレールの前後部にガイドレール用支持具にて支持させる支持部を加工して形成する必要があり、その加工に手数を要し、また、左右のガイドレールを簡単に支持させることができず、さらに、左右のガイドレールの設置位置を簡単に可変調節することができない、という問題がある。また、各棚板用支持具にて家具本体に棚板を固着する構造の場合も同様な問題がある。
【0004】
しかも、家具本体に取付ける被取付け部材すなわち、ガイドレールまたは棚板によってガイドレール用支持具または棚板用支持具を選択して家具本体に取付ける必要があるため、これらの各支持具を必要とし不経済であるばかりか、家具本体にガイドレールにてバスケット等を出し入れ自在に設けるとともに、棚板を設けて家具本体内の収納空間を有効に活用するようにするには、これらの各支持具を別々に家具本体に取付ける必要があって簡単ではない、という問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、家具本体にガイドレール等の被取付け部材を簡単に支持させることができ、被取付け部材のガイドレール等を支持させる際にガイドレール等には支持具に支持される支持部を加工して形成する必要がなく、支持部にて被取付け部材のガイドレールと棚板とを支持することができて経済的であり、家具本体内の収納空間を有効に活用することができ、また、被取付け部材のガイドレール等の設置位置を簡単に可変調節することができ、したがって、取り扱いが容易な被取付け部材支持装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の被取付け部材支持装置は、家具本体に被取付け部材を取付けるために前記家具本体に支持具を取付けてこの支持具にて前記被取付け部材を支持する被取付け部材支持装置であって、前記家具本体は相対する係合片部を挿入溝を挟んで突設した支持具取付部を有し、前記支持具は、前記家具本体の支持具取付部に当接する支持具本体と、この支持具本体の裏面に突設され前記支持具取付部の挿入溝内に嵌合する位置決め突条及びねじ体の締付けにより前記支持具取付部の相対する係合片部の内側面に係着される係合片と、前記支持具本体の表面部に突設され前記被取付け部材を支持する支持部とを有し、前記被取付け部材は、断面コ字形状のガイドレールで、前記支持部は、前記ガイドレールの端部を嵌合して当接する当接段部を有する断面コ字形状の第1の支持部を有するものである。
【0007】
そして、家具本体の支持具取付部に支持具本体を当接するとともに、この支持具本体の裏面の位置決め突条を支持具取付部の挿入溝内に嵌合することにより、家具本体の支持具取付部に支持具本体が位置決めされる。そして、支持具本体のねじ体を締付けることにより、係合片が支持具取付部の相対する係合片部の内側面に係着され、この係合片と支持具本体とにより、支持具取付部の相対する係合片部が挟持される。
【0008】
したがって、家具本体の支持具取付部に支持具が簡単に取付けられる。そして、この支持具の支持具本体に突設された支持部に被取付け部材を支持させることにより、支持具の表面部に被取付け部材が簡単に支持される。さらに、第1の支持部を用いて支持具本体にはガイドレールが簡単に支持される。
【0009】
請求項記載の被取付け部材支持装置は、請求項1記載の被取付け部材支持装置において、持部は、第1の支持部の上方に位置する上部支持板の上面部に設けられた第2の支持部を有するものである。
【0010】
そして、第2の支持部を用いて支持具本体には被取付け部材が簡単に支持される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を添付図面を参照して説明する。
【0012】
1は家具本体で、この家具本体1は左右に相対して配設された前側左右の上下方向の枠体2と、この前側左右の枠体2の後方に離間位置して左右に相対して配設された後側左右の上下方向の枠体3と、前記前側左右の枠体2の上端部間及び下端部間にそれぞれ連結された上下の左右方向の前側横枠体4と、前記後側左右の枠体3の上端部間及び下端部間にそれぞれ連結された上下の左右方向の後側横枠体5と、前記左右に配設された前後の枠体2,3の上端部間及び下端部間にそれぞれ連結された上下の前後方向の側枠体6とを有して形成されている。
【0013】
前記前側左右の枠体2及び前記後側左右の枠体3は、上下方向の型材7にて断面略矩形状に形成され、その一側部には上下方向の第1の支持具取付部8が形成され、この第1の支持具取付部8に隣接した他側部には上下方向の第2の支持具取付部9が形成されている。
【0014】
前記第1の支持具取付部8及び第2の支持具取付部9は、上下方向の収容凹部10をそれぞれ有し、この収容凹部10の外側部には相対して突設された上下の係合片部11及びこの相対する係合片部11の突出端部間に形成された挿入溝12にてそれぞれ形成されている。
【0015】
また、13は後述する被取付け部材を支持して前記家具本体1に取付ける支持具で、この支持具13は前記第1の支持具取付部8及び第2の支持具取付部9の相対する係合片部11に当接する上下方向の板状の支持具本体14を有し、この支持具本体14の表面部には前記家具本体1に被取付け部材を支持する支持部15が設けられている。
【0016】
前記支持部15は、前記家具本体1に取付ける被取付け部材としてのガイドレールAを嵌合して支持する第1の支持部16及び被取付け部材としての棚板Bを載置して支持する第2の支持部17とからなっている。
【0017】
前記第1の支持部16は、前記支持具本体14の上下方向の略中間部に突設された水平方向の上部支持板18と、この上部支持板18の下方に位置して前記支持具本体14の下端部に突設された水平方向の下部支持板19とにより断面コ字形状に形成されている。
【0018】
また、前記第1の支持部16内の一側部には前記ガイドレールAの端部を嵌合して当接する当接段部20を有する断面略コ字形状の嵌合凹部21が形成され、前記第1の支持部16内の他側部には前記嵌合凹部21に前記ガイドレールAの端部を嵌合して当接段部20に当接した際に前記ガイドレールAに連続する断面略コ字形状の連続凹部22が形成されている。また、前記連続凹部22において、前記上部支持板18の下面部と前記下部支持板19の上面部には相対して左右方向の2条のレール突条22aがそれぞれ離間して平行に一体に突設されている。
【0019】
さらに、前記上部支持板18の上面部が前記棚板Bを載置して支持する前記第2の支持部17として形成されている。
【0020】
つぎに、前記支持具本体14の上端部には前後方向に貫通した挿通孔14aが形成され、この挿通孔14aにはねじ体23が回動自在に挿通され、このねじ体23の一端部(表面側)にはこのねじ体23を回動操作する操作部23aが一体に突設されている。この操作部23aは六角形状に形成され、その外側面には+字溝が形成されている。
【0021】
また、前記ねじ体23の他端部(裏面側)には係合片24がこの係合片24の中心部に形成したねじ孔に回動自在に螺着されている。この係合片24は、前記第1の支持具取付部8及び第2の支持具取付部9の挿入溝12に挿入可能の幅で上下方向に長い長辺部を有して矩形状に形成され、この長辺部の両端部が前記挿入溝12の開口縁部、すなわち、前記第1の支持具取付部8及び第2の支持具取付部9の相対する係合片部11の内側に係合する係合突部25として形成されている。
【0022】
また、前記支持具本体14の裏面側には前記ねじ体23を挟んだ両側部に位置して前記挿入溝12内に嵌合する上下方向の位置決め突条26が平行に一体に突設されている。そして、前記両側部の位置決め突条26が前記挿入溝12内に嵌合することにより、前記支持具本体14が位置決めされ、この支持具本体14の回動が防止されるようになっている。
【0023】
そうして、前記操作部23aを回動操作することにより、ねじ体23にて係合片24が進退動されるとともに、この係合片24が前記第1の支持具取付部8及び第2の支持具取付部9の相対する係合片部11に係脱されるようになっている。
【0024】
つぎに、前記被取付け部材としての長尺状のガイドレールAは、前記支持具本体14に設けた第1の支持部16の嵌合凹部21内に嵌合する形状で断面略コ字形状に形成されている。すなわち、このガイドレールAは、前記嵌合凹部21内に位置して前記支持具本体14に対向するレール側板27と、このレール側板27の上端部に水平状に一体に突設されたレール上板28と、前記レール側板27の下端部に水平状に一体に突設されたレール下板29とにより、前記嵌合凹部21内に嵌合する形状で断面略コ字形状に形成されている。
【0025】
また、前記レール上板28及びこのレール上板28に対向したレール下板29の対向面部には、これらの長さ方向に沿って2条のレール突条30がそれぞれ平行に突設されている。そして、前記嵌合凹部21内に前記ガイドレールAの端部を嵌合した際は前記上下2条のレール突条30が前記連続凹部22の上下2条のレール突条22aにそれぞれ連続するようになっている。しかして、前記ガイドレールAは型材を家具本体1に沿って取付ける必要な長さに切断されているもので、このガイドレールAには前記支持具13の嵌合凹部21内に嵌合するための連結部を加工成型することなく用いるようになっている。
【0026】
つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0027】
家具本体1の前側部に配置する支持具13の第1の支持部16の嵌合凹部21内にガイドレールAの一端部を嵌合するとともに、この嵌合凹部21の当接段部20にガイドレールAの一端部が当接されて位置決めされる。そして、第1の支持部16の連続凹部22にはガイドレールAの一端部が連続され一連のガイドが形成される。したがって、支持具13の第1の支持部16にはガイドレールAの一端部が簡単に取付けられる。
【0028】
また、家具本体1の後側部に配置する支持具13の第1の支持部16の嵌合凹部21内に前記ガイドレールAの他端部を嵌合することにより、この嵌合凹部21の当接段部20にガイドレールAの他端部が当接されて位置決めされる。そして、第1の支持部16の連続凹部22にはガイドレールAの一端部が連続され一連のガイドが形成される。したがって、支持具13の第1の支持部16にはガイドレールAの他端部が簡単に取付けられる。そして、前後の支持具13の連続凹部22に突設された上下の2条のレール突条22aにガイドレールAの上下の2条のレール突条30がそれぞれ連続される。
【0029】
つぎに、ガイドレールAの一端部に取付けた支持具本体14の係合片24を左前側の枠体2の第1の支持具取付部8の挿入溝12から収容凹部10内に押し込むとともに、ガイドレールAの他端部に取付けた支持具本体14の係合片24を左後側の枠体3の第2の支持具取付部9の挿入溝12から収容凹部10内に押し込むと、左側前後の枠体2,3の挿入溝12内に左側前後の支持具本体14の位置決め突条26がそれぞれ嵌合され、この左側前後の枠体2,3の相対する係合片部11に左側前後の支持具本体14が当接される。
【0030】
そして、左側前後の枠体2,3の挿入溝12に沿って位置決め突条26を介して左側前後の支持具本体14を上下動してガイドレールAの取付け位置を調節し、左側前後の枠体2,3の所定の位置にガイドレールAを水平状に設定した状態で左側前後の支持具本体14の操作部23aをそれぞれ回動操作すると、そのねじ体23にてそれぞれの係合片24が挿入溝12に対する挿入時から略90度回動された状態で、その前後の係合片24の両端部の係合突部25が相対する係合片部11の内側部にそれぞれ当接される。
【0031】
そうして、その操作部23aをそれぞれ更に回動操作すると、そのねじ体23にてそれぞれの係合片24が相対する係合片部11の内側部にそれぞれ締付けられて固着され、その係合片24の両端部の係合突部25と支持具本体14とにより、相対する係合片部11が両側部から挟持される。
【0032】
前記左側前後の支持具本体14の操作部23aをそれぞれ回動操作する際には、その支持具本体14の位置決め突条26が左側前後の枠体2,3の挿入溝12内に嵌合されているので、その操作部23aにてねじ体23を回動操作しても支持具本体14の回動が防止され、それぞれの係合片24が確実に締付けられる。したがって、左側前後の枠材2,3には左側前後の支持具13にて左側のガイドレールAが水平状に簡単に連結支持される。
【0033】
つぎに、ガイドレールAの一端部に取付けた支持具本体14の係合片24を右前側の枠体2の第2の支持具取付部9の挿入溝12から収容凹部10内に押し込むとともに、ガイドレールAの他端部に取付けた支持具本体14の係合片24を右後側の枠体3の第1の支持具取付部8の挿入溝12から収容凹部10内に押し込むと、右側前後の枠体2,3の挿入溝12内に右側前後の支持具本体14の位置決め突条26がそれぞれ嵌合されるとともに、この右側前後の枠体2,3の相対する係合片部11に右側前後の支持具本体14が当接される。
【0034】
そして、右側前後の枠材2,3に対して左側のガイドレールAと同じ高さで右側のガイドレールAを水平状に設定した状態で、前記左側のガイドレールAの連結支持の場合と同様に右側前後の支持具本体14の操作部23aを回動操作することにより、右側前後の枠材2,3には右側前後の支持具13にて右側のガイドレールAが水平状に簡単に連結支持される。
【0035】
このようにして、左右前後の枠体2,3の上下方向には所定の間隔をおいて左右一対のガイドレールAがそれぞれの左右前後の支持具13にて相対して開口した状態に簡単に連結支持される。
【0036】
つぎに、左右一対のガイドレールAを一組とする上下の各組の一対のガイドレールAにはバスケット31の左右の係合縁部32を係合することにより、上下の各段のバスケット31はそれぞれの左右のガイドレールAにて出し入れ自在に係合支持される。
【0037】
この際、各ガイドレールAは2条のレール突条30を有するとともに、この各ガイドレールAの両端部の支持具本体14は前記2条のレール突条30に連続した2条のレール突条22aを有するので、この各レール突条22a,30にて左右の係合縁部32を係合した各バスケット31がスムーズに出し入れされる。
【0038】
つぎに、前記実施の形態の作用では、前後左右の枠体2,3の挿入溝12から収容凹部10には各ガイドレールAの両端部の支持具13の係合片24を水平方向から嵌合操作して各枠体2,3に両端部の支持具13にて各ガイドレールAを連結支持する場合について説明したが、各ガイドレールAを連結する他の場合としては、各ガイドレールAの両端部の支持具13の係合片24は、図6に示すように各枠体2,3の収容凹部10にはこの収容凹部10の上端部から嵌合し、その各ガイドレールAの両端部の支持具本体14をそれぞれの枠体2,3に沿って所定の位置まで下降するとともに、その設定位置で操作部23aにてねじ体23をそれぞれ回動操作することにより、前記実施の形態の作用の場合と同様に各枠体2,3には各ガイドレールAが簡単に連結支持される。
【0039】
つぎに、前記実施の形態の各作用では、各ガイドレールAの両端部にはあらかじめ支持具13をそれぞれ嵌合しておき、この各ガイドレールAの両端部の支持具13を、前後左右の枠体2,3に対して水平方向及び上下方向から嵌合して連結する場合について説明したが、各ガイドレールAを連結する更に他の場合としては、前後左右の枠体2,3に支持具13をそれぞれ上下動及び回動可能の状態に取付けておき、すなわち、前後左右の枠体2,3の挿入溝12内に支持具本体14の裏面の位置決め突条26を嵌合しない状態で、その一方の支持具13の嵌合凹部21内にガイドレールAの一端部を嵌合するとともに、このガイドレールAの他端部を他方の支持具13の嵌合凹部21内に嵌合して両支持具13の嵌合凹部21にてガイドレールAの両端部を支持するようにしてもよい。
【0040】
この場合には、各支持具13は各枠体2,3の第1の支持具取付部8及び第2の支持具取付部9に位置決め突条26を嵌合しない状態でそれぞれ上下動及び回動可能の状態に取付けられているので、ガイドレールAの一端部を各支持具13の嵌合凹部21内に嵌合した状態で、このガイドレールAの他端部を他方の支持具13の嵌合凹部21内に嵌合する際には、その他方の支持具13を上下動及び回動しながら、この他方の支持具13の嵌合凹部21内にガイドレールAの他端部を嵌合することにより、この他方の支持具13の嵌合凹部21内にはガイドレールAの他端部が容易に嵌合される。
【0041】
つぎに、前記実施の形態の各作用では、各支持具13の第1の支持部16を用いて前後左右の各枠体2,3にバスケット31を出し入れ自在に案内するガイドレールAを支持する場合について説明したが、その各支持具13は、前後左右の各枠体2,3にそれぞれ同じ高さ位置に連結支持しておき、その各支持具13の第2の支持部17上に棚板Bを載置することにより、この各支持具13の第2の支持部17にて棚板Bが支持される。そして、前後左右の各枠体2,3の上下部に同じ高さ位置に各支持具13を連結支持しておくことにより、その各支持具13の第2の支持部17にて棚板Bが複数段に支持される。そして、各棚板B上に物品が載置されて整理される。
【0042】
したがって、各支持具13は、その第1の支持部16及び第2の支持部17を選択して使用することにより、各ガイドレールAを支持するガイドレール支持用及び棚板Bを支持する棚板支持用として用いることができ、また、家具本体1内に収納する物品等によっては各支持具13の第1の支持部16及び第2の支持部17を用いて各ガイドレールA及び棚板Bをそれぞれ支持することにより、家具本体1内の収納空間を有効に活かすことができる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、家具本体の支持具取付部に支持具本体を当接してこの支持具取付部の挿入溝内に支持具本体の位置決め突条を嵌合するとともに、ねじ体を締付け操作することにより、支持具取付部の相対する係合片部の内側面に支持具本体の裏面に突設した係合片を係着させてこの係合片と支持具本体とにより支持具取付部の相対する係合片部を確実に挟着保持することができる。
【0044】
この際、支持具本体の位置決め突条が支持具取付部の挿入溝内に嵌合されているため、支持具本体の回動を確実に防止できるとともに、係合片を相対する係合片部の内側面に係着させるねじ体の締付け操作を容易に行なうことができ、また、支持具取付部の挿入溝内に嵌合した位置決め突条をガイドとして支持具本体を上下動することにより、被取付け部材を支持する支持具の設置位置を簡単に可変調節することができる。
【0045】
また、支持具本体の表面部に突設した支持部にて被取付け部材を簡単に支持することができ、この際、被取付け部材には支持部に支持させるための係合支持部を特に加工して形成する必要がなく、被取付け部材の取り扱いも容易である。
【0046】
したがって、家具本体に被取付け部材を取付けるための支持具を簡単かつ確実に取付けることができるとともに、この支持具にて被取付け部材を簡単に支持できる取り扱いが容易な被取付け部材支持装置を提供することができる。
【0047】
さらに、支持部は、被取付け部材の断面コ字形状のガイドレールの端部を嵌合して当接する当接段部を有する断面コ字形状の第1の支持部を有するので、第1の支持部にガイドレールの端部を嵌合することにより、この第1の支持部の当接段部にガイドレールの端部が当接して位置合わせされ、第1の支持部にはガイドレールの端部を設定位置で嵌合保持することができ、しかも、第1の支持部及びガイドレールは断面コ字形状に形成されているため、第1の支持部にガイドレールの端部を嵌合した際には一連のガイドを構成するこ とができる。
【0048】
請求項の発明によれば、支持部は、第1の支持部の上方に位置する上部支持板の上面部に設けられた第2の支持部を有するので、支持具本体の第1の支持部及び/または第2の支持部にてガイドレール及び/または被取付け部材を支持できて経済的であり、ガイドレール用の支持具及び被取付け部材用の支持具の両方を用意する必要がなく、ガイドレールの支持と棚板の支持に兼用できる支持具にて家具本体内の収納空間を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す被取付け部材支持装置の分解斜視図である。
【図2】 同上家具本体に支持具を連結する状態を示す平面図である。
【図3】 同上家具本体に支持具を連結した状態を示す平面図である。
【図4】 同上支持具の側面図である。
【図5】 同上係合片を示す支持具の側面図である。
【図6】 同上家具本体の上方から支持具を連結する状態を示す斜視図である。
【図7】 棚板を支持する支持装置の分解斜視図である。
【図8】 同上バスケットを支持した家具本体の正面図である。
【図9】 同上横断平面図である。
【符号の説明】
1 家具本体
8 第1の支持具取付部
9 第2の支持具取付部
11 係合片部
12 挿入溝
13 支持具
14 支持具本体
15 支持部
16 第1の支持部
17 第2の支持部
18 上部支持板
20 当接段部
23 ねじ体
24 係合片
26 位置決め突条
A 被取付け部材としてのガイドレー

Claims (2)

  1. 家具本体に被取付け部材を取付けるために前記家具本体に支持具を取付けてこの支持具にて前記被取付け部材を支持する被取付け部材支持装置であって、
    前記家具本体は相対する係合片部を挿入溝を挟んで突設した支持具取付部を有し、
    前記支持具は、前記家具本体の支持具取付部に当接する支持具本体と、この支持具本体の裏面に突設され前記支持具取付部の挿入溝内に嵌合する位置決め突条及びねじ体の締付けにより前記支持具取付部の相対する係合片部の内側面に係着される係合片と、前記支持具本体の表面部に突設され前記被取付け部材を支持する支持部とを有し、
    前記被取付け部材は、断面コ字形状のガイドレールで、
    前記支持部は、前記ガイドレールの端部を嵌合して当接する当接段部を有する断面コ字形状の第1の支持部を有する
    ことを特徴とする被取付け部材支持装置。
  2. 持部は、第1の支持部の上方に位置する上部支持板の上面部に設けられた第2の支持部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の被取付け部材支持装置。
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